星の海へ   作:ステルス兄貴

87 / 294
七十八話 それぞれの思い

 

時空管理局本局・無限書庫 応接室

 

其処では、一組の男女が難しい顔をして向き合っていた。

 

女性の方は管理局では言わずと知れたエース・オブ・エース、管理局の白い悪魔の異名を持つ、高町なのは。

 

男性の方はここの司書長で、へたれフェレット、フェレットもどき、淫獣の異名を持つユーノ・スクライア。

 

「そうなんだ」

 

「うん。やっと落ち着いてきたけど、まだ動揺は残っている」

 

なのはがユーノに話しているのは戦技教導隊内での出来事。

 

ボラー連邦首相ベムラーゼが残した爪痕は予想以上に深く、なのはたちの教導が再開されたのは映像が流された三日後だったが、数人の受講生は未だに出席できる状態ではなく、後日再受講しなければならなかった。

 

「こうも管理局の手に負えないまでに強い勢力、あるいは惑星国家が続けざまに出てきたのではね。動揺するなという方が難しいか‥‥」

 

「ユーノ君、私はどうしたら、いいのかな?」

 

なのはが声を落とす。

 

ガトランティス帝国に始まる一連の星間国家軍との遭遇や戦闘で、管理局の限界が明らかにされたが、有効な手を打てないまま、追い打ちをかけるかのように管理局はボラー連邦の蛮行を招いた。

 

しかし、ボラー連邦側からしたら、管理局の方が盗賊行為を行ったのだから、一概にボラー連邦側ばかりを悪い様には言えない。

 

「唯一話ができそうな地球防衛軍とも険悪になりかけたんだろう?」

 

「うん。レティさんが間に入ってくれたから決裂は避けられたけど、どうして向こうの人たちは、あんなにも冷淡なんだろう?」

 

なのはにすれば、管理局も地球防衛軍も同じ平和を守る組織なのに、ギルフォードの高飛車な対応を差し引いても、地球側の士官、良馬、リニスの余りにも素っ気ないまでの対応には納得し難いものがあったのだろう。

 

「ノアやテリオスは十歳そこそこの魔導師も乗り組んでいたよね?そういう子供たちを危険が伴う任務に投入するのは、地球の人たちの価値観からして到底容認できないんじゃないかな?それだけじゃなく、ノアやテリオスから回収した資料で、ひょっとしたらなのはや僕らが知らない管理局の情報も知っているのかも知れないし‥‥」

 

「裏情報ってこと?」

 

JS事件の関与には、亡きレジアス・ゲイズ以外にも管理局の最高幹部が連座しているという噂が絶えないし、それ以外にも、数多くの局員の汚職や不正捜査、冤罪事件が次々と発覚している。

 

さらにロストロギア回収や管理世界編入時の経緯にも良からぬ噂が色々聞こえてくる。それは本来管理局が介入しない筈の管理外世界にまでそれは及んでいる。

 

地球防衛軍側がその辺りの詳細を知っているとなれば、管理局に警戒心を抱いても何ら不思議ではないのだが‥‥

 

「私たちは、ただ話し合いたいだけなのに‥‥言葉にしなきゃ伝わらない事も沢山ある筈なのに‥‥」

 

「話し合いと言っても、『質量兵器全廃』を前提とした話し合いを持ち掛けてもそれこそ暖簾に腕押しさ。まして、それを話すにあたって管理局が高圧的な態度を取れば、管理局と防衛軍との間を一層険悪なものにするよ。第一、向こうの地球を今の管理局が地球防衛軍に代わって守り切れるとは到底思えないしね」

 

ユーノは以前、はやてがなのはに言った台詞と同じ言葉を言う。

 

「ユーノ君‥‥」

 

ユーノの表情とは裏腹で辛辣な主張になのははまじまじと彼を見るが、反論はできなかった。

 

客観的に見れば、艦船の性能に機動兵器、兵士の覚悟の差が余りにも大きすぎ、管理局が防衛軍と戦おうものならボコボコにされてしまうだろうことが容易に想像できたからだ。

 

ふと、なのはの脳裏にある考えが浮かぶ。

 

「もしかしたら、向こうの地球の人たちは、ただ放っておいてほしいだけなのかな?」

 

「多分ね。少くなくとも管理局に対してはそう思っているんじゃないかな」

 

ユーノはなのはの推測を肯定し続ける。

 

「地球防衛軍は地球連邦政府の一機関だろうけど、時空管理局は多数の管理世界、つまり惑星国家の警察・司法・立法・行政・軍事権を一元的に握っている。つまり、管理局は管理世界政府の命脈を一手に握っており、間接的に管理世界を管理と言う名の支配をしている‥‥つまり、向こうは管理局を支配者、あるいは侵略的性格を持つ勢力だと解釈しているんじゃないかな?」

