ハイスクールD×D忌避されし存在   作:ダーク・シリウス

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場所選び

 

 

各学園艦の生徒達が出店を構える場所へ分かれて行動する。分裂した警備員に目を丸くするが学園の生徒にとって見慣れた姿で現地へ案内する。体育祭&文化祭に向けての準備をしているウマ娘や出店の準備をする一般人の姿が多く見受けれる中で各学園艦の戦車道の少女達は下見する。

 

大洗―――。

 

「私達が選んだ場所はここですか?」

 

「・・・・・問題、出店、詳細」

 

「ありません!」

 

「出店の詳細・・・あっ、何を売るかですか? それはですね、あんこうの料理です!」

 

トレセン学園の屋外ライブステージの通り、同じ場にアンツィオ高校もここで出店を構える様子で分裂した分身体のDと盛り上がりながら熱心に話し合っている様子が窺える。

 

「・・・・・あんこう?」

 

「大洗学園艦には自給自足ができるよう魚を養殖したり本土で大洗専用の家畜や野菜を幅広く育てているんです。あんこうも学園艦の中で養殖しているのでいつでも食べられるんですよ」

 

まだ知らなかった学園艦の知識を警備員は興味深々。

 

「・・・・・他の学園艦」

 

「きっと同じだと思いますよ? Dさん、興味あります?」

 

「・・・・・観光、大洗、可?」

 

「はい、大丈夫です!」

 

「観光施設はないがな」

 

「いえいえ、冷泉殿。私達でも行ったことが無い場所はたくさんあるのですよ? そこを一緒に行けばいいんですよ。あ、戦車興味あります? 不肖秋山優花里がご説明いたします!」

 

「優花里さん、説明する気満々ですね」

 

 

―――聖グロリアーナ女学院&黒森峰女学園

 

 

「ウマ娘、女子生徒が食事をする場所として素敵なカフェテリアですわね」

 

「はぁー・・・・・私達のカフェテリアとは違いますわねー」

 

「この場所なら出店を構えることなく、私達が行う予定の紅茶とお菓子を提供する場所として相性がいいです。本当にこの中をご利用してもいいのですか?」

 

「・・・・・元々、休憩所、予定、聖グロリアーナ女学院兼黒森峰、使用条件、了承」

 

「実際にこの広さを見たら、私達だけでは手が回らないと確信しました。こちらは問題ありませんが黒森峰はどうですか?」

 

制服は上が濃い紺色のスクールセーターに黒のネクタイ。下は濃い青色のスカートに黒タイツという出で立ちの彼女達の中では一番小柄な少女オレンジペコの問いにまほは問題ないと頷く。

 

「こちらも提供する品に相応しい雰囲気ある場所としてカフェテリアが好ましい」

 

「・・・・・品、詳細、」

 

「ノンアルコールビールとヴァイスブルスト、ソーセージやビールと合う料理を出す予定です」

 

「・・・・・未成年、ビール? 飲む?」

 

「アルコールが入っていないんだから問題ないでしょ。あなた、飲んだことないの?」

 

「・・・・・職業柄、ない、コーヒー、紅茶、少々」

 

紅茶と聞き、いち早く反応した少女ダージリンが問いを投げた。

 

「お飲みになっている紅茶の種類をお聞きしても?」

 

「・・・・・? 本場、アフタヌーン・セイロン。他、種類、豊富」

 

実際にその間を魔方陣から出した缶を見せれば、数人の聖グロリアーナ女学院の女子生徒が目を煌めかせた。まほ達でもわかるぐらい、アフタヌーンを見る目の色を変えた彼女達はそわそわしだした。

 

「Dさん、場所の確認が終わったその後のご予定は?」

 

「・・・・・ウマ娘、夕食後、戦車道、学園内の案内、自由時間、明日、体育祭兼文化祭当日、全員、夜間、下準備」

 

