ゴブリンスレイヤー~ガンスリンガー~   作:ユウキ003

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今回はコミックス1巻の第3、4話をベースにして、ガンスリンガー
と武闘家が代替してオリジナルの展開にしました。

また、コメントや評価を下さった皆様。大変
ありがとうございます。まだこれ入れて4話しか
投稿してないのに、高評価をいただいて感動の
極みです。今後ともよろしくお願いします。


第4話 救出作戦

~~前回までのあらすじ~~

ゴブリンに対して恐怖を覚えた武闘家。その恐怖を

克服するために彼女はガンスリンガーと共に

ゴブリン討伐の依頼を受ける。二人は依頼の村へと

赴き、情報を収集すると翌日の朝に村を出てゴブリン

の居場所を突き止めるために村を出る。

そして二人はゴブリンの居る巣穴を発見し、突入。

最初は恐怖に体を震わせる武闘家だったが、

ガンスリンガーの声と、自分が冒険者になった理由

を思い出した事で恐怖を克服。見事依頼を完遂する。

そして、街に戻った二人は、これからパーティーを

組み共に活動する事になった。

 

二人の初依頼から数日後。

あれから、ガンスリンガーと武闘家の二人は

毎日のようにゴブリンに関する依頼をこなしていた。

そんなある日。

武闘家の彼女がギルドの中でガンスリンガー

を待っていた。

『今日は、少し遅くなるって言ってたけど、

 何かあるのかな?』

そう考え、ぼ~としていた時だった。

「行くぞ!村娘を攫ったと言うゴブリンを

 討伐するぞ!」

「どうせゴブリン。余裕余裕♪」

「で、ですけど。あんまり油断しない方が……」

何やら、女性だけの4人パーティーが武闘家の側を

通り過ぎて外へと出て行った。

それを見送る武闘家だが、少し気になる事があった。

『ゴブリン?』

その単語だ。

 

そして、それだけでは無く、彼女にはリーダーと

思われる女性と、一緒に居た圃人(レーア)の

野伏(レンジャー)の様子が気になったのだ。

リーダーの只人(ヒューム)の女性とレーアの

レンジャーの姿が、義憤に駆られ、ゴブリンを甘く

見たかつての仲間と重なって見えたのだ。

「……」

そして、4人のことを考えた彼女は座っていた椅子から

立ち上がって空いている受付嬢さん、つまりいつも

自分たちに依頼を斡旋してくれる彼女の所へと向かった。

「あの、すみません」

「あ。おはようございます。どうしましたか?」

武闘家に気づいて、顔を上げる受付嬢。

「はい。あの、さっき出て行った女性だけの

 パーティー、ゴブリンがどうのって言ってたのが

 気になって、その」

と、彼女が言うと……。

『そっか。この子はゴブリンのせいでパーティーが。

 確かにあの人達、どこか危なげだったような』

受付嬢は彼女のことを思い出し察する。

「はい。確かにあの4人はゴブリン関係の依頼を

 受けています。依頼は、北の山奥の砦に潜伏

 していると思われるゴブリンに攫われた村の女性

 の救出ですが。……心配ですか?」

「は、はい。その、私の経験、と言うか。

 あんな事があった後だと、どうしても……」

受付嬢の問いかけに、少しばかり俯きながら答える

武闘家。

 

彼女の一党は、油断によって瞬く間に半壊。

二人の仲間を失ってしまった。そして生き延びた

彼女は今正に、『油断』という怪物の怖さを

肌で思い知っていた。

「……。多いんですよね。ゴブリン相手だと

 どうしても」

そんな彼女を見て、静かに呟く受付嬢。

「油断は死に繋がる。ガンスリンガーさんが

 言ってました」

「そうですね。それは最もな意見です。でも、

 経験のある冒険者さんだと、そこを忘れがち

 になってしまう人が居るのかもしれません。

 あの4人は全員が鋼鉄等級の冒険者さんですから」

武闘家の言葉に同意しながらも、静かに呟く受付嬢。

「鋼鉄。って事は、第8位の冒険者集団」

「はい。……あの人達も善意で救出の依頼を

 受けてはくれたんですが、相手は廃棄された砦に

居座る程のゴブリンです。数も未知数ですし……」

「……」

『そう言えば、ガンスリンガーさんがよく

 言ってるっけ。『情報は大事だ。それがある分

 だけこちらが有利になる』って』

未知数、と言う言葉を聞きながらもそんな事を

考えている武闘家。

 

その時だった。

   『カランカランッ』

ギルドの扉が開いて、ガンスリンガーが現れた。

「あ、ガンスリンガーさん」

そんな彼に気づいて声を掛ける受付嬢と振り返る

武闘家。

「すまない。遅くなった。……何かあったのか?」

「あ、いえ。別に大した事じゃないんですけど……」

挨拶をしながらも、武闘家の彼女が受付の側に

いたことに、何かあったのかと思い彼が問う。

それに答えつつも武闘家の方をチラ見する受付嬢。

「あの、ガンスリンガーさん」

「何だ?」

「実は……」

と、彼に事の次第を説明する武闘家。

 

