ハイスクールD×D忌避されし存在   作:ダーク・シリウス

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第5話

―――Dは与り知らないがオズの『東の魔女』アウグスタを倒してから、季節が移り変わっていた。その間、Dは飛雄達から幾日も離れて世界中を回ったのだった。目的は討伐されたドラゴン達の復活。そして並行世界で知った『彼女』達の捜索。『彼女』達の捜索は徒労に終わってしまい、今はドラゴン集めに精を出している。現在、某県某所に佇んでいた。人払いの魔法結界を張った上で今現在、蘇らせた八つの蛇の頭部を持つ全身が黒いドラゴンと対峙してアジ・ダハーカと対話させ、Dに力を貸すことと異世界に行く話を応じドラゴンは一誠の中に宿る。

 

目下の目的の龍を最後に手中に収めた矢先に音もなく二人分の影が現れた。

 

「イッセー、見つけた」

 

「久方ぶりに会えば・・・・・ふふ、新たな邪龍をもう宿したか。ならば頃合いを見てグレートレッドに挑むか?私は今すぐにでも構わないぞ」

 

「・・・・・」

 

人払いの結界を無視する存在に効かないことを認知し、解いて足元にいる相棒に己の考えを伝え代弁してもらった。

 

「クロウ・クルワッハ、Dはまだしないそうじゃ。その時は全てを終わらせてからであると」

 

「そうか。ならお前の傍で待つとしよう。暇潰しに兼ねてDとDの中にいるドラゴンと思い思いに戦うのも悪くはない。お前もだオーフィス」

 

「我、負けない」

 

話が決まった風になったところで、新たな乱入者=第三者が一団として、二つ分同時に現れては敵意と警戒の眼差しと気配を隠さずD達を取り囲んだ。

 

 

「お前があの時の狐憑き・・・・・この場で滅ぼしてくれる!」

 

「あなたが兵藤一誠ですね。抵抗せず我々と来てもらいましょう」

 

 

「・・・・・」

 

Dは無表情で敵を見回し、ポツリと・・・・・。

 

「・・・・・邪魔」

 

―――十数分後。D達が去った地には至るところに夥しい血の化粧で施されており、人の肉片らしき物体は紫炎で燃やされていた。

 

 

その様な事があったことを知らない鳶雄達は久しぶりに戻ってきたDを出迎えた頃には、鳶雄達が初詣に行った後であった。

 

 

「ねぇ、並行世界にもセイクリッド・ギアってあるのよね?」

 

部屋でのんびりしている時に夏梅が並行世界の事を訪ねて来た。肯定とアップルパイを食べながら首肯するDに夏梅は少し悩んだ後でまた質問を投げた。

 

「じゃあさ、セイクリッド・ギアの所有者が一番多く集まって良そうな場所ってあった?」

 

「ふむ、それならば駒王学園という場所が特にいたの」

 

九桜がそう答えると鳶雄達も好奇心が芽生えてDと九桜に意識を向けだす。―――古閑と詩求子もその一人。

 

「駒王学園?そんなのが日本に存在しているのか?」

 

「現地に行かねば何とも言えん。ただ、その学園は和平の象徴として創立されて人間を始め、悪魔と天使に堕天使が通っておる。堕天使の総督もその学園で教師を務めていた」

 

「へぇ!並行世界の総督が教師だなんて、何だか凄く頼りになりそう!」

 

「堕天使はバラキエル先生で知ってるがよ。悪魔と天使は見たことが無いからどんな連中なんだがな」

 

想像も出来ないと感想を述べる鮫島と同調する風に夏梅も頷く。気になった紗枝も話に入った。

 

「九桜ちゃん。本当にそういう学校があるなら先生も堕天使の人達の事知ってるの?」

 

「知らなければ教師など勤めるものではないだろう。校長も理事長も然り」

 

「校長と理事長ってどんな人だった?」

 

「校長は神に信仰を捧げる元教会の人間で、理事長は五大魔王の一人と数多の天使を束ねる天界の王である神王という」

 

魔王と神王・・・・・ファンタジー小説やゲームに出てくる存在の名を聞いた鳶雄達。

 

「この世界も並行世界と同じなのか?」

 

「わからぬ。知りたいなら案内するが、先ほども言ったように存在しているのか直接現地に行かねば何とも言えん。堕天使の総督に聞いた方が早いと思うがの」

 

アザゼルに訊く=ヴァーリの肩に載ってる白いドラゴンもどきの人形に鳶雄達の視線が向いた。

 

「ヴァーリ、訊いてくれるわよね?」

 

夏梅の問いにヴァーリは横目で白いドラゴンのぬいぐるみを見た。

 

 

 

「さぁ、朝ご飯を食べたら駒王学園に行くわよ!」

 

