未明。けたたましく鳴り響く警報。S.O.N.G.本部は平静を失っていた。それもそのはず、突如東京上空に巨大ノイズが出現し、そこから今までの記録に無いほどの大量のノイズが投下されていた。
「緊急出動!緊急出動だ!!あおい!全装者に連絡と出動命令!藤尭は現場状況の確認!緒川は避難誘導の漏れがないか確認を!他オペレーターは各種機器、計器の調整、監視!!いきなりだが総力戦になる、総員覚悟して挑め!!!」
「司令、装者全員現場に到着しました。目標は上空に待機、現在溢れてくるノイズを確認中......特徴から戦術特化ノイズと断定します。」
「了解した!お前ら全員聞こえるか!住民の避難誘導はほぼほぼ完了している。あとはノイズ共を殲滅するのみ!しかし敵はあの厄介なノイズだ!気を引き締めていけ!」
「「「「「「了解!!!!!!」」」」」」
装者たちは鍛えた技と戦術を持って次々とノイズを倒してゆく。が、その数は一向に減らない。
「クソッ!!なんだこのふざけた量のノイズは!?!?」
「......クッ!!!だけどXDになるにはまだフォニックゲインが!!!」
「こうなったらコンビネーションアーツよ!!クリス!いけるわね!?」
「任せろ!!」
【Change ☨he Future】
マリアとクリスのギアが合体し、ひとつの戦闘機のようになる。ギアのブースターに熱が入り、激しくノイズを一掃してゆく...はずだった......。
「うわぁ!?」
「グッ、アァ!?!?」
これでノイズを殲滅できるかと思いきや、フォニックゲインの数値が想定よりも低く、突如2人のギアは分断され地面に打ち付けられる。他の走者も同様コンビネーションアーツを使いこなせないでいる。
「これは......まさか!?!?」
「エルフナイン!何かわかったの?」
「はいッ、皆さんに戦術特化ノイズに対抗するため、様々なトレーニングをこなしてもらいましたがこれが仇となったようですッ。効率の良い戦闘、効果のある攻撃に意識が行き過ぎてフォニックゲインの根幹たる感情の表出が弱くなっている可能性があります。だから大型のコンビネーションアーツを発動する程のロック解除がなされていない!」
「感情が薄くなったっていうことデスか?」
「いや、たぶん技術にリソースを振り分けすぎて......」
「つまり、熱くなれていないってことですか!?師匠!?」
「そういうことらしい!」
「しかし、どうすれば......もはやここまでだというのか??」
「だったら!S2CAで!!」
「試してみるか!」
「了解した!」
「私達はフォローするデス!」
Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el baral zizzl
Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el zizzl
「セット!ハーモニクスッ!!」
「「「S2CA!トライバースト!!!」」」
初期の頃より培ってきたコンビネーションアーツ。いままでどの土壇場でも使いこなしてみせただけあって、何とか成功した。しかし、これで倒せたノイズはまだごく一部。これでは響の体力が持たない。ヘキサゴンバージョンを放つ隙は与えてくれそうにない。未だ絶体絶命であることに変わりはないようだ。
そこへ、上空の巨大ノイズからあの仮面の女が降りてきた。
「仮面の女!やはり貴様が黒幕か!!」
「黒幕とは、よくもまあ悪党扱いしてくれるな。それはさておき、どうだ?私のクローン・ノイズたちは。なかなかやるだろう?共に苦しい思いをしてきただけあってかなり強いぞ。こいつらは。」
やはり、このノイズたちは大量生産されたものだった。そのうえ戦闘技術を叩きこまれた、知能あるノイズたちであることが裏付けられた。
「私を作った奴らは言っていた。私をノイズの女王として集団戦闘の核とすると。そしてソロモンの杖などに頼らない、真の意味で人間に制御可能なノイズを作り上げると。私は望み通りノイズの女王となった。そしてノイズに導かれ今、ここにいる。」
「私はこの星の救済者となる存在だ。愚かしい人間を抹殺し、この星の生けるものを抹殺し、ノイズだけの世界を創る。この世界はあまりにも醜い。私はそれを身をもって体験してきた。この雪辱を晴らすためにも、そして私を導いてくれたノイズのためにも、、、」
「この星を......焦土と化さん。」