星の海へ   作:ステルス兄貴

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ガミラスでシャルバート教は浸透していなかった事からシャルバート教がガルマン・ガミラスで浸透したのは、一部のガルマン星人がガミラスへ移民した以降なのだと推察されるので、ガルマン・ガミラスでシャルバート教が浸透した設定は作者の仮定設定となっております。


百六十七話 太陽の怒り

 

 

デスラーの招待を受けて、ガルマン・ガミラス本星にてガルマン・ガミラス建国紀元一年の祝賀会と軍事パレードを見学した後、ガルマン・ガミラスの技術で太陽制御を行う事になった。

 

太陽制御の為の工作船の発進準備が整った時、ボラー連邦は新型のワープミサイルを使用してガルマン・ガミラスへの本土攻撃を行ってきた。

 

しかし、ガルマン・ガミラス本星の防衛システムの目は鋭く、牙は強靭であった。

 

当初は本星周辺に展開している戦闘衛星と地上の迎撃ミサイルで防衛し、ボラーのミサイルを次々と撃墜していたが、ガルマン・ガミラス軍内部に潜むシャルバート教の信者が防衛システムのコンピューター機構を破壊し、戦闘衛星と迎撃ミサイルが使用不可能な状況となり、ガルマン・ガミラスの地上にボラーのミサイルが着弾し始める。

 

このままでは工作船が停泊している空港及び工作船自体が被害に遭う可能性が高くなり、工作船は被害を免れる為、空港を発進し、まほろば、ヤマトはその護衛にあたった。

 

するとボラーはガルマン・ガミラスに止めと言わんばかりに超大型ミサイルを複数送り込んできた。

 

そこで良馬はまほろばの拡散波動砲にて大型ミサイルの破壊を試みた。

 

「古代艦長、まほろばの拡散波動砲にてボラーの大型ミサイルを破壊します。ただ、数が多いので、万が一撃ち漏らすミサイルもあるかもしれないので、ヤマトの方でも波動砲の準備をお願いします」

 

「分かりました」

 

「通信長、ガルマン・ガミラスの迎撃艦隊にも退避勧告を送ってくれ」

 

「了解」

 

ギンガがボラーのミサイルを迎撃に宇宙へ上がったデストリア級航宙重巡洋艦へ退避勧告を送るとデストリア級航宙重巡洋艦と工作船団は急速に遠ざかった。

 

ヤマトとまほろばは横陣し、まずまほろばが波動砲の発射準備を行う。

 

波動砲の準備とガルマン・ガミラスの艦艇が退避行動を行っている中、ボラーの大型ミサイルはガルマン・ガミラスへと迫る。

 

「大型ミサイル接近!!方位三十、距離五百宇宙キロ!!」

 

「波動エネルギー充填完了!!」

 

「波動砲安全装置解除」

 

「ストライカー圧縮機作動‥‥最終セーフティ解除」

 

「波動砲‥‥発射!!」

 

まほろばから拡散波動砲が放たれ迫りくるボラーの大型ミサイルを迎え撃つ。

 

流石の大型ミサイルも波動砲の前には無力で次々と爆発していく大型ミサイル。

 

しかし、一基のみまほろばの拡散波動砲から逃れ、ガルマン・ガミラスへと迫っていく。

 

「くっ、一基逃したか‥‥」

 

波動砲を撃ったフェリシアが悔しそうに呟く。

 

良馬から言われた通り、ヤマトでも波動砲の発射準備が行われていた。

 

そして今回、波動砲を撃つのは古代ではなく土門だった。

 

古代は土門の反ガルマン・ガミラス感情について思う所があり、今回土門に波動砲を撃たせることにした。

 

波動砲の発射準備が着々と進んでいき後はトリガーを引くだけとなった時、土門は真剣な表情で艦長席に座る古代へ振り向き、

 

「艦長、このままあの星が吹っ飛んでしまった方が‥‥」

 

「バカ!後方の工作船には真田さんや坂東たちが乗っているんだぞ!?ガルマン・ガミラスが吹き飛べば工作船も巻き添えにしてしまうぞ!!」

 

土門は古代の言葉にハッとして前方を見据え直した。

 

そして大型ミサイルが波動砲の軸線に乗り、土門は波動砲のトリガーを引いた。

 

ヤマトからの波動砲を受けたボラーの大型ミサイルは眩い光と共に消滅した。

 

ボラーはこれで本当にミサイル切れの様でこの大型ミサイル以降、ワープミサイルを撃ち込んでくる事は無かった。

 

「艦長、デスラーから通信が入っています」

 

ボラーのミサイルを退けるとデスラー通信が入った。

 

「繋いでくれ」

 

「はい」

 

ヤマトの第一艦橋にあるメインモニターにデスラーの姿が映し出される。

 