「なるほど。お前はつまり、その鋼鉄等級の

 一党が気になる訳だな?」

「はい。……でも、差し出がましいですよね。

 私みたいな白磁が自分より高位の人を心配する

 なんて……」

と、自虐的な笑みを浮かべる武闘家。しかし……。

「それは違うぞ。お前にはお前だけが体験した記憶が

 ある。ゴブリンを前にして死にかけた、な。故に

 お前は彼女たち以上にゴブリンを警戒している。

 そして、そんなお前だからこそ彼女たちの

 事が心配なのだろう?」

「は、はい」

「ならばそれを卑下する必要は無い。言ったはずだ。

 常に最悪を想定しろ、と。俺たちは命を賭けた

 仕事をしているんだ。物事を考えるのなら臆病で

 慎重な方が丁度良い」

そう言って、彼なりに武闘家にアドバイスをする。

「はい!ありがとうございます!」

そして、そんな彼の肯定の言葉をフォローだと

感じた彼女は、僅かに笑みを浮かべる。

 

そして……。

「それで、どうする?お前はどうしたい?

 今俺たちが向かったとしても、徒労に終わる

 可能性もある。報酬すら期待は出来ない」

「それでも……。私は私の持つ技で誰かを助けたい

 んです。徒労に終わっても、それはあの人達が

 無事だって分かります。私達が行けば、助けられる

 命があるかもしれません」

まっすぐに、ガンスリンガーを見つめながら自分の

意見を主張する武闘家。

 

その様子に、彼は……。

「そうか。……すぐに準備する。砦を占拠する程の

 ゴブリンの数。最低でも20はくだらないだろう。

 いや、下手をすると50を超えているかもしれない。

 弾と銃を用意してくる。少し待っていてくれ」

「はいっ!」

躊躇う様子も無くやる気を見せ、武闘家もそんな

彼を見て意気込む。

 

その後、持って行く武器を整えたガンスリンガーと

合流した武闘家はすぐさま街を出て北へと向かった。

 

その道中。

 

『ん?』

不意に、彼の後ろを歩いていた武闘家の彼女は、

ガンスリンガーが右腿のホルスターに入れている

のがドラグーンで無い事に気づいた。

「あの。少し良いですか?」

「どうした?」

「その、右腿のピストル変えたんですか?」

歩きながら話をする二人。また、今の彼女は

デリンジャーを護身用に持っているため、操作

などをガンスリンガーから教わる傍ら、銃

の事を聞いたりしていたため、ある程度

詳しかったのだ。

「あぁ。名は『シングル・アクション・アーミー』。

 或いは『SAA』と略している。

元々ドラグーンは旧式化しつつあった。

そして、開発を続けていたSAAが

完成したので、サブアームをこちらに変えた」

「そうだったんですか」

『……でも、それ以外にも見覚えの無いのが』

と、視線を彼の腰元に向ける武闘家。そこには、

数本の『赤い筒』のような物が僅かにポーチから

飛び出していた。その筒に興味を持つが……。

『いや、今はそんな事気にしてる場合じゃない!

 とにかく北に急がないと!』

と、気を引き締めて彼に続いた。

 

 

それから数刻。何とか昼過ぎに依頼の元の

村に到着し、先に出発した4人のことを聞く二人。

「あぁ。あのぺっぴんさん達の一党ですか?

 ほっだらもう北の山に行きましたよ?

 何でも、ゴブリンが寝てる日中に女の人

 助けるゆうて、お二人が村に着く少し前に」

「……少し遅かったか。あわよくば合流

 出来ればと思っていたが……」

村人の一人から、4人の事を聞く二人。

「どうしますか?ガンスリンガーさん?

 なんだか、私嫌な予感が……」

「俺たちもすぐに北の砦に向かうぞ。

 ……確かに、俺も嫌な予感がする」

その後、砦の大まかな位置を教えて貰った二人は

すぐに村を出て北に向かった。

 

 

そして、その一方で……。

「ここね」

北の山にある森人(エルフ)の古い砦のすぐそばに、4人の人影が

あった。それこそ、ガンスリンガー達が合流を

目指していたあの4人だった。

砦を見て呟く、一党を率いているヒュームの貴族令嬢の騎士。

同じくヒュームの僧侶。

エルフの魔術師。

レーアのレンジャー。

その4人が静かに砦に近づいていたのだ。

 

そして、令嬢騎士の作戦で、見張りのゴブリンだけを

最小限に排除しつつ女性を救出。すぐに砦を

離れる、と言う作戦が決定した。

弓を使うレーアのレンジャーを先頭に、開けた中央部

まで到達した一党は女性を見つけた。

だが、女性は既に事切れていた。

しかも……。

   『ピッ!』

その遺体が重しとなっていたトラップが、遺体を

動かした事で作動。

   『ガッシャァァァァァァンッ!』

空中につるされていた、鎧などが詰まったネットが

地面に落下して盛大な音が響く。それによって

寝ていたゴブリン達が一斉に起き上がり、

彼女たちに襲いかかってきた。

 

「一旦退きます!隊列!囲まれないように!

