キン肉マン~ウルフマンが王位争奪戦の助っ人にやってきました~   作:やきたまご

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はかなく散る蝶々(マリポーサ)……


無謀なる強力!!の巻

カン カン カン

 

 試合終了のゴングが高らかに鳴った。

 ペンタゴンの勝利が確定したのだ。

 

「ふぐぐ……どうやら、どうあがいても救われない運命の下に、私は生まれてしまったようだ……」

 

 立ち上がる力はないものの、マリポーサにはまだ意識があった。

 

「運も実力の内とは言うが、この試合、実力的には僕は君に負けていた」

 

「ははは、だろうな……あの火弾さえなければ私の勝ちだった……これで私の夢も終わりか……」

 

「君の夢はまだ終わっていない」

 

「どういうことだ?」

 

「君の夢は僕が引き継ぐからさ。僕も君と同様、不幸な人が存在しない平和な社会を築き上げたいんだ。この王位争奪戦を勝ち抜いたら、僕が直接キン肉マンを説得しよう」

 

「ペンタゴンよ! その必要は無い! 私が王位の座についたときにはマリポーサの願いも叶えてやるつもりだ! 勝つという事は、負けた者の魂も引き継ぐということだからな!」

 

「そうか……感謝する……」

 

 そのままペンタゴンは眠るように意識を失った。

 

 

 

 所変わって、ビッグボディチームVSスーパーフェニックスチームの状況は、マンモスマンが3人抜きを決め、キャノンボーラーと対戦しているところである。キャノンボーラーのラリアットに合わせ、マンモスマンもラリアットを繰り出し、両者相打ちとなり、ダウンした。超人委員会が両者相打ちの裁定を下そうとしたその時であった。

 

「下手な演技はやめろ」

 

 その言葉を放ったのはビッグボディだった。

 

「俺とフェニックスを対戦させようという魂胆だろうが、そうはいかん! 俺が今一番倒したい相手は、マンモスマン! 貴様だからな!」

 

 フェニックスが不気味に笑った。

 

「くくく、ビッグボディよ。どうやらお前は頭まで筋肉だったようだな。マンモスマンに喧嘩を売るというのがいかに恐ろしい事が分かっていないようだな」

 

「分かってないのは貴様の方だ、フェニックス! 俺の目の前で仲間が死んだんだ! ならば、今すぐにでも倒したい相手はマンモスマンに決まっているだろう!」

 

「そうかそうか、ではマンモスマン、ビッグボディにささやかなプレゼントをあげようではないか」

 

「パオー!」

 

 マンモスマンは倒れているキャノンボーラーにロメロスペシャルを決めた。

 

「あぐ……」

 

 キャノンボーラーは抵抗の意思を見せるが、もはや体力は残ってないに等しい。

 

「食らえ、マンモスロメロ!」

 

グササ

 

 ロメロスペシャルされた状態のキャノンボーラーに、マンモスマンは鼻と両の角を深々と刺した。鼻も角もキャノンボーラーの体を貫通し、大量の出血へといざなった。

 

「グギャ――――――ッ!!」

 

「これで終わりだ!」

 

バキィ

 

 マンモスマンの全力をこめたロメロスペシャルにより、キャノンボーラーの全身の骨が折られた。そして、キャノンボーラーも他の仲間同様亡くなった。

 

カン カン カン

 

『マンモスマン! とうとう四人抜きを達成! まさかマンモスマン一人でビッグボディチームを壊滅させてしまうのか!』

 

 ビッグボディがリングに入ると、キャノンボーラーの体を優しく両手で持ち上げて、リング外に運んだ。

 

「キャノンボーラー、情けないリーダーですまなかったな、さめてもの罪滅ぼしとして、目の前のこいつは俺の命にかけてでも倒す!!」

 

「パゴォパゴォ」

 

 マンモスマンからは余裕の笑いが出ている。

 

カーン

 

『マンモスマンVSビッグボディが始まりました! まずは両者どのような立ち上がりでしょうか!』

 

 ビッグボディは血気盛んな状態を見せていはいたが、マンモスマンとは一定の距離を保っている。

 

「パゴパゴ、俺のノーズフェンシングやビッグタスクが怖いか?」

 

「仲間があっさりとやられているからな。慎重にもなるさ」

 

「お前もあっさりと殺ってやろうじゃないか!」

 

