前の作品をもとに書いているので、似通った部分もあるかもしれませんが出来るだけ考えて違和感なく書けましたので投稿いたします。
楽しんで頂ければ幸いです。
ではどうぞ!
桜の花びらがヒラヒラと舞い、暖かい春の日差しが私の体を照らしてはその暖かさは私の体に浸透していく。
私の周りには名門である雄英高校の入学試験を受けるべく、沢山の人が自信満々な表情で、門をくぐりその大きな校舎の中へと姿を消していく。
だがその大半が二度とこの校門をくぐることはないだろう。
名門であるということは、それを目指す者がまた多いということで、ましてや今や誰もがなりたいと渇望するヒーローを目指すための高校であるとするならば誰もが己の夢を、野心を実現するために足を進めるのだ。
私はそんな人達を見ながら、私の観察した人の大半が自信を持っているだろうが、無駄に終わるんだろうと感じた。
悲しいことだ。
だが、この吉良吉影は同情をしないし助けもしない
そんなことを言っても無駄だろうし、そんなことをすれば彼等のプライドを傷つけることにもなる。
それにこの試験を受けるとあっては私も彼等も同じ土俵で戦うライバルであるのだ。
ならば、私も真剣に戦うのが私なりの彼等への思いやりというものだ。
そう私は吉良吉影、私と戦おうというものとだけは決して油断などしてはならないのだ。
例え私がスタンド、キラークイーンを持っているからといっても、もしかしたらそれに匹敵する個性があるかもしれない、今までテレビや本で見聞きした個性はその個性の使いようによってはスタンド能力に比叡しうる個性があったからだ。
そしてここは天下の雄英高校に入学しようとする者達だ。
あっと驚く個性を持った者達がいることも簡単に予想できた。
ふと隣を見てみると緑髪の少年が(私もだが)足がガクガクになりながらも一歩を踏み出そうとしていた。
どう取り繕っても彼が緊張しているのが客観的に見て取れる。
私は今から緊張していては彼はもうダメだなと思い、興味を失いながら名も知らぬ彼の顔だけでも覚えておこうと震えながらもついに決意を固めたのか、校舎への一歩を踏み出そうとした彼の横顔を見る。
「!?」
「大丈夫?」
「わっえっ!?」
最初の一歩を踏み出したはいいが勢い余って転んでしまうと思われた彼は、なんと宙に浮いていた!
「私の個性、ごめんね勝手に。」
「でも転んじゃったら縁起悪いもんね。」
転びかけた緑髪の少年を助けた少女は少年に気さくにそう語りかける。
少年は何かを言いたげていたが未だに緊張しているのか、なかなか言葉が出てこない。
「お互い頑張ろう。じゃ!」
反応のない少年にそう言って、一方的に去っていく少女に少年とそれを近くで見ていた私は驚きのあまり呆然としていた。
少年はともかくとして私が驚いているのは少女の個性にではない。
少年の、いや彼の目にだ!
あの目は、あの決意めいた目と顔に私は強い意志を感じていた。
あれは、ヒーローの目だ。
何故なってもいないのに、彼にこんな確信めいた思いを抱かざるを得ない私にも驚かざるを得なかった。
だが私には、まだ彼に引っかかるものを感じていた。
私は彼の決意めいた目がどこかで見たような既視感を感じつつも、今は気にしてるときではないと思い、改めて気を引き締めると彼等と同じく校舎内へと歩みを進めた。
「今日は俺のライブにようこそー!エヴィバディセイヘイ!!」
ボイスヒーロー『プレゼントマイク』の声が会場内に響くが誰もその返事に返すことはなく、静かに響くだけであった。
私はそんなプレゼントマイクにどうしてくれるんだこの空気をと冷ややかな目線を送りつつ、机に置かれている説明用紙に目を向ける。
ふむ、なるほど演習場にいる
ルールは至って簡単で単純かつシンプルにというわけか。
バカでも覚えられるし、これだと戦う以外にはあまり考え事をしなくていいことになる。
そこが少し引っかかるが気にしてもしょうがない。
「ボイスヒーロー、プレゼントマイクだ!すごい!」
「うるせぇ」
前の席の奴が少しブツブツとうるさいなと思ったら、さっきの緑髪の彼だった。
私の気のせいだったのだろうか?
