決勝中堅前半戦が、いよいよ始まろうとしていた。この団体決勝戦の折り返し地点である。
対局室に中堅選手が入室してきた。
場決めがされ、起家が玄、南家が麻里香、西家が明華、北家が一に決まった。
麻里香が、缶のお汁粉を開けた。尭深がお茶を持ち込んで飲んでいるのと同じで、今回は、対局中に飲もうと言うのだ。
一応、対局中の缶飲料の補給はルール違反ではないようだ。
東一局、玄の親。ドラは{7}
玄の配牌は、
{二四六③④⑥⑦[5]67南北發中}
ここから打{二}。
二巡目、ツモ{7}、打{南}。手牌は、
{四六③④⑥⑦[5]677北發中}
三巡目、ツモ{[五]}、打{發}。手牌は、
{四[五]六③④⑥⑦[5]677北中}
四巡目、ツモ{[⑤]}、打{中}。手牌は、
{四[五]六③④[⑤]⑥⑦[5]677北}
五巡目、ツモ{[⑤]}、打{北}。手牌は、
{四[五]六③④[⑤][⑤]⑥⑦[5]677}
そして、六巡目、ツモ{7}。手牌は、
{四[五]六③④[⑤][⑤]⑥⑦[5]677} ツモ{7}
「ツモです! タンヤオツモドラ7。8000オールです!」
いきなりの親倍ツモ。しかも、六連続ドラツモによる和了りだ。ドラを全て占有されるのだから、他家にとっては苦しい展開になる。
しかし、そのような中でも高い手を作れる能力者がいる。
東一局一本場。
その能力者…風神と呼ばれる明華の力がいよいよ発揮される。
五巡目、
「カン!」
明華が{東}を暗槓した。そして、六巡目、
「チー!」
麻里香が捨てた{八}を鳴いて{横八七九}を副露し、打{西}。その次巡、
「ツモ!」
さくっと明華がツモ和了りした。
開かれた手牌は、
{⑦⑧⑨79西西} 暗槓{裏東東裏} チー{横八七九} ツモ{8}
「2000、3900の一本場は2100、4000。」
東チャンタ三色同順の60符3翻。場風の{東}と自風の{西}を使った手だった。
東二局、麻里香の親番。
当然、ドラは玄にしか行かない。
その一方で、明華には場風の{東}と自風の{南}が多く行く。
九巡目、
「カン!」
またもや明華が{東}を暗槓した。そして、そのまま嶺上牌で、
「ツモ!」
明華が和了った。
開かれた手牌は、
{一一一七八九九九南南} 暗槓{裏東東裏} ツモ{南}
「ツモメンホン東南チャンタ三暗刻嶺上開花。6000、12000。」
まるで、咲のような嶺上開花だ。これで明華が玄を抜いてトップに立った。
東三局、明華の親番。
ここでも、
「ツモ! メンホンダブ東。6000オール。」
早々と明華が和了った。さらにリードを広げる。
そして、東三局一本場。ドラは{中}。
この局は、{東}が明華に、{中}と赤牌が玄に行く。よって、それらの牌が来ないことを想定して打つことになる。
麻里香は、七巡目で聴牌し、
「リーチ!」
裏ドラは期待できないが、玄と明華を牽制する意味も含めてリーチした。そして、
「一発ツモ!」
開かれた手牌は、
{二三四③④⑤⑤⑥⑦⑧234} ツモ{②}
どうせ{[五]}も{[⑤]}も{[5]}も来ない。それで345の三色同順ではなく234の三色同順を狙った。
また、待ちは{②⑤⑧}でも{[⑤]}が来ない以上、実質{②⑧}待ちだ。ならば、234の三色同順で和了れる可能性が高い。
「メンタンピン一発ツモ三色! 3100、6100!」
これで麻里香は、東二局の親かぶりの分を取り戻した。
東四局、一の親番。ドラは{白}。
つまり、この局は{東}と{北}が明華に優先的に行き、{白}と赤牌は玄のみに行く図式となる。当然、麻里香と一に行く字牌は格段に減るはず。
これを考慮して、麻里香は前局と同じように打ち回し、
「ツモ! 平和タンヤオ三色一盃口。3000、6000!」
二連続でハネ満を和了った。
これを見て、一も麻里香の考えに気が付いた。
「(成る程ね。たしかに、考えてみればそう言うことだよね。)」
そして、南一局、玄の親番。ドラは{發}。
ここに来て、今度は一が、
「リーチ!」
攻めに出た。
{南}と{西}は余り来ないはず。そして、{發}と赤牌は絶対に来ないはず。
