星の海へ   作:ステルス兄貴

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ヤマトの世界に存在していたなのはの子孫、高町紅葉については、作者が愛読しているなのはの二次創作のキャラを許可を得て登場させました。

彪永さん、許可ありがとうございます。

同作品の世界とこの作品の世界は平行世界ですので、彪永さんの作品では殉職はしない筈です・・・・多分‥メイビー‥‥


七話 高町の血を継ぐ者 前世では異世界の魔導師

 

「か、母さん‥‥?」

 

ギンガの目の前に現れた女の人はギンガとスバルの母、クイント・ナカジマにそっくりだった。

そしてギンガの目の前にいる女性もギンガの姿を見て驚いていた。

そりゃあ、自分そっくりの人物が目の前に居れば驚かない筈がない。

しかし、彼女は別の意味で驚いていた。

 

「‥‥ギンガ?」

 

そして、彼女は小さくギンガの名前を呟いた。

それは、彼女以外に聞こえない程の小さい声で呟いたが、夜の一族の血を引いている良馬は常人よりも運動神経が優れているのと同時に聴力や視力も常人より優れていたので、彼女の呟きが聞こえていた。

 

「えっ?」

 

(なんで、ナカジマさんの名前を知っているんだ?初対面の筈なのに‥‥)

 

良馬が彼女の呟きに疑問を感じていると、

 

「あっ、ごめんなさいね、学生時代の私にそっくりだったもので、驚いちゃって」

 

と、彼女は先程の驚いた顔を引っ込めて笑みを浮かべる。

 

「紹介しよう、私の妻の加奈江だ」

 

「はじめまして、中嶋加奈江です」

 

源三郎がギンガそっくりの女の人をギンガに紹介する。

 

「は、はじめまして。ギンガ・ナカジマです。しばらくの間お世話になります」

 

(そうよね、母さんが生きている筈がないものね)

 

ギンガは慌てて中嶋夫妻に一礼する。

それと同時に死んだはずの母親がこの異世界で生きている筈が無い。

ディアーチェ同様、この人も自分の母親のそっくりさんだと言い聞かせた。

 

「しばらく家に泊まるのですか?」

 

「え、ええ‥‥」

 

桜花がギンガに問う。

 

「当分、桜花ちゃんの家に泊まる事になっている。仲良くしてあげてね」

 

良馬が桜花に頼むと、

 

「はい、わかりました。ギンガさん、よろしくお願いします」

 

「こ、こちらこそ、よろしくお願いします」

 

ギンガが泊まると知って桜花は深々とギンガに頭を下げる。

ギンガも慌てて桜花に一礼する。

 

「それじゃあ、俺は源三郎さんと用があるからまた出かけるよ。リニス、ギンガさんの事をよろしく」

 

「承知しました」

 

「ギンガさん」

 

「は、はい」

 

「住み慣れない環境にいきなり放り込まれて、色々困惑しているだろうけど、此処の人達は皆、良い人達だから困った事があったら相談してね。此方としても出来る限りの事はするから」

 

「はい。ありがとうございます」

 

そう言い残しギンガの事をリニスに任せ良馬と源三郎はもう一度出かけた。

出かけた先は高町兄妹の住居となっている防衛軍士官用官舎。

 

「はぁ~」

 

官舎へ向かう途中、良馬は深いため息をついた。

 

(彼女に‥‥紅葉ちゃんに合わせる顔がないな‥‥でも、アイツからの最後の言葉を伝えるのは俺の役目だし‥‥何故、俺は生き残ってしまったのだろう?)

 

「‥‥」

 

車を運転していた源三郎はチラッと横目で良馬の様子を伺った。

 

(やっぱり、無理をしているな‥‥月村の奴、深く背負い込まないといいが‥‥)

 

源三郎は良馬のメンタルを気にしつつ、高町兄妹の住宅である防衛軍士官用官舎に着くと高町家の前で車を停めた。

表札には『高町』と書かれている士官用官舎。

いつまでも、憂鬱な気分に浸っている訳にもいかず、

 

ピンポーン

 

良馬は玄関のチャイムを鳴らした。

 

 

 

 

???side

 

 

新暦8×年 ミッドチルダ 

 

あぁ‥‥私らしくないミスだった‥‥

 

まさか、事件現場に幼い子供が入り込んで来るなんて‥‥

 

子供を庇って私は犯人のシューターをモロに喰らった。

 

あの野郎、殺傷設定でシューター撃ちやがって‥‥

 

幸い子供と犯人は確保することが出来た。

 

でも、風穴が開いている私の体からは血がドクドクと流れている。

 

これじゃあ、病院までもたないな‥‥

 

「「メグ!!」」

 

そこへ、私の名前を呼びながら血相を変えて近づいてくる男女の姿。

 

まったく遅いじゃないの‥‥

 

もう、会えないと思ったじゃない‥‥

 

