星の海へ   作:ステルス兄貴

26 / 294
十八話 暗雲 

 

 

まほろば が第十七ドックを出港する前日、中嶋家の良馬の部屋では本能の赴くままに互いの身体を求め合う二匹の獣がいた。

愛する男との情交‥‥

身体を満たす深い快楽の余韻と熱‥‥

 

「ギンガ‥‥」

 

「良馬‥さん‥‥」

 

見詰め合う時間は一瞬。

お互いの名を呼べば後は深く濃厚な口付けの時間が訪れる。

唇を重ね合わせ舌と舌がぴちゃぴちゃと淫靡な水音を奏でて絡み合う。

唇が離れ二人の間にかかる唾液の橋を見つつ視線をギンガに戻す。

 

「まだ、大丈夫?」

 

『何を?』などの質問は愚問である。

彼の眼差しと問いにギンガはコクンと頷く返答をする。

そうすれば、再び秘められた部屋の中で雌の鳴き声が響き渡った。

 

それから暫くして、

 

「ねぇ? もっと‥‥しましょう?」

 

今度は、彼女の方からの耐え難い悪魔的な誘惑があった。

彼女からの甘い誘惑に耐える必要など彼にはなかった。

思慮分別や理性などかなぐり捨てて、男は再び愛する女を貪り出す。

もう既に何度もこの様なやり取りを繰り返し、互いに性の快楽の絶頂を迎えても二人は何度も何度も身体を求め合う。

二人は何故、この様に何度も交じるのか?

その理由は至極簡単な動機だった。

明日から二人は同じ艦に乗り、星の海に旅立つからであった。

そうなれば二人は恋人の仲から上官と部下の関係に移る。

上官と部下の関係では、この様に互いの身体を求める事は到底無理だ。

しかも環境は密閉された宇宙船の中‥‥

男女の居住区は別々な構造となっている。

艦長と言えど、女性専用居住区にはよほどの非常時か緊急時でないと立ち入れない。

それに、二人とも根が真面目故、乗艦時には互いに公人として、上官と部下として、振る舞い、接するだろう。

だからこそ、その長い公人生活の間、求める事の出来ない互いの身体を今、こうして何度も何度も求め合っていたのだ。

初めての時はその場の勢いと言うか、雰囲気で、互いにそのままの状態だったが、今回はちゃんと避妊処置はしてある。

万が一、航海中に「出来ちゃいました」ではシャレにならない。

 

夜の一族と戦闘機人‥互いに体力は常人以上の持ち主でもそれが無尽蔵と言う訳ではない。

既に何度抱いて抱かれたか忘れたが、お互いに疲れ果て、ようやく二人は眠りについた。

そして日が昇り始めた頃、ギンガが目を覚ますと、昨夜、隣で一緒に寝ていた筈の彼の姿はなく、ベッド脇にあるサイドテーブルには「先に行っています」と書かれた彼直筆のメモが残されていた。

艦長と言う立場から他の乗員よりも早く乗艦しなければならないのだろう。

その意図を察しながらも少し拗ねるギンガだったが、メモはもう一枚あり、それを見ると、

 

「ギンガの寝顔はとても可愛かったよ」

 

と、一言書かれており、ギンガは思わず赤面した。

そして、今度は自分がからかってやろうと心の中で誓った。

 

「それじゃあ、行ってきます」

 

「気をつけてね」

 

「いってらっしゃい」

 

朝食を摂り、防衛軍の女性用艦隊勤務の制服に着替えたギンガはトランク片手に中嶋家を出た。

必要な荷物は既に艦へ送ってあるので、手荷物はこのトランク一つとなっている。

やがて、まほろば の乗員が揃い、いよいよ出港時間となった時、良馬が艦内放送を行った。

 

「総員に告ぐ、艦長の月村だ。これより戦艦、まほろば は訓練航海へと出航する。諸君らの中には士官学校、訓練学校を卒業したばかりの者もいるだろう。故にこの航海の目的は一日でも早くこの艦に慣れ、一人前の宇宙戦士になってもらう事である。従って訓練は実戦形式にて行う。皆、新人と言う気持ちを捨て、ベテランの乗員のつもりで任務を遂行してもらいたい。以上」

 

良馬の訓示を聞き、士官学校や訓練学校を卒業した者達は驚いた。

てっきり、最初はベテラン乗員の近くで見学か講義かと思っていたら、いきなり現場入りなのだから。

 

「出航準備、総員配置につけっ!!」

 

出航準備と言う事で、乗員たちは駆け足でわらわらと自分達の部署の配置についた。

 

「補助エンジン動力接続」

 

「補助エンジン動力接続‥‥スイッチオン。補助エンジン定速回転1600、両舷推進力バランス正常‥‥」

 