『マンモスマン! ビッグボディに向かって突進だ!』

 

ガシィ

 

 ビッグボディは真っ向からマンモスマンの突進を受け止め、組み合った。

 

「パゴ! この力は!?」

 

「何故俺が強力の神に選ばれたか、教えてやるよ!」

 

グイーン

 

『ビッグボディ! 組み合った状態からマンモスマンの巨体を持ち上げた!』

 

 ビッグボディは逆さ状態で持ち上げられたマンモスマンを背中からリングに叩き付けた。

 

ドガァ

 

『ビッグボディ! マンモスマンに強烈なブレーンバスターを決めた!』

 

「まさか、俺が力負けするとは!」

 

 マンモスマンが冷や汗を流す。

 ビッグボディは間髪いれずに、リングに倒れているマンモスマンの体にのっかり、マウントポジションをとる。

 

「これはペンチマンの分だ!」

 

ガゴォ

 

「パギャァ!」

 

『ビッグボディ! マウントポジジョンからマンモスマンに強烈な右ストレートだ!』

 

「レオパルドン! ゴーレムマン! キャノンボーラ-! そして俺の怒りだ――――――!!」

 

ガゴォ ガゴォ ガゴォ ガゴォ

 

『ビッグボディ! マンモスマンに強烈なパンチの連打だ! マンモスマンの顔面が段々腫れ上がっていく!』

 

「調子に乗るなよ、脳みそ筋肉野郎!」

 

グサァ

 

「ガァ!!」

 

『マンモスマン! ビッグタスクとノーズフェンシングでビッグボディの胸を貫いた!』

 

「おい、誰が脳みそ筋肉野郎だ」

 

ガシィ

 

 ビッグボディがマンモスマンの両のビッグタスクを両手で掴んだ。

 

「引き抜こうとしても無駄だ、俺のビッグタスクはお前の体に更に侵入するように伸びていく」

 

メリメリ

 

 ビッグボディの体にマンモスマンのビッグタスクが刺さっていく。

 

「勘違いするなよ、これが俺流の、ビッグタスク攻略法だ――――――っ!」

 

バキィン

 

『ビッグボディ! マンモスマンのビッグタスクを自らの強力でへし折った!』

 

「なに!?」

 

 すかさずビッグボディは両手でマンモスマンの鼻をつかんだ。

 

「あいぐわぁ!」

 

ズボ

 

『ビッグボディ! 自らの胸に突き刺さったマンモスマンのノーズフェンシングを引っこ抜いた!』

 

 両者スタンディングの体勢に入るが、ビッグボディの胸部から出血は激しく、息も切れている。

 対し、マンモスマンは怒っている。

 

「よくもこの俺にこれだけのダメージを! 許せん!」

 

 マンモスマンは自らの鼻でビッグボディの巨体を持ち上げた。

 

「パワフル・ノーズ・ブリーカー!!」

 

ガキ

 

 ビッグボディは背中から、マンモスマンの膝に落とされた。

 

「グガァ!」

 

『マンモスマン! ペンチマンをKOしたパワフル・ノーズ・ブリーカーをくりだした!!』

 

「パゴパゴ、頑丈な体だな。ならばこれならどうだ!」

 

 マンモスマンはまたビッグボディの巨体を鼻で持ち上げて、頭からリングに突き刺すように落とした。マンモスマンは、ビッグボディの両足を持ちながら逆立ち状態となり、そのままビッグボディの体をひねる。

 

「ゴーストキャンバス!!」

 

メリメリメリ

 

 ビッグボディの体がねじれ、リングもそれに伴い変形していく。

 

『マンモスマン! 今度はゴーレムマンを死に追いやったゴーストキャンバスだ!』

 

ぴたり

 

「パゴ!? これ以上回らないだと!!」

 

「そんなものか、お前の力は?」

 

 ビッグボディの体がマンモスマンの回した向きと逆向きに回転する。そして、ビッグボディの体が完全にまっすぐな状態となり、技からの脱出に成功した。

 

「強力ジェットトルネード!!」

 

ギュルルル

 

 ビッグボディの体がさらに勢いよく回転し、巨大な竜巻を発生させ、マンモスマンの体が上方に吹っ飛ぶ。さらにビッグボディも後を追うようにジャンプし、マンモスマンの体を何かの技に決めていく。

 

「強力アトミックボム!」




まさかの番狂わせなるか!?
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