今の彼からは、先程の強い意志を微塵も感じないしブツブツとうるさいだけが、印象に残る。
そろそろ私が注意をしようと思い始めたが、だがその前に勝手に静かになった。
良かった、これで注意をしなくて済む。
目立ってしまうからな。
さてこのプレゼントマイクの説明が終われば、これから実技試験になるわけだが、先程真剣に戦うと言った手前、前言撤回することになるかもしれないがキラークイーンは今回、爆弾を使っての戦闘はしない。
流石に調整できるとはいえ危ないことには変わらないし、キラークイーンの能力は出来るだけ隠しておきたい。
能ある鷹は爪を隠すのだ、私という鷹は特に。
もし入学してから模擬戦闘のようなことを行った時にある程度の武勇を今ここで見せれば私のキラークイーンのことを格闘能力の高い個性と見るだけになるだろうし、もしここで爆弾の能力まで見せてしまったらさらに相手を警戒させてしまうかもしれない。
今私のキラークイーンの能力を見せるメリットもないし、警戒されて相手の油断を誘えないのもあるが、目立ちすぎるのも吉良吉影としてはなんか間違っているようでしょうがないのだ。
そして私が今使える。キラークイーン第1の爆弾や第2の爆弾はともかくとして、私の奥の手なんて、それこそ非常事態のみで、これから始まるヒーロー基礎学の授業で使っては大問題だ。
あれは絶望的な状況下でないと作動しないかもしれないし、発現するイメージ練習をしたはいいものの本格的な練習となると相手が必要なことから、この私の秘密を話さなければいけないことになる。
それに下手に使うと死人が出ることになり、流石の私も吉良吉影が好きとはいえ死人まで出すようなことはしたくない。
ちなみにだが、爆弾については個性届けで一応あの時に提出はしているものその時は爆発も弱く、威力も小さいものであったが今の私が本気を出せば第1の爆弾で、ビル1つを簡単に吹っ飛ばすことができる。
一度やった時は、今度こそしこたま怒られて私の父も弁護はしてくれなかった。
話を戻すが、つまり今回の入学の試験では私のキラークイーンの純粋な戦闘能力のみで切り抜けなければならない!
だが、これはいい機会かもしれない。今までの私の特訓の成果を十分に発揮できるのだ。
例えると自分に絶対の自信を持つ教科で試験に臨み。それに万全の状態で挑むようなものだ。
ジョジョ風に言うなら、風の強い時にションベンしたらズボンにかかるってぐらいには合格を確信している
「ついでにそこの縮毛の君!」
「先程からボソボソと気が散る!物見遊山のつもりなら即刻ここから去りたまえ!」
私が考え事をしている間に、またブツブツと喋っていたのか。
どうやらこれは彼の性格らしい。
「そして、その後ろの君」
私か?私なのか?
「君もさっきから、ぼーっとしているようだが君も物見遊山なら即刻ここから出て行きたまえ!」
別にぼーっとしていた訳ではないのだが、私も指摘されてしまった。
だが、なんとか言い訳を考えなければな。
「いやなに、私はただ
「そうだったのか、いや此方こそ勘違いしてしまった。すまなかった。」
内心では突然指摘されたことで冷や汗をかく吉影であったが、なんとか飯田からの質問に受け答えをした吉影だった。
そしてプレゼントマイクの説明も終盤になりつつあった。
「俺からは以上だ!最後にリスナーへ、我が校校訓をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った!「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と!」
「
「それではみんな良い受難を!」
次は、入学試験になります。
感想など頂ければ嬉しいです。
ではお休みなさい!