ならば、順子も345、456、567は他に比べて若干だけど出来難いかも…。
それで選んだ形で聴牌した。そして、
「ツモ!」
一発ではないが、一が和了りを決めた。
開かれた手牌は、
{一二三九九①①②②③③99} ツモ{9}
「リーツモジュンチャン一盃口。3000、6000!」
思ったよりも巧く行った感じだ。これなら、世界ランカーとドラ爆を相手でも、ある程度渡り合えるかもしれないと、一は思った。
南二局、麻里香の親。ドラは{4}。
この局の一の配牌は、萬子に偏っていた。
筒子は、ど真ん中の{⑤}が半分しか来ないことから意外と扱い難い。
索子は、{4}と{[5]}が来ないので分断される。
字牌は、明華の自風であり場風である{南}だけは事実上来ないだろう。自風のみの牌や場風のみの牌よりも自風かつ場風の牌は、より明華に行きやすい。
しかし、他の字牌は来るはずだ。
これらのことを想定して、一は手を萬子で染めることにした。そして、
「ツモ。メンホン三暗刻。3000、6000!」
この局も一が和了った。
しかし、南三局、明華の親番。ここで、
「ツモ、東南メンホン!」
明華が世界ランカーとして、また風神との呼び名を得た者としての意地を見せた。親のハネ満ツモだ。
これで、臨海女子高校の持ち点が150000点を超えた。
そして、南三局一本場。ドラは{②}。ここで、さらなる脅威が吹き荒れる。
この局での玄の配牌は、
{二二二四六②②[⑤]46西北白}
最初のツモ牌は{[⑤]}で、打{白}。手牌は、
{二二二四六②②[⑤][⑤]46西北}
二巡目。ツモ{[5]}、打{北}。手牌は、
{二二二四六②②[⑤][⑤]4[5]6西}
三巡目。ツモ{②}、打{西}。手牌は、
{二二二四六②②②[⑤][⑤]4[5]6}
四巡目。ツモ{②}。手牌は、
{二二二四六②②②[⑤][⑤]4[5]6} ツモ{②}
ここから、
「カン!」
玄がドラの{②}を暗槓した。そして、
「ツモです!」
嶺上牌で和了った。
開かれた手牌は、
{二二二四六[⑤][⑤]4[5]6} 暗槓{裏②②裏} ツモ{[五]}
そして、新ドラは………{二}。
「ツモタンヤオ嶺上開花、ドラ11! 8100、16100です!」
本日一番のドラ爆が炸裂した。
一は、ドラ爆&風神対策と思って今まで気合いを入れて打ってきたが、この玄の和了りで一気に目が覚めるを通り越して、何故か緊張の糸が切れてしまった。
普通の25000点持ちの麻雀なら、半荘終盤で役満が出れば、そこで誰かが箱割れして終了することが多々ある。恐らく、そのイメージが頭の中にあったからであろう。
しかも、それで回ってきたオーラス親番。
頭を切り替えなくてはと思いながらも、いま一つ頭が回らない。
一方の麻里香は、ここで、
「(糖分補給~。)」
と心の中で言いながら、お汁粉を飲んで頭を切り替えた。
それが功を奏したのだろうか? 玄と明華よりも早く聴牌し、
「リーチ!」
捨て牌を横に曲げた。
明華は自風を落として様子見。
一と玄は現物で一発を回避した。そして、
「ツモ!」
麻里香が和了り牌を一発で引いてきた。
「メンタンピン一発ツモ。ドラは…なしの2000、4000!」
しかし、やはり裏ドラは乗らなかった。まあ、想定の範囲内だが…。
これで中堅前半戦が終了した。
各校点数は、
1位:臨海女子高校 132000
2位:阿知賀女子学院 123400
3位:白糸台高校 77000
4位:龍門渕高校 67600
明華の活躍が光る対局だった。玄の役満の親かぶりを受けながらも27100点を稼ぎ出したのは、さすが世界ランカーである。
玄は、二度和了ったが、それが親倍に役満と、打点が大きかった。ハネ満ツモ和了りを多数食らったが、それでもプラスとなった。
対する麻里香と一は、共に20000点以上削られる結果となった。
麻里香は、対局室を出ると自販機に向かった。そして、
「ええと、ココアミルクセーキもイイな。迷うな…。ええい、どっちも買っちゃえ!」
ココアミルクセーキと………やっぱり、お汁粉を購入した。こんなに甘いものばかり飲んで糖尿病にならないだろうか?
