ハイスクールD×D忌避されし存在   作:ダーク・シリウス

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大洗学園

 

 

Dの死はウマ娘たちに大いに影響を与えた。遺体無き葬式は代々的に行われ黒で統一された喪服で参加する人数は多く、その分Dの死にショックを受けた者は多い。中には日本、北欧の神まで列に並びこれまでDに助けられた駒王トレセン学園のOBまでも参加するその数は軽く百人も超えた。

 

火葬も滞りなく済ませ、無い遺骨代わりに石碑を用意した。駒王とトレセン学園に彼が四年で学園の平和と秩序を取り戻し、守った英雄としていつまでも学園を見守ってほしい秋川やよいの強い希望に、元々兵藤家の墓の敷地で埋葬することができなかったし式森家も論外であって、源氏は彼女の懇願を了承したのだった。

 

墓は大きな石碑となり、改築までして設けた墓の周りには四季折々の花が植えられた。

 

チームシリウスは事実上の解散となり、シンボリルドルフたちは納得できなくとも解散は避けられずレースを走らなければならないウマ娘は散り散りに別のチームへ移籍、悲しみに暮れてDが死んだ上にチームを解散されたウマ娘は半分引退気味でどこのチームにも入らず学園生活を過ごす。

 

―――Dの死亡、急逝、訃報が冥界や天界、他神話体系の神々は当然として・・・・・Dと親しい人間やウマ娘たちにもその一報を聞かされた。世界にも三冠ウマ娘を育て上げたベテラントレーナーの訃報が知れ渡る。それはもちろん、陸地から離れ海上の艦で永住している人々にも届いた。

 

「Dさんが、死んだ!?」

 

「そんな・・・・・!」

 

「いったい彼の身に何が・・・・・」

 

「死因は書かれていないな」

 

「・・・・・」

 

大洗学園の戦車道の少女たちは勿論のこと、黒森峰女学園、サンダース大学付属高校、聖グロリアーナ女学院、プラウダ高校、知波単学園、アンツィオ高校、継続高校にも知れ渡った。世界はDという一人の存在の死を認知して受け入れてから幾日が経過したある日のこと。

 

「・・・・・」

 

トボトボ・・・・・と暗い顔で学園艦の町中を歩く西住みほ。葬式にも母のしほと姉のまほと参加してから気分が晴れない。恩人の死を受け入れても、優しくて頼れる兄のような存在の死は、思った以上に辛かった。みほより泣きわめいていたウマ娘たちの方が、よっぽど辛い思いに心が苦しんでいるに決まっているだろう。それでも同じ気持ちを抱く者として共感はできる。同情もだ。

 

「Dさん・・・・・」

 

亡き男の名を口にしてまた小さく息を吐き、海を眺める艦の端まで歩き、海を見て幾分かこの落ち込んだ気持ちを紛らそうとみほの後ろから四人の少女たちが近寄ってきた。

 

「みほさん、ここにいらしたのですね」

 

「もー、何度電話しても出ないし、心配したよ!」

 

話し掛けてくる彼女たちに空元気で謝罪して力なく苦笑した。

 

「・・・・・西住さん。まだ落ち込んでいるのか」

 

「・・・・・親しい人が亡くなった事が初めてだったから、ね」

 

「西住殿・・・・・」

 

今にもみほが泣きそうにも見える華たちも、葬式に列を並んで感謝の念を送ったばかりだ。しかし、みほより深く想いを抱いていないために、みほのように未だ落ち込み引きずっているわけではない。

 

「また何時か会える、もうそんなことがない寂しさが不思議と私の中でまだ残ってるの」

 

「・・・・・西住さん、Dさんのことが好きだったのか?」

 

直球で問いかけた麻子にみほは困ったように笑った。

 

「失ってから気づくことがあるって本当なんだね。お姉ちゃんもきっとそうだと思うよ」

 

「「「「・・・・・」」」」

 

明確に肯定も否定もしなかったが、みほは肯定的に言い返した。だから四人に安心させるため笑顔を浮かべた。

 

「ごめんね。次の大会までには気持ちを入れ換えるよ。でも、今だけは一人にして・・・・・」

 

無理矢理笑って海へ振り返るみほの心情を察する四人の視線は一人の少女の背中に。哀愁漂わせる彼女を励ます言葉を掛けようと沙織が口を開いた。

 

「みぽりん、あのね―――」

 

―――!

