星の海へ   作:ステルス兄貴

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十六話 それぞれの秘密

海鳴市郊外に在る海の見える教会。

そこでは結婚式の準備が着々と進められていた。

純白のドレスを纏った蒼髪の少女いや女性が家族や仲間からお祝いを受けている。

しかし、当の本人は何故自分がこの場でお祝いを受けているのか?

何故、ウェディングドレス姿なのか戸惑っていた。

そんな中、

 

「綺麗だよ、ギンガ。まるで女神様みたいだ」

 

と、白いタキシード姿の良馬が花嫁姿の彼女を褒めた。

 

(え? な、何々? 何で良馬さん、タキシードを着ているの?)

 

「さぁ、ギンガ、行こう」

 

そう言うと、良馬はギンガを抱き上げ、歩き出した。

 

(えっ!?ちょ、ちょっと待って! 良馬さん、お姫様抱っこなんてしなくても‥‥って、何で私はドレスを着用済みなの!?それに何時教会に来たの!?)

 

余りにも突然すぎる目の前の事態に思考が追い付かないギンガ。

 

(も、もしかしてこれって、良馬さんとの挙式?でも、その間の記憶が‥‥それにプロポーズの言葉だってまだ‥‥)

 

ギンガが混乱している間にも式は進行していき、やがて祭壇で神父が誓いの言葉を述べると、良馬は、「誓います」と答え、いよいよギンガの番となった。

 

(えっと‥‥この場合どう答えれば‥‥そりゃ、良馬さんと結婚は嬉しいけど‥ええい、ままよ!!)

 

混乱しつつも好きだった人と結婚できると言うのであれば、ギンガとしては、文句は無い。

ギンガは反射的に誓いの言葉を問われると、

 

「誓います」

 

と、答えた。

次に神父が「では、誓いの口付けを‥‥」と、述べると、

良馬がギンガのウエディングベールをゆっくりと持ち上げ、顔を寄せる。

ギンガも目を閉じ、良馬とのキスをする体制に入った。

その時、

 

「ちょっと待った!!」

 

バンッ!!

 

と、教会の扉が思いっきり開けられるのと同時に一人の少女の大声が教会中に響いた。

慌ててギンガが教会の出入り口の方へ眼をやると、そこには見慣れた少女がいた。

 

「ギン姉は‥‥ギン姉は誰にも渡さない!!」

 

「す、スバル!?貴女、何で此処(地球)に!?」

 

そう、教会の入り口にいたのは、ミッドに居る筈のスバル・ナカジマだった。

しかし、ミッドに居る筈の彼女は何故か黒いタキシード姿でこうしてギンガの前に立っている。

ギンガが戸惑う中、スバルは爆音を響かせながらローラーブーツで祭壇のギンガまで駆け寄り、

 

「行くよ、ギン姉」

 

と、ギンガを抱きかかえる。

当然姿勢はお姫様抱っこだ。

 

「えっ!?ちょっ、待ってスバル!!」

 

ギンガの制止を振り切り、スバルはウィングロードを展開し、教会の窓を突き破り、ギンガを連れ、教会の外へと逃亡した。

 

「待って!!スバル!!」

 

「大丈夫、ギン姉はアタシが幸せにしてあげるからね」

 

「いや、そうじゃなくて、ねぇ聞いてってば!!スバル!!」

 

「子供は三人で家は海辺に白い二階建ての家を建てて、それで犬を飼おう。可愛い子犬を!!」

 

スバルはギンガの言葉には耳を傾けず、妄想を膨らませ、それを口にする。

 

「もう~、話を聞いてってば!!スバル!!」

 

ギンガが目を閉じ大声をあげ再び目を開けた時、そこにはスバルの姿はなく、何処かの家の部屋の中だった。

当然、今の自分はウェディングドレス姿などでは無かった。

辺りを見回し、ようやく現実に引き戻されたのだと理解した。

彼との結婚は嬉しいが、あのままスバルに邪魔されて滅茶苦茶されたと思うとちょっと残念でもあり、あれが夢で良かったとホッとする自分がいた。

改めて、部屋を見渡したギンガが肌に感じるのは朝の冷たい大気と朝日の光。

ここに来てギンガは、自分が一糸まとわぬ全裸姿なのだという事に気付いた。

状況を理解した瞬間、頬にほんのりと朱色が注す。

少女の脳裏に昨夜の事がありありと思い出されていった。

 

「‥‥私、良馬さんと‥‥しちゃったんだよね」

 

互いに契りを交わし、自分が純潔を捧げた事を少女はじっくりと噛み締める。

改めて自分の体を見てみれば、肉体に残る昨夜の残滓はしっかりと認識できた。

ベッドのシーツには自らが純潔を失った証があり、

自らの身体の首筋や胸には口付けされた後が‥‥白い柔肌に朱色の幾つもの赤い跡を残し下腹部にある子を成すためにある女性特有の器官に目一杯注がれた彼の精の熱は未だに余韻を感じるような錯覚さえあった

ふと隣を見ると、未だに眠りからさめない良馬の姿があった。

これまで何度か良馬とは添い寝をしてきたことがあるが、その時は、年に見合わず、可愛く見えていたが、今は凛々しく見えた。

 

(できれば、もう少し見てたかったんだけど、また今度かな?)

