やっと投稿出来ました。前よりかは早く書き終わらせましたがあいも変わらず物語的には余り進行していません。
おかしくならないように調整してたらなんか膨らんでました。
どうでもいい事ですが、なんといいますか。
私の書いた小説って、毎回朝から始まっているような気がします。
では、お楽しみいただければ幸いです。
どうぞ!
んー気持ちの良い朝だ。
今日もいつも通りに出勤…いや登校だったか。
前世が下っ端会社員だったもんで朝起きてからの口癖が今日も出勤しなくてはと倦怠感に駆られて無意識に思ってしまうのは今の私だとおかしい事だとは分かってはいるんだが口に出して言うほど根付いてしまっている。まだまだ私は何処かで気が抜けているのだろうか?
まぁ今すぐに困る訳でもないが、何処かでボロが出ても面倒だから気をつけなくちゃあな。
それにしても朝起きて学校や会社にせよ余裕を持って行くということが、こんなにも気持ちが良いとはなぁ。それに天気の方も雨が降ってジメジメしているわけでもなければどんよりと曇っているわけでもない。快晴というほどでもなければ、真っ白い綿飴のような雲がポツポツとあるぐらいだ。
確かあの雲は、中学校の理科の授業では積雲というやつだったな。
積雲は大気の状態が不安定になると更に大きくなり、雄大積雲若しくは入道雲と呼ばれ、更に成長すると大雨を降らし場合によっては雷を伴う積乱雲となるならしい。
まぁ、今すぐにあの雲が積乱雲となる訳ではないから雨の心配はしなくても良いことなのだがな。
そうして吉良がいつも通りに景色を楽しみながら歩いていき雄英高校の校門に近づくと昨日とは違うある違和感を敏感に感じ取った。
昨日までいたマスコミが見あたらんが…収穫がないからここは諦めて別の場所に行ったのか?
そういえばこの前、校内にマスコミが大挙して入ってきて騒ぎになっていたがその事を警告されて近づけないようにされたのか?
フフ、あの邪魔くさい奴らが居ないのは実に良い気分だ。
まさに自業自得って奴だな。いい気味だ。
吉良は前のように鬱陶しいマスコミの質問責めにあわないと知ると気分良く校門を過ぎていこうとするも
「うん?吉良か早いな、おはよう。」
「!…おはようございます。相澤先生。」
そう校門前に相澤先生が居たのである。
朝の普通の挨拶をした後に、吉良は校門を通り過ぎてそのまま校内には入ることはせずに距離にして10メートル程ぐらいの所で立ち止まり、さっき過ぎ去った校門とその近くにいる相澤先生を見る。
相澤先生…あの合理主義的な思考をする人が、何故校門の近くにいるのだ?
昨日も、いや入学してから日はまだ1ヶ月も経ってはいないがこんな事は見たことも聞いたこともない。
確か門にはマスコミを含めた部外者、
わざわざ相澤先生じゃあ無かったとしても先生があそこにいる必要は無い筈だ。
なのに相澤先生はあそこで立っている。
常識的に考えれば登校してくる生徒達に朝の挨拶をするためと考えられなくもないが、担任の相澤先生は
それに担任の仕事だって忙しい筈だ。現に私の中学の時では専ら体育教師とか担任では無かった比較的余裕がある人の仕事だった筈だ。
あの合理主義的な考えを持つ相澤先生らしくないといえばらしくない行動。
ただ定期的に交代でやるべき仕事なら話はそれまでの事にはなる。
この前のマスコミの件のことと、関係があるのか?