 私が殿を務めます!」

手にしていた長剣を抜き、ゴブリンを切り捨てながら

後退する4人。レンジャーが弓で退路を確保しつつ、

令嬢騎士とエルフの魔術師が炎でゴブリンを

焼いていく。

しかし、数は圧倒的に向こうが有利だ。

そして………。

   『ヒュッ!』

   『ゴッ!!』

何かが令嬢騎士の頭部に命中し、彼女の意識を

刈り取る。

「ッ!騎士様!!」

それを見たエルフ魔術師が咄嗟に叫び彼女を

抱きかかえる。だが、これでは魔法が使えない。

   『『『Giaaaaaa!!!』』』

そこに、ゴブリンが飛びかかってきた。

「しまっ!?きゃぁぁぁぁぁぁっ!!」

飛びかかったゴブリン達に反撃出来ぬまま、

地面に押し倒されてしまう魔術師。

「ッ!?このぉぉぉぉぉっ!!」

それを見たレーアのレンジャーが振り返って

二人を押さえ込んでいるゴブリンを射貫こうと

弓を引く。だが……。

「危ない後ろっ!」

「ッ!」

   『Giaaaaaa!』

僧侶の彼女が叫ぶ、振り返るレンジャーの眼前に、

棍棒を振り上げたゴブリンが迫っていた。

やられる!

彼女はそう思った。

 

だが、その時。

   『ガァァァンッ!』

   『ボッ!!』

不意に、銃声が響いてゴブリンの頭を撃ち抜いた。

そして、魔術師、レンジャー、僧侶と、そしてゴブリンを

含めたその場にいたほぼ全員がその銃声に驚き、一瞬

だけ動きを止めた。

 

その時。

   『ガァァンッガァァンッ!』

   『ボッ!ボッ!』

通路の奥から更に銃声が響き、退路を塞いでいた2体の

ゴブリンの頭部を撃ち抜く。

地面に倒れていくゴブリン。と、その時。

「ボサッとするな!!二人を救出しろ!」

入り口へと戻る通路の陰から、ガンスリンガーが

現れた。更に………。

   『ダダダダッ!!』

「おりゃぁぁぁぁぁっ!!!」

その後ろからダッシュしてきた女武闘家の

跳び蹴りが、令嬢騎士とエルフ魔術師に群がっていた

ゴブリン数体を蹴り飛ばす。

   『Giaaaaaaa!!』

そこにゴブリンが飛びかかってくるが……。

   『ドウッ!』

   『ボッ!』

   『Giaaa!?!?』

M1866の銃弾がそれを撃ち抜いて阻止する。

「はぁぁぁぁっ!」

   『ゴッ!』

彼女の拳が一匹を殴り飛ばし……。

「せいっ!」

   『バキッ!』

回し蹴りがゴブリンの首をへし折る。

背後から彼女に迫るゴブリンは……。

   『ドウッ!』

ガンスリンガーの狙撃がそれを阻止する。

「す、凄い」

それを見て、驚きから抜け切れていなかった

僧侶が呟くが……。

「バカかっ!ここは敵地だぞ!速く二人を

 回収しろ!逃げるぞ!そこのレンジャー!

 彼女を援護しろ!」

「は、はい!」

ガンスリンガーの怒号にレーアのレンジャーが

答え、手にしていた弓を構え、女武闘家を援護する。

弓と銃弾が武闘家の彼女の死角をカバーする。

と、その時。

 

『ッ!』

「伏せろッ!!」

ガンスリンガーの視界の端に何かが映り、咄嗟に

彼は叫んだ。

そして、その叫びを聞いた武闘家が前に飛び込んで

伏せる。

刹那、彼女の頭があった場所を何かが通過する。

そして、ガンスリンガーが視界に映ったそれの

方に視線を向ける。それは……。

「投石紐(スリング)か!」

石を遠心力で投擲するスリングを持ったゴブリンの

姿があった。

そう、先ほど令嬢騎士の意識を刈り取ったのも、

このスリングを使うゴブリンだったのだ。

 