 

「そんな事!管理局は侵略や支配なんてしないよ!!」

 

なのははユーノの言葉を聞き、管理局は決して侵略者ではないと否定するが、

 

「なのは。ミッドや古くからの管理世界の人たちはそうは思っていないだろうけど、管理世界としての歴史が浅く、かつ管理局と武力衝突した末に負けて管理世界に組み入れられた世界からの視点はどうなんだろう?良し悪しはともかく、今なお、管理局に対して、反管理局運動やテロ活動をして抵抗し続ける人たちからすれば、管理局は自分たちの世界を滅茶苦茶にした侵略者であり、支配者にしか見えないんじゃないかな?」

 

「‥‥」

 

ユーノの言葉になのはは、否定も肯定も出来ずに、ただ黙るしか出来なかった。

 

 

HOBBY SHOP Testarossa フードコート

 

フェイトとティアナも段々とこちらの生活に慣れていき、彼女たちの表情に余裕を与えていた。

 

この日、桜花からフェイトたちに、

 

「時間があるようでしたら、私と紅葉と一緒に、またBRAVE DUELをやりませんか?」

 

と、桜花からのお誘いを受けて、フェイト、ティアナ、桜花、紅葉はHOBBY SHOP Testarossaへと来たのだ。

 

そして、目一杯挑戦者を相手にプレイを行い、フェイト、ティアナはフードコートで休憩中だった。

 

桜花と紅葉の二人は挑戦者相手にプレイを続けている。

 

それぞれ、ソフトドリンクを口にする二人。

 

話題は地球と時空管理局共通の敵であるガトランティス帝国――白色彗星帝国のことだった。

 

「あんな苛烈で容赦がない攻撃は私自身初めてだし、管理局の歴史でもなかったと思う」

 

「管理局自慢の艦が手もなくやられちゃったのはもちろんだけど、同じ艦に乗り合わせていた人たちが皆死んでしまったのは、それ以上にショックだったわ‥‥」

 

カップを手にしたまま、フェイトとティアナは心持ち下を向くが、

 

「でも、フェイトさん。私は尻尾を巻くつもりなんかありませんよ」

 

「そうだね。生き延びた私たちは、倒れてしまった人たちの分まで一生懸命生きる義務があるんだから‥‥」

 

ティアナとフェイトは言葉に力を込めた。

 

そのためには、今までの様にもう魔法だけに頼るわけにはいかないこともわかっている。

 

彼女たちにはこれからするべき事がわかっていたが、共通の認識を持つ管理局員はまだまだ少なかった。

 

管理局がまさか、ボラー連邦の蛮行を受けたとは知る由もなく、親友/師匠でもある、なのはが、精神的に参っている事も知らずにミッドへ帰ったら何をすべきなのかを話していた。

 

其れから二人は再びゲームコーナーへと赴き、BRAVE DUELを堪能した。

 

 

ボラー連邦 本星 首都 ラスコー 首相官邸

 

ボラー連邦の首都の中で、一際高いビル‥‥ベムラーゼが連邦国家の全てを司る中核、首相官邸。

 

その首相官邸内にある国家中央作戦室の最高司令官の席にベムラーゼが堂々たる風格で座っていた。

 

「ゴルサコフ」

 

「はっ」

 

彼は、最高司令官席の傍に控える男に声をかける。

 

ベムラーゼからゴルサコフと呼ばれた男はボラー連邦総参謀長を務め、それと同時にベムラーゼの主席秘書官を務めており、実質ボラー連邦の№2に当たる男である。

 

「例の盗人共の船からの調査状況はどうなっている?」

 

「はっ、技術官の報告では、機関、武装等の技術は今の我々から、二、三世代前の旧式だと言う事です」

 

「二、三世代前の旧式とな‥‥?」

 

「はい」

 

「二、三世代前の旧式‥‥その様な旧型艦で次元世界の法と正義の守護者を名乗るとは、連中の愚かさには称賛に値するな」

 

「全くその通りでございます」

 

ベムラーゼは表情を崩すことなく、今回の件に対し、思いを馳せる。

 

つい先日、自分を支持しない前政権の残党が、クーデター計画を立てていたのだが、秘密警察を通じ、その情報を掴むと、その関係者、赤子も含めて一族全てを粛清し、その混乱を立て直した所に「時空管理局」なる組織がちょっかいを出してきたのだ。

 

最初に接触してきたのはラティオなる艦で、その艦はボラー連邦船籍の宇宙貨物船に対して、

 

「積み荷の中にあるロストロギアを引き渡せ」

 

と要求し、船長が拒否するや武力行使すると脅しをかけてきた。

 