 

ギンガは傍らでスヤスヤと寝息を立てる良馬の髪を優しく梳く。

指に触れる柔らかな黒髪の感触は心地よい。

しかし、このまま彼の寝顔を見ていたいが、早く起きないと、リニス辺りが良馬を起こしに来る。

 

「良馬さん起きてください。朝ですよ」

 

「んん・・・・ギンガ?」

 

「はい。おはようございます」

 

先程とは打って変わって、いざ良馬と目が合うと、やはり、昨夜の事を思い出してしまい、頬を真っ赤に染めるギンガ。

そんな、ギンガの様子が愛おしく思ったのか、良馬は、微笑を以って、ギンガの髪を撫でた。

ギンガの髪の毛・・その一本一本の感触を確かめるように指を通し、優しい手つきで何度もギンガの頭を撫でる。

彼の愛撫に、ギンガはまるで飼い主に愛でられる子犬のようにうっとりと目を細めた。

その光景はとても神秘的で一枚の絵画の様であった。

 

ギンガは床に投げ出した下着と寝間着を身に着け、名残惜しい思いを抱きながらも良馬の部屋を後にして自分の部屋へと戻り普段着へと着替え朝食の準備をしている加奈江を手伝う為に台所へと降りた。

その際、

 

「あら?ギンガ、なんだか、昨日よりも綺麗になっていない?」

 

と、加奈江から質問を受けた。

 

「そ、そうですか?特に変わらないと思いますけど‥‥?」

 

「うーん、何て言えばいいのかな?一言では言えないけど、なんだか、昨日よりも少し大人っぽく見えるから」

 

「えっ!?」

 

加奈江の言葉にドキッとするギンガ。

 

「昨日、何か有ったの?」

 

ニンマリと笑みを浮かべ訊ねる加奈江。

 

「い、いえ。べっ、別にそんな事は‥‥」

 

「そう?私の勘違いかしら?」

 

「き、きっとそうです!!」

 

と、強引にこの話を打ち切った。

その後、二人は朝食の準備を進め、ある程度終了した時、

 

「それじゃあ、ギンガ。悪いんだけど、桜花と紅葉ちゃんを起こしてきてくれるかしら?後は、私がやっておくおから」

 

「は、はい」

 

ギンガは朝食の準備をしていた手を止め、桜花と紅葉へと部屋に向かう。

しかし、その歩き方はどこかぎこちないようだった。

 

(うぅ~なんか違和感があって、やっぱり歩き辛い‥‥)

 

(やっぱり、ギンガ、彼と‥‥)

 

ぎこちない歩きで桜花と紅葉の部屋へと向かうギンガの背を見ながら加奈江は確信めいた顔をする。

それは加奈江自身の体験から基づく結論だった。

 

中嶋家にいる全員が食堂であるリビングの椅子に着き、朝食が始まった時、昨夜同様、良馬とギンガの二人は終始顔を赤らめ無言だった。

そんな二人を加奈江はニヤニヤしながら眺めていた。

一方、源三郎と桜花は現状が理解出来ずに二人の様子を見て首を傾げていた。

 

「あっ、ギンガ、そこの醤油とって」

 

「は、はい、どうぞ」

 

「あ、ありがとう」

 

二人は醤油を渡す際に手が触れ合い更に顔を赤らめる。そのような感じで朝食は進んで行くのだった。

その行動で紅葉とリニスも二人が恋仲になったのだと確信した。

加奈江同様、前世でギンガとその恋仲である男性との仲を知っている紅葉も昨夜、二人の間に何があったのかを大体察した。

 

朝食が終わった後、良馬はギンガを呼び止めた。

 

「ギンガ、ちょっといいかな?」

 

「はい?」

 

「今日、ギンガは暇?」

 

「え、ええ。特に予定はありませんけど‥‥」

 

「それなら今日、ちょっとつきあってほしいのだけど、いいかな?」

 

「えっ!?は、はい、喜んで!!」

 

良馬からのお誘いをギンガは快く了承した。

まぁ、二人の関係を知れば、良馬のこの行為はデートのお誘いに見えるし、恐らく当事者であるギンガ本人もそう思ったに違いない。

 

部屋で寝間着から私服に着替えている良馬は、緊張した面持ちでワイシャツに袖を通していた。

 

(ギンガが、俺たちの事を知ればどの様な反応をするだろうか?)

