星の海へ   作:ステルス兄貴

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二百四十八話 異変

 

 

バジウド星系のボラー連邦派問題を解決した地球はようやく手に入れた平穏の期間を利用して宇宙開拓を行っていた。

 

そんな地球の最前線であるケンタウロス座アルファ星の駐屯基地では、先日就役したばかりの新造戦艦ヱクセリヲン、ヒューベリオンと交代したヤマト、まほろばは地球へと帰還した。

 

ヤマト艦長の古代、まほろば艦長のギンガは、久しぶりに自身の子供たちとの時間を過ごしていたのだが、突如司令部からお呼びがかかり出頭した。

 

「あら?古代さん」

 

「えっ?ああ、月村さん」

 

防衛軍司令部庁舎ビルのロビーでギンガは古代の姿を見つけて声をかける。

 

「あれ?確か休暇中では?」

 

「いえ、それが突然、司令部から急な出頭命令が出て‥‥」

 

「えっ?月村さんもですか?」

 

「『も』って、もしかして古代さんも?」

 

「はい。長官が至急、司令部に出頭せよって‥‥もしかして、月村さんも私と同じ用件で呼ばれたのかもしれませんね」

 

互いに休暇期間中にもかかわらず、二人に出された司令部からの突然の呼び出し‥‥

 

これは藤堂が古代とギンガに‥ヤマトとまほろばに何か任務を任せたいと言う思いがあるのでないだろうか?

 

そして、長官が直々にヤマトへ任務を頼むと言う事は地球に何かしらの脅威が攻めっているのではないだろうか?

 

いずれにしても、どんな用件なのか一先ず藤堂に会って今回の出頭命令の内容を聞かなければ始まらない。

 

二人は急いで藤堂の下へと向かった。

 

古代とギンガが長官室に赴くと藤堂が応接用のソファの前に居た。

 

「長官、古代進、只今、出頭したしました」

 

「同じく、月村ギンガ、出頭いたしました」

 

「うむ。まぁ、二人ともそう固くならんでよろしい。折角の休暇期間中に呼び出してすまなかった」

 

「とんでもありません」

 

「ですが、こうして私たちを呼んだと言う事は何かあったんですか?」

 

「‥まだ確定したわけではないが、まずはこれを見てくれ」

 

藤堂は古代とギンガにソファに座るように手で示してから端末を操作する。

 

すると、長官室にあるメインモニターに銀河系の構図が映し出される。

 

その中で光点を放っているのが、白鳥座アルファ星のデネブ。

 

映し出されている画像が鮮明な事を考えてシミュレーターや長距離による亜空間レーダーによるコンピューター解析画像ではなく、近距離からの反射望遠鏡による写真撮影画像である事が窺える。

 

「これは白鳥座ですね。白鳥座に何か異変が起きたんですか?」

 

「確か白鳥座にはブラックホールが有った筈ですが、まさかそのブラックホールに何か異変が?」

 

「ふむ、この画像は白鳥座に設置されている無人気象観測ステーションから送られてきたモノだ。現在、科学局のメインコンピューターを使って分析中だ。まもなく結果が出る事なのだが‥‥」

 

藤堂は再び端末を操作して画像をゆっくりズームアップしていく。

 

モニターには明るい白色超巨星であるデネブの姿が美しくはっきり見えて来る。

 

しかし、画像の中心はデネブではなく、直ぐ近くにあるM39散開星団であった。

 

M39散開星団は、白鳥座にある散開星団で、デネブの北東7.5度方向に位置している。

 

星の一つ一つが明るく、肉眼でぼんやりかすんで見え、高温の白色巨星二十五個で成り立っている。

 

地球からは八百二十五光年離れている。

 

「異変はM39星団で起きているんですか?」

 

古代は白鳥座での異変はブラックホール、デネブではなく、M39星団の中で起きているのかを藤堂に問う。

 

「うーん‥実はそうとも言えるし、そうとも言えないのだ。詳細は真田君からの報告待ちとなっている」

 

思わせぶりな言い方から、太陽異常の時みたいにじわじわとゆっくり浸食して来るような感じの異変が白鳥座付近で起きている。

 

しかも地球にとって重大な事態が‥‥古代もギンガもそう思わざるを得ない。

 

「長官、真田さんの報告前にM39星団で一体何が起きたのか?何を観測したのか教えてもらえますか?」

 

ギンガが真田の報告が入るまでの時間、M39星団で一体何があったのかを藤堂に問う。

 

「実は白鳥座から銀河系中心部、核恒星系にかけての一帯が突然亜空間レーダーに映らなくなったのだ」

 

「亜空間レーダーに?それは亜空間レーダーの故障では?」

 

亜空間レーダーは宇宙の現在の状況を知る為の電波望遠鏡の役割を担う。

 