でも、こうして最後に会えてよかったわ‥‥

 

「メグ、しっかりして!!目を開けて!!メグ!!」

 

ギンガ、ちょっとそれは無理かな‥‥私、凄く眠いの‥‥

 

でも、大丈夫‥少し休むだけだから‥‥

 

ギンガ‥‥アキラといつまでも幸せにね‥‥

 

あぁ‥私も‥‥結婚‥したかった‥‥な‥‥

 

そして、私の意識はそこで暗転した‥‥

 

 

 

 

次に私が目を覚ましたのは病院だった。

助かったのかと思って自分の姿を見ると、身体の大きさが縮んでおり、容姿も全くの別人になっていた‥‥と言うか赤ん坊だった。

これはネットの二次創作によくある転生と言うモノなのだろうか?

暇つぶしに見た時には「こんなことあるわけないじゃない」と鼻で笑っていたのに、まさかそのトンデモ体験を自分自身がこうして体験するなんて何という皮肉だろうか?

でも、折角こうして転生したのだから、第二の人生を楽しむことにした。

 

私が転生したのはあのエース・オブ・エース、高町なのは と 機動六課部隊長を務めた八神はやての生まれ故郷である地球だった。

地球については私も実際に行ったことはないけどある程度は知っていた。

でも、私が生まれた地球は前世の私が知っている地球とはちょっと違っていた。

私の知っている地球は管理局みたいな宇宙船技術をまだ持っていない筈だった。

それなのにこの地球は普通に管理局の次元航行船並みの宇宙船技術を持っていた。

そんな地球に私はエース・オブ・エース、高町なのはと同じファミリーネームの家に生まれた。

最初はたまたまファミリーネームが重なっただけだと思ったのだが、家に伝わる昔の記録を見ると其処には前世で雑誌やメディアで何度も見た事のある顔があった。

 

(これって高町なのは!?)

 

古い写真に写っていたのは管理局では有名なあの高町なのはだった。

でも、写真を見る限り彼女が管理局になっている様子はなかった。

彼女は今の私の家の実家の喫茶店でオーナー兼パティシエールとなっていた。

 

(どう言う事?あの高町なのはが管理局員になっていないなんて‥‥やっぱり、同姓同名のそっくりさん?)

 

色々な疑問があったけど、当の高町なのは自身がもうずいぶん昔に亡くなっているので今更確かめようがない。

 

今の私の家族構成は両親に兄が一人いた。

前世では父と母、それから姉が一人いて、治療専門の使い魔一体居た。

この世界では管理局が管理外世界に認定していた通り、魔法技術は全くと言っていい程、存在していなかった。

でも、私の中には前世同様、リンカーコアが存在していた。

そしてこの後世の母にも‥‥しかも母はミッドでは普及しているインテリジェンスデバイスを持っていた。

もしかして母はミッドから流れてきた次元漂流者なのかと思ったが、母のデバイスの謎の解明についてはもう少し先になってから判明した。

 

ミッドと違ってテロもなく平和な日常が続くと思ったのに、平穏なんてものは唐突に終わりを告げた。

ガミラスと名乗る他の宇宙の侵略者が地球に対して遊星爆弾とか言う隕石型の爆弾を雨の様に降らし始めた。

青かった地球の海は瞬く間に無くなり、大気には人体に有害な放射能物質が散布された。

遊星爆弾の攻撃で地上に住めなくなった人達は地下へと避難し始めた。

そんな中、母が死んだ‥‥

遊星爆弾による放射線病という病気だ。

魔導師でも放射能物質には勝てなかったみたいだ。

前世では私の方が親よりも先に死んだけど、まさか、この後世では親の死に目に遭うなんて‥‥

前世の私の両親や姉もきっと悲しんだのだろう。

そして母は死ぬ間際、私にデバイスをくれた。

普通、デバイスの継承はあまりない事だが、このデバイス‥ルシフェリオン:アカツキはデバイスながら、ミッドとは異なる技術で出来ていた。

ルシフェリオンに何処から来たのかを聞いたのだが、ルシフェリオン自身、どこから来たのかはもうとっくに忘れたらしい。

おぼろげに覚えているのは生まれ故郷にも管理局に似た組織はあったらしい。

ガミラスの猛攻で地球はどんどんと追い詰められ、私達も等々地下都市へ引っ越しを余儀なくされた。

食糧も配給制となり、喫茶店も営業が難しくなって長期の休業をする事になった。

でも、いつでも続けられるように秘伝のレシピ帳は大切に保管されている。

地下生活が続く中、兄が地球防衛軍に志願して士官学校へと入学した。

報道を見る限り、ガミラスの科学技術は地球どころかミッドでさえ、簡単に越えているのは素人目でも分かった。

もし、ガミラスがミッドに攻めてきたらミッドは戦えるだろうか?