だが、レバーアクションライフルの銃とスリングでは

連射速度も、威力も違う。

故に……。

   『ガシャンッ!ドウッ!』

レバーアクションで空薬莢を排出したガンスリンガーは

そのままスリングのゴブリンを狙撃した。

   『ボッ!』

ゴブリンの眉間を銃弾が撃ち抜く。

そして、彼がそれを倒す頃には、何とか無事

だった魔術師とレンジャーが気絶した令嬢騎士を

二人で支えていた。

「頃合いか。撤退だ!退くぞ!」

「はいっ!」

ゴブリンを相手にしていた武闘家が頷く。

「こっちです!私が先導しますから!」

「あ、ありがとう!」

先頭を走りながら4人を先導する武闘家に、僧侶の

彼女が礼を呟きながら、他の3人と共に続く。

そして、ガンスリンガーが……。

 

   『ドウッガシャンッドウッ!』

M1866で牽制しながら5人の後に続く。しかし……。

   『13、14。……弾切れか』

敵ゴブリンの数にM1866の装弾数が追いつかずに

弾切れを起こしてしまった。

そして、その隙に一匹のゴブリンが突進してくるが……。

 

ガンスリンガーは66のスリングベルトを素早く体に

掛けると、右手をホルスターに伸ばしてSAAを

引き抜く。そして、そのまま右手親指で撃鉄を

起こし、腰元で構えたまま……。

   『ガァァァンッ!』

迫ってくるゴブリンの腹を撃ち抜いた。

その時間は、僅か1秒にも満たない短い僅かな時間に

行われた、早撃ち、クイックドロウという技だ。

 

そして、ガンスリンガーはそのSAAを

構えながら先に出た5人を追って駆け出した。

しかしそのまま逃走を許すゴブリンではなく、

すぐさま武器を手にガンスリンガーを追う。

だが、ガンスリンガーにとってそれは好都合

だったのだ。

 

通路を走るガンスリンガーだが、外に出た直後に彼は

立ち止まり、振り返り、『ガチャリ』と再びSAAの

撃鉄を起こす。

   『ドドドドッ!!』

そこに追いついてきたゴブリンの群れ。奴らは

ガンスリンガーを見るなりこちらに突進してくる。

 

その通路の両脇に、『それ』があると知らずに。

 

次の瞬間。

   『ガァァァンッ!』

SAAから放たれた弾丸。しかしそれの狙いは

ゴブリンでは無い。通路の右脇、木の壁に出来た隙間に

差し込まれるようにしていた、武闘家が先ほど

興味を示した筒、『ダイナマイト』に吸い込まれるように

向かって行った。

そして、弾が命中した次の瞬間。

 

   『ドォォォォォォォォォォォンッ!!!』

ダイナマイトが、爆発した。爆炎がゴブリン達を

飲み込んでいく。

   『サッ!』

そして入り口から外へと出る爆風を、入り口横の

壁に体を密着させて凌ぐガンスリンガー。

やがて、爆風が収まると彼は入り口から中の様子を

伺った。中は壁や天井が崩れて完全に入り口を塞いでいた。

その後、木で出来た砦に火が付くのを確認すると

彼はその場を離れた。

 

そして、砦から僅かに離れた茂みの中に、令嬢騎士を

含めた4人と武闘家の合計5人が待機していた。

「彼女は、大丈夫ですか?」

「……裂傷とかはありません。今は気絶している

 だけだと思います」

未だ気絶している令嬢騎士を心配して武闘家が

声を掛け、その様子を見ていた僧侶が安心

したかのように呟く。

「そう。……間に合って、よかったです」

「すまない。君たちには助けられたな。しかし、

 君の仲間は無事だろうか?」

武闘家の彼女も安堵したかのように呟き、

エルフの魔術師が頭を下げつつもガンスリンガーを

心配していた。

その時。

   『ガサッ』

「ッ!誰だっ!」

枝が動く音がして、咄嗟に弓を構えるレンジャー。

「落ち着け。俺だ」

茂みを抜けて現れたのは、右手の指先にSAAを

引っかけつつ両手を掲げたガンスリンガーだった。

「あ!ご、ごめんなさい!」

彼だと言う事に気づいて慌てて弓を下ろすレンジャー。

「どうやら、全員無事なようだな。彼女はどうだ?」

そう言って、令嬢騎士の方に視線を向けるガンスリンガー。

「目立った傷は無いです。今は気絶しているだけみたいです」

彼の問いに、僧侶の彼女が答える。

 

「そうか」

と、彼は頷くと背中に背負っていたM1866を取って

右側面にある給弾のための入り口から、ポーチから

取り出した弾丸を次々と装填していく。

そして14発全部を装填し、更にSAAの方も

回転弾倉の右側にあるローディングゲートを

開いて使った弾薬を取り出し、新たな弾を装填した。

そして彼は4人の方へと向き直った。

「俺はまだ生きているゴブリンが居ないかどうか

 確認してくる」

「って、いやいや。待ってよ。まさかあれの中で

 ゴブリンが生きてるって言うの?」

そう言いながら、レンジャーの彼女が木々の合間に

見える、燃えさかる砦の方を指さす。

「可能性は低いだろう。だが、死に物狂いで

 脱出経路を探し、それを見つけた奴がいる

 かもしれん。そう言う奴を逃すと、渡りや

 ホブとなって成長しまた同じような事をする。

 それをみすみす見逃す訳にはいかない。

 お前達はここで待機していろ。お前は……」

「当然、私も行きます」

そう言って、立ち上がる武闘家。

「そうか。では行くぞ」

 

