戦場最強の二人が学校で生活するそうです~魔術と機械のエージェント~   作:翠晶 秋

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任務の内容

ハッチを開け、俺は船の上部分に乗る。

心地よい海風が俺の黒髪を揺らし、肺に新鮮な酸素を届ける。

ぐっと背伸びをし、後ろを振り返れば、そこには上からの任務でやって来た国、『フォールン』が広がっている。

 

「ノイン、ついた、です?」

 

ハッチから声がかかる。

ノイン。正確には「ノインス」だが、それが俺の名前だ。

 

「あぁ。ついたぞ、ノア」

 

ハッチから一人、少女が這い出てくる。

蒼い目に白い髪。

目の色は、表現するならカイヤナイトだったか。

透き通った目がとても美しい。

ノアは海風を肺一杯に吸い込むと、俺に笑顔を向けた。

 

「早く、いきましょう」

「おっ、おおう。そうだな」

 

ちょっと見惚れたのは言うまでもあるまい。

 

 

俺達はフォールンの繁華街を歩いていた。

途中クレープを頬張ったりして、のんびり満喫しながらとあるカフェに入ったのだが。

 

「あぁ~!ノイン、やっと来た!おっそいよ!もうパフェ食べ終わっちゃったよ!?」

 

店内に入るなり、女性の大声が響く。

イライラしながらも店員に謝り、早足でそいつのところへ向かう。

 

「店内で大声を出すな。客の迷惑になるだろう」

「えぇ~。だってノインが遅いのが悪いんだもぉーん」

「集合時間5分前のはずだが?」

「えっ。一時間くらい待ってたんだけど…」

 

目の前の金髪に翡翠色の目を持った女…いや、この小ささだと少女か。

名をナイアというこの少女は、腕時計を見て顔をひくつかせる。

 

「待って。私、待つためにポケットマネーでパフェ買ったんだけど…」

 

ちらりと隣に目をやれば、山積みになったパフェの空き容器。

 

「ちゃんと時間を見ていれば、こんな事にはならなかったな。その様子だと、財布の中身全部使ったんだろう?」

「う、う…うわぁぁぁぁぁぁ!」

「だから大声を出すな!」

 

パフェをノアと泣いているナイアの分頼み、席に座る。

パフェが届いて目を輝かせているノアに満足しながら、俺はバカ(ナイア)に話しかける。

 

「んで、今回の任務、なんなんだ?いつもなら電信を使うだろう?」

あふぉふぇ、ふぉんふぁいのは(あのね、今回のは)

「飲み込め!飲み込んでから喋れ」

「ごくん。あのね、今回の任務は、結構長期になりそうなんだよ。だから、電信じゃなくて直接伝えた方が良いって上が」

「…ふむ、そういうことなら。それで?任務の内容は?」

 

それまで賑やかだったナイアは急に静かになり。

 

「この国のルーンナイトを育成する学園。その地下に、なにやらとんでもないものが埋まってるみたいなんだよ」

「…なるほど。それを調査してこいって事か」

「んーん、違うの。今回のノインとノアに課せられた任務は…」

 

 

 

「その学園に入学して、しばらくの間ルーンナイトの卵として学園生活を満喫すること」

「………は?」

 

 

 

どうやら俺達は、学生になるらしい。




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