星の海へ   作:ステルス兄貴

74 / 294
六十五話 200年後の海鳴

 

 

フェイト・テスタロッサ・ハラオウンは、あてがわれた月村家の部屋で目を覚ました。

チラッと隣を見るとティアナはまだベッドの中で眠っている。

布団をはだけながら上半身を起こすと、

 

「寒っ‥‥」

 

部屋の中の冷たい空気に身を震わせた。

そして、枕元の時計に表示されているデジタル時計の日付を見る。

 

「そっか、こっちの地球は冬だったんだ‥‥」

 

ミッドの方は初夏であったが、こちらの地球は2201年12月も半ばになっていた。

カーテンの向こうは既に日が昇り始め、明るくなっている。

フェイトは窓際に歩み寄り、カーテンを開けた。

昨日は夜の為、よく見えなかったが、第97管理外世界はもちろん、管理世界の大都市でも見たことがないデザインの高層建築物が林立している。

中には最上部にクレーンが据え付けられた建設中の高層ビルも見られる。

そして、そのビルの狭間からフェイトも第97管理外世界で見慣れた雪を被ったコニーデ型の山‥富士山が望めた。

ただ、自分の知る第97管理外世界の富士山とは些か趣を異としている。

フェイトはすぐその理由に思い到った。

 

(確かガミラスの遊星爆弾が着弾した影響で噴火したんだよね‥‥)

 

ガミラス戦役時、富士山の麓に着弾した遊星爆弾の爆発による振動は富士山直下のマグマを刺激し、山頂や宝永山で噴火を起こした。

噴火は一年余り続き、永年の風雨による侵食の影響で、主峰たる剣が峰の標高が3770mになっていたが、コスモクリーナーによるリテラフォーミング後に再計測したところ、3780mに戻っていたのに加え、大沢崩れも溶岩によって埋め尽くされていた。

ただ、宝永山付近は今も有毒な亜硫酸ガスの噴出が続き、現在も立ち入り禁止が続いているという。

 

「時代は違うけどここは紛れもなく地球で、日本なんだよね」

 

窓の外の景色を見ながらフェイトは呟いた。

 

「うっ‥ううん‥‥」

 

フェイトが窓の外を見ていると、ティアナが身をよじりながら目を開けた。

 

「あっ、おはよう。ティアナ」

 

「おはようございます。フェイトさん」

 

「ティアナ、先にシャワーを浴びて良いよ。眠気覚ましにもなるでしょう?」

 

「すみません、そうさせてもらいます」

 

まだ寝ぼけ眼のティアナにフェイトはシャワーを勧めた。

ティアナがシャワーを浴び終えると入れ替わる様にフェイトもシャワーを浴びた。

 

「うーん‥‥やっぱり着慣れないです」

 

ティアナは自らが身に着けている高級なレディース服に未だに慣れない様子であった。

着替えが終わると、部屋をコンコンと、ノックする音が聞こえ、

 

「はい」

 

と、フェイトが応対する。

 

「ハラオウン様、ランスター様、朝食の準備が出来ました」

 

と、メイドさん(ノエル)が朝食の用意が出来たと知らせに来てくれた。

 

「あっ、はい。今行きます」

 

メイドさんの案内の下、フェイトとティアナは食堂に続く通路を歩いていく。

食堂では、既に良馬とギンガが待っており、二人は昨夜の事を思い出し良馬とギンガの姿を見て僅かに顔を赤らめた。

その証拠に良馬は少しげっそりとしているのだが、ギンガは物凄く血色が良い顔色をしていた。

それらの要素から昨夜、二人の間にナニがあったのか容易に想像が出来た。

 

「どうかなさいましたか?」

 

と、その様子を見たメイドさんがフェイトとティアナに声をかけてきた。

 

「あっ、いえ。何でもありません」

 

「‥‥」

 

慌てて何事もないかのように振舞う二人だった。

 

朝食後、良馬は艦を預けてあるドックの技師たちとの打ち合わせの為、ドックへと赴いて行った。

ギンガはこの世界の実家である中嶋家に戻る訳だが、戻る前にフェイトとティアナに幾つか伝えることがあったので、二人の部屋へと赴いた。

 

「それで話って、何かな?ギンガ」

 

「まずは、フェイトさんにコレを預けたくて‥‥」

 

と、ギンガはフェイトに一つのペンダントを手渡した。

 

「コレは?」

 

ギンガから手渡されたペンダントは所々、焼け焦げていて変形していた。

 

「ノアの乗員の遺品です」

 

「「っ!?」」

 

ギンガから「ノアの乗員の遺品」と聞いて、衝撃を受けるフェイトとティアナ。

 

