【完結】蒼き雷霆の最前線   作:塊ロック

31 / 41
破られる平穏。

事態は終わりに向かう。


氷結都市

夜半。

ボクは45に叩き起こされ、404の宿舎へと集められた。

 

「集まったわね。仕事よ」

 

その一言でボクも含め、全員のスイッチが切り替わる。

……相変わらず、G11は眠そうだけど。

 

「場所はグリフィンの管理するVIP向けリゾート地よ」

「リゾート地……?しかもVIP向けならかなり厳重に警備されてる筈じゃないかしら」

 

416の言葉に全員が頷いた。

 

「これを見てもらえるかしら」

 

45が部屋に置かれたモニターに映像を映し出す。

 

ーーーそれは、一面氷漬けになったビーチだった。

 

「………………なに、これ」

 

ナインが震える声で言葉をしぼり出す。

G11も目を見開いている。

 

「この映像を記録したドローンも、この後撃墜されたわ」

「南のリゾート地で、こんな事……」

「私達の任務は原因の調査よ。……気は進まないけどね」

 

リゾート地の氷結。

心当たり……と言うか確信があった。

 

これは、第七波動(セブンス)による現象だ。

 

「……GV、心当たりがありそうね」

「……これを、ボクは知っている。前にも遭遇した事がある」

「もしかして……GVの力と関係があるの?」

「犯人の名前は、《テンジアン》。能力は《超冷凍(オールフリーズ)》。だけど奴は、ボクが倒したはず……」

「何ですって?」

 

生きていた?

いや、そんな筈は無い。

 

「そんなヤバい奴なら……私達で何とかできるわけ無いじゃん」

「G11、その通りだけど……仕事よ」

 

G11の弱音……仕方ない事だとは思う。

416も心無しか震えている。

戦術人形が如何に優れていようと、使用している火器が旧式なのは否めないし……何より、第七波動(セブンス)に対抗できる用設計されている訳ではない。

 

彼女達を、ボクが守らなくちゃいけない。

 

しかし……テンジアンはもう死んでいる筈。

この世界に飛んできているのは過去のテンジアンなのだろうか。

 

……いや、

 

「……パンテーラ?」

 

鏡写しの様に複製された能力者たち。

 

仮に、パンテーラ自身もバックアップとして遺していたとしたら。

 

「朝出発よ。寝坊しないようにね」

 

45がそう、この場を締める。

ボクの懸念を他所に、事態は進む。

 

 

出発まであと3時間。

それまでに、出来る事を探さなくちゃいけない。

 

「GV」

 

ふと、ボクの上着の袖をG11が引いた。

 

「どうしたの、G11。ボクに話しかけるなんて珍しいね」

「……気負わなくて良いから。何だかんだ、私達は今までやってきたんだし、これからも大丈夫だよ」

「………………!」

「45や416、9が居る。だから、大丈夫」

「……ありがとう、G11」

 

この子も、ちゃんと404の一員なんだ。

G11の頭をぐしぐしと撫でてやる。

 

猫のように目を細めている。

 

「むにゃ……じゃあ、時間になったら起こしてね……」

「……いや、ボクは自分の部屋に戻るから」

 

ここは女子用だし。

 

「寝坊が心配ならここで寝てても良いわよ」

「GV!一緒に寝よう!家族だから大丈夫だよ!」

「あはは……おやすみ」

 

ボクは部屋に戻るのだった。

いやいや、流石に同じ部屋で寝るのはね……。

 

 




ラストスパート。
ここからほぼ蒼き雷霆ガンヴォルト爪のボスラッシュになります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。