 

地下生活が長く続いていくと食糧の配給制量も徐々に減って行き、各地で食糧や物資を巡って暴動が起きるようになった。

その最中、父が暴動に巻き込まれ死んだ。

両親が死に私の家族は兄だけになってしまった。

家は兄が軍人になった事で軍の官舎に住む事になり、他の人よりも食糧や物資に関しては幾分、融通が利いた。

でも、防衛軍と言う危険な仕事でガミラスと戦っているので、私の不安は付き纏っていた。

兄には軍人を辞めてもらいたいと言う気持ちがあったが、両親が死んでしまった今、私達が生きていくには兄に頼らなければならなかった。

ミッドならば、今の自分の年でも管理局に勤める事が出来ただろうけど例え、デバイスと魔力を持っていてもこの世界ではなんの役には立たなかった。

もっとも今の私にはお母さんやおばあちゃんが代々伝えてきた喫茶店、翠屋の味を伝えようとするつもりがあったので、今更管理局に勤める気はサラサラなかった。

地球とガミラスとの戦争は好転することなく、地球が追い詰められていた。

そしてある日、兄はガミラスの地球攻略の根拠地である冥王星へ出撃していった。

兄が冥王星へ出撃してから数週間‥‥

地球が勝ったのか?

兄は無事なのか?

心配する日々が続いた。

そんなある日、家のインターホンが鳴った。

私は兄が帰ってきたのかと思い、応対に出た。

 

 

???side out

 

 

 

 

「はい」

 

インターホンのスピーカーから女の子の声が聞こえた。

 

「月村だが、紅葉ちゃん。ちょっといいかな?」

 

「はい。どうぞ」

 

紅葉が玄関のドアに掛けられていたロックを外す。

そして二人は高町家の中へと入った。

 

「どうぞ、月村さん、中嶋さん」

 

「どうも」

 

「お邪魔します」

 

紅葉は良馬と源三郎に持て成しの為に紅茶を淹れて差し出した。

 

「月村さん、いつ地球へ?」

 

「今日だよ。それで、今日は君に話があってきたんだ。その‥‥君には辛い話になるけど‥‥」

 

「‥‥」

 

この時、紅葉自身も良馬の話と言うのが分かったのかもしれない。

兄の恭介と共に出撃した良馬が帰ってきているのに、兄がこの場に居ない事からその結果、導き出される結論はただ一つ‥‥

 

「君のお兄さんは‥恭介は死んだ‥‥すまない‥‥恭介を連れて帰ることが出来なくて」

 

良馬は紅葉に深く頭を下げる。

 

「‥‥」

 

兄の死を良馬から聞き、紅葉は顔を俯かせる。

 

「これは彼が君に宛てた遺書だ。君に受け取ってもらいたい」

 

良馬はテーブルの上に一通の白い封筒を置く。

封筒の表には恭介の筆跡で「高町 紅葉へ」と書いてあった。

 

「君は唯一の肉親であるお兄さんを亡くした。それにまだ未成年だ、『戦災孤児育英法』が適用される。私や月村君も喜んで君の後見人になるつもりだ。暫くしたらこの官舎も軍に返却しなければならない。そうなれば君は孤児院へ預けられることになる。私はそれだけは避けたい」

 

源三郎は戦災孤児育英法の手続き書類をテーブルの上に置く。

 

「す、すみませんが、いきなりの事でまだ混乱していまして‥‥少し時間を下さい」

 

紅葉体と声を小さく震わせながら言う。

その様子から彼女が動揺している事が分かる。

 

「あ、ああ、そうだね。いきなりこんな話をされても驚くよね?」

 

「は、はい‥‥その‥‥今日‥一晩、じっくり考えたいので‥‥」

 

そう言いながら紅葉は立ち上がる。

 

「ああ、分かった。それじゃあ私たちはこれで‥‥」

 

「はい」

 

源三郎と良馬はソファーから立ち上がる。

紅葉はフラッとした足取りで上にある自分の部屋へと戻って行き、源三郎と良馬は玄関に向かう。

源三郎がスリッパから下履きの靴に履き替えたところで、良馬は、

 

「中嶋さん、俺は残ります」

 

「ん?」

 

「今の状態の紅葉ちゃんを一人にしておくのはちょっと心配なので‥‥」

 

紅葉は、元々自分の感情や欲求を外に出さず、ずっと固い表情の場合が多い子だった。

その原因は、物心つく前からガミラスとの戦時下と言う状況と家族の死がそれに拍車をかけていた。

そんな彼女だからこそ、世の中を悲観して自殺‥そんな事が良馬の脳裏を過ったのだ。

恭介は、妹はしっかり者だと言っていたが、それでも彼女はまだ年相応な女の子なのだ。

自殺はしないまでも、心を閉ざして精神を病んでしまうかもしれない。

同じように家族を亡くした戦災孤児達の中にはその様な子供たちがいるのを良馬は知っている。

彼女の為にもその事態は避けなさればならなかった。

 