「古代、よくやってくれた。君たちのおかげでガルマン・ガミラスの壊滅を防ぐことが出来た。礼を言う」

 

「友として当然の事を下までだ。ただ、武力を過信する事がいかに慢心を生むのか、今回の事で分かった筈だ。よく考えてくれデスラー」

 

新発想は常に自分たちだけではない。

 

そしてガルマン・ガミラスの人間が地球よりも優れている頭脳を持っているとしても人間である以上、完璧・完全な物を造り上げるのは不可能であると言う事だ。

 

デスラーは古代の言葉に神妙な顔つきであった。

 

(このくらいの忠告で壊れるような友情なら、そんなものは友情でも何でもない。デスラーも一代の英雄ならばきっと理解してくれるはずだ)

 

古代はデウスーの器の広さを信じた。

 

「では、我々工作船団はこれより地球へ向け出発する」

 

「はい。ヤマトとまほろばはガルマン・ガミラスで工作船団の吉報を待っています」

 

ボラーミサイル攻撃を防ぎ切った後、工作船団は予定通り地球へ向けて発進する。

 

途中、東部方面軍の護衛艦隊と合流して第十一番惑星近海まで護衛してもらう予定だ。

 

その理由はやはりボラーが保有していた次元潜行艦の攻撃があった為だ。

 

ヤマトとまほろばが地球へ同行しなかったのは工作船団が地球へ向かっている最中、再びあの大型ミサイルが飛来してこないとは言い切れないからだ。

 

工作船団が地球へ向かっている頃、ガルマン・ガミラス本土の攻撃の成果はミサイルの中に仕込まれていたボラーのスパイ衛星でボラー連邦本星へリアルタイムで送られていた。

 

 

ボラー連邦本星 首相官邸

 

「して、ゴルサコフよ。ガルマン・ガミラス本土へ行ったワープミサイルの戦果はどうなった?」

 

ベムラーゼはゴルサコフにワープミサイルを使用したガルマン・ガミラス本土への攻撃の成果を訊ねる。

 

「はっ、ワープミサイル内に仕込んだスパイ衛星からの映像が届きましたが‥‥」

 

ベムラーゼよりも先にワープミサイルの戦果確認の映像を見たゴルサコフは言葉に詰まる。

 

「ん?どうした?」

 

「率直に申し上げますと、失敗に終わりました」

 

「な、なに!?失敗だと!?」

 

ガルマン・ガミラス本土攻撃の戦果が失敗と言う結果をゴルサコフから聞いたベムラーゼは憤慨した。

 

「失敗とはどういう事だ!?ゴルサコフ!!」

 

「何発かのミサイルはガルマン・ガミラス本土と迎撃に上がった宇宙艦艇に損害を与えましたが、本命の大型ミサイルは全弾破壊されました。スパイ衛星からの映像もあり確認しましたので、間違いありません」

 

「くぅ~‥‥ガルマンの奴らめぇ~‥‥あのミサイルを撃ち落す程の技術をいつの間にぃ~」

 

本命の大型ミサイル攻撃が失敗に終わり顔を歪め悔しがるベムラーゼ。

 

「いえ、あの大型ミサイルを撃破したのはどうやらガルマン・ガミラスの兵器ではなさそうです」

 

「なに?それはどういう事だ?」

 

「こちらをご覧ください」

 

ゴルサコフはベムラーゼにスパイ衛星が録画した映像を見せた。

 

ガルマン・ガミラス本星に接近する大型ミサイルの前に立ちはだかる二隻の見慣れない艦影の宇宙戦艦。

 

そして艦首にある発射口らしき砲口から放たれる高エネルギー砲が拡散し、大型ミサイルを破壊していく。

 

一基だけ残った大型ミサイルも、もう一隻の宇宙戦艦から放たれた高エネルギー砲で消滅した。

 

「な、なんだ!?この映像は!?それに!?この艦は一体!?ガルマン・ガミラスの新型艦か!?」

 

「いえ、その後の無線傍受の結果、この二隻の宇宙戦艦は『地球』と呼ばれる星に所属する戦艦の様です。艦名も既に判明しており、『ヤマト』 『まほろば』と言う名だそうです」

 

「地球?聞いたことが無い星だな。だが、こうして我々の邪魔をしたのだ、彼奴等も我々の敵であると言う事だな」

 

「そういう事になります」

 

ヤマト、まほろばからは既にボラー連邦は敵として認識していたが、彼らが戦っていたのはボラー連邦からの逃亡者たちであったが、今回ガルマン・ガミラスへ迫った大型ミサイルを撃破したことからボラー連邦から正式にヤマト、まほろば‥地球は敵認定されてしまった。

 

「ゴルサコフ‥‥」

 

「はっ!!」

 

「彼奴等の母星と言われている地球に関して情報を集めよ」

 

「承知しました」

 

