咲-Saki- 阿知賀編入   作:おこそとのほもよろを

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純のマナーに少々悪いところがありますが、鳴きによってツモがどう変わったかを説明するため敢えて入れております。少々優希が可哀想ですが…。
その点、ご了承ください。


十七本場:長野vs旧長野vs奈良vs旧奈良

 決勝先鋒前半戦東一局、優希の親。ドラは{⑤}。

 優希の最高状態は飽くまでも準決勝戦。憩との対局に当てるように調整していた。そのため、この決勝戦では、いきなりダブルリーチをかけてはこなかった。

 しかし、それでも東場の優希は手が早い。

 一巡目は{西}切り、二巡目で{一}切り。そして、三巡目で{横9}を切って、

「リーチ!」

 優希のリーチがかかった。

 これで最高状態でないのだから恐ろしい。さすが、自他共に東風の神と形容するだけのことはある。

 和は一発回避で現物の{9}切り。すると純が、

「チー!」

 これを鳴いた。そして、憧のほうを見ながら打{一}。

「(鳴け! 阿知賀!)」

 憧には、純がそう言っているように感じた。そして、

「チー!」

 {横一二三}を憧が副露した。

 しかし、

「ツモ!」

 優希のツモ和了を止めるには至らなかった。

 

 開かれた手牌は、

 {三四五八八③④⑤⑥⑦34[5]}  ツモ{②}

 

「メンタンピンツモドラ2の6000オールだじぇい!」

 このスピードで高打点。

 憧は、

「(結局ツモられちゃったじゃない!)」

 そう心の中で叫びながら純のほうに鋭い視線を向けた。

 すると純が、

「失礼。」

 と言いながら、何食わぬ顔で次のツモ牌と、その次のツモ牌をめくった。マナーとしては宜しくないが…。

 本来ならば優希のところに次々ツモ牌が一発で行くはずだった。これが{[⑤]}。

 そして、もし純が鳴いても憧が鳴かなければ優希のところに次ツモ牌が行っていた。これが{⑤}。

 つまり、純も憧も鳴かなければ、優希は親の三倍満を一発でツモ和了りしていたし、純が鳴いても憧が鳴かなければ優希は親倍をツモ和了りしていたことになる。

 優希以外の三人にとっては、二人が鳴いて正解だったのだ。

 これには、

「(へー。龍門渕の先鋒、ヤルジャン!)」

 憧も、純の『流れを読む力』に感心した。少なくとも純との共闘があれば、東風の神による東場の被害を最小限に留めることができるかもしれない。

 

 東一局一本場、優希の連荘。

 ここでは、

「ポン!」

 優希が一巡目で{東}を鳴き、次に純が捨てた{南}で、

「ロン! ダブ東ドラ3。12300だじぇい!」

 親満を和了った。

 さすがに純にも、この巡目で字牌単騎の和了りを読むことはできなかった。

 親満振り込みを回避できて、憧はホッと胸を撫で下ろした。

 この様子を控室のテレビモニターで見ながら玄は、

「(お姉ちゃんほどオモチがないので、撫で下ろすスピードが速いのです!)」

 と心の中で呟いていた。

 相変わらずの、オモチ視点である。

 

 東一局二本場。

 ここでも優希は、

「リーチ!」

 三巡目でリーチをかけた。

 和は現物切りで一発回避。これを純が、

「チー!」

 鳴いて流れを変える。そして、

「(阿知賀、鳴け!)」

 純の捨て牌を

「チー!」

 憧が鳴いた。しかし、

「ツモ!」

 次の牌で優希がツモ和了りした。

 

 開かれた手牌は、

 {二三四②③④⑤[⑤]23456}  ツモ{1}  ドラ{八}  裏ドラ{西}

 

「メンピンツモドラ1。2800オール!」

 これも安目ツモの和了りだった。

「失礼。」

 またもや純が、次のツモ牌と、その次のツモ牌をめくった。

 本来ならば優希のところに次々ツモ牌が一発で行くはずだった。これが{4}。

 そして、もし純が鳴いても憧が鳴かなければ優希のところに次ツモ牌が行っていた。これが{7}。

 つまり、純も憧も鳴かなければ、優希は親倍を一発でツモ和了りしていたし、純が鳴いても憧が鳴かなければ優希は親ハネをツモ和了りしていたことになる。

 今回も、二人の鳴きで優希の手が大きく下げられた。

 

 東一局三本場。

 これだけ和了り手を下げさせられて、優希のパワーも落ちてきた。

 とうとう、この局は、

「ツモ! 1300、2300!」

 純が鳴き手をツモ和了りし、優希の親番を流した。

 

