星の海へ   作:ステルス兄貴

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二百四十四話 浮遊大陸会戦

 

 

良馬とギンガ、古代と雪が長きにわたる交際の末に結婚したように先日、ヤマト通信長の相原と防衛軍長官、藤堂の孫娘である晶子が結婚をした。

 

しかし、ようやく想い人と結婚出来た相原であったが、結婚早々にヤマトにはアルファ星への出航命令が下った。

 

藤堂としても新婚の二人の時間を割くのは心苦しいが、公私は分けなくてはならない。

 

バース星同様、ケンタウロス座にあるアルファ星は現在、地球とバジウド星系のボラー連邦派における星間国家との最前線である。

 

その最前線には、まほろばも既に派遣されていた。

 

新婚ホヤホヤの相原としては、ようやく結婚して新妻である晶子と時間を共にしたかったのだが、これも船乗りの定であり、相原もそれを受け入れ、晶子の方もそんな相原を旦那として理解したうえで結婚したので、地球で彼の帰りを待った。

 

また、先日の人事異動で雪もヤマトから異動となっており、現在ヤマトでは雪の代わりにレーダーを担当しているのは、西条未来と言う女性の乗員となっている。

 

そんな、まほろば、ヤマトが留守中の地球‥海鳴にある月村邸に一人の訪問者が居た。

 

「よぉ、ツキムラ」

 

「フォムト!!久しぶり!!」

 

「ああ」

 

月村邸を訪問したのは、バーガーであった。

 

バーガーは地球とガルマン・ガミラスとの間で行われた技術交換によって、建造されたアンドロメダ級の新造艦を受け取りに地球に来たのだが、新造艦の受け取りの他に私用で別の用事があった。

 

それが月村邸の訪問であった。

 

「月面のガルマン・ガミラス大使館から連絡があったけど、まさか本当に来てくれるとは思わなかったよ」

 

「お前さんやナカジマ‥いや、ギンガの結婚式に行けなかったからな、それについての詫びもある。そう言えば、ギンガは居るのか?」

 

「ギンガは今、ケンタウロス座アルファ星に赴いていて地球を留守にしているんだ」

 

「そうか‥‥」

 

ギンガが不在と言う事でちょっと残念そうなバーガー。

 

「まぁ、立話もなんだ、上がって、上がって」

 

「お、おう」

 

良馬はバーガーを月村邸に上げる。

 

「そっか、そっちは今、そんな状況に‥‥」

 

「ああ、ベムラーゼの野郎がくたばってボラーも混乱し、その隙を突けると思ったが、連中は意外と態勢を立て直すのが早くてな‥‥」

 

互いに久しぶりにあったが、二人とも軍人ということから最初にあがった話題はガルマン・ガミラスの近況であった。

 

「ベムラーゼは、ボラー本星から出撃する前に負ける事を想定して、既に次の後継者を決めてから出撃したのだろうか?」

 

地球と異なり、ガルマン・ガミラス、ボラー連邦は独裁国家であり、国家元首が斃れたら混乱するだろうし、後継者が決まるまでの時間もかかりその間に内部分裂するかと思われた。

 

しかし、ボラー連邦はベムラーゼの死後の混乱を早期に収めた事から、既にベムラーゼの後継者が居たのかと思われた。

 

(そう言えば、彗星帝国の残党軍も国家元首、本土を失ってもそれなりの軍行動をとれていたな‥‥)

 

彗星帝国戦役後における残党軍の動きは、残党とは言えないくらい統率がとれていた。

 

独裁の国家元首だからこそ、万が一自分の身に何か起きた時の事を想定して、ベムラーゼも地球に向かう前に自分の後継者を決めてから出撃したのだろうか?

 

「俺は実際にベムラーゼを見たことはないが、聞いた話じゃあ、奴はそこまで根回しが出来る器用さはなく、自信過剰な性格だったと聞いているぜ」

 

「となると、ベムラーゼに次ぐカリスマ性がある人物が即座に台頭して、混乱しているボラー連邦を短期の内に収束させたと言う事か‥‥それで、ボラー連邦の新たな指導者について何か情報は入っているのかい?」

 

「ああ、次のボラー連邦の首相はラスプータンって言う奴らしい‥‥」

 

「ラスプータン‥‥どんな人物なんだ?」

 

「それが、奴に関して未だに詳しい情報は出ていない。分かっているのはラスプータンって奴が今のボラー連邦の首相ってことだけだ‥‥」

 

(ラスプータン‥‥なんだか、昔ロマノフ王朝に使えていたラスプーチンに名前が似ているな‥‥)

 

「地球側もボラーの連中には随分と手を焼いているって聞いたぜ」

 

「ああ。バジウド星系にはまだボラー連邦派の勢力が存在して小競り合いが未だに続いている。数年前には大規模な遠征を行ったが、遠征内容があまりにも杜撰すぎて地球側は大敗を喫した。あれは、まさに近年における防衛軍の黒歴史さ」

