百八十一本場:またまた国民麻雀大会1 話題の戦士達
夏休みが終わり、二学期が始まった。
中高生徒一同が体育館に招集され、二学期の始業式が行われた。
その場で、麻雀部のインターハイ団体戦優勝と咲の個人戦優勝が全校生徒の前で改めて表彰された。
昨年も、そう言えば全く同じことがあった。
団体戦ではインターハイ二連覇(咲は三連覇)。春季大会を入れれば合計三回(咲は四回)の全国優勝。
個人戦では咲が全国五連覇の快挙。
さらに今回は、咲が最優秀選手賞、宮永賞、複合役満賞、審査員特別賞の四つの賞を、穏乃が審査員特別賞を受賞しており、それらもこの場で紹介された。
この間、体育館にはベートーベン作曲交響曲第三番変ホ長調op55『英雄』………シンフォニア・エロイカの第一楽章が流されていた。
基本的に、これも昨年と同じパターンである。
そして、9月半ばに入り、国民麻雀大会(コクマ)が行われた(この後、世界大会があるため、コクマは9月開催の設定です)。
高校二年生と三年生がジュニアAリーグ、高校一年生と中学三年生がジュニアBリーグに区分され、各リーグで各都道府県の代表者がチームを組んで団体戦が行われる。
奈良Aチームは阿知賀女子学院レギュラーメンバーが全員、コクマ代表に選ばれた。
メンバーは、
宮永咲(3年生:エース)
高鴨穏乃(3年生:第二エース)
新子憧(3年生:阿知賀女子学院部長)
宇野沢美由紀(2年生:オモチの子)
小走ゆい(2年生:阿知賀女子学院副部長)
灼と玄に代わって、ゆいと美由紀が加わる形になるが、基本的に、これも去年と完全に同じパターンである。
夏の個人県予選で1位から5位を占めているのだから当然と言えば当然だろう。
一方の奈良Bチームは、夏休み中に各校から高校1年生と中学3年生を5名ずつ召集して選考会が行われた。麻雀が強いにもかかわらず公式試合への参加履歴を持たない選手が沢山埋もれている学校もあるからだ。
その筆頭が阿知賀女子学院である。先輩達が強過ぎる。
正直なところ、入学時点で魔物として開眼していない限り、1年生でレギュラーになるのは基本的にムリであろう。
去年の奈良Bチームが勝てなかった理由は、そこまで頭が回らずに公式試合に出た選手の成績だけで決めていたことにある。
今回は、それを反省してのメンバー選出だ。
その結果、以下のメンバーが選ばれた。
藤白亜紀(阿知賀女子学院1年生)
水戸里美(阿知賀女子学院1年生)
椿野美咲(阿知賀女子学院1年生)
志崎綾(阿知賀女子学院中等部3年生)
水戸仁美(阿知賀女子学院中等部3年生)
結局、奈良魔物ツートップ………宮永咲と高鴨穏乃のお膝元から全員が選出される結果となった。
今のところ、阿知賀女子学院中等部の麻雀部は阿知賀女子学院高等部の麻雀部とは別に部活動を行っている。
さすがに、中学生に咲や穏乃と戦わせるわけには行かない。打たせたら間違いなくトラウマになってしまうだろう。
それで、中等部のレギュラー陣だけ、二週に一回程度、高等部のメンバーと打つ機会を設けるだけで、基本的には別に活動させていた。
とは言え、たとえそれが僅かな時間であっても、咲達と交流を持った者達は、それ相当のレベルに成長していたようだ。それで、綾も仁美も中学3年生で代表に選ばれるだけの力を付けていたと言えよう。
ジュニアAリーグもジュニアBリーグも、ルールは同じである。
100000点持ちの点数引継ぎ制で行われ、一回戦から決勝戦を通じて、全て先鋒戦から大将戦までを半荘一回勝負となる。
北海道、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府は、各リーグで2チーム参加となり、他の府県では各リーグ1チームの参加となる。