 東二局、和の親。

 ここでは憧が仕掛けた。

「チー!」

 憧は、純が捨てた{③}を鳴いて{横③④[⑤]}を副露した。

 当然、憧の鳴き三色や三色崩れの手を警戒して、他家は{二}~{六}と{2}~{6}を止めた。しかし、

「ツモ! タンヤオ三色ドラ1。1000、2000!」

 自力で嵌{4}を引いて憧が和了った。

 

 東三局、純の親。ドラは{8}。

 ここでも、

「ポン!」

 憧が仕掛けた。和が捨てた{白}を早々に一鳴きしたのだ。

 そして、数巡後、

「ツモ! 白ドラ2。1000、2000!」

 その勢いで憧がツモ和了りした。

 赤牌1枚とドラの{8}を1枚持っての和了りだった。これで憧が和と10000点の差をつけた。

 

 東四局、憧の親番。

 2位とは言え、憧は優希に36500点もの差をつけられている。ここで、一気に得点を重ねたいところだ。

 憧だけではない。和了りたいのは誰も同じだ。特に、和にとっては咲を賭けた対局でもある。当然、憧の親はさっさと流したいところだ。

 

 この局では、牌効率の良い打ち方をする和が順調に手を進め、東風の神優希を上回る速度で聴牌した。そして、

「リーチ!」

 そのまま和が聴牌即で先制リーチをかけた。

 純も憧も一発回避で現物切り。優希もツモった字牌を捨てた。しかし、

「一発ツモです。リーチ一発ツモドラ2。2000、4000!」

 和が満貫をツモ和了りした。これで和が憧を抜いて2位になった。

 

 東場終了時点での各校点数は、

 1位:臨海女子高校 132400

 2位:白糸台高校 94900

 3位:阿知賀女子学院 93900

 4位:龍門渕高校 84000

 さすが、東風の神と自称するだけのことはある。優希がダントツトップで折り返した。2位と3位は1000点差と僅差の勝負となった。

 

 南入した。

 親は再び優希。

 東場とは打って変わって優希からは勢いが消えていた。運も下がっているだろう。

 これは、優希自身も嫌と言うほど良く分かっている。彼女は、ここからは守りの麻雀にシフトするつもりでいた。

 しかし、流れを読む純は、優希の配牌もツモも悪いほうに流れているのを感じ取っている。それを理解した上で罠を張る。南場の優希にとっては天敵かもしれない。

 純は、この局、中盤で{2}、{8}と捨てて聴牌。そして、優希が捨てた{5}で、

「ロン。5200。」

 直取りした。

 {2468}から{2}と{8}を外したのだ。

 今回のケースは、ありがちな筋引っ掛けだが、勢いと運が下がった優希からは、どうしても出てしまう。危険牌を読み切れなければ、多くの人間が筋を頼って切る。南場の優希も例外ではないと言うことだ。

 

 南二局、和の親番。

 ここでも牌効率の良い打ち方で和が早々に聴牌した。しかし、役もドラも無い。

 ならば、

「リーチ!」

 和は裏ドラ期待でリーチをかけた。打{横⑥}。

 純も憧も一発回避で現物切り。優希はリーチ宣言牌の筋で端牌の{⑨}を捨てた。

 そして、和のツモ番。

 一発ツモならず。

 しかし、次巡、

「ツモ! リーチツモ裏1で2000オールです。」

 和が和了り牌を自力でツモって来た。

 

 南二局一本場。

 純も憧も順位を上げたい。チームの勝利のために100点棒一本でも多く稼いでおきたいところだ。

「チー!」

 先に仕掛けたのは憧。純が捨てた{六}を鳴いて{横六四五}を晒した。

 鳴き三色か?

 鳴き一通か?

 それともタンヤオか?

「(クソ…。阿知賀のほうが早いか?)」

 純も、点を伸ばすためには自分の手を進めなければならない。捨て牌を絞るだけで終わらせるわけにも行かないだろう。

 それに、憧の手が透けて見えているわけでもない。当然、純だって憧が鳴ける牌を普通に捨ててしまうことはある。

 結局、この局は、

「ツモ! 一通ドラ2。1100、2100!」

 憧が鳴き一気通関を和了った。

 

 南三局、純の親番。

「(タコスも、あの後振り込まなくなったな。たしかに以前に比べりゃ守りもうまくなっているぜ。それに、原村も阿知賀も下手な振り込みはしてこない。結局、自力で和了り牌を持ってくるしか無いってことか。)」

 純は、現状80900点で最下位。3位の憧にも15300点の差をつけられている。

 ここで失点を重ねるわけには行かない。

「ポン!」

 和が捨てた{南}を鳴き、次巡、対子で持っていた{發}をツモで一枚重ねて暗刻にした。そして、その二巡後、

「ツモだぜ。南發ドラ1。2600オール。」

 純が和了りを決めた。

 

 南三局一本場、純の連荘。

 純は、さっきの和了りで自分に勢いが付いたかと思ったが、配牌を見て、

「(まだ流れが来ていないか…。)」

 ツキが回ってきていないことを悟った。少なくとも、南場なら優希は低迷している。そうなると、ツキを持っているのは和か憧か?

