星の海へ   作:ステルス兄貴

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今回の話の中で登場するマコ・レイセンは、その名前の通り、ガールズ&パンツァーに登場する冷泉麻子をイメージしております。


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二百十五話 士官学校卒業

 

 

ヴェルタンとヴェルニーがクロノの協力を得て造った新造艦がようやく完成した頃、管理局の士官学校も卒業間近の時期となっていた。

 

卒業を控える候補生たちの中には家庭の事情により、管理局への任官をしない者も居るが、大半は士官学校を卒業したら管理局へ任官する候補生がほとんどだ。

 

そんな卒業を控えた候補生たちは管理局への希望任官地を決めるためのアンケートを取る。

 

フェイト、チンクは共に“海”の次元航行艦勤務を希望した。

 

ボラー連邦への武力制裁前は士官学校を卒業した候補生たちは“海”を希望する者が多かったが、武力制裁失敗後は“海”への任官希望が一時激減したが、マリエルとシャリオが開発したとされるMS機関を搭載した次世代の次元航行艦が就役すると、再び“海”への任官希望が増えた。

 

そんな士官学校にクロノは新造艦の乗員を集めるためのスカウトにやって来た。

 

フェイトが次元航行艦勤務を希望していた事で、クロノは渡りに船だと思い、彼女を新造艦の乗員としてスカウトした。

 

クロノから新造艦の乗員にスカウトされたフェイトであったが、寮の同室であるチンクも自分と同じ次元航行艦勤務を希望していた事で、フェイトはクロノにチンクを推薦した。

 

クロノも彼女が戦闘機人と言う特殊な生まれを持つがその能力を鑑みると、有能な人材だと判断し、フェイトからの薦めを了承した。

 

「せっかくだし、チンクを呼んでみて本人の意思を確認してみたら?」

 

一応、次元航行艦勤務希望であるが、どんな艦なのかを説明した後、チンク本人に意思を聞いた後、新造艦の乗員としてスカウトしてみてはどうかとフェイトがクロノに提案をする。

 

「そうだな‥すまないが、チンクを呼んできてもらえないか?」

 

「分かった。ちょっと待っていて」

 

フェイトはチンクを呼びに一時、士官学校内にある会議室から出て行く。

 

フェイトがチンクを連れてくるまでの間、クロノは他の候補生たちの採点表に目を通す。

 

そして、しばらくするとフェイトがチンクを連れて戻って来た。

 

「失礼します。フェイト‥あっ、いえ、ハラオウン候補生より、ハラオウン提督がお呼びと聞き、出頭いたしました」

 

クロノに敬礼をしてチンクが挨拶をする。

 

その際、フェイトを名前呼びから慌てて階級呼びにかえる。

 

フェイトがクロノの身内なので、名前呼びは失礼かと思ったからだ。

 

「よく来てくれた。ナカジマ候補生。それと君とフェイトは同期生なのだから、構わない」

 

一方で、クロノはフェイトを名前呼びしても士官学校の同期生なのだから問題はないとした。

 

「それで、君は此処に呼ばれた訳をフェイトから聞いているかい?」

 

「いえ。フェイトからは、『ハラオウン提督が呼んでいる』‥としか‥‥」

 

フェイトはチンクにクロノが呼んでいる事について詳しくは教えていない様だ。

 

「先ほど、フェイトにも伝えたのだが、実は本日、本局の第零造船ドックにてある新造艦が完成した」

 

「は、はい」

 

「私は既にこの新造艦の艦長の内定をもらっている。そして、現在は、その新造艦の乗員を集めているところで、卒業式間近の士官学校へ来た訳もスカウトが目的だ。そして、一人目にはフェイトをスカウトした。そしてフェイトが君を私に推薦してきたのだ」

 

「フェイトが私を!?」

 

「ああ、君はフェイト同様、次元航行艦勤務を希望していると聞いたので、任官先としてどうだろうか?勿論、他に乗艦希望のある艦があるならば、断ってもらってかまわない」

 

クロノはチンクに新造艦の乗員としてスカウトすると同時に選択肢も与える。

 

「‥‥」

 

「あっ、チンク。勿論、新造艦だから、エンジンも装備も何もかも新型だから安全面はちゃんとあるよ」

 

チンクがクロノからのスカウトを迷っているのかと思い、フェイトはチンクに新造艦の性能を説明する。

 

「あっ、いや、そう言う訳ではないのだ。いきなりの事でちょっと驚いてな‥‥」

 

士官学校を卒業直前の時期にまさか、自分がスカウトされるとは思っていなかったので、チンクは驚いていた。

 

「そう‥それで、チンクはどうする?私としては同じ寮の部屋で過ごしたチンクが来てくれたら嬉しいけど‥‥勿論、チンクの意思を私たちは尊重するよ」

 

