ハイスクールD×D忌避されし存在   作:ダーク・シリウス

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体育祭&文化祭

 

 

駒王学園で現在の競技で借り物競走が始まった。呪印を刻まれて謎の激痛に襲われて訳がわからなくとも、警備員の仕業ぐらいしか判っていない高学年の兵藤家は一部を除き未だ参加する素振りもしなかった。

 

「よーい、スタート!」

 

パンッ! 合図の発泡。

 

男女の生徒達がグラウンドに置かれた封筒を直感で手に取り、借りる内容を確かめた。福原愛花の場合は。

 

 

『男性の着ているYシャツ』

 

 

「は?」

 

異性が着てる服を借りなければならなくなり、疑う目を大きく見開く愛花は借りる内容が書かれた紙を凝視し、辺りを見渡す。教師しか思い浮かべないがもう一人借りられる人がいると忙しく視線を変えながら探すと、警備員の制服を身に包んだ赤髪の男性を見つけた。その人物のもとへ豊かな胸を暴力的に揺らしながら走り、乞うた。

 

「Dさん、あの、Yシャツを着てますか? 貸してくださいっ!」

 

「・・・・・借り物?」

 

「そ、そうです・・・・・」

 

「・・・・・」

 

仕方ないとその場で脱ぐ警備員。制服の下に着ているYシャツを地肌で着るタイプのようで、脱げば鍛え上げられた肉体が晒され愛花や周囲にいた観覧者達が感嘆の息を漏らした。

 

「・・・・・ん」

 

「・・・・・」

 

半裸は見たことあるが、場所と状況が違うとさらに格好よく見えてしまう。

 

「・・・・・行かない?」

 

「はっ!? す、すみませんっ。後でお返しします!」

 

我に返り慌ててゴールへ走っていく。1着ではなかったが、ゴール出来たことに安堵する矢先に彼女がクラスメートの女子達に連行された。

 

「それ、警備員さんのYシャツだよね?」

 

「まだ温もりがある。脱ぎたての・・・・・」

 

「警備員さんの体臭、どうしていい匂いがするの?」

 

「わ、私にも触らしてっ」

 

密かに、水面下では警備員のファンクラブがあることは警備員は知らない。それ故、彼の私物を欲しい欲求はあるもの手に入らないのが当たり前だった。が、こうして借り物として借られた警備員の私物を触れるだけでも嬉しい少女達はこの時力を発揮してしまい。

 

ビリリッ!!

 

『あっ』

 

引っ張りあえば引きちぎれるのも必然的だった。破れたYシャツを持ったままお葬式のように沈黙、静寂を醸し出す女子生徒達が。

 

「・・・・・借り物、壊す、不道徳」

 

Yシャツを返してもらいに来た警備員の存在に心臓が一際高鳴り、びっくりしたのは言うまでもない。しかも上半身裸で間近にいるので、別の意味で鼓動が早くなっていくのが嫌でも判ってしまう。

 

「す、すみません・・・! あの、弁償しますっ」

 

「・・・・・可能?」

 

「えと、おいくらですか?」

 

「・・・・・ん」

 

携帯でYシャツのロゴを調べ、値段を見せつけた。

 

「5、50万っ!?」

 

「た、高い・・・・・」

 

一人では到底支払えない額。五人以上なら一ヵ月で何とか支払える方であるが、顔を青褪める女子生徒は怯えた目で警備員を見上げた。

 

「・・・・・弁償、可能?」

 

「・・・・・す、すぐには、できません。あ、あの・・・・・身体で弁償をしたら許してくれますか?」

 

「・・・・・」

 

弁償の方法に眉間に皺が寄り、不愉快だと言わんばかりに顔を顰めだした警備員に女子生徒達はますます怖がった。

 

「・・・・・却下」

 

そんなことをして許されたい少女の頭にチョップをした。

 

「痛っ!?」

 

「・・・・・身体、安易、否、自身、心、許可、相手、推薦」

 

