星の海へ   作:ステルス兄貴

279 / 294
あけましておめでとうございます・

今年もよろしくお願いします。


二百七十話 最後の賭け・クロノの決断

 

 

アクエリアスからの水害からミッドチルダを救うために、ディンギル軍の本拠地であるウルクへ強行着陸をして最後のワープを阻止しようとするまほろばとガイア。

 

ウルクの地表でまほろば、ガイアとディンギル軍の死闘の末、軍配はディンギル側に上がり、アクエリアスが最後のワープをしてしまう。

 

最後のワープアウト地点からアクエリアスがミッドチルダの至近距離通過までの猶予は僅か二十四時間‥‥

 

残されたこの二十四時間の間に何らかの対策を取らなければ、ミッドチルダはアクエリアスの水柱によって完全に水没してしまう。

 

ウルクでの戦いを終えて、エンジンの応急修理を終えたまほろばとガイアはこの事態を見過ごす事は出来ず、アクエリアスの最終ワープアウト地点までワープをしてアクエリアスを追跡した。

 

アクエリアスの最後のワープはクロノからリンディの下にも伝わり、彼女を絶望の淵に叩き落した。

 

何かの間違いであってほしいモノであったが、ワープアウトしたアクエリアスの姿を見てそれが間違いのない事実である事を実感させられた。

 

 

ミッドチルダ クラナガン 地上本部ビル

 

「アクエリアス、次元跳躍明けをしました!!」

 

地上本部ビルにある公開陳述会が開かれる大会議室には“陸”“海”“空”の高官たちが集まっており、会場のメインモニターにはワープアウトしたアクエリアスの姿が映し出される。

 

「距離、ミッドチルダから百三十億キロ‥現在、光速二分の一の速度で進行中!!二十四時間後にはミッドチルダの至近距離を通過します!!」

 

オペレーターの報告を受けて“陸”“海”“空”の高官たちは皆、渋い顔、重く暗い顔をしている。

 

「‥今回の件に対するこの責任、“海”はどうするおつもりです?」

 

“空”の高官の一人が重い口を開き、アクエリアスに対する責任問題を“海”へと問う。

 

「そうだ。“海”の失態のせいで、我々の運命は明日には潰えるのだぞ!?」

 

ここぞとばかりに“陸”の高官も追撃して来る。

 

「責任も何も我々の運命は明日には潰えるのだろう?今更、責任も何もあったものではない」

 

“海”の高官の一人はどうせ明日には死ぬのだからと開き直る。

 

「開き直るな!!」

 

「無責任だと思わないのか!?」

 

「誰のせいでこうなったと思っている!?」

 

「お前たち“海”がだらしないせいだろうがぁ!!」

 

この高官の態度に“空”と“陸”の高官たちは声を上げる。

 

「ハラオウン総合統括官はどうお考えなのですか!?」

 

「総合統括官としてどう責任を取るおつもりですかな?」

 

“陸”“空”の高官たちの追撃は当然、“海”の総合統括官を務めているリンディにも及ぶ。

 

「‥率直に言いますと‥すでに万策は尽きており、もはやミッドの命運は尽きた‥‥と言っても過言ではありません‥‥ですが、ミッドが水没するまでまだ二十四時間あります」

 

「『まだ』だと!?もう二十四時間しかだろう!?」

 

「そうだ!!たった二十四時間しか残っていないのだぞ!?それだけの短時間で一体何が出来ると言うのだ!?」

 

リンディは『まだ』二十四時間もあると言う認識であるが、他の高官たちは『もう』二十四時間しかないと言う認識であった。

 

まぁ、正直に言えば、リンディ自身も他の高官と同じく『もう』二十四時間しかないと言う思いであるが、総合統括官としての立場から『まだ』二十四時間もあると言う認識でなければならなかった。

 

「現在、ハラオウン提督の艦が作戦を続行中です。最後の最後まで彼らを信じ、時空管理局の局員として秩序ある行動を心がけるべきではないでしょうか?報道にかんしてもマスコミには『作戦を続行中』と伝え、詳しい情報は伏せるようにすべきであるかと‥‥」

 

「そんな事をすれば、『管理局は隠蔽体質だ』と、言われるのではないか?」

 

「ですが、今真実を伝えれば、たちまちミッド全体に大規模な暴動が起きるのが目に見えています。市民にはパニックを起こさせない様にするのが今の私たちに出来る精一杯の事ではないでしょうか?」

 

“陸”“空”の高官たちにとっては、今回の作戦の失敗と”海“の責任逃れにも見える態度にはモヤモヤしたモノを覚える。

 

しかし、アクエリアスが二十回目のワープをしてしまった後で何を言っても、もはや後の祭りなのでどうしようもなかった。

 

会議が終わり、会場からはぞろぞろと高官たちが出てくる。

 

そんな中で、

 

「どうしますか?」

 

「ん?」

 