「まぁ、勤務先には次元航行艦勤務を希望していたし、こうして私を直々にスカウトしに来てもらったのはありがたい事だ‥‥スカウトの件、よろこんで受けよう」

 

チンクはクロノからのスカウト受けた。

 

「ありがとう、ナカジマ候補生」

 

「‥‥ところで、ハラオウン提督」

 

「ん?なんだい。ナカジマ候補生」

 

「フェイトが私を推薦してくれたように私からも一人、提督に推薦したい人物がいるのだが‥‥」

 

チンクがクロノからのスカウトを受けると、今度はチンクがある同期の候補生をクロノに推薦をしたいと言う。

 

「えっ?チンクが推薦?誰なの?」

 

「部署としては、艦の運用スタッフに当たるのだが‥‥」

 

「航海科か‥誰だい?ナカジマ候補生」

 

「マコ・レイセンと言う候補生だ」

 

「マコ・レイセン‥‥」

 

チンクから推薦された候補生、『マコ・レイセン』の採点表を探す。

 

「あった、マコ・レイセン‥‥成績は良いが‥‥ん?妙に遅刻の回数が多いな‥‥」

 

「極度の低血圧で朝に弱いみたいが、能力は高い。特に艦の操艦術はピカイチだ」

 

「どこで知り合ったの?」

 

フェイトはチンクからマコ・レイセンと言う名の学生を紹介されていなかったので、一体チンクが何処で彼女と知り合ったのかを訊ねる。

 

「二年生の演習時に初めてコンビを組んだ。その時、彼女の操艦術には舌を巻いたぞ」

 

「ああ、あの時の演習か‥‥確かにチンクたちの艦は凄い動きをしていたね」

 

フェイトも覚えがある様だが、まさかその時、艦を操艦していたのが、チンクが推すレイセンだとは知らなかった。

 

しかし、チンクが此処まで推す人物なのだから、優秀な人物なのだろう。

 

フェイトはマコ・レイセンと言う人物に興味を抱いた。

 

「そのレイセンって候補生が私たちと同期生でチンクと顔馴染みなら、今も士官学校に居るって事だよね?」

 

「ああ、そうなるな。しかし、この時間帯だと彼女は敷地内の何処かで昼寝をしている頃だ。恐らく呼び出しの放送をかけても寝ているだろうから、気づかないだろうし、捜すにしても毎回、昼寝場所を変えているから時間がかかる。もし、彼女をスカウトするのであるならば、夕食の時間の時にでも私から話しておこう」

 

卒業間近の候補生たちは既に講義等の履修も終わっているので、あとは卒業式を待つぐらいなので、空き時間も出来ている。

 

そして、レイセンはそんな空き時間を昼寝して過ごしているらしい。

 

しかもチンクの話ではなぜか、雨の日以外は寮の部屋ではなく屋外で寝ているらしい。

 

(なんか、猫みたい‥‥)

 

チンクの話を聞き、まだ会った事の無いレイセンにフェイトは猫の姿が思い浮かんだ。

 

「では、そのレイセン候補生については、ナカジマ候補生に任せても良いだろうか?」

 

「はい」

 

レイセンについてはチンクに一任し、クロノは候補生の採点表を持って本局に戻って行った。

 

それから夕食の時間帯にチンクは食堂で周囲を見渡し、

 

「おっ、居た、居た」

 

お目当ての人物を見つける。

 

「レイセン」

 

「ん?なんだ、ナカジマか‥それと‥‥確かハラオウンさん?」

 

フェイトもやはりレイセンの事が気になったので、チンクと共にレイセンに会いに来たのだ。

 

(この人がマコ・レイセン‥‥)

 

(チンクと同じ背が小さいな‥‥)

 

(二人が演習後も知り合ったのはもしかしてお互いに何かしらのシンパシーを感じたからなのかな?)

 

近くでレイセンと出会ったフェイトは彼女の身長がチンクとさほど変わらない大きさから二人が演習で知り合っただけではなく、お互いに身長についての悩みを語る間柄なのではないかと思った。

 

「おい、フェイトは『さん』付けで、何故私は呼び捨てなのだ?」

 

「ナカジマとは、演習で何度も組んだ仲だからな。呼び捨てはつまり、親しい関係があると言う事だ。お前も私の事を『レイセン』と呼んでいるではないか‥それで、私に何か用か?」

 

「ああ、それなんだが、レイセンはもう卒業後の任官先希望のアンケートは書いたか?」

 

「いや、まだだ」

 

「それなら‥‥」

 

チンクが昼間にクロノから新造艦の乗員にスカウトを受けた事を話し、次いでレイセンをその新造艦の乗員にスカウトしたい旨を話す。

 

「演習中のレイアウトの操艦捌きはまさに天下一品だ。その腕を活かしてみたいと思わないか?」

 

「次元航行艦と言う事はミッドを長期間離れるのだろう?」

 