数日後、朝食後に突然前触れもなくそう言いだす夏梅に、一同は異論無いとばかりの反応をして朝食の料理を食べ続ける。総督から駒王学園がある町の存在を教えてもらい、許可も得たので行くのが楽しみな夏梅はDに話を振った。

 

「Dは?Dも行かない?九桜ちゃん、どう?」

 

「・・・・・」

 

「行っても構わんが一つ注意しておくことがある。並行世界で知った情報だが、その町にも兵藤家の者達も暮らしている筈。向こうから手を出した時は容赦なくDは潰しに掛かるから止めないで欲しい」

 

若い兵藤家の人間達の愚行を目の当たりにした記憶が脳裏に過り鮫島は顔を嫌そうに顰めた。

 

「ちっ、いるのかよあんな連中みたいなのが」

 

東城紗枝を胸の中で抱きしめながら守る鳶雄の絵を描いたスケッチブックを見せつけられ、軽く動揺するがこの手のからかいに耐性がついてきたか、苦笑いで対応する。

 

「うん、あの時のようにならないようにするよ」

 

「・・・・・」

 

次のページをめくってみせた途端に、鳶雄の顔が一気に紅潮して動揺し出す。

 

「ちょ、それ―――!」

 

「うん?何だ何だ?」

 

「何でもない、何でもない!」

 

「顔を赤くして何でもないってことはないだろ。気になるな。D、何を書いたんだ?見せてくれ」

 

男子二人がからかうためにDへ求めるが、鳶雄を見せたそのページだけ抜き取って二人には見せず紗枝に近づき。

 

「え?ひゃっ!?」

 

後ろから服の中に紙を差し込んで隠した。これで気を許した男子以外の男子には手が出せないようにしたDは、何事もなかったように食卓の場を後にしていなくなった。

 

「な、何かな一体・・・・・?」

 

「取り敢えず取ってみたら?」

 

七滝詩求子の指摘に手を後ろに回して紙を抜き取ろうとする彼女を焦燥に駆られた鳶雄が待ったをかけた。

 

「さ、紗枝・・・その紙を見ずに俺に渡して・・・・・いや、絶対に見ないで部屋で捨ててくれ」

 

「え?」

 

「お願いだ」

 

切に懇願する鳶雄の言葉に、服と背中の間に刺しこまれた紙にはきっとすごく恥ずかしい絵が描かれているのだと悟り、見てもいないのにそんな想像と予想をしてしまう紗枝も顔を赤くして頷くも・・・・・。

 

部屋の中で処分する際に絵を見てしまっては全身があっという間に赤く染まるほど心が羞恥でいっぱいになり、鳶雄の顔を見るのが難しくなったのは別の話である。

 

 

―――某所。

 

 

鳶雄達一行が目的の場所に辿り着き足を踏み込んだ。場所を知らなかったがDの案内により迷わずに行動出来たので一行は感嘆の声を漏らす。

 

「うむ、悪魔と天使に堕天使の者が普通に闊歩しておるの。ここなら妾も姿を晒しても問題ない」

 

そう言ってDの肩に足を載せ上半身を頭の上を定位置として伸し掛かる九桜。鳶雄達もこれと言って珍しいモノは見つからないが、修羅場を潜ってきた一行にしか分からないモノが察することが出来たり、ラヴィニアと同じ類の力やそれとは異なる力を感じる者達がいることからこの場所の町で間違いないと確信した。

 

「九桜ちゃん、グリフォンちゃん達を見せても大丈夫なの?」

 

「問題ない筈じゃ。堕天使と同じ人間とは異なる存在がおる以上、気配を殺し存在を薄くしてもここは異能に秀でた者達が多い町。隠し通せる方が難しい」

 

「そうなんだ。じゃあ、堂々と見せても問題ないわね」

 

夏梅の言葉に便乗する形で鳶雄達は刃達を一般人でも知覚や視認できるように姿を見せたところ。直ぐに周囲の者達の視線を集める効果が発揮した。

 

「わ、見てよ凄い。あそこに色んな動物がいるよ」

 

「あれは犬?狼か?」 

 

「ちっちゃい猫と狐がいる!」

 

好奇心や興味が勝り携帯のカメラを構えて撮影する者達も出始め、受け入れられることの安堵と余計な騒ぎを起こさないよう気を配る一行は歩き始める。

 

「普通に受け入れられたわね。案外他の町でも大丈夫?」

 

「変な考えは身を滅ぼすぞ皆川夏梅。ただの生物ではないことを独立具現型のセイクリッド・ギアだと見抜く者がどこにいてもおかしくはない。安易に見せびらかせば狙われるのが必然だ」

 

