キン肉マン~ウルフマンが王位争奪戦の助っ人にやってきました~   作:やきたまご

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角界を解体せよの暗示か!?


バネ男の激励!!の巻

 巨大なスプリングと化したキング・ザ・100トンがウルフマンの体を断裂させようとキツくしめつけている。

 

「ぐおおああ!!」

 

 ウルフマンも苦痛の表情を浮かべている。

 

『キング・ザ・100トン! バネの形へと変形し、ウルフマンの体を容赦なくしめつけている!!』

 

「横綱さんよ、泣いて命乞いすればこの地獄から解放してやるぞ」

 

 ウルフマンが苦しみながらも笑みを浮かべた。

 

「おい でくの坊 オレが命乞いするような漢に見えるか」

 

ギギギギギギ

 

 ウルフマンは力尽くでスプリングを破壊しようと試みた。その様子を見て、マリポーサが新たなプラカードを掲げた。

 

「馬鹿め 命乞いをすれば地獄を見ずにすんだものを」

 

ジャキキーン

 

 キング・ザ・100トンのスプリングと化した体に無数のトゲが生えた。

 

グサササ

 

 ウルフマンの体の全身にトゲが深く刺さった。

 

「ぐわあああ!!」

 

『なんと残虐な光景か!! キング・ザ・100トンの体に無数のトゲが生え、ウルフマンの体に容赦なく突き刺さる!! ウルフマン大量出血だ――――――っ!!』

 

 この凄惨な光景に、倒れる観客もではじめた。キン肉マンやミートも冷静ではいられなくなった。

 

「ウルフマ―――――ン!!」

 

 キン肉マンが叫ぶもウルフマンから返事がない。ウルフマンは気を失ってしまった。

 

 

 どこか分からない世界に傷ついたウルフマンがいた。

 

「ここまでか……くそったれが……」

 

 身動きできないほどの全身のダメージに、ウルフマンの精神は憔悴している。

 

「ケケケ、横綱さんよ、またもバラバラになっちまいそうだな」

 

「誰だ!」

 

 ウルフマンの目の前に人影がじわじわと浮かんできた。やがて、らせん状の体とコミカルな顔をした超人が現れた。

 

「て、てめえはスプリングマン!?」

 

「久しぶりだなウルフマン。ここは現世とあの世の境目のところだ」

 

「この野郎、俺をあの世からむかいに来たってわけか!」

 

「俺がそんな親切なやつなわけないだろう。俺の螺旋解体縛りのエセ技を使っている奴が来たから見に来ただけだ。しかし、無様だな横綱さんよ。俺にも負けて、更に俺のエセ技を使うやつにも負けるとはな」

 

「んだとこの野郎!」

 

 ウルフマンは全身のダメージを忘れて、スプリングマンに勢いのついた張り手をかます。しかし、張り手の直撃寸前にスプリングマンの体は消えた。そして、別の場所からスプリングマンがまたも出現した。

「そんだけの元気がありゃあ、一回ぐらいはぶん投げられそうだな」

 

「スプリングマン……」

 

 ウルフマンはスプリングマンが自分に対して伝えたい想いを察した。

「でくの坊を倒したら、お前ともう一回闘ってやってもいいぜ」

 

 そう言って、スプリングマンの体は消えた。

 

 

 リングではキング・ザ・100トンがウルフマンを惨殺しようと、さらに体をしめつけていく。

 

「なにをやっとるかウルフマン!!」

 

「お、王子!?」

 

 キン肉マンの激高にミートが驚いた。

 

「お前は私と同じ日本の超人のライバルと自称しているんだろう!! 私も、今のお前のような状況は幾度も経験しとるが絶対逆転してきたぞ!! 今のお前に私のライバルを名乗る資格はないわい!!」

 

 キン肉マンが言い終わると、ウルフマンの体がぴくりと動いた。その反応にキン肉マンとミートは気付いた。

 

