前世の記憶を思い出したと思ったら火拳のエースと顔がそっくりさん   作:ポポビッチ磯野

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あれおかしい、なぜ中?

あれぇ?

お気に入り900人オーバーありがとうございます!!!
えっ本当にこんな欲望まみれのでいいんですか!?!!って思ってますが、それに応えるためになんとか完結させようと思います!
.☆.。.:*・°





追跡中/シャボンディ諸島→W7【中】

 

会社の受付に向かおうと飯はご馳走してもらい、揃って店を出る

 

しかし前世のフランスにあるモン・サン・ミッシェルとヴェネツィアのように水路を活用した生活を見ていると、つい興味があっちこっちにいっていたらしく、カクさんがまるで子供じゃのうと笑って

思わずこの口調ジジイと言いそうになったのは呑み込んだ、奢ってくれたし、仕方ない。

 

それを見ていたパウリーさんたちが明日には依頼された船を見つけといてくれるらしく、恥ずかしさもありながら素直にお言葉に甘えることにした。

 

 

で移動するならと、ブルを借りることになった

ショップにいくと色とりどりのヤガラブル

俺を見た途端に撫でろーと沢山寄ってくる、ままて、ヨダレはかけるな!

 

ふとその中で1匹だけ遠くから俺をじっと見つめている奴がいる

模様が眉毛みたいになっていて、一見すると笑っているみたいだが口元の模様は反対にムッとしている。

なんだかアイツ(エース)の帽子についてる奴みたいだな

視線を逸らしてこないので、俺は見聞色の覇気を使う

 

『おれに乗るか?』

聞こえてきた声、それに俺は取り乱すことは無い、なんせこの世界(ワンピース)の世代でもありポケットなモンスター世代でもあるからだ

 

なんてな

 

これは見聞色の覇気を極めた奴が使えるスキルの1つだ。噂じゃ最終段階には未来を読めるらしいが俺はまだそこまで至ってない。

あれだよ、どっちかって言うと心鋼だな

 

 

「いいのか、俺は半日くらいしか居ないぜ?」

『やっぱわかんのか...それはいい俺はお前に興味がある 』

「まぁな、昔っから目に見えるものだけに頼ってねぇもんで」

 

「お!そいつは気難しい奴なのに珍しい!そいつにするか!!」

店主はすぐに手網を括り付けるとほらっと水路に案内してくれる

『ただ俺の声は他のやつには聞こえねぇから、話す時は気を付けろよ』

「あ!そうだったな...気をつける」

 

水路を使いながら街並みをのんびり眺めたり、売店でおやつを食べたりする

 

「そういやお前、なんで俺に興味があるんだ?」

『おれだってよくわからない、ただお前の近くは不思議と穏やかだ、まるで夜だな』

 

そういったブルに昔ハルタに言われたことを思い出していたり

まあ簡単に言えばやっぱり似てるけど、エースは朝でエクトルは夜みたいだねと

そう言われるとなんだか妙にしっくりきて、エースとああ!と相槌を打ったのだ。

 

「そりゃそうだろ、だって俺にはもう太陽がいるんだからよ」

 

俺はつい誇らしげに笑う、あいつが太陽なんだと認められたみたいで

それに太陽と月の関係も俺たちにそっくりだ。

 

太陽の光で夜空に輝く月。

エースがいたから、この世界だと気が付いてもまだ正気だったのだと落ち着いた今ならわかる。

 

―――おおっといけねぇ、久しぶりにネガティブモードに入るとこだった!

 

『へぇ賑やかそうだ!』

「おう、俺の自慢の弟だぜ!」

 

ブルルとブルも笑う、この後は適当にぐるっと回って別れた。

最後に名残惜しそうに体当たりをしてきて、あまりの熱烈さに店主がお前こいつを飼う気はないか?とか言い出す始末

なんとか(ブルも店主も)説得して事なきをえた。

それでも駄々を捏ねたもんでまた会おうと約束までさせられた、アイツやりおる。

 

 

夕闇の中俺はブラブラと歩く

宿は取っていない、ここは造船の街、海賊も賞金稼ぎもおおくやってくるため逆に狙ってくる輩も多い。

寝込みを襲われるくらいなら宿は別にいらないし、わざわざ俺はここだとわかり易くする事も無い。

昼間の立ち回りのギャラリーが少なければ良かったんだがなぁと今更ながらグチをこぼした。

 

現状として一番良くないのは今潜入捜査をしているであろう“CP9”のメンバーに、アナクス=エクトルであるとバレることだ。

 

エースが大っぴらに行動している以上俺がフォローするしかない

いやマジでエース変装くらいしろよな、思う度ため息が出る。

 

(まあアイツらしいっちゃそうだが)

だが立場を考えて欲しい、白ひげ海賊団の隊長しかも2番隊の双璧がそろって不在。追っているのはある男

 

これが政府に、ひいては巡り巡って黒ひげに知られるのがよくない。

 

