咲-Saki- 阿知賀編入   作:おこそとのほもよろを

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美和の世界が始まります。しかも美和はパワーアップしています。R-15で収まるか心配です。


百六十一本場:吸い込み式

 対局室に副将選手が入場してきた。

 インターハイ団体決勝副将戦が、これより開始される。

 

 春季大会の覇者、白糸台高校からは佐々野みかん、3年生。

 春季大会では個人18位。

 佐々野いちごの妹。1年の時の秋季大会以降、女子高生麻士顔面偏差値ランキングで不動の全国1位をずっと守り続けている超絶美少女である。

 

 昨年インターハイの覇者、阿知賀女子学院からは宇野沢美由紀、2年生。

 春季大会では個人17位。

 プロ雀士宇野沢栞の妹で、鳴き麻雀が得意。女子高生麻士顔面偏差値ランキングは7位と、結構人気が高い。

 

 永水女子高校からは滝見春、3年生。

 1年の時から3年連続インターハイ出場。安手で流すのが得意だが、準決勝では鬼の手を使ってトリプル役満を数絵から和了った。

 女子高生麻士顔面偏差値ランキングは9位。こちらも結構人気が高い。

 

 そして、昨年秋季大会以降注目を集める綺亜羅高校からは的井美和、3年生。綺亜羅高校麻雀部の部長でもある。

 春季大会では綺亜羅高校のエースとして活躍し、個人6位に入賞した実力者。

 本大会では綺亜羅高校の第二エースとして注目を集める。

 食虫植物栽培が趣味で、それが彼女の能力に深く関与する。

 

 

 控室を出る前に、美和は、美誇人から、

「相手が美由紀ちゃんだけど、チームのため、手を抜かないで!」

 と言われていた。

 美誇人は美由紀の超絶大ファンで、春季大会個人戦では、美和は美誇人に遠慮して美由紀にだけは能力を使わなかった。

 とは言え、現在、綺亜羅高校は勝ち星無し。

 しかも、美由紀の底力は美誇人が誰よりも良く知っているし、実際に美和も戦って美由紀が一筋縄では行かない選手であることを理解している。

「でも、イイの?」

「別に幻を見るだけだから。」

「分かった。じゃあ、全力でイかせてくる!」

 この副将戦では、顔面偏差値ランキング1位、7位、9位と、ベスト10が3人も揃っている。

 当然、美和はヤル気マンマンだった。

 

 美和本人は、顔面偏差値ランキングでベスト100にこそ入っていないが、一応、十人並みの顔と言われるレベルではある。

 共学クラスであれば、クラスで2番目とか3番目に綺麗とかカワイイとか言われるレベルなのだ。

 当然、美和も含めて卓は美女揃い。美和が一番見劣りするかもしれないが、それは相手が悪いだけ。

 しかも、春季大会の実績から考えれば、その美和が、三人の美女達をイかせ捲くることは必至であろう。

 そう言った背景から、この副将戦の視聴率は、100%に達したと言う。咲とフレデリカの対局よりも人気があったと言うことだ。

 

 

 場決めがされ、起家がみかん、南家が春、西家が美由紀、北家が美和に決まった。

 

 東一局、みかんの親。ドラは{9}。

 いきなり美和が、筋引っ掛けの罠を張る。{[⑤]}切りで{②⑧}のシャボ待ちだ。

 しかも、序盤で{①}や{③}、{⑦}も切っていた。筒子が不要な雰囲気を出していたのだ。

 ここに親のみかんが、

「リーチ!」

 聴牌即で、{⑧}切りでリーチをかけてきた。

 当然、美和は、これを見逃さない。

「ロン!」

 

 開かれた手牌は、

 {三四[五]②②③④⑤⑧⑧345}

 

 みかんは、

「(イヤッ!)」

 と心の中で叫んだ。

 春季大会個人戦で経験済みなのだ。

 また、例によって、あの恥ずかしい世界に突入する。

 

 美和の背後から沢山の巨大な触手が飛び出してきて、みかんを襲う。それらは、みかんの手足に絡まると、消化液を出してきた。

 ドンドン溶けて行く制服。

 そして、一瞬にして露わになる胸や股間。

 勿論、これだけで許してもらえるはずが無い。さらに、粘液だらけの何本もの触手がみかんの全身を刺激する。特に胸と股間は念入りだ。

「う…うぅぅ…。」

 思わず、みかんの口から言葉が漏れる。

 

 そして、

「タンヤオ三色ドラ1。8000。」

 美和が点数申告すると、みかんは幻の世界から現実世界に戻ってきた。美和の点数申告が幻のオフスイッチのようだ。

 当然、現実世界では制服が溶けているなんてことも無いし、触手も存在しない。普通に麻雀をしているだけだ。

 本当にHな幻である。

 