「このままでは、我々はあの水世界の水害で‥‥」

 

「分かっておる。まったく、無能な連中のせいで、どうして我々高貴な者たちが死なねばならん」

 

「左様、我々は生き残ってこそ、この次元世界に真の平和と調和が齎されるのだ」

 

「しかし、現状次元航行船が‥‥」

 

「ミッドにある全ての船が使いモノにならなくなった訳ではあるまい。一隻でもあれば我々は生き延びる事が出来る」

 

“海”の高官の一部はミッドチルダを見限り自分たちだけでも助かろうと画策するのであった。

 

そして、エンジンが万全ではないながらも動くことのできる次元航行船を局員権限を使用し強引にチャーターして家族を引き連れてミッドチルダから密かに脱出して行った‥‥

 

 

アクエリアスがワープアウトしてから少しして、アクエリアスの後方の宙域にまほろばとガイアがワープアウトした。

 

「ワープ終了‥‥」

 

「艦に異常を認めず」

 

無事にワープをしてアクエリアスを追尾してきたまほろばとガイアの眼前には青々と三つのリングがある巨大な水惑星‥アクエリアスがある。

 

見かけは青く美しく、まだ生命を持たぬ星に水と生命を与える宇宙の種蒔きを担う星なのだが、生物が住んで居る星の傍を通過すると生物を絶滅させ、人類が築き上げた文明を人類ごと洪水で押し流す試練の星となる。

 

アクエリアスがミッドチルダの至近距離を通過するのにあと二十四時間の猶予があるが、その対処の方法が思いつかない。

 

アルバートもシミュレーションで様々な方法を検討するがやはり時間が足りない。

 

「‥‥」

 

(どうすれば‥‥何か手はないモノか‥‥)

 

(こんな時、ドクターやクアットロが居れば何かミッドを救う方法を思いついたのだろうか?)

 

(いや、何かある筈だ‥‥)

 

チンクはガイア艦橋下部にある展望室から眼前のアクエリアスをジッと見つめていた。

 

とてつもなく巨大で宇宙の宝石とも呼べるあの水惑星がこの後、自分の家族を含めたミッドチルダの人類を滅ぼすとはとても思えない。

 

なお、チンクは自分たちの家族がはやての艦でミッドチルダを離れている事を知らない。

 

アクエリアスは誰が見ても一見した感想は『美しい』 『綺麗』 だろう。

 

見る者の目を奪うその異様な美しさは、やはりアクエリアスの命の芽から産まれてきた本能なのかもしれない。

 

チンクは彼女なりに何かミッドチルダを救う方法を模索していた。

 

 

チンクがアクエリアスをジッと見つめていると、

 

「戦術長?」

 

ふいにチンクは背後から声をかけられた。

 

「ん?」

 

チンクが振り向くと、そこには通信長のミリアリアが居た。

 

「ああ、通信長か‥どうして此処に?」

 

「勤務時間外になったので、アクエリアスが良く見える此処に来ました」

 

「そうか‥‥」

 

「‥‥戦術長、管理局は‥‥私たちにはもう何も手立てがないのでしょうか?」

 

ミリアリアが不安そうにチンクに訊ねる。

 

「このままミッドチルダが水没するのを黙って見ているだけなのでしょうか?」

 

「‥‥」

 

ミッドチルダにはミリアリアの家族が居る。

 

ガイアにこのまま乗艦していれば自分はアクエリアスの水害からは逃れる事が出来る。

 

しかし、ミッドチルダに居る家族はアクエリアスの水害に巻き込まれてしまう。

 

(くそっ、アクエリアスは試練も愛だとか言っていたが、こんな愛など要らぬわ!!)

 

アクエリアスにあった浮遊大陸の湖でクイーン・オブ・アクエリアスからアクエリアスの役割と敵の正体を知った際、クイーン・オブ・アクエリアスからの言葉?テレパシー?を思い出して、思わずクイーン・オブ・アクエリアスに対して心の中でツッコミをいれるチンク。

 

(ん?アクエリアス‥‥っ!?)

 

そんな中、チンクはアクエリアスの海上にディンギル軍の燃料補給プラントの存在を思い出した。

 

まほろば航空隊がアクエリアスを偵察していた映像と報告はガイアの方でも共有されていた。

 

そのため、アクエリアスの海上にディンギル軍が使用していたエネルギー補給プラントの存在をチンクも知っていた。

 

チンクの脳内でミッドチルダを救うためのプランが固まっていく。

 

(しかし、この方法は‥‥上手くいくのかも不明だ。何より‥‥だが、このままではミッドが‥‥一先ず、艦長に相談するか‥‥)

 

チンクは急ぎクロノが居る艦長室へと走っていく。

 

「えっ?戦術長!?何処に行くんですか!?」

 

背後からはミリアリアの声がしたが、チンクは振り返る余裕も答える時間も惜しかった。

 

