キン肉マン~ウルフマンが王位争奪戦の助っ人にやってきました~ 作:やきたまご
ハラボテの発表を受けて両チームの目線が変更となった敵に向く。
「ほう、満身創痍のキン肉マンチームと闘うと思ったが、ソルジャーチームとはな。改めて気を引き締める必要があるようだ」
ハラボテの発表を受けて、ゼブラチームの士気が上がった。ゼブラがソルジャーを見ると、一人しかいない事に気付く。
「ソルジャーよ、仲間はいないのか?」
「オレは決まったメンバーは持たぬ。いつもこれから始まる戦争にあわせて兵隊を集める事に決めている」
どわはははは
ゼブラチームのメンバーが大笑いしだした。
「ゼブラ様聞きましたか、これから仲間を集めるですって」
「今すぐ笑うのを止めろ!!」
ゼブラがメンバーを一喝した。メンバー全員静まりかえり、緊張の面持ちとなる。
「俺はあの男に対し得体の知れないものを感じる! あいつ一人でゼブラチームを倒せるほどのものをな!」
「ゼブラ様にそこまで言わせるとは……」
フェニックスがキン肉マンチームを見た。
「何とか一回戦は勝ったようだが、こちらは無傷の選手が四人。そしてお前ら四人は今にも倒れそうな状態だ。勝負は目に見えているが、手を抜かずお前達を全力で倒しに行く!!」
フェニックスがそう言って、メンバーと一緒に会場を後にした。
「王子、こんなときにロビンマスクさんやテリーマンさんがいれば」
「ミート、私には今のあいつらの気持ちが分かる」
キン肉マンは、ロビンマスク、テリーマンとは長年の付き合い故に、彼らが今すぐにでもキン肉マンのもとに向かいたい気持ちを分かっていた。しかし、彼らはそれぞれ幕僚長、参謀の肩書きを持ってしまったために、正義超人の見本として行動せねばならない。ゆえにキン肉マンのもとに助けにいけないと言う事を分かっていた。
「だからこそ、平然とした態度をとるのだ! それに私にはウルフマンやペンタゴン、そしてミートという心強い助っ人がいる。不満なんてあるものか」
「キン肉マン……」
メンバー一同は改めて、キン肉マンに惚れ直した。
二回戦開始までに、各々チームが全力を尽くせるように最善の行動を行っていた。
フェニックスチームはキン肉マンチームの偵察、そして新たなるメンバーを一名加えていた。
ソルジャーチームは正義超人界、悪魔超人界からメンバーを集めている最中である。
ゼブラチームは、誰が来ようと関係ないと、トレーニングにいそしんでいた。
そしてキン肉マンチームはダメージの回復のため、三日間をフルに休養に使った。
そして、二回戦開始の日が来た。姫路城にはダメージが完全に癒えていないキン肉マンチーム四人、そして新たにメンバーを一人加えたスーパーフェニックスチームの五人が集った。
「五人目を用意するとは卑怯だぞフェニックス!」
キン肉マンが早速フェニックスに怒りをぶつけた。
「キン肉マンよ、超人委員会は俺達に対して闘えという事は言ったが、闘う条件までは言ってないぜ。フェニックスチームが新たな五人目の選手を用意しちゃあいけないなんて一言も言っていない」
「フェニックスの言う通り、五人目を用意してはいけないと誰も言っておらん。確認をしなかったお前が悪い」
「くおら~っ! 委員長! あんたまで邪悪神の手先になったんかい!」
キン肉マンがギャグ顔でハラボテを怒った。
「委員長! お前はスグルに負けろというのか~~~!!」
キン肉真弓も同じく、ハラボテにくってかかった。
「黙りんしゃい! わしの決定にけちをつけるならすぐにでも失格にするぞ!」
「くそ~、私が王位の座についたら覚えていろ~!」
両チーム気を取り直して、先鋒の選手を選出する。
「では先鋒は新しくチームメイト入りした彼に任せようか」
フェニックスがそう言うと、ミステリアスパートナーの一人が黒装束をとった。