船長が急ぎ、救難信号を送ると、近くで試験航海を行っていたデストロイヤー艦部隊が駆け付け、搭載されていた新型誘導ミサイル『スペース・ロック』であっさりと沈んだと聞いた時は、そんな貧弱な船でよくこの弱肉強食の宇宙に乗り込んできたものだと失笑してしまったものだ。

 

その後やってきた小規模艦隊に至っては、捜索に来たのか報復に来たのか理解に苦しんだ。

 

報復には脆弱過ぎで、捜索には引き際がおそまつ過ぎだ。

 

旗艦らしい大型艦は呆気なく沈没。

 

一隻は大破しながらワープして離脱し、その他の艦も赤子の手をひねるかのように沈めていった。

 

そして、正体を探るために、残る数隻の艦は機関部を撃ち抜いて行き足を止め、即効性の麻痺ガス弾で乗組員を昏倒させて本国に曳航させた。

 

生存していた乗組員は即決裁判後全員を時空管理局への警告を兼ね、公開処刑した。

 

あとは艦の解析だ。

 

学ぶべき物は少ないと思うが、念のためだ。

 

しかし、予想通り、連中の艦からは、学ぶべき物など殆ど無かった。

 

だが、技術者の中には次元航行艦の次元航行能力に目をつけた者も居た。

 

「ふんっ、あの様な弱者の愚か者共など、相手をするだけ、時間の無駄だからな‥‥しかし、性懲りもなくやって来たら、より素晴らしい恐怖と絶望を味わわせてやろう‥‥だが、連中の動向は見張る必要はあるな‥‥」

 

ベムラーゼはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

 

「はっ、おっしゃる通りでございます」

 

ゴルサコフもベムラーゼに同意するかのように一礼し、彼と同じく不敵な笑みを浮かべた。

 

 

時空管理局本局

 

今回の定期連絡は、まだ具体的な予定は立っていないが、恐らくはクロノが艦長を務めているクラウディアで出向くことになるが、遠方世界へは複数の艦船で行くことになっている。

 

何より、向こうの地球はガトランティス帝国軍の残党と戦闘状態が続いており、太陽系は未だ警戒態勢が続いている。

 

もし合流地点に向かう途中ないし、合流中にガトランティス帝国軍と遭遇し、彼らが攻撃をしかけてくれば、地球軍の艦艇は反撃できるだろうが、管理局の艦船は反撃どころか回避すらままならないのだ。

 

二重遭難‥下手をしたら、テリオスやノアの二の舞になってしまう恐れがあるのだ。

 

まあ、現地での誘導と警戒は地球防衛軍側が責任を持つことだからいいとしても、管理局側にも問題の可能性は残る。

 

クラウディアに随伴する艦船の艦長は、クロノより下位か思想穏健な者でないと困る。

 

行った先でクロノの制止を振り切って地球軍側に質量兵器全廃論議を挑むような事があったら、最悪全てが台なしになりかねないし、余計な小細工をすれば挑発行為と受け取られかねない。

 

それどころか防衛軍の艦艇の接収を目論んで攻撃なんてすれば目も当てられない。

 

ここになって管理局にもようやく動きがあった。

 

それは、“陸”はもとより、本局の一部からも質量兵器全面禁止の見直し、地球防衛軍からの技術導入を求める声が上がっていることだ。

 

これを主張しているのは主に非魔導師の局員だが、低ランク魔導師や極少数ながら高ランク魔導師からも賛同者が出ている。

 

それを聞いたなのはは、質量兵器は全廃すべきと考えているが、管理局の艦船が呆気なく失われている現状では、次元航行艦等に限定して地球防衛軍等の技術を導入すべきではないか‥‥はやてやユーノから、様々な意見を交わす事で、なのはも少しずつ考えを改めて来た為、「一部賛同」になっている。

 

だが、8:2の割合で、まだ管理局の方針が正しいと思っている。

 

しかし、このまま何もしない状態では、管理局の艦隊はいずれ壊滅し、引いては管理局が崩壊する。

 

理想に拘泥して崩壊を招くよりは、現実を認識した策を講じた方が遥かにましではないか?

 

ましてや、地球防衛軍や地球連邦に質量兵器全廃を要求するなど無謀極まりない。

 

管理局には地球防衛軍に代わってあの地球を守る力がないのは明らかなのだし、向こうにこちらを侵略する意図がないのならば、下手に干渉すべきではないのだ。

 

兎も角、そのなのはをそこまで妥協させるほど、時空管理局は追い込まれつつあるのだが、地球防衛軍等の技術導入に関しては管理局憲章を初めとする規則をかなり改定しなければならない。

 

しかし、質量兵器(レーザー等の光学兵器)を事実上容認する改定には高ランク魔導師を中心に強い反発があり、本局サイド‥特に魔導師至上主義者、管理世界拡大推進派からの反発は激しいと言っても良い。

 