とは言え、普段は、ここまでは飲んでいない。
やはり、ドラ爆と世界ランカーを同時に相手をする精神的ストレスで、今日は特別に甘いものを飲む量が多いのだろう。
明華は、目を瞑って椅子の背もたれに寄りかかった。
そして、玄は、その明華の胸を見て喜んでいた。
心の中で、
「(オモチ、オモチ、オモチ、オモチ…。)」
と唱えながら、明華の胸を揉む自分を想像していたようだ。役満を和了れたことが精神的な余裕に繋がっているのであろう。
一方、一は一旦対局室を出て外の空気を吸った。
「(参ったな。急いで頭を切り替えないと…。)」
そして、対局室近くのソファーに腰を降ろし、静かに目を閉じた。
…
…
…
「試合開始一分前です!」
後半戦開始に向けてのアナウンスが入った。
これを聞いて一は、両手で両頬を強く叩き、
「(よし!)」
気合いを入れ直した。
一が対局室に入ると、既に他の三人は場決めの牌を引いていた。
後半戦は、起家が麻里香、南家が一、西家が玄、北家が明華に決まった。
なお、麻里香はココアミルクセーキを既に飲み終えたようで、サイドテーブルにはお汁粉の缶だけが置かれていた。
「(今日は甘いの飲み過ぎかな。まあ、明日は控えよう!)」
その麻里香の親で東一局がスタートした。
ドラは{⑦}。こうなると、{⑤⑥⑦}周辺は使い難い牌となる。
また、{東}と{北}は明華に優先的に行くであろう。それを前提に、一は手を作っていった。そして、
「リーチ!」
一が先制リーチをかけた。一発ツモにはならなかったが、
「ツモ! メンタンピンツモ一盃口。2000、4000!」
満貫をツモ和了りした。
そして迎えた一の親番。東二局。ドラは{3}。
今度は{3}が使えない。そうなると、{123}の順子は作れなくなる。筒子も、元々{[⑤]}が来ないのだから結構使い難い。
{東}と{西}は優先的に明華がツモるであろう。
その前提条件を頭に入れて、この局も一は手を進めた。そして、
「ポン!」
玄が捨てた{白}を鳴き、
「ツモ。2000オール。」
白混一色を和了った。
東二局一本場、一の連荘。ドラは{六}。
{五六七}周りと{[⑤]}付近は使い難く、{東}と{南}が来難い局。それを前提に一は手をくみ上げていった。
それは麻里香としても同じだった。加えて、一に逆転されて4位に転落し、是が非でも和了りたい心境なのは言うまでもない。
「(聴牌した。臨海からの出和了りは期待できないけど、阿知賀と龍門渕なら出る可能性があるかな?)」
別に一は守りが薄いわけではないが、得点を挙げたい以上、守りよりは攻めに転じたいはず。玄は、守備力が改善したとは言え、この面子の中では一番守備力が低い。
それで、この二人の何れかからの出和了りを期待し、麻里香はダマで待った。
しかし、結局、
「(これならリーチかければ良かった。)」
自分で和了り牌をツモってきた。
「ツモ! タンピンツモ三色。2100、4100!」
これで、麻里香が一を1800点の僅差とは言え逆転した。
東三局、玄の親番。ドラは{四}。
この局は、八巡目で玄がドラ以外の待ちで聴牌した。しかし、和了り牌を自力でツモることができずにいた。
玄が聴牌したとなれば、とんでもなく高い手だ。しかも親。最低でも24000点を覚悟しなければならない。
明華は、場風の{東}と自風の{南}、それと玄の現物で凌いだ。
麻里香と一も何とか凌ぎ、玄の一人聴牌で流局となった。
