【完結】蒼き雷霆の最前線   作:塊ロック

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この世界で戦う意味。
元の世界に帰る決意。

彼の選択の結末は果たして。


新たな希望

 

 

日没。

 

404小隊に案内されて入った廃墟で一夜明かす事になった。

 

 

「今日はここで明かして、明日からS06地区に移動するわ」

 

 

テーブル代わりになりそうな倒れたコンクリート柱に端末を置き、UMP45が続ける。

 

 

「実弾配備した有り合わせの鉄血人形の目撃情報が多かった地区ね」

 

「そうよ」

 

 

ほっとくと寝そうになるG11の頬を引っ張りながらHK416が補足する。

 

 

「その、鉄血人形を見つけたらどうするんだ?」

 

「いい質問ねGV」

 

 

ふと気になったから訪ねてみる。

 

UMP45が怪しく笑う。

 

 

「基本的に皆殺しだけど、一体生け捕りにして解析に回すことになってるわ」

 

「45姉、別に人形なんだし頭さえあれば良いんじゃないの?」

 

「ペルシカが念の為全身欲しいってさ」

 

「じゃあ加減しないとね」

 

 

あははー、とUMP姉妹が朗らかに笑っている。

 

内容がちっとも朗らかではない。

 

 

「GV、膝貸してー」

 

「G11?」

 

 

いつの間にか416の近くから逃れ、ボクの隣にG11が来ていた。

 

416を見ると、やれやれと言った風貌で肩をすくめていた。

 

 

「寝たら電気でも流してもらったら?目が醒めるかもよ」

 

「え…そんな事、しない…よね?」

 

「あ、あはは…先輩には逆らえないかな」

 

「う、裏切り者ー!」

 

「ちょっとそこ?まだブリーフィング中だけど?」

 

「ごめん…」

 

 

こちらの小隊も中々騒がしい様だった。

 

 

「明日も早いから今日はこの辺にするわ…交代で見張りして寝ましょう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜。

 

ボクの見張りの番がやってきたので廃墟の屋上から敵方とされる箇所を眺めていた。

 

 

G11が交代間際に毛布を渡してくれたのでそれにくるまっている。

 

フェザーにいた頃に不寝番をよくやっていたのでこの位は慣れっこだった。

 

 

(…星がよく見えるな)

 

 

この場所は、スメラギ傘下の街と違って灯りが一切ない。

 

その為か、夜空に浮かぶ星がよく見えた。

 

 

(…理屈はわからない。けど、ここにシアンが居る)

 

 

目の前で取り込まれ、記憶を失くし、ボクのことを忘れてしまった彼女。

 

その彼女の歌がどこかで流されている。

 

人々を襲う人形の出現と共に流れている。

 

 

(そんな事、彼女は絶対に望まない)

 

 

人を傷付ける為に歌っていた事に、シアンはずっと心を痛めていた。

 

だから、ボクは止めなきゃいけない。

 

 

「ねぇ、GV。貴方は何処に行きたいの?」

 

「…ッ!!?」

 

 

背後から掛けられた言葉に、思わず反応してしまう。

 

嘗て、同じ事をボクは言い、言われた言葉。

 

 

振り向くと、UMP45が立っていた。

 

…いつもの、含みのある笑顔で。

 

 

「どうしたの?」

 

「いや…昔、同じ事を言われたんだ」

 

「へぇ…その人は?」

 

「……………居なくなった」

 

 

息を呑む音がする。

 

…そのまま、ふわり、と背中に柔らかい感触が。

 

UMP45に、背中から抱き締められていた。

 

 

「何を、」

 

「こうすると人間の男の子は落ち着くって聞いたわ」

 

「落ち着くって…」

 

 

別の意味で落ち着かないと思うよ…。

 

それに、45の囁くような声色が耳元で聞こえてきて背筋がぞくぞくしてくる。

 

 

「大丈夫よ。私達は家族。私達と一緒に戦う限り、私達が貴方を守るわ」

 

「…ありがとう、隊長」

 

「明日からビシバシ行こうと思ってたけど、今日位は甘やかしてあげる」

 

「子供扱いして…」

 

「14歳って子供じゃないの?」

 

「それは…………確かに」

 

「ふふふ。それじゃ、交代するわ。寝坊しないようにね」

 

「…ありがとう。それじゃあ、おやすみ」

 

「おやすみ」

 

 

 




そこに本人は居なくても、歌はずっと貴方の中にある。

人を傷付ける為の歌を止めるための決意。


…45姉のキャラをちょっとつかめてないかな?。
G11があまり喋ってないのはキャラ掴めてないため。
勉強してきます…。
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