その超人は誰も見た事がない容姿であった。マスクをし、長い髪を一本に束ね、忍者を彷彿させる格好をしている。
「なんとなく、やつはブラジル出身の超人の匂いがするな」
ペンタゴンが鋭い勘で超人の出身国を当てる。
「フェニックスめ、適当に無名の超人を連れてきおったな! 心配して損したわい! がははは!」
キン肉マンが完全に油断した馬鹿笑いをしている。
「我が名はBUKIボーイ。今は無名であるが、後々お前達を倒しTOPの座に立つ男だ」
「なんじゃあいつ、でかい口たたきおって」
「キン肉マンよ、あいつは舐めてかからねえ方がいいぞ。俺の直感が、あいつが強者だと伝えているんだ」
ウルフマンが険しい顔でキン肉マンに警告した。
「王子! 僕が先鋒でいきます!」
突然のミートの申し出にメンバー皆が驚く。
「ミート! お前はもう闘わなくて良い! 私やウルフマン、ペンタゴンに任せればいいのだ!」
「いいえ! 王子達の怪我はまだ完全に癒えていません! ですから僕ができるかぎり時間を稼いで王子達が身体を回復できるように!」
「ハー―!!」
観客席から一人の男が飛び出し、キン肉マン達のもとに着地した。
「ミート君よ、すまないが私に先鋒の座を譲ってくれないか?」
「な、お前は!?」
突如現れた男はりりしい顔立ちで、金色の兜と赤いマントを羽織っている。
「ジェシーメイビアじゃないか!!」
彼はかつて、プリンスカメハメを破り、キン肉マンとも激闘を繰り広げたハワイが産み出した天才である。
「ジェシーメイビア、お前、もしかして私のチームに入ってくれるというのか!」
「もちろんさ! ハワイの中にだけで留まっていると、井戸の中の蛙になりかねないからね!」
BUKIボーイの目つきが変わった。
「ほう、返し技の名手ジェシーメイビアか。面白い。もっとも、返し技の名手の名は今日をもってBUKIボーイのものとなるがな。ついでに貴様のハワイチャンプの座もいただくか」
「プリンス・カメハメ、そして私が守ってきたハワイチャンプの座は決して軽いものではないぞ!」
両者がリングインし、試合が始まった。
カーン
『始まりました第二回戦、スーパーフェニックスチームVSキン肉マンチーム! ジェシーメイビアの電撃参戦が、キン肉マンチームに希望の光をもたらすか!!』
はじめにしかけたのはBUKIボーイであった。
「まず様子見といこうか」
『BUKIボーイ! ジェシーメイビアの後ろをとり、ジャーマンスープレックスだ!』
ガキ
ジェシーメイビアは両脚をBUKIボーイの左脚にはさみ、ジャーマンスープレックスを阻止した。
『流石返し技の名手ジェシーメイビア! 簡単に技は決めさせません!』
「それぐらい読んでいるさ!」
ガシィン
BUKIボーイはすかさずジェシーメイビアの両脚と両腕をきめにいく。
『BUKIボーイ! ジャーマンスープレックスを中断された体勢からロメロスペシャルに持ち込んだ!』
「やるな、それでこそハワイから出てきた甲斐があるってもんだ!」
ジェシーメイビアは腹筋の力と柔軟性を利用し、腹部を山にするように自身の体を曲げた。
「こいつ! 何をする気だ!」
「今だ! 反逆の弓矢!」
ジェシーメイビアが体を反らした状態から臀部に力をいれて、BUKIボーイの腹部に強烈なヒップドロップをする形となった。
「ぐほぁ!」
『流石はジェシーメイビア! 誰も予想できない奇抜な発想でロメロスペシャルから脱出した!』
「そうか、あれは弓矢の原理ですよ王子!」
「何、弓矢じゃと! どういうことだミートよ」
「詳しくはこの小説を書いている筆者さんの「キン肉マンⅡ世~転生超人襲来編~を見て下さいね♪」
唐突の宣伝に一同がずっこけた。
キン肉マンⅡ世~転生超人襲来編~もよろしく!!