幼馴染との高校生活は退屈しない   作:夜助

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ごめんなさい、かなり空いてしましいました。


スタート

「しかしまあ入院も退屈だなぁ」

 

俺は蘭とのデート中街で通り魔に会い襲われかけた蘭を助けて腹部を刺された。

 

幸い命に別状はないが傷が深いらしくしばらく入院という形になった。

 

「刺されたくらいで大袈裟なんだよな〜」

 

医者が言うにはあと一日で退院らしい。年末ライブは間に合うのだが病み上がりを無理に連れて行けないと言いだし俺無しでやるようだ。まあ俺たちのグループは各々持ち歌があるから俺が歌う歌はセットリストに入れずやるというらしい。

 

「退屈そうですね、検診の時間ですよ」

 

看護師さんが笑ってそう言った。この人は中井咲良さんといい、看護師になって1年目らしく俺が初めて1人で担当する患者らしい。

 

「そりゃ退屈にもなりますよ。一日中ベットで寝てたら」

 

「ふふふっ。仕事で忙しかったんですから息抜きと思ってしっかり休んで下さいね!」

 

「まあ、そう言われたらそうするしかないです。退屈しのぎに中井さん面白い話でもしてくださいよ」

 

「それは検診が終わってからです。さあ、体温測ってください」

 

それから5分くらいで検診は終わり俺は中井さんと話をしていた。なんでも中井さんはValkyrieの大ファンらしく年末ライブにも行くらしい。

 

「あ、そういえばサインありがとうございました!」

 

「いえいえ僕のなんかでよかったんですか?」

 

「私、耀汰さんのファンなんで嬉しいですよ!彼女いるって知った時はへこみまくりました」

 

「そ、それはなんかごめんなさい」

 

「まあ芸能人と恋愛なんて考えるだけで恐ろしいですけどね」

 

なんて事を言い中井さんが部屋から出ようとするとちょうど蘭も見舞いに来てくれた。

 

「よう、蘭。今日も来てくれたんだな、ありがとうな!」

 

「当たり前でしょ、彼女なんだし。どうせ家にいても暇だし…」

 

「いや、バンドの練習もあるだろ…ちゃんと練習やってんのか?」

 

「もちろん、この後も練習だよ」

 

そう言って蘭は背中にしょってあるギターケースを見せた。

 

「頑張ってるな、そういえば5月にあるFWFに出るんだってな」

 

「うん、来月の予選の結果次第でFWFの参加資格が得られるよ」

 

「そうか…もう少しなんだな、俺のいる世界に来るまで…」

 

「……うん、だから…」

 

「私を…私たちを見てて…」

 

そう言って蘭は顔を近づけてそっと口付けを交わした。

 

「……じゃあね!」

 

「ああ、頑張ってな!」

 

蘭はニコっと笑い病室を出た。蘭の見送ったあと俺は静かに拳を握りしめた。

 

「ここで立ち止まってられないな…」

 

耀汰はベットに戻り紙とペンをテーブルに置き黙々と描き始めた。それはValkyrieの新しい曲だった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「こんにちは、まりなさん」

 

「こんには蘭ちゃん!もうみんな集まってるよ!」

 

「分かりました。ありがとうございます」

 

「頑張ってねー!」

 

私は急いでみんなのいるスタジオへ向かった。扉を開けるとみんな真剣な顔でなにかを考えていた。

 

「……なにしてるの?」

 

「あ、蘭!来月の予選で披露する曲のセットリストで悩んでるんだよー」

 

ひまりが困ったようにそう言った。そうだ次の予選は1曲の披露ではなくライブのように数曲披露することになっている。

 

「とりあえず「Scarlet Sky」と「Y.O.L.O!!!!!」と「アスノヨゾラ哨戒班」は決まったとしてあと1曲をどうするかだな」

 

どうやら私がいない間に4人で3曲までは決まったみたいだ。ていうかその3曲に対しては私の意見はないのだろうか、いやまあ別に選曲に意義はないんだけどね。

 

「…あのさ、提案なんだけど新曲やってみない?」

 

「新曲か〜モカちゃんは賛成〜でも今からじゃ遅くない〜?」

 

「歌詞はもう出来てる。後はこの歌詞に合うようにメロディーをいれてくだけ…」

 

「ちょっと見せて!……蘭これめっちゃいい感じだよ!」

 

「へえ、やるな蘭!」

 

「なんだ私たちの新しいスタートって感じがするね!」

 

「今日でメロディーを考えて、今週で完璧にする。ちょっとハードだけど私たちなら出来ると思う…どうかな?」

 