 

良馬は、今日ギンガに自分達一族の事を話そうと決めたのだ。

ギンガには表面上の自分ではなく、自分の全てを知ってもらいたかったのだ。

その結果、ギンガがどんな反応をしても良馬は受け入れるつもりだった。

 

良馬が運転する地上車で公道を走っていると、

 

「良馬さん。その‥‥今日はどこへ行くんですか?」

 

助手席に座っているギンガが行先を聞いて来た。

 

「俺の実家」

 

「えっ!?」

 

ギンガは今日これから行く場所を聞き、固まる。

 

(えっ!?えっ!?えええっ!?実家?良馬さんの実家!?それって‥‥それって‥‥もしかして、婚約の報告!?)

 

ギンガは一人、今日訪問する良馬の実家への訪問目的を考え、結論に至ると、内心でとてもあわふためいた。

 

(で、でもこれはいずれ通らないといけない事だし、それが早いか遅いかのちがいだものね、でも‥‥うぅ~緊張してきた‥‥そう言えば、良馬さんの実家ってどんな家なんだろう?確か、良馬さんは月村グループとかいう大企業の家系だって聞いたけど‥‥)

 

ギンガはこれから向かう良馬の実家がどんな家なのか?そして訪問目的はなんなのか?

それを車内で想像しながら、車窓を見ていた。

やがて、車は海鳴市郊外にある月村家の屋敷へと着いた。

 

(ここが良馬さんの実家‥‥)

 

車を降りたギンガは初めて見る良馬の実家をマジマジと見て、その大きさに圧倒される。

 

「ん?ギンガ?大丈夫?少し顔色が悪いみたいだけど?」

 

屋敷を見ていたギンガに良馬が声をかける。

 

「えっ!?は、はい。大丈夫です」

 

「そう?それじゃあ、行こうか」

 

(本当に入っちゃっていいのかな?)

 

良馬は特に気にする様子もなく屋敷の玄関口へと向かう。その隣をギンガが、緊張した面持ちで歩いている。

 

「ただいま」

 

「お帰りなさいませ、良馬様」

 

玄関先ではメイド服を着た一人の女性が立って良馬とギンガを出迎えた。

 

(メイドさんって本当に実在したんだ‥‥)

 

今まで書物や二次元の産物だと思っていたメイドにギンガは目を丸くしていた。

 

「ただいま、ノエル。今日、忍さんはいる?」

 

「はい。ご在宅です。お隣の方は中嶋さんの家の方ですね?」

 

「ああ、今日は忍さんとギンガに伝えたい事があって此処へ連れてきた」

 

先程とは打って変わって真剣な表情で今日の帰省目的を伝えるとノエルも察した様子で、

 

「わかりました。では、忍様をお呼びいたします」

 

と、真剣な表情となり忍を呼びに行く前に良馬とギンガを応接室へ通すと忍を呼びに行った。

 

忍を待っている間、良馬は何食わぬ顔で紅茶を飲んでいるがギンガの方はガチガチに緊張していた。

やがて、応接室のドアが開き、長い黒髪の女性と先程玄関先で出会ったメイドのノエルが応接室に入ってきた。

 

「お帰りなさい。良馬」

 

「ただいま。忍さん」

 

良馬は、応接室の出入り口であるドアの前まで行き、忍を出迎える。

 

「それで、良馬。今日はどうしたの?」

 

「あ、ああ‥‥忍さん、ちょっと‥‥」

 

そう言って、良馬は忍と共に応接室を出た。

忍としては折角来たのに何故態々応接室を出るのかが理解出来なかった。

応接室を出る際、良馬はノエルに、「少しの間、相手をしていて」と、ノエルにギンガの相手を頼み、忍と共に通路へと出た。

通路に出た良馬は周りに誰も居ない事を確認し、改めて忍に今回の帰省目的を告げた。

 

「そう、あの娘に‥‥」

 

「はい。この後、夜の一族の秘密を打ち明けようと思います」

 

忍はこれまで何度もこの様な場面を見てきた。

自分の子供や孫たちが大きくなり、やがて自らの人生のパートナーを見つけた時、相手に自分達一族の秘密を打ち明け、そして人間ではない自分たちを受け入れるか否かの試練を行ってきた。

中には当然、自分の好いた相手が人間ではなく吸血鬼だと言う事知り、化け物と恐れ慄いた者も居た。

そう言った相手には記憶改ざん処置を行ってきた。

失恋した子孫を見た時、忍はまるで自分の事の様に胸を痛めてきた。

 

「後悔は無いの?」

 

「ありません」

 

「あの娘が貴方の正体を知って『化け物』って言ってくるかもしれないのに?」

 

「はい」

 

「そう、貴方にとってあの娘はどんな存在なの?」

 

「ギンガは俺が守りたい、失いたく無いかけがえのない存在なんです」

 

良馬は忍の目を見てそう言う。

 

「その言葉に嘘は無いわね?」

 

「はい」

 

