「くッ!!!なんだこいつらは!?いくら何でもやりすぎだろ!!」
「危ないクリスちゃん!」
「うわ!さんきゅ!クソッ!動きが読めねぇ......いや正確すぎる。」
「ええ、このノイズたち、明らかに戦術を駆使しているわ。」
「洗濯?」
「センジュツ、だよ切ちゃん。ゲームでよくある......」
「ゲームで済めばいいのだがな!こうも数が多くては洒落にならん。」
装者たちは新種のノイズに翻弄されていた。隊列を組み、攻撃をいなし、避け、受け身をとる。入れ代わり立ち代わり互いをフォローし合うその戦い方はまさに軍隊、戦士の類である。
「こうなったらS2CAで!!」
「よせ!ここには生存者が多く居る!建物に被害は出せねぇ!」
「それにしても何故奴らは受け身をとる程の余力がある?」
「考えている暇はないわ!一点集中!各個撃破で殲滅するわよ!!」
「「了解(デス)!!」」
長い攻防の末、どうにか新型ノイズを撃破することができた装者たち。しかし、そのノイズたちは炭化することなくその場に伏しているだけで、まるで生き物が死んでいるかのようだった。
そして、仮面の女はいつの間にか姿を消しており、ノイズの遺体という違和感の塊を抱え本部に帰還することとなった。
-S.O.N.G.本部-
「今回の事件について、この特殊なノイズを戦術特化ノイズと呼称することにしました。」
「戦術型......あのノイズたち、防御力も異様に高かったみたいだが、ありゃどうなってんだ?」
「確かに...今までなら殴ったらすぐ炭化してたのにね。」
「それだけでない。天羽々斬で切り伏せた後も残った手足で立ち上がろうとしていた。」
「まるでゾンビ。」
「本当にゾンビかもしれないデス。」
「あれは防御力というより耐久力?かしらね。シンフォギアで戦ってあの結果ということは、本当にノイズを模した生物なのかしら??」
「マリアさんの言う通りで、あれがノイズそのものである可能性は極めて低いことが明確になりました。ただ今のところ対抗策が無く、シンフォギアでも撃破可能なことから現状維持になります。戦術特化ノイズの正体や仮面の女性についてはこちらで調査を行っています。」
「戦術特化ノイズの最も難儀なところはゾンビさながらの耐久力もだが、あの連携の取れた動き、個々の戦闘技能が軍人並みであることがそれを助長させている。なればやることは一つ!戦術には一枚上手の戦術を!!つまりは......」
「特訓ですね!!師匠!!!」
「おうとも!!!!!」
「はぁ...そんなこったろうと思ったぜ......」
「特訓......今度はどんなキツイことが待ち受けているんデスかね?」
「これは夏休みの宿題より手ごわいかも。」
ずいぶんと更新が遅くなってしまいましたorz
できるだけまめに更新するようにしたいですね......できれば週に1~2回かなぁ。