星の海へ   作:ステルス兄貴

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ゲームオリジナル艦、雪風・改の艦影については文章では説明しずらいので、挿絵を入れさせてもらいました。

ただ手描きの為、此方の挿絵も見にくいかもしれませんが、ご了承ください。


四十話 土星圏 蘇るもの 救助されるもの

 

 

「こちらの搭載機が貴艦と貴艦を攻撃している艦を確認しました。これより該当の艦に即時攻撃中止を要求し、従わなければ武力行使を行い、貴女方を救助しますので、今しばらく待っていて下さい」

 

ギンガがテリオスに通信を送り、

 

しばらくして、

 

「例の艦はこちらの通告を拒否し、攻撃してきた為、攻撃指示を出しました。衝撃が伝わるかも知れないので、念のため、何かに掴まっていて下さい」

 

と連絡があったかと思うと、一際重く強い衝撃を感じた。

 

これはテリオスが被弾したのではない。

 

別の艦が大きな損傷を受けたか、大爆発した衝撃波がテリオスに届いた為だろう。

 

何度か艦を揺さぶるような衝撃に見舞われたがこの艦でないことだけは確かだ。

 

少しして一際重い衝撃による振動が走りそれっきり衝撃波は絶えた。

 

やがて、

 

「貴艦を攻撃していた敵艦は全て排除しました。本艦も貴艦を直接視認しています。これより救助に向かいます。貴女方のいる位置は何処ですか?」

 

と、フェイトたちの現在位置を訊ねてきた。

フェイトが生存者は全員ブリッジ近くの通信室に居る事を伝える。

 

 

場面はかわり、地球側視点となる。

 

坂井率いるコスモタイガー隊はまず、左舷にいるミサイル艦の一隻に集中攻撃をかけた。

 

管理局の艦を攻撃していたのは、ミサイル艦二隻、戦艦一隻の計三隻。

 

そこでまず、自分たちに近い艦から攻撃を開始した。

 

彗星帝国の艦はコスモタイガー隊に気づき、管理局艦への攻撃を一時中止し、コスモタイガー隊の迎撃に映るがブリッジへの一発が艦首脳部を全滅させたのか、そのミサイル艦は突然左に転舵するや針路上にいた僚艦に斜めに衝突。

 

二隻とも爆発して四散した。

 

「な、何をやっているんだ!!」

 

この醜態にミルは思わず声をあげ、

 

ミルが声をあげるのと同時に、

 

「何をやっていやがる‥‥」

 

と、衝突爆散した敵を見ながら坂井は呆れながら呟いた。

 

続いて、コスモタイガー隊は残る戦艦に攻撃を開始するが艦主要部の装甲は頑丈だった。

 

しかし、コスモタイガーの攻撃は艦橋構造物に集中。

 

最も脅威な艦橋砲の大半を破壊し、早くも戦闘力の過半を喪失させた。

 

「敵、ミサイル艦二隻撃沈!!残るは旗艦らしき戦艦のみです!!」

 

「ヤマトの方でも敵と交戦を始めました」

 

即座に良馬は艦砲による撃滅を決意する。

 

「よし、最大戦速で前進する!」

 

「了解!」

 

戦闘宙域に入ると、流石に戦艦相手に新人ばかりのコスモタイガー隊では撃沈に至らない様だが、あの艦橋に装備されている大型砲は破壊できた様子だ。

 

しかし、敵も死に物狂いで迎撃している様なので、コスモタイガー隊を退避させ、死にかけの戦艦に引導を渡してやった。

 

 

「主砲一斉射!!撃て!!」

 

まほろば から放たれたショックカノンが敵戦艦に命中する。

 

「まさかっ!!こんな‥‥こんな所で‥‥私がぁぁぁぁぁぁぁぁー」

 

ミルは叫びながら、爆散する乗艦と運命を共にした。

 

「敵勢力完全に排除」

 

「よし、管理局艦の救助に入れ。コスモタイガーは引き続き周辺警戒を続けろ」

 

「了解」

 

程なくして救命艇が まほろば を発進し、テリオスへと接近する。

 

そのテリオスではやはり諦めきれないのか、ティアナは心肺停止状態のクルーに対し、半泣きで蘇生措置を続ける。

 

しかし、そんな彼女の肩にフェイトの手がポンッと置かれた。

 

「‥‥」

 

振り返ったティアナにフェイトは無言で首を横に振った。

 

フェイト自身も自分を庇ってくれたオペレーターの女性局員の事も未だに完全には踏ん切りがついていないがこの場でいつまでも悲しみに暮れている暇はない。

 

 

「敵は排除されたみたい‥‥これから助けが来るって‥‥」

 

目を真っ赤にしたティアナも頷き、蘇生措置を諦め、若い操舵士の手を胸の上で組ませた。

 

