星の海へ   作:ステルス兄貴

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アナライザー、君の活躍の場を奪ってすまない‥‥


百七十一話 幻の正体を突き止めろ

 

 

惑星ファンタムにて、調査の為に同惑星へと上陸したヤマトの乗員たちが本来ならばあり得ない人物や建造物の幻を見ている時、その惑星ファンタムの情報をヤマトへ提供したガルマン・ガミラス‥デスラーは‥‥

 

 

ガルマン・ガミラス本星 デスラー・パレス デスラーの居室

 

 

ヤマト‥地球の為にと宿敵であるボラー連邦‥ベムラーゼにホットラインを繋ぎ、ヤマト‥地球に関して休戦を申し入れるもあっさりとベムラーゼから徴発され断られたデスラーはまさに怒髪冠を衝く勢いでベムラーゼとのホットラインを切った。

 

それからしばらくして冷静さを取り戻したがこのままボラーを放っておく訳も無く、

 

「キーリング!!キーリング!!」

 

総参謀長のキーリングを急ぎ呼び出した。

 

呼び出されたキーリングはデスラーの様子から火急の要件と判断し、慌ててデスラーの下へと向かう。

 

「総統閣下、何事でございますか?」

 

「キーリング!!各方面の司令部へ緊急伝だ!!」

 

「はっ!!」

 

「ボラー連邦の領海内へと侵攻し、奴らを挑発せよ!!」

 

「挑発‥‥ですか?」

 

「そうだ!!奴らの領内に深く侵攻しなくともよい!!国境線付近のボラー艦隊や彼奴等の基地を攻撃しすぐに引き上げさせろ!!その行為を何度もあちこちの宙域で繰り返すのだ!!」

 

「し、しかし、何故そのような挑発行為を‥‥?」

 

キーリングとすれば少し前にボラー連邦領内への本格的な侵攻作戦の会議を行ったが、このような挑発行為はその作戦に含まれてはいなかった。

 

「ボラー領内の至る所で我々の挑発行為が起き続ければ奴らには緊張感が生まれ、それが高まる。そうなればベムラーゼの奴は地球に‥ヤマトに構っている暇は無くなる筈だ!!」

 

デスラーは自身を‥ガルマン・ガミラスをボラー連邦に引き付け、地球から‥ヤマトから注意を逸らそうとした。

 

「はっ!!直ちに命令を各戦線へ伝達します!!」

 

自国の利益よりも地球側にどちらかというとメリットがあるような作戦内容であるが、デスラーからの直接の命令に異議を唱える訳にもいかないので、キーリングは各戦線の司令官にデスラーからの命令を伝えに行く。

 

(フフフ‥‥ベムラーゼの豚が!!この私が老いたかどうか今に吠え面をかかせてやる!!)

 

先ほどのホットラインのやり取りを思い出し、ベムラーゼの悔しがる姿を想像してデスラーは不敵な笑みを浮かべる。

 

そんな中、キーリングがいそいそとした様子で戻って来た。

 

「総統閣下」

 

「どうした?キーリング。各戦線に命令は伝えたのか?」

 

「はい。伝達致しました。それで、ちょうど各戦線へ伝達した後に惑星ファンタムに居る宇宙戦艦ヤマトの艦長から総統閣下宛てに通信が入っております」

 

「古代から‥‥?」

 

惑星ファンタムに居るヤマトから通信が来たと言う事で、デスラーはファンタムが地球に似た星であった礼の通信かと思い、パネルのスイッチを入れた。

 

「古代‥どうした?無事に惑星ファンタムに到着した様だが、惑星ファンタムは地球の環境とは異なる星だったのか?」

 

「いや、大気の組成、星の大きさ、自転周期など地球に似た星だったのだが‥‥」

 

古代は何だか気まずそうな表情をする。

 

「ん?地球に似た星だったのであるならば、何か別の問題でもあったのか?」

 

「いや、まだ本格的な問題‥‥と言う訳ではないんだが‥‥」

 

古代は惑星ファンタムの地表探査中に見た幻の事をデスラーに伝える。

 

「なに?惑星ファンタムに幻が現れた?」

 

「ああ‥‥それも本来ならば惑星ファンタムに現れる筈がないモノばかりなんだ‥‥俺は惑星ファンタムの森で沖田艦長の幻を見た」

 

「なっ!?沖田の幻だと‥‥?」

 

「デスラー、幻について何か心当たりがないか?」

 

「心当たり?」

 

「ああ、惑星ファンタムの情報について我々に送り忘れたデータや情報はないか?」

 

「いや、それは絶対にあり得ない。我々が持つ惑星ファンタムの情報は全て渡した」

 

デスラーとしては惑星ファンタムについての情報でヤマトに隠すようなマズい情報などなく、ファンタムの情報について出し惜しみをする理由もない。

 