「黙っていれば好き放題抜かしやがって……」

 

 ウルフマンが意識を取り戻し、言葉を発した。予想だにしなかったウルフマンの復活にキング・ザ・100トンとマリポーサは驚いた。

 

『あ――――――っと! ウルフマンが復活した!!』

 

「あいつにあそこまで言われ……思わぬ所から激励も受けちまってよ……」

 

バキン バキン

 

 ウルフマンが全身の筋肉に力をこめた。それによって起こった異変にキング・ザ・100トンが気付いた。

 

「こやつの体にトゲが刺さらない!! トゲが筋肉ではねかえされていくだと!?」

 

メキキキ

 

 ウルフマンは馬鹿力で、キング・ザ・100トンのスプリングボディをこじ開けていく。

 

パキン パキン

 

 キング・ザ・100トンの体に亀裂が入る。

 

「ぐわああ!!!」

 

『ウルフマン!! 驚異的な怪力でキング・ザ・100トンのスプリングボディからの脱出を試みた!!』

 

 マリポーサが慌てて新たなプラカードをあげた。キング・ザ・100トンの体が元の姿へと戻っていく。

 

「超人横綱のプライドにかけて、この勝負、絶対勝ってやる!!」

 

ボワァ

 

 ウルフマンの体が金色に輝いた。キン肉マンとミートに安堵の顔が見られた。

 ウルフマンがキング・ザ・100トンの首に両手をかけた。

 

「俺の十八番! 合掌捻りだ――――――!!」

 

 ブォォォォォォン

 

 キング・ザ・100トンの体がウルフマンの合掌捻りによって大きく持ち上がり回転した。

 

『ウルフマン凄い!! キング・ザ・100トンの巨体が軽々と持ち上げられたぞ――――――っ!!』

 

 キング・ザ・100トンのピンチにマリポーサが檄を飛ばした。

 

「何をやっているかキング・ザ・100トン! 先に亡くなっていった仲間のためにも、その技から脱出せんか――――――っ!!」

 

「マリポーサ様、私もそうしようとしているんですが、あまりにも強い回転で身動きができないです」

 

「くっ!」

 

「デリャアア――――――ッ!」

 

ドゥワァ

 

 ウルフマンは勢いのついた、キング・ザ・100トンの体を投げつけた。

 

ズガァァァン

 

 キング・ザ・100トンの体が頭からリングに叩き付けられた。

 

グワァシャア

 

 キング・ザ・100トンの体は砕け散った。

 

カン カン カン カン

 

 試合終了のゴングが高々に鳴らされた。

 

『やりましたウルフマン! 左脚の怪我に耐えて、よくぞ勝ちました!! これでマリポーサチームは大将マリポーサを残すのみです!!』

 

 マリポーサが立ち上がった。

 

「ウルフマンよ、敵ながらあっぱれと褒めてやろう。しかし、その体ではもう私とは闘えまい」

 

 今のウルフマンは左脚の傷に加え、キング・ザ・100トンの攻撃により全身から大量出血している。

 

「まだ俺は闘える! ぐぅ!」

 

 ウルフマンが唐突に倒れた。キン肉マンとミートがすぐにウルフマンのもとに駆け寄った。

 

「ウルフマン! すぐに病院に連れて行くからな!」

 

「俺は大丈夫だ、まだいける……」

 

「これはチームリーダーとしての命令じゃ! もうお前を闘わせるわけにはいかん!!」

 

 突如リングに一人の男が飛んできた。その男はキン肉マン達の前に着地した。

 

シュタ

 

「ここは私に任せてもらえないだろうか?」

 

 キン肉マン、ミート、ウルフマンがその男の姿を見て驚いた。

 

「あ――――――っ! お、お前は!?」

 

 白い体、白い両翼、顔に黄色い星印。その男はペンタゴンであった。。




華麗なる空中合戦が幕を開ける!?
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