「ま、まぁ、任務次第では‥‥」

 

「では、無理だな」

 

「「えっ?」」

 

レイセンはチンクが言う新造艦のスカウトを断った。

 

「理由を聞いても良いかな?」

 

フェイトがレイセンにスカウトを断る理由を訊ねる。

 

「おばあ‥祖母がな‥‥」

 

「「ん?」」

 

レイセンはスカウトを断った理由として自分の祖母が心配だと言う。

 

彼女の両親はレイセンが小等部の時に事故で亡くなっており、両親の死後、レイセンは祖母に育てられた。

 

その祖母は口うるさい性格なのだが、レイセンの親代わりとして彼女に不自由のない生活を送らせてくれた。

 

そんな祖母に対してレイセンは頭が上がらないが、唯一の肉親として深く親愛していた。

 

祖母は高齢なので、次元航行艦乗りでミッドチルダを離れている間に祖母の身に何かあったら大変だと言う思いがあった。

 

「だから、私は“陸”の部隊に勤務を希望しようと思っている」

 

なので、レイセンは“海”ではなくミッドチルダ勤務の“陸”を希望しようと思っていた。

 

「そうか‥‥」

 

チンクとしても家族については思う所があるし、本人の意思を尊重する。

 

ただ、勿体ないと言う思いもあった。

 

「ただ、ミッドチルダを長期間離れるが、給料は“海”の中でも良いらしいぞ‥次元航行艦勤務は‥‥」

 

「‥‥」

 

チンクが言う次元航行艦勤務の給料について、レイセンがピクッと反応した。

 

親代わりとしてこれまで自分を育ててくれた祖母にレイセンは親孝行をしたかった。

 

生活費の工面や旅行にも連れて行きたかった。

 

ただ、それをするには先立つものが必要だ。

 

「それにおばあさんの事が心配なら、高齢者ホームとかなら、介護士さんや医療従事者の人も居るし、何かあった時もすぐに対応してくれるよ」

 

高収入となれば、親孝行も出来るし、医療・介護が整ったホームでしっかりと生活管理が出来る。

 

「‥‥」

 

フェイトとチンクの話を聞き、レイセンは悩む。

 

「‥‥少し考えさせてくれ」

 

収入面での長所にレイセンは揺れ動き、暫し考える時間を貰う事にした。

 

幸いにしてレイセンはまだ卒業後の任官先希望のアンケートを書いていないので、任官先希望先を変更する事は出来る。

 

「分かった。ただ、私としてはレイセンと共に仕事をしたいと言う思いはあるが、無理強いはしない。あくまでもレイセン自身の意思で決めろ」

 

「あ、ああ‥‥」

 

自分とフェイトが若干の誘導をしたかもしれないが、最終的な判断を下すのはレイセン本人なので、チンクもフェイトもレイセンの意思を尊重した。

 

「彼女‥スカウトを受けてくれるかな?」

 

「さあ、こればかりはレイセン本人しか分からない」

 

食堂を後にするレイセンの後姿を見送りながらチンクもフェイトもレイセンがどんな判断を下すのかを待つ事にした。

 

 

チンク、フェイトと別れた後、レイセンは実家の祖母に電話を入れた。

 

『マコか?なんだい?こんな時間に?』

 

「じ、実は‥士官学校で‥‥」

 

『ん?学校で何かあったのかい?まさか、卒業できないなんて言うんじゃないだろうね?』

 

ギロリとレイセンを睨みつける祖母。

 

「い、いや、卒業は出来る‥‥ただ、卒業後の勤務先を決めるアンケートがあって‥‥」

 

レイセンは祖母に卒業後の任官先希望のアンケートについて話す。

 

『それでマコ。お前さんはどうするつもりなんだい?』

 

「私は‥“陸”の部隊に進もうと‥‥」

 

『マコ、それは本当にお前さんがやりたい事なのかい?』

 

「えっ?」

 

祖母の言葉にドキッとするレイセン。

 

『一体何年、お前の事を面倒見て来たと思っているんだい?』

 

「‥‥」

 

『それで、マコ。“陸”の部隊に行く事が、本当にお前さんがしたい事に繋がるのかい?』

 

「‥‥じ、実は‥」

 

レイセンは祖母に“海”の次元航行艦勤務についても悩んでいる事を話した。

 

祖母には隠し事は出来そうになかった。

 

しかし、高収入で祖母に楽をさせたいと言う思いは何とか隠すつもりだ。

 

『ほぉ~まさか、お前さんをスカウトしたいとはねぇ~‥‥それで、お前さんは“陸”か“海”かで、勤務先を迷っていると‥‥』

 

「う、うん‥‥“海”の‥次元航行艦勤務は仕事次第ではミッドチルダを長く留守にするって‥‥」

 