第一シードから第四シードの4チームのみが一回戦を免除され、他は全て一回戦からスタートする。なお、シードチームは昨年の1位から4位のチームが選ばれることになっている。
一回戦のみ1位勝ち抜けとなり、実に一回戦だけで36チームが敗退することになる。
また、二回戦、準決勝戦は上位2チームの勝ち抜けとなる。
一回戦は初日の午前、二回戦は初日の午後に行われ、準決勝戦は二日目の午前、決勝戦は二日目の午後に執り行われる。
赤ドラ四枚入りで大明槓からの責任払いあり。
役満の包あり。
ダブル役満以上ありだが、単独役満でのダブル役満は認められず複合役満のみダブル役満以上として扱う。
槓振なし。
和了りは、全てアタマハネを採用する。よって二家和(ダブロン)、三家和(トリロン)は成立しない。
奈良Bチームは、昨年とは違って決勝戦まで進出した。全員が咲達に鍛えられているだけのことはある。
決勝戦は、千里山高校の椋千尋と夢乃マホをダブルエースとする大阪B1チーム、永水女子高校の神代蒔乃をエースとする鹿児島Bチーム、阿知賀女子学院の藤白亜紀をエースとする奈良Bチーム、そして東京B1チームの戦いとなった。
先鋒戦は、千尋、蒔乃、亜紀の三つ巴の戦いとなった。魔物不在の東京B1チームの先鋒は、ただ魔物達に削られるだけの存在となった。
当然だが、魔物達にも力の優劣は有る。
ここでも蒔乃が降ろした最強神の力が圧倒的であった。
最終的に蒔乃が東京B1チームの先鋒をトバし、先鋒戦で決着をつけ、ジュニアBリーグの優勝は鹿児島Bチームとなった。
また、千尋は亜紀の背後の見える白亜紀最後の大量絶滅の光景に怯え、途中から支配力を失った。
その結果、準優勝は奈良Bチーム、3位は大阪B1チームとなった。
ジュニアAリーグでは、奈良Aチーム、東京A1チーム、埼玉チームが特に注目を集めていた。
具体的には、奈良Aチーム先鋒の宮永咲と東京A1チーム先鋒の宮永光が、どれだけの選手を失禁させるか、そして、埼玉チーム先鋒の的井美和が何人の女子高生をイかせるかに注目が集まった。
完全に麻雀などどうでも良い感じだった。
もはや、
『どうせ優勝は奈良か東京A1のどっちかだよね』
とみんなが思っており、決勝戦の結果だけは知りたいが、他は麻雀以外のところで楽しもうと考えている人間が多数派だったようだ。
ちなみに奈良チーム(第一シード)のオーダーは
先鋒:宮永咲
次鋒:宇野沢美由紀
中堅:新子憧
副将:小走ゆい
大将:高鴨穏乃
この布陣で臨んだ。
やはり点数引継ぎ型なのでエースは先鋒に配置された。
東京A1チーム(第二シード)のオーダーは、
先鋒:宮永光
次鋒:大星淡
中堅:原村和
副将:佐々野みかん
大将:多治比麻里香
全員白糸台高校のメンバーで望んだ。
しかも、基本的に強い順番に並べている。点数引継ぎ型なので、敢えてこのような布陣にしたようだ。
臨海女子高校の片岡優希と南浦数絵は東京A2チームの方に入っていた。
東京A1チームが第二シードになるため、東京A2チームは第一シードの下か第四シードの下に入ることになる。
つまり、奈良Aチームと先に当たることになる。それで東京A2チームの先鋒に優希を配置し、優希が咲を徹底的に疲れさせることにした。
その後、疲労した咲を決勝戦で光が倒し、東京A1チームが優勝すると言うストーリーを考えて、敢えて戦力を分散させたのだ。
ちなみに東京A2チームのオーダーは、
先鋒:片岡優希
次鋒:南浦数絵
中堅:松庵女学院の人
副将:白糸台高校の補員
大将:松庵女学院の人
これで奈良チームを相手に足掻くだけ足掻く。
また、注目の埼玉チームのオーダーは、