諭し宥めながらチョップした頭に触れて優しく撫でる警備員の言動に、耳まで朱に染まった少女。

そう言った直後に警備員の携帯が鳴り出して通話状態にして連絡相手と話を終えると携帯をポケットにしまった。

 

「・・・・・トレセン学園、呼び出し」

 

「何か、遭ったのですか?」

 

「・・・・・否、競技、参加―――なんで俺が出なくちゃならないんだ」

 

あ、本人が出る筈もない競技を参加させられたんだ。と愛花はトレセン学園へ足を運ぶ警備員の背中を見送りながら察した。

 

 

「・・・・・なに、これ」

 

『さぁーこれから始まります綱引きでございます! ただし、ただの綱引きではなくDトレーナー対多数のウマ娘よる綱引きでございます! なにより、Dトレーナーは大人の象を軽々と持ち上げるという逸話がありますので大多数のウマ娘相手にも負けないという情報が届いております!』

 

「・・・・・なに、それ」

 

象を持ち上げることができるかできないかと言われれば、出来なくはないと答える。だがしかし、誰かに告げた覚えもないのに何でこんなことになったのか知りたい一心である。そして白い布に覆われたアレはなんだろうか?

 

『そんなDトレーナーに挑戦し、勝ちたいと名乗り出たウマ娘は今か今かと合図を待っております! ですがあの・・・ところでDトレーナー。どうして半裸なのでしょうか?』

 

「・・・・・駒王学園、借り物競走、Yシャツ、女子生徒同士、奪い合い、破られた」

 

『そうでしたか、ご苦労様です!』

 

他人事として軽く流された。

 

『なお、理事長の権限で綱引きに勝ったトレーナーには大量のアップルパイを進呈されます。頑張ってください!』

 

白い布が取り払われ、山のように盛られた現物を見せられてはトレーナーも真面目に参加する他なく。

 

「・・・・・」

 

ゴオオオオオオ・・・・・・ッ!

 

「・・・っ、トレーナーから凄まじいプレッシャーが伝わってくる!」

 

「上等ですわ。寧ろやる気を出してもらわないと参加した意味がありませんもの」

 

「よい、よいぞDトレーナー。一瞬でも余を圧倒したその威圧、その覇気は衰えていなかったか」

 

「トレーナーが本気になったか。もしかすると勝負は一瞬で決まる」

 

「油断はしないが、瞬発力がカギとなる戦いになるか」

 

『それでは構えてください!』

 

トレーナー対参加したウマ娘数十人の綱引きが始まる。一見無謀にも思える競技だが、有名揃いのウマ娘全員の表情は真剣そのもの。それでも観客達はトレーナーが叶うはずがないと高をくくった。

 

『位置についてよーい・・・・・スタート!』

 

ウマ娘達は同時に綱を掴み、腰を上げて地面に根を生やしたよう末脚に力を籠め、両腕だけでなく引っ張られまいと限界まで力を入れた握力―――!!! 一糸乱れぬその動きのウマ娘達の姿を写真に収めながら見惚れる観衆達は次に眦を裂いた。

 

「「「「「っっっ――――――!!?」」」」」

 

嘲笑うかのようにトレーナーがウマ娘達に背を向けながら背負い投げの要領で、綱を掴んだウマ娘達ごと引っ張り上げて地面から高く浮かせてみせた。まさに一瞬の出来事であって、まさかの一蹴で勝敗が決した瞬間だった。

 

「・・・・・勝利」

 

地面に落ちるウマ娘達に背中から生やした金色の翼を大きく広げてクッション代わりに受け止める。

 

「勝てなかったー! Dトレーナーさん、好物のことになるとマジで強ぇー! 気持ちはわかるけど!」

 

「これだけのウマ娘がいても歯牙にも掛けられないですのね」

 

「さすがだ。今度は個人的に力の勝負をしてみたいものだ」

 

「それでこそ私の伴侶となる男だ。ますます気に入ったぞDトレーナー」

 

綱引きの競技はDトレーナーが圧勝で終わらせて以降、他の競技も滞りなく消化していき最後はDトレーナーのみの競技となった。競技の内容はシンプルな借り物競走であって、全トレーナーはスタート開始と同時にコースを走りながら途中で散らばった紙を手に取り、内容を確認したらすぐに行動した。

