仕事が入ってしまったので行く前に投稿だァ!
「…よし」
ダートリーダーのメンテナンスを終わらせる。
この特殊な銃は替えが効かないため、綿密なメンテナンスとチェックが必要だ。
今の内にやっておくに越したことはない。
誰かが背後に立つ気配がした。
「おはよう。早いのね」
「HK416。おはよう」
「416でいいわ。長いもの」
長い白髪と、目元に涙のようなタトウがされている人形だ。
大人びた雰囲気を出しているが、ナインに一番頭に血が登りやすいとこっそり教えられていた。
「わたかったよ、416」
「さて。G11のやつちゃんと起きてるかしら…」
夜警の一番最後はG11が付くことになっていた。
あの眠たがりの人形が果たして起きているのか甚だ疑問である。
「寝てたら電撃を流してやりなさい」
「いや、普通に危ないからね?」
「冗談よ」
フッ、と不敵な笑みを浮かべる。
ボクはこの子とあまり話した事はない。
何故なら、この小隊にボクが入ることを最後まで反対していたらしい。
人間という不純物を混ぜると言うことに。
「あら、どうしたのGV」
ボクがじっと見つめていた事に気が付き、416が振り向いた。
「いや…どういう心境の変化なのかなと」
「心境?…………ああ、あなたの事ね」
ボクという不純物を彼女は受け入れたのだろうか。
「別にこれと言ったことはないわ。足を引っ張る様なら後ろから撃つ」
「そうなんだ…」
でも、ある程度は彼女の中で折り合いを付けたらしい。
…このあと、屋上に二人で出ると案の定G11は眠りこけていたので、最小出力で電流を流したのだった。
「おはようみんな。今日で一時的に受け入れてくれる基地まで向かうわ」
昨日ブリーフィングした位置で再度全員集まる。
…G11から微妙に黒煙が上がっているが、誰も気にしなかった。
「45姉、でも前言ってた最短ルートって鉄血に抑えられてたよね?どうするの?」
ナインが45の出したルートを指でなぞる。
この付近は見張り、あるいは罠が仕掛けられているのだろう。
「迂回しようと思ってたけど、拾い物が役立ちそうだから掃討するわ」
「どうしても見付かるルートだから仕方ないわ」
「弾は足りる。それに、新しい戦力も居るわ」
四つの視線が一斉にボクを射抜く。
女の子の姿をしていてもその視線は鋭い。
「行けるわね?ガンヴォルト」
「そのつもりだよ。任せてくれ」
今まで戦い続けてきたから、これからもきっと戦い抜ける。
そんな気持ちが伝わったのか、彼女達は話をまとめに掛かった。
「陣形はGVの周囲に散らばる形で行きましょう。扱いはハンドガンだし恩恵くらいはあるでしょう」
戦術人形たちは戦術リンクにより相互に能力を作用できるらしい。
ボクは人間だから特に意味はないんじゃないのだろうか。
「さ、行くわよ」
ボクの、この小隊に配属されてから初めての戦闘が始まる。
次回、蒼き雷霆の最前線。
敵包囲網を突破せよ。
ところで、鉄血のハイエンド機が最近活発らしい。