アルベルト・フォン・ライヘンバッハ自叙伝   作:富川

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少年期・幼年学校初日・後(宇宙歴751年4月)

 銀河帝国には大きく分けて三つの貴族集団が存在する。一つ目は先ほども書いたように帯剣貴族。国家革新同盟の武闘派と銀河連邦軍の改革派にルーツを持つ。ライヘンバッハ家の初代であるエーリッヒ・フォン・ライヘンバッハもルドルフが台頭した時期には銀河連邦軍の青年将校だった。

 

 最も清廉な貴族集団であり、代々軍の要職を占めている。大帝ルドルフ以来の貴族の伝統を大切にしており、当然国家・皇帝への忠誠心も高い。なお、生業としてきた軍務の質によって艦隊派、軍政派、辺境族、帝都族などと言うような派閥を形成していたが、第二ティアマト会戦以降再編が進んでいる。

 

 二つ目は法服貴族。官僚貴族とも言う。大帝ルドルフを支持した銀河連邦末期の革新官僚にルーツを持つ。領地を持たない貴族も存在している他、平民の上位層が功績を挙げて爵位を授けられた場合は法服貴族と見做される。また、官職と連動して爵位が変動することが多い。

 

 建国期の革新官僚がルドルフを支持していた理由は、「それが国と人民の為に最良だ」と判断したからだ。それ故に革新官僚は国に対して忠実だったが、時にルドルフの強権に反発することも少なくなかった。ルドルフが能力以上にその温厚な性格を評価して、財務尚書に登用したクレーフェですら、ルドルフのカイゼル単位導入には反抗したことは、革新官僚とルドルフの関係が決して盤石では無かったという事を象徴しているだろう。現在は主流派とマクシミリアン=ヨーゼフ二世晴眼帝に重用されていた旧ミュンツァー派に分かれている。

 

 三つ目は領地貴族。一般人諸君が想像する「ロクデナシの貴族」は大抵こいつらの事だ。領地貴族は建前上、「大帝ルドルフから信を得て辺境を平定した者たちの子孫」ということになっているが、実際は違う。勿論そういう家もあることにはあるが、基本的にゴールデンバウム朝にとっての外様勢力が母体となっている家が多い。潜在的な反乱分子と言ってしまっても間違いないだろう。

 

 例えば、建国以来の名門領地貴族であるブラウンシュヴァイク公爵家の初代当主は銀河連邦で当初与党右派に属し、後から国家革新同盟を支持した大物政治家のジェームズ・ブランズウィック上院議員である。あるいはリッテンハイム侯爵家の初代当主は銀河連邦軍第四辺境管区総司令テオドール・リッテンハイム地上軍大将である。当然、彼ら外様の領地貴族たちは国家に対する忠誠心も皇室に対する忠誠心も希薄であり、往々にして個々の利益を追求し国益を損なう。まさしく「ロクデナシの貴族」だ。

 

 法服貴族と領地貴族が皇帝の『臣下』であることが名実ともに確定したのは、我々帯剣貴族、特にノイエ・シュタウフェン公爵の功績が大きい。彼が居なければ銀河帝国は早晩崩壊していただろう。かつて自由惑星同盟では「貴族・官僚・軍人の強固なトリニティがあったからノイエ・シュタウフェン公は叛乱を鎮圧できた」という説が主流派だったらしいが、帝国の歴史学者たちの見解は違う。「ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが銀河連邦を壊し、ヨアヒム・フォン・ノイエ・シュタウフェンが銀河帝国を作った」のだ。

 

 さて、ここまで貴族階級について詳しく説明してきたが、これは何故かというと、幼年学校でもこの三つの貴族集団による激しい対立が見られたからだ。第二ティアマト会戦の大敗と多くの帯剣貴族将官の戦死は、他の貴族集団に軍部介入の野望を抱かせ、その手段として多くの子弟が幼年学校や士官学校に送り込まれることに繋がった。

 