通常の反射望遠鏡や電波望遠鏡では、三万光年の距離ならば三万年前の‥十万光年の距離ならば、十万年前の宇宙の状態‥過去の宇宙の状態しか知る事ができないので、長距離の宇宙観測にはあまりむかない。

 

ところが、亜空間レーダーは光速よりも早いタキオン粒子を捕えて解像するからリアルタイムで、宇宙で起こっている様子を見ることが出来るのだ。

 

ましてや、白鳥座にはブラックホールが存在しているので、その様子を観測するのは当然の事なので、白鳥座に設置されている無人気象観測ステーションには当然亜空間レーダーが装備されている。

 

その亜空間レーダーが映像を送ってこないと言うのだから、まずは亜空間レーダー自体の故障を疑うのも当たり前だ。

 

「最初、私もそう思った。しかし、何度チェックしても亜空間レーダーには何の異常もない。それに月面にあるガルマン・ガミラス大使館でも本国との連絡がとれない状況下らしい」

 

「そう言えば、ガルマン・ガミラスは核恒星系付近にありましたね」

 

しかし、亜空間レーダーに故郷は見られず、更にはガルマン・ガミラス本国とも通信が出来ない状態となっている。

 

「M39星団、そしてガルマン・ガミラスで何かが起きていると言う事ですか?」

 

「うむ。これまでの観測でM39星団にはタキオン粒子を阻害するようなモノの存在は確認されていないからな‥‥ただ、白鳥座は元々銀河系中心部方向にある。恒星の数も多く、銀河系中心部の観測を行うとタキオン波長域の雑音も多く、画像も不明瞭だったりと感度も高くはなく、突然映らなくなったと言っても宇宙気象と言われれば、その可能性も否定できないのだがな‥‥」

 

藤堂は顎に手をやり、考え込む仕草をとる。

 

「君たちはM39星団にいくつ星があるか知っているかな?」

 

「二十五個ですよね?」

 

「ん?でも、この画像には二十六個ありませんか?」

 

白鳥座にある恒星は白色巨星の恒星なので薄黄色か白っぽいのだが、二十六個目の星は青い。

 

「長官、もしかしてあの青い星が?」

 

「ああ。あの星は、今までM39星団には存在しなかった。ほんの三日前から観測されるようになったモノだ。」

 

「突然見え始める星‥‥」

 

「何だか、彗星帝国みたいな星ですね‥‥」

 

彗星帝国も当初は突然見え始めたクエーサーとして地球は観測した。

 

白鳥座で三日前から見え始めた青い星‥‥

 

此処に居る全員が、突然見え始めた青い星が彗星帝国の様な本拠地を持たない移動式の侵略国家だと思うのも無理はない。

 

「まさか、彗星帝国に類似する星間国家の可能性も‥‥」

 

「うむ。その可能性は捨てきれない。そこで、分析が終わる前に君たちにこうして来てもらったのだ」

 

「「‥‥」」

 

もしかしたら、また彗星帝国の様な侵略国家が地球を狙っている可能性が出て来た事から、古代もギンガも緊張で顔が引き攣る。

 

その最中、通信音が鳴り、藤堂が端末を操作するとこれまでM39星団の様子を映していたモニターの画像が変わり、科学局に居る真田の姿が映し出される。

 

分析が終わり、真田が藤堂に通信を入れて来たのだ。

 

「真田さん!!」

 

『ん?古代‥それに月村さんも来ていたのか‥長官、ようやくM39星団の分析が終了したので、報告します』

 

「それで真田くん。例の青い星はやはりクエーサーだったのかね?」

 

『いえ、違います』

 

分析結果をドキドキしながら聞く中で、白鳥座に突如現れた青い星はクエーサーではない事を真田は告げる。

 

つまり、彗星帝国の様な侵略国家である可能性は無いと言う事だ。

 

『地球からの距離は約四万光年、銀河系星雲外に存在する比較的多数の恒星が密集した小宇宙です』

 

「小宇宙!?」

 

「どうしてそんなものが今まで観測されなかったんですか?」

 

「M39星団の向こう側に存在していた為かね?」

 

彗星帝国の様な侵略国家ではないと言う事でホッとしたのも束の間で、青い星が星ではなく小宇宙だったと言う驚愕の事実にギンガと藤堂は真田にこれまで観測されなかった原因を訊ねる。

 

『その可能性もあります。しかし問題は、この星雲が急速に我々の銀河系星雲に接近しつつある‥と言う事です。その為に時々刻々と光が強まり、こうして発見に至った訳です』

 

「急速に接近!?」

 

「すると衝突の危機は!?」

 

『この星雲の規模と進行方向から考えまして、この星雲と我々の銀河系が衝突する可能性は百パーセントだとコンピューターは結論付けました』

 

「なっ!?百パーセントの確率で衝突だと!?」

 