警告するヴァーリの言葉は鳶雄達にとっても他人事ではなかった。先日、命や身柄を狙われた手前、周囲を警戒せねばならない生活を送ることになったのも各々が選んだ道でもあり必然的でもある。こうして刃達の姿を見せつける行為も自分達に興味と意識を抱かせ、あからさまに狙ってくれと言っているものだと気付いた。

 

「だがまぁ、この町は悪魔と天使に堕天使や人間が共存共栄をしている。異能の力を有する人間もいるのだ。多少の興味で近付く輩がやってこようと私達には関係のないことだ・・・・・むむっ」

 

何かを見つけたヴァーリが早足で歩き始める。疑問符を浮かべる鳶雄達は後を追えば、あーそいうことかと納得した。

 

「丁度いい時間だ。この町のラーメン屋で昼食にしよう」

 

ラーメン屋の前で心なしか瞳を輝かせるヴァーリを「ラードラはお子様ラーメンな」とからかう鮫島に「ネコザメは猫用のエサで腹を満たせばいいな」と売り言葉買い言葉の応戦を始め、

 

「・・・・・」

 

Dが認識阻害の魔法を九桜達に施して中に入ろうとすると飛雄達は軽く驚いた。

 

「え、九桜ちゃんも中に入れても大丈夫なの?」

 

「一般の人間には見えないよう魔法を刃達に掛けたのじゃ。空いているスペースのところに居てもらえば他の人間にはバレることはない」

 

九桜の言葉に納得し、飛雄達も相棒を中に入れて内心本当にバレないか冷や冷やしつつ一同はラーメンをすすった。特に一番食べたのは七滝詩求子なのは余談である。なにせ―――大食いチャレンジをしてその店の最高新記録を叩き出したのだから。この先、有名な食レポの人や大食いの人達がその記録を超えようと挑戦するのだがこの時の一行はまだ知らなかった。

 

「さてさて、お次は学校にいく?」

 

「堕天使の長が見学できるよう話を付けてくれたようだしな」

 

適当に歩いていたら無人の公園を見つけてそこで一休みをすることに。話題にしてる学校は公園と目と鼻の先で、何となくでも気にはしている古閑は学校がある方へ視線を送った。クロウ・クルワッハも同じく視線を向けていた。

 

「でも、兵藤の人達には気を付けないとね」

 

「兵藤家ってそんなに怖い人達なの・・・・・?」

 

「怖いとかそういうんじゃないわ。まるでヤンキーやチンピラ、ヤクザみたいな奴らだったのよ。相手を兵藤家の権力で逆らえないように脅してくるの」

 

兵藤家を知らない詩求子に真剣な面持ちで体験した己の感想で説明する夏梅。兵藤家の危険性をしっかり教え込んでから一行は学園に向けて足を運ぼうとした矢先―――。

 

『よう、少年少女達。ちょっといいか』

 

ヴァーリの白いドラゴンの人形からアザゼルの声が聞こえた。全員は呼びかけるアザゼルの声に意識を向け、訊く姿勢に入った。

 

「総督?どうしたんですか?」

 

『学園の見学はできたかどうかわからねぇが、一旦マンションに集合してくれ。話がある』

 

というアザゼルの声に顔を見合わせた後、駒王学園の見学を中断して残念がりながらDの転移魔法でマンションに戻った。何時も料理を食べる部屋に戻ると、そこにはアザゼルが席に座っていた。その横にはバラキエルが立っていた。入るなり、アザゼルが手を挙げて挨拶をくれる。

 

「よー、お前ら。学園の見学は出来たか?」

 

「いえ、まだです」

 

「そうか。じゃあ、本題を終えたらまた行ってみてもよし、行かなくてもよしだ。自由にしててくれや」

 

そう言って、改めて言うようにアザゼルは今回呼び出された本題に入っていく。

 

「それで、本題なんだが、実はとあるVIPがこの国を訪れる」

 

アザゼルはそう言うなり、写真を一枚取り出した。写真には精悍な顔つきの外国の中年男性が映し出されている。赤色と青色の毛が入り乱れた頭髪はビッチリと固められており、切れ長の両目は右が赤で、左が青とオッドアイである。九桜が写真の男性を見て尋ねる。

 

「―――ほう、メフィスト・フェレス。『番外の悪魔(エキストラ・デーモン)』か。初代五大魔王と同世代であり古くからの存在している悪魔にして、魔法協会『灰色の魔術師(グラウ・ツアオベラー)』の理事でもある者がどうしてこの国に訪れるかの?」

 

「やっぱり知ってたか。と言うことはこの男がどういう奴なのかも把握しているんだな?」

 

「教えてもらったからの。それで、理由は何じゃ」

 

