キン肉マン~ウルフマンが王位争奪戦の助っ人にやってきました~   作:やきたまご

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勝ったぜ!!


強力の奇跡!!の巻

 ビッグボディの技により、マンモスマンの両腕・両脚が決められ、リングにたたきつけられようとしている。

 

「そうはいくか! イヤーガスト!」

 

バサァ

 

 マンモスマンは自身の耳をうちわのように大きく羽ばたかせ、強い風を発生させた。

 

「うおっ!」

 

 ビッグボディが体勢を崩し、技を外してしまった。

 

「俺のビッグタスクをへし折ったお返しをさせて貰う!」

 

 マンモスマンは鼻をビッグボディの首に絡みつけ、脳天からたたき落としにいく。

 

「ノーズハンマー!」

 

ガゴォォン

 

 マンモスマンは自身の左膝にビッグボディの脳天を激突させた。

 

「うぐぐぐ~!」

 

 ビッグボディへのダメージは大きくダウンした。しかし、マンモスマンも左膝を痛め、片膝をついた。

 

「なんて頑丈な石頭だ!」

 

「がははは! 馬鹿みてえに固い頭だろう! お前のパワーが強かった分、ダメージも相当のものだな!」

 

「マンモスマン! 何をそんな雑魚相手に苦戦しておる! 早くとどめをさすのだ!」

 

 リング脇で観戦していたスーパーフェニックスが激高する。

 

「おのれ~、貴様のせいでフェニックス様に~! この技だけは使いたくなかったが、お前には一番酷い死に方をさせてやろう!」

 

グイーン

 

 マンモスマンはビッグボディの体を鼻で持ち上げた。

 

「アイスロックジャイロ――――――ッ!!」

 

ゴゴゴゴゴゴ

 

「おお――――――っと! マンモスマンに投げられたビッグボディの体がまるで無重力地帯に放り出されたようにもの凄いスピードでマンモスマンの頭上を舞う――――――っ!!」

 

 ビッグボディは何も出来ずに慌てるだけだった。

 

「うわぁ――――――っ! 着地でき――――――ん!!」

 

『あ―――――っ! 徐々にビッグボディの体が凍り付いてきた――――――っ!』

 

 マンモスマンが技の解説を始めた。

 

「あまりのスピードで宙を舞うために、お前自身の周りの空気が冷却されて、その凍った空気がお前の体にくっつくわけだ!」

 

 この技にはフェニックスも感心していた。

 

「いいぞマンモスマンよ! なかなかの高等技ではないか!」

 

「ありがとうございますフェニックス様、これで貴様もおしまいだ!」

 

『マンモスマン! 氷づけとなったビッグボディを破壊しにかかった!』

 

パキパキ

 

 ビッグボディの体をまとう氷にひびが入った。

 

「まだ仲間の仇はとっちゃいないんだ……」

 

パキン パキン

 

『お―――――っ! ビッグボディのまわりの氷のひびが徐々に大きくなっていった!』

 

「パゴォ!? まさか力尽くで氷を破壊しようというのか!?」

 

グワギィーン

 

 氷は完全に砕け散り、ビッグボディは氷からの脱出に成功した。

 

『ビッグボディ! 自らの強力で氷を破壊した――――――っ!』

 

「そんな……俺の奥義が敗れるなんて……」

 

 マンモスマンは力なく両膝をつく。。

 

「見たか! これがビッグボディチームの絆の力だ!」

 

「絆の力……」

 

 マンモスマンの脳裏に、自身が凍り付く前の記憶が蘇った。

 

「パゴ! この記憶は!?」

 

 マンモスマンの動きが止まった。

 

『どうしたマンモスマン! なにやら様子がおかしいぞ――――――っ!!』

 

「油断は禁物だぞ! マンモスマン!」

 

 ビッグボディがマンモスマンの体を持ち上げて空高くジャンプし、技を決めていく。

 

「これぞ、俺の奥義! メイプルリーフクラッチだ!! ペンチマン! レオパルドン! ゴーレムマン! キャノンボーラー! この技が亡くなったお前達に対する手向けだ――――――っ!!」

 

ズドォォォン

 

 マンモスマンは意識を失い、力なくリングに倒れた。

 

