書く手が止まらず連続投稿です!
それでは11話どうぞ!
〜耀汰視点〜
ライブ終盤いよいよ俺たちの番が近づいてきた。この心臓が冷えたような緊張感が俺は好きだ。
「耀汰!」
「ん?おう蘭かどうした?」
そこにはAfterglowが舞台裏に来ていた。
「そ、その…」
「もう、蘭?はっきり言ってあげなよ!」
「う、うう//が、頑張ってよね!私は耀汰の彼女であって耀汰のファン第1号だからね!」
その言葉を聞いて抱きしめたくなった。だが今はライブに集中だ。俺は気持ちを抑えて蘭に告げた。
「ああ、ありがとうな。俺たちのかっこいい姿、ちゃんと目に焼き付けとけよ!」
「〜〜っ//うん!期待してる!」
「そろそろだな、みんな準備はいいか?」
「いつものやっとく?」
「これはもうルーティンだからな」
「よし、じゃあ辰巳さん、耀汰、遥輝…いくぞ?」
「おう!」
俺たち4人は肩を組むそして……
「We are number one Artist!」
(俺たちはナンバーワンアーティスト!)
「「「Valkyrie!」」」
(ヴァルキリー!)
「Or at any time go?」
(いつでも行けるか?)
「「「No problem!」」」
(大丈夫だ!)
「All right! let's go!」
(よし!じゃあ行くぞ!)
「「「「オーーーーー!!!!」」」」
〜蘭視点〜
私はValkyrieの円陣を見て背筋がピンッと伸びた、そして魂が震えた。みんなの優しかった目付きがまるで一瞬で獲物を狩る猛獣のような目に変わったのに私は気づいた。
「かっこいいな!思わず見とれちゃったよ!」
「巴…そうだね。かっこいい、でもそれだけじゃない」
「ん?どういうことだ?」
「目付きが変わった。今めちゃくちゃ集中してるんだと思う」
「……ほんとだ、凄いな。私も集中力は高めるけどここまで高めることは出来ない…これが上の世界でやってる人たちなんだな」
「私も本当はこれがやりたいんだよ〜」
「ひまりのはなんか子どもっぽいよね」
「ちょっと〜蘭〜!」
ーーーーーーーーーーー
私たちは急いで観客席に戻りValkyrieが出てくるのを待っていた。
「はあ、はあ、なんとか間に合った見たいだね」
「あら、誰かと思ったら蘭じゃない。それにAfterglowのみんなも」
「あ、友希那さん!こんばんは!」
「こんばんは上原さん」
「友希那さん、久しぶり」
「久しぶりね蘭、4月の1年生歓迎会以来ね。そういえば蘭は耀汰と違って昔のようにタメ口で話してくれるわね、嬉しいわ」
そういえば耀汰は中学に上がると同時に2人には敬語になりお姉ちゃんと呼ぶのもやめたっけ
「やっほー蘭、久しぶりだね!学校でなかなか会えなかったからお姉ちゃん悲しかったぞー?」
「リサさん、ごめん学校じゃあんまりうろちょろしないから」
「ははっ蘭らしいね!そういえば耀汰たちは?」
「あれ〜?リサさん知らないんですか〜」
「なにが?」
「今日のライブのラストでValkyrieが特別ゲストとして出るんですよ〜」
「ええ!?モカ、それ初耳だよ!あ、だから後でのお楽しみだなんて言ってたんだね」
「残ってて良かったわね、こんなところでプロの演奏が聞けるとは思わなかったわ」
『みなさーん、盛り上がってますかー?』
ワーワーワーワー
『あはは!凄い盛り上がり具合だね!ご紹介が遅れました、私Circleのオーナーをしています、月島まりなと申します!本日は来ていただきありがとうございます!』
まりなさんってMCもできるだ、なんか意外だ。
『本日の出演バンドは以上になりますが!なんと!ここでスペシャルゲストに来ていただいております!』
ザワザワ
『それではお呼び致しましょう!Valkyrieのみなさんです!どうぞ!』
『まじかー!』
『今日来てよかったー!』
す、すごい…知っていたけどValkyrieってやっぱりすごい人気なんだ。あ、泣いてる人もいる。
「あーあーみなさん!びっくりしてますかー?どうも!Valkyrieです!」
ワーワーワーワー
「今日は、俺たちの為じゃないだろうけど来てくれてありがとう!会場のみんなの中には「は?誰だよこいつら」みたいな気持ちの人もいるだろうけどごめんなー!」
『そんな奴らいねーよー!!』
『Valkyrie!大好きー!』
耀汰がMCを務める。耀汰ってステージだと雰囲気変わるよね。スイッチの切り替えって言うのかな。
「とにかく!今日ここに来たこと絶対後悔させねえから!目にしっかり焼き付けな!」
キャーキャーキャーキャー
さっきも私に言ってくれたセリフだ。このセリフはライブのときには絶対に言っている。お気に入りなんだとか。
「じゃあさっそく1曲目聴いてくれ!『The True』」
〜〜♪♪〜〜♪♪
会場はもの凄い歓声で覆われた。The TrueはValkyrieのデビュー曲でファンの間では神曲なんて言われている。
私たちはValkyrieの演奏に飲み込まれていた。音の強弱、感情の入れ方、全てが私たちとはレベルが違った。そしてなによりValkyrieのみんなは自分たちをかっこよく見せるのが上手い。まるで『俺たちを見ろ』と口では言ってないがそう言っているように見える。
「すごいわね、これがValkyrie…これがプロなのね」
「友希那さん…そうだね。私たちなんかじゃ天と地の差だよ」
「耀汰…なんかどんどん遠くに行っちゃうなーそのうち私たちの前からいなくなっちゃうのかな」
「リサさん…大丈夫だよ。どんなことがあっても耀汰は私たちの側にいてくれる。耀汰はそういう人だよ」
「蘭……そうだね!彼女がそう言うんだから大丈夫だね!」
「ええっ!なんでリサさん私たちが付き合ってるの知ってるの!?」
びっくりした。まだ身内以外だと今日の練習でAfterglowにしか伝えてなかったのに……
「なんでって昨日耀汰と蘭抱き合ってキスしてたじゃん?」
「っっな!//…見てたの…?」
「うん!ばっちし!ていうか私たち家向かい側なんだから私たちが見えないわけないじゃーん?」
迂闊だった…まさかリサさんに見られてるとは…ん?私たち?