そして、二人は未だに燃え盛る砦の周囲を歩き回り、

生き残りのゴブリンを見つけては、逃げられる前に

ガンスリンガーが射殺する、と言う事を繰り返していた。

そして、数十分後には掃討を終えた二人が令嬢騎士の

一党の所へと戻った。

「あ、戻ってきたよ」

真っ先に二人に気づいたレンジャーが他の二人に

伝え、僧侶と魔術師が二人の方を向く。

「どうでしたか?」

「逃げ出したと思われる個体を14匹ほど発見し

 仕留めてきた。何分、あの規模だ。逃げ出した

 個体が居るかもしれないが、数を把握しようが

 無い。……入り口はさっきの爆発で崩れたし、

 大半は炎と煙に巻かれたと思うが……」

と、僧侶の問いに答えながら話をしていた時だった。

 

「う、うぅ。ここ、は?」

うめき、令嬢剣士が静かに目を開く。

「あ!騎士様が気づきました!」

側に居た僧侶が叫び、レンジャーと魔術師が

騎士の傍らに膝をついて彼女の顔をのぞき込む。

「騎士様!大丈夫ですか!?」

「み、みんな。ここは……。ッ!そうだ!

 ゴブリンは、っ!?」

魔術師の言葉を聞いていた彼女だったが、

さっきの事を思い出したのか、体を

起こそうとする。が、手に力が入らず、

再び地面に体を倒してしまった。

「無理はしないほうが良い。ゴブリンの

スリングにやられている。意識は

戻っても、動くのにはまだ無理が

あるかもしれない」

「あ、あなた達は?」

そこへガンスリンガーが声を掛けるが、

彼が現れた時には気絶していた為、当然彼

の事など知るよしが無い令嬢騎士。

「あ。この二人が囲まれた私達を助けて

くれたんです。おかげで、無事あの砦を

脱出する事が出来ました。ゴブリンも

お二人が殆ど。砦も火の魔法で

既に焼失状態です」

と、僧侶の彼女が説明する横で……。

『『あれは魔法じゃ無いんだが(無いんだけどな~)』』

ガンスリンガーと武闘家がそんな事を考えていた。

 

その後、ゴブリンは居ない、と言う事で6人は

その場でもう少し休んだ後、山を下りて村へ

と行き、報告をした後、既に夕暮れ時で遅い

と言う事で村に一晩だけ泊めて貰い、翌日の

朝に街へと戻った。

 

ギルドに顔を出し、令嬢騎士とガンスリンガーが

受付嬢に報告をしている中、他の4人は近くの

ソファに座り、待ちながら話をしていた。

主に、ガンスリンガー達が救援に来た理由だった。

 