先鋒:的井美和
次鋒:稲輪敬子
中堅:鬼島美誇人
副将:鷲尾静香
大将:竜崎鳴海
こちらも奈良Aチームや東京A1チームと同様に、全員が綺亜羅高校のメンバーが選ばれていた。
今回も順番は、次鋒から大将に関してはじゃんけんで決めていた。しかし、先鋒だけは県からの指示で美和になった。
どうやら、美和ワールドで視聴率を稼ごうと言う魂胆で、大会運営側が県を通じて埼玉チームの監督に依頼したらしい。
他の注目チームとしては、第三シードの鹿児島Aチーム。
オーダーは以下のとおりであった。
先鋒:石戸明星
次鋒:滝見春
中堅:東横桃子
副将:狩宿萌(狩宿巴妹)
大将:十曽湧
全員が永水女子高校のメンバーで固めていた。
また、東京A1チームとは異なり、明星、桃子、湧のトリプルエースを先鋒、中堅、大将に分散して配置していた。
昨年の世界大会でドイツチームのメンバーであった園田栄子をエースとする長野チームも注目を集めていた。
オーダーは以下のとおりであった。
先鋒:園田栄子
次鋒:文堂星夏
中堅:児波美奈子
副将:室橋裕子
大将:東福寺高校の人
そして、昨年の世界大会での優勝の立役者、石見神楽をエースとする島根チームも長野チームに勝るとも劣らず注目を集めていた。
オーダーは以下のとおりであった。
先鋒:石見神楽(粕渕高校)
次鋒:坂根理沙(粕渕高校)
中堅:緒方薫(粕渕高校)
副将:石飛杏奈(石飛閑無の姪:朝酌女子高校)
大将:稲村桃香(稲村杏果従姉妹:朝酌女子高校)
第四シードの大阪A1チームは、残念ながら以前ほど注目されていなかった。二年前の超強豪チーム時代と比べると、かなり弱体化した感じが拭えない。
昨年もエースの荒川憩だけで勝てた感じだ。
来年、千尋とマホが2年生になってからが、大阪A1チームの本領発揮と言ったところであろう。
シードチームが姿を現すのは大会初日の午後からだが、シードチーム以上に注目を集めている埼玉Aチームが一回戦から登場する。当然、高視聴率の対局となった。
大会初日、一回戦第六試合、Bブロック(第四シード下)の対局は、埼玉Aチーム、青森Aチーム、滋賀Aチーム、長崎Aチームの試合。
対局室に先鋒選手が姿を現した。
青森、滋賀、長崎の先鋒選手達は、妙に不安な表情をしていた。
それもそうであろう。今では、美和は咲よりも恐れられている。美和と打って無事に対局を終えられる選手は殆ど居ないからだ。
場決めがされ、起家は美和、南家は滋賀の先鋒、西家は青森の先鋒、北家は長崎の先鋒に決まった。
東一局、美和の親。
インターハイ個人戦直前に、美和は敬子から人魚パワーをもらっていた。その力は、いまだ衰えることは無い。
今日も美和は絶好調である。
支配力と言う意味では格下の選手しかいない。なので、美和の調子を下げられる人間はここにはいなかった。
そのため、
「リーチ!」
美和は四巡目で先制リーチを仕掛け、
「ツモ!」
その三巡後にツモ和了りした。
青森、滋賀、長崎の先鋒選手達の意識が美和ワールドに飛ばされた。
彼女達は、無数の巨大な触手に取り押さえられて、ムリヤリ宙吊り状態で『大の字』にさせられた。
さらに沢山の触手が彼女達の身体に絡み付いてくる。
それらの触手からは粘性を持った消化液が分泌され、人体には影響しないが衣類は全て溶かされる。
そして、胸や股間を執拗に多数の触手が攻めまくる。
この幻の世界の中で、彼女達は何回もイかされる。体感時間は約一時間。頭の中は完全にショートする。
現実世界では、
「「「あぁん♡!」」」
三人の妙に色っぽい声が、対局室にこだましている。
某ネット掲示板では、
『美和様絶好調だじぇい!』←他の卓で試合中じゃないのか?