「コレを着けていた人は、『ミッドに居る彼女にコレを渡してくれ』と言って私にコレを託した後に亡くなりました。フェイトさんがミッドに戻ったら、この人の大切な人に渡してもらえませんか?」

 

「うん。分かったよ」

 

フェイトはバルディッシュにペンダントを収納した。

 

「それと、この世界には‥‥」

 

ギンガの話を聞き、フェイトとティアナは驚愕の表情を浮かべ、耳を疑った。

 

「えっと‥‥ギンガ、もう一度言ってくれるかな?」

 

「はい。この地球の大気にはAMFが含まれています。それも広大で大量の‥‥」

 

「バルディッシュ、本当?」

 

フェイトは念の為、自分の愛機に尋ねる。

 

「はい。ギンガさんの言う通り、この星の大気中に広くAMFが含まれています。この星に降り立った時から感知していたのですが、AMFの濃度が屋敷の室内外とも大差ありません。つまり、この地球の大気全体にAMFが分布している可能性が高いのです」

 

「クロス・ミラージュ、あんたも同じ結論?」

 

ティアナもカード状態である自らの愛機に尋ねる。

 

「私も同じ結論です、マスター。そしてマスターとフェイト執務官の魔力ランクはミッドに居る時と比べ、二、三段程ランクが低下しています」

 

更にバルディッシュが補足した。

 

「まほろば や ヤマトの艦内にいる時から違和感は感じていました。地上ほどではありませんが、艦内の循環空気中にもAMFがそれなりに含まれていましたから。しかし、ここの大気自体にAMFが含まれていたとは予想外でした」

 

「しかし、この地球はフェイトさんが知っている地球同様、魔法文化はありませんし、放射能と違って人体には無害なので生活には一切の支障がありませんので、ご安心下さい」

 

ギンガの言う事は最もであり、管理外世界で大っぴらに魔法は使えない。しかも、自分たちは、救助者の身である。

そんな、自分たちが管理外世界のこの世界で大っぴらに攻撃系の魔法を使用したら、管理局は侵略者だと完全に思われてしまう。

それに放射能と違い、AMF自体に毒性はなく、魔導師も魔法が使えないか制限される事以外は生きていく内で何の支障もない。

ましてや、ここは管理世界でもないから、クレームなんかつけられないし、つけても無視されるだけだ。

 

「それにしても、元からこういう空気だったのかな?」

 

フェイトがこのAMFが充満して居るこの地球の空気に疑問を持った。

少なくとも自分が知る地球には空気中にAMFは充満して居ない。

だからこそ、ジュエルシードの時も闇の書の時もフェイトもなのはもヴォルケンリッターの皆も全力全開で魔法が使えたのだ。

恐らく何らかの環境変化が地球にあり、この様な空気になった筈だ。

そう言う点はギンガもこの地球に来た時に同じ疑問を感じた。

 

「恐らく、ガミラスとの戦争の影響ではないでしょうか?」

 

そこで、ギンガが自分なりの見解を述べた。

 

「戦争って、ガミラスの遊星爆弾?」

 

「はい。偶然にも放射能と一緒にAMFが散布されたか、あるいはヤマトがイスカンダルから持ち帰った放射能除去装置に放射能を除去する機能と共にAMFを散布する機能があったのかも知れません」

 

「私はギンガさんの意見に同意します」

 

「マスター、私も同じです」

 

と、フェイトとティアナの愛機たちはギンガの意見に賛同した。

フェイトも、ティアナもギンガの意見が、一番可能性が高いことを認めざるを得ない。

 

「そうだね、ギンガの言うとおりかも知れない。それに、ここは管理世界ではないんだから、AMFがあろうとなかろうと、此処に住まう人たちには何の問題もないし、管理局がケチをつける権利はないよね」

 

まぁ、この世界では時空管理局執務官の肩書には何の意味もなく、自分たちは何の権力もない異邦人なのだ。魔法が使えなくても致し方ない。

自分たちにとっての最優先事項はミッドに帰る事なのだから‥‥。

そう思っていたのだが、

 

「ですか、ギンガさんの魔力ランクはミッドに居た頃と比べると上がっている様に思えますが?」

 

と、バルディッシュがギンガに質問をして来た。

 

「えっ!?そうなの!?」

 

フェイトは思わず声をあげた。

このAMFが充満する地球でどうやって魔力をあげたのか?