ガルマン星人が地球を知らなかったようにベムラーゼも地球と言う星がある事を全く知らなかったが、今回の件を受け地球の存在を知り、そして不俱戴天の仇であるガルマン・ガミラスを滅ぼすための作戦を邪魔された事によりいずれはこのツケを払わせるつもりでゴルサコフに地球の情報を集める様に命じた。

 

 

ボラー連邦‥ベムラーゼから敵認定を受けた事をある意味で知らない真田とフラウスキーを乗せた工作船団は第十一番惑星前までガルマン・ガミラス東部方面軍の護衛で連続ワープを使用し地球の防衛圏までやってきた。

 

流石に護衛とは言え、武装艦を許可なく地球の防衛圏内に入れるわけにはいかなかったので、護衛艦隊は第十一番惑星手前で引き返した。

 

幸い此処までの道中でボラー連邦の次元航行艦からの襲撃は無かった。

 

工作船団は第十一番惑星を通過し、冥王星宙域まで進出した。

 

すると冥王星基地から工作船団へ通信が入った。

 

「こちら冥王星基地。貴船らはガルマン・ガミラスからの工作船団と認めるが?間違いはないか?」

 

「はい。ヤマトより真田志郎副長以下六名が同行しています」

 

通信要員の相原が返答する。

 

「了解。こちらから各惑星、展開中の部隊へ報告を入れておきます。作業の成功を祈ります」

 

冥王星基地から他の惑星の基地、太陽系内に展開している艦隊へガルマン・ガミラスの工作船団が来訪した知らせが発せられた。

 

その後工作船団は太陽系内に突入した。

 

そして現在の太陽の姿を確認すると、自分たちが地球を留守にしている間も太陽の核融合異常増進を続いており、太陽の視直径は2.5倍に膨れ上がっていた。

 

「凄い大きさだ‥‥」

 

「地球を出てからまだ半年も経っていないのに‥‥」

 

「相原、早い所地球と連絡をとれ」

 

「は、はい」

 

相原が地球との通信回線を開くと宇宙移民本部の司令室へと繋がる。

 

「ガルマン・ガミラスの工作船団から通信です」

 

「うむ。パネルにまわしてくれ」

 

「はい」

 

宇宙移民本部でも通信回路を開くとパネルに相原の姿が映る。

 

「報告します。工作船団は三十分後に土星圏へ達し、そのまま制御作業に従事します」

 

「分かった。そこまで出迎えよう」

 

「分かりました」

 

藤堂は太陽制御を行うガルマン・ガミラスの工作船団を出迎える為に急ぎ土星圏へと向かった。

 

工作船団が太陽系内を航行していると、藤堂長官が乗ったパトロール艦が合流した。

 

パトロール艦から連絡艇が発進するとフラウスキーが乗っている工作船へ着艦する。

 

フラウスキー以下、ガルマン・ガミラスの工作隊の将兵、真田、相原、坂東たちが藤堂と晶子を出迎える。

 

「ガルマン・ガミラスの工作船団一行の到着を心より歓迎します」

 

「ありがとうございます。地球の皆さんの為、全力を尽くし太陽を制御してみせます」

 

「成功を信じています。真田くん、ご苦労だった」

 

「ガルマン・ガミラスの科学力は高度で偉大です。太陽制御の方法も完璧だと思います」

 

「うむ、君がそう言ってくれると心強い」

 

「では、太陽制御の方法を皆さんに説明します」

 

フラウスキーは藤堂に太陽制御の方法を説明するが、相原と晶子は完全に上の空だった。

 

説明の後で展望室に相原と晶子の姿があった。

 

「こんなに早くお会い出来るとは思わなかったわ」

 

晶子は嬉しそうに言う。

 

「古代艦長が気を利かせてくれたんですよ。あれでなかなか物分かりが良いんだ。あいつ」

 

「まぁ、アイツだなんて‥‥」

 

相原の軽口に晶子は苦笑する。

 

「太陽制御が成功すればヤマトはガルマン・ガミラスから帰って来る予定です」

 

「成功するわ、きっと‥‥そして季節が規則正しく巡ってくるようになってみんな将来の夢を語るようになるわ‥‥私たちも‥ね?」

 

「ええ‥‥」

 

相原が頷くと晶子は持っていた本を広げる。

 

そこには野菊の押し花が挟まれていた。

 

「南十字島で摘んだ野菊よ」

 

「僕も持っています」

 

相原も手帳を取り出しあるページを晶子に見せる。

 

そのページにも晶子と同じく野菊の押し花が挟まっていた。

 

二人は見つめ合い微笑を交わす。

 

その時、真田から太陽制御作業が始まる放送が流れる。

 

「相原、今から制御工作作業に向かうぞ」

 

「晶子さん‥それじゃあ‥‥」

 

「はい。地球で待っています」

 

二人は互いに手を握り、見つめ合った後に別れた。

 

 