なのはもそういう声は耳にしていており、管理局規則改定反対の集会に誘われたこともあるが、娘(ヴィヴィオ)の世話を理由に辞退している。

 

ヴィヴィオの世話というのはもちろん本当だが、もし自分が‥‥管理局でエース・オブ・エースと呼ばれている自分が、そういった集会に参加すれば、自然とその集会の中心人物にされてしまうし、メンバーの多くがは魔導師至上主義・管理局絶対正義の信奉者で、低ランク魔導師や非魔導師を蔑視したり、管理外世界の住人を人と思っていない者もおり、非魔導師の家族や友人を持つなのはとしては腹に据えかねているからだ。

 

ヴィータたちにも同様の誘いがあるようだが、仕事や訓練を理由にやはり断っていると言う。

 

管理局規則改定反対派(魔導師至上主義・管理絶対正義の信奉者)にとって、なのはたちがこの集会に参加すれば、彼女たちを今回の管理局規則改定反対の先鋒(プロパガンダ)とし、またシンボルにしようとしたのだ。

 

しかし、なのはもはやてたちも連中の考えを察しており、管理局規則改定反対派の目論見は外れた。

 

集会に誘われたシグナムやクロノは部下に対し、

 

「バックヤードスタッフらの多くは非魔導師だ!!彼らの助力あればこそ、我々魔導師が戦える事を忘れるなよ!!」

 

と、訓示し、部下たちにその手の集会に出席する事を固く禁じていた。

 

質量兵器云々よりも、声高に主張している・させている者たちへの不信感であろう。

 

反対に“陸”はレーザー等の光学兵器を質量兵器外とし、質量兵器禁止の緩和、導入を賛成し、積極的に導入するべきだと主張している。

 

(フェイトちゃんたちが今の管理局の内情を知ったら、何て言うのかな?)

 

なのはは異世界に居る親友達が今の管理局の姿を見た時、どう思うか?

それが、気がかりであった。

 

 

メガロポリス東京 地球防衛軍・本部

 

一室に十人ばかりの男女が集っている。

 

上座に居るのは、防衛軍司令長官藤堂 平九郎。

 

U字デスクに座ったメンバーは先日、まほろば の士官会議室に集まったメンバーだった。

 

「地球は引き続き非常に厳しい状況に置かれているが、だからこそ人類は外向きでなければならない。前途は決して楽ではないが、ガミラス・彗星帝国戦を力強く乗り越えた君達の突破力で難局を打開することを期待している」

 

敬礼と答礼に続き、西郷が現状を説明する。

 

「連邦宇宙開拓本部では、アルファ・ケンタウルス星系向け探査船団を計画し、再来月の出発を目指して準備を始めている。まほろば に関しては、訓練を兼ねて調査船団の護衛任務、その後は新造艦の慣熟訓練任務等についてもらう」

 

「新造艦と言うのは?」

 

良馬が、西郷の言う『新造艦』の部分が気になり質問した。

 

「アンドロメダ改級戦艦が、間もなく就航予定となっている。まほろば には、その試験航海の同行と護衛を務めてもらう」

 

「承知しました」

 

その後、質疑応答を経て散会したが、まほろば の幹部はそのまま残り、今後の予定確認を行った。

 

近代改装を受けるヤマトは、一時的だが予備艦籍に編入させた。

 

ヤマトは地球の切り札的存在であるため、マニュアルオペレーション重視の思想はそのままに、カタログデータ上はアンドロメダ級に拮抗する艦にするため、改装期間も長くなりそうだ。

 

その改装にあたり、山崎機関長ら一部を除く大部分の乗組員は、それぞれ新たな任務先へ異動した。

 

主だった乗組員の異動先はと言うと古代進は惑星航路外の宙域を哨戒する警備艇(パトロール艇)第十号の艇長。

 

同じく北野哲も惑星航路外の宙域を哨戒する警備艇(パトロール艇)第十四号の艇長。

 

島大介と徳川太助は自動(無人)艦隊司令室勤務。

 

相原義一と森雪は防衛軍中央司令部勤務。

 

南部康夫と太田健二郎は内惑星防衛艦隊司令部勤務。

 

コスモタイガー隊の面々もそれぞれの部隊に転属したが、航空隊隊長の山本明夫はヤマトに残り、山本が選抜したメンバー坂本と椎名も、山本と同じくヤマトに残った。

 

佐渡酒造とアナライザーは佐渡が営む犬猫病院に戻ったが、いぜん軍属のままである。

 

そして改装計画を取り纏めた真田志郎はと言えば、アステロイドベルト内の一小惑星に新設される「イカルス天文台」の建設責任者を拝命したが、事情を知らない者は真田の異動先に奇異な印象を抱いた。

 

ついでに言うと、イスカンダルから戻った古代守は間もなく就役するアンドロメダ改級戦艦の副長の内定を受けていた。

 