「古代、惑星ファンタムは地球そっくりな星だったのだろう?」

 

「ああ」

 

「‥‥もしかして古代たちが見た幻は嬉しさのあまりに見た集団幻覚だったのではないか?」

 

「集団幻覚‥‥」

 

「左様‥今の所、幻の原因はそれ以外考えられない」

 

「‥‥デスラー、惑星ファンタムにジレル星人が住んでいる可能性はないか?」

 

「ジレル星人‥‥メラと同じ星の住人か‥‥いや、それはない。そもそも純血のジレル星人はメラが最後の一人だった筈だ。私との混血であるジュラは今、地球に居る筈であるし、惑星ファンタムにジレル星人が居る筈がない」

 

デスラーは自身の妻であるメラが最後のジレル星人だと思っていたが、ジレル星人は密かに生きており、惑星とほぼ同じ大きさの方舟に乗り今も宇宙の何処かを放浪している。

 

(デスラーはジレル星人がまだ生き残っている事を知らないのか‥‥?)

 

古代はデスラーとの会話の中で、良馬とバーガーがシャンブロウで出会ったジレル星人の生き残りの事を知らない様子であり、ジュラもバーガーもデスラーには話していない様だ。

 

ジレル星人はガミラスでも魔女として恐れられている種族なので、ジレル星人の存在を知らせたら魔女狩りの様なジレル星人狩りが行われるかもしれないと思ったのだろう。

 

ガルマン・ガミラスでも惑星ファンタムでジレル星人の反応は探知していない様子から、デスラーの言う通り、惑星ファンタムにジレル星人はもしかしたら居ないのかもしれない。

 

「分かった。ありがとう‥こちらでももう一度、惑星ファンタムについて調べてみる。忙しい中、すまなかった」

 

そう言って古代はデスラーとの通信を切った。

 

「‥‥キーリング」

 

「はっ!!」

 

「君は今の話を聞いてどう思う?」

 

デスラーは傍に控えていたキーリングに惑星ファンタムの幻についての意見を求める。

 

「私にも見当がつきません。ですが、我々がヤマトに送った惑星ファンタムについての情報に誤りがあるとも思えません」

 

「当然だ。我々の情報に誤りなどない!!だが、古代があのような嘘をわざわざ私につく理由もない」

 

「おっしゃる通りでございます」

 

「キーリング‥‥」

 

「はっ!!」

 

「もしも‥だ‥‥もしも、此方が調査した情報に落ち度があった場合、太陽制御に次ぐ我々の大きなミスに繋がる。その様なミスは絶対に許されない。地球に‥古代に対して一生かかっても償えない大失態に繋がる。キーリング、直ちに惑星ファンタムへ調査船を向かわせ詳しく調査させるのだ」

 

「かしこまりました。地質学のベテランであるヘルマイヤー少佐を直ちに惑星ファンタムへ向かわせます」

 

キーリングは再び急ぎ足でデスラーの居室から指令室へと向かい、ヘルマイヤーに惑星ファンタムへの調査を命じた。

 

それから五時間後、ガルマン・ガミラスの宇宙港から一隻の調査船が発進した。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「直ちにワープ航法に入る。目標、惑星ファンタム」

 

惑星ファンタムがガルマン・ガミラスとボラー連邦との国境線付近で、調査船は大した武装を装備していないので、ボラー連邦の艦隊と出くわしたらまともに戦うことは出来ない。

 

よって安全で尚且つ最短距離で惑星ファンタムへ行くにはワープ航法しかない。

 

ガルマン・ガミラスの宇宙港発進した調査船はワープにて惑星ファンタムへと向かった。

 

 

そして、デスラーが調査船を向かわせた惑星ファンタムの地表にあるベースキャンプでは‥‥

 

 

ベースキャンプに設置されたテントの中には惑星探査用の機器が所狭しと並べられており、真田たち技術班の隊員たちがその機械を操作している。

 

「どうですか?真田さん」

 

そこへデスラーとの通信を終えた古代がやってきて真田に新たな調査結果が出たか訊ねる。

 

「ダメだ。コレを見てくれ」

 

真田は首を振りながら古代に出たばかりの最新の調査結果を見せる。

 

「ソレを見ても分かる通り、何度調査をしても結果が変わらない‥‥惑星ファンタムは地球と環境がそっくりな惑星である‥‥その答えしか出ない」

 

「では、我々が見た幻は一体何ですか?惑星ファンタム自体に問題がないとすると‥‥」

 

流石に環境が地球とそっくりな星でも幻が度々出現するようでは日常生活に支障をきたす恐れがある。

 

地球人類がこの惑星ファンタムへ移住するには幻が出現する原因を突き止め、それを止めなければならない。

 

デスラーの言葉やコンピューターの結果からこの星にジレル星人が居る気配はない。

 

となると、この惑星ファンタムに生息する生物にジレル星人の様に幻術を見せる生物が居るのかもしれないが、地球の建物や過去の人物をあそこまで鮮明に幻として投影する事がいくら他の星の生物‥動物に出来るだろうか?