 

「ガルマン・ガミラスでもバジウド星系に居るボラー派には最近になって目障りな連中って認識になってきてな。東部方面軍から一部の戦力を割いてこれを完全に連中の息の根を潰すつもりだ」

 

「となると、アルファ星に駐屯している防衛軍も援軍として参戦するかもな‥‥」

 

「そうだな‥‥まぁ、物騒な話はこのくらいにして、今日ツキムラの所に来たのは、お前さんやギンガに会うのと、渡したい物があってな‥‥」

 

バーガーは手にした大きな鞄を見せる。

 

「最初、気になったけど、その鞄の中身は一体何?てっきり軍事機密の書類の類かと思ったよ」

 

「軍事機密を持って、出歩かねぇよ。ジュラ様から聞いたんだが、ギンガともう一人‥スターシア陛下の娘さんと結婚して子供も居るんだってな」

 

「あ、ああ」

 

「そんな子供らにペットにもなり、守護者にもなる便利な代物だぞ」

 

そう言ってバーガーはダチョウの卵程の大きさの卵を二つテーブルの上に乗せた。

 

「これは‥卵?」

 

「ああ。ガルマン・ガミラス領にある惑星リアリスで見つかった現住生物の卵だ」

 

「一体何の卵なの?」

 

「具現化の卵だ」

 

「具現化の卵?」

 

「ああ。どんな生物が産まれるのか?それは卵の所有者の想像力によって異なるらしい。だからこそ、原産地の惑星リアリスでは、様々な姿の生物が生息している」

 

「へぇ~そんな卵があるなんて‥‥宇宙は広いな‥‥」

 

地球では信じられない内容の卵に良馬は感嘆の声を出す。

 

「ありがとう、フォムト。子供たちもきっと喜ぶよ」

 

バーガーから卵を受け取る良馬。

 

その後、二人は酒を交えながら談笑をした。

 

「それじゃあ、またな、ツキムラ」

 

「ああ。またな、フォムト」

 

談笑と酒を楽しんだバーガーは月村邸を後にした。

 

その日の夜‥‥

 

「へぇ~それが、ガルマン・ガミラスの友達から貰った卵なの?」

 

「ええ」

 

忍に昼間に月村邸を訪問したバーガーから貰った卵を見せる。

 

「誉と友莉葉がもう少し、物心がつき善悪の分別がつくようになったら渡そうと思っています」

 

「でも、卵なのよね?それまで持つの?」

 

「フォムトの話では、これは半永久的にもつそうです。中の生物は持ち主の思考を読み取って孵化するみたいですよ」

 

「へぇ~」

 

良馬の説明を聞いて卵をまじまじと見つめる忍。

 

「どんな生物が産まれるのか分からないけど、凶暴な生物や変な生物が産まれない様にしないとね」

 

「そ、そうですね」

 

今後の子供たちの教育次第で卵の中の生物の姿が変わるとなると変な育て方は出来ないと言う事なので、親である良馬の責任は重大であった。

 

それから直ぐに雪同様、良馬にも人事部から出頭命令が下だり、新たな配属先が決まった。

 

 

その頃、ケンタウロス座アルファ星では‥‥

 

まほろばより遅れてアルファ星に到着したヤマト。

 

一週間程、アルファ星にて何事もなく訓練を行っている中、出撃命令が下った。

 

当然、まほろばにもだ‥‥

 

いや、アルファ星に集結している防衛軍の主力艦隊全てに出撃命令が下された。

 

しかもその作戦にはガルマン・ガミラス東部方面軍も参加する地球とガルマン・ガミラスとの合同作戦だった。

 

先日、良馬がバーガーと話していた通りの展開となったのだ。

 

ガルマン・ガミラスは現在、ボラー連邦領内への大規模な侵攻作戦を続けているが、未だに決定打を打てず、銀河系中心部でボラー連邦と激しい攻防戦を繰り広げており、バジウド星系など、アウト・オブ・眼中であった。

 

その為、バジウド星系におけるボラー連邦派の星間国家の対処は主にバジウド星系のガルマン・ガミラス派の星間国家、地球が行っていた。

 

もっともバジウド星系のボラー連邦派との火種はガルマン・ガミラスと同盟を組んだことも一因ではあるが、決定打となったのは地球側が行ったバジウド星系への遠征が原因であった。

 

しかし、ガルマン・ガミラス側も此処までボラー連邦との攻防戦が長期化した事で、未だにバジウド星系にボラー連邦派の星間国家が存在する事で、背後や側面からの襲撃を受ける可能性が出てきた為、デスラーは此処で一気にバジウド星系のボラー連邦派を一掃する事に決めた。

 