「そうか‥‥そうだな。女房やリニス君には俺から言っておこう」

 

「はい、お願いします」

 

源三郎は良馬を残し、自宅へと帰っていった。

 

源三郎を見送った良馬は再び、ロビーの上のソファーに座った。

 

 

そして、翌朝、

 

「月村さん。もしかしてずっと起きていたんですか?」

 

紅葉が部屋からロビーへと降りてきて、良馬に声をかけた。

良馬はジャケットと軍帽、手袋、スカーフを脱いだ状態で昨日からずっとソファーに座っていた。

良馬が帰らないで、家に居続けたのは紅葉自身も気配で何となく察していた様だ。

 

「それは、君も同じみたいだけど?」

 

「‥‥」

 

良馬の指摘通り、紅葉の目の下には薄っすらと隈が出来ており、彼女が睡眠不足だと言う事を物語っている。

しかし、目元が赤く腫れていないことから彼女が涙を流していない様子も同時に伺えた。

良馬はスッとソファーから立ち上がり、紅葉を抱きしめる。

 

「紅葉ちゃん、悲しい時は泣いても良いんだよ‥‥」

 

「で、でも‥私は‥‥私は良い子でないと‥‥我儘を言わず‥泣いちゃ‥‥」

 

紅葉は必死に涙をこらえているが、声は涙声で目には涙が浮かび始めた。

例え、前世では社会人であり、管理局員だったが、今は年相応の女の子‥しかも最後の肉親を失ってしまった。

悲しくない筈が無い。

 

「我慢する事はない。君は家族を亡くしたんだ。泣くことは恥じることじゃないし、我儘でもない‥‥むしろ、泣いてあげてくれ‥‥恭介の為にも‥‥だから、今は思いっきり泣きなさい」

 

この言葉が引き金になったのか、紅葉はこの直後、大声をあげて泣いた。

彼は紅葉が心を閉ざす事を瀬戸際で食い止めたのだ。

その後、思いっきり良馬の胸で涙を流した紅葉は、戦災孤児育英法の適用を受け、中嶋家と月村家がその後見人となった。

 

 

紅葉が戦災孤児育英法の適用を受ける少し前、

 

「‥うっ‥うぅ‥‥ん~‥‥」

 

中嶋家の客室でギンガは目を覚ました。

救助された三笠の医務室からこれまで何度も、「これは夢なんじゃないだろうか?」と、思った事が何度もあったが、現実は厳しく、目が覚める度にこれは夢ではなく、現実なのだと思い知らされる。

 

(スバルや父さんは今頃、どうしているのかしら?)

 

ギンガがいつも思うのは遠い故郷に残してきた家族のことだった。

 

「おはようございます。マスター」

 

「おはよう、ブリッツ・キャリバー」

 

ベッドの隣にある小さなテーブルの上に置いてある待機状態(紫水晶状のペンダント)である自分の愛機が挨拶をしてくる。

ブリッツ・キャリバーはAI機能が搭載されており、ある程度のコミュニケーションを事が出来る。

今はこうして愛機が居る状況だからこそ、悲しみに飲まれることも発狂する事もないが、ギンガが不安な状況で居るのには変わらなかった。

 

「マスター、実は地球に着いてから、気になることがありまして‥‥」

 

「ん?どうしての?」

 

「実は‥‥」

 

ブリッツ・キャリバーは、自らが抱いた違和感をマスターであるギンガに話した。

それを聞いたギンガは、

 

「ブリッツ・キャリバー、もう一度、言ってくれる?」

 

愛機からの報告に、ギンガは耳を疑った。

 

「はい、もう一度申し上げます。マスター、この星の大気には、広くそして多量のAMFが含まれています。 この星に降り立った時から感知していたのですが、AMFの濃度が室内外とも大差ありません。 つまり、この地球の大気全体にAMFが多く分布している可能性が高いのです。故にマスターの魔力ランクはAクラスからCクラスにランクダウンしています。そして、桜花さんから、微力ですが、魔力反応があります。ランクはC-程です」

 

(昨日から感じた違和感はそれだったのか‥でも、このAMFの充満化でC-ってことはミッドだとBクラス並み‥確か、スバルとティアナがこの前Bクラス試験を受けていたから、ほとんどスバルたちと同じ魔力量か‥)

 

ギンガは昨日、三笠から降りた時から、リンカーコアにちょっとした違和感を感じていた。

それがこの地球上に広く散布されている魔導士には鬼門とされているAMF、効果範囲内の魔力結合を解いて魔法を無効化する、AMF(アンチマギリンクフィールド)の影響だったのだ。

しかし、AMFには放射能と違い、人体に有害な毒性はなく、魔導師も、魔法が使えないか制限される事以外は何の支障もない。

 