 

そんな疑問もある。

 

真田や古代たちが惑星ファンタムに現れる幻についての原因に首を捻っていると、

 

「もしかしたら‥‥」

 

雪は口を開く。

 

「あの幻は私たち全員が思いもかけなかった地球そっくりの星に出会ったでしょう?その横小人心身の疲れからきた一種の集団幻覚じゃなかったのかしら?」

 

「デスラーも同じことを言っていたよ」

 

「デスラーが‥‥?デスラーは他に何か言っていなかったか?この星についてまだ送り忘れている情報とか?」

 

真田の問いに古代は首を横に振る。

 

「自分たちが送った情報が全てだと‥‥」

 

「そうか‥‥」

 

「となると、やはり調査メカが何らかの不具合でみんな狂ったのかな‥‥?地球でも電波障害で機械が狂った事があったし‥‥」

 

土門が地球で起きた電波障害で地球のありとあらゆる機械が狂った事があったので、今回の惑星ファンタムにおける調査でもそれに似た現象が起きたのではないかと推察する。

 

その言葉に坂東たち技術班員たちが一斉に顔をあげる。

 

「いや、それはない」

 

「そうだ。電波障害なんて観測されなかった」

 

「ああ、調査メカは全部正常に動いていた」

 

坂東たち技術班員らは地球で起きたような電波障害は起きておらず、調査メカも壊れていないと否定する。

 

「いや、念のためだ。全部のメカをチェックするぞ」

 

「は、はい」

 

真田は可能性の一つを確実に潰すためにもう一度使用した調査メカ全てのチェックを行う。

 

坂東たちは不承不承な様子でメカのチェックを行った。

 

「どんな小さな原因も見逃すな!!細心の注意を払ってチェックするんだ!!」

 

『はい!!』

 

やがてベースキャンプのテント内に技術班員たちの声が響く。

 

「パワー・レベル、異常なし!!」

 

「各センサーの接続、異常なし!!センサー正常に稼働中!!」

 

「回路チェック‥‥異常なし!!」

 

「コンピューター作動‥‥順調に稼働中、異常なし!!」

 

技術班員たちがメカの総チェックを行っている様子を古代たちはジッと見守っている。

 

やがて、全てのメカのチェックが終わり、

 

「やはり、全ての調査メカに異常はありません」

 

「メカに異常が無いとなると他に幻の原因を探すしかないな‥‥」

 

機械に異常が無いとするとやはり、この惑星ファンタムに生息する生物の中に幻を見せる生物が居るのかと思われた。

 

「待てよ‥‥アナライザーだ!!」

 

そんな中、真田が思い出すかの様にアナライザーの名を口にする。

 

「アナライザー?」

 

「ああ。アナライザーだけ、此処にあるメカとは違う結果を導き出した」

 

「そう言えば‥‥」

 

アナライザーは古代たちに、

 

「オカシイノハ僕ジャナイ!!ヤマトノコンピューターノ方ダ!!」

 

と、ヤマトに搭載されているメカが異常な結果を導き出していると言い放っていた。

 

「確かに、アナライザーは私たちをこの星に上陸させまいとして大暴れして‥‥」

 

雪も惑星ファンタムの上陸する前におけるアナライザーの言動を思い出す。

 

「アナライザーだけが、この星の異常を探知したんだ!!」

 

「よし、もう一度アナライザーを使って調査をしてみよう」

 

唯一異なる結果を導き出したアナライザーにこの星を調査してみると何か幻の原因が分かるかと思い、ヤマトに通信を送った。

 

その頃、アナライザーはヤマトの医務室で不貞腐れていた。

 

「アノ星ハオカシイノニ、何デ誰モワカッテクレナインダ!!」

 

「儂はお前さんの事を信じとるよ」

 

「先生ニ信ジテ貰ッテモ、モウ遅インデス!!」

 

「まっ、此処は一杯飲んで冷静にならんか?」

 

佐渡はアナライザーに酒が入ったコップを渡す。

 

「先生、先生ハコンナ時ニ、僕ニ御酒ヲ飲メト言ウノデスカ!?」

 

「儂は無理に飲めとは言わんよ。だがむしゃくしゃしている時は酒を飲んで忘れてしまうのが一番じゃよ」

 

「‥‥イタダキマス」

 

そう言ってアナライザーは佐渡から酒の入ったコップを受け取り、頭から酒を浴びる。

 

「ヒック‥‥先生、モウ一杯」

 

「おう、飲め、飲め」

 