まだ現実に起きてはいないが、近い将来接近中の小宇宙と銀河系が絶対に衝突する事態が起きる事に藤堂は絶句する。

 

『しかし、星雲同士の衝突と言いましてもそれを構成している恒星と恒星の間は、かなり距離があります。ですから大カタストロフィには到らずに二つの星雲が行き違うことも十分に考えられます』

 

真田は一呼吸をして報告を続ける。

 

『一部の学者の間では銀河星雲同士が衝突しても、恒星間の距離が空いているため、何億年もの時間がかかって行き違いをするだけで壊滅的な状況にもならない‥‥とも言われています』

 

「うむ、その通りならば良いのだが、楽観視は出来ないな‥‥いずれにせよ、大至急確認しなければならない。学説はあくまでも学説に過ぎん。太陽の核融合異常の時もサイモン教授と黒田博士はまったくの真逆の説を唱えていたからな。地球存亡の危機なのか、そうでないのか、学者によって違う説を出して楽観視をした結果、最悪の結末を迎える‥‥それだけはなんとしてでも避けなければならない」

 

ガルマン・ガミラスのプロトンミサイルが太陽系の太陽に命中し、その結果、太陽で核融合の異常増進が進み、一年後には地球は灼熱の星となり生物の生存が不可能となり、三年後には太陽は超新星化して爆発し、太陽系の惑星全てを道連れにして消滅する最悪の事態が起きた。

 

その時、地球連邦大学のサイモン教授と地球連邦天文台の倉田博士は数字ではあるが、確たるデータを持って太陽の異常を唱えた。

 

しかし、太陽エネルギー省の黒田博士は単なる自然現象と言う言葉だけで片付けた。

 

地球連邦大統領は市民にいらぬパニックを引き起こさない様、黒田博士の言葉を信じた。

 

だが、藤堂は何の確証もない言葉よりもデータを纏めたサイモン教授と倉田博士を信じ、ヤマト、まほろばに第二の地球探査をいち早く命じた。

 

もしも藤堂が大統領と同じく黒田博士の方を信じていたら、シャルバート星に辿り着く事もなく、地球はおろか太陽系も今頃消滅していた。

 

真田の報告を聞き古代はソファから立ち上がり、

 

「長官、白鳥座方面の調査をヤマトに命じて下さい。四万光年でしたらイスカンダルへの航海と比べれば、どうという事はありません。万が一、これが太陽系‥地球の危機に匹敵する大災害であった場合、少しでも情報を集めなければ対処の仕様がありません」

 

古代は休暇を切り上げて白鳥座方面の調査を志願する。

 

「長官、私も‥まほろばもヤマトと共に白鳥座方面へ向かいます」

 

すると、ギンガも白鳥座方面の調査に志願する。

 

「月村艦長‥君もいいのかね?君たちまほろばの乗員も休暇期間中なのだろう?」

 

「地球の危機かもしれない時にのんびりと休んではいられません。乗員たちには事後承諾となってしまいますが、良馬さ‥‥いえ、先代のまほろばの艦長も今の話を聞けばきっと志願した筈です」

 

「そうか‥‥すまないな‥二人とも‥ヤマトとまほろばの乗員たちには苦労を掛けるが、よろしく頼む」

 

「「はっ!!」」

 

古代とギンガはソファから立ち上がり、藤堂に敬礼する。

 

『長官、ヤマト、まほろばの出航は数日待ってもらえないでしょうか?』

 

そこに真田が口を挟む。

 

『もし、恒星同士の衝突がありますと途方もない放射線が放射されることになり、その濃度は我々が経験したガミラスの遊星爆弾やガミラス本星の比ではありません。万が一、乗員が浴びれば致命的です。白鳥座方面の調査に向かうのであるならば、ヤマト、まほろばに対放射線防御の特殊コーティングを施さなければなりません』

 

宇宙気象による新たな地球の危機かもしれないので、時間は一分一秒でも無駄にはしたくない。

 

出来るならすぐにでも出航したい所だが、未知の危険がある場所への調査となると準備は万全の状態で行わなければならない。

 

「それじゃあ真田さん。大至急でお願いします」

 

『分かっている。任せておけ』

 

真田は軽く片手を上げてモニターから姿を消した。

 

「では、君たちは急ぎヤマト、まほろばの乗員たちを招集してくれ」

 

「承知しました」

 

「了解です」

 

古代とギンガは長官室を出ると急ぎ各艦の乗員たちに招集をかけた。

 

それから三日後、ヤマト、まほろばの姿は南アルプスの防衛軍秘密ドックにあった。

 

太陽異常が起きた際、ヤマトはこの南アルプスのドックで整備を施されていたが、あれからドックの拡張工事が行われ、今回はまほろばも南アルプスのドックを使用していた。

 

通常の整備・補修は司令部近くのドックや各基地に設置されているドックで行われるが、極秘扱いの改造・整備に関しては軍内部に無用の混乱を避けるためにこの秘密ドックを使用する。

