幼馴染との高校生活は退屈しない   作:夜助

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どうも!夜助です!

バンドリ星4確定ガチャやってやりましたよ!

3人も出やがりましよ!リサ姉、香澄、日菜!

全部もってるやつでした……3200円がーーーー!!

それではどうぞ!


クリスマスの悲劇(中編)

〜耀汰視点〜

 

「お!午後からイルカショーがあるみたいだな!」

 

「へぇ、見たいかも…」

 

「よし!行くぞ!」

 

「めちゃくちゃ乗り気じゃん、そういえば昔からイルカ好きだったね」

 

「イルカは天使なんだよ、見ただけで癒される!人の心を掴む!そして可愛い!」

 

そう、俺はイルカがめちゃくちゃ大好きなのである。蘭の次だがな!ちなみに俺の部屋にはイルカの人形が3個ほどベッドにいる。3つの人形を抱きしめて癒されながら寝てるんだ。

 

「………」

 

「どうした蘭?ち、ちょっと怒ってないか?」

 

「……いや、別に…」

 

「まさか、嫉妬…?」

 

「は、はあ!?イルカに?!わたしが?!ありえない!ただちょっと耀汰に可愛がられてるイルカが羨ましいなって思っただけだから!」

 

「…嫉妬じゃんそれ」

 

「だから違うって!」

 

〜蘭視点〜

 

そんなこんなでイルカショーの場所へついた俺たち。耀汰が前で見たい、前で見たいとせがむように言ったが水しぶきで服がびしょ濡れになるオチがみえているから大人しく子どもたちに譲ってあげた。

 

「みなさーん、今日は来ていただいてありがとうございまーす!」

 

「それではこれよりイルカショーの始まりでーす!」

 

「うぉー!見ろよ蘭!イルカが飛んでるぞ!」

 

「やばい、ダイバーがイルカ乗ってる!ずりいよー!」

 

「うわっはー!回転しながら飛んでるー!かっけぇ!」

 

こ、これは……普段の耀汰とはかけ離れているテンションだ。小さいときもこんなテンションだったのは覚えているがそれはあくまで小さい頃の話、まさか高校生にもなってもこんな感じだったとは……

 

「蘭!すげえな!イルカ!」

 

「……クスクス…そうだね」

 

まあ、楽しんでるみたいだしいいかな。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「いやー楽しかったな!」

 

「そうだね、久しぶりだったけど面白かった」

 

イルカショーが終わったあともう少し館内をまわってから水族館を後にした。

 

「はあ、イルカ飼いたい…」

 

「何馬鹿なこと言ってんの、だいたい世話できる場所ないじゃん」

 

「わ、分かってるよ…夢だよ、夢!」

 

「まず、国が認めないと思うけどね…」

 

「夢がないなあ、蘭は」

 

「現実主義と言って」

 

イルカを飼うなんて発想耀汰くらいしかいないんじゃないかな……

 

「あ、もう18時じゃん、次どうする?」

 

「もう決まってるよ、とりあえず着いてきたら分かるよ」

 

そう言われ電車に乗り10分ほど揺られ着いた場所は……

 

「こ、ここって…!」

 

「そう!ここは蘭が前から行ってみたいって言っていた三ツ星ステーキ店だ!」

 

「す、すごいよ…完全予約制でなかなか予約の取れないお店なのに」

 

「ふっふっふ、こんなこともあろうかと事前に予約済だ!」

 

「いつから?」

 

「4ヶ月前」

 

抜かりないな、この男は。4ヶ月も前ってもし別れたらどうするつもりだったんだ。…別れるつもりなんて全くないけど……

 

「耀汰……」

 

「なに?」

 

「ありがとう!」

 

「お、おう…//」

 

しかしここのお店、高級なお肉を使ってるだけあってかなり高い、私は財布の中身を確認して足りるか諭吉と一葉と英世を数えた。

 

「蘭、財布をしまえ」

 