佐渡はアナライザーが差し出したコップに酒を注ぐとアナライザーは再び酒を頭から浴びる。

 

そんな行為を何度かするとアナライザーは酔い潰れた(?)のかその場に倒れた。

 

「やれやれ、酔い潰れて寝てしもうたか‥‥」

 

佐渡は寝てしまったアナライザーに苦笑する。

 

そこへ、惑星ファンタムの地上へ降りた真田から通信が入った。

 

「はい、こちら医務室」

 

「あっ、先生、アナライザーいますか?」

 

「アナライザー?ああ、おるよ。だが、今は酔っ払って酔い潰れておる」

 

「酔いつぶれた!?‥‥参ったな‥‥」

 

「なんじゃ?何か起きたのか?」

 

「ええ‥‥先生、アナライザーを起こしてもらえますか?」

 

「うん、ちょっと待っとれ‥‥おーい!!アナライザー!!出番じゃぞ!!おーい!!起きろ!!アナライザー!!」

 

佐渡はアナライザーに声をかけ、ボディーを揺すり起こそうとするが、

 

「zzzz‥‥」

 

アナライザーは起きる気配がない。

 

「起きましたか?アナライザーは‥‥?」

 

「いや、声をかけたんじゃが、起きる気配が全くない」

 

「起きる気配がない‥‥うーん‥弱ったな‥‥」

 

「真田さん、アナライザーは?」

 

「どうも酔い潰れてしまったらしい」

 

「酔い潰れた!?」

 

「ロボットなのに酔い潰れるのか?」

 

「アナライザーは何処か普通のロボットとは違う所があるな‥‥」

 

「やっぱり、電子頭脳のどこかにバグがあるんじゃあ‥‥」

 

まさか、アナライザーも此処に来て自分の出番が来るとは思っても居なかったので、『もうどうにでもなれ』という気持ちで酒を浴びて酔い潰れていた。

 

元々、アナライザーの言葉を一切信じなかった自分たちにも非があるので、無理矢理アナライザーを叩き起こしたり、酔い潰れたアナライザーに文句は言えなかった。

 

「どうします?アナライザーが起きるまで待ちますか?」

 

「でも、アナライザーの奴はいつ起きるんですか?」

 

「それは分からん」

 

調査の要であるアナライザーが使えなくなり、調査が出来なくなり頭を抱える古代たち。

 

アナライザーが起きるまで待つこともできるが、地球に残された時間は有限なので出来れば無駄な時間を消費することは出来ない。

 

そんな中、

 

「あっ‥‥」

 

古代が思い出したかのように声をあげる。

 

「もう一つ手があります」

 

「なんだ?」

 

「月村艦長ですよ!!」

 

「月村艦長?」

 

「ええ、月村艦長もこの星の調査には消極的でした。もしかしたら、月村艦長もこの星の異常を察知していたのかもしれません」

 

アナライザーが酔い潰れてしまいいつ起きるか分からない状況で、自分たちとしては惑星ファンタムの調査を少しでもはやく終わらせた古代たちは藁をもつかむ思いで今度はまほろばへ通信を入れた。

 

 

まほろば 第一艦橋

 

「艦長、惑星ファンタムに降りた古代艦長から通信が入っています」

 

「古代艦長から?分かった。モニターに回してくれ」

 

「了解」

 

ギンガが通信回路を開くと艦長席のモニターに古代の姿が映る。

 

「古代艦長、どうしました?」

 

「月村艦長、実は‥‥」

 

古代は良馬に惑星ファンタムで幻が出現する話をした。

 

「幻‥‥」

 

「はい。当初は調査メカの不具合やジレル星人が密かにこの星に居るのではないかと思いましたが、どれも外れで‥‥」

 

「なるほど‥‥今の所、幻以外に何か異状は?」

 

「まだありません」

 

(古代君としてもやっと見つけた地球そっくりな星を簡単に諦めたくはないのだろうな‥‥だが‥‥)

 

「それで、月村艦長にこの幻の原因を突き止めてもらいたいんです」

 

「えっ?俺に‥‥?」

 

「はい。月村艦長は以前、ヤマトに侵入してきた暗黒星団帝国のロボットを本物のトチローさんをあっさりと見分けたじゃないですか。それに月村艦長はこの星への上陸にも消極的でしたし‥‥」

 

「‥‥分かった。直ぐにそちらへ向かおう」

 

古代から事情を聞いた良馬は惑星ファンタムへ向かうことにした。

 

「あっ、艦長‥‥」

 

惑星ファンタムへ行く事になった良馬にギンガは声をかける。

 

「ん?何かな?」

 

「その‥‥艦長には惑星ファンタムはどのように見えているんですか?」

 

ギンガはリニスと同じ質問をした。

 

「やはり、皆さんと同じく地球に見えるんですか?」

 