「そう。嫌な予感がして」

と、エルフの魔術師が武闘家から理由を聞いて頷く。

「はい。……私、少し前にパーティーがゴブリンに

 襲撃されて、半壊して。その時助けて貰った

 ガンスリンガーさんと一緒に活動をしていたんです。

 それで昨日、あの人を待っていた時にゴブリンの 

 話をしながら出て行った皆さんを見ていると、

 なんだか嫌な予感がして。……すみません、

 駆け出しの私なんかが……」

「いやいや!気にする事ないって!」

「そうですよ?おかげで私達4人全員が

 こうして帰ってこられた訳ですから」

レンジャーと僧侶がそう言って笑みを浮かべる。

「しかし、彼の使っていた武器は一体?」

と、顎に指先を当てて悩むエルフ魔術師。

「あぁ。あれは銃、と言ってガンスリンガーさん

 が自分で開発した武器なんです。

 『無煙火薬』、とか言う爆発する粉の力で

 鉄の塊、銃弾を発射して敵を撃ち抜く武器です」

「そ、そんなの作れたんですね。あの人」

驚きつつ苦笑を浮かべる僧侶。

「へ~。……けど、噂と全然違うな~」

「え?噂?」

レーアレンジャーの言葉に首をかしげる武闘家。

すると、彼女はちょいちょいと手招きをして

他の3人の顔を近づけさせる。

「いやね、ボクが聞いた話だとゴブリンスレイヤーさんと

 ガンスリンガーさんって色々悪い噂があるんだよ。

 新人を囮にしてるとか、ギルドに賄賂渡して

 等級審査を突破したとかさ」

「そんなっ!?それは間違いです!」

驚き、声を荒らげる武闘家。

「も、もちろんボクも信じちゃ居ないよ。現に

君たちの力にボク達は助けられた訳だしね」

手をパタパタと振ってそう呟くレンジャー。

「ただ。正直言って二人の印象はあんまり

良くないよ」

「……」

すまなそうなレンジャーの言葉に、俯き、

ギュッと手を握る武闘家。

その時。

「他人の印象など、俺には関係無い」

不意にガンスリンガーの声がしたのでびっくり

して振り返る武闘家。そこには報告を終えた彼と

令嬢騎士が立っていた。

「で、でも、ガンスリンガーさんは凄い武器を

 作って、私達を助けてくれたじゃないですか。

 それは評価されるべきです!」

「……例えそうだとしても、俺は評価が

 欲しくて銃を作った訳じゃない。

 気にするな」

そう言って、椅子の一つに腰を下ろす

ガンスリンガー。しかし、その横では……。

「それでも、私の方が納得できません」

と、しょんぼりとした姿で武闘家が彼に

聞こえないように、小さく呟いた。

 

その後、改めて向き合う6人。

「改めて、パーティーを代表して礼を言わせて

 欲しい。ありがとう。おかげで私達は

 生き延びる事が出来た」

「……礼なら彼女に言ってくれ。そちらを

 気に掛け、確認に行くと提案したのは彼女だ」

「そ、そんな!それだってガンスリンガーさんが 

 居たから助けられた訳で、決して私だけの

 力じゃ!」

と、互いに謙遜する二人。

「そうだったのか。……しかし、私達を救って

 くれたのは彼女の判断とガンスリンガー殿の

 力があってこそ。私達はあなた方二人に

 助けられたのだ。本当に、ありがとう」

そう言って、令嬢騎士が頭を下げると、他の

3人もそれに倣って頭を下げる。

「い、いえ!頭を上げて下さい!駆け出しで

 白磁の私が誰かを助ける事が出来たのなら、

 それだけで十分嬉しいですから!」

頭を下げる4人に対し、少し慌てた様子で

そう語る武闘家。

 

そして彼女は……。

『でも、良かった。私達の力で、この人達を

 守れたんだ』

4人を守れた事に、少なからず満足感を

感じていた。

 

その後。

「さて、それでは私から二人に何か謝礼を

用意しないとな」

「え!?い、いえ!そんなの良いです!私達は 

 善意で助けただけですし!」

「いいや。このままでは私の方が納得行かない。

 貴族たる者、受けた恩はきっちり返さねば名が泣く。

 まして今回の一件の報酬も全てこちらに

 回して貰ってしまった。それに命まで助けられた

 のに、何もしなかったとあってはそれこそ貴族の

 恥さらしだ。そうだ、明後日にでも私の家

 で食事会などどうだろうか?」

「え、いや、でも……」

と、彼女は戸惑いつつガンスリンガーの方を向くが……。

「俺はどちらでも構わない。その日は特に予定も無い」

そう呟くだけだった。

「どうかな?美味しい料理なども用意しておくが……」

更にたたみかける彼女の前に、武闘家は……。

「えと、それじゃあ……。お邪魔します」

そう言って折れたのだった。

 

そして二日後。

ギルドで待ち合わせをする二人。

「き、緊張します!私、貴族の家なんて行った事

 ありません!」

「言うな、俺もだ」

普段通りの格好で良いと言われていた二人は、

鎧姿に胴着姿でギルドの入り口の外に立っていた。

ちなみに、今のガンスリンガーは念のためとして

SAAだけを携帯していた。

そして、待っていると……。

「お~い!やっほ~!」

元気な挨拶と共にそちらを向く二人。そこには、

右手をブンブンと振るレーアのレンジャーの姿が

あった。

「迎えに来たよ!それじゃあ行こうか!」

「は、はい」

戸惑いながらも、彼女に続いて二人は歩き出した。

 

「な、何か予想と違いますね?」

「そうなのか?」

ひそひそ話をする武闘家とガンスリンガー。

「アハハ!もしかして馬車が来るとでも

 思ってた?」

しかしどうやら聞こえてきたのか、歩きながらも

振り返るレンジャー。

「あ、いえ!すみません!その!」

「あぁうん。気にしなくて良いよ。ただぁ、

騎士様のお家の馬車って豪華だからさぁ。

はっきり言って目立つんだよねぇ。

それでも良かった?」

そう言われ、武闘家はその様子を想像して……。

「い、いえ。恥ずかしくて死にそうに

なるので馬車じゃなくて良かったです」

若干、顔を赤くしながらそう呟いた。

 

その後、レンジャーに連れられて、二人は

郊外にある場所へとやってきたが……。

「……でかいな」

「……でかいですね」

眼前にそびえ立つ豪邸を前にして、

ガンスリンガー、武闘家の順に呟く。

「さぁさぁ、中で騎士様とそのご両親が

お待ちだよ!入った入った!」

そう言って、レンジャーは二人の背中を

押した。

 