何故、あげる必要があったのか気になったからだ。

 

「えっと‥‥その‥‥私は身体的問題で‥‥」

 

「あっ‥‥」

 

ギンガは言葉を濁らせたが、ティアナはナカジマ姉妹の正体を知っているため、詳しい事は知らないが、きっとソレが関係しているのだと察した。

ギンガはこれ以上、喋るとボロが出そうなので、実家に帰る事にした。

 

「そ、それじゃあ、私はこれで‥‥」

 

そそくさした様子で部屋を後にし、この世界の実家である中嶋家へと戻って行くギンガであった。

ギンガのよそよそしい様子にフェイトは首を傾げた。

それと同時にやはり、魔力アップした理由は兎も角、方法は聞きたかった。

 

 

ギンガが部屋を出てから少しして、

 

「極めて微弱ですが、魔力反応を確認。接近してきます」

 

「「え?」」

 

バルディッシュの報告を聞き、二人は一瞬、唖然とするが、

 

「ギンガさんが忘れ物でも取に来たのかしら?」

 

と、ティアナは、接近してくる魔力の持ち主がギンガではないかと予測するが、

 

「いえ、ギンガさんとは別の魔力反応です」

 

クロス・ミラージュの捕捉を聞き、再び唖然となる。

 

「まさか、この世界にもギンガやリニス以外の魔導師が!? AMFがあるのに?」

 

ティアナがサーチモードにしたクロス・ミラージュを手に、窓際から下を覗き込む。

 

「誰なのか解る?クロス・ミラージュ?」

 

「やってみます」

 

窓にはレースのカーテンを引いているので、外から見られる心配はない。

それから約20秒後、

 

「特定できました。下の歩道‥‥この屋敷の前です」

 

とクロス・ミラージュが言い、カシャ、カシャとシャッター音が鳴る。

クロス・ミラージュが最大望遠で取った画像を見た二人は驚愕の表情になった。

 

「「な、なのは(さん)!?」」

 

画像に映っていたのは、二人にとって親友/師匠の数年前と瓜二つといっていい少女だった。

髪は艶やかな程の黒でヘアスタイルは、なのはの髪をショートカットにした髪型で目はやや猫のような釣り目であったが、その容姿は紛れもなく、高町なのは、その人であった。

なのは似の少女は友人らしきもう一人、別の少女と誰かを待っている様子だったが、その待ち人を見て、フェイトとティアナはまたも驚愕する。

何と、彼女たちの待ち人はギンガだった。

友人と思しき少女がギンガに詰め寄って何かを言っている様子で、ギンガはそれに対し、乾いた笑みを浮かべている。

やがて、三人は屋敷を後にして行った。

 

「確認してきますっ!」

 

クロス・ミラージュを手にしたティアナは、脱兎の如く部屋を飛び出していった。

しかし、脱兎の勢いで部屋を飛び出したティアナだったが、着慣れない服のせいか速く走れず、屋敷の外を出た時には、既にギンガたちの姿はバスの中にあった。

 

「くっ‥‥」

 

ティアナはあと一歩の所で、間に合わなかったのだ。

 

(髪型に髪の色、瞳の色が違うけど、あの顔立ちは間違いなく、なのはさんだった‥‥何より、魔法文化がないこの世界で魔力を持っているだけでも驚きなのに、それこそなのはさんによく似た子が魔力持ちだなんて、偶然でも物凄い一致よね‥‥?あっでも、容姿だけなら、まほろば のフェリシアさんやディアーチェさんも同じか‥‥)

 

「マスター、あの少女の魔力ですが、現状でBクラス以上です。それに友人と思われる少女にも微弱ですが魔力反応がありました」

 

「AMFで魔力が削がれているこの世界でBクラス以上って、ミッドならSクラス‥‥旧六課の分隊長・副隊長クラス並みなんて、とんでもない資質の持ち主よ!?」

 

クロス・ミラージュの報告に思わず声をあげるティアナ。

ここが管理世界なら即管理局にスカウト声をかけているかも知れない。

いや、理由を何かしらつけて、強引に管理局に入局させ、従事させている筈だ。

「慢性人手不足」な時空管理局としては喉から手が出る程欲しい人材なのだから‥‥。

 

(でも、ここは管理外世界も同然だし、私たちが干渉する権利はないわよね‥‥?)

 

管理局員の人事評価には、本来の職務での業績に加え、有望な人材獲得の実績も含まれる。

たとえばリンディ・ハラオウン。

クロノの母であり、数々の次元世界で難事件を解決した伝説の次元巡航艦アースラ艦長で、自らも優秀な魔導師‥‥。

現在は統括官と言う事で、第一線は退いたが、前線における発言力は未だに失われてはいない。

その理由には、第97管理外世界におけるPT事件、闇の書の事件を解決させた一端を担い、更にフェイト、なのは、はやて、守護騎士たちという極めて優秀な魔導師を入局させたという実績も含まれているのだ。

その基準に従うのなら、目の前に居たなのはに似たあの少女はまさに金の卵。

管理世界なら、あの位の年頃の管理局員は少なくない。

自分も‥‥そして、かつて自分の相棒だった少女も先程見たなのは似の少女と同じ年の時には管理局に入局していし、あの少女のオリジナル?とも言うべき、高町 なのはは九歳の時に管理局の関係者になっていたのだから‥‥