「‥‥いや、何かこう‥‥毒々しい色の星に見えるんだ」

 

「毒々しい?」

 

「ああ‥‥地球の海は青く、宇宙から見た地球が青く見るのはその為だろう?」

 

「ええ‥‥ミッドチルダでも地球同様、海が青く宇宙から見たミッドチルダも青い星です」

 

「へぇ~ミッドチルダも青い星なんだ‥‥」

 

「はい」

 

「それで、惑星ファンタム何だが、海の部分らしき箇所は青みがかった紫色をしていて、大地の部分は淡い緑色をしている感じの不気味な惑星に見えるんだ。勿論、こんな色の惑星はこれまでの防衛軍軍人の経験の中で見たことがない‥‥恐らくあれが惑星ファンタムの本当の姿なのだと思う」

 

「‥‥」

 

良馬の話を聞きギンガは啞然とする。

 

「それじゃあ、行ってくる。副長、すまないが少しの間、艦の指揮を頼む」

 

「は、はい。気をつけてください」

 

良馬は副長の新見に艦の指揮権を一時渡して惑星ファンタムへ向かった。

 

良馬は念のためにバトライザーも一緒に連れて上陸用舟艇にて惑星ファンタムへと到着した。

 

(‥‥俺が集合体恐怖症じゃないから良かったけど、これはキツイな‥‥踏んでも大丈夫か?)

 

惑星ファンタムの大地を見た良馬は踏んでも大丈夫なのかと不安になるが、古代たちは普通に惑星ファンタムの地に立っているので、大丈夫だろうと判断して惑星ファンタムの地に降り立った。

 

「月村艦長、わざわざ来てもらってすみません。アナライザーが使えればよかったのですが‥‥」

 

「いや、これも地球の為だからね。一応、バトライザーも連れて来た」

 

「それで、早速なんですが惑星ファンタムに出る幻の正体について調査をしてもらいたいのですが‥‥」

 

「分かった。ただあまり他の人に見られたくはないから、ベースキャンプのテントを使わせてもらうよ。テント内にはバトライザー以外入れないでくれ」

 

「分かりました」

 

ベースキャンプにあるテント内に居た技術班員たちには訳を話しテントの外へ出てもらい、良馬とバトライザーがテント内に入る。

 

「本当に分かるのか?」

 

「バトライザーはアナライザーの後続機だから何とかなるかも」

 

技術班員たちは良馬ではなくバトライザーがアナライザーに代わって調査するのだと思っていた。

 

「結果が出れば良いけど‥‥」

 

雪はテント内に入る良馬とバトライザーを見送りながら呟く。

 

「ああ‥‥結果が出るまで皆、待機をして英気を養ってくれ」

 

『はい!!』

 

『了解!!』

 

結果が出るまでは古代たちにやるべき仕事がないので、結果が出るまでは待機となった。

 

待機命令が出た事で幻がまた現れるかもしれないが、一同は思い思いに惑星ファンタムの地に散らばる。

 

草原の一角にて揚羽と土門は二人で寝転がる。

 

「こうやって草っ原に寝転がるなんて何年振りかな」

 

「ああ‥‥」

 

幼少期の頃はこうして草原で遊びまわり、寝転がる事もあっただろうが、揚羽は年を重ねていくにつれ、父親から将来の揚羽家を継ぐ為に帝王学や様々な習い事を無理矢理学ばされていき遊ぶ時間が減っていった。

 

そしてガミラスとの戦争へ突入し、人類が生活の場を地上から地下へと移した。

 

それから父親の反対を押し切って宇宙戦士訓練学校へ入学し、座学と訓練の日々を送っていたので、こうしたゆっくりとした時間を過ごす事も久しぶりであった。

 

「全く、草の感触といい、風の匂いといい、地球そっくりの星なのに‥‥どういう事なんだろうな?あの幻は‥‥」

 

「‥‥」

 

揚羽はこの星に現れる幻について土門に意見を求めるが、土門は答えない。

 

「おい、土門‥‥」

 

揚羽が土門に顔を向けると彼は転寝をしていた。

 

なので、揚羽も目を閉じて眠る事にした。

 

何かあれば古代から連絡が来るだろう。

 

揚羽がウトウトしだすと、

 

「アゲハサン‥‥アゲハサン‥‥」

 

どこからともなく自分を呼ぶ声が聞こえてきた。

 

「ん?」

 

揚羽が上半身を起こして周囲を見渡すが自分たち以外誰も居ない。

 

トランシーバーからの着信でもなさそうだ。

 

(空耳か‥‥?)