 私の所属していた第一八教育班でも貴族集団による激しい対立が起こっていた。しかも第一八教育班の場合はこれに平民対貴族、あるいは上級生対下級生のような対立関係も絡みあっていた。

 

 幼年学校一年生の教育班には指導生徒と称した三年生一人が寝食を共にするという決まりがあった。私たちの第一八教育班には領地貴族であり、男爵家出身であるマルセル・フォン・シュトローゼマン三年生が指導生徒として配属されたのだが、こいつが中々拗らせた奴だった。

 

「初めに言っておく。私は上級貴族が嫌いだ。平民も嫌いだ。だが人を能力で判断しない奴がこの世で一番嫌いだ。よって貴様らは私に自らの能力を示すことに全力を尽くせ。貴様らが優秀ならば私は貴様らを不当に扱うことは無いだろう」

 

 初めの挨拶がこれだ。教室に居た生徒たちは全員度肝を抜かれた。……いや、生徒だけではないか。シュトローゼマンの横で教官が顔を引き攣らせていた。

 

「私は最低限の指示しか出すことは無い。それさえ守れない奴は軍人になっても死ぬだけだ。死ななかったらもっと質が悪い。自分以外の人間を死なせることになるだろうからな。……私からは以上だ」

 

 それだけ言うとシュトローゼマンは教室から出ていった。その後、「何だあの男は」「男爵家風情が偉そうに」とラムスドルフを初めとする何人かの生徒がシュトローゼマンを非難し始めた。

 

「な、なかなか派手な挨拶だったね……」

「ふむ、シュトローゼマン男爵家の先代は確か帝国歴四三八年の第三次エルザス会戦で戦死している筈だ。第二次ティアマト会戦の損害で例外的に領地貴族でありながら将官にまで上り詰めた彼は敵も多かったらしくてね……。その戦死は彼を嫌った帯剣貴族上官の陰謀であった、という噂が一時期流れていたことがある」

「そうなんだ……」

 

 ラルフは私にそう解説してくれた。エルザス辺境軍管区はイゼルローン回廊の帝国側入り口付近を指す地名であり、幾度も同盟軍との会戦が行われた地域だ。確か第三次エルザス会戦はマーチ・ジャスパーの「敗北」の順番であり、帝国軍が完勝したはずだ。その戦いで戦死したとなると、確かにおかしな話だ。

 

「あー、何だ。あいつはあいつで苦労している奴でな……まあ、悪い奴じゃない、安心してくれ」

 

 教官は取り繕うようにそう言うと、私たちに端の席から順番に名前を名乗るように指示した。

 

「じゃ、俺からか。エーリッヒ・フォン・ラムスドルフ、ラムスドルフ侯爵家の次男だ。あの指導生徒じゃないが、俺も平民は嫌いでな。なるべく関わらんでくれ。まあ、田舎貴族と違って平民を迫害するようなことはしない。そこは安心するが良い」

 

 よりにもよって最初にラムスドルフが名乗った。教室の平民らしい生徒たちが顔を強張らせた。ちなみにラムスドルフの言った『田舎貴族』というのは帯剣貴族が領地貴族を揶揄する時に良く使う言い回しだ。

 

 ラムスドルフが名乗った後、生徒たちが順番に名乗っていった。ラムスドルフが家の名前も名乗ったことで、自然、後の生徒もそれに倣うことになった。貴族かどうか、あるいはどの爵位かを聞き逃さないように平民や下級貴族の生徒は集中しているようだった。

 

「皆様初めまして、私はクロプシュトック侯爵家の一門に連なるクライスト子爵家のヴィンツェルと申します。クライスト子爵家は爵位こそ低いですが、クロプシュトック侯爵家より格別の御信頼を賜り、代々マリエンブルク要塞司令官の役職と、宇宙軍中将の階級を得ております。どうぞよろしくお願いいたします」

 