東三局一本場。前局では、玄は和了れなかったが聴牌できていたため、ここでは玄の連荘となるルールだ。
この局は、明華が和了った。
「ツモ。東南メンホン。3100、6100!」
ドラが無くても染め手に仕上げればハネ満まで持って行くことは可能だ。
場風と自風を共に刻子で持つことができれば、残りは七牌。明華にとって混一色手は、結構作り易い役なのかもしれない。
東四局、明華の親番。
麻里香は、この親の連荘阻止に向かった。流局でも聴牌されたら連荘される。ならば、安手で良いから和了る!
一応、麻里香は門前で聴牌した。和了り役はタンヤオのみ。
これに気付いて一が差し込んでくれるか?
それとも、玄が振り込むか?
しかし、中々和了り牌が出てこない。しかし、
「ツモ! 500、1000。」
なんとか麻里香は自力でツモ和了りできた。親流し成功だ。
南一局、麻里香の親番。
この局は、
「ツモ一盃口。500、1000。」
一が安手で流した。
ここで高い手が和了れるに越したことはないが、これ以上の失点を抑え、安手でも良いから和了り、次に繋ぐことも一は視野に入れ出したのだ。
やはり明華を相手にするにはキツイ。
玄に暴れられても厳しい。
ただ、龍門渕高校には超魔物の大将がいる。原点に戻ろう。その大将に全てを賭けるのが龍門渕高校の基本スタイルだ。
南二局、一の親番。
ここで麻里香も、一と同じ考えに出た。自分の後には、光と淡が控えている。この魔物二人に賭けよう。ならば、自分は失点を最低限に抑えるべき。
それで、
「チー!」
明華が捨てた{②}を鳴いて{横②③④}を副露した。そして、
「ツモ。タンヤオ三色。500、1000。」
安手で場を回した。
南三局、玄の親番。
麻里香も一も、この親を和了らせてはならない。
「チー!」
明華が捨てた{①}を麻里香が鳴いた。
これを見て、一は麻里香が端牌狙いであることに気づき、{9}を捨て、
「ポン!」
麻里香に鳴かせた。
次巡、麻里香は、
「ツモ! ジュンチャンのみ。500、1000。」
ツモ和了りして、玄の親を蹴った。
オーラス、明華の親番。ドラは{白}。
この局での玄の配牌は
{二二二四六[⑤]169西北白白}
対する明華の配牌は、
{一七八九①④7東東東東南南南}
風神の本領発揮と言った配牌だ。
明華は、槓しようかどうか迷った。
ただ、この手牌からなら割と早く和了れそうだし、それに玄の手がドラだけになれば必ずドラを切る。そうなった時にどうなるのかを見てみたい。
それで明華は、
「カン!」
{東}を暗槓した。嶺上牌は{南}。すると、これも、
「カン!」
連続で暗槓した。嶺上牌は{六}。
新ドラは{二}と{9}。
これから玄の手には、ドラの{白}は勿論、新ドラと赤牌がジャンジャン来るだろう。そして、いずれオーバーフローする。
咲と初めて卓を共にした時にやられたのと同じだ。今、玄の頭の中では、あの時のことがフラッシュバックしていた。
玄の身体が激しく震え出した。
おまけ
和「咲さん!」
咲「どうかしたの、和ちゃん? そんなに怖い顔をして?」
和「大喜利コーナーで、憧への採点が甘くないですか? 憧だけ二枚で、私なんか一枚もありませんよ!」
咲「だって、和ちゃんは殆ど答えていないから…。」
和「それは、そうですけど…。あと、もう一つ質問が…。」
咲「何でしょう?」
和「咲さんの言う素敵な商品のヒントをいただけますか?」
咲「そうですね。ええと、私にとって初めてのものです。」