太陽制御を行う工作船団はまず、二手に分かれた。

 

一つはフラウスキーが指揮を執り太陽へと向かい、もう一方は真田が指揮を執りアステロイドベルトへと向かった。

 

工作船団の作業映像を古代と雪はデスラーパレスにてデスラーと共に見守り、ヤマト、まほろばでも各部署のモニターに表示され、乗員たちは固唾を飲んで太陽制御の作業映像を見つめている。

 

そして月でもジュラたちガルマン・ガミラスの特使団一行と地球側の交渉役であるレベロ、山南もモニターで様子を見ていた。

 

フラウスキー率いる工作船団は太陽付近まで進出すると、それぞれの作業位置へ展開する。

 

「二号艦、発射位置に着きました!!」

 

「三号艦、位置に着きました!!」

 

「四号艦、配置に着きました!!」

 

「磁器シールド発生装置、発射準備完了!!」

 

「発射!!」

 

工作船から射出された磁器シールド発生装置から磁気シールドが発生し、太陽表面に力場が淡く輝き始めた。

 

「磁気シールドの発生を確認!!」

 

「よし、多弾頭ミサイル発射!!」

 

続いて多弾頭ミサイルが放たれ、命中点がパッと光り、反エネルギー物質が散布され、熱防御シールドが徐々に形成されていく。

 

熱防御シールドは霧がかかったように太陽全体を包み込んでいく‥‥

 

この熱防御シールドは太陽の熱核反応を抑制する際、瞬間的に強力な熱が発生する事を予測し、予めその熱の外部流出を防ぐためのものである。

 

太陽に展開した熱防御シールドによって地球の気温は下がり始める。

 

宇宙移民本部の司令室でも作業の様子はパネルに表示され、職員全員からは歓喜の声が上がる。

 

「外気温低下し始めました」

 

「うむ‥しかし、油断はまだ出来ん」

 

ただ藤堂は作業が完全に終わるまで油断が出来ないと言い、緊張した面持ちでモニターを見ていた。

 

一方、真田が率いる工作船の方は、アステロイドベルトにて小惑星を採集・牽引を行っていた。

 

工作船に積まれていたアステロイド吸着機が下ろされ、牽引ビームで周辺にあるアステロイドを吸着させる。

 

「ナンバーⅠ~Ⅴまで、アステロイド吸着完了!!」

 

「よし、これより金星宙域まで一気にワープするぞ」

 

「了解」

 

真田たちが乗艦する工作船とアステロイドを吸着させた吸着機は金星付近までワープしてフラウスキーたちと合流する。

 

「こちら、第二工作船団真田。金星作業地点に間もなく到着します。アステロイドは順調に予定コースを進んでいます」

 

「ご苦労様です。このまま一気にアステロイドを太陽へ突入させてください」

 

「了解」

 

「全艦、プロトンミサイル発射用意!!」

 

「アステロイド、太陽突入まであと十二分!!」

 

「プロトンミサイルへプラズマ抑制剤注入!!」

 

「安全装置解除!!」

 

「アステロイド左へ1.8度軌道修正!!」

 

「アステロイド、黒点まであと五千宇宙キロ!!」

 

「全艦、プロトンミサイル発射!!」

 

フラウスキーはプロトンミサイルの発射装置を押す。

 

工作船団からは次々とプロトンミサイルが発射される。

 

アステロイドは太陽へ突入すると太陽表面からヘリウムガスがドッと噴出する。

 

「ヘリウムガスの噴出を確認!!」

 

ヘリウムガスが噴出した太陽へ次にプロトンミサイルが突入する。

 

「続いてプロトンミサイル太陽へ突入!!」

 

プロトンミサイルが太陽へ突入するし、暫くするとミサイル内に仕込んでいたプラズマ抑制剤が効いてきたのか太陽の温度が更に低くなっていく。

 

「‥‥どうやら成功したようだな」

 

太陽の温度が下がった事でフラウスキー、真田を始めとする一同は太陽制御が成功したと思った。

 

しかし‥‥

 

「しょ、少佐!!」

 

「どうした!?」

 

「た、太陽温度が再び上昇し始めました!!」

 

「な、なに!?」

 

下がっていた筈の太陽の温度が再び上がり始めた。

 

温度が上昇したと思ったらコロナも発生するイレギュラーが起こり、太陽全体を包み込んでいた熱防御シールドはコロナによって破られ、核融合の増進が再び始まった。

 

「い、いかん!!全艦安全宙域まで退避!!」

 

フラウスキーは工作船団の退避を命じる。

 

「こ、こんな筈はない‥‥我々の科学力があの程度の太陽を制御できない筈は‥‥」

 

デスラーも眼前の光景が信じられないように声を絞りながら呟いた。

 

フラウスキー、真田が共に成功率90%だと判断した太陽制御は失敗率10%の確率の出来事が起きてしまった。

 