そのまま扉をくぐり、豪華な作りの玄関へと

入る二人とレンジャー。と、そこへ。

「よく来てくれたな」

入り口から見て正面、T字型の階段の上から

鎧姿では無い、赤いドレスを纏った

令嬢騎士が現れた。

二人の方へと近づく彼女。

「ようこそ我が家へ。こちらに来てくれ。

 両親も二人に礼がしたいと言って

 待っている。紹介がてら、食事を

 しよう」

「は、はい!」

「わかった」

戸惑う武闘家と、普段通りのガンスリンガー。

 

その後、二人は令嬢騎士の案内で大きな部屋へと

通された。

そこには長方形の机があり、その上座には令嬢騎士の

両親と思われる妙齢の男女が一人ずつ。下座には

僧侶と魔術師の姿もあった。

「お父様、お母様。彼らが先日話した恩人の

 二人です。鎧の方が、翠玉等級の

 ガンスリンガー殿。その隣が彼の

 パーティーに所属する白磁の女性武闘家です」

と、紹介されたので、武闘家は咄嗟に頭を下げ、

ガンスリンガーもそれに倣う。

「おぉ。あなた方が」

そう言って、男性の方が立ち上がり、二人の方へ

歩み寄る。

「このたびは、娘を救っていただき大変

 感謝しています。なんとお礼を申して

 良いか」

「礼はいい。俺や彼女がそうしたいから

 助けただけだ」

「そ、そうです。私達は善意で皆さんを

 助けただけですから……」

と、謙遜する二人。

「いやいや。親として娘を助けていただいた恩

 には報いねば。さぁ、こちらへどうぞ」

促され、そのまま席に着く二人。

 

そして、料理が運ばれてきた。それを

見たガンスリンガーは……。

『兜は、取るべきだろうか?不意打ちを

 想定すればこのままの方が良いだろうが、

 礼儀作法を考えれば、う~む』

と、兜を取るか否か考えていた。

「おや?どうかされましたか?」

それに気づいた令嬢騎士が声を掛ける。

「失礼、普段は食事中と言えど兜を

 取らずに生活していた物で」

その言葉に、令嬢や僧侶達が驚くが……。

「ハハハ。まさに冒険者らしいですな」

彼女の父親が笑みを浮かべる。

「どうぞ、そのままでも構いませんよ。

 好きなようにお食べ下さい」

「……感謝します」

そう言って、少しばかり頭を下げると彼は

兜を被ったまま食事を始めた。

 

出された料理は、どれも二人がギルドの食堂で

食べるのとは違い、豪勢な物ばかりだった。

育ち故か、テーブルマナーなど何も知らない

二人だったが、近くにいた僧侶や魔術師から

アドバイスを貰い、何とか恥を掻かずに

食事を終える二人。

 

そして、食後のお茶をしていた時だった。

「そう言えば、時にガンスリンガー殿」

「何でしょう?」

騎士の父が、何を思ったのか彼に話しを振る。

「あなたは冒険者として変わった武器をお持ち

 だと娘や彼女たちから聞きました」

「はい。俺が持つ武器は、銃と呼んでいます。

 全て俺個人で開発したため、実質的に

 俺専用の武器です」

「なるほど。……時に、なのですが。その銃

 とやらの実力、見せてもらえません

でしょうか?お恥ずかしながら、私も

元冒険者でしてな」

気恥ずかしそうに語る父親。更に……。

「出来れば私も銃とやらの力を見てみたい。

 どうだろうか?」

あの時、気絶していて銃のことを見ていなかった

令嬢騎士が便乗する。

「そうですか。……別に構いませんが」

「おぉ!それはありがたい!」

そう言って笑みを浮かべる騎士の父親。

「出来れば、不要な空き瓶や木箱などが

 あると助かるのですが……」

「うむ!すぐに用意させよう!おい!」

ガンスリンガーの要望に応えるように、

近くにいた使用人に命じてそれらを用意

させる。

 

その後、豪邸の外の庭に移動する6人に、

騎士の両親と幾人かの使用人達。

そして、ガンスリンガーは彼らから

離れて木箱と正面から向き合う。

木箱の上には、空き瓶が9つ並んでいた。

「ふぅ」

僅かに踏ん張る姿勢を作ってから、右手で

ホルスターからSAAを引き抜き、

片手で構える。

そして……。

   『ガチャリ。……ドウッ!』

次の瞬間、撃鉄を起こしたガンスリンガーが

そのまま流れるように引き金を引き、銃声と

共に弾丸が発射され、空き瓶の一つに吸い

込まれるように向かっていく。

そして……。

   『ガシャァァァァンッ!』

空き瓶の一つが音を立てて砕け散った。

   『ガチャッドウッ!ガチャッドウッ!』

そしてそのまま、撃鉄を起こしては撃つ、を

繰り返し、瞬く間に残りの5本を撃ち抜いた。

弾倉の6発を撃ち終えた彼は、銃の右側面の

ローディングゲートを開き、撃鉄をハーフ

コックにしてから銃身下部にある

エジェクター、排夾装置を使って弾丸を

一発ずつ取り出す。空の薬莢が石畳の地面に

落ちてキィン、キィンと乾いた金属音が響く。

そしてまたゲートから順に弾丸を装填する。

 