 

そのドックでは招集されたヤマト、まほろばの乗員たちが出航準備のためにドックの中を駆け回っていた。

 

「真田さん、今回はご苦労様でした」

 

ギンガはまほろばの艦長として、艦体に特殊コーティングを施してくれた真田に礼を言うためにヤマトを訪れていた。

 

「なーに、新兵器を開発するのと違って装甲を丈夫にするだけだからな、大した苦労ではなかったよ」

 

「それでも僅か二日で戦艦二隻の装甲を補修したので、流石です」

 

「いや、今回の補修にはまほろばの技師長であるハインラインの手腕に助けられた。彼は若いながらもなかなかの科学者だよ」

 

真田はまほろばの技師長であるアルバートの事を褒める。

 

その間、古代はヤマトに乗艦した島と話していた。

 

「島、元気だったか?次郎君、大きくなっただろう?」

 

「ああ。休暇中はずっと次郎とサッカーをしていたよ。久しぶりに良い骨休みになった。さっき真田さんにチラッと聞いたが、今回の任務も何だか大変そうな任務になりそうだな」

 

「ああ。そうならないといいんだがな‥‥何しろ今度の相手はどこかの星の宇宙艦隊じゃなく、第二の地球探査の時の様に宇宙の自然が相手なんだからな」

 

「そうだな‥迫って来る小宇宙のコース何て変更できるものじゃないからな」

 

「被害が最小限かコースが外れてくれることを祈るしかないな」

 

「古代サン、島サン、オヒサシブリデス」

 

そこへ、アナライザーがやって来た。

 

「アナライザー、元気だったか?」

 

「勿論デス。コノトオリ元気デス。古代サンモオ元気デシタカ?」

 

「ああ。娘の深雪も元気だったぞ」

 

古代はアナライザーに近況を伝える。

 

「では、私は艦に戻ります」

 

「ああ」

 

ギンガも真田と別れて、自身が艦長を務めるまほろばに戻る。

 

まほろばでも出航準備が着々と進められていた。

 

「ティアナ、ゴメンね。折角、旦那さんや子供と過ごしていたのに‥‥」

 

「いえ、聞いた話ですとまた宇宙自然による地球の危機みたいですからね。哲さんや哲郎の為にもこの調査ではっきりとさせたいですから」

 

ティアナも自分同様、子供が居る中でいきなり休暇が打ち切られてしまい、不満を持っているかと思いきや、ティアナもギンガと同じ気持ちであり、家族との時間は大切だが、地球が滅んでしまっては家族との時間が永遠に失われてしまう事になるので、ティアナは今回の任務に不満を抱くことは無かった。

 

やがて、ヤマト、まほろばの出航準備が整った。

 

まほろばの艦橋に入り、艦長席に着いたギンガは胸の底から込み上げてくる緊張と興奮が沸き上がる。

 

まほろばの艦長となってから随分と経つが、出航前のこの緊張感は変わらない。

 

装甲を強化した為、かすかに鋼鉄の匂いがギンガの緊張感と興奮を高めるように感じる。

 

そして、ギンガは今回の出航目的をまほろばの乗員たちに伝えるために艦内マイクを取る。

 

「総員に告ぐ。休暇中にもかかわらず、突然の切り上げをして艦長として申し訳ない。今回の出航の目的は、我々が住む太陽系を含む銀河星雲と交叉するように接近しつつある小宇宙の観測調査である。第二の地球探査時の様に、この小宇宙と銀河星雲の衝突は残念ながら確実に起こる現象であると科学局のコンピューターがはじき出した結果である。故にこの交叉による被害が地球へ及ぼす規模なのかを調査するのが本艦とヤマトの任務である」

 

ギンガがまほろばの乗員たちに今回の出航の任務を伝えると、各部署の乗員たちはざわめく。

 

第二の地球探査の時の様に知らず知らずのうちに再び太陽系に‥地球に危機が迫っているかもしれないからだ。

 

しかも、第二の地球探査の時と同じく相手は宇宙自然なので、ただ戦えばどうにかなると言う訳ではない。

 

「本艦は地球引力圏を離脱後、エンジンのチェックを兼ねて火星圏まで連続小ワープを行い、その後は白鳥座61番星へと一気に大ワープを行う。以上‥‥総員出航配置につけ!!」

 

「船台カタパルト、上昇角四十度」

 

「機関始動!!」

 

「波動エンジンシリンダー内閉鎖弁オープン。波動エンジン内、圧力上昇」

 

「波動エンジン点火十秒前‥‥九‥‥八‥‥七‥‥六‥‥五‥‥四‥‥三‥‥二‥‥一‥‥零‥‥」

 

「フライホイール接続‥点火」

 

「まほろば、出航!!」

 