『まぁ、“海”の職場は次元の海だからね‥‥ん?まさか、それを考えただけでホームシックにでもなったのかい?』

 

「い、いや、そうじゃなくて‥‥その‥‥私がミッドに居ない間、おばあの事が心配で‥‥」

 

『なんだい、そんな事で悩んでいたのか?』

 

「そんな事って‥‥」

 

『お前さんの気遣いはありがたいが、お前さんに心配されるほど、あたしゃ老いてはいないよ。それにあたしのせいでお前さんの未来を潰したくはない』

 

「お、おばあ‥‥」

 

『あたしの事は気にせずに、お前さんがやりたい事をやりな。その方が、お前さんの両親もソレを望むだろうし、あたしだってそうさね』

 

「う、うん‥ありがとう」

 

祖母からの激励を受けて、レイセンの意思は決まった。

 

 

翌日‥‥

 

寮の食堂にて、チンクとフェイトが朝食を摂っていると、

 

「相席‥いいだろうか?」

 

「ん?」

 

「えっ?」

 

二人に声をかけてきたのは、朝食が乗ったトレイを持ったレイセンであった。

 

「ああ、かまわない」

 

チンクが相席しても良い事を言うと、レイセンは席に着く。

 

「昨日の話‥だが‥‥」

 

朝食に手を付ける前、レイセンは昨日のスカウトについての話題を振る。

 

「あ、ああ‥‥」

 

「‥‥」

 

レイセンは気まずそうに顔を若干俯かせ、二人から視線を逸らし、

 

「う、受ける‥‥スカウトの話‥‥」

 

レイセンは昨日の話‥‥新造艦の乗員のスカウトに応じる事を二人に伝えた。

 

「えっ?でも、いいのか?」

 

「あ、ああ‥‥昨日の夜、おばあと話して、『お前のやりたい事をやれ』って言われた‥‥でも、収入については話していないから、給料でおばあに親孝行をしたい‥‥」

 

(レイセンは一見、無表情で冷たい印象があるけど、家族思いの人なんだ‥‥)

 

育ててもらった恩を返したいと言うレイセンの姿勢にフェイトは胸にジーンとくるモノを感じる。

 

フェイトはクロノにレイセンがスカウトを受けた事を伝え、レイセンも卒業後の任官先希望に『次元航行艦勤務』と書いて提出した。

 

こうして、新造艦の乗員にはフェイト、チンク、そしてレイセンの三人が決まった。

 

その他の候補生たちも各々が希望する任官地をアンケートに書いて学校側へ提出していく。

 

そして、いよいよ士官学校は卒業式の日を迎えた。

 

 

士官学校 講堂

 

「諸君らはこれまで、厳しい訓練と高度な幹部養成教育を受け、今日この士官学校を卒業する。管理局へ任官する者は、次元の海、ミッドチルダの平和を守る為、常在戦場の精神で任務に誠心誠意尽くしてもらいたい」

 

卒業生へ校長がありがたい言葉を送り、卒業証書の授与を行う。

 

卒業式が終わると、家族や親しい者同士で校門や学校の敷地内で最後の写真撮影をする。

 

チンクも卒業式にはゲンヤ、ノーヴェ、ウェンディ、ディエチ、スバルがわざわざ仕事を休んで来てくれた。

 

「チンク、士官学校卒業おめでとう」

 

「おめでとう」

 

「おめでとうっス、チンク姉」

 

「ありがとう」

 

「それで、チンク姉は何処に任官するの?」

 

「地上本部?」

 

ノーヴェとスバルがチンクの任官先を訊ねる。

 

「“海”‥次元航行艦勤務を希望した」

 

「えっ?“海”?」

 

「しかも次元航行艦勤務‥‥」

 

チンクの希望任官先を聞き、スバルとノーヴェは啞然とする。

 

「元々、私は次元航行艦で次元の海を見てみたかったから士官学校に入ったからな」

 

「でも‥‥」

 

「チンク姉、大丈夫なんっスか?」

 

「ん?」

 

「チンク姉、前に遭難者の救助作業をした時、過呼吸になっていたし‥‥」

 

ディエチの言うチンクが過呼吸を起こした遭難者の救助作業‥それは、St.ヒルデ魔法学院高等部生の修学旅行時に起こった遭難事件で、その襲撃者はボラー連邦の宇宙艦隊であった。

 

スバル、チンク、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディのナカジマ姉妹はその遭難事件の救助作業中に従事したが、その救助作業中にチンクは死亡した乗客の姿が、かつて自分が手にかけたゼスト隊の隊員に見えた。

 

そんな幻影を見て過呼吸を起こした。

 

そうした経緯があったので、ディエチは次元航行艦勤務をする事となったチンクの身を案じたのだ。

 

「あれは私自身の罪が引き起こした事だ‥‥それを含めて、私は次元航行艦勤務を希望したのだ」

 