コン、コン、コン、

 

「艦長、戦術長です」

 

チンクは艦長室の扉をノックする。

 

「入れ」

 

「失礼します」

 

艦長室に入り、クロノに一礼すると、チンクは早速自分がたてたプランを伝える。

 

「艦長、アクエリアスに着水し、ディンギル軍が使用していたエネルギー・プラントを使って、彼らが使用していた燃料をガイアに積み込みたいのです」

 

「‥‥」

 

「許可を戴けませんでしょうか?」

 

「戦術長、彼らが使用している燃料はガイアが使用しているエネルギーとは異なるぞ。どうしてその様な規格外の燃料をガイアに積み込む?その目的を説明してくれるか?」

 

クロノは振り向くことなく、チンクにディンギル軍が使用していた燃料‥トリチウムをガイアに積み込む理由を訊ねる。

 

「‥‥結果が証明する‥‥と言う事ではいけませんか?」

 

チンクは本当の目的は語らずにはぐらかす。

 

「‥‥戦術長」

 

「はい」

 

「君は平気で本艦を爆破・自沈させられるのか?」

 

「っ!?」

 

クロノの問いにチンクは彼自身も自分と同じ考えをしている事に気づいた。

 

チンクがアクエリアスにあるディンギル軍エネルギー補給プラントの存在を知っている様に、当然クロノも知っていた。

 

だからこそ、クロノもチンクと同じ考えに到ったのだろう。

 

「アクエリアスにある敵のエネルギー補給プラントの存在は知っている。奴らが使用している燃料についてもだ‥‥後二十時間もすれば、アクエリアスはミッドチルダに最大接近し、大量の水が巨大な水柱となって降り注ぐことになる」

 

クロノはチンクにこのまま時間が過ぎるとミッドチルダに起きる事態を改めて語る。

 

「はい。そうなればもうミッドチルダを救う事は不可能です。我々が見たあの世界の様に平地は海の様になり、何もかもが大量の水で押し流されることになります」

 

チンクもディンギル星で見た水害がこの後、ミッドチルダで起きる事が予測される事をクロノに語る。

 

「その通りだ‥‥それを防ぐために先ほど、戦術長が言ったようにまず、ガイアの艦内にディンギル軍が使用している燃料を満載し、アクエリアスの水柱がミッドチルダとアクエリアスの中間地点あたりに迫るところで、ネオ・アルカンシェルを艦内に逆流させる。これによってネオ・アルカンシェルと燃料が結合されて、大爆発を引き起こす。その衝撃で、巨大な水柱を断ち切る」

 

クロノが提示したプランはまさにチンクが立てていたプランそのものであった。

 

「もしかして艦長も同じ考えを‥‥?」

 

「ああ‥‥だが、これには大きな問題がある」

 

「大きな問題?」

 

「一つはこのガイアを自沈させてしまう事‥‥そしてもう一つはネオ・アルカンシェルの発射についてだ」

 

「えっ?」

 

「この作業は微妙なタイミングが必要だ‥‥自動制御では失敗の恐れがある」

 

ガイアの自沈はやむなしであるが、最大の問題はアクエリアスの水柱を断ち切るためのネオ・アルカンシェルの発射のタイミングだ。

 

自動制御に任せれば犠牲者はでない。

 

しかし、何らかの影響で発射のタイミングが早い、もしくは遅いでは失敗の恐れが充分にある。

 

どうしても最期には人の手が必要なのだ。

 

「それでしたら、戦術長である私が‥‥」

 

「君が、ガイアに残ると?」

 

「はい!!私は戦闘機人です。精密な操作も可能です!!」

 

チンクは自らが、ガイアに残り、ネオ・アルカンシェルの発射を行うとクロノに志願する。

 

「家族はどうする?」

 

「えっ?」

 

「ナカジマさんやノーヴェたち、妹が君には居るだろう?」

 

「そ、それは‥‥」

 

ゲンヤやノーヴェたち家族の事を言われると口ごもってしまう。

 

スカリエッティの下に居た頃のチンクならば、多少の迷いはあっても『自分は人間ではなく、戦闘機人‥兵器なのだから、命を惜しむなんて兵器失格だ』と迷いなく志願を貫いていただろう。

 

しかし、今はナカジマ家の養子となり、戦闘機人‥兵器ではなくチンク・ナカジマと言う一人の人間であり、ゲンヤやノーヴェたち家族の事を思うと未練が出てしまう。

 

「‥‥戦術長、その役割は僕がやろう」

 

「えっ?えっ?そ、そんなっ!?」

 

なんとネオ・アルカンシェルの発射‥自沈するガイアにはクロノが残ると言い出した。

 

「艦長にだって家族が居るではありませんか!?」

 

「そうだな‥だが、僕はもう次世代に種を撒いた‥‥」

 

チンクにもクロノにも家族が居る。

 