そして、艦長には現連合艦隊司令長官、山南修が内定している。

 

全体的には地上勤務、それも中央司令部近辺に散らばったのは藤堂長官の深謀遠慮があったが、これは後日結実した。

 

まほろば の方は、乗組員の異動は極少数に留まり、主だった士官の異動はなかった。

 

まほろば は翌日、慌ただしい出撃と相成った。

 

「これより本艦は火星圏へ出撃、そこで、演習及び、基地建設の護衛任務を行う。総員出航配置につけ」

 

「艦内機構復旧率95%、出航には支障有りません」

 

「波動エンジン異常なし!!補助エンジンエネルギー充填80%」

 

「出航準備整いました!!」

 

「出航、微速前進0.5」

 

「微速前進0.5」

 

波動エンジンの心地よい轟音を立て、まほろば は横須賀基地の地下ドックから出航していった。

 

「出港水路へ進入‥‥」

 

「波動エンジン内、エネルギー注入」

 

「補助エンジン第二船速へ」

 

波動エンジンにエネルギー注入、充填しつつ、離水ポイントへ向かう まほろば。

やがて、ポイントへと到達し、まほろば は宙へと舞い上がった。

 

 

火星圏沖合 アステロイド・小惑星帯群

 

地球から出撃し、月軌道にてワープで火星圏まで進出した まほろば は、火星圏の沖にあるアステロイド帯へと到着した。

 

其処には、周りの大小様々な大きさのアステロイドが有る中、複数の岩塊を反重力感応機によって無理矢理組み合わせたような奇妙な小惑星があり、数隻の作業船や工作艦が停泊していた。

 

その作業船団から少し離れた宙域に、まほろば は遊弋し、周囲をコスモタイガーが哨戒飛行していた。

 

「しかし、よくこんな小惑星をでっち上げましたね」

 

「ああ。こうでもしないと上手くカムフラージュできないからな」

 

まほろば の艦橋で、良馬は紅茶、そして今回の任務に同行したヤマト副長兼技師長の真田が緑茶を飲みながら言葉を交わす。

 

艦橋のメインモニターには小惑星の表面に建造物が建設されている様子が映し出されている。

 

この建物は『イカルス天文台』と呼ばれるモノで、確かに電子望遠鏡のパラボラアンテナや大口径の反射望遠鏡等も設置されているが、これが全てハリボテ同然であることを知る者は少ない。

 

良馬が言うとおり、この小惑星自体が巨大なハリボテなのだ。

 

この小惑星は、小惑星イカルスの近くに大きな空洞部を持つ別の小惑星が発見されたため、2201年に非常用艦船修繕ドックと簡単な居住区の建設を進めていたが、白色彗星帝国が来襲したため、作業が中断したのだ。

 

戦後の建設再開に際して見直しが行われ、ヤマトの近代改装をここで行うとともに、宇宙戦士訓練学校の分校も置くことになり、突貫工事で施設の増強が進められているのだが、施設増強のために近くの岩塊も空洞小惑星に次々と貼り付けると言う何ともおどろおどろしい不気味な小惑星だった。

 

しかし、十分な擬態レベルには達しているので、よほどの近距離でないと分からない。

 

ヤマト自体の改装は既に新横須賀基地の修繕ドックで始まっているが、このイカルス天文台が完成するとともにヤマトもここへ回航して、ドック内で工事の核心部分を行うことになっている。

 

「問題は敵がいつ襲来して来るかですね‥‥」

 

「ああ、来ないに越した事はないがな」

 

未だに太陽系に居座り続ける彗星帝国の残党。

 

何時ちょっかいを出してくることが分からない時空管理局。

 

そしてイスカンダルで戦ったあの暗黒星団帝国‥‥。

 

真田はサーシアと共に、地球へ帰る作業船に乗り、一度地球へと戻り、そこから今度はヤマトを密かに此処へ、曳航する任務に携わる事になる。

 

こちらの通信を傍受・解析しただけかも知れないが、以前から地球の事を知っていたとしても何らおかしくはないだろう。

 

もし後者ならば、いずれ接触してくるだろう‥‥友好的とは程遠い方法で‥‥。

 

戦うとすれば時空管理局よりも厄介な相手だ。

 

今の地球に彗星帝国と暗黒星団帝国の二つを相手にする余裕等当然無い。

 

来なければ来ないでそれに越した事はないが、どうも嫌な胸騒ぎがするのだ。

 

危機管理の基本は、

 

『悲観的に準備して楽観的に行動せよ』

 

である。

 

戦力が足りないのは確かだが、泣き声を言ってはいられない状況なのだ。

 

ギルフォードのあの高圧的な定期連絡の後、管理局がボラー連邦とのいざこざに巻き込まれている間、まほろば は様々な任務に駆り出されている。

 