魔法使いの理事!?と驚く夏梅や半ば置いてけぼりにされている感じなのだが、ラヴィニアの所属する『灰色の魔術師(グラウ・ツアオベラー)』の他に『黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)』、『薔薇十字団(ローゼン・クロイツアー)』という有名な魔法使いの組織や教会のこと、他にも少人数ながら組織、教会と呼べるものはあるが、それらに属していない、登録していない魔法使いを『はぐれ魔法使い』といい、その者達は危険な思想、研究に没頭しているケースが多く、基本的に用がなければ接触は避けた方がいいとのことを頭の中で過る鳶雄の視界に映る九桜の催促にアザゼルは答える。

 

グリゴリ(うち)と五大宗家のはみ出し者達とオズの魔法使いのいざござがあっただろう?オズの魔法使いは大本を正せばこちらの魔術協会と関連性があるからな。実際、個人的な因縁があるとはいえ、オズの魔法使いの捜索及び迎撃に『灰色の魔術師(グラウ・ツアオベラー)』から派遣されたラヴィニアが担当している。―――となると、事が拡大しつつあるいま『灰色の魔術師(グラウ・ツアオベラー)』の理事が静観するのもどうなんだってな。律儀に事件の舞台となっているこの国の異能力者集団―――五大宗家と改めて話し合いをするべきだと提案してきたのさ。理事自ら来日してな」

 

「つまり妾等は彼の悪魔の護衛を、ラヴィニアと共にしろと言うことであるか」

 

アザゼルが苦笑しながら言う。

 

「一応、今回は五大宗家には前以て話が通されている。あちらも話すだけならば会ってもいいと言ってきた。さすがに理事自ら足を運ぶとあっては、家の面目のためにも会わないわけにもいかないだろうからな」

 

メフィスト・フェレスと五大宗家が話し合う、とアザゼルからの話を聞いた途端にDの顔が心底嫌そうに顰めた。

 

「・・・・・五大宗家、潰していい?」

 

「物騒なことを言うな!?そう言うだろうと思ってお前は途中まで帰ってもらうつもりだから安心しろ!代わりにヴァーリ達に行ってもらうからよ」

 

「それは些か過剰すぎる戦力は必要はないか・・・・・いや、サタナエル達がメフィスト・フェレスと五大宗家の話し合いの最中に襲撃してくるかもしれんから必要か?」

 

「まぁ、その可能性もあるから付き添ってもらうつもりだ。多勢を率いて襲ってこようとも安心できるからな。それと俺とバラキエルは、立場上、同席は出来ないが・・・・・メフィストを頼む。古い友人なんでな。ま、悪い奴じゃないさ。D、もしよかったらお前の素性も教えてやれ。あの二人の息子なら力を貸してくれると思うからよ」

 

こうして、一末の不安を抱きながら鳶雄達は『灰色の魔術師(グラウ・ツアオベラー)』の理事―――メフィスト・フェレスの護衛に就くことになったのだった。

 

 

 

二日後―――。

 

 

東京国際空港―――。

 

 

国際線ターミナルの入り口にて、鳶雄達は『灰色の魔術師(グラウ・ツアオベラー)』の理事―――メフィスト・フェレスの到着を待っていた。刃たち分身は、それぞれの身の隠し方で待機している。刃は鳶雄の影の中に隠れ、グリフォンは外で待機兼見張り役、白砂とポッくん、ブリッツと九桜は一般人が知覚できないほど自身の存在を薄めて、主の傍らについていた。待っている間に夏梅と鮫島と九桜の会話が聞こえてくる。

 

「ねぇ、九桜ちゃん。メフィスト・フェレスって、有名な名前よね」

 

「よく知らねぇが、魔法使いの長っつーんだから、どういう奴なんだ?」

 

「魔法や魔術を極めた悪魔だと認識すればいい。詳細を知りたければ自身で調べるか直接本人に訊くがよい」

 

「それもそうね」

 

「だな」

 

などという雑談が聞こえてきたのだった。そして、予定の便が到着して、十分ほど―――。ゲートより、スーツにシルクハット、ステッキという格好の男性がアタッシュケースひとつで現れるわかりやすい出で立ちのためか、一発で視認及び確認が出来た。あちらも見知っているラヴィニアの姿を捉えて、軽く手をあげる。合流するなり、男性が言う。

 

「やあ、元気にしていたかい、ラヴィニア」

 

「お久しぶりなのです、メフィスト理事」

 

次に鳶雄達もあいさつした。その際、オーフィスとクロウ・クルワッハ、Dを見て興味深そうに視線を送った。

 

「初めまして、アザゼルの虎の子・・・・・になる予定の子たちだね。僕はメフィスト・フェレス。以後よろしく頼むよ」

 

感じのよさそうな男性だった。ただ、一分の隙も見当たらない雰囲気も同時に纏っているが。メフィストの視線が―――ヴァーリに移る。とても興味深そうに。

 