艦尾の噴射口から勢いよく噴射するとその震動が艦橋にも伝わって来る。

 

ノイマンがレバーを引き、震動が更に大きくなったと思うとまほろばはゆっくりと前進を始める。

 

隣のドックでもヤマトが動き出し始めた。

 

速度はみるみるうちに上がり、まほろば、ヤマトはふわりと空中へ浮き上がる。

 

あっというまに南アルプスのドックが雲の下の彼方へと遠ざかって行く。

 

「大気圏航行主翼展開」

 

まほろば、ヤマトの両舷からは翼が飛び出し、大気圏内を飛ぶが、これもあっという間に大気圏の外へと出る。

 

「大気圏外出力へ切り替え‥主翼収納」

 

「まもなく地球引力圏を離脱する。連続小ワープ準備」

 

右舷前方には月の姿が見える。

 

「全員、ベルト着用。ワープショックに備え!!」

 

「波動エンジン異常なし」

 

「空間歪曲装置作動」

 

「ワープ自動装置セット‥ワープ開始三十秒前‥‥」

 

これまで何度も経験しているが、ワープの失敗は自分たちの死に直結する行為なので、嫌でも緊張する。

 

「ワープ開始十秒前‥‥九‥‥八‥‥七‥‥六‥‥五‥‥四‥‥三‥‥二‥‥一‥‥零‥‥ワープ」

 

目の前の宇宙空間がグニャリと歪んだように見えたかと思うと波動エンジンを始動した時とは別の震動が身体全体を襲うかと思いきや、ジェットコースターに乗ったような疾走感が来る。

 

連続ワープなので、通常空間、亜空間の行き来を何度か繰り返した後、まほろば、ヤマトの眼前には火星の姿があった。

 

「火星圏までの連続ワープ終了」

 

「各部、損害のチェックを急げ!!」

 

ワープによる艦の異常がないかのチェックが行われる。

 

「‥‥各部・乗員共に異常なし」

 

「では、エネルギー充填後、今度は一気に白鳥座方面への大ワープを行う」

 

艦に異常が認められなかったまほろば、ヤマトはいよいよ調査宙域である白鳥座方面への大ワープを行い、調査に入ろうとしていた。

 

白鳥座61番星は、地球から11.1光年の距離にある二連星である。

 

火星圏からの大ワープからワープアウトしたまほろば、ヤマトの左舷側にはオレンジ色の白鳥座61番星があり、右舷側にはM39星団が見えた。

 

上方にはデネブがまるでサファイアの様に輝いている。

 

下方にはアルビレオが真珠の様に輝いている。

 

ヤマト、まほろばは危険を避けるために第一回目の観測をこの場で行う。

 

そして、観測の結果、この小宇宙が来る方向がガルマン・ガミラス、ボラー連邦方面がある。

 

真田は既にガルマン・ガミラス、ボラー連邦はこの小宇宙の交叉の影響を既に受けているのではないかと推測する。

 

古代は急いで相原にガルマン・ガミラスへ通信を入れるように指示を出す。

 

しかし、いくらガルマン・ガミラスへ通信を入れても返答がない。

 

小宇宙と小宇宙が交差し合うと言ってもそれを構成している恒星と恒星との間は一光年から五光年離れている。

 

一光年が約9兆4600億㎞あり、巨星と呼ばれる恒星でもその直径はせいぜい五千万から一億㎞で、分布状況ではスカスカで何事も起こらずにすり抜ける可能性も十分にある。

 

しかし、その一方で何十個と言う恒星同士がすり抜けずにぶつかり合い、超新星となって周辺に莫大なエネルギーをまき散らす可能性も決してないわけではない。

 

そして、ガルマン・ガミラスから返答がない状況を鑑みて、真田はガルマン・ガミラス周辺で超新星現象が起きた可能性があると示唆する。

 

古代は真田の見解を聞き、一刻も早くガルマン・ガミラスへと向かってガルマン・ガミラスの現状を確認しようと提案する。

 

ギンガもガルマン・ガミラスに居るバーガーやネレディアの事が心配だった。

 

それにガルマン・ガミラスは地球にとって同盟国なのだ。

 

ただし、ガルマン・ガミラスへ向かうにしても慎重にワープを行いしながら接近する事となった。

 

ワープアウトした宙域が超新星した惑星の傍だったら、星の爆発に巻き込まれてしまう。

 

ヤマト、まほろばは一度地球へ通信を入れ、更なる調査を行う為、ガルマン・ガミラスがある銀河系中心部の核恒星系へ向かう旨を知らせて、一万光年先の宙域へワープした。

 

「ワープアウト、成功‥ヤマトも本艦の右舷側にワープアウトしました」

 

「現在地の確認」

 

「了解‥‥現在位置、太陽系より一万光年、ガルマン・ガミラスまで九千五百八十光年の位置です」

 

