オーバーロード ~アルストよりの来訪者~   作:ヲリア

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あらすじ
カルネ村についたレックスたちは食事と定住地の礼として人助けを始める。
帝国騎士を名乗る者たちを鎧袖一触した後、王国戦士長、ガゼフ・ストロノーフが現れる。
彼は自分の代わりに村を救ってくれたレックスたちに礼を言うが、その時、法国の特殊部隊の陽光聖典に村は包囲されていた。それもそのはず、先に現れた帝国騎士の目的は唯一つ、ガゼフ・ストロノーフを誘い出し、抹殺するためであった。


降臨

「ジークたちはうまくやってるみたいだ。こっちもやるよ!」

「回復はあたしに任せて!」

「こんなやつ、ヨユーだも!」

 

ガゼフの助太刀に入り、陽光聖典と戦うレックスたち。数が多い隊員たちをジークとメレフに任せ、レックス、ニア、トラの3人が陽光聖典隊長、ニグン・グリッド・ルーインと相まみえていた。

 

「返り討ちにしてやる、監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)!」

 

ニグンの召喚した天使がメイスを振りかぶり、レックスたちを襲う。

 

「当たらないよ!」

 

だが大ぶりの攻撃は回避されてしまい、逆にレックスたちにチャンスを与えた。

 

「崩れろ!」

ニアがツインリングによる攻撃で相手の体勢を崩し、

「転べも!」

トラがシールドを叩きつけ、その勢いで転ばせ、

「ナナコオリ!打ち上がれ!」

その間にニアが武器をナックルにチェンジし、そのアーツで相手を浮かせ、

「スザク!」

「オレは生まれたときからス「スマッシュ!ウィング!」」

レックスがブレイドをスザクにチェンジし、口上を上げる前にツインサイスのアーツで地面に叩きつける。その一撃で監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)の体力を削りきり、消滅させた。

 

監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)がこうも簡単に!?」

「どんなもんだよ!」

「奥の手だが使わざるを得まい。最高位天使を召喚する!おまえら、時間を稼げ!」

「あれは・・・もしかしてコアクリスタル!?大事そうに持ってたってことは、もしかしてカグツチみたいに超強いブレイドが出てくる?レックス、さっさと決めるよ!」

 

ニグンがすばやく後ろに下がり、そこを埋めるように陽光聖典の隊員が列をなす。ジークとメレフの活躍によってその数は減らしているものの、魔封じの水晶の発動を防ぐに至らない。

 

「見よ、これが威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)だ!」

「で、でかい!」

「まるで巨神獣(アルス)みたい・・・」

「こんなブレイド本当にいるのかも!?」

 

かつてアルストで見てきたブレイドの中で一番大きかった、モーフと同調していたブレイド---3~4メートルほどの一ツ目のブレイド---よりもはるかに大きい。

 

「こんなブレイドに・・・勝てるのか?」

「あれはブレイドではないわ」

 

ヒカリとホムラが一歩前に出て相手を分析した。

 

「天の聖杯は全てのブレイドの情報を管理します。つまり、その全ての姿形を知っているし、そこから予測もできます」

「姿にも大きさにも一致するブレイドはいなかった。人と共にあれ、とされて生まれてくるんだから、たとえ千年経ってもあんなのが生まれるはずがない。でも、ブレイドかそうじゃないかは今重要なことじゃないわ」

「ヒカリ様、それはどういう意味でしょうか?」

「ビャッコが相手と戦うとき、相手がブレイドだからって手加減するの?名を冠するものだからって尻尾巻いて逃げるの?考えるべきは・・・立ちふさがる者に立ち向かうかどうかよ!」

 

 

--------

 

 

「薙ぎ払え!」

ニグンが威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)の持つ武器を振るわせる。物理攻撃に特化した天使ではなくとも、その巨体から繰り出される一撃は絶大な威力を持つ。

 

「ご主人を守るですも!」

 

だがその攻撃はトラが同調しているブレイド、ハナの力によってガードされ、ダメージを最小限に抑える。

 

「ラウンドヒーリング!」

「もふもふなサポートだも!」

 

そこをすかさずニアのアーツによって減った体力を回復する。

 

「決めてくれ!」

「参ります!フレイム、ノヴァ!」

 

そしてトラがヘイトを稼いでいる間に力をため終えたレックスが聖杯の剣をホムラに投げ渡し、必殺技を放つ。

 

「なかなかの一撃だったが、その程度で最高位天使は堕ちん!」

「まだまだこれからだよ、ニア!」

「準備オッケー!これでもくらいな!」

 

間髪入れず、ニアがツインリングをビャッコに投げ渡す。

 

「タイガーレイジ!」

 

獣の咆哮があたりに響く。

 

「どうした?先程の男の攻撃のほうが痛いようだが」

「私の攻撃は布石でね!」

「本命はこっちも!ハナ!最大パワーで行くも!」

「ハナが判決を下しますも!」

 

ハナがマフラーに包まれ、子供の姿から大きく成長した大人の姿、ハナJDになる。ホムラとヒカリの持つ武器に似た剣でめった切りにし、銃に変形させて撃ち抜く。

 

「バカのひとつ覚えか?その程度の攻撃では最高位天使の自然回復にも追いつかないぞ?」

「まあ見てなって!」

 