これまでの地球との攻防戦でバジウド星系のボラー連邦派も着実に戦力を減らしていたので、ガルマン・ガミラスとしても短期決戦が出来るとう踏んでいたのだ。

 

東部方面軍の一部をバジウド星系に割いた為、本命である対ボラー連邦戦線には南部方面軍を向かわせた。

 

南部方面軍はボラー連邦領に面しておらず、その為、対ボラー連邦戦線に参戦しておらず、従来の銀河南部方面へ進出していたが、この度の東部方面軍の戦力分散を受けて本来の南部方面進出任務を一時中断して、対ボラー連邦戦線に投入したのだ。

 

アルファ星から出撃した防衛軍の宇宙艦隊はヤマト、まほろばを含めた複数のドレッドノート級宇宙戦艦、0一式宇宙巡洋艦が艦隊の主力となっている。

 

今回の主戦場は浮遊大陸が多数浮かぶ宙域で、此処にバジウド星系のボラー連邦派の主力艦隊が集結していると言う情報をガルマン・ガミラスが入手し、それを地球側にも通達して来たのだ。

 

バジウド星系のボラー連邦派の星間国家もボラー連邦本国からの援軍もなく、互いに互いを援助していたが、地球、ガルマン・ガミラス派の星間国家、そしてガルマン・ガミラスとの小競り合いを繰り返す内に徐々に疲弊して来た。

 

その為、浮遊大陸群宙域に集結したボラー連邦派艦隊もまさに背水の陣で地球、ガルマン・ガミラス連合艦隊を待ち受けている。

 

それは以前、彗星帝国戦役時における土星圏に集結したかつての防衛艦隊と同じであった。

 

 

まほろば 艦橋

 

「ガルマン・ガミラス艦隊合流ポイントまでワープ」

 

「了解、ワープします」

 

アルファ星を出撃した艦隊は事前にガルマン・ガミラス側から指定されたポイント地点までワープしていく。

 

やがて、ワープを終えると、まほろばの航海長であるノイマンがワープアウト地点の座標を確認する。

 

「ワープ」

 

やがて、ワープ準備が整った艦は次々とワープしていく。

 

そして、ワープアウト地点は所定通りの空間であり、各艦も次々と通常空間にワープアウトしていく。

 

ワープアウト後、艦長席のシートを通してかすかな震動が伝わって来る。

 

「ワープアウト。座標誤差、0.002。許容範囲です」

 

「各部チェックを行え」

 

「機関部、波動エンジン異常なし」

 

機関室からも報告があがり、エンジンに異常はないとの事だ。

 

「エネルギー正常、艦の損傷を認めず」

 

技師長のアルバートが艦に損傷などの異常がないかを確認し、こちらも損傷などの異常はないとの事だ。

 

ワープアウトを完全に終えた艦隊は直ぐに陣形をとり、航行する。

 

「レーダーに反応‥味方識別信号を確認。連絡のあったガルマン・ガミラス東部方面軍、第十八機甲師団です」

 

航海長補佐の林繫が防衛艦隊正面に展開している艦隊の識別を確認して、艦長であるギンガに報告を入れる。

 

眼前にはガミラス時代の深緑色の艦体色を受け継ぐラムール級航宙巡洋戦艦とリンチェント級航宙駆逐艦群が確認出来た。

 

元々この宙域での合流を指定してきたのはガルマン・ガミラス側だったので、ガルマン・ガミラス東部方面軍第十八機甲師団の宇宙艦船は黙然と防衛艦隊との距離を縮めながらも未だにワープアウトしてくる宇宙艦船が居る。

 

その現状から、今回の作戦に参戦する宇宙艦船がガルマン・ガミラス側の方が防衛艦隊よりも勝っている事が窺える。

 

「全艦、対艦戦闘用意」

 

「全艦、対艦戦闘用意」

 

「第一~第三主砲砲、第一、第二副砲砲撃準備、艦首ミサイル発射管、ミサイル発射用意」

 

ギンガが戦闘命令を下令すると、艦内に警報が鳴り、乗員たちはそれぞれ戦闘部署へと走り、戦闘準備を進める。

 

「データリンク開始」

 

「レーダー観測員はグリットの表示変更に注意せよ」

 

「取舵一杯」

 

「取舵一杯」

 

向き合っていた防衛艦隊はスラスターを吹かして左舷側へと変針し、ガルマン・ガミラスは右舷側へとそれぞれ変針すると、向き合っていた両艦隊は平行に航行する。

 

両艦隊が並ぶように航行していると、

 

「ガルマン・ガミラス艦隊旗艦より、防衛艦隊に向けて通信を行っています」

 

通信長のメイリンがガルマン・ガミラスの旗艦が防衛軍全艦隊に向けて通信を行っている旨を報告する。

 

「ガルマン・ガミラスから?一体何の用でしょう?」

 

この場に来て一体ガルマン・ガミラスが何の用なのかティアナは首を傾げる。

 