新造された無人艦の合同テスト、航空部隊の訓練の相手はもちろん、地球から土星圏へ往復する輸送船団の護衛にもついている。

 

本来ならば、輸送船団の護衛には専門の護衛艦を中心とする部隊があるのだが、土星圏以遠の外惑星圏やカイパーベルト等の外縁部は白色彗星帝国軍残党の侵入が予想されるため、その方面に向かう輸送船団には、通常の護衛艦や駆逐艦等の小型艦のみならず、パトロール艦以上の艦も複数つくことになっていたからだ。

 

「‥‥ところで、真田さん」

 

「なんだ?月村?」

 

良馬は、先程から必死で今まで気づかないフリをしていたのだが、とうとう限界を超えたので、真田に訊ねる事にした。

 

「あの子は誰です?」

 

良馬が顔を背後に向けると、其処にはバトライザーとギンガが幼女の面倒を見ている。

 

「‥‥真田澪‥‥私の姪だ」

 

真田はギンガとバトライザーが面倒を見ている幼女は自分の姪だと言う。

 

「‥‥似てないですね」

 

「ほっとけ」

 

「その姪御さんが何故、まほろば に?」

 

「あの子の両親に頼まれてな」

 

明らかに真田はポーカーフェイスを貫き通しているが、何かを隠している様子なので、良馬は、この茶番を終わらせることにした。

 

「‥‥実は、先日、古代先輩が家に来まして、忍さんに『娘を一時的に預かってほしい』と言って、ちょうど澪ちゃんと同じ位の子を家に預けて行きました‥‥でも、古代先輩の娘さんは双子なのに、家に預けたのは一人でした‥‥後のもう一人は一体何処へ行ったのでしょうね?」

 

「‥‥」

 

良馬から、その話を聞かされた真田は黙る。

 

どうやら良馬は澪が誰なのか察しがついている様だ。

 

「‥‥月村、お前も人が悪いな」

 

「確証が有った訳ではありませんでしたから‥‥でも、サーシアちゃんとユリーシャちゃんは二卵性双生児の様ですが、双子ですからね‥‥それに母親があの方ですから、やっぱり面影はあるので‥‥」

 

シレッと答える良馬。

 

「お前の察しの通り、あの子は古代とスターシアとの間に生まれた娘の一人、サーシアだ」

 

真田は、澪の正体を良馬に明かす。

 

「ユリーシャちゃんもそうですが、この前まで赤ん坊だったのが、この短期間で、何故あそこまで急激な成長を?」

 

「お前は古代から何も聞いていないのか?」

 

「ええ」

 

「そうか‥‥」

 

事情を知らない良馬に真田がイスカンダル人の特徴を話した。

 

それによると、イスカンダル人は赤子、幼児~第二次性徴までの成長速度が非常に速いらしい。

 

しかし、その後は地球人と何ら変わりない、老化速度だと言う。

 

「‥‥イスカンダルの人口が減ったのは、そのイスカンダル人特色の成長速度のせいなのでは?」

 

真田からイスカンダル人の特徴を聞いた良馬は、イスカンダルの人口減少はイスカンダル人のその特徴が原因なのではないかと推測する。

 

「まぁ‥恐らくな‥‥」

 

良馬の推測に真田も否定はしなかった。

 

イカルス天文台の設置作業はその後も順調で行われ、敵の襲撃を受ける事無く終わった。

 

真田はサアーシアと共に、地球へ帰る作業船に乗り、一度地球へと戻り、そこから今度はヤマトを密かに此処へ、曳航する任務に携わる事になる。

 

火星圏での訓練と護衛任務を終えた まほろば は、対彗星帝国戦線の前線基地、土星へと向かった。

 

土星衛星 タイタンにて、良馬は山南から彗星帝国残党軍が再び、太陽系への侵攻を図ろうとしているとの話を聞いた。

 

しかも、前回の侵攻時よりも規模が大きなもので、恐らく彗星帝国は現有戦力による最後の総力戦に挑んで来たものと推測された。

 

彗星帝国がアンドロメダ星雲の有人惑星をことごとく植民地化し、次のターゲットに銀河系星雲、太陽系地球へとやってきたことは鹵獲した彗星帝国の艦のデータから、判明した。

 

恐らく前回のミサイル艦と今回の援軍もアンドロメダ方面から来たのだろう。

 

しかし、地球の思惑と異なり、実はこの時、彗星帝国側はかなり追い詰められていた。

 

国家元首を含めて彗星帝国本体が地球との戦いで敗れ、更にバルゼーやゴーランド、ザバイバル、ザイゼンと言った優秀な指揮官をことごとく失った事により彗星帝国は指揮官の人材面でも大きな痛手を受けており、第十一番惑星にいる彗星帝国の残党は、もはや地球攻略ではなく、ズォーダーや多くの同胞の弔い合戦と言う形になっていた。