 

『パワー』

 

「・・・・・?」

 

なんだこれ? と思う借り物を手にしてしまったDトレーナーは首を傾げた。だがしかし―――。

 

「一トンのタイヤー!?」

 

「鉄球を100個・・・・・」

 

「ぐぬ・・・・・」

 

「か、借りれるかぁー!?」

 

他のトレーナーもかなり難しい借り物を引き当ててしまった様子。Dトレーナーもシンプルながら難しい借り物に困っているところ、誰かが近づいてきた。

 

「Dトレーナー」

 

「・・・・・黒沼トレーナー」

 

「お前の借り物を用意する協力をする。一緒にゴールをしてくれないか?」

 

「・・・・・内容」

 

鍛え上げた筋骨隆々の体を晒すドゥラメンテのトレーナーに自身の借りる物を見せる。彼はDトレーナーの借り物に対して力こぶを作った。

 

「これではいかんのか?」

 

「・・・・・不明」

 

「ダメなら改めて他を探せばいい」

 

「・・・・・了解、黒沼トレーナー、内容」

 

「一言で言えば俺の借り物はお前自身だ」

 

そう言う事ならばすぐにゴールへ目指せる。二人は肩を並んで他のトレーナーよりも早くゴールして審判が借り物を確かめる。認めなければ再度別の物を探さないといけないが。

 

「黒沼トレーナー、あなたの借り物は?」

 

「警備員の服だ」

 

「はい、合格です。Dトレーナーの借り物は?」

 

「・・・・・パワー、黒沼トレーナー、筋力」

 

力こぶを作って見せる黒沼トレーナー。これならどうだと、二人からの視線に審判は難しい顔を浮かべた。

 

「うーん・・・もっと物理的なパワーを借りて来れませんか?」

 

「・・・・・ヒント」

 

「そうですね。他の人よりパワーがあることを見せられるような物とかなら」

 

親切に教えてくれた審判の言葉を得て思考の海に潜り・・・・・安全な方法を思いついた。黒沼トレーナーを置いてジムへ駆けだし、ある物を拝借すると次にとあるウマ娘を見つけ、協力を得て再度ゴールへ。

 

「・・・・・これ」

 

「えっと、鉄球?」

 

「・・・・・ん、お願い」

 

「ええ、これぐらい簡単ですわ」

 

ジムから借りた鉄球を審判に渡して、別の鉄球をウマ娘―――ジェンティルドンナに渡して審判に“パワー”を見せた。硬い鉄球が彼女の手の中で硬さなど感じないと言わんばかりにパン生地をこねるが如く、元の大きさよりどんどん小さくしていき・・・・・最後は片手で握り潰した鉄球を青褪めていた審判に見せつけた。

 

「これでいいかしら審判さん?」

 

「は・・・・・はい・・・・・Dトレーナーさん、合格です」

 

持たされたままの鉄球の重さと硬さが同じならば、ジェンティルドンナの握力は自分の腕など小枝のように軽くへし折ることなど造作もないだろうと思った審判や黒沼トレーナーも脂汗を掻いて震えていた。これで問題ないのだが、仮にも合格しなければ審判の体でジェンティルドンナのパワーを思い知らされるかもしれない恐ろしさに合格を許したのであった。

 

「時にDトレーナーさん。あなたもこれぐらいできる力がおありかしら?」

 

「・・・・・」

 

審判に持たせた鉄球を返してもらい、ジェンティルドンナのように硬い鉄球を握り潰した。審判と黒沼トレーナーは言葉を失った。

 

「さすがですわDトレーナー。今度私の筋力トレーニングに付き合っていただけないかしら」

 

「・・・・・承知」

 

「では、こちらからお声をおかけますわ。それまでお待ちしてくださいませ」

 

トレセン学園の中で一番のパワーを有しているウマ娘は誰か、と問われたらおそらく誰もが知ればジェンティルドンナと名指しするだろう。Dトレーナーの助けなしで兵藤家からの魔の手を撃退したウマ娘の一人でもある。