しかし、ここは管理世界ではない‥‥

そして、聞き及ぶところでは、満十八歳に満たない者は軍や警察組織やそれらの教育機関に入ることも禁じられている。

 

『郷に入れば郷に従え』

 

この世界(地球)での諺だ。ここで時空管理局の規則、管理世界の法律は一切通用しない。

もし、強引にスカウト何てしたら、怪しい輩と思われるかスパイ容疑をかけられて、身柄を拘束されるかもしれない。

挙句の果て、無理矢理ミッドに連れて行こうとしたら、それは完全に誘拐未遂‥‥。

完璧に犯罪行為だ。

そしてそれは、本来ならば、法を司る管理局員にならざる行為だ。

しかし、過去にそう言った事例は何件か存在する。

だが、その様な犯罪を行った局員は裁かれる事無く、逆に管理局に優秀な人材を連れてきたと言う事で称賛された。

でも、自分はそんな犯罪行為をしてまで、功績を立てたくない。

 

ティアナにはあの少女を管理局にスカウトするつもりは毛頭なかったが、魔導師としての純粋な興味で、彼女の事を知りたいという好奇心が沸き上がっていた。

 

(せめて、あの子の名前だけでもわからないかな‥‥?)

 

容姿だけでなく、豊富な魔力資質もあの人と同じ‥‥

単なる偶然とは思えなかった。

 

(ギンガさんと親しい仲の様だったから、また会える機会が有るわよね)

 

AMFの影響で、距離があるフェイトとの念話は使えず、追跡しようとしたターゲットがバスに乗って行ってしまっては、これ以上の尾行は不可能。

次のバスに乗っていくにしても、ギンガたちがどのバス停まで行くのか、ティアナには分からなためだ。

それにこの通りにはタクシーが通る気配もないし、今は地球の通貨を持っていない。

ティアナは今回は諦めて踵を返して屋敷へと戻った。

 

 

ルシフェリオン視点

 

ふむ、如何やら引き返した様だな。

悪意や敵意は感じなかったが、余りしつこいならレディーに注意を促すところだった。

この世界で魔力を持つ者はマイノリティなのだ。

あの女、レディーに魔力があると知って尾行したのか?

それとも別の誰かと間違えたのか?

いや、屋敷から出てきたと言う事は、ギンガ嬢に何か用でもあったのか?

いずれにせよ、初めて見る顔だ‥注意しておくに越した事はない。

私は、レディーの守り石として、彼女の魔力管制と守護を、今は亡きレディー ――紅葉の母上殿――から仰せつかったのだからな。

 

ルシフェリオンは、紅葉に悟られないように、自らの役割を改めて認識に意気込んだ。

 

 

「そっか‥‥ギンガと一緒に‥‥」

 

「はい」

 

戻ってきたティアナから報告を聞いたフェイト。

 

「容姿だけじゃなくて、魔力保持量も‥‥それで、デバイスらしき物は持っていた?」

 

「すみません、そこまでは解りませんでした。何分、追いついた時には、ギンガさんとバスの中でしたので‥‥」

 

「そっか‥でも、ギンガと一緒って事は、彼女はギンガの知り合いだって事だね。それなら、また会う可能性は十分あるよ」

 

フェイトはティアナを労った。

それと同時に、

 

(そう言えば、この地球では、彼女位の年頃の子たちは、ガミラスとの戦争の最中に幼少期を送ったんだよね‥‥)

 

と、心の中で、この世界におけるエリオやキャロ、ヴィヴィオと同い年の子供たちの境遇を察した。

 

 

時空管理局本局大会議室

 

この日の議題の一つが、位置座標未定のまま仮登録されることになった『第二の地球』に関しての扱いである。

これまでの管理外世界は、知的生命体がいても、魔法文化がなく、次元世界に進出する手段も持っていない、いわば、どの管理世界よりも技術水準が下回っている世界だった。

しかし、今回議題に上がった第二の地球は、魔法文化こそないものの、管理世界とはかなり異なる高度な技術により恒星系間及び近隣銀河系への移動手段と極めて強力な宇宙軍事力を有するため、これまでの管理外世界の範疇には合わず、時空管理局、特に“海”はその扱いに苦慮していた。

“海”の、次元世界拡大推進派の本音は、是非ともこの第二の地球には積極的に干渉し、管理局体制に組み込み、その世界の科学技術、宇宙船の造船技術を根こそぎ接収したいのだが、座標がわからない上に今の管理局の次元航行艦船では、戦闘すればあっという間に壊滅するのが目に見えているので、如何ともし難いのが本音だった。