「でも、地球は、魔法文化は無いようだしね。生活に支障がなければ全く問題ないもんね。それにしても、この世界の地球は元からこういう空気だったのかな?」

 

ギンガの言う通り、ここは管理世界でもないから、クレームなんかつけられないし、つけてもすげなく無視されるだけだ。

しかし、ギンガの中で疑問は残った。

管理局で今やエースと呼ばれている高町 なのはが地球出身者である事は管理局員の多くが知っている。

彼女が魔法と出会うきっかけとなったPT事件、闇の書事件の二つの事件。

当時九歳の管理世界外出身の少女がその二つの事件を解決に導いたことは当時、ミッドではかなり騒がれた。

彼女は九歳で既に魔力ランクがAAA+という管理局でも数少ないAランクを超えていた。

それから十年たった彼女は今や最上級のSランクに君臨しているが、当時、地球で起こったPT事件、闇の書事件の際、地球の大気にAMFが充満していたら、とてもAAA+の魔力ランクなんて出せない。

と、言うかAMFが充満している状況でAAA+なんて魔力を出せたら、それはもはや人間ではない。

そのため、ギンガはいつAMFが地球に充満されたのか気になった。

 

「マスターその事ですが、もしかしたら、ガミラスの影響かもしれません」

 

「ガミラスの影響?それってあの遊星爆弾の事?」

 

「はい」

 

ギンガも三笠に乗っている時に地球へ落下していく遊星爆弾の姿を見ていた。

 

「おそらくガミラスの遊星爆弾には放射能の他にAMFの成分が含まれているのではないでしょうか?」

 

「そうね、その可能性が一番高いわね。それにしても、人体に有毒な放射能の他に魔導師の弱点であるAMFが含まれているかもしれないなんて‥‥」

 

ギンガはこの世界の地球に降りてみて、ガミラスの科学力の高さと遊星爆弾の危険性を感じた。

もし、あれがミッドに降り注げば、ミッドは二重の意味で、崩壊することになるのだから‥‥

 

「そういえば、桜花さんから魔力の反応があるのは、分かったけど、彼女の母親の加奈江さんはどうなの?」

 

「彼女の母親である加奈江さんからは、魔力の反応は感知できませんでした。恐らく桜花さんは非魔導師との間で稀に生まれる。魔力保持者なのでしょう。ですから本人も自身が魔力を秘めていると言う事は恐らく自覚できていないと推察されます。それに彼女の周囲からは魔力の反応はあってもデバイスの反応は一切ありませんでした」

 

「そう‥‥」

 

ギンガは自分の母に似ている人物の娘が魔力を持っていたのだから、その母親も魔力を有しているのかと思ったのだがどうやらあてが外れた様だ。

それに魔力を有している桜花自身が魔力の存在を認知していないのであれば、此方から事情を聞くまでもないだろうと判断した。

 

朝食の席で、ギンガは良馬の姿が見えないことに気づき、源三郎に訊ねた。

良馬は昨日の夕食の時にも中嶋家には帰ってこなかった。

 

「あ、あの良馬さんは?」

 

「月村は、昨日から野暮用で、まだ帰っていないんだよ」

 

「そうなんですか‥‥」

 

ギンガは良馬が艦長と言う職柄、報告書の作成や提出に時間がかかっているのかな?と、思っていた。

 

「良馬さんの事が気になるんですか?」

 

桜花が首を傾げてギンガに訊ねてくる。

 

「そ、そんなんじゃなくて、ただちょっと気になっただけよ」

 

ギンガは慌てて否定するがその頬はほんのりと赤い。

 

「はい、お待たせ」

 

そんな中、加奈江が朝食の乗った皿をテーブルの上に置き始めた。

昨日の夕食同様、食糧事情が切迫しているので、ミッドの様に特盛と言うわけではなかったが、ギンガの皿に盛り付けられている料理の量は少し多かった。

 

「あ、あの‥‥」

 

ギンガは自分の前に出された料理が乗る皿と加奈江を見比べる。

 

「えっ?あっ、私と似ていたから、沢山食べると思ったんだけど、多かったかしら?」

 

「いえ、そうではなく、良いんですか?その‥‥今、地球は食糧も少ないって聞いたので‥‥」

 

「食べられる内は思いっきり食べなさい。それに貴女はお客さんなんだから、遠慮することは無いわよ」

 

と、加奈江は言うが、ギンガとしてはあまりにも居た堪れない。

母に似た容姿はともかく、大食いだった部分も受け継いだ自分の体質がこの時は恨めしと思ったギンガなのであった。

 

中嶋一家+ギンガ、リニスが朝食を食べていると、電話が鳴った。

 

「はい、中嶋です」

 

加奈江がその応対に出ると、

 

「ええ、居るわよ。あなた」

 

加奈江は受話器を源三郎に渡す。

 

「ん?誰からだ?」

 