ブレイドは属性を持ち、全部で8種類に分類される。それらは以下のように反発しあっている。

火 ⇔ 水

雷 ⇔ 地

風 ⇔ 氷

光 ⇔ 闇

そして、これらの属性を特定の順番と強さで相手に叩き込むことで、打ち込んだ属性が共鳴し、強力な一撃、ブレイドコンボを発生させる。

これまでにホムラの火、ビャッコの水の必殺技を当てていた。ハナは体内に埋め込まれた属性チップによって自身の属性を任意に変更できる。今回、ハナJDは属性チップにより氷をまとっていた状態で必殺技を放った。

 

「!?なんだ、氷の爆発か!?」

「どうだ!」

 

ダイヤモンドダストと呼ばれるブレイドコンボが成立し、氷属性の爆発が起こる。その威力はそれまでの必殺技の威力とは一線を画し、威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)にも確かなダメージを与えた。

 

「ホムラ、もう一回行くよ!」

「はい、レックス!プロミネンス、リボルト!」

「それが貴様らの戦術か!ならば次はそこのビーストマンの女だな。威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)、あれを妨害しろ!」

 

威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)がニアを標的に設定し、攻撃のスキを与えない。

 

「そうきたか!ライコ!」

「守ります!」

 

自身にヘイトが集まっていると感じたニアは、ハンマーを持った防御系のブレイド、ライコを呼び出してガードを固める。この状態ではブレイドコンボの中継に水属性を使うことはできない、が。

 

「ご主人、敵があっち向いていますも!」

「ハナJKの出番だも!」

「モードチェンジ、了解ですも!」

 

再びハナがマフラーに包まれ、今度は一回り若いメイド姿になる。その清楚な姿には似つかわしくないはずなのに不思議と似合っている、巨大なミサイルランチャーを展開する。

 

「ノポニック、デストロイ!」

 

火属性のミサイルが天使に殺到し、巨体ゆえにその全てが着弾した。

 

「攻撃に迷いがない・・・ビーストマンを止めていてもまだ奴らの連携は続いている!?」

「そのとおり!これでフィニッシュだ、ヒカリ!」

 

連携の最後をヒカリが担当する。

 

「ここが因果の果てよ」

 

ヒカリの属性は名前の通り光。その光り輝く剣で回転斬りを仕掛けると、どこからともなく光の爆発が起こる。

 

「くそ、またか!貴様らマジックキャスターでもないのにどこからそんな攻撃を!」

「そういうもんなんだよ!」

 

なぜそのようなことが起こるのか、レックスたちは考えたこともない。ある属性で順番に攻撃することによって起こる、そういう法則だという認識だ。

 

「これ以上やらせるか!善なる極撃(ホーリースマイト)を放て!」

「因果律予測・・・レックス、大きいの来るわよ!」

「わかった!みんな、一気に行くよ!」

 

レックスたちが武器に込められたエーテルを一気に開放した瞬間、威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)の大技、善なる極撃(ホーリースマイト)がレックスたちに直撃する。

 

「今までこの一撃に耐えられた者はいない・・・っ!なんだと!?」

「まずは、オレ!スザク!」

 

本来ならばレックスたちが全滅する威力であったが、エーテルに包まれたレックスたちの勢いを止めることはできない。

 

「ニア、頼む!」

「任せときなって!ナナコオリ!」

 

ほんの少しの攻撃を受けても尽きるはずだった体力がみるみるうちに回復していく。

 

「なんだ・・・これは・・・」

「トラ、ハナ、続けてよろしく!」

「ホイ来たも!ハナJS、イケイケだも!」

 

ドライバーが入れ替わり立ち替わり、ブレイドをチェンジしながら必殺技を当てていく。

 

「まだまだぁ!ヒカリ!」

「やめろぉぉぉぉ!中傷治癒(ミドル・キュアウーンズ)!防御《プロテクション》!」

 

その攻撃は止まることを知らず、むしろ勢いを増している。こうなっては大天使の自然回復力はもうあてにならない。ニグンが必死に召喚モンスターに回復やバフを入れているが、もはや焼け石に水だ。

 

 

「誰か、誰かこいつらを止めてくれぇ!」

「もういっちょ!」

 

このまま続ければ反撃のチャンスを与えることなく倒すことができると踏んでいた。

 

 

 

 

「レックス、みんな、伏せてぇ!」

暗黒孔(ブラックホール)

 

 

突然どこからともなく声が聞こえてきたかと思えば、威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)の胸の中心に黒い点が生まれ、それが広がっていく。

 

「なんだぁ!?」

「バカ、しっかり地面を掴んでなさい!」

「ハナー!」

「ご主人、捕まるですも!」

 

黒い空間は強い引力を持ち、威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)の体が引きずり込まれていく。近くにいたレックスたちもその影響を受けたが、間一髪ヒカリの因果律予測による警告で巻き込まれずに済んだ。

 

「ど、威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)が一撃で・・・」

「オレたちが苦労した敵が、こんな・・・一体誰が?なんのために?」

 

声が聞こえた方向を見た。

 

地には魔獣、鎧武者、アンデッドの群れが。

空には悪魔、吸血鬼、ドラゴンの軍勢が。

虫けらの抵抗など無意味だと言わんばかりの力がそこにあった。

そして、その中心でローブをはためかせる姿は、まさしく魔王であった。

 

「手柄を横からかっさらいに来たんだよ・・・悪のギルドらしく、な」




スマブラが楽しみだけど、本当に書きたいシーンはもっと先にある(白目)
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