前世の記憶を思い出したと思ったら火拳のエースと顔がそっくりさん 作:ポポビッチ磯野
れつっらごー
20181219、誤字報告ありがとうございました〜!
甲板から聞こえてくる歓声にまたかと顔を顰めながら様子を伺った
「行けー!エース負けんな!!」
「隊長今度こそやっちまってくだせぇ!!」
「ぎゃあああっ!火の粉が!!」
「ちょっ二人とも、拳だけって、ルール!!?ルール!?」
「うぉぉ大丈夫かぁああ!?」
「おいぃ!!?誰か飛んでったぞはやく助けろおおぉぉ!」
ドゴン!バキ!ボウボウと破壊音のオーケストラに頭が痛くなる、今度はどんなくだらない理由で喧嘩になったのかと盛大にため息をついた。
端っこで観戦しているサッチを見つけるとそっちに向かう
「よおマルコ」
「今日も元気だねい、あいつらは」
「はははっそうだな、段々俺も毒されてきたよアレを見ないと不安になる」
甲板で2つの影が飛んだり跳ねたり燃えたりしているのを横目にどっかの島で見たサーカスに似てるなと思った。
「そりゃもう皆思ってることだろうよい、で?」
喧嘩の理由はなんだと含んで聞けば。
今日は朝飯のおかずの争奪でエクトルが『俺は兄貴だからな、弟に譲ってやるよ』といい笑顔でエースに譲ろうとしたが
もちろんエースもいいスマイルで反抗『いやァ、悪いぜ弟の好物なんだ兄貴がとっちゃ悪いだろ?』
ニコニコ、にっこり
その間居合わせたクルーはまたかと顔を青くしながら避難し、そのまま貼り付けた笑顔で2人は甲板に出ていってこうなったらしい。
「あいつらもよく飽きねェよい...」
そう今船を騒がせているあの2人、普段はなんて事はないし、ほかに較べて異様に仲がいいのだ。
歳が近いのもあるがクルーを家族とする海賊団の中でも飛び抜けて“兄弟”として強く意識している様だった
双子だなんていって、歓迎会のその日にこの“俺が兄貴だ戦争”が勃発し、その後も何かにつけてこの戦いは繰り広げられている。
入った年数からすればエクトルが上なのだが、2人とも同意の上で双子だと言っているらしくこれも仕方の無いことだろうと諦めた。
「...エースが、探してたっていう兄弟なのかねェ」
ポツリと呟き思い出すのはあの日のことだ
エクトルがこの船に乗った理由は俺たちに恩を返すことと、どこかにいる異母兄弟を探すというものだった。
そしてエースの顔は、昔見たエクトルの顔を成長させたらこんな感じになるだろうと思うほど似ていた。
エクトルは俺らが昔通りかかった島で海賊に襲われてたのを援助し、2日ほど一緒に航海した多少腕の立つ子供だった。
その子供がこの数年でデカくなって実力を伸ばし、元来の人懐こい性格も相まって人望を集めた後はあっという間に隊長に収まったのだから、わからないものである。
「そう言えばそうだったな、まあその話も物覚えのいい奴らくらいしか覚えてねェだろ」
「だろうな」
それにもう誰も覚えてなくても、必要のないことだろうと笑った。
「お前らいい加減にしろォ!!」
「「ヒッわあああああああぁ!!?」」
ドパーーーン!
「おお今日はジョズか、綺麗に飛んで行ったなァ」
呑気なことに隣の男は笑って飛んでいった2人を眺めている
確か前の喧嘩は7番隊のラクヨウが自慢の鉄球で船から放り出していたなと思い出し、呆れることしか出来ない。
「ハア...俺は仕事してから、寝るよい」
「あんまり根を詰めすぎるなよマルコ」
「わかってるよい」
まあ海に投げ込まれたなら、エースを助けるために大人しくなるし頭も冷えていいんだろう。
未だに騒がしい甲板を横目に船内に戻るために歩くとその声についつい、仕方ねェ奴らだなあと笑みを浮かべてしまうのだ。
「おーーい無事かァー!」
『バッカやろォジョズこっちには能力者がいんだぞ?!』
「ゼハハハ!!担いで泳ぐの上手くなったじゃねェか、隊長よォ!」
「ほら退いたどいた、縄ばしごくらいは下ろして上げなよ」
『ティーチ、てめぇ後で覚えてろよ!?』
『耳元でうるせぇぞエース!泳げねェくせに暴れんな!』
「ハハハハッ」
「あいつら懲りねぇなあ!」
「つーか反省しろよ!」
騒がしくも、愉快なこんな日が続けばいいと密かに思っていることは、きっと叶わない夢だと胸の奥にそっとしまった。
どうもポポビッチ磯野です。
最近一気に冷え込んでいよいよ真冬の気配がそこまで来てますね!
布団とコタツと結婚したい。
とりあえず次の話までに短いけどワンクッション、双子になってからの日常のお話。
仲裁はだいたい隊長たちが請け負ってくれる、ほかのクルーだと巻き込まれて怪我するのがオチなのでね!
多い日には4回、1日1回はケンカしないと一日が締まらないなんて言われてるのは本人達には秘密。
なお本気は出していないらしい.....。
次ももう1クッションか、エクトルとエースの共闘がみたいじゃん、
妄想するじゃん、私が書くしかないじゃん!?くっそ!!
ちょっと眠過ぎて何言ってるかわからなくなってきたから寝るよ!
おやすみなさい!また次のお話で!!
ポポビッチ磯野