まほろば の機関にエネルギーが注入され、始動すると、艦の中で、徐々に回転数を上げてゆく波動機関の音が聴こえてくる。

 

「天井ドーム開口」

 

第十七ドックの天井部を覆っていたドームがゴゴゴ‥‥と言う轟音を立てながらゆっくりと開き始める。

 

「ガントリーロック解除」

 

「ガントリーロック解除します」

 

天井のドームが完全に開ききった所で、まほろば の船体を固定していた拘束具を取り外す。

まほろば はゆっくりと上昇し始め、大空を舞った。

 

「大気圏脱出十秒前‥‥」

 

「宇宙空間航行モードに移行」

 

「宇宙空間航行モードに移行します」

 

まほろば は青き空から漆黒の星の海へと移った。

星が輝く漆黒の海にて、まほろば は訓練航海の任に就いた。

 

まほろば が地球を発し、星の海で幾日も訓練に明け暮れて居る頃、かつて地球を救った英雄艦、宇宙戦艦ヤマトは退役することなく現在も現役であった。

最も今の地球にとって、艦隊の再編成が進んでいるとは言え、大型の宇宙戦艦を遊ばせる余裕なんてなかった。

しかし、地球を救ったにも関わらずヤマトは防衛軍連合艦隊旗艦の役目も日本連合艦隊旗艦の役目も与えられず、閑職とも言える辺境パトロール艦隊旗艦の役目が与えられていた。

だが、この閑職配置にヤマトの乗員は不平不満を漏らす事は無かった。

彼らにしてみれば、慣れ親しんだヤマトに乗れることだけでもありがたかったのだろう。それ故、艦隊の役職など二の次なのであった。

そして今、ヤマトは太陽系外周のパトロール任務の任期を終え、地球へと帰還する途中であった。

 

「まもなく冥王星宙域に入る。相原、地球到着は航海日程で立てた予定通りの日時だ。地球防衛司令部に報告しろ」

 

ヤマトの第一艦橋にて、ヤマト艦長代理を務める古代進がヤマト通信長、相原義一に命令する。

古代はイスカンダルへの航海の折、沖田が病で指揮を執れる身体でなくなった為、沖田から直々に艦長代理の任を任されていた。

その後、地球へ無事に帰還し、沖田が病死した後もその任は解かれておらず、沖田の他に解任権を持つ藤堂からも解任命令を未だに受けておらず、そのまま艦長代理の任を受け継いで、古代はヤマトの指揮を執っていた。

 

「了解、報告します」

 

古代の命を受け、防衛軍司令部へ通信準備をする相原。

しかし、彼は司令部へ回線を開く前に古代へと訊ねた。

 

「報告するのはソコ(防衛軍司令部)だけで良いんですか?」

 

「ん?他に何処が有る?」

 

司令部以外に帰還報告する場所など無いだろう?と思い古代は相原に訊ねる。

 

「雪さんには良いんですか?」

 

「バカ野郎、こんな話をもし沖田艦長が聞いていたらぶっ飛ばされている所だぞ。余計な事は考えず、さっさと報告しろ!!」

 

相原に茶化され、照れ隠しなのか少しムキになる古代だった。

 

「了解」

 

古代に怒鳴られながらもそれが照れ隠しなのだと分かっている相原は苦笑しつつ防衛軍司令部へ報告を入れた。

 

順調に地球への航路を辿っていたヤマトであったが、その途中でソレは起きた。

 

「六時の方向にデータにない未確認飛行物体を発見!!」

 

ヤマトのコスモレーダーがヤマト率いるパトロール隊の後方から接近してくる未確認飛行物体をキャッチした。

 

「なあに、どうせ迷子のスペースカーゴか何かだろう?気にするな」

 

と、古代は民間の輸送船だと思い当初は問題ないと判断したが、次のレーダー手の報告を聞き、真剣な表情となった。

 

「いえ、違います。速度二十一宇宙ノット、我が艦隊を追尾してきます!!」

 

「何!?パネルに映せ!!」

 

第一艦橋天井部に装備された大パネルにはカブトガニに似た艦載機の姿が映っていた。

その機影は現在、地球で採用された新型艦載機、コスモタイガーとは違うし、今まで確認されてきたガミラスのモノとも違う。

 

「距離二万!!国籍、認識番号、共に不明!!」

 

「万が一の事もある。相原、地球防衛軍本部に緊急連絡だ」

 

古代の中の宇宙戦士としての勘がザワつく。

相原はこの未確認飛行物体の接近の報を司令部に送るが、突然の通信障害で通信機が使用不能となった。

その間にもカブトガニは艦隊に接近し、最後尾の駆逐艦に向けて突如、ミサイルを放った。

突然のミサイル攻撃に駆逐艦はなす術なく被弾した。

 