「え、さすがに悪いよ?水族館も出してもらったのに…」

 

「大丈夫!この間収入入ったし、今日はクリスマスイブだ。蘭がお金の貸し借りは嫌いだってことは知ってる。でも、こういう時くらいカッコつけさせてくれよ?」

 

そういって耀汰は優しく私の頭を撫でる。気持ちよくて思わず声が出そうになる。

 

「分かった、ありがとうね」

 

「よし!んじゃ行くか!」

 

店内はいかにもお金持ちが来そうな雰囲気で客もそういう雰囲気を漂わせていた。まあ私たちも家や仕事の都合上こういう所には行ったりするので緊張とかそういうのはないが…それから私たちは料理を全力で堪能した。

 

 

〜耀汰視点〜

 

「美味しかったね」

 

「美味かったな!ステーキか…今度作ってみるかな?」

 

「いいじゃん、今度食べさせてよ」

 

「そうか?じゃあ毒味してもらおうかな?」

 

「何を作る気よあんたは」

 

「はは!冗談冗談!」

 

ふと時計を見ると短い針は8を刺そうとしていた。そろそろかな……

 

「蘭ちょっといいか?」

 

「ん?なに?」

 

「今からここに行くぞ」

 

「いいね、面白そう!」

 

それはクルージングで東京の夜景を堪能するものだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜蘭視点〜

 

「う〜ん!風が気持ちい〜!」

 

「そうだな、少し寒い気もするけど…蘭寒くないか?」

 

「うん、今は大丈夫だよ」

 

「……蘭…」

 

「…なに?」

 

「クリスマスプレゼント」

 

そう言って耀汰はポケットから箱を取り出した。

 

「あ、ありがとう…開けてもい?」

 

「もちろん!」

 

中に入っていたのは有名ブランド4℃のペアウォッチだった。

 

「こ、これって…」

 

「ああ、ペアウォッチだよ。こっちが蘭のでこっちが俺のだ」

 

「付けてもいい?」

 

「もちろん!」

 

銀色に輝く時計を付けて耀汰に見せると綺麗だよと言われその瞬間、幸せが私の身体中を駆け巡った。

 

それは耀汰が優しく私を抱きしめてくれていた。

 

「蘭…ペアウォッチを送る意味って知ってるか?」

 

「なんだっけ?確か……」

 

「『あなたと一緒に時間を過ごしたい』だ。最近は婚約指輪の代わりなんかにペアウォッチを送ったりしてるらしい」

 

「……へえ、結婚か…私たちにはまだ遠い未来だねえ」

 

「そうだなぁ、でも時なんてあっという間に過ぎちゃうからな。下手したら婚期逃すかもな」

 

「大丈夫じゃない?私には耀汰がいるか。耀汰には私がいるから」

 

「はは!違いねえな!」

 

「耀汰……私を好きになってくれてありがとう…大好き…」

 

「俺も蘭が俺を好きでいてくれて嬉しいよ、ありがとう」

 

私はさっきより力強く抱きしめる。離さないようにどこかに行かないように。

 

「……そこは俺も好きって言うべきなんじゃないの?」

 

「う、うっせ!いざ言うと緊張するんだよ!」

 

そう言うと耀汰も私を強く抱きしめる。

 

「……言葉がダメなら行動で示したら?」

 

「……はあ…まあ、それもありか…」

 

そして私たちは誰が見ているかも分からない場所で唇を重ね合わせた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜耀汰視点〜

 

「ふふふ」

 

「どうした蘭?」

 

「別になんでもないよ」

 

さっきからずっとこの調子だ。おそらくさっきのキスだろう。これで違ったらとんだ黒歴史だ。

 

「あ、蘭」

 

「どしたの?」

 

「これ渡そうと思ってさ」

 

そう言って出したのは年末の俺たちのライブチケット5枚。

 