そこで初めてティアナは気付いた。

 

自分たちを助けようとする者の身元をまだ知らないことを‥‥

 

よって、ティアナはフェイトに誰が救助に来るのかを訊ねた。

 

もしかしたら、管理局の友軍が救助に来てくれたのかもしてないと思ったからだ。

 

その質問にフェイトは、

 

「正直、私も混乱している。相手は『地球防衛軍』と名乗っているんだ」

 

「地球‥防衛軍?‥‥でも、地球は‥‥」

 

ティアナも以前六課に所属していた頃、地球へ行ったことがある。

 

その時に見た地球には宇宙防衛をする組織も、宇宙戦闘艦を建造できる技術も無かった。

 

「ひょっとしたら、私たちが知っている地球とは別世界なのかも知れない‥‥」

 

ティアナの疑問にフェイトはそう答えた。

 

それから数分後、

 

「おーい!!誰か!?誰かいないか!?誰か!?生きていたら返事をしてくれ!!」

 

通路の奥から人の声が聞こえた。

 

その声を聞き、ティアナはフェイトと視線を合わせて頷き合うと、

 

「こっちです!!」

 

と、叫んだ。

 

通信室に入ってきたのは、赤いヘルメットに手袋とブーツを身に着け、上下共に空色地に赤いライン、左胸に白い錨マークが入った服を着た男性だった。

 

男性はヘルメットのバイザーを上げ、フェイトとティアナに挙手礼をして名乗った。

 

「地球防衛軍所属、戦艦 まほろば 乗員の星名透です。救助を求めたのは貴女方ですか?」

 

「はい。時空管理局所属、執務官、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンです。危険な中での救助活動に感謝します」

 

フェイトは頭を下げて礼を述べた。

 

「同じく執務官補佐のティアナ・ランスターです」

 

ティアナも救助に来た星名に頭を下げた。

 

「細かいお話は後にして、まずはお二人を私たちの艦にお迎えします。よろしいですね?」

 

「はい。お世話になります」

 

星名がフェイトとティアナの二人を誘導する。

 

今回の救助において、本来は良馬が前線指揮を執ろうとしたのだが、その指揮を星名が志願して来たのだ。

 

新人の成長の為、良馬は星名の志願を受け入れ、星名に救助の指揮を命じた。

 

もし、星名が志願しなければ、ギンガの時同様、良馬が現場で指揮をしていただろう。

 

ヤマトの古代同様、良馬は、やはり根っからの前線で戦う戦士なのだろう。

 

救命艇の接舷ハッチに向かう途中、星名の元へ、艦内の人命検索に散っていった者たちから次々と報告が入ってきたが、いずれも生存者はなし。

 

その報告を聞きながら、フェイトは表情を暗転させ、力なく項垂れていく。

 

そして、フェイトとティアナの生存者二人を乗せた救命艇は、まほろば へと向かう。

 

管理局・管理世界以外の宇宙船をこうしてマジマジと落ち着きながら見たのが初めてのティアナはその大きさと存在感に圧倒された。

 

(ヤマト!?‥‥ううん、違う‥‥ヤマトよりも大きい‥‥)

 

それは、フェイトも同様で更に まほろば の艦影がテレザートで見たヤマトとそっくりであるが、そのヤマトよりも大型である事、戦う為だけに生まれた艦をこうして目の辺りにして今後の管理局の未来に一抹の不安を抱いた。

 

まほろば に収容されたフェイト・テスタロッサ・ハラオウンとティアナ・ランスターの二人は即座に医務室に搬送された。

 

そこで、フェイトは予想外の人物と再会する事なった。

 

「医務長、此方が救助者のフェイト・テスタロッサ・ハラオウンさんとティアナ・ランスターさんです」

 

星名が医務長にフェイトとティアナを紹介し、その医務長が振り向くと、

 

「「っ!?」」

 

フェイトと まほろば の医務長は目を大きく見開き、固まった。

 

そして、

 

「‥もしかして‥‥リニス‥‥?」

 

「フェイト‥なんですか?」

 

震える口調で互いを確認するかのように、お互いの名前を言い合う両者。

 

そこに、

 

「医務長、検査機器の用意が出来ました」

 

と、原田が検査の用意できたと、報告が入った。

 

「は、はい。原田さん、すみませんけど、此方の二人の検査と治療をお願いします。私は他の負傷者の手当てをしますので‥‥」

 

「わかりました」

 

リニスはまるで逃げるかのようにフェイトの前から去る。

 

「リニス‥‥」

 

その姿をフェイトは寂しそうな瞳で見ていた。

 

星名は気まずそうにリニスとフェイトの様子を見ていたが、此処に居ても自分が出来ることは無さそうなので、原田に一言告げた後、医務室を後にした。

 

フェイトとティアナの二人はまず、外傷、内臓損傷の有無等の検査を受けた。

 