「こちら最後尾駆逐艦、疾風。敵ミサイルの攻撃を受け被弾!!」

 

友軍の突然の被弾報告に『ヤマト』の艦橋要員は動揺した。

しかし、被害は駆逐艦、疾風だけでなく、

 

「此方、パトロール艦、黒潮!!敵ミサイルを受け、艦中央部を損傷!!」

 

パトロール艦、黒潮も続いて被弾した。

やがて、ヤマトも敵ミサイルを数発受け、左舷後方部を被弾した。

古代はコスモゼロにて迎撃に上がるが、敵機の撃墜には至らず、しかも原因不明の入力エネルギーが飛び込み、ヤマトの通信機器が一時的とは言え、完全に使用不能となった。

古代はやむを得ず、ヤマトに帰還した。

その間にあのカブトガニの艦載機も何処かへと消え去った。

原因不明の入力エネルギーは通信回路の中を走り回り、通信機器はオーバーロードを起こし煙と火を上げ始めた。

相原は消火器を使い消火していたのだが、古代は「それ(消火器)じゃあ間に合わんぞ」と言って、何と通信機の配線自体を引きちぎり、これ以上艦の機能が低下するのを防いだ。

ヤマトが原因不明の入力エネルギーを受信した時、地球防衛軍司令部でもそのエネルギーを受信し、大変な騒動となっていた。

 

「エネルギーカウンターは!?」

 

「まったく作動しません!!」

 

「よし、エネルギーカット、全動力の起動を停止、再起動させろ!!」

 

「そ、それが止まらないんです!!」

 

「動力を切ったのにかぁ!?」

 

「はい、回路に入ったエネルギーがシステムの中を勝手に駆け巡っています!!」

 

宇宙艦艇の管制用に設置されている空間送受信機に突如巨大な量のエネルギーが飛び込んできたかと思うと、そのエネルギーは防衛軍のメインコンピューターの回路の中を駆け巡り、コンピューターは許容量を超え次々とショートしていった。

 

「動力回路の配線を全部切れ!!スイッチをOFFにするんじゃない!!配線を引きちぎるんだ!!」

 

真田はスタッフに古代同様、配線を物理的に切る様に命じ、エネルギーの暴走を防いだ。

 

(地上最強、最大のコンピューターを勝手に起動させるエネルギー‥‥このエネルギーは一体何処から来たんだ?)

 

真田は配線を引き千切りながら今回の原因不明の事態が何故起きたのかを考えた。

 

ヤマトが謎のカブトガニからの襲撃を受ける少し前、予定通り訓練航海を続けていた まほろば。

その まほろば の艦橋で、

 

「そう言えば‥‥」

 

良馬が何かを思い出したかのように呟いた。

 

「今日は防衛軍連合艦隊旗艦の進宙式の日だった」

 

「そう言えばそうっスね」

 

「日本の現在時刻は‥‥?」

 

時計を見て現在の日本時間と新造艦の進宙式と時間を比較した。

 

「おっ?ちょうどこれからだし、ちょっと見てみようか?」

 

「そうっスね」

 

訓練も現在は大休止の最中なので地球で行われる新造艦の進宙式の中継を見ても何ら問題はなかった。

中継チャンネルを開くと、新造艦の進宙式の様子がパネルに表示された。

 

「へぇーあれが新造艦か‥‥」

 

「いやー格好良いッスね」

 

パネルに映る新造艦を見て、思わず感想が出る。

雲一つない青く晴れ渡った空に花火が十数発打ち上げられ、開会の挨拶に地球連邦大統領のスピーチが始まった。

 

「全地球市民の諸君!!私は地球連邦大統領として今日、この記念すべき日にご挨拶を出来ることを無上の光栄とするものであります!! ガミラスとの戦いはもはや遠い過去です。 宇宙の平和、それを齎しそれを守るリーダーとなるのが我が地球であります。 地球はこれからも永遠に宇宙の平和を守るリーダーであり続けるでしょう。その名誉ある地位のシンボルとして私はここに最新鋭艦、アンドロメダの完成をご報告するものであります!!」

 

大統領のスピーチが終わると、観客からの拍手喝采が会場を包む。

やがて紐で吊るされたシャンパンが新造艦の左舷にある波動砲の発射口にぶつけられ、瓶が割れる。

そして久寿玉が割られ、船体を固定していたガントリーロックが外され、新造艦、アンドロメダが空へと舞い上がって行った。

 

アンドロメダの進宙式の様子を見ていたギンガは大統領のスピーチを聞いて、

 

(管理局の‥‥本局の高官が聞いたら憤慨するわね)

 