「リサさん…私たちってことは…」
「私もしっかり見てたわよ、おめでとう蘭」
「友希那さんまで!!〜〜//あ、ありがとう…//」
『『か、可愛い!!』』
「 でも…いいの?」
「ん?なにが?」
「いや、友希那さんもリサさんも耀汰のこと好きだったんじゃ」
「へ?私が?耀汰を?いやまあ確かに昔からの付き合いだし弟みたいに可愛がってたけど…まあそういう意味では好きだけど別に恋愛感情はなかったよ?」
「私もよ。世話のかかる可愛い弟って感じかしら」
「そ、そうだったんだ」
私は小さいときからこの2人も異性として耀汰が好きだと思っていた。だからこの2人には負けたくないと必死にアピールしていた。まさか敵は1人もいなかったとは……
「それよりもほら、今は素敵な旦那様を見ておきな!」
「ま、まだ旦那様じゃない!」
〜♪♪〜♪♪
あ、今耀汰と目が合った。耀汰はパチンッとウィンクをしてきた。
すると会場の人たちはウィンクした耀汰を見てキャーキャーいい出した。耀汰ってよく人の事あざとい、あざといって言うけど耀汰も十分あざといよね。なんだったら耀汰の方があざと過ぎてタチが悪いまである。
「ありがとう!みんな最高だぜ!」
1曲目が終わった。もう会場の熱気は治まることを知らない。
「んじゃあ次の曲な!次はこいつで決まりだ!『FIGHT』」
ああ、この曲は私が1番好きな曲だ。私が落ち込んだ時、お父さんと喧嘩したときこの曲を聞いてると元気になるだ。
Valkyrieの曲は基本的に耀汰が作詞をしている。耀汰の歌詞はストレートな言葉を使っている。私も基本的には自分が心に感じたことをストレートに書いている。だから私は作詞に躓いた時はよく耀汰に相談している。
2曲目が終わり会場の歓声はピークに達していた。
「最初に言うべきだったな、ごめん!今日俺たち時間の都合上3曲までしかできないんだ」
エーーー!!!!
「そのかわり最後も最高な曲にするからよ!最後は新曲だ!この歌は俺の大切な人に向けて書いた歌なんだ。もちろんみんなも大切だぜ?でも俺が小さいときからずっと側にいてくれた人がいるんだ。そいつのための歌だ。ああ、ちゃんとみんなの為にも書いたからな!勘違いすんなよ!」
キャーキャーキャーキャー
ワーワーワーワー
これってもしかしなくても絶対私だよね?やばい急にめちゃくちゃ恥ずかしくなってきた。
「それじゃぁ聴いてくれ『永遠に』」
〜〜♪♪〜〜♪♪
アップテンポな今日のだなあ。Valkyrieはこういう曲が多いよね。
「〜〜♪♪〜〜♪♪」
ツー
歌を聴いていると私の頬を一筋の雫が流れ落ちた。そしてそれは次第に次々と溢れ出てきて止まることはなかった。
「……ヒッグ…グスン」
「蘭!?大丈夫?」
「ご、ごめんひまり、だ、たいじょ、うぶだから…歌詞が…嬉しくてさ」
「ああ、そっかこの曲、蘭の為に書いたんだもんねえ。そりゃ感極まっちゃうか」
「良かったわね、蘭。素敵な彼氏に恵まれて」
「友希那さん…あ、ありがと、う…グスン」
「あーあーもう蘭泣かないの!ほらこっち来な?ギュッってしてあげるから」
「リサさん…う、う、うえ〜〜ん」
「よしよし、良かったね〜蘭。耀汰は蘭のこと大事にしてくれてるんだよ?だからもう泣かないの!せっかくの可愛い顔が台無しだよ?」
「私たちの可愛い妹を泣かせるなんて耀汰はあとで絞めないとだめね」
「ゆ、友希那さん?それはさすがにやりすぎじゃあ」
「ふふふ、冗談よ。」
「い、いや友希那さん目がマジでしたよね?」
「宇田川さん?冗談だって言ってるでしょ?」ニコ
「は、はい!」
私はその間もずっとリサさんの胸元で泣いていた。本当にもう、耀汰はいつも良い意味で期待を裏切ってくれる。……ありがとう、私も大好きだよ!
最後の曲が終わりValkyrieの特別ライブは幕を閉じた。それでも観客は拍手をやめることはなく会場中に歓声が鳴り響いていた。
最後まで見ていただいてありがとうございます!
Valkyrieの歌のメロディー、歌詞は読者皆さんのご想像にお任せします。
ぶっちゃけ考えてないので……
リサねえのお姉ちゃん感フル活動してやりました(笑)
早いですがこの辺で終わりますね!
それではまた!