【完結】蒼き雷霆の最前線   作:塊ロック

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VSマンティコア。

雷撃鱗では防げないチェインガン、カゲロウがあるとは言えこれだけでは防御は完全ではない。

それでも少年は立ちはだかる。


守りたいと思った物を、二度と喪わない為に。


蒼翼は夜に舞う Ⅲ

 

マンティコア下部の大型チェインガンから無数の弾丸が放たれる。

 

 

「くっ…この勢いは!」

 

 

雷撃鱗では防ぎきれない!

 

物量で潰されてしまう。

 

雷撃鱗も万能ではないのだ。

 

 

早々に正面から退く。

 

 

…その時、何発か頬に銃弾が掠められる。

 

 

多少の怪我は気にはしない。

 

 

「そこっ!」

 

 

ダートリーダーから、GVの髪の毛を核とする特殊な弾丸を発射する。

 

これは撃ち込まれた対象に雷撃鱗を指向させるための謂わば布石。

 

 

しかし、装甲は厚い。

 

ダートは深くまで刺さらない。

 

これでは雷撃が内部まで到達しない。

 

 

「ならばっ!」

 

 

4つ脚のどれか一つをもげば、動けまい!

 

 

強化された脚力で一気に肉薄する。

 

 

霆龍玉(ていりゅうぎょく)!!」

 

 

掌からライトニングスフィアより小振りな雷の球を発生させる。

 

それを、マンティコア前足に叩き込んだ。

 

 

マンティコアの装甲を焦がすだけ…に、見えるが違う。

 

雷球は叩き込まれた場所に残留する。

 

 

少しづつ装甲を削り始める。

 

 

これは、敵を拘束しそのまま削り落とすスキル。

 

次への布石のためのもの。

 

 

「刺されっ!!」

 

 

ダートをありったけ撃ち込む。

 

…三本。

 

 

「うおおおおお!!」

 

 

雷撃を削れた前足に集中させる。

 

…前脚の機甲から激しいスパークが起こる。

 

 

「効いてる…ぐっ!?」

 

 

マンティコアの脚が上げられ、ボクは回避のために動こうとした所で不意に動きを止めた。

 

 

…さっき倒した筈の人形が、ボクの脚を掴んでいた。

 

 

反対の前脚が、ボクの体を打ち据えて吹き飛ばす。

 

 

「あ、がっ…!」

 

 

機械の揚力で殴られ、頭が揺れる、視界がぼやける。

 

堪らず血の塊が口から零れ落ちた。

 

 

「はぁ、はぁ、くっ…機動力は奪った…あとは、本体…がはっ!」

 

 

思ったよりダメージを受けたらしい。

 

思うように立ち上がれない。

 

 

マンティコアは脚は動かせないが、銃口はこちらを狙っていた。

 

 

「やらせ、ないっ!!」

 

 

ライフル弾がチェインガンを叩く。

 

流石に威力はあったのか銃身がひしゃげて自爆を起こした。

 

 

「わるさー…!」

 

「今よ、ガンヴォルト!!」

 

「迸れ…!」

 

 

軋む体にムチを打ち立ち上がる。

 

一撃で本体を破壊する。

 

その為の布石は撒いた。

 

 

煌くは雷纏いし聖剣

 

 

蒼き雷霆(アームドブルー)!!」

 

 

蒼雷の暴虐よ敵を貫け

 

 

 

「スパーク…カリバァァァァァァ!!」

 

 

巨大な剣を腕から召喚し、放つ。

 

本命の一撃。

 

その剣は寸分違わずマンティコアを両断せしめた。

 

 

「はっ…はっ…や、やった…」

 

「ガンヴォルト!!」

 

「ちょっと、あの子見て!オイルじゃない!」

 

「うそ…ワルサー、あれ血よ!!」

 

 

「…え、彼………人間なの………??」

 

 

遠くなる意識の中で、そんな声が聞こえる。

 

 

「ちょ、ワルサー!」

 

「う、うるさい!早く助けに行くわよ!!」

 

「あんた動けないでしょ!!」

 

「なら早くいけ!!」

 

 

何人かの人形が慌ててこちらに駆け寄ってくる。

 

 

…良かった。

 

今度は…守れたんだ…。

 

 

 




戦闘描写ってどうしても抽象的になってくるから苦手…。

なんだかんだここまででガンヴォルトのSPスキルを全て使っていたりする。

雷撃鱗発動中はカゲロウが使えない。

つまり、彼は無敵では無い。
密度のある弾幕、あるいは不意打ちなら相手側に勝機はあったりする。


次回、ガンヴォルト就職する。
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