【完結】蒼き雷霆の最前線   作:塊ロック

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司令部へ向かう404小隊。

しかし、戦闘の起こる地域2違和感を覚える。


操る傀儡

 

戦闘の音、銃撃、人形達の声。

その中でも一際ボクの耳を打つ、歌声。

 

それが、ボクを疾す。

 

「GV、何を焦ってるのか知らないけど…落ち着きなさい」

「416…?」

 

ボクの後ろを走っていた416が、そう言った。

 

「また貴方にヘマされたら堪ったもんじゃないわ」

「…そうだね、もう皆には迷惑をかけられない」

「分かってるなら、良いわ」

 

会話が切れる。

45がちらりとこちらを見るが、直ぐに視線を前へ戻す。

 

…司令室に近付いてきた。

 

戦闘音は小さくなってきたが、代わりに、

 

「…45姉、何か聞こえない?」

「歌ね…ホントに聞こえてくるなんて」

 

歌が、ボク以外にも聞こえるようになった。

 

「…………待って、中から聞こえるよ」

 

G11が呟く。

耳を澄ませると、確かに司令室から歌声が聞こえてきた。

 

「……司令室は、コイツに押さえられてると見て間違いないわ」

 

45の言葉に頷く。

…時々、出入り口の方からグリフィン側の人形が侵入している様子を見た。

 

ここを奪回しようとしていたのだろう。

 

「…様子を見ましょう」

 

45が目を閉じる。

…少しして、ため息を吐いた。

 

「…直に、ここも堕ちるわ」

「どういう事?」

「今監視カメラの電脳を見てきたわ…中に鉄血人形が一体と…二人、倒れている人影があった」

「…それって」

 

間に合わなかった、そういう事だ。

 

「そんな…」

「GV…」

「ペルシカから回収を依頼されてるから…一応、破壊はするわよ」

「…了解」

 

左右に別れて、司令室の出入り口付近の壁に貼り付く。

 

「合図と同時に扉を開いて、スモークを焚くわ。そしたら突入。斉射して」

「了解」

「GVは念の為防御をお願い。実弾は防げるのよね?」

「問題無いよ…ただ、少し君たちから離れないといけないけど」

「なら、最前衛はGVね…行くわよ、3.2.い」

 

45が言い終わる前に扉が開く。

…慌てて飛び退き、各々が構える。

 

「…ア、あ…ァ…ア…」

「何よ、こいつ…!?」

 

45が悲鳴の様なうめき声を上げる。

 

…中から出てきたのは、以前のスケアクロウの様に継ぎ接ぎされた人形だった。

 

四肢のパーツも何もかもバラバラ。

まるで残骸を拾ってきてそのまま利用したような…。

 

「…ん?糸…?」

 

その継ぎ接ぎされた人形から、上方向へと伸びる糸のような物が見えた気がした。

 

「気を付けて!」

 

416が叫ぶ。

その時、人形は口を開いた。

 

 

【永遠を欲しがる君と永遠を生きたかった 】

「何…?」

【思い出す記憶(データ)開いては閉じ繰り返す】

 

歌い出した。

何事も無かったのように。

 

…しかし、45達はそうでもなかった。

 

「ぐっ、あっ、あ、あ…頭がっ」

「ナイン!?」

【傷ついたとしても構わない 素顔のまま】

 

ナインが頭を抱えて蹲る。

416も、G11も同じ様に。

45だけ、立ってはいるが辛そうだ。

 

【熱くなる両の手に掴む星 冷やす涙乾いて】

「舐められたモノね…私達にハッキングを仕掛ける、なんて」

「45!」

「GVごめん…!任せるわ…私にどこまで出来るか判らないけど、三人を抑えなきゃ…」

「…分かった」

【時は今も進んでいる…】

 

未だ歌い続ける人形に向き直る。

…この歌で、彼女達を操ろうとしていると言うのだろうか。

 

だが、

 

「迸れ!蒼き雷霆(アームドブルー)!哀れな傀儡に、零時(おわり)告げる針となれ!!」

 

そんな事は、させない。

 

 

 




謡精の歌声は、電子の脳をかき乱す。

お久しぶりです。
やっと更新できました。

正直、クロス系よりやっぱりオリジナル主人公系の方が伸びるんだなと痛感しております。

次回をお楽しみに。
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