え?私?私はまああれですよ、あれがあれで…
え?彼女いないのかって?なにそれおいしいの?
え?なら幼なじみはって?いますよ、でもこの作中の蘭みたいな子じゃないです。ええ、はい。
ってことでどうぞ!
※前回書いていませんでしたが父親の名前は雅史(まさし)にしました。特に深い意味は無いです。
梨央は耀汰が書いた紙を握りしめ、父親が寝ている部屋を勢いよく開け、寝ている雅史を全力で起こした。
「パパ!パパ!起きて!」
「…んあ、梨央かどうした?」
「呑気なこと言ってる場合じゃないよ!耀汰が…耀汰が…」
「お、落ち着け、なにがあったんだ?耀汰がどうした?」
言葉が出ない梨央を雅史は心配すると梨央は耀汰が書いた紙を父親に見せた。
「な、なんだこれは!耀汰は…耀汰はどこにいる!」
「どこにもいないの!…いつもは起きている時間になっても起きてこないから起こしに行ったらどこにもいなくて…机の上にその手紙が…」
「くそ!梨央!探しに行くぞ!」
「う、うん!」
何時に家を出たのかは分からないがまだ幼稚園児の少年の足ならそう遠くへは行っていないだろう。雅史と梨央は急いで玄関を出た。
「あら〜三島さんおはようございます。梨央ちゃんとお出かけですか?」
そう話しかけたのは美竹家の奥さんだった。
「美竹さん、すみません。今はそれどころじゃないんです!また後で!」
雅史は動揺が抑えきれないのかかなり慌てている。梨央は父親がここまで慌てている姿を見るのは初めてだった。
「み、三島さん!?」
言うより速いかもう名前を呼ぶとき、2人の姿は遠くにあった。
「くそ、耀汰…どこにいる!梨央!携帯のGPSは!」
「だめ!反応はあるんだけどあの子家に置いてる!」
「こんな時のために子ども携帯を持たせた訳じゃないがしっかり持ってろよ!なんのための携帯だ!」
「携帯電話は常に携帯するから携帯電話だというのにこれじゃあ不携帯電話だよ〜」
「梨央…今はさすがに笑えないぞ」
「ひ、一人言だよ!それより!見つけたらうんと叱ってあげないとね!うんと叱ってうんと抱きしめてあげる!だよね!パパ?」
「……ああ、そうだな。元はと言えば俺の耀汰への対応がまいた種だがこれはやりすぎだ、幼稚園児のすることじゃないぞ。」
2人は耀汰がよく行くところを片っ端から探した。しかしどこを探しても耀汰はどこにも見当たらない。
「もしかして…誘拐されたりしてないよね?」
「わからん、一応警察に捜索願いは出したが最悪なことにならないことを願うしかない」
「手分けしよう!私、この辺探してるから、お父さんもっと遠くの方探して!」
「そうだな。梨央も気をつけなさい!」
それからも2人は耀汰を探し続けた。時間はとっくに昼を過ぎていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一方その頃耀汰は家から歩いて30分ほどかかる所にある小さな神社にいた。ここは耀汰が悩んだり泣いたりする時にいつも来ている場所である。家族にはもちろん、幼馴染の蘭にも内緒にしてあるところだ。
「はあ、これからどうしよう」
とりあえず家は出たが行く宛がない。蘭の家に行ったら当然のように親に連絡される。耀汰は途方にくれていた。
「おや?耀汰くんじゃないか。またなにかあったのかい?」
声をかけてきたのはここの神主のおじさんだった。耀汰はここへよく来るため神主とは知り合いになったのだ。
「うん…もう家に帰られないんだよ…僕が悪い子だから…」
「………」
神主は黙って耀汰の話を聞いている。神主は耀汰にとって数少ない相談相手だ。
「昨日ね、幼稚園で描いた絵をどうしてもお父さんに見せたくて遅くまで起きてたんだ。お父さん仕事が忙しくてなかなか会えないから…それでお父さん帰ってきたから見せたらいつまで起きてるんだって怒られちゃった。絵も見せるなって…」
「僕…もしかしたらいらない子なんじゃないかなって思って手紙書いて家出てきたんだ。でも行く所がなくて…どうしたらいいんだろう」