 

「・・・・・うん?」

 

「どうしましたか優花里さん?」

 

「気のせいでしょうかね。海の方から人の声が聞こえました」

 

「こんなところに人がいるわけないじゃない」

 

―――ぃ!

 

「・・・・・あ、またです! 冷泉殿、こんなことあろうかと持ってきた双眼鏡を使ってあの辺の海を見てくれませんか?」

 

「わかった」

 

「もー、海に漂流中の人なんているわけないじゃない。ここ最近の海の天候は穏やかなのに」

 

否定的な沙織の言葉を聞き流し麻子は優花里が指差す方へ双眼鏡越しで目を大きく開いて凝視した。2.0の視力の彼女の視界に―――海上だというのに、九本の尾を持つ狐が何かの上に立って両手を振っている姿が映り込んだ。

 

「狐がいるぞ。手を振っている」

 

「なんで狐!? どうして手を振ってるの!?」

 

「取り合えず会長に連絡しますね」

 

「さっき聞こえた声は狐の声だったのでしょうかね?」

 

「どう・・・・・だろうね?」

 

華の連絡を受けた学園艦は、小さな生き物の命を救うべく航路を変えた。狐がいる付近で停止すると、みほたちは救助用のボートを用意してみほと優花里と華が乗って狐のもとに向かった。

 

「おおー! 気づいてくれて感謝するぞ! もう素通りされてしまうかと思った!」

 

歓喜で九本の尻尾を揺らす狐が喋ったので、みほたちは信じられないとびっくりした。

 

「本当に狐が喋っていましたか!?」

 

「不思議な狐さんですねー」

 

「こんな動物がいるんだ・・・・・」

 

三者三様の反応をするみほたちを狐は改めて見て気づいた様子で問いかけた。

 

「・・・・・む? お主ら見覚えがある者たちではないか。なおさらよかった」

 

「おや、私たちと会ったことがありますか?」

 

「うむ。間接的であるがな。とにかく、この者を助けてやってくれ。まだ奇跡的に生きておるのだ」

 

前足でぺしぺしと叩く何かを主張する。三人は喋る狐に夢中で気付かなかったが、狐が乗っていたのは・・・・・仰向けで気絶しているのか全く動かない人の腹の上だった。

 

「・・・・・え」

 

「お主、西住みほであったな。今こそ恩返しが叶う時である。どうか、Dを助けてくれ」

 

それも世間的に死亡を報じられたばかりの男だった。最初は耳を疑い、まじまじと男の顏を見た後にみほと優花里は。

 

「「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっっっ!!?」」

 

驚きのあまりに生きていた中で一番の絶叫をした。

 

「やかましいわっ! 驚くのは仕方がないとしてはよう、Dを助けるのだ!」

 

「「わ、わかりました!」」

 

一頻り驚いた後はDを抱える形で学園艦まで漕いで戻り、待っていた沙織と麻子も狐と死んだはずのDにおっかなびっくりをした。

 

「なるほど、大きな船だと思ったら学園艦であったか」

 

「狐が喋っている・・・・・それにどうしてDさんが海に漂って・・・・・?」

 

「説明は必ずする。今はDを助けてほしい」

 

「・・・・・わかった。この人には借りがある。絶対に死なせはしない」

 

「全力で助けます! ご安心ください!」

 

話し合っている内に連絡を取り合っていた華が携帯を仕舞って九桜に告げる。

 

「会長たちにもお伝えしたところ戦車で迎えに来るそうですよ」

 

九尾の狐―――九桜はきょとんとした。

 

「なぜ戦車? 車ではないのか?」

 

「戦車道の履修者は車の運転もできますが、運転に慣れた戦車の方が安全に運転ができるんですよ」

 

「安全運転ができようと騒音と震動が激しいのではないのかと思うのは妾だけか?」

 

「否定はできないな」

 

重傷者の運搬とは思えない方法に九桜が、おい!! と叫んだ。華は宥めるように説明を補足する。

 

「極力震動が無いよう運転をしてくれますし、直接ではなく緩衝材として保健室から借りた敷布団に乗せて運ぶ予定ですので安心してください」

 

「・・・・・頼んでいる手前、多く言わぬが本当に頼むぞ。Dの帰りを待つ者が多いのだからの」

 

「「「「・・・・・」」」」

 

不意に何とも言えない雰囲気になった。主にみほたちが「え?」と言った表情で九桜を見ているからだ。

 

「なんじゃ? Dが生きておるのだから当然であろう」

 