「「「‥‥」」」

 

チンクの決意を聞く、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディは心配そうに彼女を見つめた。

 

(チンクの奴が、まさか“海への任官を希望するとはな‥‥)

 

一方で、ゲンヤは別の意味でチンクの身を案じていた。

 

次元の海‥宇宙には人類が未確認の宇宙気象や現象が多々ある。

 

新たな力を手に入れたとはいえ、それ以上の力を持つ星間国家が存在しているかもしれない。

 

今は生存が確認されたギンガも次元震に巻き込まれ当初は死亡したと思われていた。

 

ボラー連邦への武力制裁の失敗で多くの次元航行艦と人材が失われた。

 

他にも管理局‥本局がイメージアップのためにクラウディアが打ち立てた管理局史上、サルガッソーからの奇跡の生還を大々的にクローズアップしたが、その時はあくまでも運が良かったとしか言えない。

 

実際にあの時、クラウディアと行動を共にしていた別の次元航行艦はサルガッソー内で、クラウディアと別行動をとり、未だに行方不明になっている。

 

恐らく船体は未だにサルガッソー内を漂っており、乗員は全員が既に死亡している事だろう。

 

それにいくら管理局が新たな力を手に入れたとは言え、管理局が宇宙最強と言う確証はない。

 

“海”の上層部一部の連中がそう思っているだけだ。

 

そんな世界に養女とは言え、チンクを送り出す事にゲンヤは養父として心配するのは当然の事だった。

 

しかし、彼女は“海”への任官を希望するためにこれまで士官学校で頑張って来たのだと思うと、

 

『次元の海は危険だから、任官先を変えろ』

 

とは、言えない。

 

ゲンヤに出来るのはチンクの無事を祈るだけであった。

 

 

ナカジマ家のメンバーがチンクの新たな門出を祝福している頃、フェイトの下にもクロノが士官学校卒業を祝いに来ていた。

 

リンディも養母として行きたかったのだが、本局の統括官と言う立場からなかなか仕事が抜け出せなかったので、士官学校の卒業式には参加できなかった。

 

勿論、フェイトもリンディの立場をちゃんと理解しているので、自分の卒業式に彼女が来なかった事でへそを曲げたりはしなかった。

 

「卒業おめでとう、フェイト」

 

「ありがとう、クロノ。それで、新造艦の人材集めの進捗はどうなっているの?」

 

「あれから、レティ提督にも協力してもらって順調に進んでいる。まだ全員集まっていないから、少しの間は待機となるが、乗員が全員揃い、航海計画を立てたら集合連絡を出す」

 

「分かった」

 

「ただ‥‥」

 

「ただ?」

 

クロノには最近の次元の海において一つの懸念があった。

 

「ただ、近年になって海賊やテロリストたちも何故か力をつけてきている」

 

「えっ?それって‥‥」

 

「恐らくMS機関の技術情報が海賊やテロリストにも伝わっているようだ」

 

「‥‥」

 

「管理局としては、MS機関は管理局独自の技術として保有していたかったみたいだがね」

 

「でも、人が大勢所属する組織である以上、やっぱり一枚岩って訳じゃないでしょう?」

 

「ああ、現にこれまで局員の犯罪は何件も事例があるしな‥‥目の前にある大金欲しさにMS機関の情報を外部に流した者が局内に必ず居ると思っている」

 

「その局員の特定と検挙は?出来そう?」

 

「時間がかかり過ぎるだろうな‥‥それにMS機関の技術情報は既に外部へ流出してしまっているから、今更突き止めた所で、後の祭りさ」

 

「それでも重要な情報を外部へ流した事には変わりないし、その行為はれっきとした犯罪行為だよ。そいつらのせいで、この先海賊やテロリストの被害に遭う‥ううん、既に遭って居る人だって大勢居る。情報を外部へ流した奴にはしっかりと自分の犯した罪がどれくらい罪深い行為なのか分からせないと!!」

 

フェイトは自らの体験‥‥彗星帝国の残党軍に襲撃され、理不尽な暴力を受け、死にそうになった経験があるからこそ、MS機関の技術情報を外部流出させた局員がどうしても許せなかった。

 

正義、次元の世界の平和を提唱している管理局に所属している局員だからこそ、怒りはそこら辺の犯罪者よりも深く感じる。

 

「MS機関の外部流出の件はマリエルさんも協力してもらっている」

 

「マリーさんが?」

 

「ああ、彼女は技術部の人間であるから、探りをいれやすい。それに元々、彼女は何故かMS機関について何か思入れがあるみたいだからな」

 

「それはやっぱり、自分が開発したエンジンがテロや海賊行為に使用されている事への怒りじゃないかな?」

 

「恐らくな‥‥それじゃあ、フェイト。つかの間の休暇を楽しんでくれ」

 

「うん」

 