そして、まず問題にされたのは、今回、防衛軍とのコンタクトに使用された通信ポッドの内部にクロノ・ハラオウン提督に内密で通信ポッドに逆探知機を仕掛けた件について、穏健派の局員が逆探知機を仕掛けた次元世界拡大推進派の局員に何故、この様なマネをしたのかと追求した。

すると、彼らの言い訳は、「位置座標が分かれば、ハラオウン執務官らを迎えに行く事も出来るだろう」と、それらしい事を言うが、それでも相手を欺いて逆探知機を仕掛けて位置を突き止めようとは、相手との信頼関係を蔑ろにして反対に相手との関係を悪化させてしまう恐れがある。

そうなれば、ハラオウン執務官らの待遇にも変化があり、スパイ疑惑がかけられ、身柄を拘束されてしまうかもしれない。

その事を考えなかったのかと、問うと、

 

「彼らはハラオウン執務官たちの身柄を必ず返すと言っているのだから、執務官らの身柄の安全は保障されているのだから大丈夫でしょう?」

 

「その通り、万が一、執務官らが拘束される事態になれば、それこそ、地球防衛軍は我々管理局に敵対する組織だと言うなによりの証明になるではないか」

 

等の発言を聞き、穏健派の局員も、

 

「ハラオウン執務官らの身柄を返還し、その言葉を信じると言うのであれば、尚の事、逆探知機などを設置する意味など無いではないか!!貴官の言葉は矛盾しているのではないか!?」

 

と、声を荒げ発言すると、会場はたちまち魔導師至上主義派、管理世界拡大推進派と穏健派の局員らの口論が飛び交い騒然とした。

 

「やめんか!!」

 

騒然とした会場を鎮めたのは、武装隊栄誉元帥のラルゴ・キールだった。

流石は、武装隊からの叩き上げと言うべきか、キールの一喝で、先程まで騒然としていた会場は、凪いだ海の様に静まり返った。

その後、三提督の進行の下、会議は再開されると今回、通信ポッドに細工を指示した局員、細工を行った局員に関しては厳重注意と一ヵ月の減俸処分が下された。

懲戒免職にならなかった理由は防衛軍側も管理局側の逆探知機の存在を知りながら、抗議を入れなかったためである。

そして、処分を受けた局員は、防衛軍によって懲戒を免れたのだが、逆に彼らは防衛軍が此方の策に気が付かなければ、自分たちは処分を受ける事は無かったのに、と益々防衛軍に対し、恨みの念を募らせた。

そんな局員達に冷ややかなのは、同じ“海”でも、レティ・ロウランやクロノ・ハラオウン、リンディ・ハラオウンら穏健派の局員と“陸”の局員だった。

そして、穏健派の局員たちは今回の処分が甘すぎると内心思った。

 

「第97管理外世界における世界観は『次元世界』ではなく、『宇宙』です。恐らくは第二の地球の世界観も『宇宙』と考えるべきではありませんか?それを、いきなり他所者である我々が次元世界観を押し付けても、それは精神への侵略と解釈されかねません」

 

「では、連中は次元世界観を受け入れないと言うのか!?」

 

声を張り上げる拡大推進派の高官に、“陸”の一高官は、

 

「世界観の自由は管理局憲章で保障されているでしょう。我々の価値観を押し付けた挙句、敵に回したらどんな事になるか想像してみればよろしい。かの世界が二度にわたり、外宇宙からの侵略にさらされたのならなおさらでしょう。貴方がたは侵略者として彼らの憎しみを買いたいのですか?」

 

そう言われては、流石の拡大推進派の高官もぐぅの音が出なかった。

まだ一回のコンタクトのみでは、情報不足等もあり、防衛軍とのコンタクトを繰り返しながら、今後の対応と慎重に取ろうと言う何とも優柔不断な結論に至ったのだが、レティ・ロウランやハラオウン親子ら穏健派の局員らは、フェイトたちが帰ってくれば、後は此方からは一切、手を出さないようにしようと、決めていた。

下手にちょっかいを出せば、それこそ身の破滅だ。

自分よりも強力な相手に何の根拠も無く勝てると思い込んで、喧嘩を吹っ掛けようとしている拡大推進派の連中は、頭や精神がどうかしているとしか思えない。

しかし、その思い上がりでさえも、彼らは気づかないし、管理世界の拡大を唱えている高官連中である彼らが、自ら前線に立つこともないし、更には彼らの家族や身内が傷つくこともない。

彼らの掲げている管理局の正義や次元世界の平和、安定、統一、管理等の言葉は、全て戦争やテロで生命を落としたり、肉親を失ったりしたことのない人間の言う幻想であり、ありもしない祖国愛や正義、使命感をあると見せかけて他人を欺き、他人の犠牲の上に自らの利益を築こうとする人間にとっては魅力的な思想である。

しかし、人間の行為のなかで、何がもっとも卑劣で恥知らずか?