太陽から遠ざかる工作船団の中で、フラウスキーが乗艦する工作船では、

 

「止めろ!!艦を止めるんだ!!」

 

フラウスキーが艦の停止を命じる。

 

「少佐、今止めたら危険です!!」

 

フラウスキーの副官がまだ安全宙域に達していないので艦を止める事に対して異議を具申する。

 

「いいから止めろ!!このままおめおめと帰れると思っているのか!?」

 

「し、しかし‥‥」

 

「総員に告ぐ!!直ちに退艦せよ!!」

 

そしてフラウスキーは退艦命令を発動する。

 

「少佐は‥‥」

 

「いいから退艦しろ!!命令に背く者は射殺する!!」

 

ホルスターからコスモガンを抜き、乗員たちを強制的に連絡艇へと乗せた。

 

フラウスキーの艦でこのような事が起こっている中、他の工作船は安全宙域まで退避する。

 

「危険宙域から離脱しました‥‥あっ、真田副長!!フラウスキー少佐の艦が!!」

 

他の工作船が退避していた中、フラウスキーの艦だけは引き返して太陽へと戻るコースをとった。

 

「相原、フラウスキー少佐の艦に通信を入れてくれ!!」

 

「了解!!」

 

「少佐!!フラウスキー少佐!!」

 

工作船の艦橋にあるメインモニターにはフラウスキー以外の乗員が退艦した工作船の艦橋が映る。

 

「‥‥真田君‥残念だった‥‥デスラー総統のご信頼に応えられなかった私は‥ガルマン・ガミラスへ帰る訳にはいかない‥‥」

 

「何を言うのだ!?」

 

「総統に伝えてくれ‥‥フラウスキーは全力を尽くしたと‥‥」

 

「早まるな、少佐!!これは不可抗力なのだ!!」

 

真田としてもフラウスキー程の優秀な科学者をむざむざと殺したくはなかった。

 

デスラーへの助命嘆願が無理ならば、地球への亡命を提案する覚悟で真田はフラウスキーを救いたかった。

 

「‥‥ありがとう、真田君‥‥さようなら‥‥地球の方々にもすまなかったと‥‥」

 

「フラウスキー少佐!!」

 

「私も青く美しくよみがえった地球をこの目で見たかった」

 

ガルマン星人であるフラウスキーは真田からもらった地球のデータから地球に対して興味があったのだが、今回の制御作業の結果によりそれは叶わぬ願いとなってしまった。

 

「フラウスキー少佐!!」

 

(くそっ、科学め!!お前は姉さんだけでなく、フラウスキー少佐まで奪うのか!?)

 

真田は幼少期、月の遊園地にある遊具の事故で姉を失った。

 

それ以降、絵描きになる夢から科学を屈服させる為の科学者になった。

 

しかし、今回の太陽制御の失敗はフラウスキーの命を奪う結果となった事に真田は自信の無力感と科学に対する憎しみを増長させた。

 

フラウスキーの艦は停止することなくそのまま太陽の中へと消えた‥‥

 

 

ガルマン・ガミラス本星 デスラーパレス 司令室

 

 

「デスラー‥‥」

 

古代は恐る恐るデスラーに声をかける。

 

「古代、地球の期待に応えられなくて申し訳なかった」

 

「宇宙の自然はそれほど厳しいと言う事だ。デスラー‥貴方の好意には感謝する」

 

「フラウスキー少佐の事は心からお悔やみ申し上げます」

 

「彼は立派に責任をとった‥‥流石は我が帝国の軍人だ」

 

「‥‥残った工作船の乗員たちには寛大な配慮をしてくれ」

 

「承知した」

 

フラウスキーは今回の失敗の件について自らの命で責任をとり殉職したので、他の工作部隊の将兵たちに責任を問わない様に古代はデスラーへ伝えると、デスラーもそれは了承した。

 

「デスラー。真田副長が戻り次第、ヤマトとまほろばは再び惑星探査の航海に出る」

 

「分かった。新しい地球となる星が見つかる事を祈っている」

 

「ありがとう」

 

デスラーと古代は握手を交わし、デスラーは居室へと引き上げていく。

 

ただその後ろ姿は何だか覇気がないように見えた。

 

 

まほろば 第一艦橋

 

「まさか‥‥」

 

「ガルマン・ガミラスの科学力をもってしてもダメだったか‥‥」

 

まほろばでもガルマン・ガミラスの太陽制御の失敗の映像を見て空気が重い。

 

しかし、ガルマン・ガミラスに対して不平不満を言うモノは居なかった。

 

「そう言えば一隻、太陽へ墜落した工作船がチラッと映りましたが‥‥」

 

「多分、工作船団を指揮していたフラウスキー少佐の艦だろう」

 

良馬は太陽へ突っ込んで行った工作船にはフラウスキーが乗艦していたのだろうと推察する。

 