白鳥座のデネブ、アルビレオ、M39星団も遥か彼方の背後‥九千光年の後方にある。

 

そして、ヤマト、まほろばの眼前には壮大な天の川、宝石の様に色とりどりの色の星々が広がる。

 

「接近中の小宇宙の位置測定急げ」

 

太陽系、白鳥座星系では点にしか見えなかったが、銀河系中心部に近づいていけば、向こうも接近して来るので、かなりの大きさの球状星団として観測できるはずだ。

 

やがて、艦橋のモニターに銀河系に接近中の小宇宙のデータが表示される。

 

「方位XL。視直系三十秒‥‥これが銀河系中心部に接近中の小宇宙です」

 

「見た所、周辺に超新星化現象は見られませんね‥‥それにガルマン・ガミラスならば、超新星化かソレに似た兆候があれば、ガルマン・ガミラスの科学技術で何らかの手を打ったはず‥‥」

 

「いや、これまでの観測データから接近中の小宇宙はほぼ光速で銀河系に突入しつつある。超新星化現象が観測できた時には本体の小宇宙がすぐそこにやって来て対策を立てる時間が無かったと思う」

 

「それじゃあ、ガルマン・ガミラスは‥‥」

 

「‥‥考えたくはないけど、やっぱりガルマン・ガミラスの周辺で超新星化現象が起きたのかも‥‥そうでなければ、デスラー総統はきっと地球にこの現象を地球に知らせていた筈‥‥」

 

デスラーからの警告が無かった事、

 

ガルマン・ガミラスに通信を送るも何の返答がない事、

 

この二つの要素からガルマン・ガミラスで何かが起きたのは明白だ。

 

地球側がこの小宇宙を観測できたのはまさに奇跡に近い出来事だったのかもしれない。

 

まほろば、ヤマトは千光年、八百光年、六百光年と区切りつつ慎重にワープを重ねてガルマン・ガミラスへと向かった。

 

その間もガルマン・ガミラスへ通信を送るが、やはり返答はない。

 

そして、ガルマン・ガミラスまであと十光年と言う位置まで来た時に突如、針路上にある星が超新星化した。

 

「超新星化現象だ。恒星同士が衝突したのだろう‥大至急記録を!!ガルマン・ガミラス星系への影響をチェックするのだ!!」

 

アルバートが急ぎ眼前で起きている現象を記録し始めるように技術班に指示を出す。

 

ヤマトでも真田を中心に記録しているだろう。

 

やがて、まほろば、ヤマトで先ほど記録した現象を分析した後、両艦でリモート会議が行われる。

 

『まずはこれを見てくれ。先ほど起きた超新星化現象の瞬間を記録した映像だ』

 

モニター拡大された映像の中心に太陽とほぼ同じくらいのオレンジ色の恒星が映る。

 

その斜め方向からゆっくり近づいて来る別の恒星の姿があった。

 

近づいて来る恒星は次第に明るさを増してきたと思ったら、オレンジ色の恒星と一転に重なる。

 

その瞬間、オレンジ色の恒星が膨張しはじめ、モニターが真っ白になる。

 

『あまりの光が強烈でフィルターをかけたのだが、レンズがおしゃかになってしまった。だが、何が起きたのかは分かった。次に位置関係を見てくれ』

 

真田は端末を操作してヤマト、まほろば、超新星化現象が起きた現場、ガルマン・ガミラスの位置関係を表示する。

 

『我々の現在地から超新星化現象が起きた現場までの距離は10.5光年ある。そしてガルマン・ガミラスの位置は9.5光年。そして接近して来た恒星はほぼ光速で接近して来た。つまり、光が届く同じ速度で衝撃などの影響がガルマン・ガミラスに到達したに違いない』

 

「ハイパーノヴァや莫大な量の放射線の影響がガルマン・ガミラスを直撃したと言う事ですか?」

 

ギンガが真田に質問する。

 

『おそらくは‥ただその他の影響もあるかもしれない。何分、このような現象は今回が初めてだからな‥‥』

 

前例がない以上、どんな影響が出ているのか実際に調査にして記録し、分析してみないと分からない。

 

まぁ、こんな異常現象が今後、何度も起こるか分からないが、絶対に起きないとも言い切れないので、調査して記録を残すのは今後の対策に役立つ筈だ。

 

「あの、ガルマン・ガミラスでは事前に対策をとる事は出来なかったのでしょうか?」

 

次にティアナが真田に質問する。

 

『どうかな?ガルマン・ガミラスから見て超新星化現象が起きた現場はちょうど銀河系中心部の中でも最も星々が厚く見える部分を抜けるように近づいて来たからな‥‥』

 

「やはり、死角から接近されたと言う事でしょうか?」

 

『ああ。ただ、ガルマン・ガミラスの規模から周辺には基地や監視衛星が多数あったはずだが、その方面にも何かあったのかもしれない。超新星が誕生すると同時に、超空間通信による報告も機能不全状態に陥るみたいだからな』