しかし、互いに家族が居るチンクとクロノの違いは子供が居るか、居ないかだ。

 

クロノの脳裏には自分の双子の子供たちの姿が過る。

 

(ハラオウン家の男はいざという時に‥大切なモノのために自身の命を懸ける運命なのかもしれないな‥‥)

 

(出来る事なら、カレルにはそのような運命が訪れない事を祈るが‥‥)

 

そして、任務のために殉職した自分の父親の姿も同時に浮かぶ。

 

「それに僕はこのガイアの艦長だ‥‥艦長は艦と運命を共にする権利がある」

 

「し、しかし‥‥」

 

クロノはそう言うがチンクは完全に納得できない。

 

「いいから、僕に任せろ」

 

「‥‥」

 

「君の役割は‥みんなを説得する事だ‥‥いいね?」

 

「‥は、はい」

 

チンク自身もクロノとガイアを犠牲にしてしまうのは不本意であったが、彼の決意は変わりそうになかった。

 

クロノはガイアを自沈させるとなると乗員たちから反対されることが十分に予想される。

 

なので、チンクには乗員たちの説得を頼んだ。

 

数分後、クロノはまほろばに召集をかけると、艦長室へと招き入れた。

 

ガイアに来たのはまほろば艦長のギンガと技師長のアルバートだ。

 

「わざわざ赴いて貰って申し訳ない」

 

「いえ‥それで、今後の方針の件との事ですが‥‥」

 

「ええ、迫りくるアクエリアスの脅威からミッドチルダを救うための唯一の解決策をたてました。その件につきまして、まほろばの技師長からの意見もお伺いしたい」

 

「分かりました。それで、その方法と言うのは?」

 

「まず、アクエリアスに着水し‥‥」

 

と、クロノはギンガとアルバートにプランを説明する。

 

「そこで、ガイアを自沈させる」

 

「自沈!?」

 

最後の決め手にガイアを自沈させる事にギンガは思わず声をあげる。

 

「月村艦長の言いたい事は充分に理解しているつもりです。ですが、ミッドを救うためにガイアはこれまで活動していました。ミッドが滅んで、ガイアが生き残っても何の意味もありません‥‥ミッドを救うためならば、ガイアもきっと本望でしょう」

 

「‥技師長はどう思う?」

 

ギンガはクロノのプランを聞いてアルバートの意見を求める。

 

「‥確かに時間がないこの状況で取れる唯一の策とも言えるが‥‥」

 

アルバートもクロノのプランが現状、唯一の手段であると言うが、どこか腑に落ちないような様子だ。

 

「ん?何か問題があるの?」

 

「最後の決め手となるこのネオ・アルカンシェルの発射について、一度きりのチャンスであるが‥‥管理局艦の自動制御による性能のデータがないので、成功率が割り出せない」

 

「いや、成功率は百パーセントにさせる」

 

「それは魔法の力で‥‥と言うやつですか?」

 

魔法の力で一回だけのチャンスを必ず成功させるのかとアルバートは思ったが、

 

「いえ、魔法でもそのような魔法はありません。ガイアは自動制御で自爆させる‥‥と、表向きは乗員たちに告げ、最後の引き金は僕が引きます」

 

「「っ!?」」

 

クロノの言葉にギンガとアルバートは驚愕する。

 

「ハラオウン艦長、まさか艦と運命を共にするおつもりですか!?」

 

「ミッドを救うにはこれしかない‥‥」

 

「そ、そんな‥‥な、何か方法は‥‥」

 

「艦長、魔法とやらで解決出来なければやはり自動制御に‥機械に頼るしかないが、それも百パーセントという訳ではない。しかもチャンスは一度だけ‥‥」

 

「だったら、まほろばで‥‥」

 

「月村艦長、それは出来ない。本来ならば、まほろばはこの件に関しては無関係なのだ。これ以上、まほろばを巻き込む事は出来ない」

 

「‥‥」

 

「まほろばにはガイアからの退艦者の受け入れを頼みたい。それがまほろばに出来る唯一の事だ」

 

「‥‥」

 

クロノからそう言われギンガは何も言えなかった。

 

ガイアからまほろばに向かう途中の内火艇の中でもギンガは終始納得できない様子だった。

 

「艦長、ハラオウン艦長の言う事も尤もだ。まほろばは時空管理局所属の艦ではない」

 

「それは分かっています。でも‥‥」

 

「仮にまほろばを使用したとしても、やはり自動制御では百パーセントのタイミングで起爆させるのは不可能だ」

 

アルバートの見解でも自沈させる艦にまほろばを使用しても自動制御での起爆のタイミングは無理だと結論付けされた。

 

(フェイトさんには‥‥ギリギリになるまで伝えない方が良さそうね)

 

ガイアの自沈、退艦者の受け入れについてはこの後で伝えるが、クロノがガイアに残る件については最後まで黙っているつもりでいた。

 