「どうやら、本気みたいね‥‥良いわ。貴方の好きにしなさい」

 

「ありがとうございます。忍さん」

 

忍の言葉に良馬は頷くと、忍と共にギンガの待つ応接室へと向かった。

 

良馬と忍が通路で話している時、応接室ではギンガとノエルが降り、ソファに座っているギンガのすぐ隣にノエルが立っている状況だった。

 

(き、気まずい‥‥何で?何で無言なの!?良馬さんが、『相手をして』って頼んだのに、さっきから無言で私の傍に立っているだけなの?‥‥ここは、やっぱり私から声をかけるべきなの?いや、でもなんで?と、とにかくメイドさんに気の利いたセリフなんて言えないわよ。良馬さん早く戻ってきてー!!)

 

初めて見たリアルなメイドさん。

更にそのメイドさんが全くの無言・無表情でいれば気まずくもなる。

チラッとギンガが横目でノエルの様子を窺うとノエルは瞬きもせずにジッとその場に立っている。

それも微動だにせず‥‥

ギンガがそのまま横目でノエルの事を横目で観察していると、

 

(この人、本当に人間かしら?)

 

と、ノエルの存在に若干の違和感を覚えた。

 

(私やスバルと同じ戦闘機人に似た気配があるのだけれど、完全にそうとも言い切れないし‥‥う~ん‥‥)

 

ギンガがノエルの存在に気になっていると、

 

「お待たせ」

 

良馬と忍が戻ってきた。

 

応接室の長いソファには良馬とギンガが並んで座り、その対面には忍が座っている。

 

「まずは、自己紹介からね。この前、中嶋さんの家で出会ったけど、あの時はごたごたしていて自己紹介できなかったからね。月村家の当主を務めている、月村忍です」

 

「な、中嶋ギンガといいます」

 

良家の当主を前にギンガの緊張は最高潮になり、表情も言葉もかなり固かった。幸い舌を噛むことは無かったので、自分の名前はちゃんと名乗ることは出来た。

 

「それで、今日はどうしたのかしら?突然、実家に戻ってくるなんて」

 

先程通路で今日の帰省目的は知っている忍だが、ギンガの手前、敢えて知らないフリをして訊ねる。

 

「今日は、忍さんに一つご報告する事がありまして‥‥」

 

「あら?何かしら?」

 

忍が今日の帰省目的を訊ねると、良馬とギンガは互いに見つめ合い、一度頷くと、

 

「実は‥その‥‥彼女とは結婚を前提に付き合おうと思っています」

 

「そう」

 

あらかじめ良馬から聞いていたので、オーバーリアクションを取らない忍であったが、やはり、良馬からこうして改めて言われると、複雑な気持ちだ。

 

「それで、中嶋さん?」

 

「は、はい」

 

「貴女は良馬の事をどう思っているのかしら?まさか、月村家の財産目当て‥‥なんてことは無いわよね?」

 

「そ、そんな!?違います!!」

 

ギンガとしては忍の言葉は余りにも心外で思わず声を荒げる。

 

「良馬さんは私の命の恩人であり、そして、私にとってかけがえのない大切な人なんです!!」

 

ギンガは決して月村家の財産目当てでないと事を知ってもらうために忍に自分の思いを打ち明ける。

 

「そう‥でも、これから話す事を聞いても貴女は良馬の事をそう思えるかしら?」

 

「どういう事ですか?それは?」

 

忍はギンガに自分や良馬を含めた一族の秘密を打ち明けた。

 

「夜の一族‥‥吸血鬼‥‥」

 

忍から良馬の正体を聞いたとき、半信半疑であったが、忍が証拠と言わんばかりに古いアルバムを見せた。

そのアルバムを見て、ギンガは更に驚愕した。

アルバムの中にある写真に写っている忍は今の姿と大して変わっておらず、しかも写真の中には自分が良く知る人物たちも写っていた。

 

(なのはさん‥‥フェイトさん‥‥はやてさん‥‥)

 

そう、ギンガが‥‥いや、今や管理局の誰もが知るエース・オブ・エース、金色の死神、夜天の主と呼ばれる三人の女性たちの若き日の姿がそのアルバムの中に収められていた。

ページを捲るごとに彼女たちは成長していくが、忍は相変わらず、姿に大きな変化はない。

そして、アルバムを見ているうちに気が付いたことがあった。

 

(あれ?なのはさん達は管理局に勤めて居る筈なのにこの写真を見るとその様子が無い)

 

アルバムの中で、なのはは、実家の喫茶店のオーナー兼パティシエールになり、フェイトは一頭身ほど小さいフェイトとそっくりの女性と共にホビーショップの店長をやっており、はやてにいたっては、ヴォルケンリッターの皆と共に本屋を経営しており、そこの店主になっている。

 

(これはどういう事?)