新造艦の出航までフェイト、チンク、レイセンは待機となった。

 

その日の夕方、フェイトの下にはやてから連絡が入った。

 

「はやて?ミッドに戻っていたんだ。どうしたの?」

 

「フェイトちゃん、確か今日は士官学校の卒業式やろう?」

 

「うん。そうだよ」

 

「それなら、フェイトちゃんの士官学校の卒業を祝して、今日の夜、一緒に飲みに行かへん?」

 

はやては、フェイトを飲みに誘って来た。

 

「いいよ。行こう」

 

フェイトは、はやての誘いを受けて飲みに出かける事にした。

 

フェイト自身、はやてに聞きたい事があったからだ。

 

やがて、ミッドチルダの太陽が傾き始めた時、繁華街の一画にフェイトの姿があった。

 

「フェイトちゃん!!」

 

そして、フェイトの待ち人であるはやてが合流した。

 

しかし、なのはに関してはどうも仕事の都合で今日は来ることが出来ないので、なのはとは後日、フェイトの士官学校の卒業を祝う事にした。

 

「はやて、久しぶり!!」

 

「ほんまに久しぶりやね!!積もる話もあるし、早速行こうか?」

 

「そうだね」

 

合流した二人は早速、店に向かった。

 

店に着くと、二人は早速お酒と料理を注文する。

 

注文を終えて、お酒と料理が来るのを待っている中、

 

「ねぇ、はやて」

 

「ん?なんや?」

 

「お酒を飲む前にはやてに聞きたい事があるんだけど‥‥」

 

「聞きたい事?なんや」

 

フェイトは素面の内にはやてに聞きたい事があった。

 

「はやてから連絡を貰う前にクロノが卒業式に来てくれて、次元の海の現状を話してくれたの‥‥」

 

「うん」

 

「最近、海賊やテロリストもMS機関を使っているって聞いたんだけど‥‥」

 

フェリオンはクロノからの情報に間違いがないのか、はやてに訊ねる。

 

はやては現状、クロノよりも次元の海‥宇宙へ出ているので、この情報が間違いないのか知っている筈だ。

 

「フェイトちゃん‥‥その情報は当たっとるで」

 

はやてはクロノからの情報が当たっている事を口にする。

 

「そうなんだ‥‥」

 

「連中、どこから情報を得たのかまだ分からへんけど、確かに海賊やテロリストの中にはMS機関を搭載した艦を使っている連中が居るのは間違いあらへん」

 

「クロノは技術部の中に外部へ情報を流出させた局員が居ると思っているみたい。それで同じ技術部所属のマリエルさんに協力してもらっているって‥‥」

 

フェイトは、親友のはやてを信頼しているからこそ、クロノとマリエルが現在もMS機関の情報を外部へ流出させたのが誰なのかを調査している事を教える。

 

「やっぱり、そういう結論になるわな‥‥」

 

はやてもクロノ同様、海賊やテロリストがMS機関を保有したきっかけは管理局の誰かがMS機関の情報を売ったとしか思えなかった。

 

「それで、実際にはやてはMS機関を搭載した海賊やテロリストの艦と戦った事はある?」

 

「いや、今の所幸運なのか、私の艦はMS機関を搭載した海賊やテロリストの艦と出会ってはいないけど、出会った事がある他の局員の話だと独自のチューニングをされているみたいや」

 

「それは厄介だね‥‥はやての話だと海賊やテロリストたちは徐々にMS機関の技術を独学で学んでいるように思える」

 

「まぁ、海賊やテロリストも人間やからな‥‥」

 

はやては自分たちが取り締まる海賊やテロリストも人間であり、人間である以上、学び、学習する生き物であるので、海賊やテロリストが独自にMS機関を改造するのも当たり前なのかもしれない。

 

「そう言えば、フェイトちゃんはどこの部署に配属されるんや?」

 

はやてはフェイトに新たな配属先を訊ねた。

 

「私は、次元航行艦勤務を希望したよ」

 

「そうなん?それなら、私の艦に来てくれへん?機動六課の時みたいに‥‥」

 

はやてとしては、フェイトが次元航行艦勤務を希望したのであるならば、機動六課の時の様にフェイトには自分の艦に来てもらいたかった。

 

しかし、

 

「ごめん、はやて。私とチンクはクロノの次元航行艦に乗る予定だよ」

 

フェイトとチンク、そしてレイセンは既にクロノが指揮官を務める新造艦の着任が決まっている。

 

「そうなん?あぁ~クロノ君に先をこされたかぁ~」

 

フェイトが既にクロノからスカウトされていた事に残念がるはやて。

 

「それにしても執務官だったフェイトちゃん、そしてチンクが士官学校に行って次元航行艦勤務を希望するなんてな‥‥これももう一つの地球の存在が影響しているんか?」

 