「月村君から電話」

 

「そうか‥俺だ‥‥うむ‥‥そうか、あの話を受けてくれたか‥‥うん、分かった。引っ越しや書類の手続きは此方で手配しよう。それで近い内に来るのかい?‥‥分かった、そういう事なら早い方がいいだろう。それじゃあ待っている」

 

源三郎が電話の受話器を戻すと、

家族の皆が、源三郎に視線を向ける。

 

「お父さん、何かあったの?」

 

先程の電話の内容が気になったのか、桜花が源三郎に訊ねてくる。

 

「うん。月村君の友人の妹さんがこの前の冥王星での戦いでお兄さんを亡くして天涯孤独になってしまってね」

 

源三郎が良馬の友人の妹(高町紅葉)の事を説明すると、加奈江はもちろんの事、桜花も黙ってしまった。

例え、小学生でもこのご時世だ。大人たちの不安を敏感に察知している。

そして天涯孤独になってしまったその子の事を思い、加奈江も桜花も黙ってしまったのだ。

桜花としては大好きな父や母が死んで自分一人で生きていかなければならない事など考えたくもなかった。

 

「それで、その子はどうなるんですか?」

 

加奈江が源三郎に訊ねる。

 

「昨日、月村君と一緒にその子に戦災孤児育英法の適用を薦めてきてね、さっきの電話はその子が戦災孤児育英法の適用を受けるという知らせだったんだよ」

 

「あの‥‥」

 

「ん?何かな?」

 

源三郎が先程かかってきた電話の内容を話しているとギンガが質問してきた。

 

「戦災孤児育英法って何ですか?」

 

「戦災孤児育英法っていうのは、戦災遺児や孤児を軍人や裕福な家庭で養育する法で、十五歳までの養育期間中は政府から養育費が貸与される」

 

「何故、軍人なのですか?」

 

裕福な家庭と言うのであれば話は分かるのだが、そこに何故軍人が含まれるのか疑問に思い軍人の部分について質問するギンガ。

 

「この戦時下のご時世、軍人の家庭が職としては最も安定しているからね。食糧事情も教育事情も‥‥」

 

「はぁ~確かに‥‥」

 

源三郎の説明に何処か納得するギンガ。

実は管理局にも似た様な制度は存在していた。

妹の親友、ティアナ・ランスターもそのミッドにおけるその制度を利用していた。

 

「でも、軍人ならば誰でも良いわけじゃ無いんだよ。階級は尉官以上でなければならないし独身の軍人は対象外で毎月保護観察日誌を提出し健康診断を受けさせなければならない」

 

源三郎は戦災孤児育英法の説明を解かりやすいギンガに説明する。

戦災孤児育英法にて、保護した児童を性的暴行や虐待から防ぐ為に、こうした管理を防衛軍は徹底していた。

 

「加奈江さん、それで‥‥」

 

「分かっています。その子を家で保護をするのでしょう?」

 

「あ、ああ‥‥」

 

「構いませんよ。こんなご時世ですもの。子供たちは地球の希望ですから。そしてその子供たちを育むのは私たち大人の当然の役目ですからね」

 

加奈江はニッコリと笑い新たに増える中嶋家の一員を喜んで受け入れた。

 

朝食が終わると源三郎はその子を迎えに行く為、自宅を出た。

桜花は例え、地球が戦時下でも学校はちゃんとあるので学校へと向かった。

救助者であるギンガは地球では仕事も学校もないので部屋にいた。

しかし、地球が危機に瀕し皆が苦労している中、自分だけがこうしてのうのうと過ごしていることにギンガはモヤモヤとした思いを抱いていた。

それから夕方になり、桜花が帰宅して少し時間が経った頃、

 

「マスター、極めて微弱ですが、魔力反応とデバイスの反応を確認。此方に接近してきます」

 

と、ブリッツ・キャリバーが信じがたい内容を報告してきた。

 

「えっ?」

 

ギンガは思わず唖然とする。

この地球はAMFが充満して居る筈なのに‥‥

それにデバイス!?

地球にも自分やリニス以外にデバイス持ちの魔導師がいたのだろうか?

 

「まさか、桜花さんの他にまだこの世界にも魔力保持者が!?それにデバイスを持っているって事はやっぱり魔導師って事!?」

 

「反応は尚も此方に接近してきます」

 

ギンガが窓から辺りの様子を窺っていると中嶋家が所有している車が玄関前で止まる。

 

「マスター、魔力反応はこの家の前で止りました。魔力反応は現段階でBBBクラス以上です!!」

 

「それじゃあ、あの車に!?それにこの状況下でBBBクラス以上って言ったら、ミッドだとSクラスじゃない!!」

 

ギンガが窓からジッと玄関前の様子を窺っているとまず車からは良馬が降り、後部座席のドアを開けるとギンガの顔は驚愕の表情になった。

 