 

良馬の正体にも驚いたが、自分の知る有名人たちが自分の知る歴史と違う流れを知り、ギンガは困惑の渦中にあった。

 

「それで‥‥」

 

「は、はい」

 

困惑していたギンガに忍が声をかける。

 

「良馬が吸血鬼の一族だと知って、貴女はどうする?このまま、良馬と付き合う?それとも別れる?」

 

「そ、それは‥‥」

 

未だ困惑が収まらない中、忍がギンガに問う。

そして、ギンガはまず、写真に写る有名人たちのことは後にし、まずは目の前の事から整理する事にした。

 

「私は、例え良馬さんが、吸血鬼だろうと人間だろうと、関係ありません。私が抱く良馬さんを愛する気持ちに変わりはありませんから!!」

 

と、堂々と忍に宣言した。

 

ギンガのその宣言と彼女の目を見て、良馬同様、嘘偽りがないと判断した忍は二人の交際を認めることにした。

そして、

 

(良馬さんは、自分は普通の人間じゃないってことをこうして私に教えたんだもの。次は私の番ね‥‥大丈夫、良馬さんなら、きっと受け入れてくれる筈‥‥)

 

と、自らが普通の人間でも魔道師でもなく、戦闘機人という特殊な存在であることを明かすことにした。

 

「あ、あの‥‥」

 

「何かしら?」

 

「その‥‥私の方からも一つ、忍さんと良馬さんに伝えなければならないことがありまして‥‥」

 

「何かしら?」

 

「もう、知っているかもしれませんが、私はこの星の人間ではありません。ミッドチルダという他の星の人間です。そしてその星の人間の中でも私は‥‥」

 

ギンガはゴクッと生唾を一飲みした後、自らの正体を良馬と忍に明かした。

 

「私は‥‥その‥‥私は戦闘機人という存在なんです」

 

「戦闘‥‥」

 

「機人?」

 

戦闘機人という言葉に首をかしげる良馬と忍。

 

「それってどういう事なの?」

 

「はい‥戦闘機人というのは‥‥」

 

ギンガは自分の知る知識の範囲内で戦闘機人とはどの様な存在なのかを説明した。

 

「そう、クローン体をベースに機械を融合させた人間兵器‥‥」

 

戦闘機人の説明を聞き、忍とノエルはどこか興味ありげで、良馬に至っては特に関心がない様子。

しかし、説明をしたギンガの方は、もしかしたら良馬から嫌われるのではないかと、ビクビク、ハラハラした様子だった。

 

「りょ、良馬さん‥‥その‥‥」

 

ギンガが震えながら良馬に声をかける。

 

「俺は、ギンガがその戦闘機人?っていう存在だろうが、そんなことで嫌いにはならないよ」

 

「良馬さん‥‥」

 

「ギンガ。今、君の目の前には吸血鬼に自動人形、周りには魔道師に使い魔、普通の人でない知り合いばかりじゃないか。多少機械が混じった程度などで、今更驚くには値しないし、ギンガが自分を人と信じ、俺がギンガを人間だと言えば、ギンガはもう一人の人間だ。中嶋 ギンガという俺が愛した一人の女性さ」

 

良馬はギンガの肩に手を置き、ギュッと自らに抱き寄せた。

完全に二人の世界にはまった良馬とギンガであるが、忍はそんな二人の様子を過去の自分と重ね、微笑みを浮かべて見ていた。

その後、ノエルの正体がただのメイドではなく、自動人形と呼ばれるアンドロイドということにもギンガは衝撃を受けた。それと同時に何故、彼女が自分や妹のスバルと似たような気配を持ち合わせていたのか納得がいった。

 

そして、ギンガは次なる疑問、管理局の有名人達が何故、管理局に就職せず地球で喫茶店、ホビーショップ、本屋の経営をしているのかを訊ねた。

忍はありのまま、過去に自分が見て体験してきたことをギンガに話した。

まず、管理局の白い悪魔‥‥もとい、エース・オブ・エースの高町なのは は、幼稚園を卒園後、私立海聖小学校に入学し、その後中学、高校へと進学し、高校卒業後、実家の喫茶店を継ぐ為、洋菓子職人育成の専門学校へ進学した後、フランスのパリへと渡り、そこで菓子職人の修業を行い、帰国後はパティシエールとして実家で経営している喫茶店『翠屋』を継いだ。

次いで、金色の死神こと、フェイト・テスタロッサの姉である、アリシア・テスタロッサは私立海聖小学校へ途中編入の後、中学、高校へと進学し、高校卒業後、理工系の大学に進学。

そして、妹のフェイト・テスタロッサは姉のアリシア・テスタロッサ同様、私立海聖小学校へ途中編入の後、中学、高校へと進学し、高校卒業後、大学の経済学部へ進学し、大学卒業後、姉妹で実家の家業を継いだ。

