【完結】蒼き雷霆の最前線   作:塊ロック

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携帯端末のアラートが鳴り響く。
内容は、駐屯先の基地が鉄血らしき勢力に襲撃されている、救援を求むと言うもの。

404小隊にも救援が届くと言う事は、それだけ事態が逼迫していると言う事であり…。


襲撃、蒼翼は

 

「…総員傾注。たった今、駐屯先の基地が鉄血の襲撃を受けたと連絡があったわ」

 

UMP45…小隊長から告げられた言葉は、ボクの思考を現実に引き戻すのに充分な威力を持っていた。

 

「それって…いつの話?」

「…今から、10分前ね」

「UMP45、それじゃあ…向こうに到着する頃には…」

「…全滅、してるわね。最悪基地を放棄して後方に撤退するか…」

「そんな…」

 

友軍を、見捨てるって言うのか…。

ボクは、思わず声を上げた。

 

「なんとか、ならないのか…!」

「無理よGV。今私達の移動手段では到底間に合わないわ」

「くっ…!」

 

あの一○○式と名乗った戦術人形が頭を過ぎる。

どうしても、あの子の光を失った瞳を思い出してしまう。

 

「…404小隊。足をお探し?」

「…ペルシカリア。今は貴女に構っている暇なんて」

「うちにあるヘリなら、その基地までに30分で着くわ。貸してあげてもいいけど…条件があるわ」

 

ペルシカさんの特徴的な髪がなびく。

条件…何となく嫌な予感がする。

 

「彼…ガンヴォルトの戦闘データを頂戴」

「GVの、戦闘データ?」

「そう、彼の。雷撃の能力…それを解析できれば…面白そうだから」

「…分かったわ。GV、良いわね?」

 

UMP45が、一応ボクに確認を取ってくれた。

…過去に、ボクは第七波動(セブンス)の研究の為に自由を奪われていた時がある。

そのせいかあまり気乗りはしなかったけれど…。

 

「…大丈夫」

「交渉成立ね。貴方達の戦闘地域にドローンを追随させるわ」

「じゃあ、行きましょう…戦場に」

 

HK416が眠っていたG11を叩き起こして、UMP9が後に続いた。

ふと、UMP45の表情が優れない事に気が付く。

 

「…UMP45?」

「え、ええ…どうしたの?じーぶい?」

 

すぐにいつもの仮面の様な笑顔といやに甘い声音になる。

…何か、思う事でもあったのだろうか?

 

「…何か、拙かった?」

 

だから、つい聞いてしまった。

 

「…そうね。私達は404小隊(存在しない部隊)。データを残されるのは、ちょっとね」

「…ボクは正式なメンバーじゃない。それでどう…かな」

「何?フォローしてるつもりかしら」

「いや…そんなつもりじゃ」

「ふふ、おねーさんを気遣うなんて生意気ね。さ、行きましょうGV。助けに行きたいんでしょ?」

 

ふ、と薄く笑い、UMP45はヘリポートまで歩いていった。

…ボクも惚けている場合じゃない。

すぐに走って追いかけて言った。

 

「…404、Not foundか…」

「GV!早く行くよ!」

「ごめん、ナイン!すぐに行く!」

 

ボク達はヘリに乗り込み、すぐさま離陸していった。

 

 

 




次回、前線基地防衛線。

この戦場にも、歌が響いていた。
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