「えっと、お聞きしてもいいでしょうか? 何時ごろからDさんは海に漂っていたので?」

 

「―――日前じゃ。妾もその時から傍におったので片時から離れずにいた。それがどうかしたという」

 

一匹と一人が長らく海にいたために情報が疎い状態であることを知ったみほたちは、顔を見合わせてから事実を打ち明けた。

 

「実は・・・Dさんはもう世間的にお亡くなりになっております。葬式も済ませてしまいました」

 

「な・・・・・なん、だと・・・・・?」

 

愕然の面持ちで開いた口が塞がらない九桜を、麻子は納得した面持ちで言った。

 

「その反応は、本当に知らなかったんだな。」

 

「私たちもお葬式に参加しました。なので、生きているDさんを見た時は本当にびっくりしたんですよ?」

 

「一体どういうことなのか、後で教えてください。どうしてDさんはこんなにボロボロなのかも」

 

「・・・・・片腕が無いし、身体中すごい傷だらけだよ。この状態で何日間も海に漂っていたなんて。すぐに病院に連れて行くべきだよ」

 

Dの身体の安否を気に掛ける気持ちはみほたちも同感だった。しかし本土程の設備がある病院は無く、今からでも本土に向かうべきなのは誰もが思っている事。

 

「ならば向かうべきではないのか? 妾はそれが望ましく思っておる」

 

「勿論そうします。ですがその前に、Dさんのことをどなたか連絡をするべきではないでしょうか?」

 

「であるな。では、トレセン学園・・・いや、駒王学園の連絡を繋いでくれぬか? 番号を教える故に掛けてほしい」

 

「わかりました」

 

迎えの戦車が来るまでの間に連絡を済ませようと九桜の考えに従い、電話番号を教え掛けてもらった。

 

「・・・あ、もしもし駒王学園でしょうか? 私、県立大洗女子学園の五十鈴華と申します。はい、ご用件は・・・・・」

 

次はどう発言をすれば? と目で訴える華に九桜は催促した。

 

「アザゼルという教師がいるか聞いてくれぬか」

 

「・・・すみません。そちらにアザゼル先生はおりますでしょうか? ・・・はい、ああ、そうでしたか。はい、では、失礼いたします」

 

話しから察するに不在であったようで華からも九桜に言った。

 

「アザゼル先生は二年生の京都の修学旅行に付き添って一週間は戻ってこないそうです」

 

「そうか。手間を掛けさせた。間の悪い・・・・・」

 

「あ、戦車が来ましたよ!」

 

優花里がそう言い出す。みほたちも九桜も迎えに来た戦車を見た。初めて見る九桜の感想は―――。

 

「亀、みたいな形をしておるな」

 

「38式軽駆逐戦車ヘッツァーです! ドイツの戦車なんですよ!」

 

「他国の戦車を使うのか。日本の戦車は使わぬのか?」

 

「勿論ありますよ! 八九式中戦車と三式中戦車が!」

 

名前だけ言われてもちんぷんかんぷんな九桜の目の前で戦車が止まり、ハッチを開けて小柄のツインテールの少女が出てきた。

 

「おまたせー、って本当にDさんだね! 一体どういうこと? ドッキリ?」

 

「説明はまだ聞いておりません。救命が最優先だと」

 

「んよし、わかった。取り敢えず彼をヘッツァーの上に乗せて。このまま私たちが病院に連れて行くよ。その狐ちゃんは連れて行けないから西住ちゃんたちが一緒にいてあげてちょうだい」

 

みほたちはその指示に従い上面の装甲に敷いた布団の上にDを寝かせ、落ちないようベルトで固定すれば戦車が病院に向かって走り出した。見送ったみほたちも行動を開始しようとする。

 

「私たちも行きますか? えーと、そう言えばお名前を聞いておりませんでしたね。私は五十鈴華と申します」

 

「妾は九桜と申す。独立具現型の神器であるがな」

 

「独立具現型・・・神器?」

 

聞き覚えが無いと言わんばかりにきょとんとするみほ。

 

「・・・神器から教えねばならぬのか。割と存在だけは知られておるはずなのだがな」

 

みほだけでなく、優花里たちもちっとも知らないらしく不思議そうに九桜を見下ろしていた。

 

「それじゃあこれから・・・・・」

 

「どこか落ち着ける場所へ案内してくれるかの。そこでDの事を話す」

 

「じゃあ、私の家でいいだろ。沙織たちの家じゃあ動物を入れられないだろうからな」

 