義理とは言え、クロノはフェイトにとって義兄に‥家族にあたるのだから‥‥

 

まほろばに戻り、艦橋に上ったギンガはまずフェイトにこの後のプランを説明する。

 

「ガイアを自沈させる!?」

 

やはり、フェイトもガイアを自沈させてアクエリアスの水柱を断ち切る方法に驚愕する。

 

ただし、クロノが最後まで残ってネオ・アルカンシェルのトリガーを引くことは除いて‥‥

 

「そ、そんな‥それ以外に何か方法はないの?」

 

「残念ながら、時間が足りない中でミッドを救うには、これしか手は‥‥」

 

「‥‥」

 

これまで苦楽を共にしてきた乗艦が自沈する‥‥

 

しかし、これしかミッドを救う方法が無い。

 

フェイトにはつらい現実であった。

 

意気消沈しているフェイトを尻目にギンガはまほろばの乗員たちに今後の方針を伝える。

 

「総員に告ぐ、艦長の月村です。先のガイアで行われた作戦会議の内容を伝える」

 

ギンガはその内容を言う前に一度、少しの間を置いてから、その重要な内容を艦内に向けて言った。

 

「ガイアはこの後、アクエリアスへ着水し、ディンギル軍が使用していたエネルギー補給プラントにて、トリチウムを艦内に積載後、アクエリアスの水柱を断ち切るために‥‥自沈します」

 

「自沈!?」

 

「あの艦が‥‥」

 

管理局所属の艦とは言え、第九管理世界の戦い、ウルクの戦いを共に戦ったミッドチルダを救うために自沈する事実に驚愕するまほろばの乗員たち。

 

「なお、本艦はガイア自沈前に同艦の乗員たちを収容します」

 

フェイト同様、ギンガを含めて一部の者しか知られてない、打ち明ける事は出来ない、本当の事実は伝える事はしなかった。

 

それから直ぐにまほろばとガイアはアクエリアスへと向かい、ディンギル軍が使用していたエネルギー補給プラントに設置されていた桟橋に艦を停泊させる。

 

そして、ガイアの展望室には全乗員が集められた。

 

「アクエリアスが最後の次元跳躍をしちまったし、これからどうなるんだ?」

 

「知らねぇよ。俺に聞くなよ」

 

「でも、このままだとミッドは水没しちまうんだろう?」

 

「ミッドにはまだ家族が‥‥」

 

「俺も‥‥」

 

「俺は彼女が‥‥」

 

展望室に集まった乗員たちはミッドチルダがどうなるのか不安がっていた。

 

「あっ、艦長が来たぞ」

 

そこへ、クロノが展望室にやって来た。

 

そして、クロノは不安がっている乗員たちに今後の方針を説明する。

 

「我々の奮闘空しく、アクエリアスは最後の次元跳躍をしてしまった。これによりミッドに残された時間は既に二十時間を過ぎている。しかし、ミッドに住む大勢の人々のために、絶対に水没は防がなければならない。故に最後の手段としてこれによりガイアへディンギル軍が使用している燃料を積み込み、ミッド近海で待機し、アクエリアスから水柱が伸びた途中の地点で、ネオ・アルカンシェルを撃ち、そのエネルギーと積載した燃料を融合させて爆発、水柱を断ち切る」

 

クロノは説明を一時中断し、展望室に集まった乗員たちの顔を見渡した後、最後の一言を告げる。

 

「ガイアはそこで自沈する」

 

「自沈‥‥」

 

「そんな‥‥」

 

「ガイアが‥‥」

 

「諸君は自沈前にまほろばへ一時移乗し、後続の救援を待ち、ミッドへ帰還後はミッドと管理局の復興のために尽力してもらいたい。以上‥‥」

 

クロノはそう言い残して、展望室から去っていく。

 

「ちょっと待ってください!!艦長!!」

 

「自分が指揮する艦を自沈させるなんて!!それでも艦長なんですか!?」

 

一部の乗員たちがクロノに掴みかかろうとすると、

 

「止めろ!!艦長命令に従うんだ!!」

 

チンクが展望室の出入り口に立ち塞がり乗員たちを止める。

 

「戦術長、あんたあんな命令を承服できるんですか!?」

 

「そうだ!!」

 

「出来るのか!?」

 

「出来る!!」

 

「‥‥」

 

「っ!?」

 

乗員たちから野次を飛ぶが、チンクは一喝してそれを黙らせる。

 

「‥みんな、よく聞いてくれ‥‥我々はこのガイアが出来上がってからずっとこの艦で仕事をしてきた。ガイアは我々の職場でもあり、家でもあり、戦友でもある。誰がそんな艦を好き好んで爆破したいと思う?私だって、艦長だって、ガイアを失いたくはない‥‥だが、このままガイアが残ってミッドが滅んで、それで我々は良いのか!?」

 