 

 

 

 

その後―――体育祭は終わった。ウマ娘や一般生徒は親と一緒に食事をしたり友人と雑談して過ごす最中、一部は重苦しい重圧を放たれて委縮していた。

 

「貴様等には心底失望させられた。なんだあのザマは? なんだこのザマは?」

 

外で好き放題やりたい放題していた者も含め、直接地面に正座をさせられている本家の兵藤家の生徒達。体育祭に兵藤家の当主や大統領が来ているなど露にも思わなかった生徒達は、生まれたばかりの小鹿のように恐れで震えていた。体育祭の成績も言動も最悪な彼等に源氏は絶対零度の眼差しを向けている。

 

「貴様等は兵藤家の者としての義務を全うしていないどころか、それ以下の言動をばかりする学園生活を謳歌していたとはな。分家の兵藤家の者達の隣にいながら、己の在り方を変えようとしない辺り貴様等は兵藤家の人間として生きる価値はないと見受けた。兵藤家が始まって以来の無能で恥知らずのクズの烙印を押されている事にも気づかないならば、貴様等が死んでも誰も悲しまないな」

 

一部を除く兵藤家の生徒が一糸乱れぬ動きだ立ち上がった。それは彼等の意思ではなく当主の秘術による力で強制的に操られているのだ。

 

「もういい。学園の行事を参加しないならば、他の者達のゴミも当然のような邪魔者の貴様等はこの場から消えろ、謹慎処分だ。体育祭が終わるまでずっと口を閉ざし、黙って自分の教室から一切出ず飲食も禁じ断食をしていろ」

 

源氏の秘術により殆どの本家の者達は行軍のごとく歩き始め、教室へと向かって行ったかグラウンドからいなくなった。残された真面目に参加していた数少ない本家の生徒達には称賛と激励の言葉を送り、大統領と分家の兵藤家の生徒達へ顔を出しに向かった。

 

 

一方の文化祭。

 

 

体育祭兼文化祭は生徒が体育祭か文化祭、どちらか出て行われている。午前の部の競技が終え一休憩しているウマ娘と一般生徒と違い、スケジュール通りしか休めない文化祭は客足が遠のくまで終わらない。

 

チームシリウスは燕尾服で身に包み、執事として接待する喫茶店にはトウカイテイオー、メジロマックイーン、ライスシャワー、サイレンススズカ、ナイスネイチャ、メイショウドトウ、マンハッタンカフェが働いている。わざわざ駒王学園からやってくる生徒も少なくはなく、その中には愛花達もいて、戦車道の少女達も顔を出してくれたので一同は歓迎する。

 

「アンチョビ、売店の方はどう?」

 

「ああ、過去最高の売り上げだ! 作っても作っても買い求めてくれる人が絶えないから大変だが、料理を作る者として冥利が尽くから嬉しい限りだがな」

 

「戦車の方はどうですの?」

 

「そりゃあもうバッチリっす!」

 

「Dさんの援助金のおかげで重戦車を増やすことも、訓練もいつもの十倍はできております」

 

金髪碧眼の少女カルパッチョの言葉に、完全に異なるスポーツ故、トウカイテイオーとメジロマックイーンは分からないと風に質問をした。

 

「十倍って・・・・・普段はどんな訓練をしていたの?」

 

「普通に戦車を動かして砲弾をぶっ放しているだけっすよ。そもそも資金が余裕がなかったウチらは燃料も余裕が無くて、おやつを一日二回しか食べれなかったほどっすからねぇー」

 

「一日二回・・・・・羨ましいですわ」

 

「うん? お前達はおやつを食べないのか?」

 

「ウマ娘はレースに出場するから勝つために最高のコンディションを維持しなくちゃいけないんだ。だから体重に気を付けているけど食べていないわけじゃないよ」

 