 

『そ、それじゃあ、ガルマン・ガミラスは何の対処も出来ないまま‥‥』

 

真田の説明を聞き、古代は震える声でガルマン・ガミラスでの惨状を予想する。

 

『真田さん、一気にガルマン星系に向けてワープしましょう』

 

『しかし、危険だぞ』

 

『デスラーは確かに敵対しましたが、今となってはヤマト、地球の恩人でもあります。見殺しには出来ません。ガルマン・ガミラスの現状が不明ではありますが、もしかしたら救援を求めている人がいるかもしれません』

 

『‥‥うむ、行くか‥‥月村艦長はどうする?ガルマン・ガミラスまでの航海は本来の調査任務から逸脱している。ガルマン・ガミラスへ行くのはあくまでもヤマトの独断に近い。まほろばは此処で引き返しても何ら問題はないぞ』

 

真田はギンガにガルマン・ガミラスまで一緒に行くかを訊ねる。

 

超新星化現象は銀河系中心部へ行けば行くほど遭遇する確率は高くなる。

 

しかし、ガルマン・ガミラスでは助けを待つ人々がいるかもしれない。

 

そんな話を聞いて引き返すギンガたちではない。

 

それにガルマン・ガミラスにはバーガーとネレディアが居るのだ。

 

彼らの安否も気になる。

 

「此処まで聞いて、おめおめと引き下がれません。それにガルマン・ガミラスには、友人が居るんです」

 

まほろばも当然ヤマトと共にガルマン・ガミラスへ向かう。

 

ヤマト、まほろばの乗員たちも此処で逃げるくらいなら、最初から来ていない。

 

『分かりました。では、次のワープは一気にガルマン星系までワープします』

 

「了解しました」

 

ギンガと古代は敬礼し、通信を切った。

 

「相原、ガルマン・ガミラスからの返答は?」

 

「やはり、応答はありません」

 

「そうか‥‥地球への通信はどうだ?これからガルマン・ガミラスへ向かう旨を伝えたい」

 

相原は次に地球への通信を試みる。

 

しかし、

 

「地球との交信も出来ません。さっきの超新星化現象の影響みたいです」

 

相原は顔をしかめながら報告する。

 

「やむを得ない。今は時間が惜しい‥地球への報告は通信状態が回復した後でやろう。総員、ワープ準備」

 

古代はガルマン・ガミラスへの調査も今回の調査要項に含まれる筈だと自分に言い聞かせ、ガルマン・ガミラスへと向かった。

 

 

ワープアウト後、ヤマト、まほろばの艦内は激しくピッチングとローリングを繰り返していた。

 

無重力の宇宙空間の筈がさながら嵐の洋上みたいだった。

 

重力発生装置が有る筈なのにそれすら機能を果たしていない。

 

周囲は大小様々な大きさのアステロイドが漂っている。

 

「くっ、航海長、左二十度反転、取舵一杯。艦首のトリムを保って」

 

「りょ、了解。左二十度反転、取舵一杯」

 

(前にガルマン・ガミラスへ来た時は、此処まで障害物はなかった)

 

第二の地球探査の際、ひょんなことからガルマン・ガミラスへ来訪した時、この辺の宙域は此処まで荒れた宙域でもなければ、此処までアステロイドはなかった。

 

その比較が今回起きた異変の規模の大きさを物語る。

 

「副長、ガルマン・ガミラスは確認できた?」

 

「位置確認します」

 

ティアナがまほろばの現在位置とガルマン・ガミラスまでの距離を計測する。

 

「通信長、ガルマン・ガミラスに通信を送ってみて」

 

「は、はい」

 

先程の空間では超新星化現象の影響で通信機器が使用不能だったが、この宙域では何とか通信が出来たのだが、やはりガルマン・ガミラスからの応答はなかった。

 

「艦長、現在の位置、速度からガルマン・ガミラスまでの距離はあと十八万宇宙キロ」

 

ヤマト、まほろばはガルマン・ガミラスに到着するまで通信を送るが、応答はない。

 

やがて、ヤマト、まほろばの眼前に緑色と青の二連星が姿を見せる。

 

ガルマン・ガミラスとスターシアだ。

 

惑星表面からみるとガルマン・ガミラスは以前訪れた様子と変わらないが、惑星周辺に展開していた戦闘衛星は壊れており、ガルマン・ガミラス周辺を漂うデブリとなっている。

 

降下していくが、ガルマン・ガミラスのパトロール隊も姿を見せない。

 

ガルマン・ガミラスの重力圏に入っても警戒機さえ姿を現さない。

 

ガルマン・ガミラスの大気圏内を航行しながら地表の光景をモニターに表示する。

 

宇宙から見たガルマン・ガミラスの様子は変わった様には見えなかったが、地表は荒廃していた。

 

