【完結】蒼き雷霆の最前線   作:塊ロック

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404小隊との間に入る亀裂。

絶えず聞こえる歌。

入り口は隠されていたが中は不気味なほど無人。
まるで、この状況を隠すかのごとく。


隠歌

…通路には非常灯しか点いておらず、赤い光に照らされていた。

 

 

「おかしい」

 

 

UMP45が呟いた。

 

 

「どうしたの?45姉」

 

「集合。ちょっと聞いて」

 

 

殿として後方にいたHK416が合流する。

 

…ボクも、追い付いた。

 

UMP45はボクに一瞥し、話を続ける。

 

 

「妙だとは思わないかしら。ここまで鉄血の気配が無いなんて」

 

「…あー、確かに。いつもなら侵入すると嫌ってほど湧いてくるのに…ふぁ」

 

「…ボクたちの侵入がバレてないっていうのは」

 

「アレだけ派手に叫んで走っていた貴方が言う?」

 

「………ごめん」

 

 

駄目だ、今ボクは発言してはいけない。

 

彼女たちの信頼を取り戻すまで好機を待つしか…。

 

 

「GV…」

 

「ナイン。貴女は合流するまでに何か見たかしら」

 

「ううん。何も」

 

「…探索を続けましょう。警戒は怠らないように」

 

 

そう告げてまた陣形を構える。

 

…416の視線が冷たい。

 

これは自業自得だからと堪える。

 

 

「行くわよ」

 

 

赤く照らされた道を進む。

 

シアンの歌は、まだ聞こえていた。

 

 

 

手当たり次第ドアを開く。

 

 

特に目ぼしい収穫もなく、時間だけが過ぎていく。

 

 

「GV、大丈夫?」

 

「大丈夫だよ。ありがとうナイン」

 

 

ボクは人形じゃない。

 

疲労はもちろん蓄積している。

 

いくら身体能力を上げられるとはいえ限界は来る。

 

 

「止まって」

 

 

通路の突き当り。

 

…認証装置など、最も厳重なセキュリティが敷かれている部屋。

 

 

「判りやすいまでに厳重ね」

 

「うーん、これ凄い量の電子ロック。こんなのやってたら寝る時間もなくなっちゃう」

 

「最悪416の榴弾で壊すのも視野ね」

 

「弾数は少ないからあまり使いたくは無いんだけれど」

 

 

…このロック、よく見ると仕掛け的には皇の物に数段劣る。

 

この位なら第七波動(セブンス)を使えば恐らく…。

 

 

「GV、これ電気で壊せたりしない?」

 

 

ナインがボクに向かってそう言った。

 

気を遣ってチャンスをボクに回してくれたのだろうか。

いや、考え過ぎか…。

 

 

「やれるの?GV」

 

「…やってみる」

 

 

コンソールに手をかざす。

 

ボクの第七波動(セブンス)蒼き雷霆(アームドブルー)が何故最強の能力と呼ばれるのか。

 

 

それは圧倒的な攻撃力と汎用性を兼ね備えた能力だからだ。

 

電子回路に雷撃を流し込み、都合の良いように作用させる。

簡易的なハッキング。

 

過去に相対した能力者、テセオのワールドハックと呼ばれる第七波動(セブンス)には劣るものの、この程度の機器ならば…。

 

 

「開いた」

 

 

電子音。

 

スライドドアが空気の抜ける音と共に開く。

 

 

「GV凄いよ!こんな事も出来るんだ!」

 

「電気が通ってるなら、ボクの能力で操れるからね」

 

「…それ、私達も動かせるとか言わないわよね」

 

 

416が思わず自分の肩を抱いていた。

 

…それを見て苦笑いしながら答える。

 

 

「それは思い付かなかったよ」

 

「どうだか。私達は人間にできることは大抵できるもの」

 

「…どういうこと?」

 

「ッ!言わせる気!?」

 

 

何故か顔を赤くして怒られてしまった。

 

 

「GV!!!」

 

「どうし…ッ!?」

 

 

目の前に、明らかに銃口と思しき穴の開いた機械が浮いていた。

 

それはボクの頭を狙って…。

 

 

「スケアクロウ!!」

 

 

416の声と共に、銃弾が放たれた。

 

 

 




蒼き雷霆の力はまさしくチート。
けれど原作でも様々な制限、弱点、はたまた対策したボスなど現れて一筋縄では行かなかった。

今回は、どのような壁がGvを苦しめるのか。

…やっとサブタイトル回収した気がする。
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