と、内心でそう思った。

本局の高官‥‥特に管理世界拡大・拡張派や魔導師至上主義の局員にしてみれば、「魔法も使えず質量兵器に頼る野蛮人が何を言うか!!」と言い出すだろう。

しかし、管理局が採用している次元航行艦の魔力炉機関や魔導砲、アルカンシエルと防衛軍が採用している波動エンジン、ショックカノン、波動砲装備の戦艦、どちらが強いかと言われれば実力的には防衛軍の艦艇の方が圧倒的に強力だろう。

だが、この事実に管理局が気づくのはまだまだ先の事であった。

一方良馬の方は、

 

(ガミラスとの戦いはもはや遠い過去‥ねぇ。そりゃあガミラスとの戦争は過去の出来事かもしれないだけど、親や兄弟、恋人や友人を亡くした人にとっては忘れられない事実なんだ‥‥それに波動エンジン技術を手に入れたとしてもその技術が宇宙一とは限らないのではないだろうか?波動エンジン技術を手に入れる前の防衛軍も結構、浮かれていた所があったからな‥勝って兜の緒を絞める‥‥そんな精神でないと今度こそ地球は滅びるかもしれないな‥‥)

 

真田同様、今の地球の現状を見て少し浮かれすぎじゃないかと思う良馬だった。

 

新造艦の進宙式が終わり、訓練を再開した まほろば にある通信が入った。

 

「艦長、非常通信が入っています」

 

「非常通信?」

 

「スピーカーに繋ぎます」

 

ギンガが手慣れた手つきで通信機器を操作する。

訓練航海当初は通信機器にまだまだ不慣れが目立つギンガであったが、訓練の成果か、今ではあたふたする事無く、機器を扱える。

やがてスピーカーからノイズ交じりの通信音声が聞こえてきた。

 

「此方、第十五‥空間‥輸送補給‥‥護衛艦隊‥‥未確認‥飛行物体‥船団に‥接近!!速度、船団プラス50%右舷60度、高度プラス20度‥‥多数‥接近!!飛行物体の‥‥形式は‥‥ち‥きゅう‥‥の‥‥‥‥‥‥」

 

第十五空間輸送補給護衛艦隊の通信はそこで途切れた。

艦橋内に只ならぬ空気が流れる。

 

「副長!!」

 

「はい!!」

 

「第十五空間輸送補給護衛艦隊の予定コースと現在位置を示せるか?」

 

「予定コースは分かりますが、現在位置を示せるか分かりませんが、やってみます」

 

「たのむ!!」

 

「通信長、さっきの通信データを頂戴!!」

 

「は、はい!!」

 

ギンガは急いで先程届いた通信データを新見に転送する。

新見は通信が送られてきた方向と予定航路から第十五空間輸送補給護衛艦隊の現在位置を割り出した。

 

「艦長、第十五空間輸送補給護衛艦隊の現在位置が分かりました」

 

そう言って新見は第十五空間輸送補給護衛艦隊の位置をパネルで表示する。

 

「この青いラインが予定航路、そしてこの赤い光点が現在位置です」

 

「予定航路から随分とズレとるな‥‥」

 

井上が現在の第十五空間輸送補給護衛艦隊の位置を見て呟く。

彼の言う通り、第十五空間輸送補給護衛艦隊の予定航路と現在位置はかなりのズレが生じていた。

それは最早、誤差のレベルを超えている。

 

「‥‥通信長、第十五空間輸送補給護衛艦隊との通信回路は回復したか?」

 

「いえ、先程から何度も試しているのですが、未だ応答がありません」

 

ギンガは少し焦った表情で通信機器を操作している。

それは、第十五空間輸送補給護衛艦隊が何者かに襲撃を受けているかもしれないので、鮮明な情報が欲しいと言う焦る気持ちだったのかもしれない。

 

「通常通信がダメなら指向波を使ってコンタクトをとってみてくれ」

 

「了解」

 

ギンガは通常通信を止め、早速指向波を使って船団とコンタクトを取り始めた。

 

「航海長、訓練中止。本艦は、第十五空間輸送補給護衛艦隊救援に向かう」

 

「了解。コース変針」

 

永倉は先ほど新見が割り出した第十五空間輸送補給護衛艦隊の現在位置へ艦を走らせた。

 

「艦長、微かですけど、第十五空間輸送補給護衛艦隊からの感度があります」

 

指向波によってコンタクトを試みていたギンガが相手側の指向波を探知した。

 

「解読は出来るか?」

 

「う~ん‥‥ちょっと‥無理です‥‥送っている方の出力が弱いので‥‥それに内容も目茶苦茶です。恐らく送っている人に何かアクシデントが起こったのかもしれません」

 

「そのまま送り続けろ」

 

「了解」

 

ギンガは引き続き指向波を、第十五空間輸送補給護衛艦隊に送り続けた。

しかし、

 

「艦長、第十五空間輸送補給護衛艦隊の指向波が‥‥」

 