 ただ、現実世界では数秒も経っていないのだが、幻の世界では1時間近い長さに感じる。

 つまり、みかんの意識の中では1時間近くも触手プレイを堪能(?)し続けていたと言うことになるのだ。

 ふと、我に返ると、公衆の面前で、裸で触手プレイしていた気分になる。もの凄く恥ずかしい。

 一瞬にして赤面する。

 

 当然、某ネット掲示板では、

『みかん、絶対にイッたッス!』

『声も出てたじぇい!』

『とてもスバラな卓ですね!』

『キラーが出てきたのが私のいた時で無くて良かったと思』

『幻の世界を覗いてみたいのです! できれば霞さんの幻をお願いしたいのです!』

 それなりに賑わっていたが、テレビ画面に釘付けでコメントを書くどころではなかった人の方が多数だったようだ。

 

 

 東二局、春の親。

 美和の視線が春の方に向けられた。どうやら、狙いは親のようだ。

「チー!」

 春は、通常、安手で流す麻雀を主体とする。ここでは、親の安和了りでの連荘を目指しているようだ。

 

 七巡目、春は二枚切れの{西}をツモってきた。

 さすがに、これは不要だ。

 しかし、ツモ切りした{西}で、

「ロン!」

 美和に和了られた。完全に狙い撃ちだ。それと同時に、今度は、春が幻の世界に強制的に飛ばされた。

 

 またもや、美和の背後から巨大な触手が飛び出してきて春を襲う。それらは、春の手足に絡まると、消化液を出し、巫女服を一気に溶かして行った。

 そして、一瞬にして露わになる胸や股間。みかんの時とパターンは同じだ。

 さらに粘液だらけの何本もの触手が春の全身を刺激する。特に胸と股間は執拗に攻めて行く。

「う…うぁぁ…。」

 やはり春の口からも言葉が漏れた。

 そして、

「中三色ドラ1。8000。」

 美和が点数申告すると、春は幻の世界から現実世界に戻ってきた。

 当然、現実世界では、巫女服は無事だ。別に溶けてなんかいない。

 春も春季大会で経験済みなので、状況は頭では分かっているのだが、やはり、巫女服がどうなっているのか確認してしまう。

 

 ただ、春は、みかん程は恥ずかしがっていなかった。むしろ、これに耐えるのが修行と思っている部分もあるようだ。

 

 

 東三局、美由紀の親。

 美和の視線が美由紀に注がれた。いよいよ、美由紀をデビューさせる。

 

「ポン!」

 ここでは、美由紀が先に動いた。得意の鳴き麻雀で連荘を狙う。

 その二巡後に再び、

「ポン!」

 美由紀が鳴いた。多分、対々和系の手だ。

 ところが、ここで美由紀が捨てた牌で、

「ロン!」

 美和が和了った。

 

 美由紀の意識が幻の世界に飛ばされた。これは、美由紀にとっては初めての経験であった。

 美和の背後から、沢山の太くて長い触手が伸びてくるのが見えた。

 それらは、一斉に美由紀に襲いかかると美由紀の手足に絡み付いて自由を奪った。

 さらに多数の触手が美由紀の全身に絡み付いて消化液を出し始めた。

 ドンドン制服が溶かされて行く。

 立派なオモチが露わになる。

 下半身も、全て覆う布は溶かし尽くされている。

 

 触手が美由紀の手足を四方から引っ張った。もの凄い力だ。全然、抗うことを許してくれない。

 もはや、美由紀は胸も股間も隠すことが出来ない。

 完全に全てを曝け出した状態だ。

 

 しかも、それだけで触手達は許してくれない。さらに美由紀の胸や股間を攻めて行く。

「いやん…。」

 ついに、現実世界の美由紀の口から言葉が漏れた。

 これが控室のテレビモニターでも放送されている。

 美誇人は、モニターに被り付いて美由紀の痴態に興奮していた。

 

 美由紀の意識の中で、どれくらい時間が過ぎたことだろう。

 もう何回もイかされて続けている。

 

 そして、

「タンピンドラ3。8000。」

 美和が点数申告する声が聞こえると、美由紀は現実世界に戻ってきた。

「えっ?」

 我に返る美由紀。

 急にムチャクチャ恥ずかしくなって赤面するし、無意識に下を向いて股を閉じる。

 まさか、こんな能力麻雀があったなんて………。

 

 しかし、そんな美由紀の心情などお構い無しに、美和は点棒を受け取ると、さっさと山を崩してスタートボタンを押した。落ち着く隙など与えないつもりだ。

 

 

 東四局、美和の親。

「ミミカキグサって知ってる?」

 いきなり、美和が三人に聞いた。

 当然、誰もそんなの知らない。

「ミミカキグサはね、吸い込み式ってヤツなんだ。」

 つまり、能動的に獲物を吸い込んで行く食虫植物である。

 

 そして中盤に入って数巡後、

「ツモ!」

 美和が罠に落ちた他家を直撃するのではなく、自らツモって和了りを決めた。

 