「そうだね。ティアナはもう一つの地球で‥‥私とチンクは管理局でそれぞれ艦乗りを目指した事になるね」

 

「ティアナも、もう一つの地球で防衛軍の軍人さんになっとるのかな?」

 

「多分‥ティアナは優秀な軍人さんになっていると思うよ‥‥ティアナは訓練校時代、そして六課時代、執務官補佐の時も努力を積み重ねてきたからね」

 

「フェイトちゃんはティアナと一緒にもう一つの地球に残ろうとは思わなかったんか?」

 

はやては、今更ながらもフェイトにティアナと同じ行動を取らなかった理由を訊ねる。

 

ティアナとほぼ同じ体験をしたのだから、ティアナと同じ決断を下しても不思議ではない。

 

しかし、フェイトはティアナと異なる決断をして、ミッドチルダへ戻って来た。

 

だが、それでもティアナと同じような進路を選び、執務官から次元航行艦勤務を希望してクロノが指揮する艦へ執務官ではなく、一乗組員として乗艦しようとしている。

 

現状のフェイトの様子からはもう一つ地球に残る選択肢はなかったと思われるが、心の何処かでは、今もティアナと一緒にもう一つの地球に残りたかったのではないかと言う思いが、はやてにはあった。

 

「そうだね‥‥ティアナからもう一つの地球に残るって話を聞いた時、心が揺れなかったと言えばそれは嘘になるかな」

 

やはり、フェイトはティアナがもう一つの地球に残ると決めた時、自分もティアナと共にもう一つの地球に残ろうと言う思いがあったみたいだ。

 

「でも、あの時はヴィヴィオも居たからね」

 

「じゃあ、もしヴィヴィオが居なかったら残っていたかもしれへんのやね」

 

「もう一つの地球の歴史、戦闘、科学技術を見比べると、当時の管理局の差を嫌でも思い知らされたし、管理局が密かにダーティミッションを行っていたと知らされて、管理局の存在に対して疑問に思う所が出来ちゃったから‥‥」

 

「‥‥」

 

技術力が大幅に進化してもその技術を取り扱う人間の精神も共に進化しなければ、同じ事を繰り返すか、更なる悲劇、惨劇を繰り広げる結果となるだろう。

 

「でも、ミッドに戻ってきた時、私はその選択が間違っているとは思っていないよ」

 

「えっ?」

 

フェイトはその後、ミッドチルダに戻って来た選択はけして間違っていないし、後悔もしていないと答える。

 

フェイトの返答にはやては一瞬だが、唖然とする。

 

「私がミッドに戻って来た時に、管理局がボラー連邦との武力制裁の失敗を聞いて、大勢の人、多くの次元航行艦が失われた事を知ったから、私にも何かできないかと思って次元航行艦乗りとしての基礎を学ぶために士官学校に入り直して、今に至るけど改めて私はミッドに戻って来て良かったと思っているよ」

 

「フェイトちゃん‥‥」

 

はやては、フェイトはもう一つの地球に残ろうと思えば残れるのに、ヴィヴィオが居たとは敢えてミッドチルダに戻って来てくれたことに感謝する。

 

「話題は変わるけど、はやて、あれから破壊竜ヴォルデモートの件についてはどう?何か進捗はあった?」

 

次にフェイトは、はやてに破壊竜ヴォルデモートの件についての進捗状況を訊ねる。

 

「いや、あれからアルザスに行ったりはしたけど、破壊竜ヴォルデモートと契約した魔導師は見つからんかった」

 

「アルザスと言っても広いからね。その中で、ヴォルデモートと契約した魔導師一人を捜すのはやっぱり時間がかかるみたいだね」

 

「フェイトちゃんがキャロみたいな魔導師に会えた事がレアなケースだったんやろうな」

 

「そう‥‥」

 

ヴォルテールに並ぶアルザスの伝説の竜、破壊竜ヴォルデモート‥‥

 

その契約者も現在、管理局では密かに捜している。

 

管理局側としては勿論、その契約をした魔導師を管理局へスカウトしたい思惑があった。

 

しかし、未だに破壊竜ヴォルデモートと契約をした魔導師は見つかっていない。

 

ヴォルデモートが既に死亡しているので、契約者が現れない可能性もあるが、管理局は捜索規模を縮小しても引き続き、破壊竜ヴォルデモートの契約者を捜索するつもりだ。

 

「お待たせいたしました。ご注文の‥‥」

 

そこへ、店員が注文の品を運んできた。

 

「さっ、お酒と料理が来た訳だし、聞きたい事も聞けたから、あとは楽しもう」

 

フェイトはグラスを手にして、はやてに飲もうと言う。

 

「せやな、今日は元々フェイトちゃんの卒業祝いやもんな」

 

はやてもグラスを手に取る。

 

「それじゃあ‥‥」

 

「フェイトちゃんの士官学校卒業を祝して‥‥」

 