なお、この時、二人は管理局の制服から健診衣へと着替えていた。

 

テリオスから救助された時、フェイトはオペレーターの女性局員の血がついたままの状態で、ティアナは煤で汚れていた状態で互いに不衛生な状態だった為である。

 

医務室にて検査を受けた二人が驚愕したのは、医療部門が大幅に機械化・省力化されていた事と乗組員の同胞ではないはずの自分たちの検査が、あまりにも迅速に進められていったことだ。

 

設備面では戦艦にも関わらず、そのレベルは明らかにミッドチルダの大病院や時空管理局本局付属の総合病院をも凌いでいる。

 

さらに驚いたのは、まるで自分たちが地球人であるも同然の治療だったのだ。

 

検査の結果、打撲傷の治療のみを受けたフェイトと軽い火傷の治療を受けたティアナは休息の為に原田の案内の下、女性士官用の予備室へと案内された。

 

内装には全て不燃・難燃材を使用しているらしく、時空管理局の次元航行艦に比べるとシンプルさは否めないが贅沢はいえない。

 

いや、管理局の艦よりもシンプルなのは装飾よりも機能を優先した造りとなっているためなのだろうとフェイトは推測した。

 

部屋にある机の上にはさりげなくミネラルウォーターのボトルとタオル、おしぼりが置かれていた。

 

「あの‥フェイトさん‥‥」

 

「何?ティアナ」

 

「‥‥フェイトさんはあの医務長さんと知り合いなんですか?」

 

ティアナは自分たちが来たこともない艦で先程あったばかりの医務長がフェイトと知り合いみたいに見えた。

 

それは医務長こと、リニスも同じだった。

 

「‥‥まだ、確信はないけど、あれは間違いなく‥リニスだった‥‥」

 

「えっ?」

 

フェイトが医務長の名前を呟いた様だが、ティアナにはその肝心の名前の部分が聞こえなかった。

 

「私たち、これからどうなるんでしょう‥‥?」

 

ティアナが不安げに呟いた。

 

「‥‥」

 

それは、フェイト自身にも分からなかった。

 

 

「これで、最後か?」

 

遺体が納められた棺の蓋を閉じた まほろば の乗員が辺りを見回しながら呟く。

 

フェイトらの生存者が救助された後、まほろば の乗員はテリオスの艦内に残された遺体の収容作業を行っていた。

 

このまま弔われず艦内に残しておくのは忍び難いと良馬はそう思い、木星からの実験デバイス到着まで、管理局艦に残されていた乗員の遺体収容となんとか今回の事態を管理局に知らせる為にギンガの立ち合いの下、通信機やブラックボックスの回収を行った。

 

ギンガが乗って来た貨物船や以前遭遇した管理局艦とは違い、テリオスの通信機器は何とか生きており、之ならば少し改造すれば通信ポッドとして使えそうだとギンガはそう言った。

 

遺体回収作業は思ったよりもスムーズに終わり、実験デバイス到着前に艦内にある全ての遺体を回収する事が出来た。

 

しかし残念ながら、破孔から艦外へ吸い出された遺体に関しては収容不能となっていた。

 

 

一方、タイタン方面へと向かったヤマトはと言うと‥‥

 

敵の巡洋艦、駆逐艦を撃破したヤマト。

 

まほろば からも交戦中の敵艦隊を全て殲滅したと通信が入り、まほろば は彗星帝国の艦船に襲われていた艦の救助作業中だと言う。

 

「ふぅ‥‥これで全部でしょうか?」

 

北野が一息つきながら言う。

 

「大丈夫‥‥みたいだな。艦長代理、敵反応全て消失です」

 

太田が古代に周辺宙域の敵を全て撃破した事を報告する。

 

「皆、ご苦労だったな。相原、タイタンの方はどうだ?」

 

古代は皆に労いの言葉をかけ、相原にタイタンの状況を訊ねる。

 

「はい、再び通信波をキャッチしました。今度はちゃんと受信出来ています。今、パネルに回します」

 

相原が受信した信号をパネルは映す。

 

するとそこには防衛軍の作業服を着て頭には作業帽を被り、瓶底眼鏡をかけた男が映し出された。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

「やっとここまで来たな、ヤマト」

 

「お前は‥‥大山‥‥!!大山歳郎じゃないか!!」

 

そう、タイタンから通信を送っていたのは土星圏へ出向していた大山からだった。

 

「久しぶりだな、真田」

 

「誰です?」

 

古代は真田と親しく話すこの大山という人物と面識が無く、大山がどのような人物なのかを真田に聞く。

 

「大山歳郎。士官学校時代の俺の同期だ」

 

「っ!!」

 

「つまり古代のお兄さんとも同期ということですね?」

 

「そういうことだ。それにしても大山。どうしてお前がタイタンに?」

 