 クロプシュトック侯爵家は領地貴族の一つではあるが、建国初期に大帝ルドルフによってブラウンシュヴァイクを初めとする外様勢力を牽制するために送り込まれた家である。その役割上、領内に存在するマリエンブルク要塞司令官の任命権と、有事の際にクロプシュトック侯爵領に駐留する帝国軍を指揮する権限を特別に与えられている。その為、ブラウンシュヴァイク公爵家からは敵視されている一方で、帯剣貴族との関係もイマイチ上手く行っていなかった。

 

「ふん、『穴籠り』のクライストか、どうにもこの教育班にはまともな貴族が居ないらしい」

 

 ラムスドルフが私の方をチラリと見ながらそう言った。後でラルフに聞いた話によると、元々クライスト子爵家は艦隊派に属する帯剣貴族の一つだったそうだ。しかし、クロプシュトック侯爵家に引き抜かれる形で一門入りしたらしく、その事で帯剣貴族家からは裏切り者と敵視されている。

 

 ちなみに「穴籠り」というのはクライスト子爵家がマリエンブルク要塞司令官を歴任していることを揶揄した言葉だ。帯剣貴族は軍の要職を占めていたが、同じ役職を世襲するようなことは滅多にない。マリエンブルク要塞司令官の役職を保障されているクライスト子爵家への反感もあるのだろう。

 

 さらに何人かの自己紹介が行われる。そして先ほどから班員の自己紹介は全く気にせずに一心不乱に『地球時代啓蒙思想史大全 五巻』というタイトルの本を読んでいる生徒に順番が回ってきた。生徒は本を畳むと立ち上がった。

 

「クルト・フォン・シュタイエルマルク。子爵家長男」

 

 白髪の精悍な顔立ちのその生徒は恐ろしく簡潔に名乗ると、座ってまた本を読み始めた。『シュタイエルマルク』の名を聞いて、教室が一瞬ざわつく。

 

 第二次ティアマト会戦大敗のショックを少しでも和らげようと、当時の帝国上層部は青色槍騎兵艦隊の将官たちを過剰に過ぎるほど喧伝した。ハウザー・フォン・シュタイエルマルク、カール・ハインリヒ・フォン・ライヘンバッハ、オスカー・フォン・バッセンハイム、リヒャルト・フォン・グローテヴォール、クレーメンス・アイグナーらは『銀河帝国史に残る偉大な将帥たち』とまで持ち上げられた。今では帝国で彼らの名を知らない者など殆どいないだろう。

 

「シュタイエルマルクか、君の父上は彼の父上の部下だったね、知り合いかい?」

「いや、シュタイエルマルク閣下に子供が居ることは知ってたけど、会うのは初めてだよ」

「なるほど。しかし、啓蒙思想史ね……。発禁本では無いにせよ、そんなものを持ち込んで今読んでいるとは、あれは相当の変わり者だね。噂には聞いていたけど」

 

 そうやって話をしている間にラルフの順番が回ってきた。

 

「ラルフ・ヘンドリック・フォン・クラーゼン。子爵家の長男です。皆さんと助け合い、高め合いながら立派な軍人になれるように頑張りたいと思っています。宜しくお願いします」

(ラルフ君、猫被ってるな……)

 

 ラルフはとても感じの良い笑みを浮かべながら、朗らかにそう言った。これまで挨拶した生徒は威圧するように貴族であることを強調するか、目立たないように小声で素早く済ませるかの二択だった為、ラルフの自己紹介は生徒たちにきっと好印象を与えたことだろう。

 

 そしてついに私の順番が回ってきた。私は特に誰かに喧嘩を売るようなことも無く、ラルフを見習って無難に自己紹介を済ませた。しかし、ライヘンバッハの名はシュタイエルマルクと同じように広く知られている。教室がクルトの時と同じようにざわついた。

 

「流石は『最も勇敢なる帯剣貴族』、ネームバリューは抜群だね」

 