 

揚羽が空耳かと思っていると、

 

「アゲハサン‥‥」

 

再び自分を呼ぶ声が聞こえた。

 

「ん?」

 

揚羽は声がした方へ視線を向けるとハッと息を呑む。

 

茂みの向こうに一人の少女が立って居り手招きをしている。

 

「き、きみは‥‥」

 

揚羽が少女に声をかけるが、うまく声が出ない。

 

彼は暫しの間、手招きする少女を唖然として見とれていたが、ハッと我に返り、

 

「おい、土門‥おい!!」

 

隣で眠っていた土門の身体を揺すり起こす。

 

「どうした?」

 

「あそこ‥‥」

 

揚羽が少女の居る方向を指さすが、その時には既に少女の姿は消えていた。

 

「あ、あれ?」

 

「何だ?何も居ないじゃないか」

 

「おかしいな‥‥確かに今、女の子が居たんだが‥‥」

 

「女の子?おいおい、また幻か?」

 

「ま、幻‥‥?」

 

(あの子は幻だったのか?)

 

(いや、でもこれまで出現した幻は以前に出会った事のある人や行った事のある場所だった‥‥あんな子、俺の人生の中で見た事も会った事もないぞ‥‥)

 

揚羽が先ほど見た少女に首を傾げていると、空の彼方から轟音が聴こえてきた。

 

「おい、見ろよ!!」

 

「あれは‥‥ガルマン・ガミラスの艦か?」

 

空からガルマン・ガミラス所属の宇宙船が降りて来た。

 

「ともかく、艦長に報告しよう」

 

「ああ」

 

土門と揚羽はベースキャンプへと大急ぎで戻った。

 

 

揚羽が正体不明の少女の幻?を見ていた頃、惑星ファンタムの近くに一隻の宇宙船がワープアウトした。

 

まほろば 第一艦橋

 

「副長、近くでワープアウト反応を探知しました!!」

 

「ワープアウト!?数は!?」

 

「一隻です。所属は‥‥ガルマン・ガミラスです!!」

 

「ガルマン・ガミラスの宇宙船が‥‥?通信長、通信を入れて」

 

「了解」

 

新見はワープアウトしてきたガルマン・ガミラスの宇宙船と早速コンタクトを取る事にした。

 

一方、ワープアウトしたガルマン・ガミラスの宇宙船の艦橋では、

 

 

ガルマン・ガミラス 調査船 艦橋

 

「ワープアウトを確認」

 

「ん?こ、これはっ!?あれが惑星ファンタムなのか?」

 

自分たちはデスラーの命令で惑星ファンタムを調査しに来たはずだが、今自分たちの眼前にある星の姿は出発した筈のガルマン・ガミラス本星にそっくりな色合いをしていた。

 

「こ、航海長、航路計算に間違いはないのか!?」

 

「は、はい。間違いありません!!本船の現在位置は星間座標、G三・Y五十一・B八‥惑星ファンタムの星間座標です!!」

 

航路計算に間違いがない事を確認し唖然としていると、

 

「少佐、地球の戦艦まほろばより通信が入っております!!」

 

まほろばから通信が入る。

 

「よし、繋げ!!」

 

「はい!!」

 

ヘルマイヤーはまほろばからの通信を受信した。

 

 

まほろば 第一艦橋

 

「ガルマン・ガミラス艦、通信に出ます」

 

「こちらは地球連邦・地球防衛軍所属、宇宙戦艦まほろばです。そちらは?」

 

「こちらはガルマン・ガミラス帝国、惑星調査局所属の調査船ゾルネ号‥艦長のヘルマイヤーである」

 

「貴船の来訪目的をお訊ねしてもよろしいでしょうか?」

 

「我々はデスラー総統のご命令で惑星ファンタムの調査に来た」

 

「デスラー総統‥‥なるほど分かりました。現在、こちらでも惑星ファンタムの地表調査が行われております」

 

新見はヘルマイヤーに惑星ファンタムの地表で古代たちが調査をしているベースキャンプの座標を送る。

 

「分かりました。そちらの調査員と合流しこちらでも調査をしてみます」

 

「了解です」

 

「‥‥」

 

まほろばとの通信を終え、調査船は惑星ファンタムの地表へ着陸する。

 

惑星ファンタムの地表を見たヘルマイヤーを始めとした調査員たちは全員唖然とする。

 

何しろ惑星ファンタムの地表に広がる光景はまさにガルマン・ガミラス本星と何ら変わりがないからだ。

 

「ど、どういう事だ‥‥」

 

「我々は間違いなく惑星ファンタムに到着した筈だ‥‥」

 

調査員たちが困惑している中、

 

「つ、通信員」

 

「はっ!!」

 

「本国へ‥‥デスラー総統へ通信を入れてくれ」

 

「了解」

 

ヘルマイヤーはデスラーに惑星ファンタムの到着報告と共に惑星ファンタムがガルマン・ガミラス本星に似ている件についても報告を入れた。

 

 

ガルマン・ガミラス本星 デスラー・パレス デスラーの居室

 