「ん?知らなかったのか?俺は、此処に堕ちて氷漬けになっていた雪風を掘り出していたんだよ」

 

「兄さんが乗っていた艦を‥‥」

 

「そうだ。M-21881式宇宙突撃駆逐艦‥‥眠らせておくには惜しい艦だよ。で、掘り出した雪風に波動エンジンを搭載して新しく生まれ変わらせようと思ってな。知っているだろうが、タイタンはコスモナイトをはじめとした鉱物資源が豊富で作業をやりやすい。これも防衛軍の再編計画の一環さ」

 

大山は何故、技術士官である自分が最前線である土星圏に来ていたのかを話す。

 

「だが、作業中に彗星帝国残党軍が土星圏を占領しちまったから基地の建造が放棄され、俺だけが置いてきぼりにされちまってな‥‥」

 

そして、未だに避難せずに、土星圏にいた訳も話した。

 

早い話、彼は脱出船に乗り遅れてしまった訳だ。

 

「つまり、細々と作業を進めていたのは俺一人と機械だけって訳だ。まぁ、一人でやるのは楽しかったがな。敵にもエネルギー探知されにくいし、何よりも集中出来る」

 

置いてきぼりを食らったにも関わらず、その事に関しては一切めげず、むしろポジティブな考えで雪風の改造を一人で行っていたと言う大山。

 

これが普通の人ならば、敵地に一人‥孤立無援状態。

 

パニックを起こしていても不思議ではないが、そこは奇才、大山歳郎。

 

そんな逆境など何処吹く風の様だった。

 

「雪風を改造?‥‥そうかお前ならできるだろうな。なにしろ学生時代から、雪風の設計に噛んでいた一人なんだからな」

 

雪風を改造したと言う大山の言葉に真田は納得する様に言う。

 

「ヘヘ、今度の雪風・改はすごいぞ。完全なる自動化システムを搭載した無人艦に仕上げてある」

 

大山は自慢するかのように、改造した雪風の大まかな説明をする。

 

「無人艦?お前らしくないな、大山。血の一滴も通わないメカニズムの結晶など‥‥」

 

自動化システムという言葉を聞いて真田は顔を顰めた。彼は2200年以降、防衛軍が打ち出した人の手ではなく機械に頼る自動管理方式に否定的で当時就航した連合艦隊旗艦のアンドロメダに対しても「これは戦艦などではない。戦闘マシーンだ」と言った経緯がある。

 

「ずいぶんな言いようだな真田。だが、お前の貧弱な想像力の中で俺が手に掛けた艦を勝手に解釈してもらっちゃ困る」

 

「それはどういう意味だ?」

 

大山の言葉にちょっとムッとする真田。

 

「人間が機械を屈服させるんじゃない。ましてその逆でもない。人間と共に助け合うメカニズム。俺が造ったのはそんな艦だ。『科学は人間の幸せのためにあるということを確かめたい』そう言って科学者になったのはお前だろう?真田」

 

「相変わらず口が達者な奴だな」

 

「そう言うお前もな‥‥ところでイスカンダルのことは俺も聞いたよ。この雪風・改と共に俺も同行させてもらう」

 

「そうか‥‥お前も来てくれるのか」

 

「ああ、守に生まれ変わったこの艦を見せて、渡してやらなきゃならんからな」

 

「はい。ありがとうございます、大山さん」

 

「『トチロー』でいいぞ、古代。お前の兄貴もそう呼んでいた。よし、それじゃ今から雪風・改を始動させる‥‥驚くなよ!!」

 

暫くするとタイタンからヤマトに向って一隻の駆逐艦クラスの小型艦が接近してきた。

 

確かに面影はガミラス戦役に使用されていたM-21881式宇宙突撃駆逐艦の面影も若干留めていたが、奇才、大山が設計しただけに奇抜な艦影をしていた。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

「これが生まれ変わった雪風‥‥」

 

パネルに映し出されたゆきかぜを見て古代が呟く。

 

雪風・改はヤマトとドッキングし、唯一の乗艦者である大山はヤマトへと移乗した。

 

 

その頃、まほろば に救助されたフェイトたちの下に原田から検査結果があり、フェイトとティアナは特に問題はないと診断された。

 

管理局の艦から救助された二名の名前を知ったギンガは奇妙な運命の巡り会わせを感じずにはいられなかった。

 

今回の管理局の救助者は自分と面識のある人物。

 

自分はどうするべきか?

 

会って話すべきだろうか?

 

それとも会わずにいるべきだろうか?