主張する麻子が述べた理由もみほたちは納得した。

 

「そうですね。私の家へ密かに入れるにもいずれバレてしまいますし」

 

「一人暮らしの麻子なら問題ないね」

 

「では、冷泉殿の家にお邪魔させてもらいましょう!」

 

優花里の発言で移動する一行。

 

 

―――〇●〇―――

 

 

「ほー、神器とはそういったものなんでしたか。私たちにも神器が宿っているとは知りませんでしたよ」

 

「まぁ、神器の力を扱えるようになるのは苦難であるがな。自他共にどんな神器なのかすらわからぬし、認知したところで一生懸かっても発現できない方が珍しくないどころか当然なのだ。お主らもそのケースで一生を終わるであろう」

 

「アドバイスやヒントとかないのか」

 

「『聖書の神』が作ったシステムで、不思議な能力を所持者へ与える異能の一種だからの。所有者の想いと願いの強さに応えるように力を顕現させる、というルールがあるとされ、所有者の精神の変化に応じて新たな機能を目覚めさせることがあると聞く。しかしな、その多くは人間社会で使用可能なレベルでしか発現せず、形としてはっきり具現化させるには一定以上の条件と力が必要とされるが、歴史に名を残した人物や有名なスポーツ選手などが自覚のないまま所有している場合もあるため、そう珍しい物ではないぞ」

 

「条件と力ってなに?」

 

「それこそ千差万別じゃ。九死に一生を得る状況下か、他の人間より何かを極めたりとかの。突然に神器の力を超能力のように使えたりすることもあるようだが、そういうことは本当に稀らしいぞ」

 

麻子の家に到着するや否や、最初に神器の説明から話を切り出した九桜から神器の詳細を知ったみほたち。それから改めてDが海にいた経緯を説明すればみほたちは目を丸くするほど驚くことだった。

 

「あの光の柱は、Dさんが原因だったなんて・・・・・」

 

「異常気象だってテレビでも話題でしたよ。しかし、それがDさんが死んだことになってしまった原因でもありますが」

 

「よく生きていられたな」

 

「そうだね・・・・・」

 

「ですが、これからどうするのですか?」

 

今後のDの生き方について問う華。九桜はあっけらかんと答えた。

 

「死んだことになっているのであれば、Dと名乗ることは出来ぬ。名前を変えて生きるだけよ」

 

「そんな簡単にできることなの? お仕事とかしなくちゃ生きていけないよ?」

 

「豪遊しなければ百年は軽く生きていける金があるし、その頃にはDを知る者など殆んどいなくなっていよう。その時にまた就活すればいいだけの話だ。簡単な事であろう」

 

さも気にしていない風に言い、Dのことを自分のように言う九桜はみほたちに告げる。

 

「―――実際、今回が初めてというわけではない。これで二度目なのだからな」

 

「二度・・・・・?」

 

「幼い頃、まだDと名乗る前の五歳の頃にも同じ現象を引き起こし、世間から死んだことになっていたのだ。今回と同じく名前を変えて生きることもDは苦と思わん」

 

名前など肩書や称号みたいなものだと付け加える九桜。

 

「名前を変えた程度でDが何か変わることはない。大事なのは生き様やその者の在り方だ」

 

「在り方・・・・・」

 

「それは戦車を操るお主らも同じ事であろう? 戦車同士の戦いをする最中、相手に己の在り方を示しているのではないか?」

 

そう言われてしまえば、否定できないみほたちからアラームが鳴り出した。誰かなのか一斉に顔を動かして自身のポケットから携帯を取り出した―――華が連絡の対応を取った。

 

「・・・はい・・・わかりました、ありがとうございます。―――Dさんを無事に病院へ送り届けたと会長さんからの連絡でした」

 

「すまぬ、助かった。この学園艦が来なかったら、お主らが気付いてくれなかったらあのまま魚のエサになっていただろう。お主たちは命の恩人である」

 

「いえいえ、私たちもDさんに助けてもらったことがありますのでお互い様ですよ」

 

「特に兵藤家に関しての問題だがな」

 

「みぽりんが結婚されそうになった時も助けてくれたしね」

 

「うん。だからDさんの命を助けるのは当然だよ」

 

再度九桜はぺこりと頭を垂らして感謝の意を示した。本当にDのことが大切なんだなと思わせる態度にみほたちは微笑を浮かべた。

 

「質問なんですが。もしもDさんが亡くなってしまったら、九桜殿はどうなるのですか?」

 