 ラルフは小声でそう言った。『最も勇敢なる帯剣貴族』とはライヘンバッハの初代エーリッヒがルドルフからその戦死を惜しまれて贈られた言葉である。そして、第二次ティアマト会戦の後、改めて我が父カール・ハインリヒに皇帝陛下からこの言葉が贈られた。このように第二次ティアマト会戦の後、ライヘンバッハ伯爵家はあらゆる賞賛を受けたが、一方でいくつもの名門と呼ばれた帯剣貴族家が没落を余儀なくされた。

 

 第二次ティアマト会戦の後、戦死者の内の主だった者たちと、生き残った者たちは敗戦責任を追及された。人材不足は危機的であったし、出来ることならば同じ帯剣貴族家出身である軍上層部も生き残った将官たちを粛清したくは無かっただろう。

 

 だが、帝国史に残る大敗に際し、彼らに責任を取らせないという選択肢は無い。第二次ティアマト会戦の影響はあまりに大きかった。一例を挙げればコルネリアス二世皇帝陛下はあの戦い以来、何度も体調を崩している。……尤も、その程度の事は大したことでは無かったと我々はすぐに認識することになったが。

 

 ツィーテン侯爵家は子爵家まで爵位を下げられ、跡取りのクリストフは軍法会議にかけられて銃殺刑に処された。本家の軍人は全員一階級降格の上で退役。親類縁者も幾人かが退役・予備役編入を余儀なくされ、残りは全員閑職に回された。ケルトリング侯爵家、シュリーター伯爵家、ミュッケンベルガー伯爵家、アイゼナッハ伯爵家なども軒並み男爵家まで爵位を下げられ、一族の者たちは閑職に回されるか、退役・予備役編入を余儀なくされた。まあ、それでもマシな方かもしれない。子爵家・男爵家クラスでは貴族位そのものを剥奪された家もあるし、不運にも断絶した家もあった。

 

 なお、ヴァルター・コーゼル宇宙軍大将の家族を全員処刑するという動きもあったが、これにはシュタイエルマルク提督が全力で抵抗し、結局、ヴァルハラ星系追放まで処分は軽減された。……何故取り立てて失態も無いコーゼル宇宙軍大将だけが族滅されかけるのか、この動きがあった事に関しては帯剣貴族もまた選民主義に毒された貴族に過ぎなかったと言わざるを得ないが……。コーゼル宇宙軍大将の一族を全員処刑しろと言いだしたのは領地貴族のヒルデスハイム伯爵であることは明記しておく。また、コーゼル宇宙軍大将の一族が族滅されなかったのは、シュタイエルマルク提督が抵抗した事が大きいが、他の帯剣貴族の中でも「族滅は流石に不公平な処分に過ぎる」という意見が少なくなかったからだとも書いておきたい。

 

 ……大分話が逸れた。全員の自己紹介が終わった後、宿舎のそれぞれの部屋割りを決めることになった。幼年学校は一部屋で二〇名が暮らすことになる。ラムスドルフは貴族階級と平民階級で部屋を分けることを主張したが、クライストが反対し、数人の貴族生徒が追従した。

 

 私たち第一八教育班は貴族階級が二二名に平民階級が一八名、貴族階級二二名の内、侯爵家子息が一名、伯爵家縁者が三名(ただし嫡男は私だけである)、子爵家子息が三名、男爵家子息が六名、帝国騎士が九名で構成されている。そして一部屋二〇名は決定事項であり、動かすことは出来ない。ラムスドルフの案だと帝国騎士か男爵家クラスから二名、平民階級の部屋で過ごすことになる。帝国騎士ともなると、別に平民に対する蔑視感情など持っていないだろうが、二対一八となると流石に辛いのだろう。

 

 とはいえ、上級貴族側にしてみると、平民と二四時間を共にするなど考えられない。私以外の伯爵家縁者がラムスドルフを支持し、クライストたちと言い争っていた。しかし、そこで相変わらず本を読んでいたクルトが顔を上げて、ラムスドルフたちとクライストたちの間に割って入った。

 