「‥‥一先ず、通信回路を開いて」

 

「了解」

 

ガルマン・ガミラス側から一体何の用なのか不明であるが、通信回路を開いて通信内容を聞いてみなければ分からないので、ギンガはメイリンに通信回路を開かせる。

 

まほろば艦橋のメインモニターにはガルマン・ガミラス艦隊の指揮官らしき人物の姿が映し出される。

 

『ガルマン・ガミラス、東部方面軍第十八機甲師団指揮官のダゴンだ。今回の作戦では我がガルマン・ガミラス帝国と地球との合同作戦であるが、敵の対処は我々ガルマン・ガミラスが行う。諸君らは後方に待機していてもらいたい。貧弱な友軍など戦場に来られても迷惑だからな』

 

ダゴンは今回の作戦について、防衛艦隊はすっこんでいろと言ってきた。

 

『数年前に貴官ら地球が行った無様な遠征について我々も把握している。何より、未だにバジウド星系を平定出来ぬ同盟国の軍など最初から期待もしておらん。くれぐれも我々の邪魔だけはしないでもらいたい。以上だ』

 

ダゴンは一方的に地球側を下に見つつ通信を切った。

 

「何あれ?」

 

「何か嫌な感じですね」

 

メイリンとティアナは先ほどのダゴンの態度に嫌悪感を出す。

 

「まぁ、地球では今も反ガミラス感情があるからね‥‥さっきの人も反地球感情があるんじゃないかな?」

 

ギンガは先ほどのダゴンの態度は地球に対して彼は元ガミラスの軍人で、祖国が地球‥ヤマトの手によって壊滅的な被害を受けた事に対して反地球感情があるのだと思った。

 

しかし、ギンガの予測は反地球感情と言う所は当たっていたが、彼は元ガミラスの軍人ではなく、ガルマンの出身であった。

 

彼が反地球感情を抱いているのは、地球がガルマン・ガミラスよりも科学力が劣っている辺境惑星にもかかわらず、ガルマン・ガミラスの同盟国の中で一番優遇されている。

 

ダゴンとしてはそれが許せなかった。

 

地球はいずれ、ガルマン・ガミラスの汚点になるのではないかとダゴンは常々そう思っていた。

 

数年前、地球が行ったバジウド星系への遠征失敗により、未だにバジウド星系にはボラー連邦派の星間国家が存在し、自分はこうして地球の尻拭いをさせられているかの様な転戦‥‥

 

ダゴンが地球に対して苛立ちを覚えるのも無理はない。

 

しかし、そんなダゴンの心情など、防衛軍の軍人たちには理解できるはずもなく、地球側の軍人たちにとってダゴンの印象は良好的ではなかった。

 

そんな防衛軍軍人たちの心情など知る由もなく、第十八機甲師団の宇宙艦船は徐々に速度をあげて先行していく。

 

「まぁ、何にせよ、後方待機なら私たちが戦闘を行う必要もないし、戦闘がなければ艦が沈む事も死傷者を出す事もないからいいんじゃない?」

 

ギンガとしては戦って武勲を得るよりも、ガルマン・ガミラス艦隊が全てを片付けてくれれば味方に被害を出す事もないので、それで良しとした。

 

まほろば艦橋の前方では隊列を組みながら第十八機甲師団の宇宙艦船が徐々に速度を上げて前進していく。

 

ガルマン・ガミラス、地球連合艦隊の行く手には二つのガス星が見えた。

 

手前は準惑星の冥王星とほぼ同じ大きさだが、奥にある星は優にその五倍以上の大きさがある。

 

事前の調査では、手前の星はアンモニアの氷で出来たマントル持つ星。

 

奥の星はヘリウム、水素ガスが主な主成分で大きさの割に密度が小さな星。

 

そしてどちらの星にも生物は存在していない。

 

この二つの星はかつてのガミラスとイスカンダル、そしてガルマン・ガミラスとスターシアの様な二連星をなしており、奥の星は多数の衛星を持っていた。

 

その衛星こそが浮遊大陸となっている。

 

古代たちヤマトの乗員はかつて木星にて、ガミラスが地球攻略の最前線基地を築いていたのを発見して、波動砲の試射を兼ねて浮遊大陸に波動砲を撃ち込んだことがある。

 

木星の浮遊大陸はヤマトの波動砲による一撃で基地諸共吹っ飛ばした経緯がある。

 

ただこの宙域にある浮遊大陸は木星にあった浮遊大陸とは異なり、格段に規模が大きい。

 

大陸状の大地が上下に浮かび、周囲には無数の岩塊が存在している。

 

そんな浮遊大陸の中央部には基地らしき人工建造物が確認できる。

 

バジウド星系のボラー連邦派が建造した前線基地だ。

 

やがて、基地からは次々とボラー連邦で使用されている宇宙艦船が出撃していくる。

 