チンクも展望室に集まった乗員たちの顔を見渡す。

 

「ミッドを救うためにまだ一つ‥たった一つ、最後の方法が残されているのであるならば、ガイアも喜んで、その方法を選ぶのではないだろうか?そうさせてやるのが、ガイアにとっての幸せじゃあないか、そのために我々がどんなに辛い思いをするとしても‥‥」

 

乗員たちはチンクの言葉を聞き静かになる。

 

中には泣いている者も居る。

 

ガイアを自沈させると言う事で、乗員たちは熱くなったが、冷静に考えてみれば、生き残るのはガイアではなく、ミッドチルダであり、ミッドチルダに住む大勢の人々ではないかと言う事に気づいたのだ。

 

「総員、解散し、燃料積載作業にかかれ」

 

チンクは静かな声で乗員たちにトリチウムの積載作業を始めるように指示を出した。

 

管理世界が周囲に存在しているせいか、アクエリアスもその影響を受けたのか、アクエリアスの海は段々と荒れ始めた。

 

海面が揺れる中、ガイアの乗員たちはトリチウムを積載する作業に取り掛かる。

 

ガイアの倉庫を始めとする各所‥いや、積める箇所には隔壁を閉鎖してそこへトリチウムを積載する。

 

「第一倉庫、第二倉庫、隔壁閉鎖しました」

 

「これより、燃料の注入を開始します」

 

「アクエリアスの現在位置は?」

 

「はい、アクエリアスは現在第六管理世界、アルザスの沖合を進んでおり、ミッド到着まであと六時間」

 

アルザスの沖合を進んでいたアクエリアスであるが、アルザスはアクエリアスから距離が離れていたので、水柱がアルザスに降り注ぐことはなかった。

 

(六時間‥あとそれしか残されていないのか‥‥)

 

(間に合うか‥‥)

 

チンクはガイアの艦橋から作業を見守りつつ、時間を気にした。

 

「自沈‥か」

 

フェイトもまほろばの艦橋からガイアの姿を見つめる。

 

「あの艦がいなくなると分かると、寂しくなりますね」

 

ティアナがフェイトの隣でポツリと呟く。

 

「うん。でも、ミッドの皆が忘れても、私たちガイアの乗員たちは絶対に忘れない‥‥」

 

ガイアに乗艦していた時間は決して長くはない。

 

流石に機動六課よりも長い時間であったが、それでももう二度とガイアの姿を見る事は無いとなると寂しい。

 

「艦長、ガイアより燃料の積み込みが完了したとの事です」

 

「うん。出航準備」

 

「はっ、出航準備」

 

やがて、ガイアにトリチウムが積載されるとまほろばを先頭にガイアもアクエリアスを出航した。

 

ガイアの機関室では、機関士たちが慎重に作業を進めている。

 

今のガイアは動く燃料タンクであり、大きな振動でもどんな影響が出るのか分からない。

 

機関士たちは艦の振動を最低限のモノにするように努めていた。

 

アクエリアスの大気圏・重力圏内を出たまほろばとガイアは一路、ミッドチルダ近海を目指していた。

 

しかし、そんなまほろばとガイアの前方から複数の艦船が姿を現した。

 

まほろばとガイアのためにウルクを爆破する事態となり、かろうじて脱出したディンギル軍の残存艦隊もアクエリアスを追って来た。

 

ミッドチルダの水没を見届けに来たのかと思いきや、ガイアが使用したエネルギー補給プラントは元々ディンギルが建設したプラントであり、プラントが使用されている光景はディンギル側に筒抜けであった。

 

ガイアが何をするのか見当がつかなかったが、燃料補給をするにしては異常な量のトリウムを補給していたので、何かしらの行動を取るのだろうとルガールは判断し、こうしてアクエリアスまで赴いて来たのだ。

 

「何をするのかは分からんが、邪魔立てはさせんぞ」

 

「まほろば、ガイア、アクエリアスから上昇してきます」

 

「全艦戦闘用意。全速でまほろば、ガイアへ向かえ!!」

 

オペレーターからの報告を受けてルガールは戦闘命令を下した。

 

ディンギル残存艦隊の姿は勿論、まほろば、ガイアでも捕捉した。

 

「前方より、所属不明の艦隊接近。メインモニターに切り替えます」

 

林がディンギル残存艦隊を捕捉して艦橋のメインモニターに投影する。

 

「あれは‥‥ルガール大総統が脱出した宇宙船」

 

「あれだけの宇宙船やロケットがまだ残っていたのか‥‥」

 

ウルク脱出時、まほろばはエンジン不調で何とか脱出しなければならないと外の様子を見る余裕などなく、ルガールが巨大な円盤で脱出した事を知らず、航空隊も爆散する無数の岩石が実は脱出用のロケットなんて思わなかった。

 

「向こうは戦う気ですが、どうしますか?」

 