 

ギンガとしては自分がミッドを離れた後、ミッドに残してきた家族の事も気になった。

 

医務室前でウロウロしていたギンガ。

 

彼女は現在、知り合いが医務室に居ない事を知らず、救助者は今も医務室に居るのだと思い、医務室前に来ていたのだ。

 

そこへ、

 

「どうした?ギンガ」

 

「うひゃっ!?」

 

突然背後から声をかけられ、ギンガは思わず変な声をあげてしまう。

 

「りょ、良馬さん」

 

ギンガに声をかけたのは艦長の良馬だった。

 

「ど、どうして此処に?」

 

「一応、救助者の容体をリニスに聞こうと思ってね。ギンガは?」

 

「えっと‥‥私は‥‥」

 

ギンガの様子から、恐らく今回救助した管理局の乗員が昔の知り合いなのではないかと思い訊ねる良馬。

 

「もしかして、昔の知り合い?」

 

「っ!?」

 

良馬の問いにビクッと体を震わせるギンガ。

 

その反応を見れば、一目瞭然だった。

 

「顔を合わせ辛かったら、無理にでも会わなくても良いんだよ」

 

良馬はそう言いうが、艦内生活の中ではいつかはバレそうな気もするため、

 

「いえ‥‥大丈夫です‥‥」

 

と、フェイトたちに会う事を決心したギンガ。

 

「そう‥‥」

 

ギンガと共に医務室にドアを開け、医務室に入る良馬。

其処には、

 

「うーん‥‥」

 

頭を抱えて、考え込んでいるリニスの姿があった。

 

「リニス?」

 

「あっ、はい」

 

リニスは良馬が来たら直ぐに反応した。

 

「どうしたの?」

 

「‥‥」

 

良馬の問いにリニスは顔を伏せる。

 

(まさか、リニスもか?)

 

そう思い、先程ギンガにした質問をリニスにする良馬。

 

「リニスもあの人たちと知り合いなの?」

 

「えっ?ええ‥‥ん?『も』って事は?もしかしてギンガさんも?」

 

「は、はい‥‥」

 

ギンガはリニスにミッドに住んで居る頃の事を話した。

 

十三歳の時に空港火災に巻き込まれ、その時にフェイトに助けられたこと、妹のスバルがティアナと訓練学校の同期でその頃からずっとパートナーを組んでおり、自分とは顔見知りである事。

 

そして、八神はやてが立ち上げた六課に出向した際にはフェイトが自分の上司になる予定だった事を良馬とリニスに語った。

 

そして、リニスは自分がフェイトに魔法を教え、デバイスを作り、そのデバイスを彼女にあげた事を話した。

 

フェイトに関してはリニス、ギンガ、どちらとも顔見知りの存在だった。

 

「だったら、尚更会った方が良いんじゃないかな?」

 

良馬がギンガとリニスの話を聞き、命の恩人、昔の教え子なのだから会ってあげるべきだと言った。

 

ギンガもそうだが、リニスも暫し考え込んだが、良馬の言う通り、自分が別れた後のフェイトの事も気になった為、フェイトに会う事にした。

 

何よりもフェイトのファンリーネームが「テスタロッサ」から「テスタロッサ・ハラオウン」に代わっていた事が気になった。

 

チラッと見て会っただけだが、立派に大人に成長したフェイト。

 

最後に会った時は、「リニス~リニス~」と、アルフ同様、自分の後ろをついて歩いて来たあの少女のフェイトが、ああして一人の女性として成長していた。

 

それならば、結婚していても可笑しくは無い。

 

フェイトは結婚し、ファミリーネームが変わったのだと思ったリニスだった。

 

こうして三人は事情説明と奇妙な展開ながらも再会を行う為、フェイトとティアナの居る部屋へと向かった。

 

 

用意された部屋でこれからどうなるのか?

 

と、不安にかられていたティアナ。

 

そして、この艦にどうしてリニスが何故いるのかと考え込むフェイト。

 

そこに、

 

コンコン

 

部屋をノックする音が聞こえた。

 

「は、はい」

 

「少しよろしいでしょうか?」

 

部屋の外からは、ややアルト調の声が聞こえ、てっきり女性の乗員が来たのかと思った二人。

 

まぁ、今後の事で話し合い等もあると思い、フェイトは「どうぞ」と言って、来訪者を部屋に招いた。

 

「失礼します」

 

部屋に来たのは軍帽を被り、黒いスラックスのズボンに黒いジャケット、白い手袋と同じく白いスカーフを首に巻きつけた青年だった。

 

「初めまして、地球防衛軍、宇宙戦艦 まほろば の艦長を務めています月村良馬です」

 

二人に敬礼しながら自己紹介をする良馬。

 

当然ながら、ティアナは一瞬驚いた。

 

仮にも戦艦を預かる身であるから、かつて地上本部の本部長を務めていたレジアス中将の様な厳つい年上の人物なのかと思ったのだが、今、自分たちの目の前にいる艦長はどう見てもフェイトと同年輩に見えた。

 