「な、なのはさん!?」

 

車の後部座席から降りてきたのは妹の恩人であり、管理局のエースと名高い高町 なのはに似ている少女だった。

最もなのはと違い髪型と年齢に違いが見受けられる。

しかし、このなのはに似た少女が何者なのかギンガにとっては、十分に興味を引く人物だったので、ギンガは急ぎリビングへと降りた。

 

リビングにて、中嶋家のメンバー+良馬、リニス、ギンガの全員が集合し、源三郎が紅葉を皆に紹介した。

 

「紹介しよう。今日から一緒に住むことになった、高町紅葉ちゃんだ」

 

「た、高町紅葉です。よ、よろしくお願いします」

 

少し緊張しているのか声が固い紅葉。

 

「よろしくね、紅葉ちゃん。私は中嶋 加奈江って言うの。 私の事はお母さんと思ってもいいのよ」

 

加奈江が微笑みながら紅葉を迎える。

 

「は、はい」

 

「中嶋桜花ですよろしく」

 

「私は、此処で、お世話になっているギンガ・ナカジマです。よろしくね、紅葉ちゃん」

 

(っ!?ギンガ‥‥どうして此処に‥‥?)

 

紅葉はギンガの顔を見て物凄く驚いていた。

 

(でも、なんか最後に見た時よりも若干若い様に見えるわ‥‥どうして?)

 

そして前世での死に際に見たギンガよりも目の前のギンガの方が若く見えた。

 

「えっと‥‥どうかしたのかな?」

 

自分の顔を見て驚いている紅葉に対してギンガは恐る恐る訊ねる。

 

「あっ、いえ、なんでもありません」

 

紅葉の紹介を終えた後、源三郎と良馬は防衛軍司令部へ仕事に向かった。

夕食の準備の時、紅葉はまだ小学生ながらも高レベルの家庭スキルを発揮した。

桜花自身も普段から家の手伝いをしているらしく家事レベルは高かった。

 

夕食後、ギンガは紅葉に少し話がしたいと言って部屋に紅葉を招いた。

 

「ごめんね、付き合わせちゃって」

 

「いえ、大丈夫です。それで話と言うのはなんでしょう?」

 

自分の知る、恩人兼有名人と酷似した容姿の少女‥‥しかも、このAMFが充満している環境で、Bクラスの魔力を有している少女。

それに桜花と違いデバイスを所持している。

管理局員として気にならない筈がなかった。

回りくどいことは止め、ギンガは率直に核心に突っ込んだ。

 

「紅葉ちゃん、貴女、魔導師なんでしょう?」

 

いきなり「貴女、魔導師でしょう?」と言われたら、普通は「何言ってんの?この人?」と、思われるかと思いきや紅葉は、

 

「魔法を使う人を魔導師と呼ぶのであれば、確かに私は魔導師になりますね」

 

と、動揺した様子もなく、淡々と答えた。

しかも自らが魔導師である事も認めた。

 

「私が魔導師かどうか、聞いてくると言う事はギンガさんも魔導師なんですか?」

 

(まぁ、知っているけどね)

 

知っている事実ながらも紅葉はあくまでも初対面のふりをする。

 

「ええ」

 

紅葉の問い返しにギンガは頷く。

 

「私は、その魔法のある世界で治安維持活動をしている仕事に就いているの。今回、その活動中に事故でこの世界に漂流して、そこを月村さんに助けてもらったの」

 

「魔法の世界‥ですか?」

 

(うん、知っているよ。私も前世ではその世界に住んでいたんだし‥‥)

 

紅葉は前世ではそのミッドにてギンガの同僚だったのだ。

しかし、ギンガは話の中で敢えて管理局で有名人となっているエース・オブ・エース、高町なのはについては話さなかった。

紅葉となのは‥この二人がどう関係しているのか、まだ分からなく、それになのはの事を説明しようにも、ギンガはなのはの写真等を持っていなかったからである。

紅葉自身もギンガに色々聞きたかったが、此処で話した所で信じてもらえないだろうから彼女も敢えてミッドについて何も聞かず、知らないふりをした。

 

「成程するとこの星も、もう一つのギンガさんが知っている地球同様、魔法文化はそのミッドチルダ程発展していないので時空管理局のカテゴリーでは管理外世界と言う事になるわけですね?」

 

「そういうことになるわね」

 

そう言いながら、ギンガはポケットから紫水晶状のペンダントをテーブルに置く。

 

「私達、魔導師はこの『デバイス』と呼ばれるモノで魔法を制御しているの」

 

すると、そのデバイスがチカチカと点滅し、話し始めた。

 

「初めまして、ミス、クレハ。私はギンガ・ナカジマのインテリジェントデバイスの『ブリッツ・キャリバー』と申します」

 

「初めまして。私は高町紅葉。よろしくね、ブリッツ・キャリバー」

 

