時をかける女王   作:リバサ昇竜

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ただいま!

 

 

 

私達が洞窟から帰ってきてから2日が過ぎていた

洞窟から帰ってこられた当初はお母様の様子が少しおかしかった気がしたが、すぐに普段の様子に戻っていった

一昨日はボッシュ様の家で過ごした

雑談したり、ボッシュ様の作った刀と呼ばれる武器などを見せていただたりしてこの時代に来て初めてのゆっくりとした一日だったと思う

 

昨日は、お母様と千年祭に行きクロノさん達の入っていったゲートを見に行っていた

しかし、王国の兵士と思われる人達がテレポッドを調べていたので遠目からしか見れなかった

会場の方でも、兵士達が何やら聴き込みをしている様子が至るところで見られ

おそらく、クロノさん達が行方不明な事を探しているのではないだろうか?

 

そして今日

お母様と私は宿屋の宿泊している部屋に居る

ボッシュ様はあの後、本当に約束通りに預けた宝石などの販売を知り合いにあたってくれたようで昨日の夜に代金などを届けてくれた

正直、かなりの額だった‥‥

お母様は手間賃などを払おうとしたが、ボッシュ様は頑なに受け取ろうしなかったので今度ボッシュ様のお仕事を手伝うと約束した

なので、今日はお母様と再び買い物と住む家を探しに行く事になっている

いつまでこの時代に滞在するかわからない状態でずっと宿屋暮らしは効率も悪いだろう

私達が着替えて宿を出ようとした時に宿屋の店主さんがやって来た

私達にお客が来ているとの事だったのだが、誰だろうか?

私達は宿屋の二階に泊まっているので、一階に降りてみる事にした

そこには、クロノさんとマールさんが居た

 

「サラさん!久しぶり!」

「ま、マールさん!ご無事だったんですね‥‥よかった。」

「うん!本当に色々あったんだけど、無事だよ。心配かけてごめんね。」

「サラさん達がこの宿屋に居るって武器屋のお爺さんに聞いて報告しに来たんだ。それで今から僕はマールをお城‥‥じゃなかった、えっと、家まで送っていくところなんだけどね。」

「ジールさんも心配かけてごめんなさい。えっと、ただいま戻りました!」

「フ‥‥おかえりマールよ。わらわは心配などしていなかった。必ずや、帰ると確信しておったわ。」

「いやー、本当に大変だったんですよ‥‥無事に戻れて良かったです。それじゃ、僕らはこれで失礼します。サラさんもまたね。」

「はい、クロノさんもお気をつけて。」

 

「クロノよ、マールを送り届けたらもう一度ここに寄っていけ。」

「お母様、クロノさんもお疲れでしょうし日を改めた方が」

「ふむ、どうだクロノよ?」

「えっと、なんの御用かによりますね。流石に力仕事とかきついというか、、」

 

「いや、わらわは話が聞きたいのだ。ゲートの先で見たものや、情報などな。」

「まぁ、話だけなら‥‥その前に一度家に寄りますけど、いいですか?」

「構わぬ。それでは待っておるぞ。」

「はい。さ、マール。行こう。」

「うん、サラさんもジールさんもまたね!今度は一緒に遊びましょう!」

「はい、マールさんもゆっくり休んでくださいね。そして、また今度に。」

 

手を振りながら去っていく二人を見ながら見送る

 

本当に無事で良かった‥‥

 

「それでは、わらわ達も早めに買い物などを済ませに参ろうか。」

「はい。お母様。」

それからは私達は買い物に出掛けたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

買い物と家探しを終えた私達は一日中クロノさんを待っていたが

夜になっても、クロノさんは現れなかった

約束を破るようなタイプではないと思う

 

「クロノさん‥‥何かあったのでしょうか?」

「だろうな。ようやく情報が入るところだというのに、儘ならぬものだな。」

「案外、疲れて寝てしまっているだけかも知れませんし、もう少し待ってみますか?」

 

その時、コンコンとドアをノックする音が聞こえた

クロノさんだろうか?

はい、どなたでしょうか?と答えて私はドアに近づく

相手は宿屋の主人の様だった

「ジール様にお客さんが来ております。なんでも、此度のテロの事をお話したいとかで。」

「え?あの、お相手は今朝とは違う人でしょうか?」

「あ、はい。中年の男性でした。如何しますか?もう遅い時間ですし、明日にしてもらいますか?今は話されるなら下のラウンジを使うことは可能ですが、」

「ふむ、タイミング的にクロノ達の事かもしれぬな‥‥。わかった、わらわ達も下に向かおう。」

「はい、それではこちらです。」

 

ラウンジに向かうと店主の話通りに中年の男性が座っていた

誰だろうか?面識はない‥‥と思う

私達は、男性の向かいの椅子に座る

 

「いやー、夜分に申し訳ない。私は、弁護士のピエールと申します。」

「弁護士、ですか?あの、どう言った御用でしょうか?」

「この度は、国家転覆罪の疑いをかけられてしまったクロノ君の弁護を担当する事になりましてな。しかも、裁判は明日だと言うのですよ。本当にもう、あの大臣は何を考えている事やら‥‥」

 

「そんな、クロノさんが!?」

「ちっ、‥‥‥‥面倒な。」

「それで私は急いで証人などを探しておりまして、どうでしょうか?クロノくんの力になってあげてもらえないでしょうか?」

「そ、それは良いのですが。国家転覆罪とは、一体?」

「はい、どうやら王女を誘拐したと言うのです。」

「王女を‥‥誘拐‥ですか?」

「ガルディア王国第一王女マールディア様はご存知ですよね?その方を、と言う疑いをかけられましてな。」

「フ‥‥なるほどな。確かに只の町娘ではないと思ってはおったが王女とはな。」

「そんな‥‥」

マールさんがこの王国の王女だったなんて‥‥それに、クロノさんが誘拐犯‥‥

 

 

「どうでしょうか?私もクロノ君はその様な事をする青年には見えませんでした。なので、どうかおチカラを貸してください!時間がないのです。」

「わ、わかりました。私達に出来る事ならば‥‥お母様、構いませんか?」

「まあ、わらわもまだクロノには用もある。それで?ピエールとやら、わらわ達は何をすれば良い?」

「ありがとうございます!それで、御二方には明日の裁判でクロノ君に誘拐の意思などはなかったと証言していただきたいのです。つきましては」

 

 

 

その後、明日の打ち合わせを少ししてピエールさんは帰っていった

帰り際にガルディア城の通行証を渡してくれた

裁判は明日の昼から行われると言う

 

しかし

大変な事になってしまった‥‥

マールさんを助けに行った筈のクロノさんが誘拐犯にされてしまうなんて‥‥

しかし、裁判か‥‥もしも有罪なんて事になったら‥‥

私の不安そうな顔が伝わってしまったのか

 

「サラよ、わらわに任せておくが良い。もしもの時は‥‥フフ。」

と、ニヤリと笑うお母様を見て

ああ、不安だ‥‥明日はどうなってしまうのだろうか‥‥

と言う考えがさらに頭の中で木霊していった

 

そうして私は不安で余り眠れぬ中、この日の夜も更けていったのだった

 

 

 

 






裁判、懐かしいですよね。初見でお弁当食べなかった人いるんでしょうか?
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