「‥‥逃げましょう」

 

「えっ?逃げる!?」

 

「まほろばだけならば兎も角、今はトリチウムを満載しているガイアも居る。ガイアを護りつつあれだけの敵と戦うにはあまりにも此方が不利よ」

 

ギンガは此処での戦闘を回避して逃避を選択する。

 

ミッドチルダに残された時間もないし、今のガイアは動く燃料タンク状態で一発でも被弾すれば大爆発を起こす。

 

「ガイアにも伝えて。急いでワープをしてこの宙域から撤退する」

 

「りょ、了解」

 

「はい」

 

メイリンはガイアに通信を送り、ノイマンは急いでワープの準備を行う。

 

クロノもそれは理解していたので、ガイアでも次元跳躍の準備に入る。

 

しかし、岩石ロケットはその快足を活かしてまほろばとガイアの周囲に展開して包囲体制をとる。

 

そして、格納されていたガトリング砲、ミサイル発射口を展開して攻撃準備を整える。

 

「敵艦隊、本艦及びガイアを包囲し、攻撃態勢を整えました!!」

 

「だ、ダメだ‥間に合わない‥‥」

 

まほろばとガイアはまだワープの準備が出来ず、反対にディンギル軍はいつでも攻撃できる態勢をとった。

 

まほろばは被弾しても一撃で爆発する事はないが、ガイアはその一発で爆発してしまう。

 

ガイアが爆発してしまうとアクエリアスからミッドチルダを救う事が出来ない。

 

「フッ、無駄な足掻きだったな‥‥全艦、攻撃開始!!」

 

まほろばとガイアを包囲下に置き、止めを刺せると不敵な笑みを浮かべたルガールが、攻撃開始の合図として右腕を振りおろそうとした。

 

その時、

 

ドカーン!!

 

包囲網を敷いていた岩石ロケット群の一角に爆発が起きた。

 

長い間、封印されていたのでメンテナンス不良で誘爆したのかと思ったが、一隻だけなら兎も角、岩石ロケットは次々と爆発していく。

 

「なっ、何!?」

 

それは遠距離からの砲撃であった。

 

しかも注意がまほろばとガイアに向けられており、背後からの奇襲でルガールは対応が遅れた。

 

「これは一体、何事か!?」

 

「大総統、艦隊右舷方向より、正体不明の敵艦が攻撃をしています!!」

 

「何だと!くっ、こんな時に‥‥」

 

一方のギンガたちも一体何が起きているのか分からずじまいだった。

 

外の様子を見ると、複数のショックカノンとミサイル、魚雷が次々とディンギル艦隊を葬っている。

 

「この反応はっ!?」

 

林が声を上げる。

 

「どうしたの?」

 

「こ、こちらを‥‥」

 

林がモニターの倍率を上げてディンギル軍を攻撃している艦を拡大させる。

 

そこに映っていたのは‥‥

 

「ヤマト!?それにヱクセリヲンにヒューベリオンも!!」

 

まほろばを捜索していたヤマト、ヱクセリヲン、ヒューベリオン、そしてランダルミーデであった。

 

「どうして此処に‥‥」

 

危機を救ってくれた事にはありがたかったのだが、どうしてこの宙域にヤマトらが来たのか分からなかった。

 

「か、艦長、ヒューベリオンから通信です」

 

「繋いで!!」

 

「は、はい」

 

『ギンガ、無事か!?』

 

「良馬さん!!どうして此処に?」

 

『それは‥‥』

 

『私が案内してきたんや』

 

「はやてさん!?」

 

良馬とギンガの通信にはやてが割り込んで、ヤマトを此処まで案内して来たのは自分である事を伝える。

 

 

はやてがミッドチルダを急ぎ出航し、とある宙域を目指していたが、その目指していた宙域と言うのが、かつてディンギル星があった宙域‥ディンギル星系であった。

 

ディンギル星系に辿り着いたジャガーノートは、

 

「通信長」

 

「はい」

 

「平文の広域通信をしてや」

 

「えっ?平文で?しかも広域通信ですか?」

 

「せや、この文を広域通信してや」

 

はやてはある文章が書かれた通信文を通信長に手渡す。

 

そして、ジャガーノートは平文で広域通信を行った。

 

その文章は‥‥

 

『我、時空管理局所属、次元航行艦ジャガーノート。我、まほろばの行方に心当たりあり』

 

ジャガーノートからの広域通信を受信したまほろば捜索隊は訝しむも、まほろばの行方に関する手掛かりが無い中で、ジャガーノートはそのまほろばの行方を知っていると言う‥‥

 

しかし、その情報を持っているのはあの時空管理局‥‥

 

何か罠でもあるのではないかと思ってしまう。

 

とは言え、手掛かりがないのも事実‥‥

 

藁をも掴む思いで通信ポイントまで向かう。

 

「艦長、此方に向かって接近する反応が複数あります」

 

「どうやら受信したみたいやな‥‥」

 

(でも、複数って‥‥一体何隻でまほろばを捜しに来たんや‥‥)

 

はやてはまほろば捜索隊の規模が一体どれくらいなのかドキドキしながら待った。

 

やがて、まほろば捜索隊がジャガーノートの前に姿を現す。

 

(げぇ!!ヤマトに‥これまで見た事の無い艦ばかりやないか!!)