第十五空間輸送補給護衛艦隊の送る指向波に変化が出始め、指向波が表示されている通信席のパネルをギンガと共に見る良馬。

 

「反応がだんだんと小さくなっていく‥‥」

 

手動で行う指向波の反応が小さくなっていく、それはつまり指向波を送っている人間に何かが起きていると言う事を示していた。

やがて反応は‥徐々に小さくなっていき‥‥‥消えた‥‥。

 

「‥‥反応‥消えました‥‥」

 

「‥‥」

 

指向波を出していたギンガもパネルを見ていた良馬も互いに固まった。

指向波の反応が消えたとしてもまだ生存者がいるかもしれない。

だから救援を取りやめるわけにはいかない。

まほろば は第十五空間輸送補給護衛艦隊遭難現場へと急いだ。

そこで、彼らが目にしたのは‥‥

 

「こ、これはっ!?」

 

「ヒドイ‥‥」

 

第十五空間輸送補給護衛艦隊所属の輸送艦と護衛艦がバラバラとなりデブリ化した姿だった。

 

「すぐに救命艇を発進!!生存者の捜索に全力をあげろ!!」

 

「りょ、了解」

 

坂井率いる航空隊が救命艇を出し、生存者の捜索に出た。

 

「通信長」

 

「は、はい」

 

「付近を航行している艦に現状を報告!!直ちに応援に来てもらうよう通達!!」

 

「りょ、了解」

 

良馬は まほろば だけではとても手が足りないと判断し、付近を航行している艦船に応援を要請した。

救助活動を行っていると、付近を航行していたパトロール隊が到着し、協同で救助作業を続行したが、第十五空間輸送補給護衛艦隊に生存者はなく、艦内と周辺に漂っている乗員の遺体回収となった。

宇宙では必ずしも遺体が残る訳ではない。

故に収容できる遺体は収容し、家族の下、またはそれぞれの故郷の土に還してやるのが宇宙戦士としての礼儀であった。

まほろば は大型の戦艦故収納スペースは駆けつけたパトロール艦よりも大きく広い。そのスペースを利用し、収容した遺体の保管場所とした。

遺体の収容作業が一段落した頃、良馬は艦内放送を入れた。

 

「諸君、艦長の月村だ。突然の出来事で困惑している者も大勢いると思うが、残念な事に第十五空間輸送補給護衛艦隊は全滅、生存者はいなかった‥‥不幸にして任務の中で斃れた勇敢なる宇宙戦士達に黙祷を捧げたいと思う」

 

まほろば はもちろん応援に駆け付けたパトルール艦の乗員も自分達の持ち場で起立している。

 

「総員、敬礼!」

 

良馬が自分の意思を伝えた後、新見の号令で まほろば とパトロール艦のクルーは敬礼、手が離せない者は黙祷を捧げた。

 

「弔砲一発!!」

 

砲雷長のフェリシアの号令一下、目一杯仰角をかけた まほろば の主砲が火を吹き、続いてパトロール艦も主砲を放った。

弔砲モードで放たれた光の矢は短い距離を飛んで消滅した。

 

良馬は応援に駆け付けたパトロール隊の艦長たちにお礼を述べ、急遽、訓練航海を中止し地球への帰還針路をとった。

地球へ向かう途中、今回の出来事を地球の防衛軍司令部へと報告をしようとした時、

 

「ん?これは‥‥?」

 

通信機を操作していたギンガの表情が強張る。

 

「ん?どうした?通信長」

 

「わかりません。原因不明のエネルギーが突然、飛び込んできて通信が‥‥きゃあぁぁっ!!」

 

突如、まほろば の通信機が火花と煙を上げてショートした。

 

「すごい入力エネルギーです!!通信機の回路が‥‥」

 

「焼け‥切れたのか?」

 

「はい、でも修理は可能です。それに記憶装置が働いていたので音声信号は記録できました」

 

「そうか、それじゃあ地球に戻ったら科学局の真田先輩に見てもらう事にしよう。記録できた音声信号は記録メモリーに保存しておいてくれ」

 

「了解」

 

まほろば は速度を上げて地球へ向かった。

 

地球の大気圏内に入った まほろば は無線電話にて、第十七ドックへ連絡を入れ、着陸態勢と整備・補給体制を整えてもらえるよう連絡をつけた。

なお、余談であるが、まほろば よりも先に地球へ着いたヤマトは地球に着く寸前、テスト航海へ向かったアンドロメダと針路を譲る譲らないで、あわや接触事故寸前の一悶着を起こした。

この時、古代はまさか昔の恩師が衝突しそうになった新造戦艦の艦長だとは知る由もなかった。

何せ、相手は艦長が誰かと言う通信を送らなかったのだから‥‥

古代がこの新鋭戦艦アンドロメダの艦長が土方であると知ったのはこの日の夜になってからだった。

 

