転生戦姫の恋事情。~転生して三千年、目覚めたら乙女ゲームが始まりました~   作:れーと

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お久しぶりです(*- -)(*_ _)↷


ノトス王国への旅路(2)みんなでお化け退治【前編】

「はあ?幽霊がでるぅ!?」

 

早朝の魚釣り事件後、国王陛下にいいように使われたアミスは精神的にも肉体的にも疲労困憊な様子でいつものメンバーと話をしていた。

 

「あぁ、港町で聞いたんだ。なんでもこの船には秘密の地下室があって、そこから毎晩毎晩女の泣き声が聞こえるらしい」

 

まぁ、なんともベタな……。

 

「それに、子供やかつての船長らしき幽霊を見たっていう目撃情報も上がっているらしいよ~?」

 

え、グレンだけじゃなくてラヴィルまで信じているの!?

思わず飲みかけていた紅茶を下ろして呆れた表情で二人を見た。いやいや、幽霊を信じるってガキかよ……ってコイツらまだ十歳だったな。

 

「…はぁ、でもさ。実害はないんでしょ?わざわざ調べる必要なんて…」

 

「無いでしょ」という言葉は瞳をキラキラと輝かせたレグルを見た途端、喉の奥に消え去った。

おいおい、マジかよ。

 

「まぁ、実害の問題はさておき、曰く付きの船なんて乗客も多くないでしょ?これは解決して船長たちに恩返しをするべきじゃないかな」

 

ううっ、そういわれると………そうなのかなぁ?

いやッ、でも……。

 

「そうだな!やっぱり調べるべきだよなッ!じゃあ今夜二時に俺の部屋に集合して幽霊退治と行こうぜ!」

「「「おー!!」」」

「……ぉ、ぉー」

 

はぁ…どうしてこういう時ばかり物事がトントン拍子で進んでいくんだろ。あ゛ぁ…今夜急に体調不良になったり、用事できたりしないかなぁ…。

 

**

 

深夜二時―

 

しゅいん、と音がして真っ白だった世界が開いた。

どうやら着いてしまったらしい。

 

「よう、アミス。待っていたぜ」

「おそかったねぇ~」

 

部屋の中央を見て見ればグレン、ラヴィル、レグル、キースと全員集まっていた。船の見取り図を囲んでいることからして、例の地下室を探していたのだろう。

渋々と部屋の陰からみんなの方へと足を進める。

あぁ、本当に行きたくないッ!!

 

「!?あ、アミス!その服装は!?」

 

「はぁ」と何度目か分からない嘆息をしていたせいで気づくのが遅れてしまったが、何故かみんなが頬を赤く染めてこちらを見ていた。

―――は?お前らどうした?

 

「?え、何?何か変?」

 

いくら考えても答えが出ないので聞き返す。

 

「いや、変もなにも、女の子なのに、そんなに足を出すって…」

 

あぁ。服の話か。

 

「だってドレスじゃ動きにくいじゃない。私ズボンは持っていないし、それにこの戦闘服は着慣れているから安心だし」

 

これは元々〈戦姫〉時代に使っていた戦闘服(バトル・ドレス)だ。暗殺()にも回れるように黒を基調に作られている。肌にピッタリと合ったこの服は十歳とは思えない我儘ボディを大々的に表してしまうが、体の一部になったようで動きやすい。太ももにつけた暗器も手早く取り出せるようにミニスカートにハイソックス、という確かにこっちの世界では少々過激な服…なのか?

 

「まぁ、何。気にすんな。いざ戦闘になったら私この服に変身するだろうし、今のうちに慣れておいて」

「……わ、分かった」

 

はぁ、なんていうか変な雰囲気になっちゃったな。

 

―うん。しゃーない、話題を変えよう。

 

「ねぇ、それよりも疲れたから早く寝たいんだけど」

「あぁ、昼間親父にこき使われまくっていたな」

 

ぱっと私に釘付けになっていた視線を外し、苦笑いするグレン。

 

「うん。まさかアミスが書類仕事まで完璧だとは思わなかったよ。あんなに早く計算できて、新しい書類の案まで作られちゃったらお父様も手放したくなかっただろうね」

「あぁ、あれはすごかったな」

 

うっ、だって元日本OLの私にあの書類は耐えられなかったんだもん。それに異世界転生に内政無双は付き物ですから。

 

「………はぁ。わかったよ。ぱっぱと行って早く寝よう」

 

結局無駄な足掻きだったか……。

 

「そうそう。例の地下室についていくつか目途を付けておいたよ、アミス」

「んーじゃあ一番近いところから当たっていこうか」

「「「「おー!!」」」」

 

 

 

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