警報が鳴って数分の内に20いや、30人は既に集まっていたようだが、そんな大人数の人間がいやそもそもIDカードを持っていない筈のマスコミが校内に入ってくる事自体おかしな話だったのだ。
そんな事件のあった後に今回の相澤先生の校門前での行動。
タイミング的には何かあったと考えても全くおかしくは無い。
これは私の感で確証も無ければ証拠もないものだが妙に引っかかるものが、不審な点がある。
調べてみる方が良いかもしれない。
そうして吉良は先日起きたマスコミ侵入事件の事を調べ始めた。
2日程かけて、吉良は授業の休み時間を利用して上級生への聞き込みと元々早い時間に登校しているのを利用して校門の辺りが見える窓から何か分からないかと観察をしていたが大した情報は得られず。
せいぜいが校門での朝の挨拶は入学式の後や長期の休み明けには必ず行われており特段この時期には普通にやっており、それとなくヒーロー科以外の先生に聞いてみても門はそのシステムを維持するために定期的に点検をしているという事なので何もおかしなことはないということぐらいしか情報は集まらなかった。
また聞き込みだけに終わらず、校門以外の壁の調査についても特にこれといった違和感はなく傷や汚れはあっても建物の老朽化によるものでとても多くの人が通れるような大きな穴だったり、壁が破壊されたような痕跡は見つからなかったのだ。
この時点で吉良は自分の思い違いだったかと半分安心、半分調べて損をしたと後悔をしていた。
そして調べ始めてから明日の3日目の朝に吉良は一応それとなく校門周辺の調査を実行することにした。
この感じだと門の方も偶然故障して開いてしまったのではないかと思っていた。
元々、1番怪しいと感じていたこの場所に何もなければそのまま調査は打ち切ろうと吉良は考えていた。
そして3日目の朝
「一応早く来てみたは良いが、まぁここまで何も特に異常が無いのだから私の考えすぎだったという訳だ。だが、中途半端にしておくのも気がおさまらんし一応軽く見ておいても損は無いはずだ。」
調査をするためにいつもの時間より少し早く、学校に来ていた吉良は校門までの壁を見ながら歩いていたが、やはりこれといって変わったことはなかった。
広大な雄英高校を囲う壁は校舎と同様に建築されてから何十年かは経っているがそんな事を感じさせないように築数年ぐらいしか感じさせない程に綺麗であり、所々小さな汚れは少しあるものの傷はそれよりももっと少なかった。
吉良は人が何人も通れるような破壊の跡はもちろんのこと、雄英の門のシステムに細工を施すことが出来るような小さな穴を探していたがついぞ見つけることなく校門にたどり着いた。
ここまで調べて吉良は校門に立っているヒーロー科の先生に変な目で見られるのを嫌いそのまま校門をくぐろうとしたが、ある事に気づいて足を止めた。
(この校門…ここまで歩いて見てきた壁と比べてやけに傷や汚れが無い。まるで新品のようにペンキの塗りたてだ。)
校門の近くに先生がいる事を警戒して疑問を抱きつつも今は調べられないとして諦めて校舎に行こうとするが、たまたまなのか幸運にもまだ先生は来てはおらず誰にも見つかる事なく調べることが出来そうであった。
だが調べることは出来るには出来るが、いつ誰が来るかも分からない状況で調べるのはリスクを伴うことであった。
しかし、吉良は調べることにした。
リスクはあるものの調べるのもこれで最後にしようとしていたし、何よりこの好機を見逃したら最悪次は無いと考えていたからである。
それにもし見つかってもスッとぼけて落し物を探していましたと誤魔化そうと考えていたからである。
そして数分もしないうちに、予想に反してついに吉良は手掛かりを見つけることが出来た。
この壁…上の方によく見ないと気づかないし普段から目を向けるような場所じゃないから分からなかったが、今まで見た傷とかでは無く結構大きめの穴を補修した形跡があるな。
しかも校門の左右両方に、大体同じ場所ぐらいのところにある。
大きさは大体15センチほどぐらいか?拳1個分ぐらいの穴を塞いでペンキを塗って目立たないように、疑うように言えばこの2つの穴を隠しているような意図を感じる。
調べるのはこれで最後にしようと思っていたが、この大きさも大体同じで左右の校門の壁にほぼ同じ位置にある穴。
これで終わりにしようと思っていたが、まだもう少し調べた方が良いかもしれない。
