時をかける女王   作:リバサ昇竜

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すみません、書き忘れてましたがクロノしゃべります
主人公喋らない派の方は申し訳ないです


旅立ち!夢見る千年祭 中編

 

 

 

 

会場となっている広場に到着すると建国千年を祝うだけあってかなりの人々で賑わっている

まだ中に入っていないが、みんなが楽しそうにしている様子を見ていると先程の老人が言っていた様にこの時代は平和で人々が安心して暮らしている事が伺える

 

「まずどこかでわらわ達の持っている宝石などを換金できるところを探すぞ。」

「宝石、ですか?この時代で価値があれば良いのですが‥。」

「フン、時代が変わろうと美しい物に惹かれるのは世の常であろう。我々の祖先も通貨などに綺麗な石や羽根を使っていたそうだしな。」

「なるほど、流石お母様です。」

私が感心していると、世辞は良いと言いながら会場の中へと入って行く

「あ、お待ちください。」

そうして私も会場へと続いていく

 

 

 

 

中に入るとたくさんの出店や出し物で溢れていて、暫く歩いて探してみたが私達の目的の場所は見つからないでいた

「ふぅ‥‥」

人が多い場所はあまり得意じゃないなぁ

それに、すれ違う人の目も気になるし

率直に言って私達の恰好は周りから浮いてるらしい

特にお母様とすれ違う人達は絶対に振り返っている

お母様はまるで気にしていないが

出来る事なら早めにこの時代の通貨を手に入れて服を買いたい

 

「お母様、私が近くの人に換金してくれそうな場所がないか聞いてまいります。少しの間お待ち頂いてもよろしいでしょうか?」

「うむ、この様にごちゃごちゃとしていては埒があかぬな。わかった、わらわはここで待つとしようか。」

「はい、行ってきます。」

私は、お母様と離れて辺りを見回す

すると、噴水のところで座って話をしている男女を見つけたので話を掛けてみる事にした

 

「あの、申し訳ありません。少しお時間をよろしいでしょうか?」

「ん?ああ、大丈夫ですよ。どうしましたか?」

「わぁ、綺麗な人!ねぇ、クロノ知り合いの人?」

赤髪の青年が、否定すると金髪の女の子の方が話掛けてきた

「こんにちは!初めまして私はマール。こっちはクロノ。よろしくね!」

「え、ええ、よろしくお願いします。わたしはサラと言います。」

「サラね!ねぇ、サラも良かったら一緒にお祭りを回りましょうよ!」

花の様な笑顔で、マールさんが私の手をとる

「マール、サラさんは何か聞きたい事があるみたいだし、そんな事急に言われたら困ってしまうよ。」

「あ、そっかぁ。ごめんなさい私ったら。」

「い、いえ。気にしないでください。」

と言いその後、宝石の価値の事や換金場所の事を聞いてみた

一応、遠くから旅をしてきたという説明もしたが、二人は特に怪しんでもいなさそうなので安心したが

同時に嘘をついている罪悪感も芽生える

話を聞くとお母様の推測通り宝石にも価値があるようなので、改めて換金場所も聞いてみた

 

「宝石とかを扱うお店かぁ。マールはなにかわかる?」

「うーん、一応心当たりがあるけど一度お城に帰らないとわからないなぁ。」

「お城?」

「違、お家!そう、お家に帰らないとって事!」

「そ、そう。あとは。あ、さっきのおじさんならどうかな!一応武器屋さんみたいだったけど、マールのペンダント欲しがってたし!」

「武器屋さん、ですか?」

「ちょっと前にここに居たんだけど、今日はもう帰るって行ってたから明日なら多分大丈夫ですよ!」

「ありがとうございます。助かりました。もう少し探してみてなさそうなら明日ここに伺ってみますね。」

 

 

「ねぇ、クロノ。そろそろ時間じゃないかな?」

「あ、もうそんな時間か。 サラさん実はこの後奥の広場で僕の幼馴染が出し物するので一緒に観に行きませんか?」

「うんうん、サラさんも一緒に行こ!」

 

 

「お気持ちは嬉しいのですが、連れがいますので

「サラよ、どうだ?換金所は見つかったか?」

私がお誘いを断ろうとしたタイミングでお母様が後ろから現れる

待つのが飽きたのだろう

 

「ねぇ、クロノ!またまた綺麗な人だよ!それに素敵なドレス!」

「マール、落ち着いて。」

 

私は、クロノさん達から聞いた情報をお母様に簡潔に話した後に二人を紹介した

「こちらは親切に教えてくださった、クロノさんとマールさんです。」

「うむ。助かった、礼を言うぞ。」

お母様は、素直にお礼の言葉を言っていたが目はやはり地の民を下に見ている感じが私にも伝わってくる

クロノさんの方はお母様の雰囲気に少し萎縮しているようだ

「マールと言います。あのお姉さんも一緒に行きませんか?」

マールさんは目をキラキラさせながらにお母様を誘っている

正直、凄いと思う

「く、クロノです。えっと、もし良かったらで構いません‥ので‥」

お母様は少し考えてから

「ふむ、武器屋とやらが来るのは明日になるようだし。まぁ良いか、案内せよ。」

「やったぁ!あの、お姉さん!お名前を聞いてもいいですか?」

「‥‥ジールだ。好きに呼ぶが良い。」

そう、言うお母様は少しだけ悲しそうだった様に見えた気がしたが

すぐにいつもの表情に戻っていた

気のせいだったのだろうか?

いや、それより

お母様が、地の民の誘いを素直に受けた?それに、さっきの老人に対する態度もそうだ

お母様が、よくわからない

失礼だがこの人はもっと自分勝手で傲慢な人ではなかっただろうか?

わからない

改めてよくよく考えてみたら私は、お母様の事を何も知らないのではないだろうか?

 

そんな事を考えながら私は、広場の奥に向かっていった

 

 




やっぱり短いかな
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