「立てマンモスマン! それでもフェニックスチームの一員か!!」

 

 ミステリアスパートナーの一人がフェニックスを落ち着かせようとする。

 

「フェニックス様、もうマンモスマンに立ち上がる力はありません」

 

カン カン カン

 

『ビッグボディ勝利! 亡くなった仲間の仇を見事にとりました――――――っ!』

 

 観客もこのドラマに大いに盛り上がった。

 しばらくしてマンモスマンの意識が戻った。

 

「そうだ、思い出したぞ……何故この俺が氷づけになっていたか……」

 

 マンモスマンはかつて、同胞のマンモスを救うために命懸けで人間と闘い合った。結果的に同胞達を守る事が出来、マンモス自身は代償に氷づけとなったが、人間達がマンモスマンの行為に敬意を表し、氷づけとなったマンモスマンを破壊するような事はなかった。

 

「ビッグボディ、お前の絆の力が俺のなくした記憶をも取り戻してくれたようだ……感謝するぜ……」

 

「マンモスマン……」

 

「知性こそ生き残る大事な手段とは思ったが、馬鹿になってでも守るべき仲間さえいれば、俺が勝てたかもしれんな……」

 

「マンモスマンよ、お前が強くなった時には、また再戦しようじゃないか」

 

 ビッグボディがマンモスマンと握手を交わした。

 

「や……約束だぜ……」

 

 そう言ってマンモスマンは倒れた。

 

「ちぃ、マンモスマンのやつめ、ビッグボディごときに負けおったか。まあいい、もはやボロボロの状態のお前を倒す事など、わけないわ!!」

 

カーン

 

『ビッグボディVSスーパーフェニックスが始まりました! しかし、ビッグボディに闘う力は残っているのでしょうか!!』

 

「強力タックル!」

 

ドドドド

 

 ビッグボディが巨体を生かしたタックルをスーパーフェニックスにしかけた。

 

「力技は歓迎だぜ!」

 

 スーパーフェニックスはビッグボディの力を利用して、背負い投げをした。

 

ドガァ

 

「ぐわぁ!」

 

 ビッグボディはマットにたたきつけられた。

 

「そうら、この技をくらうまではおねんねはお預けだ」

 

 スーパーフェニックスは頭突きでビッグボディの体を空中へ上げていく。そして、闘いを終えたキン肉マンチームに三大奥義の一つ、マッスルリベンジャーを見せるように紹介していく。

 

「マッスルリベンジャー!!」

 

ガガァン

 

 ビッグボディの頭がコーナーポストに叩き付けられ、そのままマットに倒れた。

 

カンカンカン

 

『ついに決まった――――――っ! スーパーフェニックスチームの二回戦出場、ああ!?』

 

 スーパーフェニックスは、実況のアナウンスの様子でリングに異変が起きたと気付き、見回す。

 

「なにぃ!?」

 

 もはや、力の残っていないビッグボディが立ち上がってきたのだ。

 

「マンモスマンよ……すまん、再戦の約束は……果たせそうに……」

 

ズシィン

 

 ビッグボディの巨体が倒れ、完全に事切れた。

 

「まさかビッグボディにマンモスマンがやられようとは、想定外だったぜ」

 

 

 

 

「勝ち残った王位候補の諸君!!」

 

 会場のモニターにハラボテマッスルが写った。

 

「今日から三日後に、二回戦が行われるわけだが、キン肉マンチーム、スーパーフェニックスチームは休養があっても、ダメージのない五人の選手をそろえるのはキツい状態と思われる。本来であれば、ゼブラチームがキン肉マンチーム、スーパーフェニックスチームがソルジャーチームと闘う事になっているが、公平な闘いを期すために一つの判断を下した!」

 

 キン肉マン、ゼブラ、ソルジャー、スーパーフェニックスが緊張の面持ちでハラボテの言葉を聞く。

 

「三日後の試合の組み合わせを変更する! ゼブラチームはソルジャーチームと! そしてキン肉マンチームはスーパーフェニックスチームと闘う事とする!」

 

『これは超人委員会からとんでもない発表がされた――――――っ!!』

 

 この発表を聞いた四チームは驚きが隠せなかった。




二回戦にして事実上の決勝戦!?
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