「デスラー総統と帝国の名誉、地球の期待を背負っていた作業がこうして失敗してしまったんだ‥‥だから責任をとって‥‥」

 

「死ぬことが責任をとる唯一の道ではないと思いますが‥‥」

 

「地球とガルマン・ガミラスの違いでもあるが、フラウスキー少佐自身のプライドもあったのだろうな‥‥」

 

「やはり太陽を制御するのは無理と言う事ですか?」

 

「この星の科学技術をもってしても制御できなかったんだ‥‥太陽は人類がコントロールできる代物では無かったと言う事だろう。故にガルマン・ガミラスの失敗を責めるのはお門違いと言う事だ」

 

「また当てのない航海が続くと言う訳ですか‥‥」

 

「気を落とすな。我々の失敗は地球人類の滅亡に繋がるのだからな」

 

地球よりも科学技術が進んだガルマン・ガミラスでも無理だった事から、もはや太陽を制御する方法はなく、やはり地球を捨て第二の地球となる新惑星を見つけるしか地球人類が生き延びるしか方法はなかった。

 

「艦長、古代艦長から通信です」

 

「分かった。繋いでくれ」

 

「はい」

 

そんな中、古代から通信が入った。

 

ギンガが通信回路を開くと通信席のモニターに古代が映る。

 

「月村艦長‥ガルマン・ガミラスの太陽制御の結果は‥‥」

 

「ああ、残念な結果になってしまったな‥‥」

 

「ガルマン・ガミラスの太陽制御が失敗した事により、我々は再び新惑星の探査に向かう事になります。工作船団が戻り次第、ガルマン・ガミラスを出航したいと思います」

 

「分かった」

 

太陽制御が失敗に終わった事により、工作船団は急ぎガルマン・ガミラスへと戻った。

 

デスラーパレス、ヤマト、まほろばで太陽制御の失敗という結果に重い空気となったが、それは地球と月でも同じであった。

 

「このような結果になってしまい、申し訳ございません」

 

ジュラはレベロと山南に深々と頭を下げ今回の太陽制御の失敗を詫びる。

 

「いえ、ガルマン・ガミラスの方々は我々の為に精一杯の尽力をなされました」

 

「この様な結果になってしまいましたが、感謝をしております」

 

流石にレベロも山南も、

 

『あれだけ期待させておいてなんて様だ!!』

 

なんて罵倒は言わなかった。

 

「ジュラ様‥‥」

 

「ごめん、メルダ‥‥今日は一人にさせて‥‥」

 

「は、はい」

 

それでも今回の太陽制御の失敗はジュラの心には傷をつけた事に変わりはなかった。

 

自分が提案した事で、地球の期待を裏切り、一人の技術将校を殺す結果になってしまったのだから‥‥

 

 

工作船団がガルマン・ガミラスに戻るのは数日後という事で、ヤマト、まほろばはこの後に控えている新惑星探査の為、艦のチェックや修繕、乗員たちの訓練を行いながら工作船団帰りを待った。

 

工作船団が戻るまで乗員たちのメンタル面も考え半舷上陸も許可された。

 

しかし、新人の乗員たちの中には折角の半舷上陸でもやはり反ガミラス感情がある為か艦を降りない者も居た。

 

そんな中で良馬はある再会をした。

 

「おう!!ツキムラ!!」

 

「フォムト!!」

 

ガルマン・ガミラスの都市部で良馬はバーガーと再会を果たした。

 

バーガーが所属する部隊がガルマン・ガミラスへ帰還し、そこで彼はまほろばが来ている事を知り、こうして良馬に会いに来てくれたのだ。

 

「久しぶり!!元気だった!?」

 

「ああ、お前も元気そうだな。ナカジマの嬢ちゃんも元気か?」

 

「うん。半舷上陸の順番が違うから今日は艦に居るけど、元気だよ。ネレディアさんやバーレンさんは?」

 

「ネレディも今は宇宙で仕事をして留守だ。バーレンの爺さんは軍を退役して田舎で隠居生活をしている」

 

「そうなのか‥‥でも、彼女たちが元気ならいいさ。こうしてフォムトと会えたんだ。またいつかネレディアさんやバーレンさんとも再会できる事があるだろうさ」

 

「そうだな」

 

再会した二人はバーガーの案内の下、一軒のバーに入った。

 

「んじゃ、久しぶりの再会に‥‥」

 

「乾杯‥‥」

 

カチン‥‥

 

二人は酒が注がれたグラスを軽く当てて再会を祝う。

 

その後は互いの身の上話をしながら酒を嗜む二人。

 

再会の祝杯をあげた二人はバーを後にして、ガルマン・ガミラスの都市部をブラリと歩いていた。

 

そんな中、とある広場に来た時、

 

「ん?なんだ?あれ‥‥?」

 