第十七ドックへ着いた まほろば の下には沢山の技術者やドックの職員が居り、その中の代表者と良馬が話をした後、収容した第十五空間輸送補給護衛艦隊乗組員の遺体を降ろす作業を手伝った。

ついでにお釈迦になった通信機器の修理も依頼した。

収容した遺体を降ろした後、良馬は艦内放送で、「突然のアクシデントで訓練航海を中断する事となったが、後日再開する。連絡はおってするので、それまで待機」と、命令し、まほろば の乗員に短期間の休暇を与えた。

突然のイレギュラーとは言え、休暇を与えられた まほろば の乗員は喜んだが、それを代々的に表に表わす事はことなかった。

その理由は、大勢の同胞が死んでの休暇だったので、彼らを偲ぶためにも「休暇だ!!やったぜ!!」の様に口に出す事は、宇宙戦士として恥じる行為だったからである。

良馬は、第十五空間輸送補給護衛艦隊の遭難・救助の報告書の作成とギンガが録音した謎の音声信号の解析の依頼等、やるべき仕事が沢山あったが、今日は、それらの仕事を止め、ある場所へと向かった。

 

 

夕日で赤く染まる海。

海辺の小高い丘にその場所はあった。

防衛軍軍人からは『英雄の丘』と呼ばれるその場所には、地球を救い地球を目前で病死した沖田十三の立像を中心に、対ガミラス戦の戦没者や訓練中での殉職者の氏名が彫られた御影石板と慰霊碑が立つ場所だった。

もちろんイスカンダルまでの航海で戦死したヤマトの宇宙戦士達の名も刻まれている。

その慰霊碑の立つ場所で、沖田の銅像の下で酒を飲みながら夕日で赤く染まる海、そして復興した町を見ている人物がいた。

かつて沖田の主治医を務めた佐渡酒造であった。

 

「沖田艦長‥‥ごらんなさい、あの超ハイカラな都市を‥‥ガミラスと戦っていた頃がまるで夢のようじゃないか‥‥苦しかったあの戦いも、今では歴史の一ページにすぎん‥‥」

 

ガミラスとの戦い同様、地球を救ったと言う偉業を達成した沖田の存在も既に過去の存在となりつつあった。その事実に佐渡は思わず涙ぐむ。

そこへ、

 

「佐渡先生?」

 

「ん?」

 

佐渡は沖田とヤマトでのイスカンダルへの航海での思い出に浸っていると、突然呼ばれたので、声がした方を見ると、そこには手に花束を持った良馬がいた。

 

「おぉ~月村君。久しぶりだな」

 

「はい」

 

佐渡に一礼し、挨拶をする良馬。

 

「今日はどうした?」

 

「ちょっと思う事がありまして‥‥」

 

良馬はちょっと言葉を濁し、祭壇に花束を供える。

そこに、

 

「佐渡先生!!」

 

元ヤマトの乗員や現在ヤマトに乗艦している古代と相原、地上勤務の雪や真田が来た。

ヤマトの元乗員は乗艦していた艦が地球に着くとこうして英雄の丘に行き、無事に地球へ帰って来た事を報告しにくるのだ。

古代や雪、相原、真田の他にも島に南部、太田に徳川らのヤマト艦橋員らが英雄の丘にやってきた。

 

「おお!みんな、揃ったな!」

 

地球にいる大勢の人が沖田の事を忘れてもヤマトの乗組員だけは沖田の事は忘れる筈がなかった。

 

「古代!!」

 

「島!!しばらくだな。どうだい?空間輸送勤務は?」

 

「宇宙の運び屋だからな。退屈でしょうがないよ」

 

古代と相原は以前と同じヤマト勤務だが、その他の乗員は他の艦に勤務したり、真田や雪の様に地上勤務になっている者いた。その中で、島は輸送艦勤務だった。

 

「古代さん!!」

 

「古代さん、お久しぶりです!!」

 

「南部!!それに太田も!!二人とも、元気そうだな」

 

「ワタシモ、忘レテモラッテハ 困リマス」

 

古代に一言言ってきたのは、人間ではなく、赤いカプセル形の胴体に手脚があり、脚部にはキャタピラーで、手は人と同じ五本の指がついているロボットだった。

 

「アナライザー!!元気だったのか?」

 

古代にアナライザーと呼ばれたロボットは名前のとおり、主に調査・分析を任務とする、等身大のロボットで、ガミラス戦車を持ち上げるほどの怪力でそのボディは電磁バリヤーやレーザー銃撃などに耐える高い耐久性を持つ。

当初は、病院区画のロボットとして働いていたのだが、自分から沖田十三艦長に能力を売り込んで現場採用の形で無理やりヤマトの乗組員となり、イスカンダルへの航海を古代らと共にした。