和「(と言うことは、やっぱり間違いありません。お義姉様にはあげる対象にならない初めてなもの…。咲さんの処〇ですね…。
このままでは、咲さんが憧に奪われてしまいます。寝取られてしまいます。絶対に私が先に座布団三枚を揃えなくては…。
私の名前『和』と咲さんが得意な『カン』、二つ合わせて『和カン』のはずです!)」
咲「では、大喜利コーナーです!」
全員:やる気のない拍手。
咲「座布団獲得者は全部で18名。
愛宕洋榎さん、憧ちゃん、石戸霞さん、優希ちゃん、辻垣内組組員さん…。」
組員「これは、お嬢に差し上げてくだせぇ。」
咲「分かりました。では、続きから。
辻垣内智葉さん、花田煌さん、佐々野いちごさん、弘世菫さん、末原恭子さん、穏乃ちゃん、安福莉子ちゃん、竹井部長、本内成香さん、お姉ちゃん、小鍛治プロ、園城寺怜さん、淡ちゃん、灼さんで、二枚獲得者が憧ちゃん、他の獲得者は全員一枚となります。」
和「(憧には負けません…。)」
咲「それでは、御題です。
ドラえもんが出しそうな麻雀が強くなるアイテムを考えてください。」
泉「はい! 私から行きます!
引いてくる牌が必ずドラになる『どこでもドラ』!」
全員:玄のほうを見ながら「(持ってる奴、いるよな!)」
咲「これは面白いですね。泉さんに1ポイント差し上げます。次、何方か。」
淡「相手の手牌に当てると相手の手が小さくなる『スモールライト』! 逆に自分の手牌に当てると手が大きくなる『ビッグライト』もありかな!」
咲「淡ちゃんに1ポイントです。次、何方か。無理にドラえもん原作にあるアイテムの語呂に、こだわる必要はありません。」
怜「それなら、うちから。
リーチをかけたら絶対に一発で和了れる、『一発君』。」←1ポイントゲット
全員「(それは、お前が持ってるだろ!)」
竜華「じゃあ、相手の和了り牌を察知する『危険レーダー』。」←1ポイントゲット
全員:洋榎のほうを見ながら「(これも持ってる奴いるな!)」
爽「運気を呼び寄せる、『ウンk…』。」←ポイントもらえず
咲「(また下品なほうに走りそうなので)次の方!」
憧「それを使った日は絶対に沈まない(負けない)し、勝ちを取れるアイテム。『ウカンダ今日は取る』。」
咲「うーん…、ウガンダ共和国に語呂を合わせたんだと思いますが、ウガンダ共和国と麻雀に関連性はありませんし、いま一つかな。でも、一応1ポイント差し上げます。」
憧「やった!」
和「(やっぱり憧への採点が甘い気がします。憧には負けません!)」
和「では、次、私から。
誰かが槓すると必ず槍槓できる『カンコ取り』と言うのはどうでしょう?」
咲「槍槓は嬉しくないけど…、『槓子』を『カンコ』と読んだと言うことかな? 和ちゃんに1ポイントです。」
和「(これで、もう1ポイント取れば、念願の座布団一枚かもです!)」
咲「では、次の御題です。
以前、誰かを指名して、その人に対して『なるほど』と誰もが思える一言をお願いするのがありました。前回は、褒めても苦言でも構わないとしましたが、苦言ばかりでしたので、今回は褒めてみてください。では、何方か。」
全員「(結構難しい…。)」
尭深「じゃあ、私から一つ。
淡ちゃん。さすが高校100年生。15歳(高1で誕生日前の設定)でしょ? 飛び級?」
淡「…。」
一「じゃあ、次、私から。
薄墨さん。その着崩し方、読者サービスですね!」
全員「(お前もだろ!)」