それは、権力を持った人間、権力に媚びを売る人間が安全な場所に隠れて戦争や紛争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場や危険な任務の地へと送り出すことなのだが、それに気づかない局員が余りにも多すぎる。

『管理局=正義』 『正義=何をしても許される』 と言う心理思想が管理局‥管理世界には強く根強いている。

管理局は一体あのJS事件で何を学んだのだろうか?

そして、管理局はこの先、どのような道を進んでいくのだろうか?

 

 

場所はミッドから変わって、管理局が座標位置を探ろうした第二の地球、海鳴市にある繁華街では‥‥

 

「ゴメンね、リニス。本当は別の仕事とかあったんじゃない?」

 

フェイトがすまなそうにリニスに言う。

 

「大丈夫ですよ、フェイト。これも任務の一環ですから」

 

しかし、当のリニスは笑みを浮かべて特に気にしていない様子。

リニス、フェイト、ティアナが海鳴市の繁華街に来た理由は、フェイトとティアナの服を買うためである。

そして、リニスはガイド兼二人の護衛として、フェイトとティアナに同行していた。

イスカンダルから帰還した古代守とその娘、サーシアとユリーシャは守の弟、古代進とそのフィアンセの森雪、士官学校の同期生、真田志郎が相手をしている。

 

「それにしても、本当に私が知っている地球とは大分違うなぁ‥‥」

 

フェイトが辺りを見渡しながら、自分の知る海鳴りの街との違いを呟く。

 

「そんなに違いますか?」

 

リニスはフェイトの知る地球を知らないため、その違いをフェイトに訊ねる。

 

「えぇ‥‥一時的とは言え、私たちが住んでいた地球との二百年の差はやっぱり凄いよ」

 

「六課に所属していた時に来た地球はやっと月に人間が行けたり、月と地球の間に宇宙ステーションが完成したレベルでしたからね」

 

ティアナも一年半前の思い出から地球の印象を言い、改めて未来の地球の技術に驚いていた。

 

「宇宙への進出はこちらの地球が上でも重要な歴史的建築物や名所は遊星爆弾で壊されました。それに、数多くの動植物も絶滅してしまいましたし‥‥」

 

ガミラス戦役時の遊星爆弾が原因で地球上の重要な歴史的文化財は殆どが失われていた。

それでも、地球人類はそれらの重要な文化財の復元作業は行ったが、絶滅してしまった動植物に関しては、手の打ちようがない。

 

「「‥‥」」

 

フェイトとティアナはいたたまれない思いになった。

しかし、あれだけの艦船技術を持っているこの地球ならば、他の分野の科学技術もミッドより優れている筈。

現に医療技術においては、無針の注射器など、まだミッドで試作段階の品を既に実用化している点においても医療技術がミッドより優れているのは明白である。

それならば、クローン技術もある筈。

絶滅した動物の遺伝子等はサンプルとして保管されていても可笑しくはない。

ならば、その遺伝子を元に絶滅動物をクローン技術で復活させる事ぐらいは出来るのかもしれない。

だが、その様な事を行わないと言う事はこの地球はクローン技術に関してはミッド同様規制を強いているのだろう。

 

「さて、暗い話は此処までにして、ショッピングを続けましょう」

 

「あっ、はい」

 

「そうだね」

 

リニスの言葉にフェイトとティアナは、頷き、海鳴の街を歩き出した。

 

三人はまず、洋服屋へと入り、そこでティアナは今来ているワンピースからTシャツとジーンズ、ジャケットと言う動きやすい服を購入し、早速その服を着た。

そして、再び街の中を歩いていくと、

 

「ん?」

 

街中でフェイトがある一点を見て声をあげる。

 

「どうしました?フェイトさん?」

 

「あれ‥‥」

 

フェイトが指をさす先には、大きな看板を掲げた之はまた5,6階建ての大きなビルがあった。

掲げられている看板には『HOBBY SHOP Testarossa』と書かれていた。

テスタロッサ‥‥

そのフェミリーネームは、フェイトにとって忘れる事など出来ない特別な意味を持つフェミリーネームであった。

 

「‥‥」

 

フェイトがジッとその店の看板を見る。

 

(フェイトさんって、ホビー好きだったっけ?)