「総統、只今惑星ファンタムへ調査に赴いたヘルマイヤー少佐より通信が入っております」

 

キーリングがデスラーにヘルマイヤーからの報告が上がった事を伝える。

 

「よし、繋げ」

 

「はっ!!」

 

モニターにはヘルマイヤーの姿が映し出される。

 

「ヘルマイヤー、どうした?」

 

「はっ、只今惑星ファンタムへ到着したのですが、惑星ファンタムは我がガルマン・ガミラス本星にそっくりなのであります!!」

 

「なに!?では地球にそっくりな星と言う情報は間違いだったのか!?」

 

「いえ、上空から観測した時には地球に似た青々とした星でした。ですが、我々が到着した時には‥‥ご覧ください。こちらが惑星ファンタムの地表の映像です」

 

ヘルマイヤーは艦橋から見える惑星ファンタムの地表の映像をデスラーに見せる。

 

するとそこにはガルマン・ガミラス本星と何ら変わりない風景が映し出される。

 

デスラーもキーリングもその光景に啞然とする。

 

「こ、これは‥‥」

 

「ヘルマイヤー‥調べるのだ。徹底的にな。必要ならば、調査を始めている古代たちと協力しろ‥彼らは何か新しい情報を掴んでいるかもしれん」

 

「はっ!!」

 

ヘルマイヤーは敬礼して通信を切った。

 

 

ヘルマイヤーの調査船が惑星ファンタムに到着する少し前‥‥

 

良馬がバトライザーと共にベースキャンプのテント内に入っていき、古代から待機命令が下り、各々が思い思いの時間を過ごしている中、坂東は良馬とバトライザーがどんな方法で調査をするのか気になり、テント周辺に人気が無い事を確認するとこっそりテントの中を覗き見た。

 

「ん?何やっているんだ?」

 

テント内に居る良馬は機械を弄る訳でもなく、地面に片手を置いている状態でバトライザーは良馬の傍で待機している。

 

その様子からとてもファンタムの‥幻の出現調査をしている様には見えない。

 

すると、突如虹色の眩い光がテント内に広がる。

 

「わっ!?な、なんだ?この光は!?」

 

あまりの眩しさに坂東は目を閉じる。

 

そして彼が目を開けると虹色のオーラを纏った良馬が居り、引き続き片手をファンタムの地に着けている。

 

幻同様、とても現実離れしている光景に坂東は急ぎその場から逃げた。

 

「はぁ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥な、なんだよ‥‥?アレ‥‥?」

 

良馬に訊ねたくても自分が覗き見していることがバレるので、坂東は黙っている事にした。

 

その後、ヘルマイヤーが乗った調査船が惑星ファンタムの地表に着陸し、出迎えるかのように調査船の傍に古代たちが集まっていると、ハッチが開きヘルマイヤーと彼の部下数名が降りて来た。

 

そしてヘルマイヤーは古代の前に立ち敬礼する。

 

古代たちも返礼し、

 

「ガルマン・ガミラス帝国、惑星調査局所属のヘルマイヤーです」

 

「宇宙戦艦ヤマト艦長の古代進です。ヘルマイヤー少佐はどうして惑星ファンタムへ?」

 

「私はデスラー総統の命を受け、惑星ファンタムの調査に参りました」

 

「それは‥‥遠路はるばるご苦労様です」

 

「早速ですが、古代艦長」

 

「なんでしょう?」

 

「古代艦長をはじめ、地球の方々にはこの星がどのように見えていますか?」

 

「ん?どのように‥とは?」

 

「地球そっくりなのか?それともガルマン・ガミラス本星にそっくりなのか?であります」

 

古代たちは訝しみながらも周囲を見渡す。

 

古代たちの目にはどうみても地球そっくりな自然の風景に見える。

 

「我々には地球そっくりに見えます」

 

「‥‥そうですか‥‥不思議な事に我々ガルマン星人にはガルマン・ガミラス本星の風景に見えるのです」

 

「えっ?ガルマン・ガミラス本星に?」

 

「はい」

 

ヘルマイヤーの返答にギョッとする古代たち。

 

しかし、彼が嘘をついていたり、自分たちをからかっている様には見えない。

 

「するとこの星は見る人の民族、習慣、育った星の環境の違いによって姿が変わって見えると言う事ですか?」

 

「どうやらその様です」

 

「そんなバカな!?」

 

「それじゃあ一体、この星は何だと言うんです!?」

 

「まるで星自体が催眠術をかけているみたいじゃないですか!?」

 

土門や揚羽たちが口々に騒ぎたてる。

 

しかし、古代の指摘は事実であり、ヘルマイヤーにはガルマン・ガミラス本星の風景が‥‥そして、ミッドチルダ出身のギンガとリニスにはミッドチルダの姿に見えていた。

 