 

そのため、アンドロメダ方面から、戦力を差し引いて援軍に来てもらっているのだが、その事如くが撃破され、アンドロメダ方面の植民地惑星の維持にも支障をきたし始めたのだ。

 

よってこれ以上、地球との戦いで、戦力を消耗することは、彗星帝国側としては、好ましくない状況だった。

 

そこで、彗星帝国は背水の陣覚悟で、アンドロメダ方面から来た援軍と残存兵力の持てるだけを結集させ、地球艦隊に最後の決戦を挑んで来たのだ。

 

 

第十一番惑星 彗星帝国 残党軍司令部

 

地球へと侵攻していく友軍艦艇を見送るゲーニッツを始めとする軍幕僚たち。

 

「勝てますかね?」

 

幕僚の一人がゲーニッツに声をかける。

 

「勝ってもらわなければ、困る。もはやこれ以上、アンドロメダ方面から戦力を割いて地球に対して戦力を投入し、消耗する事は出来ぬのだからな」

 

ゲーニッツは友軍の勝利を切に願いながら艦隊を見送った。

 

彗星帝国軍は駆逐艦を前面に中堅に旗艦らしい大型空母と巡洋艦、戦艦を後衛、潜宙艦を両翼に展開し、地球へと進撃していった。

 

一方の地球艦隊も可能な限りの戦力を投入して、これを迎え撃つ構えを取った。

 

両軍がぶつかり合うのが予測されたのが、冥王星宙域‥‥。

 

奇しくも地球防衛軍がガミラスとの命運をかけ戦った宙域だった。

 

良馬は、決戦前の最中、山南司令が座乗する戦艦ネメシスを見て、

 

(ギリシャ神話に登場する「義憤」「復讐」の女神‥‥外見はあのアンドロメダと寸分変わりない‥‥まるでアンドロメダの亡霊がガトランティスに復讐しに来たようだな‥‥そして、討伐に当たる味方の軍艦は彗星帝国の軍艦からのリサイクル製‥‥彗星帝国にとっては、なんとも皮肉な結果であり、因果応報な結果だな)

 

そう思っていた。

 

山南司令はまず、戦う前に十一番惑星に立て篭もる残党軍、接近して来る残党軍艦隊に対し降伏勧告を出したが、返答は拒否であった。

 

今回、残党軍を率いているのは、アンドロメダ方面から援軍としてきたホーエン提督であったが、彼はバルゼーやゴーランドと比べると、二流の軍人であり、前回の様に陽動部隊と本体とを分ける作戦はとらず、従来の数でモノを言わせる様な作戦をとった。

 

 

残党軍 旗艦 アポカリクス級航宙母艦 艦橋

 

「全艦戦闘配備!」

 

旗艦である大型回転空母を後方に置き、全面に駆逐艦、巡洋艦、戦艦を展開させ攻撃態勢をとる残党軍。

 

「艦載機発進!」

 

飛行甲板からデスバテーター攻撃機とイーターⅡ戦闘機が発艦し、先制攻撃をしかける。

 

 

防衛軍 臨時旗艦 戦艦 ネメシス 艦橋

 

空母から飛び立った艦載機をネメシスのレーダーが捉えた。

 

「敵機大編隊接近!」

 

「司令、我が方も艦載機で迎撃しますか?」

 

副官が山南にまず艦載機戦を行うか聞く。

 

「いや、このまま当初の作戦通りでよい」

 

「了解しました。戦艦部隊はそのまま後方で待機、巡洋艦・駆逐艦部隊は密集隊形をとり、我に続け!」

 

ネメシスを先頭に速度の速い巡洋艦と駆逐艦が続く。

 

進撃してきた防衛軍に残党軍の艦載機が襲い掛かるが、所詮一隻の空母から発進した艦載機数ではたいした戦果を挙げられるはずもなく、防衛軍の激しい対空砲火に次々と打ち落とされていく。

 

 

残党軍 旗艦 アポカリクス級航宙母艦 艦橋

 

「艦載機部隊、被害甚大!」

 

「提督このままでは‥‥!」

 

「うろたえるな。地球艦隊はまだ第二次ラインに入らんか?」

 

「待ってください‥‥入りました。地球艦隊第二次戦闘宙域に到達!」

 

「フフフ‥‥思うツボだ。潜宙艦隊攻撃開始」

 

ホーエン提督は密かに両翼に展開していた潜宙艦隊に攻撃命令を出した。

 

攻撃命令を受けた潜宙艦隊はまず左翼側から攻撃を開始、小口径ではあるが、正面に搭載されている砲と空間魚雷を進撃する防衛軍に向って発射した。

 