「わかりましたわ。ではさらに話を詰め終わった暁に、そのアフタヌーンを私達に飲ませて頂けるかしら」

 

「・・・・・了承、数、困らない」

 

 

―――プラウダ高校&継続高校

 

 

プラウダ高校と実寸大のトレーニングコースに繋がる場所で出店を構える継続高校。

 

「ちょっと! なんでカチューシャ達と同じ場所で店を構えるつもりなのよ! カチューシャ達が先にここを選んだのに!」

 

「えー? 私達も店を構える場所がこの辺りがよかっただけだよ」

 

「そうそう。それにここで体育祭を始めるって話じゃん。なら、店を構えるなら多くの人が集まる場所が一番だって。そっちもそれが狙いでここを選んだんでしょ」

 

カチューシャの抗議に上はジャージ、下はスカート、スカートの下にジャージズボンを穿いた二人の少女がいけしゃあしゃあと言い返した。これ以上の話は平行線になるだけとDにも訴えた。

 

「ぐぬぬぬっ!! ちょっとあなた、ここをカチューシャ達プラウダだけの場所取りにしなさい!」

 

「・・・・・犬猿?」

 

「主にカチューシャ様が、です。しかし、全てが否と言い切れないのもまた事実」

 

「・・・・・一般生徒、駒王学園側、出店、可能」

 

と、提案してみたものどちらも兵藤家がいる方は嫌だと反対されてしまう。

 

「・・・・・妥協」

 

「絶対いや!」

 

「・・・・・条件、拒絶?」

 

「・・・条件ですって?」

 

ピクリと反応するカチューシャ。腕を組んで少し考えた仕草をした後に閃いた表情を浮かべ、Dに近づいた。

 

「じゃ、じゃあ・・・前みたいにカチューシャを大きくしてくれるなら、寛大な心で許してあげるわ!」

 

「・・・・・? わか―――」

 

シュバッ!

 

問題解決になろうと仕掛けた時にプラチナブロンドの長髪の少女と黒い長髪の少女が息ピッタリな動きでDを肉薄し、両腕を掴んで少し離れた位置まで引っ張った。

 

「お待ちください。それには及びません。私達が必ず説得します」

 

「(※ロシア語)その通りです。同志ノンナとカチューシャ様を全力で説得致します」

 

「必要あらば継続高校と交渉・取引をして別の場所に構えてもらいます。ですのでカチューシャ様の願いを叶る必要はございません」

 

「(※ロシア語)成長されたカチューシャ様も大変素敵なのですが、やはりあの天使のごとくな愛らしい顔と小柄が一番なのです!」

 

「(※ロシア語)同志クラーラの言う通りです。カチューシャ様はあの姿こそカチューシャ様なのです」

 

「(※ロシア語)西シベリア平原のように広く、母なる川ボルガのように雄大なカチューシャ様の素晴らしさを知ればきっとあなたもカチューシャ様を―――!」

 

「日本語で喋りなさいって言っているでしょう!? ノンナとクラーラが何を言っているか分からないけれど、私の条件を呑まないなら徹底抗戦をしてやるんだから!」

 

足元で話に割り込んでくるカチューシャ。本当に可能なのか定かではないが、場所の提供をするだけの自分とは違い、当人達だけで問題を解決するなら構わないかと考えに至ったD。

 

「(※ロシア語)・・・・・カチューシャを崇拝しているのはわかった。二人がそこまで言うならカチューシャと継続高校を説得しろ。もしもできなかったらカチューシャの条件を叶える。いいな」

 

徐に日本語ではなくロシア語で語り出すD。ノンナとクラーラは驚嘆の念を抱きまた語り合った。

 

「(※ロシア語)驚きました。流暢にロシア語を操れるのですか」

 

「(※ロシア語)・・・・・ウマ娘の中には外国から来たウマ娘もいる。それに合わせてトレセン学園のトレーナーは必須ではないが外国の言語も覚える」

 

