幼馴染との高校生活は退屈しない   作:夜助

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どうも!夜助です!

長話もなんなんでさっそくどーぞ!


クリスマスの悲劇(後編)

〜蘭視点〜

 

いつか分からないけど夢を見た……耀汰がどこかへ行ってしまう。一生会えなくなってしまう。目が覚めた私の目には涙がこぼれ落ちていた……

 

 

 

「耀汰!起きてよ!私の前からいなくならないでよ!」

 

耀汰の反応はない。体をピクリとも動かさず静かに目を閉じている。いつ見たか覚えてない夢が脳裏を駆け巡った。

 

警察の人が耀汰に気絶させられた犯人を取り押さえている。いや、気絶してるのだから押さえてはいないのか。

 

ピーポーピーポー

 

数分で救急車が来た。救命隊の人たちが私たちのところまで走ってくる。

 

「御家族の方ですか?」

 

「違います、こ、恋人です。それより早く耀汰を!」

 

「分かりました。おい!はやく乗せるぞ!」

 

救命隊の2人が耀汰を救急車に乗せ、私の方に向かって

 

「一緒に来ますか?」

 

「はい、お願いします!」

 

即答で返事をし、救急車に乗り込む。

 

「耀汰…死なないで…」

 

サイレンが鳴り出し救急車は病院へと向かった。

 

『神様…お願いします…耀汰を助けてください…!』

 

病院につくまで私はは耀汰の手をずっと握りしめていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

5分もしないうちに病院へとついた。救急車の後ろの扉を開け看護師の人たちが耀汰を治療室へと連れていく。

 

私もその道中耀汰の隣でずっと声をかけていた。途中で先生が来て看護師に色々確認していた。

 

「すぐに緊急オペを始める。損傷場所は?」

 

「腹部に包丁が刺さり血が多量しています。おそらく内蔵に損傷が」

 

「内蔵か…この血の量はまずいな、松下先生を大至急呼んできてくれ」

 

「はい」

 

看護師は急いで松下先生という人を呼びに行った。

 

「今から手術を始めますのであなたはここで待っていてください」

 

「…はい」

 

看護師にそう言われ私は落ち着かないながら椅子に座って耀汰を待った。

 

手術から数分後、耀汰の家族と私の家族、そして友希那お姉ちゃん、リサお姉ちゃんも病院に駆けつけてくれた。

 

「蘭ちゃん!耀汰は!」

 

「梨央お姉ちゃん…今、手術してる…」

 

「手術って…大丈夫なの…?…死なないよね?」

 

「…分からない。今は先生を待つしか…」

 

「…そ、そっか…蘭ちゃんは大丈夫?」

 

こんなときでも私を心配してくれる梨央お姉ちゃんだが今はそれがつらい。私の足が縺れたせいでこんなことになってしまったんだから責められた方が幾分かましなのに。

 

「大丈夫。…おじ様、おば様、梨央お姉ちゃん、私のせいで耀汰をこんな目にあわせてしまって申し訳ありません…」

 

私は耀汰の家族に深々と頭を下げた。

 

「蘭ちゃん、顔を上げてくれないかい?蘭ちゃんが無事なだけよかったよ」

 

「そうよ蘭ちゃん、あなたは何も悪くないわ。だから謝らないで?今はただ耀汰を信じるしかないわ。」

 

「…は、はい…本当にごめんなさい…でも、耀汰になにかあったら私…」

 

もう何も考えられない。頭の中がミキサーで混ぜられたみたいにぐしゃぐしゃになっている。

 

「蘭!今は気をしっかり持ちな!耀汰は蘭にそんな顔をしてほしくて助けたわけじゃないでしょ!」

 

リサさ…リサお姉ちゃんに怒られてしまった。そうだ。そんなこと思ったらだめだ。今は耀汰を信じて待つしかないんだ。

 

「…うん、ごめんなさい、リサお姉ちゃん怒ってくれてありがとう」

 

「お、怒ったわけじゃないんだけどね…そんなに怒って見えた?」

 

「怒ってたわね、私ですらびっくりしたんだから」

 

「ま、まっさか〜」

 

それからしばらくして先生がオペ室から出てきた。オペ着は恐らく耀汰のであろう血がべっとりついている。

 

「先生!息子は大丈夫なんですか!」

 

「ご家族の方ですか?出血が多かったのですが一命は取り留めました。しかし内蔵に損傷があり、完治にはしばらく時間がかかると思います。」

 

完治には時間がかかる、それでも命は助かった。それを聞いた瞬間私は緊張が解けてか足に力が入らず膝から崩れ落ちてしまった。

 

耀汰の家族は泣きながら先生にお礼を言っている。

 

しばらくして耀汰がオペ台で寝ながら看護師に運ばれてオペ室から出てきた。

 

「蘭、大丈夫だったか?」

 

どうやら意識はほとんど戻ってきたみたいだ。

 

「うん、ほんとにごめんね。私のせいで耀汰が…」

 

「気にすんなって、蘭を助けるのは俺の役目だからな。それに蘭になにかあったら蘭の親父さんに殺されるし」

 

耀汰は笑ってそう答えてまだあまり動かない体なのに私の頭にそっと手を置いて優しく撫でてくれた。

 

「とにかく蘭になにもなくてよかったよ」

 

「耀汰君、娘を助けてくれて本当にありがとう。感謝してもしきれない」

 

「私からもお礼を言わせてください。蘭を助けてくれて本当にありがとうございます」

 

 

お父さんが耀汰に深々と頭を下げた。それに続いてお母さんも頭を下げる。

 

「お礼なんて、僕は当たり前のことをしたわけですので…ってて」

 

「長く話しすぎたな、看護師さん遅くなってすみません。耀汰をよろしくお願いします」

 

「分かりました、では」

 

耀汰は看護師に連れていかれた。恐らく入院室だろう。

 

「さて、俺たちは一旦家に帰って耀汰の着替えなどを取りに帰ろう」

 

「そうね、蘭ちゃんたちはどうする?」

 

「蘭は私たちが連れて帰る。さすがに精神がボロボロだろうからな」

 

「ありがとう美竹さん。友希那ちゃんとリサちゃんはどうする?」

 

「私も1回帰ろうかな〜友希那は?」

 

「リサが帰るなら私も帰るわ」

 

「じゃあ僕の車に乗って帰ろうか」

 

「本当に?ありがとうおじさん!」

 

「ありがとうございます」

 

「やった〜久しぶりにリサちゃんたちと一緒だ!」

 

梨央お姉ちゃんは耀汰が助かってからさっきと違いテンションがいつも通りだ。

 

「三島さん、耀汰君を危険な目にあわせてしまって申し訳ありません。改めてお礼をさせてください」

 

「そんな頭を上げてください美竹さん、息子は当たり前のことをしたので」

 

「しかし……」

 

「では耀汰のためにも蘭ちゃんと一緒に時々でいいんで見舞いに来てやってください」

 

「そ、そんなの当たり前ですよ!時々とは言わず時間を作って毎日行かせてもらいます」

 

「私も!耀汰のそばにいたいのでお願いします!」

 

「ありがとう。それではそろそろ行きましょうか」

 

そうして私たちは病院を出た。今はもう冬休みなので時間のかぎり耀汰のそばにいよう。

 

そうしてこれからしばらく耀汰の介護が始まった。

 




ありがとうございました!

主人公なので死ぬことはありません!笑

次回からは蘭の介護?始まります!どんな奉仕があるのやら

ではまた!
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