 

看板をジッと見ている上司の姿にティアナは首を傾げる。

 

「此処は、フェリシアさんの実家が経営されているお店なんですよ」

 

と、リニスがフェイトとティアナに補足する。

 

「へぇー」

 

ティアナはリニスの補足を聞き、感心した声をあげる。

 

「‥‥」

 

しかし、フェイトの方は未だにジッとビルを見ている。

自分とそっくりな容姿を持つフェリシア。

その上、『テスタロッサ』と言う自分の昔のフェミリーネームを持つ彼女‥‥。

最初、出会った時、フェイトもティアナも、もしかしたら、彼女はこの世界における自分の子孫か関係者ではないかと思っていた。

 

「えっと‥‥フェイトさん?」

 

「フェイト‥‥その‥‥入ってみますか?」

 

微動だにせずにビルをジッと見ているフェイトにリニスとティアナが恐る恐る声をかける。

 

「えっ!?」

 

自分に声をかけてきた二人の声を聞いてフェイトは、自分が軽く現実逃避をしていた事に気づき、慌てて反応する。

 

「えっと‥‥何かな?」

 

「だから、お店に入ってみますか?」

 

リニスにもう一度、同じことを言われ、

 

「あっ‥うん‥‥そうだね」

 

と、無意識的に返答した。

 

「じゃあ行きましょう」

 

リニスを先頭にお店の中に入っていく、フェイトとティアナ。

 

(やっぱり、フェイトさん。ホビーに興味があったんだ‥‥ルキノさんの艦船マニアがうつったのかしら?)

 

やはり、ティアナは勘違いをしていた。

 

店内は外観同様、広く、各フロアーごとに販売ジャンルが分けられており、更には飲食用のフードコートまで完備されている。

 

「凄い‥‥」

 

店内に入ったティアナはお店の規模に驚き、率直な感想を呟いた。

フェイトとティアナが店内を見回していると、

 

「あっ、フェイト」

 

「何?リニス」

 

「此処の店長さん何ですが‥‥」

 

リニスがこのお店の店長の事をフェイトに伝えようとした時、

 

「あら?リニスさん?」

 

と、リニスは声をかけられ、声がした方を振り向き、フェイトとティアナもつられて振り向く。

 

「っ!?」

 

振り向いたフェイトは目を大きく見開いた。

 

何故ならば‥‥。

 

「いらっしゃい。リニスさん」

 

「こんにちは、セフィリア店長」

 

リニスは、フェイトの様子に気が付かないのか、声をかけてきた人物と話をしている。

彼女の「店長」と言う言葉から、今、リニスに話しかけて来た人物はこの店の店長だと言う事が分かった。

では、何故、フェイトがこの店の店長の姿を見て、目を大きく見開いて驚いたのかと言うと‥‥。

 

「か、母さん‥‥」

 

フェイトはこの店の店長の姿を見て、ポツリと呟いた。

そう、フェイトたちの今、目の前に居るこの店の店長‥セフィリア・テスタロッサは、かつてフェイトを産み出した母‥‥そして自身のオリジナルであるアリシア・テスタロッサの母、プレシア・テスタロッサと瓜二つの容姿だったのだ。

 

「あら?そちらの方々は?フェリシアにそっくりな方もいるわね」

 

と、セフィリアもフェイトとティアナの存在に気が付いた様子。

 

「あっ、此方は月村さんの知り合いで、ハラオウンさんとランスターさんです」

 

リニスはセフェリアにフェイトとティアナの二人を紹介した。

その際、リニスは二人を月村の知り合いとして紹介した。

まさか、他の星の治安維持組織の人と言われても、一般人であるセフィリアに言ってもそう簡単には信じてもらえないだろうし、無用な混乱は少しでも避けた方が良いと思い、月村家の関係者だとリニスはセフィリアに紹介した。

 

「あら?そうなの?初めまして。このお店の店長を務めておりますセフィリア・テスタロッサです」

 

フェイトとティアナに一礼し、自己紹介をするセフィリア店長。

 

「初めまして。ティアナ・ランスターです」

 

「‥‥」

 

ティアナはセフィリアに挨拶をしたが、フェイトの方は、まだセフィリアの姿を見て唖然としている。

 

「フェイト?」

 

「フェイトさん?」

 

「あっ‥は、初めまして。フェイト・テスタロッサ・ハラオウンです」

 

「テスタロッサ?貴女の名前にもテスタロッサの姓が入るの?」

 

「は、はい」

 

「へぇー凄い偶然ね」

 

セフィリアは、フェイトの姓の中に「テスタロッサ」の姓が入る事に嬉しそうな様子だった。

 

「それで、今日は何をお求めでしょうか?」

 

セフィリアは、フェイトたちに今日は何を買いに来たのかを訊ねる。

 

「えっ‥‥あの‥‥その‥‥」

 

セフェリアに訊ねられ、フェイトは狼狽する。

元々、このお店に用が有って来た訳ではなく、店の名前が気になって来たのだから‥‥。

まさか、その事実を店長の居る前で言う程、フェイトは図太い神経を持ち合わせていない。

そこで、

 

「あの‥最近、新しい体感ゲームを入荷したって聞いて、それを見に来ました」

 

狼狽しているフェイトにリニスが助け舟を出した。

 

「ええ、入荷してありますよ。では、ご案内しましょう。こちらへどうぞ‥‥」

 

と、セフェリアの案内の下、リニス、フェイト、ティアナの三人は最上階にあるゲームコーナーへ向かった。

ゲームコーナーに向かっている途中リニスは、

 

(フェイト‥‥)

 

と、念話でフェイトに話しかけた。

 

(リニス‥‥あのセフィリア店長って‥‥)

 

(ええ、プレシアと瓜二つの容姿でしょう?私も初めてお会いした時には驚きました。でも、彼女はプレシアではありません)

 

(本当に?本当に?母さんじゃないの?)