「(※ロシア語)トレセン学園のトレーナーとはとても優秀なのですね。だから先ほど私が口にした言葉も理解した上でカチューシャ様を崇拝しているのがわかったと仰ったのですね」

 

「(※ロシア語)・・・・・ウマ娘にも他のウマ娘を崇拝しているウマ娘がいるから。なんなら全裸を写真に収めているぐらいだぞ」

 

「(※ロシア語)そ、それはあまりにも・・・・・!」

 

「(※ロシア語)そのウマ娘、なんてうら―――こほん、破廉恥な事をしているのですか。カチューシャ様相手にそんなことしろと言われてもできません!」

 

「(※ロシア語)・・・・・等身大のカチューシャの模型だったら? 魔法の道具のように魔法で創れるけど」

 

「「(※ロシア語)あなたは神ですか!?」」

 

なお、Dに対して神と言った際の二人の声はとても大きく、カチューシャがおっかなびっくりをしたのは言うまでもなかった。

 

「(※ロシア語)・・・・・説得よろしく」

 

「「(※ロシア語)はっ!!」」

 

「あなたもロシア語じゃなくて日本語で話しなさいよー!」

 

 

―――サンダース大学付属高校&知波単学園

 

 

「・・・・・こっち?」

 

「OK!」

 

「私も問題ありません!」

 

他の戦車道、みほ達が選ぼうともしなかった駒王学園側で出店を構えるサンダース大学付属高校と知波単学園。よもやこっちを選ぶとはDも信じられなかったが、決めた本人達が心変わりしない以上は自由にさせるしかない。

 

「隊長~! なんでよりによってこっちでするんですか!? あの兵藤家がいる学園で!」

 

「今回ばかりは私も反対だな」

 

しかし、他の面々は分かりやすいほど猛反対。異議ありと隊長に訴えるサンダース大学付属高校の少女達とは正反対で知波単学園の少女達は隊長の西の決定に抗議もしなかった。

 

「ナオミもアリサも心配性ね。兵藤家の生徒は彼が鎮圧したって聞いたじゃない。だったら私達に手出しするような真似はしないと思うわよ」

 

「・・・・・絶対、否」

 

「ほらー! この人も絶対じゃないって言っているでしょうがー! 今からでも間に合いますから場所を変えましょうよ!」

 

と訴えるそばかすがある少女アリサの懇願もケイはDの質問した答えでノープロブレムと意見を変えなかった。

 

「ね、体育祭中のあなたは何をするの?」

 

「・・・・・警備、体育祭、今回、戦車道、護衛、案内」

 

「兵藤家の人達からも私達を守ってくれるの?」

 

「・・・・・ん」

 

コクリと頷くDを見てアリサに笑顔を向けるケイ。

 

「私達を護衛してくれる上でお店を運営できるなら安心じゃない」

 

「ううう~・・・・・でも、相手は兵藤家ですよ? 全員纏めて対応なんてできる筈が」

 

「・・・・・可能、性欲の獣、駆除、平等、半殺し」

 

断言する。本気と書いてマジだと左眼の眦を裂くDを見て短髪の少女ナオミは息を吐いた。

 

「・・・アリサ、ここは隊長よりDさんを信用するしかない。腹を括れ」

 

「ナオミィ~・・・・・わかったわよ」

 

「あれ、二人共。どうして私を信用してくれないのかなー」

 

「「兵藤家の対応に関してこの人の方が信頼できるから」」

 

「Dさんにおかれましては、この度大変お世話になります! 後日、お礼品を送りします!」

 

知波単学園の西から深々とお辞儀されたDは任せておけと彼女の頭に手を置いて撫でる。

 

「ほわっ!? ・・・・・あ、懐かしい。まるでお父さんに撫でられている気分です」

 

覚えていない幼い頃の父親との過ごした記憶。撫でられたことはあるだろうが、他に何かされたことはあるか? と思いながら続けて撫でた。

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