そこに、ベースキャンプのテントから良馬とバトライザーが出て来た。

 

「あっ、月村艦長‥何か分かりましたか?」

 

「ああ‥幻の原因も何となくだが分かった。えっと‥‥そちらの方は?」

 

古代の問いに答えた後、良馬はヘルマイヤーに気づき、古代にヘルマイヤーの事を訊ねる。

 

「こちらはデスラー総統が派遣してくださったヘルマイヤー少佐です。少佐、こちらは宇宙戦艦まほろばの艦長である月村良馬さんです」

 

「月村です」

 

良馬はヘルマイヤーに一礼する。

 

「ヘルマイヤーです。それで貴方はこの星における一連の幻覚の原因が分かった様子ですが、貴方の意見をお聞きしてもよろしいですかな?」

 

「簡単に言うとこの星は星であって星ではない‥‥星の形をした生き物だ」

 

「星の形をした生き物?」

 

「そうだ。コスモ生命体‥と言えばいいのかな?」

 

「コスモ生命体‥‥その根拠は?」

 

ヘルマイヤーがこの星自体が生物であるコスモ生命体である根拠を訊ねる。

 

「この星からは常にスーパーサイコエネルギーが放出されている」

 

「スーパーサイコエネルギー?」

 

「バーチャルリアリティーみたいなモノだ。このスーパーサイコエネルギーによって人間の視覚、聴覚、嗅覚に影響を齎し、架空の風景を見せつけられている。しかもこれは生物だけではなく機械までもが正確なデータを導き出すことが出来ない程の強力なモノだ。このスーパーサイコエネルギーが幻の原因だろう」

 

「やはり催眠術の類か‥‥」

 

「でも、何故そのような催眠術をかける必要があるんです?」

 

「それは宇宙の厳しい環境と外敵から自身を守る為だと思う。地球の生物でも擬態をして敵から身を守る生物もいるからね」

 

「しかし、月村さん。貴方の調査は単なる憶測に過ぎません。物的証拠がない」

 

学者肌のヘルマイヤーは憶測だけでは信じず、物的証拠を提示しなければ信じない様だ。

 

「物的証拠‥‥うーん‥この星の地形図では足りないだろうか?」

 

良馬はヘルマイヤーや古代たちにファンタムの地形図を印刷した紙を手渡す。

 

それはマリモとウニを足したような形をしており、中心部に不思議な形の空洞が見える奇妙な地形図だった。

 

「これがこの星の地形図だ。肉眼で確認できる地形と異なって見える筈だ」

 

「ですが、これはあなた方の‥地球側の証拠ですよね?私は私のやり方で証拠を掴みます」

 

「何をなされるのですか?」

 

「この星の地殻内部に探査ドリルを打ち込み探査します」

 

「ドリル!?ちょっと待ってください少佐。この星がコスモ生命体と分かった以上、そのような事をするのは危険だ。人間で言うなら心臓部に刃物を突き刺す行為と同じ様なモノだ!!」

 

万が一、地殻にこの星のコア‥つまり星の心臓にドリルなんて打ち込めばどんな危険が起こるのか分からない。

 

短時間でこの星が自壊する可能性もある。

 

「ヘルマイヤー少佐、私からもお願いします。何もそこまでしなくとも、もっと別の調査方法があるのではないでしょうか?」

 

古代も良馬の話を信じてヘルマイヤーを止める。

 

「ですが私も科学者の一人です。他人の調査結果をそのまま鵜呑みにして帰る訳にはいきません。あなた方もご存知の筈です。かつて太陽制御のために地球へ赴いたフラウスキー少佐の技術にかけたあくなき執念と信念を‥‥」

 

フラウスキーの名前を出され古代たちは強く言えなかった。

 

太陽制御は結果的に失敗に終わってしまったが、彼は地球を救うために文字通り命を懸けたのだから‥‥

 

「彼は私の友人でした‥‥そして私も彼と同じ科学者なのです。私自身の検証によって惑星ファンタムの正体を突き止めたいのです」

 

ヘルマイヤーはデスラーから現地に居るヤマトの乗員たちと協力しろと言われたが、やはり科学者故のプライドなのか自分自身の手で惑星ファンタムの正体を掴みたかった。

 

ヘルマイヤーはそう言い残し、部下と共に調査船へと戻って行く。

 

古代は黙って真田を見る。

 

「俺にも止められんよ。俺もフラウスキー少佐や彼と同じ科学者の端くれ‥‥ヘルマイヤー少佐の気持ちも分かるからな」

 

真田はフラウスキーの事を思い出したのかうめくように言う。

 

(力任せの手段をとって大丈夫だろうか?何か嫌な予感がする‥‥)

 

ヘルマイヤーの調査方法を聞いて良馬は不吉な予感が暗雲の様に胸中に沸き上がって来た。

 

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