『これはスバラ三重奏です!』
『この未来は見えてたで! ここから他家は美和様に振り込みまくると予言するで!』
『姫子と変わらんと!』
『みかんジュースを流してナンボ、流してナンボですわ!』
『今日もみかんジュースが大量だよモー!』
『やっぱり美和様、最高ッス!』
『それにしても、的井美和の相手は、なんで何時もこうなるのだ?』←衣
『お子チャマは寝てろ!』←純
『衣は子供じゃなーい!』
『これがオモチの娘だったら素晴らしいのですが、この三人ではイマイチですのだ!』
『やっぱり霞ちゃんと戦わせてみたいですよー!』
『いっそのこと、露出狂のはっちゃんと戦わせてみたいですね』←霞
結構賑わっていたようだ。
「4000オール!」
美和の点数申告の声が聞こえてきた。
これで、青森、滋賀、長崎の先鋒選手達の意識が、快楽の世界………美和ワールドから現実世界に戻された。
三人とも妙に恥ずかしい。
公衆の面前で全裸にされ、長時間触手プレイを楽しまされた感覚である。恥ずかしくない方が、むしろおかしいだろう。
しかし、彼女達に気持ちを入れ替える余裕など与えてもらえない。
すぐさま、
「一本場!」
美和は連荘を宣言した。
東一局一本場。
ここで美和は、タンピン三色ドラ3(表1赤2)を聴牌した。
普通ならダマ聴であろう。
しかし、美和は、
「リーチ!」
聴牌即でリーチをかけた。
そして、美和の下家………滋賀の先鋒が、美和の現物を持っているにも拘らず、無意識に和了り牌を切った。
当然、
「ロン!」
美和は、これを逃さずに和了った。
滋賀先鋒選手の意識が再び美和ワールドに飛ばされた。
一旦、この快楽の世界に入ってしまうと、大抵の選手は、さらなる快楽を求めて自ら罠に嵌って行く。
今回の滋賀先鋒選手の振込みも、まさにそれであった。
彼女の頭の中で展開される幻は、さっきからの続きである。
既に身体は触手に捕えられて身動きが取れない。しかも全裸で胸も股間もさらけ出した状態。
ここに無数の巨大な触手が攻めてくる。しかも、それらの触手は粘液だらけで、身体に触れると妙に気持ちが良い。
脳みそが、完全に馬鹿になる。
ドンドン快楽の底に落ちて行く。
そして、美和ワールドでの体感時間として三時間ほどが過ぎた時、
「メンタンピン一発三色ドラ5(表1赤2裏2)。36300!」
美和からの点数申告の声が聞こえてきた。
これで、滋賀先鋒選手の意識は現実世界に戻された。
たった二局で、既に滋賀先鋒選手は40300点を失っている。25000点持ちなら、既に余裕で箱割れしている。
それ以前に、さっきの親の三倍満だけで余裕で箱割れする。
既に対局室にはニオイが充満しつつある。
男性スタッフ達が、何故か前屈みになっている。
恐るべき女子高生ホイホイ、的井美和の力である。
しかし、まだ対局は中断されない。
このまま対局は続く。
東一局二本場。
ここでも美和は容赦しない。
{西北三横六}
と切って、
「リーチ!」
またもや先制リーチをかけてきた。
滋賀先鋒選手は、今回は現物の{三}を切ってセーフ。
しかし、西家の青森先鋒選手が切った{九}で、
「ロン!」
美和は和了った。完全に筋引っ掛けだ。
今度は、青森先鋒選手の意識が美和ワールドに飛ばされた。
当然、展開されるエロは前回からの続き。しかも、体感時間は約三時間。
こんな中にいたら、普通は頭がおかしくなる。
完全に快楽に支配された世界。
そして、
「リーチ一発七対ドラ4! 24600!」
美和の点数申告の声が聞こえてきて青森先鋒選手は我に返った。
それにしても、恐ろしいほどのスタートダッシュである。
既に美和は、70000点以上のプラスを叩き出した。