「「「「賛成!!!!」」」」

 

そうして私たちの曲作りが始まった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから1週間弱、ようやく1つの曲がAfterglowに追加された。

 

「この曲を来月の予選で完璧に演奏できたらFWFも夢じゃないな!」

 

「そんな簡単じゃないけどこの曲に私たちの全てをぶつけよう!」

 

「みんな当日は頑張ろうね!」

 

「「「「おーー!!!」」」」

 

「じゃあ、1回演奏するよ、みんないくよ」

 

私たちの新しい門出、ここがゴールじゃなくスタート地点、そういう思いを込めて作った新曲、その名は。

 

「ON YOUR MARK」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから1ヶ月等々決勝予選本番となった。この予選で勝ち抜いた2組が5月にある「フューチャーワールドフェス」通称「FWF」の参加資格が得られる。

 

そして今回はAfterglowの最大のライバルRoseliaもいる。2チーム出場資格がもらえるけどRoseliaだけには絶対負けたくない!

 

私たちAfterglowが狙うのはもちろん予選1位通過!

 

「ついに来たね……」

 

「この1ヶ月、このために頑張ってきたもんね!」

 

「そうだね〜ともちん緊張してる〜」

 

「ああ、流石に膝が震えてるぜ…」

 

「巴それ女の子が言うセリフじゃないから……」

 

すると会場の奥から人影がこちらに向かってきた。あの歩き方、あの体のスタイルは……

 

「お、みんなもう集まってんのか。今日は頑張れよ!」

 

「あ、耀汰君!」

 

「耀汰、なんでここに?」

 

そう、耀汰だった。怪我はとっくに治り復活コンサートをつい最近行い大成功に収めたばかりだ。もちろん私も見に行きなせが涙が出てしまったのは誰にも言ってない。

 

だけどおかしい。耀汰が出てきたのは関係者専用の扉からだ。審査員でもない限りあんなとこから出てこないだろう。……あれ?審査員?

 

「なんでって今日俺審査員の仕事で来てるからな」

 

「し、審査員!?」

 

「ああ、つまりみんなの運命は俺が握ってるってことだな!言っとくが幼馴染のみんなだからって贔屓は一切ないからな!ダメだったら当然落とすからな、逆もまた然り。だから…」

 

「自分たちの悔いのないように思いっきりぶつけてこい!」

 

「それは私たちにも言ってるのよね?耀汰」

 

振り返るとそこには友希那お姉ちゃん改め湊友希那率いる私たち最大のライバルRoseliaがいた。

 

「当然だろ、そんなことしたら俺芸能界から消されちゃうし、そもそもそんな事考えてもなかったしな!」

 

「あはは!耀汰らしいねー!」

 

「ふふふ、我が右目に宿る…古の〜……りんりん〜!」

 

「あこちゃん」ボソボソ

 

「ありがとう!古の悪魔により契約された力を見せてくれるわ!」

 

「相変わらず何言ってるかわかんねえけど頑張ってな、みんな!」

 

耀汰はそう言って会議室に戻って行った。

 

「蘭、Roseliaのライバルとして恥ずかし演奏だけはしないことね」

 

「おね……友希那さんも地味な演奏して予選落ちしないようにせいぜい気をつけて」

 

「「むむむ」」

 

「はあ、なんでこの2人音楽のことになるとこんなに火花散らすんだろう……」

 

「普段は仲いいのにね〜。ね〜リサさん〜?」

 

「あははー、そうだね…。もう2人ともいい加減にしてさっさとエントリーしに行くよ!」

 

鶴の一声と言うべきかその声に私たちは怒気を感じて、素直にエントリー会場に向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「耀汰さん、そろそろ審査室に来てもらっていいですか?」

 

「わかりました。もう少ししたら行きますね」

 

さて、じゃあ声もかかったことだしそろそろ行くか。衣装に着替え扉を開けようとすると、先程会った今回の注目株のAfterglowとRoseliaがライバル感剥き出しで睨み合いながらエントリーしに向かっているのを窓越しに見えた。

 

「頑張れよ、みんな。自分たちの夢を掴むまであともう少しだ。贔屓はしないけど応援してる…」

 

そう言ってそっと扉を開けて会場へと向かった。




大変遅くなりもう訳ございません。

プライベートの方で勉強三昧になってしまいこっちになかなか力が入りませんでした。

まだこんな感じが続くかもしれません。本当にごめんなさい。

書いてない間にみんな進級してしまいましたね笑

っていうことでめっちゃ急ですけどあと2、3話程度で2年生編に突入する予定です!これからも見てくださると嬉しです!

ではまた!
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