「ん?あれは‥‥」

 

その広場には十数人の老若男女の人たちが両膝をついて空を見上げていた。

 

空には一人の女性の姿が薄っすらと浮かんでいる。

 

そして彼らは、

 

『マザー‥シャルバート‥‥マザー‥シャルバート‥‥』

 

と同じセリフを口にして空に浮かんでいる女性を崇拝していた。

 

「シャルバート教の信者たちじゃねぇか‥‥禁教だって言われているのにあんな堂々と集会なんかしやがって」

 

広場に集まっている人たちはやはり、シャルバート教の信者たちだった。

 

そんなシャルバート教の信者たちをバーガーは引き気味な視線で見ている。

 

「‥‥」

 

しかし、良馬は恐る恐る彼らに近づく。

 

「お、おい、ツキムラ」

 

バーガーは慌てて良馬を追いかける。

 

「何者だ?」

 

すると、老人の信者が良馬に気づき咎めるような視線を向けて来た。

 

「怪しい者ではありません。地球から来た戦艦まほろばの乗員です」

 

「まほろば?ああ、そうかい」

 

良馬が自分たちを取り締まる親衛隊や警官でないと知ると警戒を緩めるシャルバート教信者の老人。

 

「あのお聞きしても良いですか?」

 

「なんだ?」

 

「シャルバート星と言う星は本当に存在しているんですか?」

 

良馬は老人にシャルバート教信者が崇拝するシャルバート星の有無を訊ねる。

 

「ある。はるか幾千年もの昔から銀河系の星々に愛と平和の恵みを与え給う女王の星だ。我々は今、現在宇宙で起きている混乱を鎮めて下さるよう祈っていたのだ」

 

「おい、爺さん。ただ祈るだけで戦争に勝てると思っているのか?」

 

軍人として日々命がけでボラー連邦と戦っているバーガーとしてみれば祈るだけで相手に勝てるなら苦労はないと言う思いから老人を茶化す。

 

「ふん、マザーシャルバートの偉大さを理解出来ぬ若造が」

 

「あん?」

 

老人の返しに不機嫌そうになるバーガー。

 

「そ、それでその女王は実在しているんですか?」

 

良馬が老人にシャルバート星の女王について訊ねた時、

 

「シティ・ポリスだ!!」

 

「逃げろ!!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「キャー!!」

 

誰かが警察を呼んだのか広場に警官隊が来たみたいでシャルバート教の信者たちは蜘蛛の子を散らすように逃げていく。

 

「おい、ツキムラ。俺たちも此処に居ると不味いぞ!!」

 

「ああ!!」

 

良馬とバーガーも巻き込まれるのは御免なので、広場から急いで逃げた。

 

「はぁ‥はぁ‥はぁ‥‥まったくひでぇ目に遭ったぜ‥‥あのサイコ野郎どもが‥‥」

 

警官隊が来る前に広場から何とか逃げた良馬とバーガー。

 

二人は街中にあったベンチに座り息を整える。

 

そして一歩間違えれば警官に逮捕されたかもしれない事にバーガーは思わず悪態をつく。

 

「はぁ‥はぁ‥はぁ‥‥それにしてもガルマン・ガミラスでシャルバート教が禁教だって聞いたけど、どうやら本当だったみたいだ。しかし、シャルバート教はガミラスでも存在していた宗教なのか?」

 

「いや、ガミラスにはあんな宗教は無かった。大マゼラン星雲にガミラス星があったことも関係があるのかもしれないがな」

 

「でも、ガミラスは元々この星からの移住者が建国した星なら、ガミラスでもシャルバート教が密教として存在しているのかと思ったよ」

 

「それなんだがな、この星のシャルバート教の信者はボラーの連中のせいだ」

 

「ボラーの?」

 

「ああ‥‥ツキムラもこの星が一時期ボラーの連中に支配されていたのは知っているだろう?」

 

「ああ」

 

「で、その支配していたボラーの連中の中にシャルバート教の信者が居たらしく、そいつがガルマン星でシャルバート教を布教していやがったんだ。ボラーの支配時代はまさに暗黒時代みたいだったからな。当時のガルマンの中には自分たちの不幸な現状を神頼みで打開してくれと祈っていた奴らが多かったんだろう」

 

「まるで隠れキリシタンみたいだな‥‥でも、それ以前に自分たちを支配していた連中からの宗教をよく信じたな‥‥よほど布教した信者の話術が凄かったんだろうな」

 

ガルマン星でのシャルバート教の布教がまさか侵略者であるボラーからの布教と言う意外な経緯であった。

 

「ん?カクレキリシタン?なんだ?それは?」

 

「地球‥俺の生まれ故郷の国でも昔、キリスト教と言う宗教が禁教だった頃があって、密かにその宗教を信仰していた信者を隠れキリシタンと呼んでいたんだ」

 