 

フェイトとしてはほんの僅かな希望に賭けたかった。

虚数空間に落ちた母が何らかの現象でこの地球へと来たのではないかと言う奇跡に‥‥。

しかし、リニスはそれを否定した。

 

(はい‥‥彼女からは魔力を一切感じないでしょう?)

 

リニスにそう言われ、魔力を探るフェイトであったが、確かにリニスの言う通り、セフィリアからは、魔力の類は一切感じられなかった。

大魔導師と言われたプレシア・テスタロッサならば、魔力を感じる筈だ。

その事から、目の前にいる母そっくりな女性は、プレシア・テスタロッサではないと言う事が証明された。

フェイトに関しては、それが何とも複雑な心境だった。

そして、最上階のゲームコーナーに着いた三人は、

 

「こ、これは‥‥」

 

「凄い‥‥」

 

「これがゲーム?」

 

ゲームコーナーの一角に設けられた新作の体感ゲームを見て、驚いた。

 

新作の体感ゲーム‥‥。

それは、プレイヤー自身が身体を動かし、3D立体映像のキャラクター(アバター)を操作する体感シュミレーションゲーム‥‥その名も『BRAVE DUEL』と言う。

 

「じゃあ、このゲームの説明をするわね」

 

セフィリアはBRAVE DUELの概要を説明し、

 

「そしてこれが、BRAVE DUELに必要な機器ね」

 

と、一枚のカードと電子辞書の様な端末をそれぞれフェイトとティアナ、リニスに手渡す。

 

「カードの方はアバターライセンス。プレイヤーである証でそれぞれのデータを記録するカードね。端末の方はブレイブホルダ。カードデッキを保存する機器よ」

 

セフィリアは三人にカードと電子辞書の様な端末の説明をして次にゲームをプレイする際に必要なアイテムの製作に移った。

 

「それじゃあまずは、ハラオウンさん」

 

「は、はい」

 

自分の母そっくりの人物に呼ばれ、昔のトラウマ?が再発したのか、緊張するフェイト。

 

「このカードローダーの此処にライセンスカードを入れて」

 

「は、はい」

 

フェイトはセフィリアに言われるまま、カードローダーにライセンスカードを差し込むと、画面に身長、体重、年齢、性別を入力するようにと指示が書かれたページが出てくる。

フェイトが全ての項目に数値と性別を入力すると、続いて画面はカメラモードに変わる。

 

「数値と性別を入力すると、次に顔をトレースするカメラに切り替わるから、動かないようにね」

 

「は、はい」

 

やがて、カメラが、

 

カシャ

 

フェイトの顔を撮り終えると、

一枚のカードがカードローダーから出された。

 

「はい、ソレがハラオウンさんのアバターカードよ」

 

出されたカードをフェイトが手に取ると、其処にはバルディッシュを手に持ったフェイトの姿があった。

 

「コレって‥‥」

 

「それは、パーソナルカード、またの名をアバターカードと言って、一番の基礎になるカードよ。BRAVE DUELでは、カードの強さが、自分の操るキャラクター‥アバターの性能に関わってくるわよ」

 

「はぁ‥‥」

 

フェイトは再び自分のアバターカードに視線を移す。

すると、フェイトの名前の隣に「N+」と表記されていた。

 

「あの、此処に書いてある「N+」って何ですか?」

 

「それは、強さを測る為のカードランクよ。ランクは下からN、N+、R、R+、S、S+になっているわ」

 

「へぇ‥‥」

 

「N+クラスは、最初から最低限だけど防具、武器を装備しているわ。当然、ランクの高いカードと組み合わせると、アバターの性能も上がり、ゲームを有利に進められるわ」

 

「ランクを上げるにはどうすれば?」

 

「カードの合成と、経験値を稼いで行く事ね。まぁ、まずは実際にプレイしてみるのが、一番ね」

 

そして、ティアナとリニスもフェイトと同様に自分のアバターカードを作り、BRAVE DUELをプレイしてみる事にした。

ミッドには無い体験感覚のゲーム故、フェイトとティアナは期待に胸を膨らませていた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。