夜天の主、八神 はやて は、幼少期に大学を飛び級で卒業しているほどの天才児だった。一時期関西に住んでいた為、彼女は普段関西弁で喋っていた。

ただし、一人称は「うち」ではなく、「わたし」だったところが、少しエセっぽかった。

彼女は両親を早くに亡くしたが、親類の者達と共に古書店・八神堂を経営すると共に、書店の地下でゲームセンターの経営もしていた。

しかし、二十代前半で突如、難病を患い若くしてこの世を去った。

はやては早くに亡くなったが、古書店・八神堂は、はやての親類の子孫が今も立派に継いでいると言う。

忍の話を聞く限り、なのは達が管理局の仕事を平行しながらとてもパティシエールやホビーショップの経営、古書店の経営をする余裕などとてもない。

それにフェイトに姉が居る話なんて聞いたこともないし、第一、自分の知るフェイトの名前はフェイト・テスタロッサ・ハラオウンである。

更にははやては若くしてこの世を去っている。

自分の知るはやては健康体そのもので難病を患っている様子は無かった。

経歴も名前(フェイトのみ)も家族構成も何もかもが自分の知る管理局の有名人とは違っていた。

 

一方でギンガは管理局で記録されている地球で起きたPT事件、闇の書事件の事を話すが、意外にも忍から帰ってきた返答は、

 

「そんな事、なかったわよ」

 

だった。

 

「以前、リニスと話した時も過去に海鳴で貴女が所属していた組織、時空管理局が関わった事例は存在していないわね」

 

「そんな‥‥」

 

管理局の訓練学校の教科書にも載り始めたPT事件と闇の書事件、この事件が今いる地球では起きていない。

その二つの事件そのものが起きなければ、管理局のエース・オブ・エース、金色の死神、夜天の主は誕生しない。

現に忍曰くなのは達にはその様な二つ名はつけられていないと言う。

しかし、ギンガの知る地球の歴史ではその二つの事件は確かに存在し、三人の女性たちは今や管理局の有名人‥‥もしかしたら、吸血鬼とは言え、忍が非魔導師であるから知らないのかもしれないと思ったが、改めてなのは達の写真を見る限り、この世界のなのは達が魔法に関わりがある様には見えない。

これらの矛盾が混乱へ拍車をかけた。

そこに、

 

「あ、あの‥よろしいでしょうか?」

 

今まで黙っていたノエルが話しかける。

 

「何かしらノエル?」

 

「恐らく、ギンガさんの知っている地球とこの地球はそれぞれ別の歴史を辿ったのではないでしょうか?」

 

「どういう事かしら?」

 

「昔読んだSF小説の中にパラレルワールドという設定がありました」

 

ノエルは小説に載っていたパラレルワールドの定義を忍達に話した。

 

パラレルワールド‥‥それは、ある可能性や選択肢によって世界(時空)を分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す言葉で、並行世界、並行宇宙、並行時空ともいう。

そしてその世界の存在は「異世界(異界)」、「魔界」、「四次元世界」などとは違い、我々の宇宙と同一の次元を持つ世界となっている。

 

「つまり、ギンガの知る地球と今、私達が住んでいるこの地球は名称や人物が同じでもそれぞれ全く違った世界‥という事かな?」

 

良馬がノエルに確認するかのように尋ねる。

 

「はい。ギンガさんのお話を聞く限りではそう推論します」

 

「それじゃあ、ギンガの知る地球が後にガミラスの攻撃を受けない可能性もあるわけだね」

 

「はい。過去の歴史がかなり食い違っているので、その可能性も十分にあるかと‥‥」

 

「そうか‥‥」

 

ガミラスの攻撃を受けない可能性もある。

その言葉を聞き、良馬はどこかホッとした表情をしていた。

あの地獄のような体験を異世界の地球人たちには体験をしてほしくはなかったからである。

 

互いの秘密、そしてパラレルワールドの存在を知り、大きく視野が広がった経験をした二人は月村家を後にし、中嶋家に戻った。

戻る途中、ギンガは車の中で、互いの正体はもちろんの事、二人が交際していることは、義父や義妹(桜花)にはまだ内緒にしてほしいと言ってきた。

義母と紅葉はすでに二人が恋仲だということは知っているので、二人にはこの後、口止めをしてもらうつもりだ。

公表するのは地球や防衛軍の再建が十分になってからでも遅くはないと言う。

確かにギンガの父、源三郎には今は地球と防衛軍の再建の事を優先してもらおうと思った良馬だった。

 

後日、忍はギンガに戦闘機人について目を輝かせながら詳しく訊ねてきて、年に何度かの健診が必要な事を聞くと早速月村グループが所有している研究所に連絡を入れ、ギンガを連れて研究所へ向かった。

研究所へ着いた忍は早速、此処にある機材でギンガの身体のメンテナンスを出来るか、チェックし、その結果、何の問題もなく、ギンガの身体をメンテナンス出来ることが判明し、今のギンガの状態も知る必要があるので、そのままギンガの診断に入った。