「妾は独立して動くことができる神器であるからな。次の所有者を見つけに世界中を動き回るだけだ」

 

「死ぬ概念はないんだな」

 

「ないな。しかし、神器故に壊れてしまうこともある。直せるかどうかは神器に詳しい超常の存在の腕次第」

 

そう言う研究者・科学者みたいな存在もいることを知っても、実感が湧かない五人は取り敢えず納得した。

 

「それはそうと、九桜ちゃんはこれからどうするの?」

 

「ちゃ、ちゃん・・・・・?」

 

よもやそんな呼ばれ方をされるとは思ってもみなかった様子で困惑する九桜。

 

「あ、ダメだった? もしかして年齢とかあったりする?」

 

「うむ・・・これでもお主らより年上である意識はある。小娘の様な呼び方は控えてくれ」

 

訂正したところで改めて今後について語る。

 

「Dの意識が戻るまでこの学園艦にいさせてもらう。基本的にDの影の中にいるであろうがな」

 

「ご飯は食べないのですか?」

 

「飲食は可能だが、食べずに生きられるので問題ない」

 

「大好きな食べ物は?」

 

「いなり寿司じゃ」

 

九本の尻尾を持っていてもとある知識通りだと内心気持ちが一致したみほたちであった。みほは尋ねた。

 

「あの、Dさんのことを他の人に伝えても大丈夫かな?」

 

「Dを知る者、これを限定させてもらえるならば構わぬ」

 

了承を得たことで、Dの存在を交流ある他学園艦の戦車道の隊長たちに伝えた。

 

 

サンダース大学付属高校

 

「ナオミ、それ何のアメリカンジョーク?」

 

「いや、本当のことらしいぞアリサ。大洗学園が意識不明の重体の彼を発見したらしい。ケイはどう受け止める?」

 

「とりあえず、顔を見に行きましょう? 念のためにお見舞い用の品を持ってね」

 

 

聖グロリアーナ女学院

 

「ダージリン様、どう思いますか?」

 

「彼は生きていた? では、あの葬式は一体・・・・・?」

 

「えーと? これはどういうことなんですの? ご本人はお亡くなりになられたのでは? でもご本人は生きていらして?」

 

「葬式自体が彼の死を偽るための工作だった、と考えもありますダージリン様」

 

「ふふふ、興味が湧いてきたわ。大洗学園へ行きましょうか」

 

 

アンツィオ高校

 

「ペパロニ、カルパッチョ! 今すぐに大洗学園へ向かうぞ!」

 

「「はいドゥーチェ!!」」

 

 

黒森峰女学園

 

「ドイツへの留学は延期にする。今すぐ大洗学園に転校する手続きを済まさなければ」

 

「隊長! お待ちください隊長ー!」

 

「お見舞いじゃなくどうして転校・・・・・?」

 

 

プラウダ高校

 

「カチューシャ様、お見舞いに行きますか?」

 

「死んだ人間のお見舞いに行ってどうするのよ!? どうせ大洗の嘘に決まっているでしょ!」

 

「(※ロシア語)ノンナ様、確認をしに行きませんか? もしもご本人であれば同志の生存は大変喜ばしい事です」

 

「(※ロシア語)そうですね同志。意識不明の重体と聞きましたが一目見て確認はするべきでしょう。願わくば彼であることを心から祈ります」

 

「ちょっと! 日本語で話しなさいって・・・ノンナ、クラーラどこに行くのよ? ちょっと、まちなさーい! 私だけ除け者にするなんて許さないわよー!」

 

 

知波単学園

 

「諸君! これから大洗学園へ向かうぞ! Dさんご本人かわからないが、お見舞い用の品々を忘れてはならないぞ!」

 

「隊長! 仮にご本人ではなかったら如何致しますか!」

 

「え、うーん・・・西住さんが人違いをするとは思えないが。もしも人違いだったらそのまま大洗学園へ送ろう!」

 

「わかりました隊長!」

 

 

継続高校

 

「ミカー、Dさんが生きていたって本当だと思うー?」

 

「なー、盛大に葬式もしたのに実は生きていたなんてどういうことなんだー?」

 

「風は気まぐれだからね。ずっと止まって吹かないことがあれば、突然吹くこともあるのさ」

 

「また変な事を言うー。それで、私たちはどうする?」

 

「お見舞いに行く?」

 

「そうだね・・・・・風次第じゃないかな」

 

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