「敵艦隊、浮遊大陸より部隊を展開。進撃方向正面へ防衛陣を構築中の模様」

 

まほろば艦橋のメインモニターにはボラー式の宇宙艦船の姿が確認できた。

 

「‥‥」

 

ギンガを含め、艦橋員たちはその様子をジッとモニターを見つめる。

 

(いくら、ガルマン・ガミラスの指揮官が反地球感情をもっているとしてもこの陣形だと波動砲は使えないわね‥‥乱戦になればなおさら波動砲のチャージをする間もないからどの道、波動砲は使えない‥‥)

 

(ガルマン・ガミラスの艦隊だけで勝敗がつけばいいけど‥‥)

 

ガルマン・ガミラス艦隊が防衛艦隊の前面に展開しているので、防衛艦隊は波動砲を撃てない。

 

この状況で波動砲を撃てばガルマン・ガミラス艦隊も巻き込んでしまう。

 

それは乱戦になって敵、味方が入り混じれば尚の事だ。

 

例え乱戦になってもガルマン・ガミラスだけで方が付けば手っ取り早い。

 

 

ガルマン・ガミラス東部方面軍第十八機甲師団 旗艦 ダンドール 艦橋

 

「ふん、何故我々栄光のあるガルマン帝国が地球なんて辺境の田舎蛮族共と肩を並べて戦わなければならんのだ?」

 

そんなガルマン・ガミラス艦隊の旗艦では、ダゴンがモニターに映る防衛艦隊の姿を見て毒づく。

 

「しかし、司令官。地球は我が帝国と同盟国であります」

 

副官がダゴンをやんわりと窘める。

 

「それが気に食わんのだ。何故、総統はあのような辺境の田舎惑星を優遇するのか理解に苦しむ」

 

ダゴンの地球に対する不満は益々募る。

 

同盟関係がなければ、自分が地球討伐に志願したいくらいだ。

 

「敵艦隊接近!!」

 

「ふん、地球同様連中も忌々しい‥‥こんなくだらない戦い、さっさと終わらせるぞ。攻撃開始!!」

 

第十八機甲師団の宇宙艦船が速度を上げて攻撃をしながらボラー連邦派艦隊へと迫る。

 

ボラー連邦派艦隊も自分たちに向かってくる第十八機甲師団の宇宙艦船を迎え撃つ。

 

浮遊大陸の周囲でボラー連邦派艦隊の緑色のビームと第十八機甲師団の宇宙艦船のピンク色のビームが入り混じる。

 

ギンガが想像したように浮遊大陸の戦いは第十八機甲師団とボラー連邦派艦隊との乱戦になり始めていた。

 

浮遊大陸の戦いは防衛艦隊の本土である地球‥防衛軍司令部でもモニターされていた。

 

 

地球 防衛軍司令部庁舎 指令室

 

「敵、ボラー連邦派艦隊は浮遊大陸各拠点より出撃し、部隊を展開」

 

「連合艦隊、作戦宙域に到着」

 

「引き続き作戦の状況推移を観測せよ」

 

「ガルマン・ガミラス艦隊前進、攻撃を開始しました」

 

指令室にある多数のモニターには浮遊大陸の状況が様々な角度で映し出されている。

 

司令部要員は緊張した面持ちでその様子を見ていた。

 

「敵、ボラー連邦派艦隊更に前進、ガルマン・ガミラス艦隊と混戦状態となりました」

 

「浮遊大陸から後続の部隊の出現を確認!!」

 

「ガルマン・ガミラス艦隊、前衛部隊に被害多数!!」

 

味方がやられてもひるまずに攻撃を続け前進するガルマン・ガミラス‥第十八機甲師団らしい戦いとなっている。

 

 

まほろば 艦橋

 

「酷い乱戦ですね」

 

うららが眼前の戦いを見ながら呟く。

 

「いつ、敵がガルマン・ガミラスの包囲網を突破してこちらに来るか分からない。攻撃はいつでも出来るように」

 

「了解」

 

「艦長、艦をもっと前進させますか?」

 

ティアナが艦を前進させて包囲網を突破して来た敵に対して直ぐ対処するように訊ねる。

 

「‥‥いえ、このまま現状維持。前進するとかえって友軍に誤射を与える可能性を上げてしまうからね」

 

「はい」

 

フレンドリーファイアを警戒し、ギンガは現宙域での待機を命じた。

 

第十八機甲師団とボラー連邦派艦隊の戦いは、ボラー連邦派艦隊側としてはもう後がないので、死に物狂いで戦っている。

 

二個部隊に分かれ、正面と左翼から第十八機甲師団を攻撃し、着実に被害を与えている。

 

「うろたえるな!!散開しつつ攻撃を継続せよ!!」

 

艦橋ではダゴンが叫ぶ。

 

自身が乗艦する戦艦の周囲ではいくつもの爆炎の華が出来ている。

 

(敵が来るなら、こちらは後退をして、敵のエネルギーの消耗を狙いたいところだけど、彼らは補給をしたばかりの状態で出撃して来た)

 

(逆に遠征をしてきたのはこちら‥‥エネルギーに問題に関しては敵の方が有利か‥‥)

 

(それなら、後退してガルマン・ガミラス艦隊の後退の隙間を作っておくべきかな?)