「リーチ!」

 四巡目で和がリーチをかけてきた。聴牌即リーチだ。どうやらツキを持っているのは和のようだ。

 純も憧も優希も、さすがに一発は回避した。しかし、一発消しはできなかった。互いに鳴ける牌が捨てられなかったためだ。

 結局、

「ツモ!」

 和が一発でツモ和了りした。

「リーチ一発ツモ平和タンヤオドラ2で3100、6100です。」

 しかもハネ満。

 これで優希との差は9900点まで縮まった。

 

 オーラス、憧の親。

 純としても、ここで和のツキを落としたい。ハネ満を一発で和了られたと言うことは、かなり和にツキが流れている。

 のどっちに変化した時の和は牌効率が最高に良い。しかも、鳴いてツモ順をずらしても余り効果がない。そもそも、のどっちバージョンの和には、ツモの流れは関係ない。

 しかし、運の良し悪しは関係する。

 ここで和に連続で和了られるとツキが和に定着してしまう。そうなると後半戦で、和を一気に走らせる結果となり得る。

 ならば、ここでツキの流れを変えたい。

「(仕方がない。阿知賀、これでどうだ!)」

 純が憧の欲しそうなところを敢えて捨てた。

「チー!」

 狙ったように憧が鳴く。

 そして、次巡も、

「チー!」

 敢えて純は甘い牌を捨てて憧に鳴かせた。

 その次巡、

「ツモ! 2000オール!」

 憧がタンヤオドラ2でツモ和了りした。

 当然、憧は、

「一本場!」

 連荘を宣言した。

 

 オーラス一本場。

 純は、ここで自らが和了ることでツキを自分に持ってきたいと考えていた。他の三人も同様だと思うが…。

 しかし、

「ポン!」

 和が捨てた{東}を憧が鳴き、その数巡後、

「ツモ! 2100オール!」

 そのままの勢いで憧に和了られてしまった。

 憧は、自分に流れが来ている感じがしていた。ならば、当然、

「二本場!」

 さらなる連荘を宣言した。

 

 オーラス二本場。ドラは{七}。

「(ヤバイな。阿知賀を使って原村を止めたはイイが、今度は阿知賀に流れが行きかけている…。)」

 純は、もう憧に和了らせてはならないと感じていた。そして、

「チー!」

 和が捨てた{①}を鳴いて流れを変えた。

 

 この時の純の手牌は、

 {四[五]六七八九⑤[⑤]北北}  チー{横①②③}

 

 {⑤}と{北}のシャボ待ちだが、自風の{北}でなければ役無しの片和了りの状態。

 しかし、数巡後、この{北}を自力でツモることができた。

「ツモ! 北ドラ3。2000、3900の二本場は2200、4100!」

 これで、何とか純は憧に行きかけていた流れを止めることができた。

 

 各校点数は、

 1位:臨海女子高校 112100

 2位:白糸台高校 102200

 3位:阿知賀女子学院 98700

 4位:龍門渕高校 87000

 優希が東場での順位を守り切った。

 

 ここで、一旦休憩となった。

「今のところ、私が一歩リードですね。」

 和が挑戦的な目を憧に向けながら言った。

 しかし、リードと言っても3500点。憧の得意な30符3翻の手を一回和了られたら逆転される程度の点差でしかない。

 ゆえに、和としても余裕を持っているわけではなかった。

 それに、

「(憧も咲さんとの仲を引き裂かれないように必死で立ち向かってきますね。)」

 と、さらなる誤解をしていた。

 一方の憧は、咲を賭けていることなど、とっくに忘れていた。チームの優勝のことしか頭にない。

 なので、そのつもりで憧は和に返答した。

「上等! 後半戦で追い抜くからね!」

 当然、

「(でも、咲さんは渡せません!)」

 より一層、和を誤解させる結果となった。




おまけ
咲「大喜利コーナーです!」

座布団ある組:普通に拍手

座布団無い組:面相臭そうに拍手

咲「今日は品のない回答はボツにします!
では、今日の一つ目の御題は、以前、『お菓子』とか『タコス』で文章を作ってもらったあれです。

おかしなら、
お…、
か…、
し…。
で始まる文章を、

タコスなら、
タ…、
コ…、
ス…。
で始まる文章を以前作ってもらいました。

それを、自分の名前でやっていただきます。同時に、それで自分を表現してください。
フルネームだと長いので、苗字か名前のどちらかだけを使ってください。
私が良いと思った回答に1ポイント差し上げます。」