 

はやてはヤマトとは出会った事があるが、ヱクセリヲン、ヒューベリオン、ランダルミーデとは今回が初対面であったので、はやてが驚愕するのも無理はなかった。

 

「通信長、地球艦に通信を送ってや」

 

「は、はい」

 

はやては早速、捜索隊とコンタクトをとった。

 

 

ヒューベリオン 艦橋

 

「艦長、管理局艦より通信が入っています」

 

「繋いでくれ」

 

「了解」

 

ヒューベリオン艦橋のメインモニターにはやての姿が映し出される。

 

「あっ、君は‥‥」

 

『あっ、つ、月村艦長!?』

 

良馬とはやてとは何度か顔を合わせているので互いに驚いた。

 

「それで、八神艦長。通信内容の件に関してですが‥本当にまほろばの行方を知っているとの事ですが‥‥」

 

『はい。まほろばは‥‥』

 

と、はやてはまほろばについての詳細を良馬に伝えた。

 

「なるほど‥‥では、急ぎミッドチルダ近海へと向かいましょう」

 

『は、はぁ‥ですが、此方の艦ですと性能が‥‥』

 

ジャガーノートがこのディンギル星系に来るまで、それなりの時間がかかった。

 

ミッドチルダにアクエリアスが迫り、残された時間が少ない中、貴重な時間を失う訳にはいかない。

 

だからこそ、連続ワープでその時間を短縮する必要があるのだが、此処で地球側と管理局側の艦の性能差が出てしまった。

 

地球側が第二次イスカンダル遠征時にデスラーから連続ワープ機関の技術をもらっていたが、管理局にはその技術がない。

 

「では、ワープ設定を同調させてもらえればなんとかなります」

 

第二次イスカンダル遠征では無人艦である雪風・改に第一次世代型のワープデバイスを搭載させて正確なワープを行い、続いて第二世代型ワープデバイスとデスラーから送られて来たワープ機関の設計図を合わせて曳航と言う形で太陽系内からイスカンダルまでの距離を縮めた。

 

現在は、第二世代型のワープデバイスも改良されて正確な位置への連続ワープも可能となっている。

 

なので、正確な座標データを提供してもらい、ジャガーノートを牽引ビームで牽引した後、ジャガーノートを曳航する形で、まほろばが居るであろう宙域へと向かう事になった。

 

管理局艦であるジャガーノートが居れば、他の管理局の艦と遭遇してもいらぬ誤解を与えずに済む。

 

そして、ジャガーノートを牽引する形で連続ワープを行い、まほろばが居るであろう宙域へワープアウトすると、まほろばともう一隻の管理局艦が敵艦らしきロケットに包囲されていた。

 

そこで、まほろばともう一隻の管理局艦を救うためにこうして強襲をかけたのだ。

 

 

「八神艦長からは事情を聞いている。あの邪魔者はこちらで対処する。ギンガたちは急いでミッドチルダへ向かえ」

 

『は、はい』

 

まほろば捜索隊もとい、ヤマト、ヱクセリヲン、ヒューベリオン、ランダルミーデは遠距離攻撃から全速でディンギル残存艦隊へと接近し、近接戦闘をしながら岩石ロケットを次々と葬っていく。

 

四隻の宇宙戦艦が無双している光景を後方からジャガーノートは見学していた。

 

「数においては敵の方が明らかに多いにもかかわらず、恐れることなく敵に突っ込んで行くなんて‥‥」

 

グリフィスは戦力の差をもろともせずに敵へ突っ込んで行く姿に狂気を覚える。

 

「あれが、管理局員ともう一つの地球の軍人さんとの違いやね‥‥」

 

「それだけでなく艦の性能も関係しているのではないでしょうか?」

 

「‥‥」

 

(確かにグリフィス君が言うように連続次元跳躍で、短時間で此処まで来た性能と言い、あの戦闘力と言い、もう一つの地球の艦は確実にレベルアップしとる‥‥)

 

管理局側も、もう一つの地球と邂逅した時と比べてMS機関を開発して、レベルアップした感はあった。

 

しかし、もう一つの地球は管理局が進んだと思ったら、管理局よりも、何歩も先に進んでいる。

 

はやての中に管理局ともう一つの地球との間における技術差が広がる焦りと若干の恐怖があった。

 

同僚を失い傷心のユーノ、そんな彼の身を案じたなのはの今後の進展について

  • 付き合っちゃえ
  • お友達のままで
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。