「Afterglowのみんなと来てくれよ、Valkyrieのみんなも喜ぶしさ」

 

「ありがとう、みんなに伝えとく」

 

明日はいつもより頑張ろう。そう心に決めた俺だった。

 

そして俺たちは○○駅に着いた。そういえばここ昨日通り魔事件があったんだったよな。

 

「なあ蘭知ってるか?昨日ここで通り…」

 

ドクン、ドクン

 

激しい胸騒ぎがした。なんだ?なにかまずいことが怒りそうな気がする。

 

「よ、耀汰?大丈夫?」

 

「なんでもない、大丈夫だから」

 

『犯人の特徴として黄色いセーターに緑のニット帽を被っており……』

 

急に今朝のテレビのニュースが頭の中を流れ出した。

 

ふと蘭の顔を見ようしたとき胸騒ぎの正体がわかった。俺の顔の先に男がいる。黄色いセーターに緑のニット帽。

 

「くそ!昨日の今日だぞ!」

 

「みんな!逃げろ!こいつ包丁もってやがる!通り魔事だ!」

 

誰かがそう言った。その瞬間みんなはパニックになりあっちこっち走り回る。くそ!犯人がよく見えない。

 

「と、通り魔?通り魔って昨日の?」

 

「いいか、蘭。絶対後ろ振り向いたらダメだ。絶対だぞ」

 

「な、なんでなにがあったの?」

 

「おそらく俺は犯人を見た。目は会ってないがさっき見た感じ俺たちを見ていたような気がする」

 

「な、なにそれ……」

 

「とりあえず逃げよう」

 

そういって蘭の手を繋ごうとしたとき

 

「キャーー!!」

 

誰かの叫び声がすぐそこで聞こえた。おそらく誰かが刺されたのだろう。

 

俺は急いで蘭の手を繋ぎ逃げた。数十メートル走ったとき……

 

「痛っ!」

 

「蘭大丈夫か!」

 

蘭がヒールで躓き転んでしまった。俺と蘭との距離は数メートル。蘭のそばに行こうとしたときだった。

 

「ひゃっひゃっひゃ!」

 

犯人が蘭に向かって包丁を向けて走ってきていた。

 

こういう時になぜ、足が動かない!ビビってんじゃねえよ!動け!動け!

 

「蘭!逃げろ!」

 

『まずい、このままだと蘭が間に合わない!』

 

あっという間に蘭のそばに着き、犯人が蘭向かって包丁突き出した。

 

「キャーー!!」

 

「くそ!」

 

ドス!!

 

血が溢れ出す…地面には大量の血が流れている。しかしそれは蘭の血ではない。ましてや犯人の血でもない……

 

そう……俺の血だ。

 

大腸辺りを刺されている。痛みは…あまりない。しかし今はそれどころじゃない

 

「ふん!」ゴス!

 

俺は犯人の首元に回し蹴りを入れ気絶させた。蘭は…よかった、無事みたいだ。

 

「よ、耀汰…?」

 

「ら…蘭…怪我…ない…か?」

 

「私は…だ…大丈…夫」

 

「そうか……よかった…」

 

やばいな、意識が衰えてきた。ここで死ぬのか?蘭をおいて?

 

「きゅ…救急車!誰か!!救急車呼んでください!!耀汰…死なないで!お願い!!」

 

「すみません!救急車お願いします!殺傷事件です!場所は……」

 

誰かが119番通報してくれたようだ。ああ、もう周りの声もほとんど聞こえねえわ。

 

「耀汰!辞めてよ!目を閉じないでよ!死なないでよ!私の前からいなくならないでよ!」

 

蘭が何か言ってる気がするけどだめだわ…認識できねえ。ごめんな蘭……

 

そうして俺は意識を閉ざした。

 

 

 




最後まで見てくれてありがとうございます!

1日空いてしまいましたが!僕は!元気です!

次回から話は急展開していきますので!よろしくお願いします!

それではまた

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