淡「じゃあ、私から。
アタマが、
悪そうって、
言われてます。」

全員「(自分のこと、良く分かってるじゃん!)」

霞「次は私から。
勝手に、
スイカ胸なんて言いながらジロジロと、
見ないでください。」

全員「(それは無理だろう!)」

泉「私も行きます!
一番高一で麻雀が強いのは、
頭脳明晰な二条泉!
認めさせてやる!」

全員:目が点。

セーラ「それって間違ってるぞ、泉。」

泉「どこがです?」

セーラ「高一最強ってとこから全てや!
じゃあ、次は俺が行くか。
セーラでやると、二文字目が『ー』で文章が作れへんから、苗字を使う。
江口セーラは麻雀でいつも、
グッジョブ!
ちゃうか?」

洋榎「ちゃうな!
次はうちやな。名前のほうで行くで!
人一倍、
ロマン溢れる、
ええ女!」

怜「それこそちゃうわ!
ほな、次は、うちが行くで。でも、園城寺やと長いし、怜やと短いし、やりにくいなぁ。じゃあ、一応、怜でゆくとするわ。
とても、
気持ちいい太ももが好きや!」

全員「(結局それか!)」

爽「ちょっと私が空気を変えるよ!
爽やかな朝は
分かってると思うけど、
やっぱりデカいウンコが…。」

咲「(回答途中で割って入って)ボツです!
次、誰か!」

優希「じゃあ、私から行くじぇい!
夢に出てくるほどの、
ウマいタコスが食べられるのを、
期待するじぇい!」

咲「優希ちゃんの場合は、タコスネタがあるので分かりやすいですね。他に誰かいませんか?」

やえ「では、王者の私から。
やっぱり、
エライ!」

咲「(スルーだね)ほか、何方か?」

憧「じゃあ、援助交際してそうなアニメキャラで1位『じゃない!』私から(2018年12月現在。1位じゃなかったのは2018年だけだが…)。
遊んでそうな、
小娘じゃないからね!」

小蒔「ええと、私も挑戦してみます。
子供の頃から、
周りから六女仙を統べる者として、
教育されてきました。」

咲「では、先ずこの御題では、淡ちゃんと神代小蒔さんに1ポイントずつ差し上げます。
次の御題は、誰かを指名して、その人に対して『なるほど』と誰もが思える一言をお願いします。褒めていただいても構いませんし、苦言を呈しても構いません。」

和「では、例えば、咲さん。」

咲「はい?」

和「入籍してください。
こんなのでイイですか?」

咲「ええと、ちょっとベクトルが違う気がしますが…、まあ、あくまでも回答の例としては、そんなのもあるかなと…。」

和「(ドサクサ紛れにハイと言わせたかったのですが…。巧くかわされましたね。)」

咲「(危ない危ない…。下手にハイなんて言ったら後が大変そう。)」

全員「(やっぱり髪がピンクだと頭の中もピンクになるのかな?)」

咲「では、何方か。」

尭深「じゃあ、私から一つ。
淡ちゃん。高校は3年生までだからね。100年生って、今何歳なの?」

咲「まあ、たしかに高校100年生と言うことは、それだけ留年してるってことになりますからね。115歳ですか?」

淡「…。」

一「じゃあ、次、私から。
薄墨さん。着崩すのはやめてください。見えてます!」

全員「(見えてるのは、お前もだろうが!)」

初美「じゃあ、国広さん。
『安心してください、履いてます!』
って言えるようにしてくださいですよー。」

全員「(それは、お前もだろ!)」

菫「大星。その胸、取り外しできるのか?」

照「淡。この間、淡が勝手に食べたシュークリーム、弁償して。」

誠子「大星。少しは先輩を敬ったほうがいいよ。」

栞「淡ちゃん。少しは練習しようよ。」

琉音「大星。舐めんなよ!」

その他先輩A「大星!………」
その他先輩B「大星!……」
その他先輩C「大星!…」





その後も、随分と淡が先輩方に責められ(弄られ?)ることになりました。


咲「ええと、可哀想なので、この御題でのポイントは淡ちゃんに差し上げます。
ですので、トータル2ポイントで、今回は淡ちゃんに座布団一枚です。」

淡「あんまし嬉しくない!」
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