「これはこれは。殿下(・・)、と呼んだ方がいいのかな」

 

ヴァーリは首を横に振った。

 

「ヴァーリ・ルシファーで十分だ。そちらのことはアザゼルからある程度聞いている。先代の魔王達とは関係が良好ではなかったとね」

 

「ふふふ、いまの魔王たち(・・・・・・・)とは良好さ。ゆえにアザゼルのもとにいるキミを複雑に思う」

 

「黙っていてくれれば問題ない。―――と、アザゼルは言っていた」

 

「そうだね。その方が安心だ。未だ冥界は二分化しているのだから」

 

ヴァーリとメフィストの意味深な会話を見守る一同だったが、メフィストは最初に興味深そうに視線を送った三人へ視線を変えた。

 

「まさかアザゼルのもとにあの邪龍がいるとはね。それに・・・・・キミたちは極めて興味深い存在だよ。ラヴィニア、彼らを紹介してもらっていいかな?」

 

「はい、この子は無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)オーフィス。彼はDなのです」

 

メフィストは軽く目を丸くしてオーフィスを見つめる。その目の奥には好奇の色が孕んでおり、愉快そうに言う。

 

「オーフィス・・・・・よもや彼の無限の体現者のドラゴンに迎えられるとは想像しなかった。これはアザゼルに驚かされたね。それにキミからオーフィスの力を感じる。これは中々どうして・・・・・オーフィス、君の子かね?」

 

「違う。この者、並行世界にいるもう一人の我の力とグレートレッドの肉体を得ている者」

 

オーフィスの言葉でラヴィニアが初めて見たと感想を抱くほど、メフィストのオッドアイの双眸が限界まで見開き驚いた表情をしたのだった。

 

「並行世界・・・・・オーフィスの力とグレートレッドの肉体を有するドラゴン・・・・・」

 

放心しかけ天井を見上げるメフィストの思考が銀河の彼方にまで沈みかけそうな気配を感じ取り、護衛役である一行は、『灰色の魔術師(グラウ・ツアオベラー)』の理事―――メフィスト・フェレスを連れて、空港を後にしたのだった。

 

メフィスト理事を連れて、空港を出た一行は、五大宗家の迎えが来るという大田区にある神社に向かっていた。何でもその神社は五大宗家とゆかりがあるそうだった。一旦、タクシーで移動して、途中で下車する。そこから神社までの移動だった。神社に向かう途中、人気の少ない路地に入った時だった―――。鳶雄の分身である黒い狗―――刃が主の横に現れ、警戒の構えを見せる。近くに何かがいるということだろう。実際、路地に入った瞬間に肌がピリピリしたものを感じてならなかった。戦意、敵意、殺意の類である。一行は足を止めて、辺りに視線を向けていたが、メフィストは落ち着いた態度と口調で、前方を見据えていた。

 

「おや、こんなところに珍しいお客さんがいるようだ」

 

―――いつの間にか、鳶雄たちの目の前に神父の格好をした外国人の男性が立っていたのだ。無精髭を生やした三十代半ばほどの男性神父―――。

 

神父―――を見て、Dと九桜は物珍しそうに見つめた。

 

「ほう、あの時の神父か・・・・・久しいの。確か、老いているとは思えん巨躯の神父の老人が言っていたダヴィード・サッロとかいう者じゃったな?」

 

「あの時の狐・・・・・。まさか、堕天使側に与している者だとはな。これは予想外の再会だ」

 

「うげ、マジですかい!」

 

その時、そのような新たな声が聞こえてくる。注視していると、ダヴィードの背中からひょっこりと顔を覗かせる白髪の少年がいた。欧州の顔立ちをしている。見る感じでは可愛らしい顔つきで歳は十二、十三ほどだが、その日と見には危険な色を乗せていた。少年はDを見るなり、はしゃぎだす。

 

「わーおわーおっ!センセ、センセ!どうします?また前回みたいに手も足も出せずこのお兄さんに倒されちゃいますよ?しかも今回はとんでもないオーラを纏っているのが沢山ですぜ!」

 

「そうだな。報告によれば封印の形で滅ぼされたという邪龍アジ・ダハーカを宿しているらしい。さて、どうしたものか」

 

「どうしたものかじゃと?前回は正当防衛で無力化にしたが、今回はそちらが何用でこの極東に来ている?」

 

男性ダヴィードは九桜の質問に対し視線をメフィストに変えた。

 

「私達はメフィスト・フェレス郷に用がある。メフィスト・フェレス郷。この国に何の用事だろうか?」

 