校門の外壁の異常は分かった。
ならば内側、内壁はなんとも無いのだろうか?それと閉鎖される門の部分も気になる所だ。
この時、閉鎖する門を見るために足場の辺りを見ながら歩いてきたことに運良く吉良は救われたのかもしれない。
「おぉ朝早いな、おはよう。確か名前は吉良だったな?」
「!?。お、おはようございます。マイク先生」
「おう!毎日朝早く登校するのは感心することだぜぃYear」
「えぇ、ありがとうございます。」
チッ、あともう少し調べられると思っていたがどうやら時間切れのようだな。
「ところでさっきから見ていたが、校門に落し物でもしたのか?」
「!?!?…。はい実はそうなんですが、もしかしたら登校中に別の場所に落としたのかもしれないです。」
カマをかけてきたのか?それともただの先生の立場としての親切心なのか?今は分からんが取り敢えずは無難な受け答えは出来た筈だ。
「…。そうか、じゃあちょっと先生も校門からあんまり離れることは出来ねぇがそれっぽいものがあったら相澤先生に渡してやるよ。」
「ありがとうございます。では私はもう教室の方に行きます。」
いつもなら心の中でうるさいイメージが強いこの先生とあまり関わりたく無いと思っている吉良だが、プレゼントマイク先生の事をそれにプラスしてお人好しと先程の質問から一応警戒はすべき人物として、まだ引き続き調べた方が良さそうだと思う吉良。
可能性は少ないとはいえ偶然というものもある事を考慮してヒーロー科の先生への直接的な質問をするという愚は犯そうとはしない吉良。
得られた情報は少なくなってしまった。だがしかし確信を得る道筋と情報は揃っていた。時間にもまだ余裕はあった吉良はその確信を得るためにある場所へと向かうため、校舎へと入っていく。
だがその警戒をした認識を吉良だけでは無く、校舎へと入っていく吉良の背中をジッと、いつもの生徒に向けるような優しい目とは離れた。探るような鋭い目で見つめながらプレゼントマイクもまた先程の吉良に質問をした時の反応を見逃してはいなかったのだ。
あの時に何気なく質問をした時の吉良のあの反応。
最初は個性に反して目立たない生徒だと思っていたが、あの反応は確実に校門について調べていた。
質問の内容の特に(校門)に対して吉良は反応していた。
プロヒーローのプレゼントマイクは質問をした時の吉良の瞳の瞳孔が僅かに反応したのを決して見逃したりはしなかった。
あるかも分からないような落し物はともかくとして、吉良が校門が破壊された件で感づいてると伝えた方が良いかもな、少なくとも担任の相澤には。
校門のシステム点検と学校のと生徒と教員には知られているが、それはヒーロー活動を担っていない普通科の人員のみに絞った話であり、今は教職をしているものの、いやだからこそ教鞭をとってヒーローの卵を育て上げて未来の
ある意味で以前の
その事を少なくとも、雄英高校の教鞭をとるヒーロー達はここに来る以前からすでに考えていた。
強い個性、弱い個性関係なく、人を救う可能性があるという事を知って欲しい。
もちろん
ここにいる生徒全員が、ヒーローとしての在り方を少しでも感じて、受け継いで欲しいと。
私達は守るべき人達が笑顔になるため、明日に希望を持って生きていくことが出来る。この平和がずっと続くように、その人達の未来を守る力を得るためにここにいるのだと。
「雄英高校の門についてですか?」
「あぁそうなんだ。機械とかには詳しくないし、あまりよく分からないんだが、ちょっと興味があってね。」
吉良が朝のホームルームまでの残り少ない時間に赴いたのは、ここサポート科の教室ではなく、開発施設であった。
餅は餅屋。という安直な考えではあるものの実際分からない物を自分で調べても時間はかかってしょうがないので、それに詳しいと思われる生徒。特に開発施設にいる者に直接聞いてみようという魂胆であったが早くもそれは瓦解しそうになっていた。
何しろこれで6人目、誰に聞いても分からない、知らないの二言ぐらいしか聞き出せていなかった。
最初にサポート科と経営科で迷っていた吉良だったが、まずはそういった事に詳しそうなサポート科からあたってみたのだが、サポート科でこれなら経営科は望むべくもないと思い始めていた。
これで駄目なら時間もそろそろ無くなってきたので、教室に戻ろうと考えていた吉良であったが遂に望むような答えを知っている者を最後に見つけたのだ。