「これはひどいな‥‥」

 

「デスラー・パレス空港は確認できる?」

 

「まだ見つかりません。位置を確認中です」

 

かつて、ガルマン・ガミラスを来訪した際、着陸した空港を探すが荒廃状況からまだ見つからない。

 

ヤマトの第一艦橋メンバーは荒廃したガルマン・ガミラスの姿はかつて死闘を繰り広げたガミラス本星におけるバレラスを彷彿させる姿であった。

 

そして、ヤマト、まほろばの乗員たちの眼前にはかつて栄華とガルマン・ガミラスの象徴ともいえるデスラー・パレスが広がるが、シティーを囲むドームは割れており、街の中心に合ったデスラー・パレスは上部から折れていた。

 

ヤマトの第一艦橋メンバーもガルマン・ガミラス、デスラー・パレスの荒廃した姿に息を呑んでいた。

 

「やはり、デスラー総統の命運は尽きていたのか‥‥」

 

真田は荒廃したデスラー・パレスの様子を見て、既にデスラーは死んでしまったのだと判断した。

 

「ガルマン・ガミラスがこの惨状ではボラー連邦も‥‥」

 

「ああ、ボラー連邦が存在する宙域も小宇宙の接近コースだったからな‥‥」

 

「ガルマン・ガミラスは死角からの接近を許してしまいましたが、ボラー連邦はどうなのでしょう?」

 

「何とも言えないな‥‥何しろボラー連邦は同盟どころか敵対国家だったからな‥‥」

 

「しかし、ガルマン・ガミラス周辺にボラーの艦船の姿が見えないとなるとやはり、滅んだ可能性もありますね」

 

「‥‥誰か、花束の用意をしてくれ」

 

古代はそう命じると宇宙服を身に着ける。

 

ヤマトの艦首部では花束を持った古代と数名の乗員たちが集まる。

 

(偉大なガミラスの勇者デスラー‥‥)

 

(宿敵であると同時に友人でもあった‥‥)

 

(私は貴方を生涯忘れない‥‥)

 

花束をガルマン・ガミラスの地表へと投げる。

 

そして、ヤマト、まほろばからは弔砲が放たれる。

 

花束はゆっくりと地表へと落ちて行きやがて見えなくなった。

 

おごそかな空気の中、突如近くの空間で不気味な大音響と空気がビリビリと震える。

 

「な、なんだ!?」

 

『古代!!大変だ!!ガルマン・ガミラスから三光年離れた空間で恒星同士の衝突が起きた!!第二の超新星化現象が起きた!!』

 

「な、なんですって!!」

 

『これ以上、此処に来ては危険だ!!』

 

「分かりました!!」

 

古代たちは急ぎ艦内に引き返すとガルマン・ガミラスから退避した。

 

しかし、衝撃波は物凄い速さでヤマト、まほろばを飲み込む。

 

ヤマト、まほろばはまるで木の葉のように錐揉み状態となり、艦内では先ほどの揺れとは比較にならない衝撃が襲う。

 

「こ、航海長!!ワープの準備を!!」

 

ギンガはこのまま衝撃波の状況下にいれば艦はバラバラになると思いノイマンにワープの準備をさせる。

 

「し、しかし、この状況ではワープ計算が出来ません!!どこにワープアウトするのか分からないので、危険では!?」

 

衝撃波に飲まれている中では、冷静にワープアウトの座標設定をする暇もない。

 

「此処に居ても危険よ!!それなら少しでも助かる可能性にかけるわ!!」

 

「りょ、了解」

 

「ヤマトに通信を!!ワープにて現宙域から離脱すると!!」

 

「は、はい」

 

ギンガはヤマトにワープをしてこの危険宙域からの離脱を伝える。

 

ヤマトも同じ考えの様で、二隻の宇宙戦艦はワープを行い、この宙域から脱出した。

 

 

それから少しして、ヤマトはワープアウトした。

 

超新星化現象の衝撃波と予告なしのワープをした為、座席から投げ出された乗員も居た。

 

やがて、意識を取り戻し始める。

 

「た、助かった‥‥」

 

「此処は何処なんだ?」

 

「負けたよ。古代、お前の言う通りだった」

 

座標も何もかもが滅茶苦茶であったが、ヤマトは恒星や惑星に衝突する事もなく、ブラックホールが存在するような危険な宙域でもなく、通常の宇宙空間にワープアウトした。

 

「ヤマトが頑張ってくれたからな。現在位置の特定を急げ。それと周囲にまほろばの反応がないか確認しろ」

 

「了解」

 

古代は現状確認を命じる。

 

座標に関してはすぐに分かったが、ヤマトと共にワープを行ったまほろばの行方だけは分からなかった。

 

同僚を失い傷心のユーノ、そんな彼の身を案じたなのはの今後の進展について

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