「君たちはここが軍だと分かっているのかい?我々は幼年学校に入った時点で既に軍人だ。軍人の上下関係を決めるのは階級であり、階級を持たない我々幼年学校生は一律で曹長相当として扱われる。軍に所属している年数で同階級の上下関係が決まるように、幼年学校生は上級生に対し軍規に則った範囲で服従する義務を負うが、同級生に服従する義務など一切負わない、選民意識も程々にしろ」

 

 クルトは不機嫌そうな表情でラムスドルフたちの方を向き、一気に話す。

 

「君たちも君たちだ。クライスト君、君はクロプシュトック侯爵家の威光を笠にラムスドルフ君に対抗した。それはラムスドルフ君の意見に反対だからではなく、単に帝国騎士たちの支持を得たかったからだろう。そして帝国騎士の諸卿はそんなクライスト君に追従した。クライスト君がラムスドルフ君の意見に反対しなかったら、君たちは内心の不満を押し殺してラムスドルフ君に追従していたんだろう。そして誰が平民たちと暮らすか、また争いを始める。情けないと思わないのか?ハッキリと言いたいことを言うべきだ」

 

 今度はクライストたちの方を向いてそう言う。それで終わりかと思ったら、今度は傍観していた私やラルフ、平民たちの方を向く。

 

「君たちは部屋割りに何も意見が無いのか?君たちには当事者意識が欠如している。ここは軍だ、妙な遠慮をするのは止めろ。自分の頭で考えて、自分の口で話せない奴は軍人になっても役にたたない。これは父が、ハウザー・フォン・シュタイエルマルクが言っていた事だ。『平民だから貴族に逆らわずに無難にやり過ごそう』『貴族の言うことを聞いておけば大丈夫だ』……そんな平民根性を引きずっていたら、コーゼル提督やアイグナー提督のような立派な軍人には絶対なれないぞ」

 

 私はこっそりと周りの表情を見る。平民たちの顔色は様々だった。ただ一つ確実に言えるのは、ここでクルトが呼びかけなければ、第一八教育班に平民対貴族という構図の対立は生まれなかったであろうという事だ。……それが良いことか悪いことかは分からないが。

 

「ラムスドルフ君とクライスト君は別々の部屋として、後は各身分出身者が均等になるように部屋を分けるべきだ。反論があれば聞くが、『軍人として』頼む」

 

 そう言って全員の顔を見渡す。ラムスドルフが何か言おうとしたが、そこで新たな声が割り込んできた。

 

「それで良いだろう。私たちの代はいくつかの教育班で貴族階級と平民階級に部屋を分けたがな。大体の貴族がクソ貴族になって、大体の平民がクズ平民になった。まあ私のように反骨精神を刺激された奴も居ない訳じゃないが、この中で見どころのある奴は、シュタイエルマルク提督の息子と……ああ、あとは平民に何人か居そうだな、それ位か」

 

 そう言いながら再び教室にシュトローゼマンが入ってきた。シュトローゼマンは生徒たちを見渡す。

 

「まあ、上出来だろう……。実はもう私の方で部屋は決めてある。不満はあるだろうがシュタイエルマルクが言った通り、先任者の私に従え」

 

 シュトローゼマンはそう言うと一方的に部屋割りを発表する。その後、ラムスドルフらが不機嫌な表情をしていたが、宿舎の方へ移動し、各人の荷物を部屋に入れ、設備に関する説明を受けた後、それぞれ食事や風呂を済ませて就寝した。私の幼年学校初日は、こうして終わった。

 

 銀河の歴史がまた一ページ……。




注釈6
 「ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが銀河連邦を壊し、ヨアヒム・フォン・ノイエ・シュタウフェンが銀河帝国を作った」と言うのは銀河連邦軍の元宇宙軍少将であった、ジャン=クロード・ベルディエの著書に残る言葉である。ベルディエの本は発禁本に指定されていたが、恐らくジークマイスター機関には残っていたのだろう。

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