診断の結果、ギンガの体に異常はなく、健康体そのものだった。

研究所を出る際、忍はギンガに人間の女性同様、妊娠・出産する事が可能なので、今後大いに期待していると耳打ちするとギンガの顔はたちまち赤くなった。

 

中嶋家に戻り入浴と夕食を済ませた各々はそれぞれ自由な一時を過ごしている。

源三郎は晩酌、桜花、ギンガはテレビを見ながら果物(特盛)を食べ、紅葉は読書。

リニスと加奈江はお茶を飲んでいる。

そんな中、良馬は以前から気になっている事とギンガと恋仲になった事を加奈江に報告しようと、加奈江に声をかけた。

 

「加奈江さんちょっと部屋で話したいことがあるんですが‥‥」

 

「あら?何かしら?」

 

加奈江の方は良馬の話が何となく察しがついているようで、快く良馬について来た。

 

「それで、話って何かしら?」

 

部屋に入った加奈江が開口一番で良馬に訊ねた。

 

と言っても、話の内容は十中八九知っているくせに‥‥

 

「単刀直入に言います。まず、ギンガと交際する事になりました」

 

「まぁ。それはおめでとう。母親の私が言うのもなんだけで、ギンガは良い娘でしょう?美人だし、気立ての良いしっかり者だし」

 

「は、はい」

 

加奈江の娘を自慢するテンションに若干引き気味の良馬。

しかし、養子であるギンガをここまで本当の娘の様に扱ってくれる中嶋夫妻には感謝している。

 

「そ・れ・で、どこまでいったの?」

 

「は、はい?」

 

娘の自慢が終わると、唐突に加奈江がニンマリした笑みを浮かべ、良馬に訊ねてきた。

 

「な、何がですか?」

 

「決まっているじゃない。ギンガとどこまでいったかって聞いているのよ」

 

「そ、それは‥‥」

 

良馬の脳裏に浮かぶのは、昨夜の出来事‥‥

とても、恥ずかしくて言えるわけがない。

まして、交際している娘の母親に‥‥

そんな良馬に加奈江は、

 

「ギンガ、良い身体していたでしょう?」

 

と、耳元で囁いた。

 

「っ!?」

 

何故、知っているんだ!?と言わんばかりにバッと加奈江の顔を見る。

確かに加奈江の言う通りギンガは良い体つきをしていた。

 

実年齢よりも豊かに実った乳房。

 

余分な贅肉など存在しないウエスト。

 

張り出した肉付きの良い尻。

 

むっちりとした太股のラインもまた男心をくすぐる究極的に完成された女体。

 

そんな極上の体を持つギンガと一晩事を構えたのだが、あの時はギンガからの突然のお誘いだったので、誰にも気づかれていない筈。

 

それにも関わらず、加奈江は何でも御見通しよと、言わんばかりの顔をしている。

 

「私も経験があるんだけど、今日の朝のギンガ、少し歩きにくそうにしていたから、まさかと思ったんだけど、今の良馬君の反応を見て、如何やら二人ともやっちゃったみたいね」

 

「‥‥」

 

良馬は顔を赤くし、加奈江から気まずそうに視線を逸らす。

 

「大丈夫、源三郎さんはこの事知らないし、来る時が来るまで、私も言うつもりはないわ」

 

「そ、そうしてもらえるとありがたいです」

 

「それにしてもまさか、こんな短期間でギンガと肉体関係を持つなんて、良馬君って意外と手が早いのね」

 

「‥‥」

 

「まぁ、貴方もギンガも年頃の男女なのだから分からない訳じゃないわよ」

 

加奈江の言う事が事実なだけあって反論できない良馬であった。

更にこの後、良馬は加奈江に「早く孫の顔がみたいだの」さんざんせかされ、からかわれた。

そして、ギンガについての報告が終わった後、もう一つ、以前から加奈江に訊ねてみたいことがあり、良馬は今日それを訊ねた。

 

「それと加奈江さん、以前からどうしても聞きたかったことがあるんですが‥‥」

 

「何かしら?」

 

「ギンガが初めて来た日、加奈江さん玄関口で小さくギンガの名前を呟きましたよね?あの時、加奈江さんにはギンガの名前をまだ教えていないし、源三郎さんも玄関先で初めてギンガを加奈江さんや桜花ちゃんに紹介した筈なのに‥‥」

 

「‥‥」

 

良馬のこの質問に加奈江はビシッと固まる。

 

「どうして、加奈江さんは紹介される前にギンガの名前を知っていたんですか?ギンガなんて名前、そうそうある名前ではありませんし‥‥」

 

ギンガを連れてきた初日の事を訊ねると、加奈江は先ほどまで浮かべていた余裕の笑み消し、無表情のまま、良馬を見つめている。

その加奈江の様子を見て、良馬も真剣な表情で、加奈江を見つめている。

 