そうなのかーと眠る前にも軽くパスタやピザ、お菓子を食べるアンチョビ達にとって感心する事であるが同時に苦行の日々でもあった。おやつは卒業するまで一日一回と校則で決められたその日、アンチョビ達はデモ活動する絶対の自信がある。食べられるなら我慢できなくはないが、食べられない話なら絶対に許されないことなのだ。最悪、自身の学園に戦車を引っ張って学園長を脅してでも改善してもらうぐらいは。

 

「おーい、そこのお二人さん。お喋りはほどほどにねー」

 

話し込んでしまっている二人がナイスネイチャから釘を刺されてしまい、アンチョビ達から離れ仕事に戻った。その近くに座っていた継続高校の三人が顔を突き出し合い小声で語り合っていることに気付かず。

 

「あ、いらっしゃいトレーナーさん」

 

「い、いらっしゃいませ~!」

 

警備服を着たDトレーナーの登場にチームシリウスは笑顔になり、小休止を目的に顔を出したトレーナーを座らせる席をマンハッタンカフェが誘い、四人用の席に案内されメイショウドトウが座りやすく椅子を動かした。

 

「・・・・・コーヒー、フルーティー、ケーキ、これ」

 

「かしこまりました」

 

オーダーを受け取ったマンハッタンカフェが用意しに離れる。その間、問題が起きていないか周囲に目を配ればトレーナーに手を振るうアンツィオ高校のアンチョビ達、継続高校のミカ達の姿を視界に入れ、手を振って返した。

 

「お待たせしました。味わってくださいトレーナーさん」

 

「・・・・・ん」

 

頼んだコーヒーとワンホールのイチゴのケーキが運ばれ、コーヒーの香りを嗅ぎつつ少しだけ飲んでから二口で切り分けたショートケーキを食べるトレーナー。

 

「あのー、相席いいですかー?」

 

そこへ継続高校のアキが他の二人と注文した料理を持って訪ねてきた。

 

「・・・・・」

 

モグモグと食べながら頷くトレーナーの許可を得て、相席が叶った三人は空席を埋めるように座り出す。

 

「Dさん。改めてあの時は助けていただきありがとうございます。私はアキ、こっちはミッコです」

 

「よろしくなー。ミカの名前は覚えてる?」

 

「・・・・・ん」

 

首肯するトレーナー。カンテレの糸に指を滑らせるように鳴らすミカ。それからモグモグとケーキを食べるトレーナーと、その様子を見守るミカ達だが、ミッコがアキの肩に腕を回してトレーナーから背を向け状態で声量を蚊の羽音より小さく問い詰めた。

 

「(アキ。どうして何も言わないんだよ?)」

 

「(だ、だっていざ言おうとすると久々に会った恩人に突然『貧乏だからお金ください』なんて、言い辛くて言えるわけないでしょ!?)」

 

「(うっ、それは確かに・・・・・)」

 

アキもミッコと同じ声量で言い返しモラルを語った。

 

「(戦車やごはんとかならおねだりするけど、それは同じ戦車道の人だからできるの。それとまったく関係ない人からわがままなおねだりをしたら、私達の印象が最悪になるよ、それでいいの!?)」

 

「(た、確かにっ・・・・・!)」

 

「風に乗ってある噂を訊いたのだけれど、アンツィオ高校に多額の援助金を渡したそうだね。それはどうしてだい?」

 

ミ、ミカ!? 変なこと言わないでよ! と不安に駆られる二人の心情に気付いているか察しているかわからないミカの質問に対し、トレーナーな答えた。

 

「・・・・・事情、共感、協力、優勝、応援」

 

「なるほど。因みにどれくらいか訊いても?」

 

軽く15億と答えたトレーナーの言葉が信じられないとアキとミッコ、ミカすら度肝を抜かれ目を丸くした。

 

「あ、あのぉー・・・・・そんなにあげて大丈夫なんですか?」

 

「・・・・・半数、預金」

 

「う、嘘だろ・・・・・」

 

まだ15億が残ってる事実を知ってしまった三人を他所にケーキを食べつくし、最後にコーヒーを飲み終えると休憩は終わりと代金を払って喫茶店から離れたトレーナーは仕事に戻った。

 

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