もっとも、フェイトの義兄であるクロノ・ハラオウンも目の前に居るこの艦の艦長と同じくらいの年頃よりも若い年頃でアースラ艦長になったのだから、フェイトは余り驚くようなそぶりはなかった。

 

「じ、時空管理局所属、執務官のフェイト・テスタロッサ・ハラオウンです」

 

(この人、うちの砲雷長そっくり‥‥それにテスタロッサと言う名も‥‥)

 

良馬はフェイトと名乗る女性と まほろば で砲雷長を務めるフェリシア・テスタロッサの二人が髪と瞳の色を除けばそっくりな事に驚いたがその事を表に出す事は無かった。

 

一方、フェイトの方も、

 

(月村‥‥すずかと同じファミリーネームなんだ‥‥)

 

と、良馬の苗字と地球に居る親友の苗字が同じ事に意外性を感じていた。

 

「同じく、執務官補佐のティアナ・ランスターです」

 

慌ててフェイトもティアナも立ち上がり敬礼しながら、自己紹介をした。

 

そして、一息つき、

 

「この度は救助していただき、ありがとうございました」

 

「ありがとうございました」

 

と、深々と頭を下げる。

 

「いえ、一度遭難事故が起きたら、全ての仕事を中断し、いかなる困難を冒してでも遭難者を助けに行くのが、船乗りの務めです。それが星の海でも変わりません」

 

応えた良馬はフェイトとティアナに着席を進めた。

 

相向かいに座る良馬とフェイト、ティアナ。

 

「こういう場を設けたのは、双方の情報交換と今後の方針について話し合いたいからだ。君たちもまた、我々に色々と訊きたい事があるだろう?」

 

「はい」

 

頷くフェイト。

 

「あ、あの‥‥」

 

フェイトはまず、この地球が自分たちの知る地球なのか疑問に思い、良馬に訊ねる。

 

「今は西暦何年ですか?」

 

「今年?」

 

「はい」

 

「今年は西暦2201年だよ。もっとも後一ヶ月ほどで2202年になるけどね‥‥」

 

「‥‥」

 

良馬から今年の年号を言われ、フェイトは絶句する。

 

(2201年!?確か今年、地球は200X年の筈‥‥私たちは、二百年以上の未来に来た事になるの!?)

 

絶句するフェイトを尻目に、良馬は、

 

「我々地球防衛軍は、君たち二人を救助者として保護します。まほろば と現在作戦行動中の僚艦、ヤマトの艦内は地球連邦の法律と地球防衛軍の軍規が適用されますが、堅苦しく考えず、普段どおり過ごしてもらえば構いません」

 

と、フェイトたちの待遇を言う。

 

(ヤマト!?)

 

一方、フェイトは良馬の口からテレザートで聞いた宇宙戦艦の名前が出てきたことを聞き逃さなかった。

 

更に、良馬はさり気無くそこに付け足す。

 

「‥‥ただ、艦内では魔法の行使は遠慮してほしい」

 

「なっ!?」

 

「っ!?」

 

良馬の最後の発言を聞き、二人は固まった。

 

(イマ、コノヒトハナニヲイッタ?)

 

良馬の言葉に、フェイトとティアナは文字どおり凍り付いた。

 

管理世界の住人ではないはずの彼の口から出た『魔法の行使』と言う言葉。

 

管理外世界の住民に魔法の存在を知られてはならない。

 

管理局員なら誰でも知っている。

 

もし露見した場合は本人を現地協力者にして監視下におくか、記憶を消すか、身柄を拘束して管理世界に住まわせるかの選択しかない。

 

(ど、どうしよう‥‥)

 

今、ここにいる管理局員は自分とティアナだけ‥‥

 

(助けてくれたこの人たちに、恩を仇で返す事なんかできない。それに‥‥)

 

目の前にいる良馬は腰の辺りにホルスターに入った拳銃らしきものをぶら下げているし、一見隙だらけに見えるが、その内に強烈な威圧感が感じられる。

 

フェイトは執務官としてそれなりの経験を積んできた。

 

経験に即した本能が声高に主張する。彼らを敵に回すのは危険極まりない事だと‥‥

 

それに艦長である彼に何らかの危害を加えれば、この艦の乗員は自分たちを救助者から襲撃者に変え、それなりの手段を講じるだろう。

 

不審な挙動をしようものならどんな目に遭わされるかわかったものではない。

 

「分かりました」

 

フェイトとティアナは自らが置かれた立場から、自分達には管理局の法律をこの場で強引に行使する事は不可能だと判断し、良馬の言葉に従った。

 

「それと、執務官殿はもう気づいているのだろうけど、この艦にはお二人の知り合いが乗っている様なので、紹介します」

 

「っ!?」

 

「?」

 

良馬の言葉にフェイトは身体をビクッと震わせるが、ティアナは首を傾げた。

 