 

「ワタシハ、永久ニ元気デス。オナツカシイデスネ、古代サン」

 

古代たちは良馬同様祭壇に花を供える。

 

「総員整列!」

 

佐渡の号令の下、古代らは横に二列並ぶ。

 

「偉大なる宇宙戦艦ヤマト艦長、沖田十三の霊へ敬礼!!」

 

古代らヤマトの乗員はヤマト式の敬礼、拳を胸にあて、佐渡と良馬は、通常の防衛軍式の敬礼をし、沖田やガミラスとの戦争で死んでいった宇宙戦士の霊に対して敬礼を捧げた。

やがて日は沈み辺りは暗くなる。

 

ヤマトの元乗組員たちは、久しぶりの再会を喜び、沖田の銅像の前で軽い酒宴が行われている。

良馬も古代らに誘われてご相伴に預かっている。

そんな中、テスト航海から帰って来たアンドロメダが彼らの頭上高く轟音を上げて飛び去っていった。

 

「新造艦のアンドロメダだ‥‥」

 

南部が飛び去って行った艦影から今のが新鋭戦艦のアンドロメダだと認識した。

 

「テスト航海から帰ってきたんだわ」

 

「すげぇな‥‥」

 

太田はヤマト並の大型戦艦を間近で見て驚きの声をあげる。

 

「地球も、あんな大戦艦の建造が出来るほど復興したんですね、古代さん」

 

相原が復興の象徴とも言えるアンドロメダを見て、ようやく地球が復興を遂げたのだとしみじみした様子で古代に話しかける。

 

「‥‥佐渡先生」

 

「ん?何じゃ、古代」

 

「地球は‥地球はこれでいいんでしょうか?」

 

「なんでじゃ?」

 

「俺はこの頃、あの14万8千光年ものヤマトの大航海が一体なんだったんだろうかと、よく考えるんです‥‥沖田艦長をはじめ、大勢の乗組員の命を犠牲にして戦い抜いたあの航海は地球を救う‥ただそれだけでした‥‥今、地球は以前よりも富栄えています。 物質文明の極致といってもいいでしょう‥‥地球を救うとは、こういう地球を造ることだったんですか!!こういう事のために沖田艦長は命をかけられたんでしょうか? こんな地球に戻すために、俺たちはイスカンダルまで行ってきたんでしょうか?スターシアは、こんな地球にしようと思ってヤマトをイスカンダルまで呼んだんでしょうか?」

 

「‥‥古代、なんかあったな?言ってみろ」

 

佐渡は古代の様子がおかしいことから地球に着くまでの間に、何か思う事が有るのだと察し古代に訊ねる。

 

「気になることがあるんです‥‥みんなも聞いてくれ。実は俺たちは地球に戻る途中、正体不明の飛行物体の攻撃を受けたんだ」

 

ヤマトが謎の飛行物体の攻撃を受けたと言う報告は良馬の耳にも入っていた。

しかし、彼がその報告を聞いたのはドックに入って第十五空間輸送補給護衛艦隊乗組員の遺体を降ろしている途中だった。

 

「な、なんじゃと!?」

 

「本当か!?古代!!」

 

ヤマトが攻撃されたという知らせをこの場で初めて聞いた佐渡や島を始めとするヤマト元乗組員たちは驚いた。

 

「ああ‥地球はまた、新たな脅威にさらされているのかもしれない‥‥繁栄に酔っている場合じゃないんだ」

 

「‥‥」

 

古代の言葉に良馬やヤマト元乗組員達は現状の地球について思い当たるのか、様々思いをはせた。

良馬自身も輸送船団の壊滅をこの目で見て、その救助活動を行ったので、古代の言ったヤマトの襲撃を含め、新たなる脅威に関して否定的ではなかった。

 

英雄の丘での酒宴が終わった後、真田はこの後、行く所があるらしく、酒を飲まず、タクシーを呼び、英雄の丘からある場所へと向かった。

良馬もギンガが録音した謎の音声信号を解析してもらうよう真田についていった。

古代もこの後、用が有るらしいのだが、約束している時間にはまだ余裕があるらしく、酔いを醒ましてから向かうと言っていた。

良馬の場合は、飲んだ酒は小量であり、彼は体質上滅多なことがない限り酒には酔わないので、そのまま真田について行った。

 

タクシーの中で、良馬は、

 

「真田先輩」

 

「ん?なんだ?月村」

 

「実は、俺も気になる事がありまして‥‥」

 

「なんだ?」

 

良馬は、第十五空間輸送補給護衛艦隊が遭難した事と、強力な通信エネルギーを傍受し、その通信を記録していた事を話し、記録した記憶媒体を真田に渡した。

 