 

ギンガはもしもガルマン・ガミラスの艦隊が破られた時、自分たちはどう戦うかを考える。

 

そんな中、

 

「艦長、敵艦隊が後退を始めました」

 

「後退?」

 

「はい。敵艦隊は浮遊大陸へ引き返していきます」

 

艦橋のモニターには確かにボラー連邦派艦隊は反転していく様子が映っている。

 

「彼らにはもう後がない‥もう逃げ場のない状況なのに後退なんて‥‥やっぱり、この状況での後退は妙ね‥‥何か罠があるんじゃないかしら?」

 

ギンガは艦長席から立ち上がりモニターを凝視すると同時に敵の後退行動に疑問を抱く。

 

一方で、第十八機甲師団は敵の後退を好機とみて追撃していく。

 

「通信長、ガルマン・ガミラス艦隊旗艦へ通信」

 

「は、はい」

 

メイリンは急いでダゴンが乗艦する戦艦に通信をいれる。

 

「ダゴン司令、地球の戦艦まほろばより通信が入っております」

 

「なに?地球の戦艦から通信だと?」

 

「はい。いかがなさいますか?」

 

「しつこく通信をされても面倒だ。通信回路を開け。艦隊はそのまま前進し、無様に逃げる敵を一艦残らず撃滅するのだ」

 

「はっ!!」

 

敵を追撃しつつ、ダゴンはまほろばからの通信を受信する。

 

艦橋のモニターにはギンガの姿が映る。

 

『地球防衛軍宇宙戦艦まほろばの艦長、月村ギンガです』

 

敬礼しつつギンガはダゴンに所属と姓名を名乗る。

 

「女っ!?ふっ、地球では女まで最前線に出さなければならないほど、人材不足なのか?」

 

ギンガの姿を見たダゴンは早速皮肉を言ってくる。

 

『今は、私の性別に関してはどうでもいいことです。それよりもこの敵の後退ですが、何か妙です。あまり深入りしては危険なのではありませんか?』

 

ギンガはムスッとしながらも敵の後退について違和感を覚えている旨を伝える。

 

「この後退が妙だと?これは可笑しなことを‥やはり、ボラー相手に惨敗した連中はよほど、恐ろしい相手のようだな?」

 

すると、ダゴンはギンガの言葉を鼻で笑う。

 

「連中が後退しているのは、我が帝国の攻勢に敵わないと踏んでの後退だ。ならばこそ、此処で一気に攻勢をかければ奴らを殲滅する絶好の好機ではないか。これだから戦場を知らぬ女は戦闘と言うモノを全く理解出来ていないと見えるな」

 

『ですが‥‥』

 

「もういい、時間の無駄だ」

 

ダゴンは一方的に通信を切った。

 

「あの分からず屋め!!」

 

通信を切られたギンガは顔を歪めてダゴンに対して毒づく。

 

ギンガは眼前に見える浮遊大陸を睨むように見つめる。

 

岩塊が浮遊する空間に次々と逃げ込んで行くボラー式宇宙艦船。

 

戦闘によって生じたボラー式、ガルマン・ガミラスの宇宙艦船の残骸、大小様々な大きさの岩塊をものともせず追撃していく第十八機甲師団の宇宙艦船。

 

そんな姿を見ている中、ギンガの心中では益々違和感が増大していく。

 

これ以上、ダゴンに通信を送っても受信はされないだろう。

 

その為。警告を送っても無駄だと判断したギンガ。

 

そして、ギンガが抱いた違和感はやがて現実のモノとなる。

 

「敵艦隊後方より、巨大な未確認物体を探知!!」

 

林が上ずった声で報告をあげる。

 

「っ!?モニターに拡大投影!!」

 

「は、はい!!」

 

艦橋のモニターの映像を拡大するとそこには浮遊大陸から一つの大きな岩塊が自らの意志を持っているかのように動いている光景が映し出されていた。

 

「な、なに?あれ‥‥」

 

「防御壁?‥いや、あの岩塊自体をぶつける気じゃあ‥‥」

 

(ん?あの岩塊の周囲に何かが回転している?)

 

モニターを凝視していたギンガは、岩塊の周囲を何かが規則的に回転している事に気づく。

 

(あれは‥小さな機械?)