「そうなのか‥‥昔と言う事は、今は違うのか?」

 

「うん、今は解禁になっているよ」

 

「まぁ、それはテロンでの話だろう?この星じゃあシャルバート教の禁教が解禁されることはないだろうな。それにしてもこの星を解放した後でもボラーの連中は面倒事を残してくれたモンだぜ」

 

バーガーはこの星を支配していた事を含め、シャルバート教を布教させたボラーを忌々そうな感じで呟く。

 

デスラーやバーガーたちガミラスからの移住者にとって、シャルバート教はボラーがガルマン星に残した厄介な置き土産だった。

 

「飲み直す?」

 

良馬はバーガーにもう一度酒場へ行くかを問う。

 

「そうだな」

 

良馬とバーガーは先ほどのバーと違う飲み屋に入り、そこで飲み直した。

 

「それじゃあ、フォムト‥元気で‥‥」

 

「ああ、ツキムラ。お前もな‥‥」

 

飲み直した後、二人は再会を約束した後に別れた。

 

 

三日後、連続ワープで工作船団はガルマン・ガミラスに戻って来た。

 

「デスラーが自信満々だったから成功すると思ったんだがな‥‥」

 

「こうなったら何が何でも新惑星を見つけないとな」

 

「しかし、本当にこの宇宙に地球そっくりな星があるのだろうか?」

 

「あるさ、なければえらいことになる。地球ではもう地表では生物が住めなくなっている状況らしい」

 

帰って来た工作船を見ながら土門と揚羽は声を上げた。

 

「デスラー、色々とお世話になった。我々はこれより新惑星探査の任に戻るので、此処から礼を言いたい」

 

直接デスラーパレスへ行くのではなく、古代はヤマトの第一艦橋にてデスラーとモニター越しで話している。

 

「もう少し、滞在してもらいたかったがそうもいくまい。君と会えて嬉しかったよ」

 

デスラーも地球の状況を知っているので、これ以上古代たちをガルマン・ガミラスに留めて新惑星探査の時間を潰す訳にはいかなかった。

 

実際にヤマトとまほろばは工作船団の往復で一週間ほどの時間をガルマン・ガミラスで過ごした。

 

「デスラー、貴方の友情と好意は私たちも地球の人たちも忘れないわ」

 

「ありがとう、雪」

 

雪もデスラーへ別れの言葉を告げる。

 

「古代、君に良い知らせがある。我々の観測ステーションが地球型の惑星を発見した」

 

「えっ?地球型の惑星を!?」

 

「ああ、この星から北東方向へ約一万光年離れたファンタムと呼ばれる星だ」

 

デスラーは地球型の惑星とされるファンタムの座標をヤマトとまほろばに転送してきた。

 

「観測ステーションからの報告によると、知的生命体の存在は確認できず、大きさも地球と同じ大きさの様だ」

 

「デスラーありがとう。君の友情は忘れない」

 

「私もだ。古代。また会える日を楽しみにしている」

 

良馬とバーガーと同じくデスラーは古代との再会を告げ通信を終えた。

 

「ファンタム星へ向け発進!!」

 

当初立てた航海計画の探査惑星ではなく、探査をする惑星が増えた事になるが、ガルマン・ガミラスの観測データではこのファンタム星は地球とそっくりな星と言う事でヤマトとまほろばはこのファンタム星へ向かう事になった。

 

(ファンタム星‥果たしてそれが第二の地球と成り得るだろうか?もしそうならありがたいことなのだが‥‥)

 

実際に目で見て探査をしなければファンタム星が地球と似た星なのか不明だ。

 

ガルマン・ガミラスから離れていくヤマトとまほろば。

 

しかし、この二隻の動きは先のガルマン・ガミラス本土攻撃に使用されたボラーのワープミサイルに仕込まれたスパイ衛星で監視されていた。

 

「ゴルサコフ様。例の地球戦艦が動きました」

 

「どこへ向かっている?」

 

国家中央作戦室にてオペレーターがゴルサコフに報告を入れる。

 

「ガルマン・ガミラスから北東方面へ向かっています」

 

「よし、その方面の監視衛星をフル稼働させ奴らの行き先を突き止めるのだ」

 

「はっ!!」

 

(北東方向だと?そこは我がボラー連邦とガルマン帝国の国境近くだ‥‥)

 

(地球はガルマン帝国の同盟国なのか?)

 

(我々の大型ミサイルをいとも簡単に破壊したあの戦略砲を有しているのだから、あの戦艦を尖兵として送り込んで来るつもりか?)

 

ゴルサコフはヤマトとまほろばがボイラー連邦とガルマン・ガミラスの国境方面へ向かっている事から、ヤマトとまほろばがガルマン・ガミラスの尖兵として向かってくるのではないかと予想した。

 

ファンタムへの航海も決して平穏とは言い切れそうになかった。

 

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