耀汰の話を聞いて神主はやっと口を開いた。優しく穏やかな声で…
「耀汰くん?それは違うよ?君のお父さんは君のことを嫌いなんて絶対ないさ。耀汰くんを怒ったのも愛情じゃないかい?仕事のストレスもあるのだろうがね。だから君が気に病む必要はないよ?」
「………」
「でもね」
神主は続けて話す。
「君が家を出て行ったのはいけないよ?まだ幼い男の子がいつまでも帰ってこなかったら家族みんな心配するさ」
「…そうなのかな?僕いらない子じゃないのかな?」
「君は大切な子だよ。お父さんもお母さんもお姉さんもみんな君のことを大切に思ってるよ。もちろん私もね」
「そっかぁ、僕いらない子じゃないんだね!」
「そうとも!おっともうこんな時間だ、耀汰くんも早く帰った方がいいよ?今頃お父さんたち探しているんじゃないかい?」
「うん!早く帰るよ!じゃあね!おじさん!」
「車には気をつけてね」
耀汰はさっきの落ち込みからかなり元気になって神社の階段を降りる。時刻は5時半、同年代の子たちはもう帰る時間だ。
「早く帰らなきゃ!」
赤く染った空の下元気に走り出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はあ、はあ、どこにいるの?」
梨央は1人で耀汰を探していた。父親の雅史は一旦家に帰り耀汰が帰っいないか確認しにいった。
「もう6時になっちゃうよ〜まさかほんとに誘拐……うう〜消えろ〜邪念〜」
「おねえ…ちゃん?」
声が聞こえる方へ顔を向けるとずっと探してた大事な弟がいた。
「よ…耀汰!!」
梨央は耀汰のところまで走り力いっぱい抱きしめる。
「このおバカ!!なにしてたの!心配したんだから!」
梨央の目にはずっと我慢していた涙が溢れていた。
「ご…ごめんなさい…もうこんな事しない…」
「どこでなにしてたの?耀汰がいそうな場所全部探したんだけど」
「神社だよ、誰にも言ってない秘密の場所」
「神社…全然想像してなかったよ……」
「そこのおじさんに色々話聞いてもらったんだ…僕はいらない子じゃないって家族に愛されてるんだって教えてもらったよ!」
梨央はもう涙を堪えきれなかった。ずっと溜めていた涙は瞬く間に地面に落ちる。
「当たり前でしょ!お姉ちゃん耀汰大好きだもん!お姉ちゃんだけじゃないよ?パパにママ…家族だけじゃない、お友だちだってそう、蘭ちゃんもそう…みんな…み〜んな耀汰のことが大好きなんだよ?」
「…うん……」
「だからもういなくならないでよ、お姉ちゃんの前から消えないでよ…」
梨央は膝を地面につけ耀汰の胸に顔を押し付け泣きながら力なく伝えた。
「分かった…もうどこにも行かない…だからお姉ちゃん…泣かないで?お姉ちゃんが泣いたら僕も泣きたくなっちゃうから…」
そういう耀汰も我慢出来ず涙を流す。莉央はそれに気づきさっきより力強く抱きしめる。
「そうだね…お姉ちゃんが泣いたら悲しくなっちうよね!」
そして莉央は耀汰の前で誓う。
「私はもう耀汰の前では泣かない、強いお姉ちゃんになるよ!…でも今はごめん…もうちょっと泣かせて…」
そして梨央は思いっきり泣いた….それに続き耀汰も思いっきり泣いた。
「うわーん、ごめんなさーいお姉ちゃん……」
「いいよ!許すよ!でもほんとに心配したんだから!うわーん」
それからそれからしばらく泣き続けた2人は手を繋いで急ぎながら家に帰った。
家に帰ると雅史が飛び出してきて、耀汰を思いっきりしかって思いっきり抱きしめて思いっきり泣いた。
もちろん絵も褒めた。耀汰は顔を赤く染め嬉しそうに微笑んだ。
数時間後お母さんが帰ってきて事情を聞いた母親も泣きながら耀汰を抱きしめた。
それからは家族仲良く1日を過ごしたのだった。
さいごまで見てくれてありがとうございます!
最後上手く書けた気がしないのですがまあいいでしょう!笑
クリスマスの日にバイトがあったのは萎えましたがケーキ食べれたんでよかったかなぁっていうくそ話で終わります笑
それではまた!