え?これ充電出来ないかって?
…うーん…多分、爆発するよ?それ。
…ごめん、ちょっと何を言ってるのかわからryうわーっ!?
これから突破する地区は、なんと暫くあとに寄る予定の基地と支配する鉄血の戦闘が行われるらしい。
あわよくば援護し、支援をせざるを得ない状況に持ち込んでおく腹積もりらしい。
UMP45がとても良い顔をしながら語っていたのを思い出す。
『GV?着いた?』
「着いたよ、小隊長。まさか最初にやる仕事がビルを登ることだなんて」
比較的無事な廃墟の屋上に躍り出る。
ボクはボクの
これを初めて小隊の皆に披露したら「本当に人間なの?」と416から最もなお言葉を貰った。
「…クリア。特に見張りもいないみたいだ」
『了解よGV。それじゃあ探してちょうだい』
ボクの与えられた仕事は簡単だ。
楽に高さが稼げるので戦場を一望し、戦火の上がる箇所を発見次第介入、グリフィンを援護しつつ鉄血を掃討する。
言っていることは簡単だけど、ボクはこの人形達の戦闘のセオリーを知らない。
まずは見て慣れろとの事だった。
…遠くの方で火の手が上がる。
「始まったみたいだ」
『了解。それじゃあGV、始めて頂戴』
背中のラックサックからドローンを一台取り出す。
このドローンのカメラはUMP45とリンクしており、これを通して戦場の様子を掴む魂胆だ。
「小隊長、見えてる?」
『良好よ。貴方の可愛い顔もバッチリ』
「…からかわないでくれないかな」
『冗談よ。さ、行きましょう』
ドローンを残して、屋上から飛び降りた。
落下地点には、404小隊の面々が待っていた。
「GV、さっきぶり。はいこれ」
ナインが別のラックを渡してくる。
中身は配給と別のドローン。
「ありがとう。それで、これからどうするの?」
「今416が無線を傍受してるわ。来てる子達の目標を把握して便乗する」
「…………45まずいわ」
神妙な顔持ちで、HK416が振り返る。
「スケアクロウよ」
「…面倒ね」
「スケアクロウ?」
かかし?
何かのコードネームだろうか。
G11が補足してくれた。
「鉄血の戦術人形だよ。それも特別性の」
「…特別性」
ボクが見た戦術人形は彼女たちグリフィン所属と、継ぎ接ぎだらけの鉄血人形だけ。
純鉄血人形を見るのは今回が初めてになる。
「ここの掃討、ちょっと骨になるかもしれないわ」
「大丈夫だよ。家族と一緒なら」
思案するUMP45に、UMP9が励ます。
「計画を変更しましょう。まずは頭を潰す」
「いきなり?」
「ハイエンドが居るなら恐らくそいつが指揮系統の最上位。鉄血の虫けら程度残ってても問題はないけど、統率されてるなら面倒なの」
筋は通っている。
だが、それ相応に危険が伴っているとも言える。
「グリフィンと協同してスケアクロウを追い詰めるのは?」
「投入されてる部隊数からしてかなり小規模よ。囲い込みは難しいわ」
「…グリフィンを囮に使うってこと?」
「そうなるわ」
「…」
ここは、ターニングポイントになるかもしれない。
見捨てるか、助けるか。
これから向かう基地に面識のある人物、あるいは人形は居ない。
ボクの両手は、全て取るにはあまりにも小さい。
(…考えるまでも、ない)
ついに現れるハイエンドモデル。
これを打倒しなければ先には進めない。
迸れ、蒼き雷霆。
無慈悲な案山子を貫き滅ぼせ。