ダヴィードはコートの裏側から―――異様なオーラを放つ長剣を一本取り出しながら、一歩一歩と歩み寄る。刃や分身たちがそれを見て、強く警戒するほどだった。ラヴィニアとヴァーリも剣に視線を送りながら、臨戦態勢に入っていた。同時に鳶雄たちが耳に付けていた任務用のインカムが翻訳機能を発動させていた。ダヴィードは外国の言葉で話をしている。そのダヴィードから明らかな戦意を向けられても、メフィストは表情を変えない。

 

「おやおや、聖剣(やっかいなもの)を持っているようだね。なに、仕事でこの国の術士と話し合いに来ただけだよ」

 

「話し合い・・・・・なるほど。その内容を我々にもお話しできないでしょうか?」

 

ダヴィードの問いかけにメフィストは笑う。

 

「ヴァチカンはこのような話し合いの提案をするのが流行りなのかい?いきなり、得物を抜き放ってから話を求めるとはね。ふむ。その聖剣はガラティンかな。エクスカリバーの兄弟剣とされるものだ。非常に頑強な一振りだったね。聖剣使いの一角、『教会の犬(エクソシスト)』のダヴィード・サッロ」

 

ダヴィードは静かに笑みを浮かべた。

 

「かのメフィスト・フェレス殿に覚えてもらっているとは恐悦至極と言える。だが、失礼承知で済まないのだが、ご同行願おうか?ヴァチカンは不穏な動きをする異能と異形を見過ごすことが出来ない」

 

ヴァチカン―――・その名を聞いて、鳶雄はネフィリムの授業で習ったことを思い出していた。堕天使の組織―――『神の子を見張る者(グリゴリ)』にとって、長年の宿敵が二つある。

 

ひとつは、堕天使と同じく冥界を支配する者たち―――悪魔。

 

もうひとつは、聖書の神と、その神に仕える天界の者たち―――天使。

 

堕天使、天使、悪魔は三大勢力と呼ばれ、永年に亘り、三つ巴の勢力争いをしているのだという。そして聖書の神を崇めるのがキリスト教会である。キリスト教会はいくつか派閥があり、おもにカトリック、プロテスタント、正教会がグリゴリの関係者と敵対する可能性が高いと説明されていた。

 

教会は、対異形用のエージェント―――戦士を育成しており、彼等のことを「教会の戦士」、またはエクソシストとも呼んでいた。先ほど、メフィストは「エクソシスト」と男性―――ダヴィード・サッロを呼び、ダヴィードもカトリック総本山であるヴァチカンの名を口にした。

 

「―――そういう理由ならば、今度はこちらから問答無用で襲い掛かる番というわけであるな?」

 

九桜の言葉の意図を察するダヴィードと少年は・・・・・。

 

「・・・・・禁手(バランス・ブレイカー)

 

左手に宝玉がついた赤い籠手を装着して全身から赤い魔力を迸らせ、緑色の宝玉が体の各部分にある赤い龍を彷彿させる全身鎧を魔力で具現化して身に纏うDを視界に入れた。メフィストが感嘆の念を抱く。

 

「これは驚いた。まさか―――白い龍と対なす赤い龍を宿す者だったとはね」

 

「赤い龍・・・・・!」

 

ヴァーリは何か気付いた様子で目を見開いてDを注視する。ラヴィニアも知っているのかジッとヴァーリと同じ視線の方へ向けた時。

 

『久しいな、白いの』

 

緑色の宝玉から聞きなれない声が発した。一体誰なのかと思う鳶雄達の耳に別の方から、ヴァーリの肩の白いドラゴンのぬいぐるみからアルビオンの声が聞こえてきた。

 

『やはり起きていたか赤いの』

 

『ああ、ようやく相棒が俺の力を振るう時が来たのでな。今回ばかりはお互い敵として戦うのではなく味方として戦うようだ』

 

『たまにはいいだろう。そういう時もある』

 

『だが、それでもお前に負けるつもりはない。今世代の赤龍帝は、今までの歴代赤龍帝とは異常さが極まっているからな』

 

 

―――龍化。

 

 

零すそんな言葉の直後だった。Dの身体が人型から異形のモンスターへと成り、脚が逆関節、腕が丸太のように太く、首が長く顔の形が蜥蜴のようになっていき、背中から真紅の光翼が二対四枚、太く長い尾が生え完全に鎧を纏ったドラゴンと化したのである。

 

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!