「実はこっちでも少し気になる事があってな‥‥わかった。解析してみよう。明日、科学局分析室へ来てくれ。古代達には俺から連絡をつけておこう‥‥見せたいものもあるしな」

 

「お願いします」

 

良馬は真田の言う気になる事と見せたいものが気になりつつ、明日真田の下に行く事になった。

 

やがてタクシーが辿り着いた場所は地球防衛軍宇宙艦船の第一ドックだった。

このドックには先ほど上空を飛び去っていった地球防衛軍連合艦隊旗艦、アンドロメダが係留されていた。

タラップの下で警備していた警備兵に身分証明書を見せ、アンドロメダを訪れた要件を話すと警備兵の案内の下、二人は艦長室へと来た。

艦長室には艦長である土方が二人を待っていた。

 

「ひ、土方教官!?」

 

良馬は慌てて土方に敬礼する。

 

「ん?月村か?久しぶりだな」

 

「は、はい」

 

良馬自身突然の土方の出現に度肝を抜かれた。

てっきり造船所の技師が待っていると思ったからだ。

その後、真田と土方はアンドロメダのテスト航海の結果を検討し合い、良馬も後学のため、それに参加した。

三人が検討を続けて、もう間もなく終わろうとした時、

コン、コン、と艦長のドアをノックする音が聞こえた。

 

「誰だ?」

 

「ヤマトの古代艦長代理をお連れしました」

 

「入れ」

 

艦長室のドアが開くと、そこには警備兵と古代の姿があり、古代が艦長室へと入って来た。

 

「よぉ」

 

真田が古代に声をかけ、良馬は一礼する。

古代は真田と良馬が此処に居るのが意外らしく、少し驚いた様子だった。

やがて、古代は土方の正面に立つ。

 

「君がヤマトの艦長代理か?」

 

「そうです」

 

古代は地球付近でのアンドロメダとの一件で、少し不機嫌そうな声で肯定する。

 

「しばらくだな‥古代」

 

土方は軍帽の鍔をクイッとあげる。

 

「土方教官‥‥宇宙戦士士官学校の土方教官じゃないですか‥‥まさか、教官がアンドロメダの‥‥」

 

古代は此処で土方がアンドロメダの艦長だと知った。

 

古代は早速、土方から航路優先権の諍いのことで詰問され、古代は宇宙航空法の法律内容を言う。

宇宙航空法では洋上の海路と違い復路優先となっていた。しかし、艦隊旗艦にも航路の優先権があり、ましてアンドロメダは地球連合艦隊旗艦‥‥つまり地球防衛軍が所有する宇宙艦艇の中でも最高峰の位置にいる戦艦なのだ。

土方がその旗艦優先権を主張すると、古代は此処で自分が指揮をしていた艦隊の僚艦は数隻が損傷している事実を伝えると、その報告は土方の耳にも入っていたがそれはヤマトが地球へ帰ってからのもので、何故あの時、その事実を伝えなかったと、逆に質問されたあげく、「いたずらに権利を主張するだけが艦を統括する者の態度ではない」と、言われ、古代は黙ってしまう。

しかし、古代に罰則は言い渡されず、この問題は不問とされ、「帰ってもよい」と言われ、古代は良馬と真田と共に帰る事にした。

その際、土方は「相変わらず頑固な男だ」と不敵な笑みを浮かべ古代を見送った。

 

「テスト航海の結果を調査しに来たんだ‥‥どうだい?この艦は?」

 

真田が古代と良馬にアンドロメダの感想を聞く。

 

「天井も高いし、通路も広い‥居住性は良さそうだ」

 

「確かに、まほろば もそうですが、ガミラス戦役で使用していた艦艇と比べるとかなり乗員の生活環境は向上されている」

 

初めてアンドロメダに乗艦した良馬も古代と同じ事を思った。

 

「良すぎるのさ」

 

その後、アンドロメダの機関室、主砲制御室、艦橋を見学した。

新型の波動機関はヤマトよりもコンパクトにまとめられており、小型ながらも出力は大きく、整備も調整も皆、ロボットが行う設計になっている。

主砲の射程はヤマトの波動砲の射程と同じで、艦首拡散波動砲の威力はヤマトの収束波動砲の二倍の威力を誇る。

しかし、機能は全て機械化されており、機関室同様、主砲の制御も全てコンピューター任させとされている。

古代は真田の説明を聞き、アンドロメダを「化け物みたいな艦」と言い、真田はその訳を古代に話した。

防衛軍の上層部はヤマトの勝利を人の力では無く、機械技術と科学技術によってもたらされたもので、人の力はあくまでついでだと思い込んでいると、

 

そして、真田はアンドロメダの艦橋で「この艦では‥‥敵に勝てない‥‥」

 

と、苦々しい様子で呟いた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。