情報戦において知られない悟らせないのが一番だと俺は思っている。

普段の行動からもそれを一切匂わせないのがベストだ。

黒ひげがまだ船にいた頃やつに対してそうしていた様に

 

街の外れに行きながら路地裏に入るとすぐに壁を伝って、屋上に出る

 

(今夜は雨も降らなそうだし、適当に寝るか)

 

「んで、俺になにか用か?」

寝転んだまま覇気に引っかかった気配、黒のスーツに同じような顔を隠す仮面をつけた2人

 

1人は男その佇まいから只者ではないことはわかる、カクが接触している以上それ以外のメンバーであることはなんとなく予想できた

つまり斜め後ろに控えている女性は普段は秘書をしている人物

 

「ーーアンタら何者だ?悪いが俺はまだ賞金がかかってねぇ、そう言うつもりなら無駄足だったな」

 

いかにも警戒していますという雰囲気を全身で発しながら、知っていてあえて問いかけた、向こうは答えない

恐らく単独行動、俺への興味か実力を試したかったかだろう

バトルジャンキーめと内心毒づいた

というかこわい無駄な争いもしたくないんだよなぁ

 

ふと反射的に上体を起こす、先程まで寝転んでいた場所でゴッとコンクリートが削れる音がした。

 

「...」

「...」

 

ええぇ...?

 

なに今のためされた?

 

というか秘書さん呆れてるやん

あっそれっぽい、なんかめちゃくちゃ威圧感上がってるんですけど?

 

思わず助けろと視線を投げると、そっと視線を逸らされたのでさすがに突っ込んでいた。

 

「いや、俺今殺されかけたよね!?だってみろよ!この地面!!」

ビシッと出来上がったクレーターを指さしながら主張するも、秘書さんは聞いてないふりを決め込んでる。

 

「...強いな」

 

キャアアアァシャベッタァァアアア!!!?

こ、こいつ仮面を付けて正体が全くわからない!

一体ナニ・ルッチさんなんだーーーー!!?

 

なんておふざけは心中だけでな

まあ苦渋の選択だが仕方ない、個人を確立させる為には情報を与えることも必要だ。

例えば、

 

「”エスパディア・アナクス”俺の名前だ」

 

こういった偽名などは自分で名乗るか、上手いこと食いつくようににエサを撒かなくちゃならない。

 

「俺は名乗ったぜ、そっちも名乗りな」

「ーー俺たちが何者かとっくに気がついてると思ったんだが」

「へぇそう見えたか?生憎お前らみてぇな不気味な連中はあった事がねぇよ」

「俺も初撃を躱した奴は久しぶりだ...」

 

わぁい!

やめろよ、なんで嬉しそうなのコイツ(遠い目)

 

「...はァ悪いが忙しいんだよ、こっちは、だからよーーー」

 

ゆるく自然体のまま、一度くぎると殺気をナニ・ルッチさんにぶつける

覇王色の覇気を使うまでもない、殺戮人形ならばこの殺気を無視できるはずがない。

 

「ーーー迷わず逃げさせてもらうぜ?」

 

殺気にあてられ、身体が構えた瞬間、俺はもう隣のビルに飛び移った、そのまま止まることは無い。

同時に気配を周りに合わせながら、どんどん薄く消していく。

 

ずっと見聞色の覇気で警戒しているが、追ってくる気配はなくあのビルの屋上にまだいる様だった。

 

流石に秘書さんが咎めたのか、ナニ・ルッチさん的には不完全燃焼で仕方ないだろうが、何はともあれ助かった。

 

町外れまで来ると、一息つきながら海を眺め、潮風をあびながら、まあテキトーでいいなと寝床に良さそうな場所を探そうとしたが

 

なにか黒いものが風に乗ってやってきた為、俺はそれをキャッチする。

 

 

 

 

 

広げるとそこには、なんということでしょうーーー立派な海パンが。

 

それを見ながら俺は、今日は濃い一日だなぁと現実逃避するしかなかった。

 

 

 

 





こんばんは、ポポビッチ磯野です
実家におりますが、ゆっくりし過ぎてなかなか書き進めておりませんでした。

そしてまさかの!!中編!!!
でも3000文字超えててグダったね!って思ったらここで切るしかないと、決断致しました...!

さてCPのメンバーとさらっとエンカウントですよ〜!
んふふふこれがまた影響するのかなぁ(疑問系)と本人もあまり考えていないので...あれですけど。
謎の仮面野郎ナニ・ルッチさんは絶対戦ったら喜んじゃうからね、秘書さんは喋っちゃうとバレちゃうってことで話さなかったの、でも残念原作知識で把握済みなんだなァ
そして手に取ってしまった海パン持ち主は一体ナニランキーなんだろうな!楽しみ!!


そして今年はこれが最後の更新かもしれません。
もしかしたらあるかもしれないし、無いかもしれない...つまりノープラン!
ちょっと親戚も集まってるのでね!許してヒヤシンス!!

それでは次のお話でお会いしましょう!

良いお年を!!!


ポポビッチ磯野.☆.。.:*・°






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