そう言うや、紅葉は首から提げていたネックレスを外すとテーブル上に置く。

すると、銀色の細い鎖に繋がれていた大きな黒真珠がチカチカと明滅し、

 

「お初にお目にかかる。私は高町紅葉の自律魔法制御媒体(デバイス)、『ルシフェリオン・アカツキ』である」

 

渋い中年男性の明瞭な日本語の声でそう言った。

 

「‥‥」

 

名前と音声の多少ギャップがあり、ギンガがどうリアクションすればいいのか困っていると、

 

「ふむ、見たところ、名前と声が合わなくて驚いているようだが、私がこの星に来たのは40年以上前で、最初の主(レディー)は今のマイレディの亡き母上なのだ」

 

「えっ!?」

 

これには、ギンガも驚く。

自分達の持っているインテリジェンスデバイスはその持ち主一人一人限定にカスタマイズされたもので、主(マスター)が死亡したり、何らかの理由で魔法を使えなくなると、他人には転用することができず、そのまま廃棄されてしまう。それがたとえ実子であっても例外ではない。

ストレージの場合はAIが組み込まれていない為、メンテナンスによってはそれも可能である。

現に自分と妹のスバルは母の遺品であるリボルバーナックルを使用している。

ユニゾンデバイスの場合は適合者ならば、使用可能らしいが、現在確認されているユニゾンデバイスは、八神 はやてのリィンフォースⅡのみである。

しかし、今、ギンガの目の前にあるデバイスはコミュニケーションをしている事から、AIが搭載されているインテリジェンスデバイスに属する。

と言う事は、『ルシフェリオン・アカツキ』はミッドのデバイスとは多少、違う構造をしている様だ。

 

「無論、単に肉親で魔力を持っているからといって、無条件に継承されたわけではない。私が彼女を新たな主(レディー)と認めたからこそ、だ」

 

「そうなの!?」

 

ルシフェリオン・アカツキの言葉に自分やスバルが使っているリボルバーナックルもちゃんと自分をマスターとして認めているのだろうか?と思った。

声は出さずとも、もしかしたら不満を持っているかもしれないからだ。

 

「それで、貴公に問うが、お主は、レディーが魔導士とやらだと知って、どうするつもりなのだ?」

 

ギンガは一瞬絶句したが、すぐにその意味するところを理解した。

慢性的に人材不足である時空管理局にとっては、若くて優秀な魔導師は喉から手が出るほど欲しい人材だ。

実際、本局の執務官も捜査等で赴いた任地で将来有望そうな金の卵や原石を探してスカウトしてくることがある。

管理外世界の住民ながら管理局を代表するエース魔導師になった高町なのはや機動六課を発足した八神はやてがそのいい例だ。

しかし、それらを行うのは主に“海”の所属の局員であり、“陸”の所属の‥まして下士官のギンガにはそこまでの権限はなかった。

いや、それ以前に自分は救助者なのだから、そんな事を考える事さえ失礼なのだ。

 

「私は紅葉を管理局にスカウトしたりはしない。それは約束するよ。ただ、大きな魔力反応があったから、少し気になっただけなのよ」

 

「了解した。どうやら失礼な事を聞いたようだ。すまぬ」

 

ルシフェリオンはギンガの言葉を信じた。

 

「ううん。ルシフェリオンの気持ちも分からない訳じゃないから」

 

時空管理局は、管理外世界の住民でも優秀な魔導師資質がある者はスカウトすることを厭わないが、この世界では、年端のいかぬ子供が軍隊や警察組織で働く事を法律で固く禁じている。

それに本来、管理世界の揉め事に管理外世界の人を巻き込むのは、気が進まなかったからである。

新暦67年に起きた高町なのは(当時十一歳)撃墜事件がそのいい例だった。

 

その後、二人と二機はしばし談笑していたがギンガは年下の筈の紅葉がまるで同じ世代の同僚と話している様な感覚だった。

それと同時にある事に気づく。

 

「そういえば、ルシフェリオンのメンテナンスはどうやっているの?」

 

ミッドではデバイスのメンテナンスを専門に扱う部署があるがこの地球にその様な部署があるはずもない。

では、どうやってメンテナンスを行っているのだろうか?

それに自分も愛機を持っている以上、ここでのメンテナンス方法を聞いておかなければならない。

 

「今度、見せてあげます」

 

と、紅葉は微笑みながら言った。

後に、紅葉のデバイスのメンテナンス方法を見たギンガとブリッツ・キャリバーはその方法に驚愕することになった。

 




紅葉のデバイス、ルシフェリオン:アカツキの声は灼眼のシャナのアラストールの声、江原正士さんまたはCD版アラストールの大塚明夫さんをイメージしてください。

紅葉の容姿については、なのはシリーズのシュテル をイメージしてください。


中嶋加奈江については黒髪のクイント・ナカジマをイメージしてください。
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