「どうぞ」

 

良馬が声をかけると、部屋に二人の女性士官が入って来た。

 

「っ!?」

 

ティアナも入って来た二人の士官の内、一人の士官を見て、目を大きく見開いた。

 

「地球防衛軍、戦艦 まほろば 所属、医務長の月村リニスです」

 

「同じく、地球防衛軍、戦艦 まほろば 所属、通信長の中嶋ギンガです」

 

二人は良馬同様、フェイトとティアナに敬礼しながら自己紹介をした。

 

「リニスに‥ギンガ‥‥?」

 

「そんな‥‥どうしてギンガさんが此処に‥‥?」

 

「大きくなりましたね。フェイト‥‥」

 

「お久しぶりです。フェイトさんティアナ‥‥」

 

リニスとギンガはフェイトとティアナに再会の言葉をかけた。

 

フェイトとティアナの二人は、暫くは唖然とした表情でリニスとギンガの二人を見ていた。

 

その後、緊張も和らげる意味で互いに離れ離れになった後の事を話した。

 

フェイトはリニスが消えた後、母であるプレシア・テスタロッサが、娘のアリシア・テスタロッサを蘇生させる為、伝説の地、アルハザードを目指す為にジュエルシードを求めた事、最後はアリシアの眠るポッドと共に虚数空間へ落ちて行った事を話した。

 

管理局の歴史ではこの事件をPT事件と呼ばれ、その事件のあらましを聞いたリニスは、顔を伏せた。

 

(やはり、プレシアは諦めきれなかったのね‥‥)

 

自分の意思を最後まで曲げなかった事に関しては立派であったが、その意思をもっと別の方向に‥‥フェイトに‥‥新たに出来たもう一人の自分の娘に向けて欲しかった。

 

プレシアは決して悪人ではなかった。

 

アリシアが生きている頃のプレシアの事をリニスは知っていた。

 

プレシアは仕事で忙しい合間の中、精一杯アリシアに愛情を注いでいた。

 

それが、アリシアの死によって愛情が狂気へと変わってしまった。

 

そして過去にしがみ続け、アリシア以外の者が目に入らなくなっていた。

 

新たに自分の娘と生み出したフェイトもアリシアの記憶を植え付けても、フェイトはフェイトで、アリシアにはなれなかった。

 

その事実がプレシアの心を完全に壊してしまったのだろう。

 

「プレシア‥‥」

 

リニスは、ポツリとかつてのマスターの名を呟く。

 

「リニス‥‥で、でも、今は大丈夫だよ。沢山の友達も出来たし、家族もね」

 

フェイトはリニスを励ますかのように、PT事件以降の現状を話す。

 

リンディ・ハラオウンに養子として引き取ってもらい、PT事件と闇の書事件の後、自分には沢山の友達や守るべき大切なモノが沢山出来た事を‥‥

 

「リニスは私と別れた後、どういう事があったの?」

 

と、今度はフェイトがリニスに何が有ったのかを聞く。

 

リニスは、プレシアとの契約が切れた後、消滅する姿をフェイトとアルフに見せないようにする為、ランダム転移した結果、偶然この世界へと流れ着いた。

 

そこで、良馬と新たに契約し、今は良馬の使い魔となり、彼と共に防衛軍に入隊し、この艦の医務長を務めている事を話した。

 

何故、防衛軍に入隊したかは後で詳しく話すとフェイトにはそう言った。

 

 

一方、ギンガはティアナと話していた。

 

「ギンガさん‥その‥‥次元震に巻き込まれて死んだと聞いたのですが‥‥」

 

ティアナが恐る恐るギンガに訊ねる。

 

今、目の前にいるのが本当にかつて、自分のパートナーを務めていたスバル・ナカジマの姉であるギンガ・ナカジマなのか疑問に感じたからだ。

 

「確かに次元震に巻き込まれたけど、死んでなかったわ。あの後、私はこの世界の火星の近くに飛ばされて、そこで良馬さんに救助されたの‥‥」

 

「だったらなんでこの世界の軍に所属しているんですか?」

 

ティアナは救助されたのであれば、別にこの世界の軍に所属しなくてもそのまま民間人でいられた筈。

 

それを何故態々軍に任官したのかが分からなかった。

 

もしかして、無理矢理徴兵でもされたのか?と思った。

 

「それは‥‥後で話すわ‥‥」

 

ギンガもリニス同様、何故軍に任官したのかを後で話すと言う。

 

「それよりもギンガさん、この世界ではその‥健康診断とか大丈夫なんですか?」

 

と、ギンガの身体について問題ないのかを聞く。

 

ティアナはミッドで数少ない、ナカジマ姉妹の実情を知る人物でギンガと妹のスバルがただの人間でない事を知っていた。

 

ミッドでは、ちゃんとした検査設備があり、ギンガとスバルは定期的にその設備がある施設にて検診を受けていた。

 