潜宙艦隊の奇襲を受け、左翼側を航行していた巡洋艦一隻と駆逐艦一隻が撃沈され、別の巡洋艦一隻が中破、駆逐艦一隻が大破した。

 

 

防衛軍 臨時旗艦 戦艦 ネメシス 艦橋

 

「潜宙艦か‥‥全艦、空間照明弾を打ち上げろ!」

 

左舷方向へと幾つもの空間照明弾が打ち上げられ、姿を隠していた潜宙艦の姿があらわとなった。

 

潜宙艦は照明弾を放たれ、自分たちの姿が晒されると、潜宙艦隊は咄嗟に攻撃を止め、回避行動に移る。

 

回避行動を取る潜宙艦に防衛軍艦艇はショックカノンを放つ。

 

元々駆逐艦より小型の潜宙艦は防衛軍の駆逐艦のショックカノンの攻撃でさえ、当たり所が悪ければ誘爆して撃沈する有様。

 

防衛軍が左翼側の潜宙艦に気をとられている中、右翼側に展開している潜宙艦が時間差をおいて攻撃を開始する。

 

この潜宙艦の攻撃で地球側は駆逐艦三隻が撃沈された。

 

しかし、右翼側に展開する防衛軍も左翼側と同じように空間照明弾を打ち上げ、潜宙艦の姿を捉え砲撃する。

 

結果的に潜宙艦隊は壊滅したが、この奇襲攻撃で防衛軍の陣形に混乱が生じた。

 

この混乱を残党軍は見逃さなかった。

 

「よし、潜宙艦隊の攻撃で敵は乱れているぞ!全艦進撃!敵を踏み潰せ!」

 

ホーエン提督が控えていた駆逐艦・巡洋艦・戦艦部隊に号令をかけ、残党軍は混乱している防衛軍に接近戦を仕掛けてきた。

 

「山南司令、敵艦隊が急速接近してきます!」

 

「よし、全艦反転180度!!予定宙域まで敵を引き付けろ!!」

 

「了解!」

 

山南の号令の下、防衛軍は転進行動に移った。混乱しかけていた艦隊もネメシスの動きに習って転進する。

 

「地球艦隊転進!!」

 

「逃がすな!!追え!!」

 

残党軍は速度を上げ、防衛軍を追いかける。

 

 

防衛軍 臨時旗艦 戦艦 ネメシス 艦橋

 

「司令、まもなく予定地点です!」

 

「よし、全艦に通達!当初の予定通り艦隊を二つに分け、天頂、天底方向へ退避!!」

 

防衛軍は艦隊を二つに分け、上方と下方へと移動する奇妙な行動に出た。

 

突如前方を逃げていた地球艦隊が上と下に逃げる奇妙な行動をとり、残津軍将兵はそれを見て敵は形振り構わずにげているのか、それとも何か罠でもかと思った。

 

そしてそれは後者であり、自分達の前には敵の戦艦部隊が隊列を組んで待ち構えていた。それも波動砲にエネルギーを溜めて‥‥

 

山南はかつて土星圏で行われた彗星帝国との戦闘で土方が打ち出した戦法をそのまま流用した。

 

つまり波動砲を搭載している戦艦と空母、巡洋艦、護衛艦をあらかじめ後方で隊列を組ませ、待機させておき、待機中にエネルギーを充填させいつでも波動砲を撃てる状況にさせておいた。

 

そして足の速い駆逐艦と巡洋艦、そして自らを囮役として敵を波動砲の射程まで誘い込んだのだ。

 

 

宇宙戦艦 まほろば 艦橋

 

「各艦、波動砲発射準備整いました」

 

「味方艦、退避完了!」

 

「全艦、艦首波動砲発射!」

 

陣形を汲み、波動砲の発射準備を整えていた武蔵を始めとする波動砲搭載艦が、一斉に敵艦めがけて波動砲を発射する。

 

 

残党軍 旗艦 アポカリクス級航宙母艦 艦橋

 

「提督!!敵の波動砲が!!」

 

「あれが‥あれが、報告にあった波動砲‥‥何という威力だ」

 

「突入部隊はほぼ壊滅しました!!」

 

「い、いかがなされますか?提督!!」

 

「うろたえるな!!まだ全ての部隊がやられた訳では無い!!残存艦の集結命令!!このままでは終わらんぞ!!」

 

防衛軍の波動砲攻撃を受け、艦隊の半数を失っても、残党軍の士気は落ちる事は無かった。

 

また、地球艦隊の方は残党軍の艦隊を全て撃沈出来なかった事は痛手で、先程と同じ手はもう使えない。

 

消耗戦は地球軍としては避けたかったのだが、残党軍の殲滅が今回の最優先事項故、山南も艦隊を集結させ、陣形の再編を行う。

 

冥王星宙域での両軍の命運をかけた戦いは第二ラウンドへと突入した。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。