「私もちょっと次のベイビーに何か使えないか、色んな学校にある物を調べていたところなんですよ!」
ベイビー?ふざけた専門用語だな、だが今はそれよりも
「門について詳しく知っているのか?例えばどこまで耐久性があるのかとか。」
「そりゃあもう、門に使われた合金を利用した………」
吉良に話しかけられた6人目のサポート科の生徒。
発目明は、嬉々として喋り出す。それはもう子供が自分のオモチャを周りに自慢するかのように。
彼女の場合、自慢するだけの子供と違うのは純粋に自分の作品に愛情を込めているからである。
それがたとえ、成功したものだけでなく、失敗作品であろうと、それが壊れたものであろうとも一心に愛情をそそぎんこんでいるのである。
余談であるが、そういった作品への愛の深さゆえに彼女は自分が作った物を決して廃棄しようとしたりせずに全て残している。
どんな人でも小さな子供だった時に経験するであろう。古くなったオモチャにありがちの飽きるということがないのだ。
特に周りの子供が自分より更に新しいオモチャを持っていればそれは尚更なのだ。
彼女の作った失敗作品を廃棄しない事。当然これは問題になり、サポート科の先生をやっているパワーローダー先生から作った発目に注意をしていた。最初だからと注意だけの軽めのものであったし開発意欲を失わせないようにする為に指導と、たとえこれから失敗しても気にするなと下手に褒めてしまったのが発目に対してだけは悪手だったのだ。
他人に、それも雄英の先生であり、それもプロヒーローに自分の作品を褒められた事(?)に火がついた発目は注意された事など頭からすっぽ抜けたのか、そもそも本人が余り悪い事とは思っていないのか定かではないが、注意を受けた次のに日には倍近い数の作品(彼女曰くベイビー)が作られ、本来広い筈だったスペースを更に圧迫しつつあった。
そして、そんな彼女の暴走を止める事はもはや先生でも止める事は出来なかった。
どんなに注意をしても、大量の作品(ベイビー)をスクラップにしてもその翌日には廃棄した物の改良型と発目による新しい発想による作品が出来上がっているのである。
最近では、発目用の専用スペースを作ろかとも本気で考えているパワーローダー先生であったが教師という仕事に就いた以上、その生徒に重大な問題がない場合は、余り1人の生徒だけにかかりきりになるのは良くない事なのでそんな事は勿論のこと出来ない。
本題に戻るが
そんな彼女が作った作品に関わる話を持ちかけたというよりも質問した吉良は彼女の話が度々脱線して、中々自分の質問に答えてくれない事に苛立ちつつも根気よく話を聞いていく。
結局時間にしては20分程続いたところ、遅刻10分前ぐらいで漸く彼女から聞き出すことができ苛立ちからも解放された。
それは疑惑が確信に変わった瞬間でもあった。
あの時の雄英高校への侵入は単なる門のシステムの故障によるマスコミの迷惑な騒ぎではない。何者かの計画的な攻撃であったと知る事になる。
そしてこれまた余談になってしまうが、吉良は発目の話を切り上げる直前にまだ何か他に分かることがあるかもしれないことや、これからの事を考えると優秀な技術者との関係は必要だと思い、度々ここにサポートアイテムの事で来てもいいかと尋ねると彼女からは実験の協力をしてくれるのであればと了承をしてくれた。
さらに彼女は早速これから作るアイテムの為に必要という事で吉良の個性の事を聞かれると学校で戦闘訓練の時に使った能力であれば問題無いと判断して彼女に教えた。
これが吉良にとっての悪夢の始まりであった。
吉良が優秀な技術者と判断した発目は確かに見立て通りの優秀で決して劣った人間では無かったのだろう。
だがそれは吉良の想像を遥かに超えていた。教えても問題にはならない。ヒーロー科の生徒に見せた能力を教えれば自分が望む物を、もっと欲を言えばそれ以上の物を作ってくれると、その程度のリスクであれば大丈夫だと。
これからの事を考えるとローリスク、ハイリターンと考えていた。
だが彼女の作品を作る行動力が思いのほか高かったのが吉良をこれから苦しめる原因となる。
とにもかくにも、時間はこうしている間にも進んでいく事になる。
雄英の歴史いや、日本の犯罪歴史上に一大事件として記録される事になる雄英USJ襲撃事件の発生まであと少し。
次の投稿も早くてこんぐらいの期間だと思います。