この戦艦を見る限りでは、この世界の地球の医療技術レベルもかなり高いと思うが、それでもミッドと何かと勝手が違うだろうから、ミッドと同じレベルの検診を受ける事が出来るのかを訊ねた。

 

「ええ、問題は無いわ。良馬さん‥艦長の実家は手広く商売をしている財閥でね、その中にミッドで受けていた検診設備に似た設備を持つ施設がちゃんとあって、そこで、定期的に受けているから大丈夫よ」

 

「でも、宇宙艦勤務だと長い間に地球を離れるしその点は大丈夫なんですか?」

 

「今の所、問題ないわ。それに少なくともこの艦の医務室にも同じような設備が整っているから」

 

「そうですか‥‥」

 

ティアナは一安心すると同時にこの世界の地球の技術レベルに感心した。

 

「私の殉職認定を受けて気になったんだけど、スバルは元気かしら?」

 

今度はギンガがミッドに残してきた妹の身を案じ、ティアナにその様子を訊ねる。

 

「え、ええ。当初はギンガさんが死亡したと言う事に相当参っていましたが、今は何とか持ち直しました」

 

「はやてさんの部隊、機動六課はどうだった?」

 

「訓練の時なんかは、訓練校の時の様に暴走したりもしましたが、仕事ではちゃんと任務をこなしていましたよ」

 

と、ティアナはその後も六課の時に経験したJS事件についてのあらましと結末を教えた。

 

それによると、逮捕したスカリエッティの配下の戦闘機人の内、四人がナカジマ家に養子として迎え入れられたと言う。

 

そして、母クイント・ナカジマが所属していた部隊の全滅の真相も浮き彫りとなった。

 

母の追っていた戦闘機人事件を自分が解決に導けなかったのは残念であったが、妹のスバルがその意思を継ぎ、解決に一役買ってくれた。

 

きっと、母も喜んでいる事だろう。

 

ティアナの話を聞き、そう思ったギンガ。

 

そして、戦闘機事件‥JS事件の結末をティアナから聞かされた。

 

「そう‥‥レジアス中将が‥‥」

 

 

ギンガも地上部隊に所属していたから当然レジアスの事は知っている。

 

そのレジアスがスカリエッティと裏で繋がりを持っていた事は、あまり喜ばしい事でなく、その関係が有った為、ゼストはレジアスに疑惑を持ち、結果、自分が隊長を務める部隊の全滅を招いたあの事件を起こしてしまった。

 

そしてその結果、ギンガとスバルの母、クイントは殉職してしまった。

 

しかし、中将が地上の‥‥ミッドの平和を願っていた事は、ギンガも良く知っていた。

 

中将の願いは決して間違いではないが、その方法が間違っていたのだ。

 

そのレジアス中将もJS事件の折、スカリエッティが管理局に潜入させていた暗殺者の手にかかって斃れて、現在は他の者が地上本部の本部長を務めていると言う。

 

六課卒業後、自分(ティアナ)は執務官補佐となり、スバルは特別救助隊にスカウトされて、現在はその隊に所属していると言う。

 

スバルは訓練校卒業後、一時ティアナと共に救助隊に所属していた経験もあり、そして自分も大きくなったら、救助隊隊員となって困った人を助けたいと空港火災の後に言っていたので、今のスバルは夢を叶えたんだと一安心したギンガだった。

 

父、ゲンヤは相変わらず108部隊の部隊長を務めている。

 

自分がミッドを離れていてもミッドに残してきた家族が無事に暮らして居る事を知り、満足だった。

 

ただ、ティアナは管理局の公式発表でギンガが殉職した後、彼女の名誉が著しく傷つけられ、今もゲンヤとスバルがギンガの名誉回復の為の運動をしている事は黙っていた。

 

今のギンガを見れば、彼女はもうこの世界の軍人で‥‥新しく持った家庭で、満足な生活を送っている様子なので、余計な葛藤を生むのは避けるべきだと思ったのだ。

 

(フェイトさんにも後で言っておこう‥‥)

 

ティアナはフェイトにスバルたち、ナカジマ家の皆がギンガの名誉回復の為の運動をしている事をギンガには黙っている様にしておくことを伝えようと思った。

 

フェイトとリニス、ティアナとギンガが互いに離れ離れとなった後の状況を確認できた後、いよいよ本題である今後の事についての話し合いが行われた。

 

 

 




2199では古代はメルダと話し合いをする時、コスモガンを置いていましたが、半ば不審者っぽい人と丸腰で話し合うのはちょっと無防備すぎるので、良馬は腰のホルスターにコスモガンを装備したままの展開になりました。

まぁ、フェイトとティアナもデバイスを待機状態ながらも首からぶら下げているので、おあいこだと思っています。
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