そして再び撃鉄を起こし……。

   『ドウッ!ガチャッドウッ!』

更に3発連射して全ての瓶を破壊し、SAA

をホルスターへと戻した。

 

そして彼が無言で令嬢達の方を向くが、

やはりと言うべきか、武闘家以外の

面々が皆驚き固まっていた。それから

真っ先に抜け出したのが……。

「す、凄い!いや、それを通り越して

 素晴らしい!あぁ、驚きで上手い表現が

 出来ないが、とにかく凄い!」

令嬢騎士だった。

「間近であの音聞くとびっくりするけど、

 やっぱ凄いよね、あれ」

「うん」

「全くだ」

レンジャーの言葉に、僧侶と魔術師の二人が

頷く。更に……。

 

「いやはや!百聞は一見にしかずと言うが

 正にその通りだった!これは見事だ!」

そう言って騎士の父はパチパチと拍手を

送る。

「恐縮です。今までそのような事を言って

 頂いた方は殆どおりませんでしたので」

「なんと!?それはもったいない!

私の元冒険者の目から見ても、これは

間違い無く革新的な武具ですぞ!」

「そうです!だからガンスリンガーさんは

 凄いんです!」

と、彼に便乗してか、そう叫ぶ武闘家に、周囲

の視線が集まり、彼女は顔を赤くして俯く。

「いや、しかし彼女の言う事は最もだ」

と、武闘家の言葉を肯定する令嬢騎士。

「ん?そうだ」

やがて、SAAを見つめていた彼女は何を

思ったのか父親の元に歩み寄り、何かを耳打ち

する。

「おぉ!なるほど!それは名案だ!」

そして、父たる彼も彼女の提案に大いに賛成

の意を表した。

そのままガンスリンガーの方を向く騎士と父。

「ガンスリンガー殿。どうだろうか?銃を 

 私達に売らないか?」

「売る、とは?」

令嬢騎士の言葉に首をかしげるガンスリンガー。

「売ると言う単語だけだと語弊があったかも 

 しれないな。私の家は元冒険者の父と貴族の

 母が物資を各地へと運ぶ運送業で一財を

成したのだ。利益を求めていない、と言えば

嘘になるが、君が作り出した銃やそれに

付随する装備品を我々が各地で売り、その

利益の一部を、銃の開発者である君と彼女への

謝礼金とする。これを私達からの礼として

受け取って欲しい」

「その場合、双方に金が入ると言う訳か」

「あぁ。どうだろうか?」

令嬢騎士の言葉に、無言で顎に手を当てる

ガンスリンガー。

 

やがて……。

「確かに、魅力的な提案だ」

「ッ!では契約してくれるか!?」

「あぁ。銃の開発には金が掛かる。物によっては

 内部構造が複雑故、修理にも素材やパーツの

 用意に結構な額が必要になる。メリットが

 ある以上、こちらに断る理由は無い」

「そうか!こちらとしても嬉しいよ!」

そう言って、令嬢騎士は笑みを浮かべる。

 

その後、細かい話はまた後日、と言う事にして

ガンスリンガーと武闘家は豪邸を後にした。

「……意外だ」

「?何がですか?」

「俺の作った物をあそこまで褒めてくれて、

剰え売りたいと言ってくれた人たちは

あの人たちが始めてだ。

 自分が作り出した物に対して、あそこまで

 の評価を貰った事に、内心驚いている」

そう語る彼の声には、戸惑いと驚きが

含まれていた。

そんな彼に対し……。

「ふふ、だから言ったじゃないですか。

 ガンスリンガーさんは凄いって!」

武闘家の彼女が、笑みを浮かべながら

彼の隣を歩く。

「凄い?俺が?」

「そうです!ガンスリンガーさんは

 凄いです!人から尊敬されて当たり前です!」

「……そうか。俺が」

 

彼女からの褒め言葉に戸惑いながら、彼は

街へと歩き、武闘家も、恩師が認められた事に

ご満悦な様子で、彼の隣をともに歩くのだった。

 

たった一つの分岐点が異なる歴史を紡ぐ。

そしてまた、新たなる出会いがすぐそこまで

迫っている事を、二人は知らない。

 

     第4話 END

 




と、言うわけで貴族令嬢の一党は生存。
今後も随所に出していくつもりです。
そして次回からはコミックス2巻に
突入していきます!
感想や評価、お待ちしています!
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