 

『な、なんだとっ・・・・・!』

 

「―――――」

 

絶句するアルビオンと愕然とするヴァーリ。鳶雄達も驚愕して目を限界まで見開いた。

 

「D、そんなことも出来たのか・・・・・!」

 

「ドライグ、でも、グレートレッドにも似ている。不思議」

 

「・・・・・フリード、下がっていなさい。あれは・・・・・危険すぎる」

 

聞こえる仲間の声を聞き流しながら問答無用で地を蹴ってダヴィードと少年へ飛び掛かるD。ダヴィードも、音もなくその場から消えた矢先、Dも音もなく消えて二人の姿が視認できなくなった。再び二人の姿が見えた時は別の場所に居て、直ぐに姿が掻き消えては、またすぐに現れて消えるという動作が繰り返す。見ていることしかできない鳶雄達は手も足も出せないで少しして、ダヴィードの後頭部を掴んで地面に押し付け、魔法で少年もろとも拘束するDの光景で戦いは終わった。

 

「え?えっ?なに、Dは何をしたの?」

 

「簡単なことだ。教会の犬(エクソシスト)の彼より上回る速度で掴んで捕らえただけだよ。単純のように見えて、常人では視界に捉えない速度の中、彼等は攻防を繰り広げていたよ」

 

「速すぎて見えねぇし分からねぇって」

 

長剣を没収するつもりかダヴィードから尾で奪い取っては、メフィストの方へ鎌首を向けて視線を送る。その視線の意図を察する鳶雄はメフィストに訊く。

 

「あの、あの人はどうすればいいですか?」

 

「彼等を殺してしまうとヴァチカンがうるさくなりそうだからね。僕達が目的の場所へ着くまで拘束するしかない」

 

その話を聞きダヴィードと少年フリードを掴みながら戻ろうとしたDは、不意に明後日の方へ顔を向けたその時だった。第三者の声が介入してくる。

 

「―――どうやら、終わったようだな」

 

突然この場に現れたのはチーマー風の風貌をした坊主頭で体格のいい男性だった。しかし、よく見ると修験者が身につけている装束を下に着こんでいた。

 

「・・・・・」

 

もう一人、Dを恐る恐る見つめる小柄な少女だ。小学校高学年ほどの見た目で、黄色のレインコートを着ている。背中には甲羅のような形の背嚢を背負っていた。その足元には十五センチほどの亀がいた。・・・・・ただの亀のようだが、尾が―――蛇のようになっており、第二の頭部となっているようだった。何とも言えない者達の登場だったが、二人の身体から異能力者特有のオーラ、プレッシャーが放たれており、ただ者ではないことは鳶雄でも理解できた。

 

「えっと、私は五大宗家、童門家の次期当主で、童門玄武と言います。メフィスト・フェレスさまと、そのご一行のお迎えに参りました。こちらは霊獣の『玄武』くんです」

 

少女―――玄武が、足元の亀を拾って、そう紹介してくれた。・・・・・どうやら、霊獣のようだ。いきなりの霊獣『玄武』の紹介に鳶雄も驚くばかりだ。

 

「あ、それと、こちらが―――」

 

挨拶を促す玄武に男性は面倒くさそうに言う。

 

「ついでみたいに言うなや・・・・・。あー。俺は真森白虎。森羅家の次期当主なんだとよ」

 

上着のポケットに手を入れながらの態度だった。

 

―――玄武、白虎。

 

・・・・・五大宗家が司るという霊獣の名だ。そして、その名を許された者とは、五家のなかで霊獣と契約した選ばれし者のことを指す。この二人はただ者ではなく、しかも五大宗家の中核にいる者達だと理解する。五大宗家の迎とは、彼等のことだったのだ―――。鳶雄たちは櫛橋家と姫島朱雀と既に会っているが、これで百鬼家の『黄龍』以外の四神とは出会ったことになる。しかし、迎えに次期当主二人を寄こしてくるとは・・・・・。五大宗家は、メフィスト・フェレスとの話し合いを本当に受け入れる意向のようだ。だが・・・・・。

 

「・・・・・・」

 

Dが、初対面でありながらそんな二人に対して敵意と怒りの気配を隠そうとせず睨んでいるようにして目を向けていた。迸る真紅の魔力が、周囲の空気を重くし鳶雄達の肌がピリピリと突き刺さる。玄武がDのプレッシャーに短く悲鳴を上げ、白虎は目を細め真正面から相対する。

 

「あー、敵対するつもりはねぇんだよな?」

 

「こら、D!」

 

慌てて窘める夏梅。しかし、完全に無視するDは白虎と玄武へ口を大きく開けて魔力を圧縮して―――。突然空に向かって放った。誰もが驚きと不思議で満ちた顔色をして思わず釣られて、空を見上げる。魔力の塊は空中で四方八方に分裂してさらに伸びて―――虚空で何かとぶつかった。

 

「おや、気づいていたのかい」

 

「手出しをしてこないから放置していたが、Dは許さなかったか」

 

メフィスト・フェレスとクロウ・クルワッハは最初から気付いていた感じで周囲を一瞥する。鳶雄達は目を丸くしながら煙が立つ方へ視界に入れる。やがて晴れる煙の中から・・・・・ラヴィニアの服と似た魔法使いが着こむようなローブで身に包んでいる者達が現れた。その中には小柄な少年もいた。