 

誰もがこの奇妙な岩塊の動向を伺っていると、岩塊に罅が入り始め、岩塊が割れていく。

 

それはまるで、卵から何かが孵化する様にも見える。

 

そして、岩塊の中から何かが出て来た。

 

「あ、あれは‥‥」

 

「巨大な‥戦艦?」

 

 

【挿絵表示】

 

 

流石に彗星帝国が保有していた超巨大戦艦ガトランティス程ではないが、それでもこれまでボラー連邦が運用していた通常のボラー式宇宙艦船と大きさも形状も全然違う。

 

いきなり未確認の巨大戦艦が出現しても第十八機甲師団の宇宙艦船は怯むことなく浮遊大陸へと前進を止めない。

 

すると、先ほど岩塊の周囲を回転していた小さな機械群が巨大戦艦の艦首に集まりだした。

 

(一体何を‥‥)

 

相手の出方が見えない中、小さな機械は艦首部で三つの輪を描き、物凄いスピードで回転し始める。

 

更に巨大戦艦の艦首部にある発射口らしき部分にもエネルギーの充填らしき行為が確認できた。

 

その様子から明らかに何らかの特殊砲撃をする前触れであった。

 

「ガルマン・ガミラス艦隊旗艦に通信を!!直ちに後退を要請して!!」

 

「そ、それが先ほどから通信を送っているのですが、一向に応答が‥‥」

 

巨大戦艦の様子はダゴンたちも確認し、明らかに切り札となる特殊砲撃の準備をしているのは分かっている筈だ。

 

ダゴンは攻撃が行われる前に相手の懐に飛び込んで破壊しようと言う魂胆なのだろうか?

 

ギンガがダゴンとコンタクトをとろうとしてもダゴンの方が一向に無視を決め込んでいる。

 

その為、いくらまほろばがいくら通信を送ってもダゴンからの返信はない。

 

すると、巨大戦艦の艦首部にある発射口から陽電子砲のようなエネルギー砲が発射されると、小さな機械群はその陽電子砲のエネルギーを細かく切るようにし、細かく拡散させると、緑色のビーム光がまるでスコールかシャワーの水の如く、前方へと降り注ぐ。

 

前進していた第十八機甲師団の宇宙艦船はそのビームの雨に次々と船体を貫いていく。

 

散会して回避しようにもすり鉢状に放射されるビームの雨の中では逃げ場がない。

 

「先行したガルマン・ガミラス艦隊、壊滅!!」

 

「艦隊旗艦のシグナルもロスト!!」

 

このビームの一斉射撃を受けてダゴンの乗艦も蜂の巣にされて爆沈し、ダゴンは戦死した。

 

ビームの拡散派を受けて、指揮官が戦死し、艦隊に大きなダメージを受けた第十八機甲師団の宇宙艦船の残存艦は次々と後退していく。

 

このビームの雨は防衛艦隊まで届いてはいないが、第十八機甲師団の宇宙艦船に壊滅的な被害を与えた事を確認した巨大戦艦は第十八機甲師団、防衛艦隊を殲滅すべく、前進を開始する。

 

その後方からは先ほど浮遊大陸へと後退していたボラー連邦派艦隊も再び転進して巨大戦艦の後に続く。

 

「ハハハハハ!!見ろ、あの無様な姿を!!これが我々の切り札、巨大殲滅戦艦ズーラヴァの力だ!!」

 

巨大戦艦ズーラヴァの艦橋では艦長のレオニードフが歓喜の雄叫びを上げる。

 

この浮遊大陸はボラー連邦派の基地であると同時に巨大戦艦ズーラヴァの建造ドックでもあった。

 

「艦長。ヤマトより入電」

 

「内容は?」

 

「我。後退するガルマン・ガミラス艦隊の支援を行う‥以上です」

 

ヤマトはまほろばに通信を送ると前進していく。

 

「本艦も続く、前進!!」

 

いくら相手が反地球感情を抱いているとしてもガルマン・ガミラスは地球の同盟国であり、今は手負いの状態で必死に生き延びようと逃げている。

 

彼らにも母国で帰りを待っている家族や大切な人が居る筈だ。

 

そう思うとこのまま見て見ぬふりは出来ない。

 

まほろばもヤマト同様、第十八機甲師団残存艦撤退の支援に回る。

 

それは他の防衛艦隊も同様で、全艦が前進して、後退を援護する。

 

しかし、戦闘の士気は完全にガルマン・ガミラス、地球連合艦隊よりもボラー連邦派の方が高い。

 

雷撃の合間に砲撃を仕掛け、後退する第十八機甲師団の残存艦を狙い撃ちしてくる。

 

やがて、後退を支援する防衛艦隊にも被害が生じ始める。

 

「第六、第七小隊に甚大な被害!!」

 

「第二護衛艦隊旗艦、被弾!!」

 

「そろそろ、こちらも後退を‥‥」

 

第十八機甲師団の残存艦も後退をほぼ終えたので、自分たちも後退に入る。

 