「参ったなぁ~聞こえないと思っていたのになぁ~」

 

やがて、加奈江は突然、無表情の状態から表情を崩し、良馬から視線を逸らし、フッと哀愁が漂う笑みを浮かべる。

 

「加奈江さん、それで‥‥」

 

「ねぇ、良馬君」

 

「はい」

 

良馬がもう一度訊ねる前に、加奈江が良馬に問う。

 

「輪廻転生って知っている?」

 

「輪廻転生?それって確か‥‥」

 

 

輪廻転生‥‥転生輪廻てんしょうりんね)とも言い、死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってくることを言う。

主にヒンドゥー教や仏教などインド哲学・東洋思想において顕著だが、古代のエジプトやギリシャ(オルペウス教、ピタゴラス教団、プラトン)など世界の各地に見られる。

輪廻転生観が存在しないイスラム教においても、アラウィー派やドゥルーズ派等は輪廻転生の考え方を持つ。

 

 

「‥‥って、やつですよね?それで?その輪廻転生がどうかしたんですか?」

 

「‥‥良馬君」

 

「はい」

 

「これから話す事は信じても信じなくても良いわ。ただこの事だけはギンガや他の誰にも言わないでね」

 

「わ、わかりました」

 

「私、前世の記憶を引き継いで、生まれてきたの‥‥そしてその前世での私は、ギンガの母親だったのよ‥‥ギンガの故郷、ミッドチルダで‥‥」

 

「なっ!?」

 

加奈江の話はあまりに突拍子もない事だった。

 

加奈江はギンガの故郷、ミッドチルダで、同じくギンガが所属していた時空管理局の局員だったと言う。

そして、所属していた部隊がある日、違法研究施設を摘発した時、そこの施設で当時、六歳のギンガと彼女の妹の当時四歳のスバルを保護した。

保護した後、二人を検査した結果、二人とも自分の遺伝子を元にして造られたクローン体であることが判明し、加奈江‥‥前世ではクイント・ナカジマと言う名前で、クイントはその二人を養子として引き取った。

その二年後、またも違法研究施設を摘発したところ、その摘発は事前に情報が漏れていた様で、敵は万全の状態で迎え討ってきて、自分は返り討ちにあい、そこで死んだ。

しかし、死んだと思い目を開けた時、自分の身体は赤ん坊の姿になっており、この地球に生まれた。

そんな内容だった。

だが、加奈江も良馬もまさか、紅葉も前世では加奈江同様、ミッドチルダの魔導師だと言う事を知る由もなかった。

 

「‥‥」

 

加奈江の話は終わり、良馬はどう判断すればよいのか、どうリアクションを取れば良いのか、わからなかった。

しかし、自分が知る地球と別の歴史を辿った地球の存在が分かった今、輪廻転生と言う現象があり得るのではないかとさえ思った良馬だった。

 

「それじゃあ、そういう事だから、くれぐれも他の人には言わないでね」

 

と、言い残し、加奈江は良馬の部屋を出て行った。

ただ去り際に、

 

「それからギンガの事、お願いね。あの子、意外と脆い部分もあるからちゃんとカバーしてあげてね」

 

「は、はい」

 

と、良馬に言い残し、今度こそ、良馬の部屋から去っていった。

 

(加奈江さんの話が本当なら、何故彼女はギンガに話さないのだろうか?やっぱり負い目を感じているのだろうか?)

 

加奈江が出て行った後、良馬は加奈江の心境を察する。

もし、本当に加奈江が前世でギンガの母親であり、一度死んだ後、転生して、新たに中嶋 加奈江(旧姓 本田加奈江)と言う一人の地球人として生活している中、突然、前世の家族であった娘が目の前に現れた‥‥。

加奈江としては嬉しかったろうが、同時に前世でまだ幼かった子を残したまま、先立ち、転生した後、こうして新しい家庭を築いている自分に対し、ギンガや故郷の家族に負い目を感じているのだろうか?

そんな彼女が、ギンガの前で、「前世の記憶があり、自分は前世では貴女の母親だったのよ」と、言える日が来るだろうか?

転生し、再び巡り合った母と子、運命的な出会いであるが、今は、少し時間を置いた方がいいだろう。

いつか、加奈江自身がギンガに打ち明ける日が来ると信じて‥‥

 

それからすぐに良馬の新しい配属先が決まり、同時にギンガも防衛軍軍人として初の配属先が発表された。

 




この世界のなのはたちはINNOCENTの様な世界で生きていたとイメージ下さい。

INNOCENTの様な世界だったので、魔法も管理局もノータッチであり、当然PT事件も闇の書事件も起きていませんし、フェイトもクローンではなく人間で、アリシアもプレシアも生存していました。

ヴォルケン+アインスもプログラム体ではなく人間として生きていました。
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