 

「やはり、メフィスト・フェレス様にはお気づきになられていたか。まだまだ我々も精進せねば」

 

「ほう。これは珍しい。当主自ら出向いてくるとはね」

 

当主?五大宗家の人間か?しかし、五大宗家は四神と黄龍を司る術士のはず。魔法使いは存在していない筈だと鳶雄の考えを過ったところでメフィストが口にした。

 

「兵藤家と対なる式森家の当主が自らここに来る理由はなにかな?」

 

『なっ!?』

 

式森―――兵藤と同じ―――天皇家。

 

鳶雄達の頭の中でそう過っては凄まじい衝撃に襲って開いた口が塞がらない。

 

「・・・・・兵藤家当主の依頼で、兵藤家と敵対するやもしれん者の捕縛をしに来た所存です」

 

「ふむ。この場にそのような者はいるとは思えないのだがね」

 

「いますよ。いま、我々の結界を打ち破った異形の者が」

 

全員が周囲から視線を一身に浴びるDへ顔を向けた。すかさず、夏梅がDの前に立って弁解の言葉を発する。

 

「待って!Dは私達に無理矢理迫ってきた兵藤家の人から守ろうとしただけで―――!」

 

「兵藤家にとっては異物として扱われているのだろう。式森としても・・・いや、個人的と私的な事情でその者は放っておけない」

 

メフィストは笑う。

 

「物騒だね。私的な事情とはどんなことなのか知りたいところだけど、悪いが僕たちは五大宗家に用事がある。邪魔をしてくれないかな?」

 

「もとより我々はそこの異形を兵藤家のところへ連行するだけ。メフィスト・フェレス郷の邪魔をするつもりは毛頭もございません」

 

「彼は僕の護衛のひとりだよ。彼を僕から離れさせようとすることは、僕にまとわりつく危険をキミたちが増やそうとしていることだ。僕の身にもしものことがあったら・・・・・どうしてくれるのかな?」

 

にこにこと笑みを浮かべながらも何気に脅しを入れるメフィスト。式森家当主はそんな言葉に対して不動の佇まいで言い返す。

 

「御冗談を。貴方ほどの悪魔が同じ魔王や神クラスの相手ではない限り討滅することも出来ないでしょうに」

 

「買い被り過ぎだよ。今は一魔術協会の長に就いている身だ。魔法や魔力を封じられでもしたら僕はあっさり消滅してしまうからね」

 

「その対処を既にその身に施している者とは思えませんな。だが、我々は仕事として―――」

 

「もう一度言うよ。無関係な君達が僕の邪魔をしないでくれるかな」

 

ステッキをトンと地面に小突いたその初動だけで、宙にいる式森家の者達が一斉に地面へ引き寄せられるようにして落ちた。

 

「おやおや、この程度の魔法すら対応できないのかい。キミの姉はその状態でも僕と笑いながら魔法と魔術の合戦を繰り広げられるのだがね」

 

「・・・・・っ」

 

「研究よりもキミたちはまず、体力をつけることをお勧めするよ。そこは兵藤家の者達に見倣うといい。それじゃ、失礼させてもらうよ。ああ、Dくん。ダヴィードたちを手放してもいいよ。さ、キミたちも案内してくれるかね?」

 

玄武と白虎を催促するメフィストに慌てて動き出す。

 

『・・・・・』

 

D以外、その場から動こうとしなかったので夏梅が説得を試みる。

 

「えっと、D・・・・・あなたの気持も理解しているつもりだけど一緒に来てくれると助かるの。一緒に来てくれない?」

 

『・・・・・』

 

「ほら、大人しくいい子にして帰ったら山ほどのアップルパイを用意してあげるから!」

 

『・・・・・(コクリ)』

 

「あ、そこで頷くのね。でも、よかったわ」

 

かくして一行は五大宗家の用意した車―――リムジンで『奥の院』という本拠地のひとつに赴くことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後・・・・・五大宗家で大妖怪達による襲撃に遭う中で鳶雄に新たな力が覚醒した経緯を経て、Dも新たな変化が訪れた数年後の時を経て―――。

 

 

「生きて、いたのかっ・・・・・!」

 

「・・・・・」

 

 

「どうして今になって兵藤家に戻ってきたんだ。もうお前の居場所なんて・・・・・」

 

「・・・・・勘違いするな」

 

 

「なに?」

 

「・・・・・あの時、謝れなかった。だから謝りに来た。それだけだ」

 

 

「一体誰に・・・・・」

 

「・・・・・俺を見捨てた奴が気にする必要はない。あの時の恨みを晴らされ果てろ愚兄」

 

 

一つの決着が幕を開く。

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