あの巨大戦艦の拡散ビームを受けてはいくらまほろばでも大きな被害は免れない。

 

そんな中、

 

「艦長、防衛軍司令部から緊急伝!!第三防衛ラインまで急ぎ後退せよ」

 

「第三防衛ライン?やけに具体的ね」

 

後退するにしても第三防衛ラインまでとどこまで後退するのかの指示付きの緊急伝。

 

「地球本土から増援でもきたのでしょうか?」

 

その内容から地球もしくはガルマン・ガミラスの援軍が来たのかと思うのも不思議ではない。

 

「一先ず、指示通り第三防衛ラインまで後退」

 

真相は何であれ、このまま戦闘宙域に留まるのは危険と判断し、防衛艦隊も撤退戦をしながら指示のあった第三防衛ラインまで後退し始める。

 

そんな防衛艦隊をボラー連邦派の宇宙艦船が追撃して来る。

 

浮遊大陸宙域では、ついさっきの光景とは真逆の光景がそこに広がっていた。

 

ガルマン・ガミラス、地球連合艦隊が第三防衛ラインまで後退すると、

 

「余剰次元の爆縮を確認!!」

 

二条の光がガルマン・ガミラス、地球連合艦隊の上空を飛んでいくと進行する先の空間をまるで引き裂くかのように戦端が矢尻の様に尖り、手前のガス星を掠める。

 

すると掠った惑星表面が一瞬の内に抉れて大穴を開ける。

 

惑星の主成分であるアンモニアの氷は一瞬で蒸発し、プラズマ化して辺りに飛び散る。

 

しかし、惑星表面を掠った二条の光はその速度を落とすことなく進んで行き、螺旋状に絡み合う。

 

互いに競い合うかのように進行していた二条の光はやがて一つとなり、巨大な光の玉になるとそこから無数の光条が生じた。

 

分裂した光が前進していたボラー連邦派の宇宙艦船はおろか浮遊大陸さえも飲み込む。

 

「か、拡散波動砲‥‥?」

 

「い、一体何処から?」

 

地球防衛軍軍人にとって先ほどの光景は見た事のある光景であった。

 

ボラー連邦派の宇宙艦船、浮遊大陸を吹っ飛ばしたのは紛れもなく拡散波動砲であった。

 

一体何処から飛んできたモノか?

 

防衛艦隊は後退する第十八機甲師団の支援を行っていたので、拡散波動砲のエネルギーチャージを行う時間などなかった。

 

防衛軍軍人たちが一体何処から拡散波動砲が飛んできたのか困惑する中、その拡散波動砲をくらったボラー連邦派の方は更に困惑していた。

 

「な、なんだ!?あの兵器は!?一体何処から飛んできたのだ‥‥?」

 

レオニードフのズーラヴァは間一髪、拡散波動砲から一瞬の内に友軍や根拠地である浮遊大陸が吹っ飛びドックとしても基地機能も奪われた。

 

それもたった一撃で‥‥

 

困惑する中、前方から再びあの破滅の光が飛んできた。

 

最初は躱す事が出来たが、二撃目は確実に自分たちを狙って飛んできた。

 

「か、回避!!ワープだ!!この宙域から逃げるんだ!!」

 

「だ、だめです!!間に合いません!!」

 

「こ、こんなバカな‥‥」

 

ワープをするにしてももはや時間もなく、眼前には眩い青白い光が自分たちに迫っていた。

 

二発目の拡散波動砲によってズーラヴァは消滅した。

 

 

まほろば 艦橋

 

「もう一発、拡散波動砲が‥‥」

 

「か、艦長、艦隊前方に二隻の戦艦らしき反応があります」

 

後退してきたガルマン・ガミラス、地球連合艦隊の前方に二隻の戦艦の姿があった。

 

その艦影は地球のアンドロメダ級を基に発展・拡大したような姿をしている。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

「前方の戦艦より通信が入っています。モニターに表示します」

 

『こちら、地球防衛軍所属、戦艦ヱクセリヲン。艦長の古代雪です』

 

艦橋のメインモニターにはギンガ同様、女性用の艦長服に身を包んだ雪の姿が映し出された。

 




ヱクセリヲン級宇宙戦艦 ヱクセリヲン


【挿絵表示】


春藍とは別系統で建造された改・アンドロメダ級宇宙戦艦で、春藍よりもアンドロメダ級の色を濃く受け継いでいるので、三連装波動砲ではなく、アンドロメダ級同様連装式波動砲となっている。


ヱクセリヲン級宇宙戦艦 ヒューベリオン


【挿絵表示】


ヱクセリヲン級宇宙戦艦の二番艦。

ヱクセリヲンとほぼ同スペックであるが艦首部分の造りが僅かにヱクセリヲンと異なる。

同僚を失い傷心のユーノ、そんな彼の身を案じたなのはの今後の進展について

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