 次の瞬間、みかん、春、美由紀の三人は、揃って幻の世界へと飛ばされた。

 ツモ和了りで幻を見せる技は、春季大会では披露していない。この技は、春季大会以降に美和が身に着けたモノであった。

 吸い込み式食虫直物の特性を生かした和了りであろう。

 

 ただ、吸い込み式でヤラれたはずなのに、幻の世界は吸い込み式とは全く関係ない。前回と同じ触手攻撃。

 しかも、さっきの続きだ。

 既に三人とも服は溶かされている。

 胸も股間も露わになり、自由も奪われている。

 身体中が粘液だらけになっている。

 

 そこに第二段。

 太い触手が、三人の口に突っ込まれる。

 股間も目一杯攻められる。

 

 現実世界では、そんなことは起こっていないが、精神世界では、三人とも思い切り辱しめを受けている。

 まるでAVにでも出演している感覚になる。

 

「4000オール!」

 美和の点数申告の声が聞こえてきた。

 これと同時に、三人とも現実世界に戻された。

 ただ、椅子が濡れている。漏らしたわけではない。三人が思っている以上に、別の何かが出ていたのだ。

 それに、ちょっと対局室全体が臭う。

 テレビ放送されている対局で、こんな状態になるとは………。臭いは視聴者には届かないが、嬉しい状況では無い。

 

 何気に男性スタッフが前屈みになっている。

 美由紀の恥ずかしさレベルがマックスを越えた。しかし、その直後、

「(次は和了る!)」

 彼女は、両頬を両手で強く叩いた。

 とにかく気持ちを切り替えよう。

 あの忌わしい幻を振り切って、自分がさっさと和了る。二つ目の勝ち星を取って、チーム優勝に向けて大きく一歩前進する。

 そのために、美由紀は気合を入れ直した。

 

 東四局一本場、美和の連荘。

「ポン!」

 ここでも美由紀が、先行して仕掛けてきた。

 あの幻を見せられて、それでも果敢に立ち向かって行く。さすが、阿知賀女子学院のレギュラー。春季大会で個人17位に輝いただけのことはある。

 副露されたのは{北}。美和から鳴いたモノだ。

 

 さらに、

「ポン!」

 美由紀は春から{東}を鳴いた。

 これで北家の美由紀が{東}と{北}を副露した。まるで、薄墨初美の鬼門を思い起こさせる。

 勿論、美由紀には初美のような能力は無い。しかし、鳴くことによって和了りへの道が大きく広がって行く。そんな能力を持ち合わせている。

 さらに、

「ポン!」

 美由紀が春の捨てた{1}を鳴いた。

 強烈な聴牌気配が漂って来る。とても高そうな手だ。

 

 その二巡後、

「ツモ!」

 大きなオモチを激しく揺らしながら美由紀が和了った。

 

 開かれた手牌は、

 {99中中}  ポン{横111}  ポン{横東東東}  ポン{北北横北}  ツモ{9}

 

「東北混一混老対々。4100、8100!」

 倍満だ。

 これで忌々しい美和の親を流すことに成功した。

 

 

 南入した。

 南一局、みかんの親。ドラは{②}。

 ここも、

「ポン!」

 美由紀は積極的に攻めていった。上家の春から鳴き、副露されたのは{横⑤[⑤][⑤]}。これでドラ2が確定だ。

 しかも、ツモ巡がズレたのが功を奏したようだ。その後、美由紀は鳴かずともツモ牌だけで手がドンドン進んで行く。

 完全に勢いを掴んだ感じだ。

 そして、

「ツモ! 發対々三暗刻ドラ3。4000、8000!」

 再び美由紀は倍満を和了った。

 手の中には赤牌を含む{五}の暗刻も入っていた。

 

 

 これで、副将前半戦の点数と順位は、

 1位:美和 123900

 2位:美由紀 120300

 3位:春 79900

 4位:みかん 75900

 美由紀が怒涛の勢いで美和に迫っていた。もう、3600点差だ。

 やはり美由紀は、オモチも大きいが一回の和了りも、とても大きい。破壊力が違う。

 しかし、美由紀以外は三人とも3年生。最後のインターハイ。当然、このまま黙っているわけが無い。

 

 

 南二局、春の親。ドラは{北}。

 ここでは、阿知賀女子学院と共に二強とされる白糸台高校の選手として、みかんが意地を見せた。

 みかんは門前での手作りが多いが、ここでは、

「ポン!」

 美由紀から出てきた{中}を早々に鳴いた。

 

 さらに数巡後、

「チー!」

 みかんは、鳴いて{横123}と副露し、その数巡後、

「ツモ!」

 まるで和了り牌を卓に叩き付けるようにして和了りを決めた。

 

 開かれた手牌は、

 {12379北北}  チー{横123}  ポン{中横中中}  ツモ{8}

 

「中混一チャンタドラ2。3000、6000!」

 ここで{北}が来れば{9}単騎に切り替えて倍満を狙ったであろう。

 ただ、これでヤキトリ回避でもあるし、ハネ満手だ。贅沢は言っていられない。

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