「「乾杯」」

 

二人はグラスをカチンと合わせる。

 

こうして飲み会が進んで行く中、

 

「ねぇ、はやて」

 

「ん?なんや?」

 

「はやては彼氏とか出来た?」

 

フェイトは、はやてに異性関係を質問して来た。

 

「ぶふっ!!」

 

フェイトの問いにはやては思わず飲んでいたお酒を吐き出す。

 

「ゴホッ!!ゴホッ!!い、いきなり何を言い出すんや!?フェイトちゃん!!」

 

「いや、ティアナの話をしたらもう一つの地球の事を思い出してさ‥‥」

 

フェイトの脳裏にはいちゃつく良馬とギンガの姿がチラついた。

 

(もう一つの地球に居たギンガに彼氏が出来たなら、もしかしたらティアナにも彼氏が出来ているのかも‥‥)

 

そして、もう一つの地球に残ったティアナには今頃、彼氏が出来ているのかと思ってしまう。

 

「フェイトちゃんこそ、誰か良い人とか居ないんか?士官学校に居た時はモテモテだったのとちゃうん?」

 

「ん?私?確かに士官学校だとチラチラと私を見て来る男子は居たけど、告白はされていないよ」

 

「えっ?そうなん?」

 

「うん」

 

「なんや、近頃の士官学校の男子生徒はチキンやな」

 

はやてとしては士官学校在校中、フェイトに告白してくる男子生徒が居るかと思いきや、フェイトは士官学校在学中、異性から告白された事は無いと言う。

 

それでも密かにフェイトのファンクラブが結成されていた事をフェイト本人は知らない。

 

「そう言うはやては?同じ職場の人や教会の騎士さんから交際や結婚を申し込まれたりしないの?」

 

「ま、まぁ私はまだええんや‥‥古代ベルカ式魔法継承者はそんなに安くはないんやで、フェイトちゃん」

 

「そうなんだ‥‥」

 

はやては視線をフェイトから逸らしながら呟いた。

 

 

 

 

ミッドチルダにて士官学校の卒業式が行われていた頃、ケンタウロス座アルファ星では‥‥

 

「あっ、古代艦長」

 

「月村艦長。どうも‥‥」

 

あの遠征後もヤマトはアルファ星にて整備を受けていた。

 

アルファ星にヤマトが停泊しているのであるならば、当然ヤマト艦長の古代もアルファ星に居り、こうして出会う事もある。

 

古代と良馬は何時ぞやの様に基地近くの喫茶店に入った。

 

「今回の遠征は酷いモノになりましたね」

 

「ああ、最初から無茶な遠征だったんだ‥‥報告書には今回の遠征における戦闘経験から主観ながら意見も添付させてもらったよ」

 

「言いたい事は俺だって山ほどありますよ。何でこんな無意味な遠征をしたのかを賛成した政治家や軍部にね」

 

「まぁ、今回の遠征が失敗に終わった事で、遠征に賛成していた政治家や軍部の連中は失脚するだろうし、此処までの被害を出したんだ。当分はあんな馬鹿な遠征は行われないだろう」

 

「戦死者に対する報いがそれぐらいしか出来ないのが悔しい所ですね」

 

「ああ‥森さんも今回の遠征に参戦したの?」

 

「いえ、雪は地球の司令部勤務なので、今回の遠征には参加していません。雪にあんな酷い戦場の光景を見せずに済んで良かったと思っています」

 

「そうか‥‥森さんと言えば、古代艦長はもう森さんにプロポーズはした?」

 

「えっ?プロポーズですか?」

 

「うん」

 

「月村艦長はしたんですか?プロポーズ」

 

古代の言葉に良馬は気恥ずかしそうに古代から視線を逸らしながら、

 

「あ、ああ‥‥この前に‥‥地球に戻ったら親族や彼女の家にも報告をして結婚の準備を進めようと思っている」

 

「そ、そうですか‥それはおめでとうございます」

 

「ああ、ありがとう」

 

(月村艦長はプロポーズをしたのか‥‥)

 

(今回の遠征で雪には心配をかけただろうし、当分はあんな馬鹿げた遠征もないだろうから俺たちもそろそろ‥‥)

 

(地球もガルマン・ガミラスと同盟を組んだ事で、外宇宙からの侵略も大丈夫だろうし‥‥)

 

これまで自分が雪にプロポーズをしなかった最大の理由である、自分たちが結婚しようとすると地球が危機になると言うジンクスもあの遠征で、確かに地球の戦力は下がったかもしれないが、現在の地球はガルマン・ガミラスと同盟を組んでいるので、いざとなればガルマン・ガミラスと共闘して地球の危機は救える筈だ。

 

良馬がギンガにプロポーズをした事を聞いた古代は、自分も雪との結婚をする決意を固めるのであった。

 

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