初美「じゃあ、国広さん。
その服装こそ読者サービスだと思うのですよー。
『安心してください。見せてます!』って感じですかー。」
全員「(ヤバイ、空気が険悪に…。でも、なんだか前の時と展開が似てるような気が…。)」
菫「大星。その胸、大きさが変わるって、ある意味、便利だな!」
照「淡。この間、淡が勝手に食べたシュークリーム。『2位』でインハイ決勝進出できたお祝いと言うことにするんで、弁償しなくていいから。」
誠子「大星。さすが時期エース!」
栞「淡ちゃん。練習しないのに強いね!」
琉音「大星。物怖じしないな、お前!」
その他先輩A「大星!………」
その他先輩B「大星!……」
その他先輩C「大星!…」
…
…
…
その後も結局、淡が先輩方に嫌味を言われ続けることになりました。
咲「ええと、可哀想なので、この御題でのポイントは全部淡ちゃんに差し上げます。
ですので、トータルポイント、ブッチギリと言うことで、今回は淡ちゃんに座布団一枚です(デジャブだね、これ)。」
淡「今回も、あんまし嬉しくない!」
和「(これで、憧と淡さんの二家リーチですか! 私も頑張らなくては…。)」
おまけ2
咲「補足コーナーです!
オリキャラについてです。
多分、オリキャラを好む方も好まない方もいらっしゃると思います。
ええと…。今更ですが、中田慧さん。本当に登場するとは思いませんでした。『いけだかな』を逆から読んだら『なかだけい』、つまり、風越の池田さんの分身の役です。まあ、ネタですね。」
優希「それで、そいつは強いのか?」
咲「淡ちゃんと穏乃ちゃんが相手でしたので撃沈しましたが、一般的には強い選手の設定です。」
優希「八本場(第八話)のおまけで『なかだけい』のネタが出ていたけど、私も本当に登場させるとは思わなかったじょ!」
咲「三年生引退後の話ですので、後釜を作らなければならず、どうしてもオリキャラを登場させざるを得ない状況です。ただし、極力、原作登場人物の親族と言う形にしております。」
穏乃「ただ、佐々野いちごさんの妹役の佐々野みかんさんと、多治比真祐子さんの妹役の多治比麻里香さんは、前作『みなも-Minamo-』では三年生引退後の後釜として登場させましたが、今回の『咲-Saki-阿知賀編入』では諸事情で亦野誠子さんと渋谷尭深さんよりも麻雀が強い選手として登場させました。」
咲「ええと…、光を出すか出さないか、和ちゃんをどこの高校にするかを完全に決めていない状態で書き始めた作品でしたので、白糸台高校は、淡ちゃん、亦野誠子さん、渋谷尭深さん、佐々野妹と多治比妹の計5人になることも、第一話を書いている段階では想定しておりました。
その後、和ちゃんが白糸台高校に編入したことに決めて亦野さんを補員に回し、さらに、光を白糸台高校に編入させることにしましたので、それで、渋谷さんも外されることになりました。
まあ、私を目の仇にする役を入れたいとの考えで、佐々野妹と多治比妹が重宝された部分もあります。みなも-Minamo-のパラレルワールド設定でしたし。」
優希「でも、佐々野妹と多治比妹はともかく、中田慧は原作登場人物の親族ではないじょ?」
咲「まあ、『おまけコーナー』を書いていて思い付いたネタですからね。勝手に作った分身と言うことで…。他人の空似の設定ですね。」
優希「本人の空似の間違いじゃないのか?」
咲「まあ、否定しませんが…。
と言うわけで、オリキャラについてでした!」